人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ 口に広がるのは牛乳とサツマイモの優しい甘さ。
  それにバターの風味豊かな香り。

  しっとりとして、ほくほくした口あたり。
  何個でも食べたくなってしまう美味しさ。


  そうして食べ終える頃、彼の口の周りに
  食べかすは付いていただろうか。

  もし付いていたなら、
  ちょっとじっとするようお願いし。

  指先でそれを摘まめば、
  それをそのままパクリ。

  人差し指を唇に触れさせながら
  美味しかった! なんて甘い笑顔を向けただろう。]*
 
(108) 2020/10/22(Thu) 19:04:08

【人】 魔法猫 カザリ

── じゃらしタイム ──

[コツン、コツンと地面を叩く音がする>>72
 繰り出そうとした爪や牙を避けるそぶりさえ見えない。
 変だ、と気がついた時には些かタイミングが遅かった]


  根こそぎ……にゃねー
   乱獲は身を滅ぼすにゃよ

  それににゃ、安全なところから網だけ引く
   地引き網みたいにゃのは
    にゃーは狩りとは認めないにゃ!


[誘われている、おそらくこれは罠。
 飛びかかった先にきっと何かがあるのだろう。
 だからといって、後に退くことなど出来はしない。
 
 食うか食われるかの勝負。
 だからこそ楽しい、やりがいがあるのだと瞳に喜色を滲ませ]
(109) 2020/10/22(Thu) 19:53:28

【人】 魔法猫 カザリ


  猫で結構!
   にゃーは、にゃーにゃ♡

  毛繕いで充分!
   ドライヤーもお風呂もいらないにゃ!

 
[にゃーはにゃーであり、にゃーである。
 それだけで充分、存在するだけで価値がある。

 首輪へと伸ばされた左手>>73には長い尾で一撃。
 犬ではないからリードは不要、と尻尾で弾いてしまおう。

 そして、耳の奥に響く4度目の音には]
 
(110) 2020/10/22(Thu) 19:53:44

【人】 魔法猫 カザリ


  げっ!!!?

   なにこれ、趣味悪っっにゃ



[おやつは少なめだからこそのおやつ。
 あのサイズは、おやつどころか主食ですらない。

 そもそもおやつに食べられるのでは真逆。
 筋が違うと、唇を尖らせ]


  美味しくなさそうなものはポイ!にゃ

  シールド・オブ・キャットサンド!!!



[詠唱と共に両の手を真っ直ぐ前へ。
 広げた掌から無数の星が生まれ、防御壁になる。

 液体を吸収し、青からピンクへと変わっていく極小の星。
 竜の全てを吸収することは難しいだろうが、丸呑みだけは避ける寸法だ*]
(111) 2020/10/22(Thu) 19:56:36

【人】 魔砲少女 シオン

―― 躾タイム ――


  やっぱり猫は我儘ね。


>>109ああ言えばこう言う。
 更には猪騎士なような思考である。

 >>110猫はやはり猫なのだ。
 毛づくろいだけではなくお風呂にいれてドライヤーで乾かさないといけない。
 べとべとのまま真新しいシーツが敷かれたベッドに寝転がる悪行を許してはいけないのだ。

 罠と知って虎穴に飛びいる猫は>>111殻に籠った。
 赤い竜の咢を防いではいるが防御壁と竜の身で視界は遮られるだろう。

 ...は自ら竜の身の中に潜り込む。
 魔力の奔流のようなどろりとした液体に浸かり、
 弾かれたリードを腕の動きだけで回収した。

 ...は激流に乗り無数の極小星に包まれた猫娘の背後から現れる。
 貴女はそれに気づけたろうか。
 いいや、気づけたとしてもその防御壁を解除すれば――]
(112) 2020/10/22(Thu) 20:49:15

【人】 魔砲少女 シオン

  喰わず嫌いはよくないわよ。


[...は背後から猫娘の身体へと抱き着いた。
 無数の星は伸ばした両手に浮かぶ蛇の眼によって
 動きを止めて壁を裂いてしまった。

 逃げれば丸のみ。
 逃げなくても趣味悪いものにに塗れた身体に抱きしめられる。

 もしくは――]


  もうじき魔力が消えるもの――。


[今宵もまた時間切れとなってしまうのか**]
(113) 2020/10/22(Thu) 20:49:24

【人】 怪物皇女 メイベル

──1週間後・その2・寝所──>>62

 敵が来ないとは限らない……
 けれどそんな状況で
 恥じらいとか気にしてる場合?

[>>62彼女自身も苦しい理論だとは分かっているだろう。
それを何度も突っつくのも楽しいけれど
ひとまず横に置いておく。

何でかと言うと。]


  ふふ……。


[>>67彼女の言葉が
私の心を擽ってくるからだ。
>>70更に私の能力で引き出した彼女の本心を聴くと
私は口の端を吊り上げて愉快そうに笑った。]


  ……いいわ。
  触って、確かめてみれば良いじゃない。
  私はそれを許すわ。

  私だけでなく、世界を知ると良いわ。
  その強欲、私は好きだもの。
(114) 2020/10/22(Thu) 21:12:41

【人】 怪物皇女 メイベル



[彼女の強い瞳を受けながら
そう返すと、足をベッドに戻すと
ゆっくりと膝をついて、更にはアリアの方に
しなだれかかっていく。]

  
  興味があるの。
  私は魅力的なのかどうか。
  周りにそれを判定してくれる子は居ないしね。


  ……ねぇ、アリア。
  私はあんたにどう見えてるの?


[顔同士を触れそうになるぐらいに近づけて
私は彼女にそう問うた。]*
(115) 2020/10/22(Thu) 21:12:54

【墓】 魔法猫 カザリ

── 修道院 ──

[監獄のような場所。
 此処での生は死と同然だと云う者もいる。
 此処に来たことで、全ては終わったのだと。

 けれど、それならば私はどうなのだろう。
 この修道院の門前に捨てられていた私は、ここより他を知らない。
 始まるより先に終わった生、なのだろうか。

 わかっている。考えること自体が無駄なこと。
 終わりを嘆く彼等が羨ましいだけなのだと。

 だから、今日もこうして]


  そうでしょうか?
  木桶の水はまだ汲んだ時のまま
  かわらずに冷えておりますが


[遅いと言われているのはわかっている。
 当たり前だろう、敢えて回り道をしているのだから。
 けれどそれは、単に困らせるためだけではなく]
(+10) 2020/10/22(Thu) 21:39:43

【墓】 魔法猫 カザリ


  たまにはご自分でされては?

  暇をつぶすという意味ならば
  その方がよほど


[繰り返される毎日。
 仕事を一つ片付ければ、また次の仕事が現れる。

 けれど、全て片付けてしまったなら後には空白が広がるだけ。それが何よりも恐ろしいから]


  ……かしこまりました


[回り道も、反発も元を辿れば同じ。
 後に広がる空白の時間を少しでも遅らせるためのもの。
 だから結局は要求通り、彼女の服へと手をかけて]
 
  今日の色は、紫ですか?
  こちらの色は、青が強いようですが

 
[ぷつり、とボタンを外していけば裏地に使われたレースの色が目に入る。
 修道服に相応しくない艶やかな色、夢に見た色に近いと目を細めた*]
 
(+11) 2020/10/22(Thu) 21:40:08

【人】 怪物皇女 メイベル

──浴室にて──>>80

  何で温度が変わると
  裸になったり、ならなかったりするの?

[不思議そうに首を傾げたのだけど
彼女が裸になりやすいと言うなら温かい湯の方が……
いやダメね。
もう少し困った顔をする彼女が見たい。]
(116) 2020/10/22(Thu) 22:17:06

【人】 怪物皇女 メイベル



  勿論どんなものでもいいわ。

  ううん、大事なのは
  どんなものであっても必ず着ることよ。

  ……サイズは少しぐらい違くても
  許容としましょう。


[私は面白そうに言いながらそう提案し
勿論それを断らせるつもりもない。

言い切った後は彼女の返答を聞かず
直ぐに指を動かし、魔力の塊を固定すると
頭の中のイメージをそこに注いでいく。

魔力で象られた鎧……
ではなく、今回は水着だけれど。


ぽん、と出来上がったのは
セパレートで上下白の水着。
胸元と腰にフリルが付いていて
着てみるとしっかり布面積があることが分かるか。
サイズ感もぴったりだっただろう。]*
(117) 2020/10/22(Thu) 22:17:18

【人】 アクスル

 
[結婚ではなくて
 
、っこんが正しい発音なのかな?>>84

 彼の国には
 社の製品を愛用してくれるお客さんが多く
 また、エコな車を開発する技術が優れているから
 親しみを感じていて。
 それなりに慣れたつもりだったけれど
 第三外国語にあたる島国の言葉は難しい。

 ……と考えていれば、結婚で合ってたみたいだ。>>85


   ええ、W勿論W良いの? 嬉しいけど


[話が順調に通り過ぎて怖いくらいだ。
 彼の中で僕は一体どんな存在なのだろう。]
 
(118) 2020/10/22(Thu) 22:45:03

【人】 アクスル

 
[向けられる幸せそうで無防備な表情が
 物語っている気がするけれど
 よくわからない。>>86

 秘蔵の標本を紹介してくれた時より
 今の貴方の方がもっと嬉しそうに見える。
 それが気の所為でないと良いと思う。]
 
(119) 2020/10/22(Thu) 22:45:08

【人】 アクスル

 
[抱き締められれば>>86
 重なる胸にトクトクと速い鼓動を伝える。]


   …………うん、しよう


[答えながら、そうか、僕は彼と結婚するんだと
 今更ながら自分から言い出したことを認識する。
 独り身で終える気でいたから少し不思議だ。
 ぎゅうっと抱き締め返して息を深く吸い込む……]
 
(120) 2020/10/22(Thu) 22:46:05

【人】 アクスル

 
[暫く堪能したのちに。]


   Heute ist die beste Zeit.

   今からしよう すぐしよう
   治人の気が変わらないうちにね


[撮影とファンサービスでだけしてきた
 ウインクを間近で浴びせて
 彼の手を取り歩き出した。*]
 
(121) 2020/10/22(Thu) 22:46:13

【人】 アクスル

 
[ステンドグラスから差し込む光が
 バージンロードの上に柔らかな絵を描き
 中央奥では十字が静かに見下ろしている。

 案内した先は城の中に在るチャペルだ。]
 
(122) 2020/10/22(Thu) 22:46:29

【人】 アクスル

 
[彼が自国に来るまでの七日の間にしたこと。
 それはこのチャペルの改装だった。
 時間がごく限られていたから
 基本の作りは城が作られた時代のままだけれど
 壁の装飾や装花、ベンチの下の絨毯なんかを青くして
 あのホテルのチャペルのイメージに少し近づけていた。]


   僕をあのチャペルごと持ち帰りたいって
            言ってくれたでしょ
   流石にオープンしたての施設を買い取る訳に
   いかなかったから……ちょっとだけ似せてみたよ


[気に入ってくれたかな、と
 入り口に立ち手を繋いだまま確認の眼差しを向けた。**]
 
(123) 2020/10/22(Thu) 22:46:36

【墓】 魔砲少女 シオン

―― 修道院 ――

[此処は現世に現れた地獄のような常世の世界。
 煌びやかな世界を知る子女にとってはそう映る。

 だが、平民はどうだろうか。
 >>+10動乱を知る平民にとっては此処は楽園なのかもしれない。
 日々に食事に困ることはなく。
 暖かな寝床が用意されている。

 その差が一層と子女たちを浮世離れさせて見せているのだろう]


  そうよ。
  それにね、今は冬前よ?
  温めてないなら冷えたままで当然でしょう。


[一日は長い。
 だから此処での生活に於いて遅れることをとやかくと詰める必要はない。
 必要がないことをしているのは時間を弄ぶからだ。
 未だ十代の身にとって一日はとても長く感じるものだった]
(+12) 2020/10/22(Thu) 22:54:21

【墓】 魔砲少女 シオン

  私にフォークより重たいものを持てと?
  そんな事を言うんだ?


[...は口角をあげた笑みを浮かべた]


  今夜のお風呂、連れていってあげないわよ。
  その手……痛いのでしょう?


>>+5自分のために作らせているあかぎれの手指を視線で示す。
 この修道院での娯楽は限られている。
 その中に地中より湧き出る湯があった。
 それを張った湯舟が地下にある。

 温かいと言っても色付きなので洗濯や飲料には向かないが、
 身体を温めることはできる。
 子女は従者を伴い其処に行く。
 時間は分けられているので混むことはない。

 臭いもあるので頻繁に入る子女は少ないが、
 ...は毎日のように其処へと通っていた]
(+13) 2020/10/22(Thu) 22:54:31

【墓】 魔砲少女 シオン

  い〜のよ、見つかっても見ぬ振りなのだもの。
  少しくらいはお洒落をしないとね。


>>+11...が折れることはない。
 手を広げて着替えしやすいようにして脱がされるまま、
 着せられるままにしている。
 誰かにしてもらうことに慣れていると言っても良い。
 甘やかして育てられた王族の末娘に自分でを期待する方が酷だろうに――]


  そうそう、そろそろハロウィーンでしょう?
  皆全然乗り気ではないのよね。

  だから――。


[...は楽し気に笑う。
 夢の中での笑いのように、一寸変わらず少しでも世を楽しもうと空元気を振る舞う]


  今年は私たちだけでするわ。
  お部屋を飾って、衣装はお父様にお願いしましょう。
  衣装は貴女も着るのよ?


[...は着替えさせてもらいながら小首を傾げて貴女を見つめる**]
(+14) 2020/10/22(Thu) 22:54:58

【人】 微睡む揺籃 アリア

――寝所にて――
>>114>>115

 う……うん。
 えと……ありが、とう?

[ 魔物を統べる皇女らしく尊大に、私へ許可を出すメイベル。>>114
 裸の身体を触る、というのに色気も何もないその様子に、
 かえって私の方がどぎまぎしてしまった。]

 興味。……そっか、この城にいるのは皆、
 あなたが産み出した魔物ばかりだものね。

[ 創造者を評価や判定すること自体、彼らが思考する中には無いのかも、と想像する。もしそうだとしたら、壮大な規模ではあっても一人で遊んでいるのとそう変わらないのかな、なんてことも。先走りすぎた考えかもしれないから、ほどほどにして。]

 そうねえ。
 ……こういうときは、こう答えるの。

[ 顔が触れ合いそうな位の近さで質問が飛ぶ。>>115
 くすりと笑ってメイベルの頬へ手を伸ばした。]
(124) 2020/10/22(Thu) 23:00:05

【人】 魔法猫 カザリ

── じゃらしタイム ──

[我が儘なのはお互い様>>112
 にゃーから見れば、人間こそが我が儘だ。

 にゃーはただ、にゃーであることに素直なだけ。それがたとえ、人間の目に捻くれているように見えたとしても。

 水分を吸収し、ピンク色になった星が足元に降り積もっていく。視界はもちろん、聴覚も嗅覚もその機能の大半が奪われている状態。
 そもそも猫は肉食獣。攻撃にパラメーターの大半が振られているため、あまり防御は得意ではない。
 毛並みを守るためとはいえ、防戦一方のこの状況は不利でしかないのだ。

 それでも防御に回ったのは、他でもなく時間切れを狙ってのものであり]
(125) 2020/10/22(Thu) 23:01:03

【人】 魔法猫 カザリ


  そっちこそにゃ

  にゃーの下僕になってみれば
   良さがわかるというものにゃ


[背後の声に>>113振り返ることもなく言い返す。

 声の近さから、相手との距離がわかる。
 非常に近い距離、手を伸ばせば易々と捉えられてしまう。この距離では、新たな攻撃を加えることは難しい。
 丸呑みか、べたべたか。どちらがマシかと考えれば選ぶのは必然的に──]


  ────にゃ ふ



[丸呑みよりも、べたべたよりも、機敏に動ける猫の姿を。
 猫の姿に戻ろうとふるり、身震い一つ*]
(126) 2020/10/22(Thu) 23:01:37

【人】 微睡む揺籃 アリア

 
 それは、触ってみてからのお楽しみ。

[ 滑らかな頬に指を滑らせて、肩に手を乗せるようにして。]

 メイベルのこと、全部触ってみたいなって思うくらいには、
 魅力――というか。
 関心を持ってはいるけどね。

[ 瞳へ向けた視線をすぅ、と下へ下ろす。
 スレンダーな胸の膨らみ。
 お腹とお臍も見て取れたろうか。]
(127) 2020/10/22(Thu) 23:03:29

【人】 微睡む揺籃 アリア

 
 ……ふふ、そうだ。唇は?
 キスしたりされたりしたこと、ある?

[ 両手を肩へ掛ける。
 儀式的なそれなら、したこともあるだろうか。
 だけど私が言ってるのはそういうのじゃなく。]

 プライベートな空間で、裸の姿を相手に示して。
 そう――

[ 右手の甲に宿る力。メイベルの瞳を優しく見つめて。]


 
「恋人同士がするみたいなキス。
  してみましょう?」



[ ゆっくりと彼女の唇へ唇を近寄せていった。]*
(128) 2020/10/22(Thu) 23:07:01

【人】 ヤドリギの勇者 フォルクス

──終わりに至る始まりの先──


[ 神託を受けた始まりの勇者は、世界に光を取り戻した。
 しかし魔の根絶に至らず、生き残った邪悪なる者達は
 氷雪に閉ざされし不毛の地へと逃げ延びたという。

 志を果たせず倒れた勇者、しかしその死は無駄ではなかった。
 女神の降臨と共に彼の身に浮かんだものと同じ痣のような紋様が、
 喪われた友の命に嘆く青年に宿ったのだ。

 ────人類は既に諦観を忘れた。
 女神に見捨てられてなどいないことを、新たな勇者が知らしめた。

 これが、女神暦1年の出来事であると、
 聖木を守り勇者を育むことこそが我々の役割であると、教会は語る。 ]
(129) 2020/10/22(Thu) 23:20:45

【人】 ヤドリギの勇者 フォルクス

[ しかし、希望の訪れから永い時が経っても
 人魔の争いに決着はつかず、数え切れない勇者達が死んでいった。

 闇より出る不浄の化身達は、牢獄の如く極寒に追いやられて尚
 絶望的な程に強力な異能を持ち合わせていたのだ。

 苦しい戦いを強いられた人類を、女神は見ていたのだろう。
 遥かなる大樹が世界の中心より根を伸ばし、力を与えるようになった。

 勇者は聖都から旅立った後代々、
 各地で地表から露出する十三の聖木の根を巡ることも務めだ。

 しかし根を孕む土地は、勇者を阻む為か強力な魔物が多く
 時には魔族が現われることすらある大変危険な環境だ。

 故に周辺の教会は、魔法の素質を持つ人材や、優秀な騎士を育て
 最も優れた者を“勇者の仲間”として引き合わせるのが義務とされる。 ]
(130) 2020/10/22(Thu) 23:21:04

【人】 ヤドリギの勇者 フォルクス


[ 神託を受け、聖木の根から力を授かる勇者達は
 代を重ねる毎に強くなり、魔族の土地に────魔王の首に近づく。

 それは死した勇者の器が地に還り、再び聖木に戻るから。

 お前は彼らの未練と力を受け取るのだ。
 そして例え念願叶わずとも、お前の想いも次代に受け継がれる。

 誇りに思うべきだと、変わらない優しげな微笑で使徒は言った。 ]
(131) 2020/10/22(Thu) 23:21:24

【人】 ヤドリギの勇者 フォルクス

[ 田舎者でも知っているようなこの世界の理、
 勇者となった身にはこれからの試練と未来を示す内容。

 旅立ちを前に、改めて聞かされながら。
 歪に作られた人形みたいに、ただ何度も何度も頭を垂れた。
 頷くというにはきっと、酷く不格好な仕草だった。

 聞いているのかいないのか、自分でも分からないその時間に
 教会前で家族と語らい、抱いた決意を思い返していた。
 他のことを考えないように、したかったのだと今は思う。

 ────神託の後、顔を合わせた者達は
 皆嬉しそうにしていて、時には感動を身体で示す如く抱きしめられて。

 あの部屋で起きたことについて口にする機会は、一度も無かった。** ]
(132) 2020/10/22(Thu) 23:21:45