【人】 宝石ディーラー ユーリ・タカノ[三年ぶりの街並みは、まるで異邦人のような顔をしている。 母が逝って三年…母の実家での法要からの帰り道。 もっとも、葬儀の時だってとんぼ返りした。 少年の日に母の家を出てから、かれこれ十年以上の時が経つ。 異国の地のような気がしても当たり前かと自嘲する。 つと顔を上げ、駅に向かって歩みを進める]** (28) 2021/12/25(Sat) 22:42:02 |
【人】 探偵 デリック[ 年惜しみ、慌ただしい街の喧騒を離れ、ただ一人。 薄い白に覆われた 私の 墓標に触れます。ひらひらと舞い散る雪の花を捕まえても 私の掌の上では壊れる事無く。] (30) 2021/12/25(Sat) 22:57:56 |
【人】 探偵 デリック[ 今から10年前 探偵の私は難事件を推理し、犯人を追い詰めましたが 逆上した犯人に殺されてしまいました。 ただ真実を述べるだけでなく言葉選びは重要。 先輩探偵の助言を身をもって思い知る結果となり 後悔しても時はすでに遅しです。 犯人は逃げ、事件は未解決のまま。 両親や友人は悲しみに暮れ 私にこのような立派な墓を用意してくれましたが―― ] (31) 2021/12/25(Sat) 22:59:05 |
【人】 探偵 デリック[ 『 』未来は閉ざされた本だとは言い得て妙です。 魔法のせいなのか、はたまた私がそういう種族だったのか 今でも真実には辿り着けていません。 こうして私は心臓の鼓動、体の温もりを失い 普通の人間ではなくなりました。 ] (33) 2021/12/25(Sat) 23:02:30 |
【人】 探偵 デリック[ 生きていれば1回は死にますよね。 今ではすっかり骨と化した見た目も魔法でどうにかなります。 それに悪い事ばかりではありません。 悲しませた人達に謝る事が出来ました。 生前より尾行が上手くなりました。 また人生を楽しむチャンスを手に入れました。 例の犯人にはいずれ自分で *]お礼 に伺わねばいけませんね。 (35) 2021/12/25(Sat) 23:07:11 |
宝石ディーラー ユーリ・タカノは、メモを貼った。 (a4) 2021/12/25(Sat) 23:25:39 |
【人】 石鹸商 ニコ[見知った顔に会えやしないかと 方方に手紙は出してみたものの、返事は返ったのか。 どうでしたっけねえ。 生成りの羊皮紙と封筒に シャボン玉を吹いて遊ぶ子供をデザインした ベルジュラック商会の紋章たる印章を圧した赤い封蝋。] 『拝啓 親愛なる── 身も凍るような冬風が吹く近頃、 貴方様もお元気でしょうか? さて、今年も例の年越し特別便 Penguin Expressが空を走るとのことで 切符を購入しましたが、貴方様も宜しければ この素晴らしき空の旅は如何でしょう? ご興味がお有りでしたら駅や各地の引換所で 同封したこちらの引換券をご提示ください。 そうすれば、特別便の切符と 引き換えてくださるはずですから。 来年がお互いにとって良い年となりますように。 それでは、良いお年をお迎えください。 アリアニコ・ベルジュラック 敬具』 (37) 2021/12/25(Sat) 23:31:56 |
【人】 石鹸商 ニコ[家を出てから連絡のつかないきょうだい、 とんと便りも無くなった知人。 15歳から18歳まで通っていた 学院時代の友人関係に昔からのお得意様。 希望する従業員や職人達。他の商人達にその他諸々。 毎年のようにやっては1人か2人、 汽車の中でこんにちわしたこともありましたっけ。 毎度ながら手紙を書いては、飽きないことだなと 従僕や従業員・家族に笑われてしまうのも 最早恒例行事となってしまいました。]* (38) 2021/12/25(Sat) 23:32:27 |
探偵 デリックは、メモを貼った。 (a5) 2021/12/26(Sun) 0:07:57 |
【人】 宝石ディーラー ユーリ・タカノ[駅に到着すれば、 ナイフで開封済みの封筒をポケットから取り出す。 赤い封蝋にはベルジュラック商会の紋章が圧されている。] え、と、引き換えはここでいいです? [駅構内の切符引換所とおぼしき窓口に、引換券を提示する。 出発時間までにはまだ余裕があるせいか 担当者の応答はゆったりしたもの。 それでも程なく切符が手渡されると、少し含み笑いをする。] ……法要だけならあまり気乗りがしなかったんだけど。 [ ──そう、あの 母 の法要だから…だけどこれがあったからさ。 という声の続きは小さくて、寒風に攫われたはずだ] 駅弁ってあるのかなぁ [しかし続いて漏れた呟きは平和なもので。 法要で出た食べ物はあまり口にしなかった。 …今頃になって腹がすくとは。 駅弁がなければ、駅周辺部で何か食べ物を調達するつもりだ]** (39) 2021/12/26(Sun) 1:00:11 |
【人】 石鹸商 ニコ─現在・ハルモア某所─ 皆さん、今年も一年大変お疲れ様でした。 来年度もよろしくお願いいたしますね。 [ハルモア支部の一つである、某支店で 従業員に年末の挨拶を述べれば トランクとステッキを手に扉へと足を向けようとして ふと、思いついたように一言。] (40) 2021/12/26(Sun) 1:16:02 |
【人】 石鹸商 ニコ 嗚呼、そうそう。各地の職人達に対しても 年末年始手当は充分に出してくださいね。 それでは、良いお年を。 [毎年のように乗る特別便に最も近い支部>>n0で一夜を過ごし 翌日駅へと向かうのも、最早日常になってしまいました。 陳列棚に並べられたオリーブオイルとローレルオイルの混合石鹸、 椿オイル石鹸、バラなどの香油を使った香油石鹸などなど。 自分用にと購入していく従業員と 針金で器用に石鹸を切り分ける職人達を横目に見ながら] (こちらの支部はもう一通り大丈夫そうですね) [この支部の新装開店からもう1年。 軌道が順調であることに少しの安堵と笑みを携え、 今度こそ出入り口のドアを押し開けたのでありました。] (41) 2021/12/26(Sun) 1:16:27 |
【人】 石鹸商 ニコ─回想・ベルジュラック商会と石鹸について─ [ハルモア近くの大陸にある西方の海辺町、ケター。 その中心部カルトゥーンカの石鹸職人一家が作った商会が ベルジュラック商会の始まりでした。 獣脂石鹸の欠点である匂いの強さを取り除く技術を生み出し 石鹸の材料に適した良質な油脂を世界中より取り寄せ、 品質を高めた植物油脂の石鹸は汚れ落ちも泡立ちも良く 使い勝手にも優れていると大陸内外で評判を呼び、 やがて世界中に支部が出来るほどまで発展していきました。 すると、当時の会頭が「油脂を世界各地から集めるのでなく 質の良い油脂を新鮮なうちに現地で炊き上げて作ろう」と 石鹸の原料となる油脂の輸入を止め 現地での石鹸作りに力をかけるように。 オリーブにローレル、ひまわりの種。 椿にグレーブシード。油ヤシに油ヤシやナツメヤシの種。 カカオにシアバター、米のぬか、ピーナッツに ホホバにアボカド、アーモンド蜜蝋えとせとら、えとせとら。 原料や風土の違いによる地方独特の個性。 そんな世界各地で作られた石鹸をまた世界各地に送り 皆様の元へご提供するのが私達の仕事なのです。] (42) 2021/12/26(Sun) 1:17:22 |
【人】 石鹸商 ニコ[地方によりますが、石鹸を作る時期は主に冬。 新鮮な油脂と潅木や海藻などから作るアルカリを大釜に入れ 人や驢馬が釜炊きで昼夜付き切りで攪拌する作業。 (目安としてオリーブとローレルを使う支部では それを3昼夜続けております) 色や感触、手触りに加え石鹸素地を少量口に含んで確認したら くっつかぬよう蝋を染み込ませた蝋引き紙に石鹸を流し込み 柔らかいうちに鉄製の切断機を人力で引き 煉瓦大の大きさまでカット、表面に商会の印を押印。 切り分けた後は乾燥用の小屋に風通しが良くなるよう 石鹸の隙間を開けながら積み上げていき、熟成すること1年以上。 こうすることで刺激が少なく、肌に優しい石鹸となるのです。] (43) 2021/12/26(Sun) 1:17:41 |
【人】 石鹸商 ニコ[他にもオリーブオイルのみで作った石鹸や 赤い油が採れるレッドカシューナッツに ヤシ油やヤシの種油を入れて崩れにくくした 赤みのあるレッドカシューナッツ石鹸。 ハーブの精油を入れた香り付きの香油石鹸。 シアバターという南方の種子の脂を使った 保湿性の高いシアバター石鹸。 世界各地にある支店担当支部では現地や世界各地の石鹸に加え ローズやレモン・ジャスミンなど様々な花やハーブの精油に岩塩。 フローバルウォーター、 オリーブや胡麻を筆頭とする食用オイルに 蜜蝋・蜜蝋を採取した際に取れた 蜂蜜、蜜蝋蝋燭も販売しております。 海辺の支部からは藻塩や海塩など海に纏わるものも。] (44) 2021/12/26(Sun) 1:18:50 |
【人】 石鹸商 ニコ[採油の季節が訪れる度 それぞれの石鹸製造支部へ視察に訪れるため年がら年中 支部から支部、地方から地方へ、大陸から大陸へと 飛び回る為慌ただしい生活であることもしばしば。 そんな私が休みを取るのは年末年始と 或る時期の数日・その他冠婚葬祭含めた 特別な時ぐらいでありますが それはまた、別の時に語るといたしましょうか。] (45) 2021/12/26(Sun) 1:19:19 |
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