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【置】 夜に取り残された子 クラレンス身の毛もよだつ恐ろしい響きが 頭の中をガンガンとこだまする 「お前の名前は今日からクラレンス 馬車から拾った子だからな」 違う! 僕には名前が、名前が…… ……………… 何故だか逆らえない。どうして 僕の身体に何が起こっているの? (L4) 2020/03/10(Tue) 17:45:52 公開: 2020/03/10(Tue) 17:50:00 |
【置】 夜に取り残された子 クラレンス騒ぎが起きたのはその直後 「その子を渡せ」と叫ぶ人が乗り込んできた あまりに目まぐるしく変わる眼前 何が起きたか分からなかった ただ、分かるのは また、僕を守ろうとしてくれた 誰かが死んでしまった、こと 僕を抱えて教会まで連れて来た人が すぐそばで倒れたのを、見て (L5) 2020/03/10(Tue) 17:46:45 公開: 2020/03/10(Tue) 17:50:00 |
【置】 夜に取り残された子 クラレンスどうしてみんな置いていくの どうしてみんな僕を守るの 何もできない僕のせいで みんなみんな死んじゃったんだ! それなら僕は死んでしまってもいいから みんなの命を返してあげて! (L6) 2020/03/10(Tue) 17:47:40 公開: 2020/03/10(Tue) 17:50:00 |
【置】 夜に取り残された子 クラレンス身体が吸血鬼にされたと理解していた 心すら作り変えられる筈の その過程が不十分だったことも 僕の為にみんな死んでしまったのに 人を傷つける化け物で 血を吸わなきゃ生きていけなくなった それでもなお、生きていけだなんて できるわけがないだろう!? 皆が生きる事を願って助けた それが理解し割り切れる程に 心はまだまだ大人ではなかった 誰かをまた傷つけてしまう前に もう死んでしまいたい もう生きたくない!嫌だ! (L7) 2020/03/10(Tue) 17:48:17 公開: 2020/03/10(Tue) 17:50:00 |
【置】 夜に取り残された子 クラレンス叫ぶ。 死んでしまいたいと首を掻く 痛い?こんなの 僕が死ぬはずだったのに 代わりに死んじゃった人の痛みに比べたら あまりにも些細なことだよね? 赤いものが爪を濡らす ごめんなさい。みんなごめんなさい 僕は何もできなかった 僕の為に死んでしまうなんて この程度で償えやしないだろうけども 新たに罪を増やしてしまうよりは 日課だった教会での祈りよりも深く 許されない罪を告白するように 自分の身体に傷を入れていく (L8) 2020/03/10(Tue) 17:48:45 公開: 2020/03/10(Tue) 17:50:00 |
【置】 夜に取り残された子 クラレンスそんな僕に近付いた、1人の影 その人はこう言った 「あなたの名前は?」 僕はこう答えた 「………僕は、クラレンス」 与えられた名を、その人へ告げて (L9) 2020/03/10(Tue) 17:49:26 公開: 2020/03/10(Tue) 17:50:00 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス[ 身体の痛みが消えた それと同時に流れ込んでくる 色鮮やかな記憶達 そして色濃く爪痕を残したのは ]僕が吸血鬼にされた時の記憶 ……どうして、僕は 生きているんだ、ろう 何もかも忘れて のうのうと生きていたんだろう [ 記憶を消される直前の様に がりがりと爪で首を掻いていく 不安定な心が吸血鬼の面を刺激する 喉が渇いた。その感覚が余計に心を乱す 少しはあの頃より精神が大人になろうとも 抱えた罪は簡単に消えやしない ]* (23) 2020/03/10(Tue) 17:51:46 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲル ……グラディオ! [ がりがりと爪を首で掻くのを止めようとする 両手首を持って必死で ] 忘れてたのはそこの先生が 忘却させていたからだよ きみが忘れようとして 忘れたわけじゃない、し [ 僕は…理解をしきっていただろうか? 記憶を取り戻せば不安定で自傷や自殺に走る 先生はそう言っていたのに いざ目の前にすると心が千々に乱れる ] ……そんなこと、言わないでよ 僕は……ずっときみに会いたかった どんな風でもきみが生きてて嬉しかった (24) 2020/03/10(Tue) 18:16:13 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲル だから恨むなら僕を恨んで ……忘れたままのほうが幸せだったかもしれない 僕のことを思い出して欲しかった…僕を恨んで [ 叶うならその大きな体を抱きしめよう この間から涙腺が壊れているのか 視界が霞んで、見えない 振り払おうとされても、構わない 生きているこの子が、いるのだ ] (25) 2020/03/10(Tue) 18:16:18 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス[ 掻いた場所から血が滲む 手首を掴まれる。振り払おうとしても強い ] だっ…だって みんな僕のせいで…僕を守って… 自分の両親も、知らない人も それから君だって 僕が戦わなかったから傷ついたのに [ 吐き出す様に過去の一部を告げる 渦巻いた記憶と揺らぐ心 掴まれた腕が知らずに震えた ] なのに、なのに 生きてって…生きてて嬉しいって! みんなを犠牲に自分が助かるぐらいなら! 僕が代わりに死ねばよかったのに! (26) 2020/03/10(Tue) 19:00:18 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス嫌だ。嫌だ嫌だ 殺したくない!痛いことしたくない! ……だけど、だけど 傷付けたくて、噛みつきたくて、仕方なくて! [ いつかの日、吸血衝動を抑えきれずに 噛み付いてしまった日を思い出す 不安定な心が生み出す不整合性 ] 半吸血鬼になっちゃったから… 嫌だよね。ねえ吸血鬼嫌いでしょ? 憎くて憎くて仕方ないって言ってよ! ごめんなさい…ごめんなさい…… [ 地の底まで嫌われて 半吸血鬼の方が身体が強いからと盾にされた方が 無感動な時期の方が楽だったかもしれないと嘆くのに 抱きしめられるのが温かい 振り払いたくない。どうして生きてるんだろう ] (27) 2020/03/10(Tue) 19:01:33 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス誰も恨まない… 全部僕のせいだから…… [ 思い出したのは辛い事だけじゃない 優しい記憶の方が、たくさんと その分だけ、彼らの死が重くのしかかる ] (28) 2020/03/10(Tue) 19:02:20 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲルきみが僕の幼馴染みで…親友だって気づいて 僕は僕の力を失ってしまった。 本当だよ ラトゥールさんに聞けば嘘じゃないってわかる。 [ ぽつりと小さく吐き出した ] ……殺したくないなら、戦いたくないなら 戦わなくていいんだよ 抑制剤もあるし… どうしても欲しくなったら僕のをあげるから [ 強く強く抱きしめる どこまでも深い底に落ちて落ちて手が伸ばせなくなる前に 留めるように抱きすくめる 落ちるなら一緒に落ちて欲しいとは、言わない ] (30) 2020/03/10(Tue) 20:22:43 |
【置】 聖炎の申し子 ミゲル思い込んでいるしかなかったんだ。 僕が憎んでいるのは吸血鬼だって そうでなければ僕は僕の負の心に囚われていただろうから。 そもそも吸血鬼だけを深く憎悪しているなら ……半吸血鬼に頼っている教会にいるのもおかしな話だしね。 …詳しくは今は話さないけど きみがいなくなってから僕は誰にも優しくして貰えなかった あのルゴールって吸血鬼が現れたときも 生贄を差し出せって言われて1日部屋に閉じこめられてさ どんな風に言われたと思う? お前だけが死ねば良かった。 どうしてお前を生贄にしたのにって。 ……恐ろしい悪鬼よりも 幼い子どもに向いちゃうものなんだね。 まあ…結局…僕以外のひとはグールにされて ……グールになった村の人を僕が焼き殺した。 きみを守った人が死んだのが罪だと言うなら 僕のほうがよっぽど罪深い。 (L11) 2020/03/10(Tue) 20:22:50 公開: 2020/03/10(Tue) 20:25:00 |
【置】 聖炎の申し子 ミゲル ( ……僕は少しだけきみが羨ましい だれも僕を守ってくれなかった だれも僕に生きて欲しいなんて願ってくれなかった ) (L12) 2020/03/10(Tue) 20:22:53 公開: 2020/03/10(Tue) 20:25:00 |
【置】 聖炎の申し子 ミゲル …僕は世界中の何もかも 僕自身を含んで憎んでいたんだよ。 それが僕の能力の源だった。 ────だからあの炎は僕も何度も燃やした。 そう、一緒に見習いの試験を受けて グール退治をしていたきみなら知ってるだろうけど 自分の異能で火傷を負うなんてホントはないんだよ 僕のことなんて誰もいらない世界なんて ……あんな風に無慈悲に焼き殺してしまえる僕なんて 今でも憎いし、嫌いだよ。 自分のことが怖いと思うこともあるよ。 本当はね、僕はあの吸血鬼と一緒に死にたかった。 ……獲物の印は僕に丁度良かったんだ。 (L13) 2020/03/10(Tue) 20:22:56 公開: 2020/03/10(Tue) 20:25:00 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲル────…でもね [ そろりと左手を握る ぼろぼろになったミサンガは今にも落ちてしまいそう ] ……僕が再び得た炎の力は きみを守りたいという力だよ。 [ 実際はそこの先生に調べて 貰わないとわからないかもだけど 僕にはその確信があった。] (31) 2020/03/10(Tue) 20:23:02 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス[ 深い夜に、あの日の闇に 沈んで出られないようなものだった そのまま眠っていても 根元の部分は人は変わらなくて 無意識のうちに苦しみ続けていただろう ずっと前から戦うことを拒んでいたように ] 戦いたくはない…けど…… 何もしてないで見てるのはもう嫌だ それはもっと嫌だ…っ [ 怯えながらでも剣を握った その決意は間違いなく本物だった ] (32) 2020/03/11(Wed) 8:38:40 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス…血は吸いたくない 気持ち悪いし、何より…相手は痛いし でも身体が、ほしいって…飲むと満足して そんな自分が嫌いだった! [ 抑制薬で抑えられない時の苦しみ どうして衝動が急に出るのかの理屈も まだ、うまく理解していなくて 足りないものを埋めるように求めるのだとは 許しを得ては喉の渇きが少し治まった 置き去りになった僕に手を差し伸べられるようで ] (33) 2020/03/11(Wed) 8:39:22 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス[ 知らなかった事実を新しく聞いた 君は昔から優しかったから 僕の前で偽ってくれてただけかもしれないって それでも話される過去のことは嘘には思えなくて ] それは… 君は何にも悪くないでしょ グールは殺してあげなきゃダメだよ ……だって、その 本人達も好き好んでグールしてないだろう、し 弱い相手に八つ当たりしちゃうのは 心理的に普通だろうけど悪いことだし 悪いこと…なんにもないよ…… [ 守られ続けたくせに死にたがる 自分勝手なのは僕だと思い知る。辛い。 僕なんかじゃなくて 世界が君を守れば良かったのにね グールと化した親の事を思い返して ぽた、と一粒だけ涙が落ちた ] (34) 2020/03/11(Wed) 8:39:55 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンスだから世界を憎んでも… 自分だけは憎んだらダメだよ…… その火で たくさんの人が救われたんだから… 君は…僕とは違うよ。いい子だよ [ 手が震える 首に爪を立てようと無意識に向かうのは 抱きしめられていては不可能だ こくん。乾いている喉が鳴る 手で口を抑えて、自分を噛んだ。まずい ] (35) 2020/03/11(Wed) 8:40:18 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス嫌だ…… 僕を守ったら君がきっと死んじゃう 置いていかないで… 無力で無価値な僕の為に 誰かが死んじゃうぐらいなら 守らなくていいんだよ 僕は…いくらでも怪我するから そうしないとダメだ。僕が悪いことしたから [ 自分に関わったから死んだんだ、と 叫ぶ。次はどうなるか分からないのに 決めつけて、右手で首に傷を入れる 痛いけれど、この程度大したことない 僕を庇ってグールの爪を受けた君に比べれば ] (36) 2020/03/11(Wed) 8:40:56 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲル戦いかたにもいろいろ、あるよ ……ロゼとかみたいに 待っていてくれるのも戦い方だよ 誰かを傷つけるのだけが戦い方じゃない ……ゆっくり休んでいい時もあるしね [ 僕はそんな戦い方が出来ないだけだ 敵に立ち向かって怪我を負って痛みを覚えて ようやく生きている実感を覚えていたようなものだ きみとは違って野蛮なだけだ ] …………グラディオ ひどいことを、言ってしまうけれど (37) 2020/03/11(Wed) 10:29:18 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲル ……きみはもう半分人間じゃないから それはどうしようもないんだよ 辛いことを言うけれど ……それでも生きててくれるだけで…僕は… だからきみになら血を飲まれてもいいし ………最初のときも、どっちかというと ミサンガのほうが気になってぼんやりしてたしね [ 見覚えのある編み方 本来はネックレスだったそれは一度紐が千切れたのだろう 結びなおしてずっと持っていた それが彼の心の救いになっていたのならこんなに嬉しいことはない] (38) 2020/03/11(Wed) 10:29:22 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲルだったら……ねえ [ 僕が震えているのはこの子を傷つけているせい 僕がこの子の支えになんてなろうなんておこがましいって 怖じ気付いてしまうせい 抱きしめている体が動いた 自傷をしているのだと思えば心が、痛んだ。 ] 僕のためでいい生きて欲しい ……名前を呼んで、欲しい [ きみの両親は優しいひとだっただろう そこにはやはり孤児への哀れみを幼い僕は感じていた 子ども同士だからこそ対等に 優しくしてくれたきみが、きみだから いなくなったきみとの記憶を後生大事にしていた ] (39) 2020/03/11(Wed) 10:29:26 |
【人】 聖炎の申し子 ミゲル僕が何も悪くないって言うなら きみのほうが何も悪いことをしていない …ただ、愛されて守られたということ きみに関わって死んだっていうなら ………僕のほうがよほど、みんな死んでいった 村の人も、きみの両親も…きみも死んだと思っていた ──────それに…危険に巻き込むのは僕のほう 彼奴の不気味な最後の声>>4:74 僕は何か大きな事に巻き込まれるかもしれない。 ……それにきみも巻き込んでしまうかもしれない。 [ 或いは…きみもその枠組みに入ってる可能性もある すべてを知っている人物に心当たりはあれども 今はその思考を一旦隅に置いた ] (40) 2020/03/11(Wed) 10:29:31 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンス待つのは嫌… 信じていない、訳じゃないけれど だったら、だったら… どうしても戦わなきゃいけない時は 今まで辛い思いをした 君の分まで代わりに戦う…… [ だって生きてしまったんだから それぐらいしないと僕は 生きる意味がないんじゃないかって 戦いたくないと逃げたくせに 自分の心に再び枷をかける 愚かな事だとわかっているのに ] (41) 2020/03/11(Wed) 11:43:45 |
【人】 目覚めた一等星 クラレンスそうだけ、ど 分かってる。わかってたさ! [ どれほど自分の中の人間が 別のものに書き換えられたのか 他の人には言えなくても理解はしている 普通の半吸血鬼の生まれのように 綺麗な半分でないことも ] 血を飲んだり暴れたり それは人間じゃないって認めるのは 簡単にいかない…よ [ 拒絶の由来は単なる優しさだけではない 心と身体の不一致を受け入れるのは ましてや世界が悪と定める鬼と化したことを 飲み込むには時間がかかる 殆ど人のように生きられる世の中であっても いかに吸血鬼が嫌われて居るか知っていて そして僕自身もかつては信心深かった身で 幼い自分は相手を何も知らなかったのだな、と ] (42) 2020/03/11(Wed) 11:45:20 |
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