[面倒くさい事を。]


[と思ったのを覚えている。
>>9幼馴染だった優斗が告白してきた時な事だ。
彼の告白が面倒だったとか、そういう事ではなく
周りが囃し立ててきたことが面倒だった。

やれ高校生になるとカップルが多くなって
中学でも居たことはいたけど、より目立つようになって
その時のことも同じクラスの誰かが告白してたとか
そんな些細なきっかけから始まったように思う。

そんなきっかけだったので
長く続かないというか
次の日には冗談だった、と言われそうなものだと
思ってはいたが。あれよあれよ、と今に至る]

[ぼんやり頭で視界が回復してくる前に
ベッドの中で感じたのは煙草の匂い。
それを感じてからも、眼を開けずに
バタバタと手を動かして、隣にいるだろう男の身体に触れて
ぺしぺしと叩いた。]


　　私にも。


[煙草。と言わなくても分かるだろう。
しかしベッドで吸うと怒られそうなので
実際にはこの柔らかな布団の中から這い出ないといけないわけだが。]*