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人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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【墓】 瑞野 那岐

[彼を受け入れると決めたこと。
 それは、努力という言葉で表すのは少し違った。

 男が求められる側になることに対して、
 いざなってみれば、抵抗はなかったけれど。
 自身が"そういう側"になることは、
 今まで考えていなかったのは確かで、知識の浅さや、
 経験の無さを、どう補おうかと思ったことはあるけれど。

 異性同士でも同性同士でも。
 愛を伝え合うことに変わりはないと思ったら、
 以外とすんなり受け入れることが出来たから。

 寧ろ、受け入れる側より。
 俺で勃つのか、ということの方が気にかかったけれど。
 初めて夜を迎えた日に、彼のものを見た時。
 それは、杞憂に変わった。

 受け入れる身体には、まだ、なってはいなかったけれど。]
(+5) 2023/03/29(Wed) 2:26:38

【墓】 瑞野 那岐

[彼の方は彼の方で、細やかな意識を、
 俺に向けていたことは、時折、気づいていた。

 爪切りを使わずに爪研ぎを使うようになったこととか。
 今日みたいによっぽどの余裕がない日以外には、
 ゆっくりと時間を掛けて、身体を解してくれる。

 これ以上ないぐらい、愛されているな、と。
 感じて、照れてしまうぐらいには。少し。
 自覚は、あるのだけれど。

 それを言葉にするには俺にはまだ出来ない。

 だから理性の皮を被って、普段どおりに接して。
 何てことはない会話に笑うふりをして。
 波打つ心を抑えたりする時も、時々。]


  ああ、朝風呂もいいですね。
  夜と違って、また空気が美味いだろうな。


[アルコールの代わりに、頬を染めるのはお湯の熱さ。
 
 出すものを出したこともあって。
 少しすっきりとした頭で、髪から滴る水気を払う。]
(+6) 2023/03/29(Wed) 2:28:31

【墓】 瑞野 那岐

[彼が訪れたことがあるのなら、彼に任せて。
 彼が訪れたことがないなら、二人で一緒に。
 俺が知っている場所なら、俺が先に立って。

 二人で過ごす場所を増やせていければいい。

 写真に収められないぐらいの場所と思い出を作って。
 どこに居ても彼を思い出せるぐらい一緒に。

 約束を交わさなくても、自然と傍にあれるように。
 
 この時、二人で暮らすことを考えるのは、
 まだ随分と先の話だったけれど。
 旅行かばんの中には、彼からもらった
 うさぎの形をした合鍵は、今日も一緒に連れてきている。

 彼が感じた後悔を、喜びで埋められるぐらい。
 時間を費やして、増やして。共に、過ごしていけたら。]
(+7) 2023/03/29(Wed) 2:29:01

【墓】 瑞野 那岐

[少し先の未来は、そんな時間を共有する証。
 
 街から離れ、山間に建つこの宿は。
 周囲の明かりが少なく数多の星と、月が空に浮かぶ。

 衝立で仕切られている露天風呂のスペースの隣から、
 声は聞こえない。隣が居ないのか。
 それとも、今入っていないだけなのか。
 風呂場ですらないのか、確認することは出来ないけれど。

 湯船の中でもしっかりと感覚を与える掌に、
 目を伏せれば、前髪に水滴が溜まる。]


  ……痛くは、ないです。


[掌の形が分かる程、痕は残っているけれど。
 そこに痛みは全くと言っていいほど感じなくて。
 寧ろ、それよりも。]
(+8) 2023/03/29(Wed) 2:29:19

【墓】 瑞野 那岐

[重ねた手に、少しだけ力を込める。
 俯いたままの前髪から、ぽたりと水滴が落ちて。
 湯船に、一滴、波紋が落ちて。]


  景斗さんのものに、
  ……なれたみたいで、いい。



[はにかむように、微笑んで。
 彼の掌の上から、愛しむように脇の痕をなぞる。

 愛おしい痕。
 彼に付けられるものは何一つ嫌じゃなかった。

 身体中に付けられるキスマークも。
 身体の奥に残される仄かな熱も、
 彼が引き抜いた時に僅かに感じる空白も、全て。

 彼が其処に居たと実感できるから。]
(+9) 2023/03/29(Wed) 2:29:45

【墓】 瑞野 那岐

[――ただ、今は。
 
 そんな邪な考えは一切なかった。はず、なんだけど。
 名前を口にしたのは、腹に当てられた手が
 思いの外大きくて、温かくて。

 首を竦めたら追いかけるみたいに、唇が。
 薄い肌に吸い付くから、ン、とまた声が溢れる。

 優しくはされている。確かに。
 殻に覆われた卵を扱うみたいに、優しく。

 手を持ち上げられて、指先に落ちるキス。
 それが、指先では収まらずに、
 付け根を辿り、上がっていくみたいに。
 掌と、手の甲に滑って、手首まで。]


  ……っ、 ……けいと、さんッ……


[戯れのはず。たったそれだけなのに。
 手首に落とされた唇に、ぴくん、と反応してしまう。]
(+10) 2023/03/29(Wed) 2:30:03

【墓】 瑞野 那岐

[そんな浅ましい自分を、彼のせいにするみたいに。
 焦ったように名前を呼んで。
 は、と少し湯で火照っただけじゃない熱を零して。

 少し、距離を取るように。
 彼が湯船から身体を上げたことに、心なしホッとした。
 のも、つかの間。

 風呂から上がったせいで余計見えるようになった、
 彼の裸体は、もう見慣れたはずなのに。
 湯に浸かったせいで、いつもより色づいた瑕が
 妙に目に毒に思えて、思わず視線を逸らしてしまう。

 手は、まだ彼に取られたまま。]


  ……それ以上、されたら……、
  
また、……シたく、なる、から、



[取られたままの手をきゅ、と丸く丸めて。
 顔を背けた分、耳朶が赤いのが伝わってしまう。
 先に火を付けたのは、あなたのほう。
 だから、どうか。笑わないでほしい。**]
(+11) 2023/03/29(Wed) 2:30:54

【墓】 瑞野 那岐

[早朝の誘いにはふたつ返事で頷いた。
 せっかくの部屋付きの露天風呂を、
 一度だけで済ませるには勿体ない。

 夜の食事が豪勢だったからきっと朝食も期待できる。
 旅館の朝に出てくる海苔が美味しいのは、
 どこの旅館も共通している。
 ほかほかの白米に乗せて、しなっていくのを想像したり。

 かけ流しの湯から溢れ出てくる湯を見つめたり。
 そうして見上げた夜空は、澄んでいてとても美しい。]
(+17) 2023/03/29(Wed) 17:38:38

【墓】 瑞野 那岐

[印が欲しい。

 その言葉に言葉に詰まって、水面に視線を落とした。
 彼からは確かに見えないかもしれない。

 脇腹ほどはっきりはしてないけれど。
 そちらこそ痛みがしそうなものなのに。]


  ……印なら、ついてます。
  背中に。

  
……俺の、爪の痕。



[頬を染めながら、チラと彼の方へと視線を投げて。
 トン、と空いた手で自身の背中を指すように示す。

 もしかして知ってて言わせてるのだろうか?
 それとも、爪の痕以外にも
 残して欲しいものがあるのだろうか?]
(+18) 2023/03/29(Wed) 17:39:10

【墓】 瑞野 那岐

[ぱしゃん、とまた湯を散らして腕を下ろす。
 片手は彼と重なり合ったまま、どちらとも離そうとはせずに。]


  それとも、きすまーく?


[そう具体的に痕の話を挙げてみる。

 そういえば、俺からはつけたことがないかもしれない。
 彼が、"視られる"仕事だからというのが水面下にある。
 付けられる分には一向に構わないのだけど。

 元々独占欲も所有欲なども持ち合わせない質だったから、
 人に痕すら残したことはないから、余計に。

 付けて欲しい、と言われたら。
 それはそれで、少し、心臓が跳ねそうな。]
(+19) 2023/03/29(Wed) 17:39:29

【墓】 瑞野 那岐

[湯船の中で、ドッドッと心臓の脈が聞こえそうな程。
 熱くなってきているような気がする。

 反応を伺うみたいにこちらを見上げながら、
 持ち上げられた手に舌を這わされて、
 指の合間の柔らかい部分をなぞられる。
 ぞく、とまた微かに身を震わせて、指を折り曲げ。

 前に、と促されたら言われるままに尻で移動して。
 空いたスペースに彼が身を滑り込ませる。

 まるで後ろから抱き込まれるみたいな状態になって、
 こちらから見えるのは、彼の足と前に回された手だけ。

 ただ、後ろからいつもよりも近くに体温を感じる。

 捕まえられた両手が彼によって捉えられ。
 少し、自由を奪われる。

 温泉で赤らんだ背筋もきっと彼の眼に晒されていて。
 首筋に、唇を落とされて。]


  ……  ンっ、


[期待に震えるみたいに、顎を逸らしてしまう。]
(+20) 2023/03/29(Wed) 17:39:48

【墓】 瑞野 那岐

[天を仰ぐみたいに上向けば、目に映るのは外の景色。
 視界を遮るのは、木造で出来ている衝立のみ。
 
 背徳感と羞恥で、心臓が騒ぐ。

 ワルイコトをするみたいに
 少し悪戯の音が乗った声音で、誘われて。]


  ……逃げ、ない
 


[ふる、と小さく首を振って。
 囚われた手を彼の掌に重ねて、指を絡め。
 恋人だけの繋ぎ方をして、彼の胸元に背を凭せ掛けた。*]
(+21) 2023/03/29(Wed) 17:40:15

【墓】 瑞野 那岐

[爪痕のことは意識から抜け落ちていたのか、
 指摘してみて、一瞬呆けたような顔。

 自ら痕をつけました、なんて。
 口にさせるのは止めて欲しい。
 それが、堪らずに縋ってしまった痕だから。

 はにかむようにされたら、居た堪れなくなって。
 湯を掬って、ぱしゃんとそちらの方に向かって、
 訴えるみたいに、肌にかけて顔を背けた。

 彼の背中を見るのは、自身の身体にしっかりと
 残された彼の刻印を見るよりも恥ずかしいから。

 これ以上は突っ込まないでほしい。
 と、暗に示すつもりの水掛け。]
(+28) 2023/03/29(Wed) 21:00:04

【墓】 瑞野 那岐

[けれど、キスマークなら話は別。
 興味を示す彼に、笑って。

 にぎにぎと繋ぎ合わせた手を、握って離して。
 弄ぶように、指同士遊びながら。]


  俺も、付けたことないですね。


[初めて同士の挨拶を向けて、ふ、と笑みを深める。
 まるで付けてほしいみたいな口振りが可笑しくて。
 だけど、こちらから付けましょうか、とは言わない。
 
 求められれば別の話だけれど、
 望まれなければ特に肌に痕を残すことはしない。
 
爪痕は意図的に付けたわけじゃないからカウントしない。


 身体を資本とする彼に、あまり。
 そういった縛りを付けたくない思いがあるから。]
(+29) 2023/03/29(Wed) 21:00:19

【墓】 瑞野 那岐

[どちらが誘ったのか、これじゃあもう分からない。
 首筋から腕を下ろして、もう一度手を握り合って。
 お湯の温度と同じくらい馴染んだ彼の掌に包まれる。

 逃げるつもりなど毛頭ない。
 もとより、逃がす気がないことも知っている。

 そこで逃がすような彼だったなら、
 今、こうして一緒に過ごしてはいないだろう。

 耳朶に近づいた声が甘く、誘う。
 湯を割って腹部に腕が回って身体を引き寄せられ。]


  …… ッ、…… 



[ここがどこか分からせるみたいな台詞に、
 薄く唇を噛んで、零れそうになった声を殺して。]
(+30) 2023/03/29(Wed) 21:01:25

【墓】 瑞野 那岐

[抱き寄せられた腰の下、臀部の辺りに。
 膨らみ始めた彼のものが、つん、と当たる。]


  ……ん、 当た、ってる 、……


[囁き合って、手を絡めただけ。
 直接的な刺激はまだ、互いに与えあってもいないのに。
 自身の身体で、また反応を示してくれているのかと思えば、
 背徳感に、ぞくぞくと震えが走る。

 ぽたり、とまた雫が落ちる。
 それが、きっかけだったみたいに。
 
 振り向かせるようとする声に、
 おず、と俯きがちに首を傾けていった。]
(+31) 2023/03/29(Wed) 21:01:42

【墓】 瑞野 那岐

[伏せた眼で覗き込むみたいに、見上げたら。
 それを待ち望んでいたみたいに細められて、
 瞼が降りていくのに、自然。

 こちらも、再び眼が伏せられていく。]


  ……、 
は、
 ン、ぅ ……


[ちゅ、と啄むだけのキスを何度か交わして。
 じわりと熱を高めていくみたい。

 そのうち、触れ合わせるだけじゃ足りなくなって、
 薄っすらと眼を開き、唇を開いて、舌を差し出して。*]
(+32) 2023/03/29(Wed) 21:01:56

【墓】 瑞野 那岐

[つけて、と望まれたなら、数度瞬いて。
 彼と眼を見合わせた。

 本当に付けてほしいらしい。

 ぷ、と噴き出してくすくすと肩を揺らして笑い。]


  いいですよ、上手くつけられるか、
  分からないですけど。


[付け方なら知識としては知っているけれど。
 本当に付けたことはないから、本番勝負になる。
 痣のように広がった場所では目立たないだろうから、
 付けるなら上半身だろうか。
 
 細めた眼で少し、伺うように彼の肢体を眺めて、
 意地悪く笑うのは、少し垣間見えた俺の男の性というもの。]
(+39) 2023/03/29(Wed) 22:49:23

【墓】 瑞野 那岐

[その代わり彼にも、晒した肌に痕を望む。
 首筋をなぞった指を辿るように、水滴が肌を滴り。

 潜められた声に、温まった肌と同じくらい
 頬を染めたなら、少し責めるような声に俯いて。

 こくんと、喉を鳴らしてしまう。]


  ……つけて、
  景斗さんの、しるし、



[乞われるままに、おねだりを口にして。
 もじ、と腰を揺らす、微かに身体が揺れる度に。
 ちゃぷんと、跳ねるお湯の音。

 水滴がこんなにも卑猥に感じてしまう程。
 高められているとは気づかない、まま。

 ひとつ、服の下に隠れる場所に落とされたなら、
 満たされたような吐息を、洩らしてしまう。]
(+40) 2023/03/29(Wed) 22:49:49

【墓】 瑞野 那岐

[少し身動いでも、腰周りには彼の足が両サイドにある。
 笑う気配がする度に、耳を擽られて。
 ぴくん、と身が跳ねてしまう度に、 
 そこが弱いのだと見せつけてしまう。

 腰を引いたら、彼のものが存在を訴えて。
 言葉でも教えられるから、また火を灯される。]


  ……俺で、感じてる…… ?


[いつか、俺で感じて欲しいと言ったときみたいに。
 自身の身体に反応する彼のもの。
 分かっていても、何度でも確かめてしまう。

 口にされる度に、必要とされていることを、
 実感するみたいに。

 悪い癖、だと思う。こんなこと。
 でも、求められる程、自分の身体も熱くなって。
 まだ反応していなかった、それが僅かに熱を持つ。]
(+41) 2023/03/29(Wed) 22:50:04

【墓】 瑞野 那岐

[キスは愛を確かめ合うために交わすもの。
 たくさんの愛の形があるけれど、
 彼と交わすのは、親愛でもあり、情愛でもあり。
 言葉にできない程の、込められた愛も。
 
 言葉にできない分、行動で伝わればいい。
 伏せた睫毛が、震えて。
 彼の笑う気配に、少し首を傾げる。]


  …… ッ 、 
、ぁ ……


[突付かれた先で開いた唇の隙間から、
 覗かせた舌先を、甘く吸い上げられたら、
 ひくん、と震え、閉じかけた眼を薄く開いて。
 もっと、と誘うように、視線を絡め。]
(+42) 2023/03/29(Wed) 22:50:20

【墓】 瑞野 那岐

[次第に深くなっていく口づけに、とろ、と瞼が落ちていく。 身体を預けるみたいに、力が抜けていって。
 彼の肩口に寄りかかり、解けた手が肌をなぞって、
 上に上がり、胸の頂きに優しく触れる。]


  んっ、 ンぅ……ッ ぁ……、


[ぞわ、と肌が粟立つみたいに毛羽立って。
 指の腹が輪郭をなぞる間に、解放された唇から、
 あまい、感じ入った声が溢れて。]


  ……は、  ……ンッ、
 
  ………、?


[声を隠すように自身の手の甲を口元に添える。
 とん、とん、と背を叩く手は。
 意図が察せず、染めた目尻で見上げ。首を傾げて。*]
(+43) 2023/03/29(Wed) 22:50:40

【墓】 瑞野 那岐

[くつくつと笑いながら、
 いつもと少し毛色の違う約束を交わして。
 
 それが叶えられるのは今日か、先の話か。
 期限が決められていないのであれば、いつでもいいだろう。
 
 期待に満ちた目を向けられるのを、
 今はさらりと受け流す代わりに、
 肌に新しく咲かせる花が、ちり、と淡い火を灯す。]


  ……、……ぁ、


[微かな痛みと共に彼の所有印を残されることに、
 僅かな興奮を覚えて、甘いため息を漏らして。

 愛おしげに撫でる手が心地良い。
 首筋付近では自分で見ることは今は叶わないから。

 撫でる指先に、彼と眼を見合わせて。
 ついた?と問うて、返される頷きに。
 ふわりと、満足げな笑みを零して贈り物を授かって。]
(+49) 2023/03/30(Thu) 0:22:53

【墓】 瑞野 那岐

[水滴を滴らせる肌に彼の唇が滑る。
 撫でるような唇が、時折、舐め取る仕草に代わり。
 ぞわ、と沸き起こる快感に打ち震え。
 身じろぎしかできない彼の腕の中で、身悶える。

 俺でしか。
 感じられないのなら、それでいい。
 そうなって欲しい。


 熱を持ち硬さを示し始める下肢が押し付けられて、
 その大きさを覚えている箇所が、きゅんと疼く。
 先程も荒々しく暴かれた場所。

 多少強引に暴かれたとしても、
 その欲を向けられることが嬉しくて。


 その言葉に、ふにゃりと蕩けるような顔を見せて、
 擦り寄るように、濡れた髪を頬に寄せて、甘え。]
(+50) 2023/03/30(Thu) 0:23:26

【墓】 瑞野 那岐

[お湯が揺蕩う音とは違う水音が、耳を擽る。
 耳元により近い、顔の先。
 互いにこれ以上ないくらい顔を近づけて、
 空中で舌を絡めあえば、卑猥な音を立てて糸が滴る。

 キスの合間に告げられる告白に、
 ふる、と身を小さく震わせて。]


  ……ぁ、ッ…… ふ、ぅ……


[溜息にも似た甘い吐息が溢れる。
 言葉を送り込まれて、吹きかけられる息ごと飲み込んで。
 次第に首が、後ろへと傾いていく。

 飲み込みきれない唾液が、唇から溢れて頬を濡らす。
 向けられる強い視線に眩しそうに目を閉じて、

 
あ、
と、思う頃には。]
(+51) 2023/03/30(Thu) 0:23:58

【墓】 瑞野 那岐

[ぞくぞく、と背筋から震えが込み上げてくる。
 悦びにも満ちた、快感。

 こんなの知らない。

 赤く熟れた唇を解放されて、くてんと肩口に頭を預け。
 胸を喘がせるようにキスで乱れた浅い呼吸を繰り返す。

 甘い声を上げてしまった場所を、
 彼が喜んで、指が同じ場所をくるくると描く。]


  ……ん、 ……ン、ゥッ ……


[声が聞きたいと言いながら、
 衝立の向こうを意識させるその口振りに、また身体が震え。
 背を撫でる手すら、欲を煽って。
 手の甲で唇を塞いだまま、弱く首を振る。]
(+52) 2023/03/30(Thu) 0:24:55

【墓】 瑞野 那岐

[は、と息を零す頃には、また目尻に水が溜まっていた。

 羞恥を煽るのが上手い人。
 でも、甘やかすのも上手くて、少し意地悪い。]


  
……ぁ、ぅッ…… ン、ッ……



[長い指が背の窪みを添っていくのを、
 声を押し殺しながら背を反らして、快感を逃して。

 そっと、腰を抱き寄せる手を両手で持ち上げる。
 その手を、自身の赤い尖りに触れさせれば。
 とくん、とくんと、高鳴る心臓の音も聞こえるだろうか。

 周囲を撫でられただけで、ぴんと立ちあがった頂き。
 そこに彼の掌を押し当てて。]
(+53) 2023/03/30(Thu) 0:25:21

【墓】 瑞野 那岐

[飲みきれなくて溢れさせた唾液も、舌先で掬われる。
 頬を、口元を、なぞりあげるザラりとした舌を、
 無意識に目が追いかけて、再び唇へ戻れば、
 うっとりと細める目が満足そうに弧を描いて。

 凭れかけさせた頭、濡れた髪が彼の肌に張り付く。
 横から覗き込むような姿勢。
 その横顔を何度見てきただろう。

 手を伸ばして、近い頬とは反対側の彼の頬を抑え、
 ちう、と吸い付くだけのキスを、強く唇を窄め、キツく。
 
 そうすれば彼の頬の少し張り出した部分に薄く、紅い痕が残っただろうか。
 酷く鬱血するほどでは無いけれど、確かに薄く残る痕。
 こんな目立つ場所に、付けられるとはまさかの本人にも思っていなかっただろう。]
(+60) 2023/03/30(Thu) 8:46:34

【墓】 瑞野 那岐



  あと、ついた、


[悪戯が成功したみたいに、目を細めて肩を揺らし、笑う。
 さすがに顔は売り物だからと怒られるだろうか。
 明日にはきっと同行者である神田や大咲にも見られるだろう。
 最近のファンデーションはカバー力が強いというのは、
 知恵に聞いたんだったか。
 困ったら、メイクで隠してもらうことにして。
 パウダーの下に、所有の印。

 くすくすと今度は痕がつかないように、
 触れるだけのものをもう一度顎先へと送って。]


  っ、……ぁ、……


[お返しにと腹部を撫でる手に擽られたなら、
 漏れそうになる声をまた、噛み殺したりもして。]
(+61) 2023/03/30(Thu) 8:47:18

【墓】 瑞野 那岐

[導いた手の下で、心臓が脈を打つ。
 俺の生きている音が、きっと伝わってる。
 彼に触れられるだけでこんなにも鼓動が早くなること。

 押し当てた手のひらの上から、手の甲を推し重ねれば、
 既に弱い刺激で尖り始めていた頂きが手のひらに擦れ。]


  ……ぅ、ンっ、 ……


[小さく息を飲んで、ぐっとまだ動いていない手を押し付けて。
 自ら刺激を望むように、数度上下に擦らせる。

 こんなに、淫らに刺激を求めるようになったのは、
 触って、感じさせて、身体を作り替えた、あなたのせい。]
(+62) 2023/03/30(Thu) 8:49:22