人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a0) 2022/09/04(Sun) 0:13:44

【人】 1年生 工藤美郷

[ゴムを強引に引きちぎったような音と共に、地面が揺らぐ。
バランス感覚の悪い工藤は、まともにつんのめって倒れた。
幾枚もの絵がばさばさと音を立てて散っていく。持っていた筆記具が、どこかで軽やかな音を立てた。
 転んだ指先が、松本先輩の好意>>0:509に触れた。]
(17) 2022/09/04(Sun) 0:35:03

【人】 1年生 工藤美郷


 …………

[立ち上がろうとすると、一人の少女が微笑んでいた。>>1

 天使さま。

[工藤は抑揚無く呟く。
 そうか。死んでしまったのが1人なのは、幸運なことなのだ。
 天使さまがそう言ったのだから、その通りなのだろう。
 それが自分なのか、他の人なのかは分からないが。]
(18) 2022/09/04(Sun) 0:35:38

【人】 1年生 工藤美郷


 …………

[どうせ分からないならば、自分がやることは、いつもと同じ。
 散らばった紙を拾う。折れてしまった筆記具も拾う。]


[いつの間にか、湿布も置いてあった。工藤は集中しすぎていて気付かなかったが、それは松本先輩が置いていった湿布だ。]

 ………………
 
[工藤は破けたストッキングの上から湿布を貼ると、再び黙々と絵を描き続けた。
 放っておけば、痣は治る。だが、できる限りのことをしておいた方が、今後に影響が無い。そう朝霞さんが言っていたから。]

 ………………

[だが、自分か学友が、今この瞬間死につつある状況で、普段通り過ごす工藤は、周りにどのように映ったか。]*
(19) 2022/09/04(Sun) 0:36:16

【人】 1年生 工藤美郷

 ──松本先輩>>14──

 夢かな。

[絵を描いていた工藤は、その声で初めて松本先輩に気づいた。]

 松本先輩は居眠りしていたのですか。

[その声はいつもと同じように、淡々と。]*
(21) 2022/09/04(Sun) 0:39:37
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a2) 2022/09/04(Sun) 0:44:56

【人】 1年生 工藤美郷

[松本先輩の問いかけには、「何をですか?」と返したかもしれない。それが例の少女のことだと知れば]

 はい。天使さまを見ました。

[混乱することなく話す松本先輩と、淡々と話す工藤。
二人の声が、観客の消えた美術館に、やけに大きく反響する。]

 はい。誰かが死んじゃったと、信じています。

[工藤は、嘘を疑えるほど情緒が豊かではないから。
信じたうえで、いつも通り過ごす。
 じっと松本を見上げていた工藤は、何の脈絡も無く松本の首に、二本の指を当てた。]

 ……松本先輩は、死んじゃっているのでしょうか。

[もしも振り払われなれば、指先からは命の鼓動と、ぬるい体温が伝わってきていたのだけれど。]*
(33) 2022/09/04(Sun) 1:03:47

【人】 1年生 工藤美郷

──松本先輩・朝霞さん。めっちゃ鳴るスマホ──

 残念ながら。

[工藤は抑揚無く繰り返した。>>54
 生きていることは残念なのだろうか。
 松本先輩の心が死にたがっていても、コリコリ弾力ある頸動脈の、心地よいシグナルが、一瞬たりとも絶えることなく体を生かそうとしている。]

 天使さまが誰かを迎えが来るまでは、私たちはシュレディンガーの猫です。

[もしかすると、松本先輩だけではなく、自分も、他の誰かも。]
(95) 2022/09/04(Sun) 9:20:57

【人】 1年生 工藤美郷

[大きな声>>56にビク、と驚いて、松本先輩の首から手を離した。]

 朝霞さん。

[うずくまっているのを見て、松本先輩についていくように、彼女の元へと向かった。]

 過換気症候群ですね。朝霞さんは過剰な呼吸で血液中の二酸化炭素を失って、アルカローシスを起こしています。血管の収縮、血液中のカルシウム濃度の低下、手足のしびれ、吐き気。苦しいでしょうが、過換気症候群で死ぬことはありません。
 袋を使うと窒息する危険があります。とにかく口から息を吐いてください。治ります。

[それだけ言うと、自分の役目は終わったと言うように、ブーブーと鳴り続けるスマホを取り出した。
 症状を納める方法は知っていても、そのために朝霞に寄り添う技術は、工藤には無い。]

 津崎先輩が、レストランに集合をかけています>>36。私はレストランに行きます。

[それだけ言って、二人を置いてその場を後にした。]*
(96) 2022/09/04(Sun) 9:21:47
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a28) 2022/09/04(Sun) 9:24:36

【人】 1年生 工藤美郷

──レストラン到着──

[工藤が奇跡的に研究室のグループLINEに入っていたのは、きっと親切なお節介焼きがいたのだろう。
 工藤は、音の鳴らないヒールでふらふらと歩く。

 客がいなくなった分、人の声も聞きやすい。
 突如として広い美術館に響き渡った声>>46も、香坂さんのものだともはっきりとわかる

 途中、小泉先輩と香坂さんが話しているところに出くわしただろうか。そうだとしても、工藤からは話しかけることなく、呼びかけられなければ振り向きもせずに通り過ぎた。

 やがて、客が絶えた美術館の中で、唯一にぎやかなレストランへと到着する。]

 …………。

[集まった先輩方に、工藤が自分から話しかけることは無く。
 ただ、入り口の近く、先輩の輪から少し離れたところに立ち止まったまま、置物のように観察していた。]*
(103) 2022/09/04(Sun) 9:49:27
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a29) 2022/09/04(Sun) 9:54:02

【人】 1年生 工藤美郷

──レストランで武藤先輩と会話>>110──

 入り口のポールに脛をぶつけました。
 課題をこなしていたら、近くに湿布が落ちていたので、拾って付けました。

[松本先輩の親切心の、その湿布は具現化したものだった。
もっとも、工藤はその様子を見てはいなかったから気づけないが。
 だっと走ってきてぺらぺらとまくし立てる武藤先輩に、淡々と答えていく。
 彼は冗談が多く、工藤はその大概を誤って受け取ったが、この時は言ってる意味を理解できた。]

 今泉さんと渡葉田先輩がいないのですか。
 朝霞さんは過換気症候群を起こしていました。松本先輩が介抱しています。落ち着いたらこちらに来るそうです。
 途中、香坂さんと小泉先輩を見ました。

[と、見てきたものをそのまま伝えた。]
(120) 2022/09/04(Sun) 10:49:55

【人】 1年生 工藤美郷

[詳しい作戦を聞いている間、工藤はじっと武藤先輩を見つめていた。]

 私は課題をするためにここにきました。
 外には行きません。
 状況が動くまでは、課題を進めます。

[いつもと違うことが苦手な工藤は、そう答えた。
 小泉先輩たちがレストランに戻ってきたのは、ちょうどその頃だろうか。>>109
 一通り全体の方針がまとまったら、再びあの絵の前に戻るだろう。]*
(121) 2022/09/04(Sun) 10:50:14
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a37) 2022/09/04(Sun) 10:53:04

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・平和な集合写真時代>>540──

[満面の笑みを向けられても、その表情に工藤が共鳴することはなく。
 ただ、言葉にされる組織図を生真面目に脳内に刻んでいく。
 だから、後ほどレストランで「作戦は徹っちん>>94」と聞いた時も、「なるほどナンバー3の津崎先輩が参謀役なのだな」と考えた。]

 はい。武藤先輩の杞憂です。バスは乗ると気分が悪くなるものです。
 私は「武藤先輩がうるさかったから気分が悪くなった」とは言っていません。
 ただ、「武藤先輩はうるさかった」と答えただけです。

[若干しつこめにうるさかったことを繰り返しながら、どうやら謝罪は撤回されたようだと理解した。]*
(126) 2022/09/04(Sun) 11:33:04

【人】 1年生 工藤美郷

──レストラン大集結──

 誰かが置いてくれた……>>124

[工藤は武藤先輩を見上げたまま、繰り返した。
 初めてその可能性に気づいた。
 それが誰だろう、とか、何のために、とか、そういった目には見えない人の心を、状況から予測できるほど、工藤の情緒教養レベルは高くなかったが。]*
(140) 2022/09/04(Sun) 12:31:05

【人】 1年生 工藤美郷


 はい。課題は学生の本分です。

>>125珍しく言い淀んだ武藤先輩に、工藤は淡々と繰り返す。]

 はい。私は美術館の一部を担当します。
 題材は特別展のところにある絵です。林檎の顔の絵。

[美術館のごく一部(林檎の絵オンリー)を担当すると認識した。

 やたらと注文の多いパン屋さん>>129も、分担について話している。
 大人数が同時に話すようになると、工藤は黙り込んだ。
 やがて、朝霞さんが一人でやってくる。松本先輩とは途中で別れたらしい。
 お手洗いに行くと言われて、朝霞さんが離れるのを迷う理由が、工藤には理解できない。おそらく、それがあまりに長いと感じることも無い。
 松本先輩が命を絶ってしまってから初めて、トイレにいたはずでは? と混乱するのだろう。]
(141) 2022/09/04(Sun) 12:31:43

【人】 1年生 工藤美郷

[遠くから、黒崎先輩が呼びかけてきた>>105
 黒崎先輩は軽食を色々用意してくれたようだ。]

 はい。食べます。

[と言って、工藤は席に着くと、机の上の物には手を付けず、私物のカロリーバーを取り出した。]*
(142) 2022/09/04(Sun) 12:32:11
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a48) 2022/09/04(Sun) 12:33:51

【人】 1年生 工藤美郷

──黒崎先輩と・謙遜できない後輩>>146──

[彼女の性別について、工藤は特に言及したことも関心を持ったことも無かった。
 黒崎先輩は黒崎先輩であり、男性だろうと、何かのきっかけで男性的な女性だと知ろうと、そういったことには一切の関心を示さなかった。
 その彼女から声をかけられれば、]

 はい。持ってきていました。私は用意が良いです。
 水も持っています。

[工藤には誰かと一緒に食事をとるという習慣が無い。
 図らずも、それが研究室で初めて、学友と共に食卓を囲む、初めての機会となったか。
 もっとも、今の工藤はただ勝手に席に座っているだけであり、誰かに休憩を促すことも、準備を手伝うことも思いつかないが。
 黒崎先輩が差し出した水>>146は、偶然にも工藤が常備している水と同じ商品だった。
 その時は使わなかったが、今持っている分を飲み干したら、もらうことになるだろう。]*
(176) 2022/09/04(Sun) 15:02:04

【人】 1年生 工藤美郷

──武藤先輩とおしゃべり>>156──

 ……今みたいになる前、松本先輩が居ました。

[武藤先輩には、見ていないものを感じ取る能力があるらしい。
 その場にいた工藤よりも、状況の把握をしてみせる武藤に
が、正論を否定しないでくれる優しさにも、「遊びは教育課程外の時間でやるべきものです」と、ぴしゃり。
 その後、席に着いた後も武藤先輩に声をかけられた。
「クッキーは動けないのでクッキーにクッキーは用意できません」と言う前に、ジョークの意味を説明されて]

 ………………。

[しばらく机の上のクッキーを見つめた。
 それから、黒崎先輩を見つめた。]

 ……くっきーが用意したクッキー。
 くっきーとクッキーは同じ音で成り立っていますね。

[淡々と言った。
 音が同じことに気を取られていたから、「それは食べません」と答えるのも忘れていた。]*
(181) 2022/09/04(Sun) 15:21:37

【人】 1年生 工藤美郷

──移動・なんかみんな怒ってる──

[黙々とカロリーバーを食べていたら、松本先輩と津崎先輩が戻ってきた。
 それぞれの会話が始まり、なにやら険悪な空気になっているが、工藤はそれに気づくのに遅れた。
 ただ、何人もの口から、伝播するように「怒っている」というキーワードが出てくるのを、耳に拾って、食べかけのカロリーバーを机に置いた。
 工藤には分からない。その怒りの後ろに隠れている、「心配」という真の心が。
 だから、松本先輩たちが戻ってきた。そして彼ら二人にみんなが怒っている。そのように場のことを認識した。

 やがて、武藤先輩が上げた怒鳴り声>>212に、ビク、と体を硬直させた。]

 ………………。

[だが工藤は、己の中で渦巻く混乱を、怯えを表現する表情を持たない。
 だから、無表情のまま立ち上がると、まるで自分には全く関係ないというような顔で、入ってきた扉に向かう。
 もしも誰かに話しかけられれば、「課題を進めます」とだけ答えて、食堂を後にしただろう。]*
(216) 2022/09/04(Sun) 18:35:40
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a68) 2022/09/04(Sun) 18:37:48

1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a70) 2022/09/04(Sun) 18:41:52

【人】 1年生 工藤美郷

──移動後・絵の異変──


[レストランから出た後、工藤は誰かと合流しただろうか。
合流していればその人と、誰とも会わなければ一人で、元来た道を戻った。
 そうして元居た特別展の場>>0:177に戻ると、林檎の頭部の絵が変わっていた。
 1枚から10枚へと。
 そして、林檎が来ている服は、同じ研究室の面子と同じ。
 顔が見えなくとも、誰を描いているのかは明白だ。]

 ………………。

[それぞれにスポットライトが当てられている。
 工藤が無表情のまま、一歩、足を出した途端。聞き覚えのある音>>n0がして、パッとすべての照明が落ちた。窓の無いその空間は、一瞬の暗闇のうち、すぐに光度を取り戻す。
 再びライトに照らされた絵は、様相が変わっていた。]
(252) 2022/09/04(Sun) 21:00:46

【人】 1年生 工藤美郷

[全ての林檎が、砕けていた。
 弾けた果汁は赤黒く、白くぶよぶよとした果肉が巻き散らかされ、薄ピンク色の果汁を纏っていた。
 工藤がじっと絵を見ている間に、壁の上部に一本、また一本と線が引かれていき、やがてそれは文字を象った。]

WHOSE APPLE WAS CRUSHED?

(“誰の林檎が砕けたの?”)


[ぽた、ぽた、と、静かな展示室に音が反響する。
 それは、文字と絵から糸を引いて垂れた、赤色が滴る音。
むせかえるような生臭い香りが、窓のない展示室にこもっていく。]

 ……………………。

[工藤は青い顔で、しかし無表情のまま、筆記具を取り出した。
 滴る水音と、しゅ、しゅ、とペンの走る音だけが、その空間に広がっていく。]*
(253) 2022/09/04(Sun) 21:03:04
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a75) 2022/09/04(Sun) 21:05:25

1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a76) 2022/09/04(Sun) 21:07:28

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランで武藤先輩と会話>>191──

 では、もしかしたら松本先輩が置いてくれたのかもしれない湿布を貼ったので、私の足の痛みが弱くなりました。

[おそらくはそれを直接松本先輩に伝えた方が良かったのだろうが、はたしてそのようなタイミングがあっただろうか。彼がやってきてすぐに、レストランは険悪な雰囲気になってしまったので、難しかったかもしれない。]
(263) 2022/09/04(Sun) 21:37:01

【人】 1年生 工藤美郷

[工藤には、何故武藤先輩が突然笑ったのかは理解できなかったが。]

 同じ音を使うのがジョークの正しいルール。
 ジョークにも正しい秩序があるのならば、私にも理解ができるかもしれません。

[いつも、工藤には認識できない秩序に基づいて、人々は共鳴し合い、親睦を深めていく。
 その見えないルールの一環を、武藤先輩から教わった気がした。
 しかし「寒い駄洒落」という罠があることを、工藤はまだ知らない。]**
(264) 2022/09/04(Sun) 21:37:15
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a84) 2022/09/04(Sun) 22:08:38

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランで武藤先輩と会話>>1:286──

 ………………。

[足の具合が良くなったと分かれば、松本先輩はきっと嬉しいのだそうだ。
 工藤は沈黙で答えた。

 自分の言葉で、誰かを嬉しがらせることができるのだろうか。
 良かれと思って言った言葉が、上滑りばかりしてしまう自分に?]*
(298) 2022/09/05(Mon) 6:57:48

【人】 1年生 工藤美郷

──回想・レストランに香坂さんが来た>>1:277──


[小泉先輩に少し遅れて、香坂さんが入ってきただろうか。>>1:277
 もそもそとカロリーバーを食べているときに、もしも香坂さんが軽食が置かれた机の近くにいたならば、]

 みんな役割分担をしています。

[小泉先輩>>233と一緒に来たなら、そのあたりの事情は香坂さんも見ているはずだが、今、相手に何の情報が必要なのか想像できない工藤は、見て分かることを繰り返した。
 どの班が人数不足、という、本当に必要な情報を工藤が答えられるかは怪しい。]

 黒崎先輩がクッキーとか置いておくからつまんでてくださいと言いました。>>136
 武藤先輩はくっきーの用意したクッキーなどを食べると良いと言いました。>>156
 くっきーとクッキーをかけたジョークだそうです。

[クッキーではなくカロリーバーを咀嚼しながら、いらんことも付け加えた。]**
(299) 2022/09/05(Mon) 7:00:25
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。
(a98) 2022/09/05(Mon) 7:04:08

【人】 1年生 工藤美郷

──現在・絵の前──

[無言でスケッチを続けていた工藤は、紙面から視線を上げて、ふと手を止めた。
自分のスケッチを、壁面の絵にかざす。]

 ………………

[壁に飾られた絵。そのなかの、スーツを着た女──明らかに工藤と思われる女は、工藤のスケッチよりも幾ばくか大きい。
 ちょうど、絵の中で数歩、こちらに歩み寄ったかのように。]

 ……………………。

[工藤はかざしていたスケッチを下ろし、視線も壁面からそらすと、自分のスケッチを撫でた。
 遠近距離を描き間違えるはずがない。工藤はコミュニケーション能力が乏しい代わりに、見たものを記憶し描きだす能力は並外れて高かった。]
(392) 2022/09/05(Mon) 20:28:23

【人】 1年生 工藤美郷

[再び視線を上げる。
 絵のなかの工藤は、さらにこちらに近づいていた。並んでいる他の人物の絵と比べても、明らかに近い。
 だが、それよりも顕著な違いがあった。
 手が、こちらに伸ばされている。それは明らかに、絵の中から額縁を掴んでいて、傷一つない足もまた、縁にかけられていた。
 額縁を乗り越えようとしている。]

 …………………………。

[工藤は無言のまま、壁の絵に近づいた。
 一歩、二歩。手を伸ばせば、絵に触れられる距離まで。]*
(393) 2022/09/05(Mon) 20:28:46

【人】 ??? 工藤美郷

──移動・レストランへ──

[レストランのドアを開けると、あたりをきょろきょろと見渡した。
 既に松本先輩と小泉先輩は戻っていた頃か。
 松本先輩と朝霞さんの姿は見えないが、奥の厨房のあたりから声が聞こえてくる。
 その時レストランにいたのは、渡葉田先輩、香坂さん、小泉先輩だろうか。
 渡葉田先輩から少し離れたところに座っている小泉先輩>>385に近づくと、]

 戻りました。……小泉先輩も戻っていたんですね。
 何か変わったことはありましたか?

[LINEを見ていたから、ベッドや毛布のことはすでに知っていたが、他には何かなかっただろうかと話しかけた。]*
(394) 2022/09/05(Mon) 20:33:10

【人】 1年生 工藤美郷

──その頃・特別展──

[工藤の絵は、再び元の位置に戻り、沈黙を保っている。
きっちりとそろえた膝の下に、修正のように、白い湿布が貼られていた。]**
(396) 2022/09/05(Mon) 20:36:08
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a121) 2022/09/05(Mon) 20:39:11

??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a122) 2022/09/05(Mon) 20:41:45

【人】 ??? 工藤美郷

──現在・小泉先輩とレストランで会話>>399──

[いつも通りの顔で小泉先輩の向かいに座る。
 顔ももちろん林檎ではない。]

 今泉先輩、どこ行っちゃったんでしょう……
 夢から覚めているなら、良いことなんですけど。
 目覚める時って、他の誰にも気づかれずにここから消えちゃう感じなんでしょうかね。

[情報共有にふんふんとうなずきながら、]

 あ、毛布。ありがとうございました。
 五組って結構重たくありませんでしたか?

[思い出したように尋ねた。]*
(407) 2022/09/05(Mon) 21:13:10
??? 工藤美郷は、メモを貼った。
(a126) 2022/09/05(Mon) 21:14:31

【人】 ??? 工藤美郷

──現在・小泉先輩とレストランで会話──

[震える声で誰何されて、頷いていた首がぴたりと止まる>>410
 真顔のまま、じっと小泉先輩の目を見つめた。]

 ………………。
 どういう意味ですか。
 
(416) 2022/09/05(Mon) 22:02:12

【人】 ??? 工藤美郷

[それから、ふ、と諦めたように息を吐いた。]

 まぁ、仕方がないですね。今までの私、酷かったから。

[机の上で組んだ手に目を落とす。]

 ずっと、寂しかったんです。仲良くしたいのに、皆さんの言葉の意味も、どうやって心を伝えたらいいのかも分からなくて。だけど、分からないことばっかりなのに、嫌われたんだなってことだけは伝わってきちゃうんですよ。
 そしたらさっき、天使さまが降りてきて。最後かもしれないから、私にも皆さんと同じように世界を見せてくれる、同じように感情を表現できるようにしてくれるって。
 やっと、小泉先輩みたいに、人を傷つけない魔法が使えるようになったんです。やっと、仲良くできるかなって、思ったんです。
 だけど、今からじゃ、遅いですか……?

[ぎゅ、と握りしめた手には力が入り、指先が白くなっていた。]*
(417) 2022/09/05(Mon) 22:02:45