人狼物語 三日月国


37 【恋愛RP】夏の夕べ【R18】

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視点:


羽井 有徒が参加しました。

羽井 有徒は、メモを貼った。
(a9) 2020/07/23(Thu) 11:42:58

【人】 羽井 有徒

── ホテル:遊技場 ──


  ……そこだ。


[一番遠いポケットをキューで指し示した。
まもなくしてコツンと小さな音。
弾かれた白球がすっとと転がり黒球にぶつかり、コンという音で押し出された8番が指定されたポケットへ一直線に向けて進む。]


  また、俺の勝ちだな。


[ガコンという確かな音と共にボールが吸い込まれる。
同時に左手で小さくガッツポーズを取ると勝ち誇った笑みが対戦相手に向けられる。]


  これで俺の4戦全勝だ、そろそろ清算しよう。


[手を伸ばす、もちろんそれは握手の催促ではなくて。
相手は渋々といった感じながらも財布から札を3枚取り出して男へと渡した。]


  毎度あり。
  リベンジしたくなったら何時でも言ってくれ。


[受け取ったお札は裸のままポケットへと仕舞い込んだ。]*
(30) 2020/07/23(Thu) 12:01:25

【人】 羽井 有徒

── 如月町駅:数日前 ──

[この街に足を踏み入れたのは初めてだった。
都心から2時間ほどのそう遠くないこの町にも縁はある。
かつての友人の足取りがここにあった。
そう、それはもうずっと前からわかっていたことだったが。]


  何してるんだか。


[女と別れた程度で、と陰口をたたく者は少なくなかった。
かつて、彼の羽振りがよかったときは友人面で傍にいた者でさえ。
それは仕方ない、そういう世界だ。
自分だって似たようなもの、何一つ声を掛けてやれずに、ただその背中を見送った。]


  ……ここだな。


[それはある路地にあった喫茶店、あるいはバーだったか。
ドアをゆっくり開けば、ああ、そこには懐かしい顔があった。]
(58) 2020/07/23(Thu) 18:57:52

【人】 羽井 有徒

[如月町に来たのは休暇だった。
その休暇というのも無理やり取らされたのだけど。

旅行、というには近場すぎる。
それでもこの町を選んだのはかつての友人がいるという話と、この町の評判がすこぶる良かったからだ。
ありふれた町、だけど何かがあると、そう皆が言う。

それに町の規模の割には商業施設やら観光施設が充実しているという。
何かあってもすぐに戻れる場所だし、そういう意味では1週間程度の休暇にはちょうど良かったのかもしれない。]
(59) 2020/07/23(Thu) 18:58:10

【人】 羽井 有徒

[懐かしい友との再会も済ませ、駅前へと戻ってきた。
かつて見送った背中はすでに無く、彼は彼なりにこの町に根を下ろしているようだ。
昔みたいにギラついたところはなくなっていたが、今はそれで良さそうだった。
可愛らしい相方もいるようだったし。]


  さて、先にチェックインを済ませるか。


[1週間の滞在、その宿には『アムシェル・モーゼス』というリゾートホテルを選んだ。
せっかくの休みだし豪勢に過ごしても誰に文句を言われることもないだろうし。
さすがにスイートというわけにはいかなかったが。]


  如月町、か。
  さて何がどう”特別”なのか.教えてもらおうか。


[見上げた空には雲一つない晴天。
季節は本格的な夏、ずいぶんと暑くなりそうな予感がした。]*
(60) 2020/07/23(Thu) 18:59:03
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a20) 2020/07/23(Thu) 19:01:32

【人】 羽井 有徒

── ホテル:遊技場 ──


  まだやるかい?


[なんて聞けば相手は両手を挙げてギブアップのジェスチャ。
さすがにこれだけはっきりと実力が違えば続ける気にならないのは当然と言えば当然。
わざとらしく肩を竦めて残念だと返せばキューを壁に戻そうとして視線に気づいた。>>64]


  ……ん?
  やるのかい?


[と、ビリヤードをなのか、勝負をなのか曖昧なまま尋ねてみた。]*
(71) 2020/07/23(Thu) 20:37:13

【人】 羽井 有徒

── ホテル:遊技場 ──


  ふむ………。


[一瞥して逡巡。
歳は二十歳かそこそこだろうか、バレー選手のように背が高い。
ただ、だいぶ長い前髪からしてスポーツ選手という感じはしない。]


  構わない。
  こっちもどうせ暇な一人だ。


[一人旅と聞けば少し意外な感じだが、こちらも一人旅だ、それは言わないでおこう。]
(79) 2020/07/23(Thu) 21:06:14

【人】 羽井 有徒

[戻そうとしたキューをそのまま手にしてテーブルへと戻る。
9つのボールをひし形状のラックに組んでセットする。]


  初心者ならナインボールのほうがいいな。
  コールもいらないし。


[比較簡単なルールのナインボール。
一番小さい数字に当てて、9番ボールをポケットした方の勝ち。
入れるポケットの指定もなければ運でいきなり9番が入ってしまうこともある。]



  と、言うか。
  まったくの初めてか?


[ある程度のルールを説明してからあとは実際にプレイしてみるのがいいだろう。
と思ったがもしかしてキューを持つのも初めてかもしれない。
もしそうなら打ち方から教えたほうがいいだろうか。たぶん、まっすぐ撞くのも難しいだろうから。]*
(80) 2020/07/23(Thu) 21:06:34

【人】 羽井 有徒

── ホテル:遊技場 ──

[破顔する様子に年下らしい可愛らしいさを見て取った。>>88]


  羽井(はねい)だ、羽井 有徒(ゆうと)。


[彼女の名乗りに連れてこちらも名を名乗る。
大学2年といえばちょうど二十歳かと、自分の見立ての正しさに小さく頷いた。]


  力を抜いて、グリップもブリッジも。


[一見、様になっているそのフォームも見れば少しずつ歪。
キューを握る手の手首をそっと掴むように触れる。
それからテーブルの上でブリッジを作る指に触れて少しだけ形を直す。
そんな風にしていれば自然と体が寄り添うようになる。]


  力はまず要らない。
  それよりも正確にまっすぐキューを撞くこと。
  インパクトで止めたり引いたりしないで押し出すように。


[ビリヤードは力の一切いらない競技。必要なのは正確性だからと。
顔と顔が近い位置でそう伝えてから詩桜から離れた。]*
(90) 2020/07/23(Thu) 21:41:18
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a27) 2020/07/23(Thu) 21:42:25

【人】 羽井 有徒

── ホテル:遊技場 ──

[コンと小さすぎる音。>>93
まだ少し力が入ってるのかストロークが小さすぎたようだった。
少し笑いながら。]


  思い切っていってみな。
  大丈夫、爆発とかしないから。


[所詮ただの玉突き遊びなんだから思いっきりやればいいと。
初めてだからこそ正しい形から入るのは大事だが、それはそれとして最も大事なことは楽しむことだから。]


  ……グッジョブ。


[次にキューがボールを捉えた瞬間にそう呟いていた。]*
(97) 2020/07/23(Thu) 22:03:43

【人】 羽井 有徒

── ホテル:遊技場 ──

[向けられた掌>>98にパンと軽く手を合わせる。
随分と素直に感情を表すものだと思った。]


  ああ、残念ながら寂しい一人モノだ。
  女連れでもいれば格好がつくところだがな、


[それはそれで面倒だと一人旅の気楽さがいいと思わないこともなかったが。
しかし、女一人が男一人にそう言う意味をわかってるのだろうか。きっとわかっていないだろうなって思い少しだけ苦笑い。]


  それじゃ、まぐれじゃないってところ見せてもらおうか。


[さて、その後ビリヤードの指導はどこまで続いたか。
少なくとも詩桜がやめなければゲームができる程度までは続けただろう。}*
(101) 2020/07/23(Thu) 22:33:48

【人】 羽井 有徒

── 数年前 ──


  ……居るんじゃないか、さすがに。


[なんでそんなことになっていたのか忘れてしまったが。
気づけばアンニュイなJKが隣でそんなことを言っていた。>>99>>100
良識のある大人なら、学校はどうしたとか馬鹿なこと言うなとか叱るところだろうか。
生憎そんな良識とか常識ってものは備えちゃいない。]


  少なくとも今だったら俺が気づく。
  目の前で消えたら、さすがに、……な。


[彼女の言ってることがそうじゃないと知りつつ、少しずれた答え。
それから手にした缶コーヒーを開けて一口で半分ぐらい喉に流し込んだ。まるで風味も何もない、ただ少し苦いだけの水みたいなそれ。]
(107) 2020/07/23(Thu) 23:26:04

【人】 羽井 有徒


  どこか行きたいなら連れてってやるぞ。
  今日は暇だからな。


[名も知らない、今日会ったばかりのJK相手にそんなこと。
そりゃまずいんじゃないですかって心の声は聞こえるけど。]


  海でも行くか?
  それとも山に柴刈りにでも?


[彼女の抱えた深刻さも知らず、ただそんな軽口を叩いた。]*
(108) 2020/07/23(Thu) 23:26:27

【人】 羽井 有徒

── 数年前 ──

 
  実はな、エスパーなんだ。
 
  ……誰にも言うなよ?


[そんなわけあるはずもなく、夏は海という安直な考えだったのだけど話を合わせてまた軽口。
泣いているのか微笑んでいるのかわからない顔。>>113
まだ花のJKだというのにそんな顔は早すぎる。]


  特別だからな。
  お巡りさんには内緒だ。


[保護者に無断で連れまわすのは立派な未成年略取、つまり誘拐だ。
大人二人分の切符を買ってそのうち一つを手渡す。
別に事情を聴いたりはしない、海が見たいならただ連れてってやればいい、それができるのだから。]
(116) 2020/07/24(Fri) 0:15:26

【人】 羽井 有徒

[それからしばらく電車に揺られる。
ガラの悪いにいちゃんと、真面目が制服を着てあるいてそうなJKの二人。
人もまばらな電車の中、静かに流れる景色に海が見え始めたころ。]


  お前、……死にたいのか?


[ふと、口をついた。]*
(117) 2020/07/24(Fri) 0:15:43

【人】 羽井 有徒

── ホテル:遊技場 ──

[寂しいですね、と言われて苦笑い。>>140
こっちは傷心でも何でもないただの休暇。
確かに一人よりは二人の方がいいのかもしれないけど。]


  ま、一人の方がいいときもある、さ!


[撞いた手玉が勢いよく5番ボールを弾いて、さらにその5番ボールが9番ボールを掠めてサイドポケットに入る。]


  こっちこそ楽しかった。


[そうして陽気なJDとの遊びはおしまい。]
(150) 2020/07/24(Fri) 9:04:21

【人】 羽井 有徒

[ただ別れ際に呼び止めて。]


  そうそう、俺は702に泊まってるから。
  何かあれば気軽に連絡してよ。


[自分の前髪を手で揺らしながら。]


  それと、前髪は纏めるか止めたほうがいいな。
  ボール見にくいだろ?


[視界が不明瞭であればミスショットも増える。
せっかく様になってきたのにそれは勿体ないし。]


  何よりその綺麗な目。
  隠しちゃうのは勿体ないな。


[そう言って笑いかけた。]*
(151) 2020/07/24(Fri) 9:05:26

【人】 羽井 有徒

── 前日、ホテル:ロビー ──


 『どうも。ご旅行っすか?』


[チェックインを済まそうとしていたところ、突然声を掛けられた。>>77
声のほうに視線を走らせれば見覚えのない顔。
如月町に来たのはこれが初めてだから顔見知りであれば宿泊客なのだろうけど。
記憶を辿っても男の顔はなかった。]


  えっと、どこかで……?


[人の顔と名前を覚えるのは得意だった。
だから、きっと知るはずのない人物のはずだったが、さて。]*
(155) 2020/07/24(Fri) 9:24:47

【人】 羽井 有徒

── 数年前 ──


  あっはっはっは
  悪い人に、……見えるか?


[悪人かどうか本人に聞くJKにカラカラと笑った。>>165
人を殺したことはない。社会的には悪い人に分類されてしまうかもしれないが極悪人ってわけでもない。
現在進行形でJKを誘拐してるわけだけど。]


  殺したりはしないな。
  どっちかと言うと付けむ方。
  食い物にしたりな?


[仕事柄この手に悩みを抱えた女を数多く見てきた。
普通の社会なら手に余るところでも、そういう方が扱いやすいこともあるが、さすがにJKは取り扱い範囲外だ。]
(172) 2020/07/24(Fri) 12:08:20

【人】 羽井 有徒

[そうしていると、ちょうど車内に次の駅の案内が流れる。
降りれば海はすぐそこ。
そこは穴場スポットなこともあって確かに”人気のない海”だ。]


  ここで降りれば海はすぐそこだ。


[自分は別に海に用があるわけじゃない。
このJKにも用があるわけじゃない。
ただの暇つぶしで特に理由もなくここまで来ただけが。]


  ……どうする?


[選ぶのはお前だと、達観したような、それでいてどこか愉しむような。
そんな笑みを向けて尋ねた。]*
(174) 2020/07/24(Fri) 12:09:09

【人】 羽井 有徒

── 数年前 ──

[そりゃそうなるだろうなって感じだった。
意図的に脅したわけだし、逃げられるのは想定内。
だけど、まさか財布ごと置いていくとは思わなかったから。>>183]


  ……やれやれ。


[電車代もないのにどうするつもりなのか。
折り返して戻れば行くあてのないJK一人見つけるのはたいして苦労もないが。
そんな手間を掛ける意味も必要もない。


閉まるドア。
ポケットに突っ込んであった万札を数枚、それと名刺を一枚。
それは自分のではなく繁華街で私立探偵をやってる奴のもの。本人は”何でも屋”を名乗っていたけど。
それをJKの財布の中へと雑に突っ込んで、動き出した電車の窓を開けた。]
(188) 2020/07/24(Fri) 12:53:33

【人】 羽井 有徒


 
  
いらねーよ!!!ばーか!!



[思いきり叫んで、その財布をホームへと投げ捨てた。]
(189) 2020/07/24(Fri) 12:54:01

【人】 羽井 有徒

[それから電車は加速していく。
駅ホームを抜けて先へ先へと進んでいく。
JKを置いて、ガラの悪い青年だけを乗せて。

ふと、足元に落ちていた一枚のカード。
どこかの本屋の会員証。]


  ……ナルセ、エイ?


[名刺の連絡先にJKが行くかどうかは知らないが。
行けば、住むところと仕事は与えてくれるだろう、たとえわけありだったとしても。]*
(190) 2020/07/24(Fri) 12:54:25

【人】 羽井 有徒

── 前日、ホテル:ロビー ──

[不躾というかどうして声を掛けようとしたのかと単純な疑問。>>187
目立っていたから声を掛けたというのだろうか、よくわからなかったが。
キョロキョロと自分の身なりを確かめてから。]


  ……目立ってるか?


[尋ねる風でもなく、それはどちらかというと独り言に近かった。]


  羽井(はねい)だ。
  こっちももう少し滞在してる予定だよ。

  よろしく、……何かあったら、な。


[どこかのこじんまりとした宿ならともかく、こういう大規模なリゾートホテルでこういうやり取りは珍しいのではないかと思いつつ。
”ハナ”という名前と顔はしっかりと覚えてしまった。]*
(195) 2020/07/24(Fri) 13:12:19
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a52) 2020/07/24(Fri) 13:13:26

【人】 羽井 有徒

── 現在 ──

[遊技室をあとにしていったん自室へ戻った。
シャワーで汗を流し、それからランチはルームサービスで済ませた。

外は日差しが強く夏らしい暑さ。
すこしだけげんなりしながらも、夜には蛍がきれいだという沢を歩いてみた。
蛍を放しただけあって水が透き通るように綺麗で。
暑さを忘れるというほどではないが、多少の涼にはなったかもしれない。

小一時間ほど散歩を楽しんだ後、ふと案内に目をやる。
そこには「乗馬体験」の文字。
すこしだけ逡巡して、指をパチンとならすとそ牧場へ向かうことにした。]*
(199) 2020/07/24(Fri) 13:31:18
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a53) 2020/07/24(Fri) 13:33:47

【人】 羽井 有徒

── 現在、牧場 ──

[ホテルを通して予約を入れた。
馬に乗るのなんてもう何年振りだろうか。
お袋に連れられてこっちに来てからは一度も乗っていない。]


  あー、一応経験者で。
  と言ってもガキの頃だから未経験みたいなものかな。


[選んだのは初心者用、まずは角馬場で馬の操縦方法のレクチャーと練習。それから林道をウォーキングというコース。
走らせるわけじゃないからプロテクターこそ付けないものの、脚とヘルメットは必須だったが、ブーツは暑苦しそうだったのでチャップスを付けることにした。]


  羽井 有徒、と。


[諸々の承諾書にサインをして、支払いはホテルのほうに乗るらしい。
そうして装具を受け取ったら受付の横に座ってチャップスを装着することにした。]*
(219) 2020/07/24(Fri) 14:58:23

【人】 羽井 有徒

── 牧場 ──


 『ジェシー。会いに来たよー♪』


[外から女の声が聞こえる。>>238
ちょうどチャップスを付け終えたタイミングだった。]


  ああ。


[短く答えれば、スタッフから二人とも一緒でいいかと聞かれてそれも快諾する。同じコースなら一遍に回ったほうがいいのだろう。
支度が終わっているので、やってきた女よりも先に馬のところへ行こうとしたが、乗馬として指名した鹿毛の馬に注がれる視線。]


  ……気に入った?


[スタッフによって支度のすんだ”ジェシー”と呼ばれた馬を指さして、そう女に尋ねてみた。]*
(239) 2020/07/24(Fri) 16:58:54

【人】 羽井 有徒

── 牧場 ──
 
 
  いいよ、代わろっか。


[元から乗る馬に思い入れもないし。
さっき外から聞こえてきた声といい、どうやらこの馬が随分とお気に入りの様子。>>240
一見して落ち着いた雰囲気もありそうなのに、すいぶんと可愛らしい様子も見れたからよしとしよう。]


  それじゃ、そういうことで。
  お願いしますね。


[スタッフに”ジェシー”には彼女が乗ること、もう一頭別の馬、といっても彼女用に用意された別の馬に乗ることを伝えて了承を得る。]


  羽井(はねい)だ、よろしく。
  乗馬は初めて?


[手を差し出して、握手を求めた。]*
(243) 2020/07/24(Fri) 17:15:37

【人】 羽井 有徒

[握られたを軽く握り返して離す。]


  子供のころに何度か。
  それ以来ずっと乗ってないから初めてみたいなもんかな。


[乗ったといってもそれも数回のこと。
そのときの感覚も何も覚えてはいないから、間違ってもいない。]


  大丈夫。
  乗馬の用の馬ってのはおとなしいんだ。
  人を乗せてる訓練もしてるしな。


[特にこういう乗馬体験のできる馬っていうのは、初心者でも扱いやすく気性もとても大人しい。
基本的には進めと止まれの指示だけでよかったはずだし。]
(245) 2020/07/24(Fri) 17:36:17

【人】 羽井 有徒

 
 
  百聞はなんとやらだ。
  乗ってみよう。


[そう誘って、馬の元へ。
彼女は鹿毛のジェシー、こっちは芦毛のギンザンという元競走馬。
スタッフの補助を受けながら鐙に足を掛け馬の背に体を乗せてから反対の足を回して体を起こした。競馬や乗馬競技のジョッキーの様にはさすがにいかなかったがスムースに乗ることができた。]


  へぇ……。


[そうして馬の背に跨れば思ったよりも高さがある。
目線が高くなるだけで景色も大分違って見えた。]


  どう?


[と、真由美のほうを向いた。]*
(246) 2020/07/24(Fri) 17:37:10

【人】 羽井 有徒

── 牧場 ──

[あまりにも元気な返答に思わず口元が緩む。>>248
確かに、昔はじめて馬に乗ったときの自分もあんな反応だった。
久しぶりの馬の背の感触に懐かしさがこみ上げる。]


  それは良かった。


[そうこうして、まずは角馬場での練習。
腹を軽く蹴ってスタートしたり、手綱を引いて止めたり、または左右に引いて方向を変えたりと。
気持ち手綱を少し長めに持った。掴まるもののない馬上では短く持ったほうが安定するのだけど、あまり短く持つと馬の動きで前に引っ張られて馬が止まってしまうから。]


  乗ってると走らせたくなるよな。


[馬への指示出しが上手くようになると、徐々にスピードを上げたくなるが、そこは初心者なので調子には乗らない。
これだけ楽しいのなら乗馬を趣味にしてみるのもいいかもしれないなんて。]


  おっと、と。


[停止したところで、急にギンザンがぐっと頭を下げたので手綱を持っていかれて、バランスを崩しそうになった。
なんとかこらえたが格好悪いところを見せただろうか。]*
(251) 2020/07/24(Fri) 18:01:03

【人】 羽井 有徒

── 牧場 ─<line></line>─


  大丈夫、大丈夫。
  ハハ、失敗した。


[心配する真由美に>>253バツが悪そうに笑ってみせる。苦笑いのような恥ずかし紛れのような。
どうやら手綱を長く持ちすぎたらしい。
ハミを通じて馬と意思の疎通を計るのは思った以上に難しい。]


  こうしてるとずっと昔から馬は人間にとっての、
  大事なパートナーだったってわかる気がする。


[こうやって人を乗せて歩く、とき走ったり荷を乗せて移動したり。馬を馴致するノウハウや騎乗の技術、長い間培ってきた様々の技と信頼関係。
そういったものがあって、今こうして乗馬を楽しめている。]
(261) 2020/07/24(Fri) 18:29:51

【人】 羽井 有徒



  ……そうだな。


[強い日差しも木陰に遮られ、馬の歩みに流れる空気。
林道を進めば真由美の言うように濃い緑の香り。]


  本当に、気持ちがいい。


[真由美に笑い返す。
ギンザンのスピードを調節してジェシーの横に、とはいってもしっかりと合間を開けてだけど。
先導するスタッフの後ろで二人と二頭、並んで歩く。]


  真由美さんが来てくれてよかった。
  一人でもよかったけど……、
  こうして誰かと並んでる方がきっと楽しい。


[ぽっぽっかと揺れる馬上。
ときおりその横顔を見れば、楽しそうな笑みにこちらまで楽しさが伝染するようだ。]*
(262) 2020/07/24(Fri) 18:30:20

【人】 羽井 有徒

── 林道 ──
  
  
  感動の共有か。
  なるほど、確かに独り占めはもったいない。
  
  
[真由美の爽やかな笑顔>>271、それを独り占めしてるのはいいのかって気障な言葉も浮かんだけれど。
言葉にせずに胸の内に留めておいた。]


  楽しい時間は過ぎるのが早いな。


[行く先で木々が開いていた。
もう林道を一周してきたらしく、元の場所が見えてくる。]


  ありがとうな、ギンザン。


[首筋を軽く叩いて、楽しい時間を過ごさせてくれた白い馬に感謝を伝えた。]
(272) 2020/07/24(Fri) 19:03:44

【人】 羽井 有徒

── 牧場 ──

[さて、牧場に戻れば最後に待っていたのは記念撮影だった。
少しだけ思案したあと、馬から降りてギンザンの口輪に繋がれた綱を持って、ジェシーと馬上の真由美に近づいた。]


  口取りをしても?


[なんとなく、馬上の写真よりも馬を引いている姿がいいと。
左手にギンザン、右手でジェシーで撮影したいと真由美とスタッフに申し出た。]*
(273) 2020/07/24(Fri) 19:04:00

【人】 羽井 有徒

── 牧場 ──

[明るい表情が特徴的な人。>>275
印象としては歳は24、5といったところだろうか、ポニーテールのせいか、やや若く見えた。]


  旅行?
  それとも馬に乗りに?


[装具を外しているときにふと尋ねてみる。
チャップスを外しヘルメットと一緒にスタッフに返却した。]


  俺はアムシェル・モーゼスに宿泊してるけど。
  休暇でね。


[深く詮索する気はなく、それはただの雑談。]*
(277) 2020/07/24(Fri) 19:27:09

【人】 羽井 有徒

── ホテルまで ──


  奇遇だな。


[なんて言って、牧場を出ればそのまま別れるつもりだったけど、様にならないこと>>279になった。
だけど、それは偶々というわけではなくて。]


  聞いても?
  なんでこの街に?


[如月町、”何か”がある街。
それほど栄えているわけでも寂れているわけでもない。
大学もあるけど学生街ってわけでもない、こうして立派なリゾートエリアだってある。

この街には何がある?
スタッフたちが勧めた街、あいつが根を下ろした街。

そう長くはないホテルまでの道すがら、少し話を聞きたいと真由美の横に並んだ。]*
(281) 2020/07/24(Fri) 19:47:50

【人】 羽井 有徒

── ホテルまで ──

[真由美の話>>290、それを聞けばますますこの街に特別な何かがありそうに思えてくる。きっと、本当は何もない何処にでもある街なのだと思いながらも。]


  ……興味は、持つだろうな。


[『大好きな友人が、愛した街と人のこと。』
それを知りたがるのは、本当は自分もそうだから?幸せになりたいと願うから?それともただの興味本位?
だが、詮索はしない、そのかわり真由美から質問された。>>291]
(295) 2020/07/24(Fri) 20:18:02

【人】 羽井 有徒

[どうしてだろう。薦められたから、かつての有人がこの街を選んだから。興味を引かれた要素はいくつか思い浮かぶ。]


  ……少し似てるかな。

  もう何年前に消えた友人が、
  この街で暮らしてるって聞いたんだよ。
  元気だったよ、あの頃とは全然違って。


[夜の街でボロボロになって消えた。そんなあいつはこの街で元気にそして幸せそうに暮らしていた。]


  この街の何がそうさせたのかって。
  興味を持ったんだよ。


[今のところ、そんな特別な何かは見当たらない。
ただのリゾート、ただの休暇、ただの、─── 街だ。]*
(297) 2020/07/24(Fri) 20:19:12

【人】 羽井 有徒

── ホテルまで ──

[特別な何かを求める、それは極自然なこと。
何か、儘ならない何かを求めるとき、きっとそういうものを信じたくなる。
もしかしたら、真由美も、そして自分も。]


  それなら、この二人も何か理由があるのかな?


[そんな軽口で纏まらない話を締めた。]


  こちらこそ。
  ”運”があれば、また。


[そう笑って連絡先すら交換することなく、ただ手を振り返した。]*
(307) 2020/07/24(Fri) 20:43:50

【人】 羽井 有徒

── 702号室 ──

[自室に戻り本日二度目のシャワーを浴びた。
この季節は外に出るとそれだけで汗だくになるし、加えて乗馬もしたから、余計だった。

陽はとうに沈み。
時刻は、夜を迎えようとしていた。

髪をドライヤーで乾かして、それから着替える。
白のドレスシャツに黒のスラックス、ダークグレーのジャケット。
左耳にはオニキスをあしらったピアス。

身支度を済ませると、部屋の外に出た。]
(343) 2020/07/24(Fri) 22:20:04

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──

[すっかりこのホテルのバーを気に入っていた。
旅行先で良い店を見つけるというのは、やはり喜ばしいこと。
カウンターにテーブルが2つと、こじんまりとしながらもオーソドックスな作り。
静かな雰囲気が気に入った。]


  モヒートを。


[夏といえばこれというぐらい、夏らしいカクテル。
ラムに程よい甘さとミントの香り。
このホテルに来てからは、毎晩このバーでモヒートを頼んでいた。]*
(347) 2020/07/24(Fri) 22:24:29
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a76) 2020/07/24(Fri) 22:29:22

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──


  こんばんは詩桜ちゃん。
  構わないよ。


[やってきたのは今日知り合ったばかりの“女の子”。>>399
たしか大学2年と言っていたのでちょうど二十歳ぐらいの。こういう場所は少し早いのではと思わないこともなかったが。]


  ふふ、……こういうところも初めて?


[彼女の注文に笑みが浮かぶ。
意図したわけじゃない。ただノンアルコールのオーダーが可愛らしかったから自然とそうなっただけだった。]*
(400) 2020/07/25(Sat) 7:52:42

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──

[明日、ということは誕生日が明日ということ。>>401
失恋記念と言っていたと思ったが、それが誕生日となれば少し同情する。]


  それじゃ初めて尽くしだな。


[灰かぶりのシンデレラ。
12時を過ぎると魔法が解ける話とは、反対に二十歳になる彼女。
モヒートのグラスを彼女の方へと向ける。]


  失恋記念と誕生日、それと出会いに。


[彼女が応じてくれるなら、グラスを小さく合わせよう。]*
(402) 2020/07/25(Sat) 8:23:44

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──

[のんびり一人旅。>>403
あてもなくぶらぶらとするのもいい、もちろん誰かと感動を共有するのもいい。
一人きりもいい、二人だけもいい。]


  ここの足湯、いいよな。

  俺ものんびりしてた、散歩したり、乗馬したり。
  馬に乗ったことは?
  めちゃくちゃ気持ちいいな、あれは。


[乗馬で一緒になった彼女が詩桜と足湯を共にしていたというのは妙な縁だが、それは知らないこと。]


  ”何”にする?一杯奢るよ。


[たわいもない話の中、彼女のグラスが空になれば次を促す。
もちろん、ノンアルコールではなく普通のカクテルを。]*
(409) 2020/07/25(Sat) 8:53:17

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──

[丸投げされたので>>411自分と同じものを頼むことにした。]


  同じものを二人分。


[バーテンダーにグラスを指してオーダー。
飲んでいるのはモヒート。
ラムにミント、ライム砂糖それからトニックウォーター。
ちょっと普通のカクテルとは作り方が違うから見た目も面白い。]


  ミントとか大丈夫?
  苦手なら別のものにするけど。


[隣でにっこりと笑う詩桜に笑顔で尋ねる。]*
(414) 2020/07/25(Sat) 9:28:30

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──

[本当に初めて尽くしらしい。
まあ、その年ごろなら色んなことが初めての経験で、きっと色んなものがキラキラしているだろう、なんておっさん臭いことを考えていた。]


  ……乾杯。


[彼女の動きに合わせてグラスを合わせる。
チンと、小さくグラス同士の重なった音。
口に運べばミントの爽やかな香りとラムの甘味とアルコールが広がる。]


  どう?
  気に入って貰えたかな?


[一気にグラスを半分ほど空けてから尋ねた。]
(419) 2020/07/25(Sat) 9:56:26

【人】 羽井 有徒

 
 
  そういえば……その服いいな。
  よく似合ってる、昼間より少し大人っぽく見えるし。


[昼間のビリヤードの時とは違う服装。
スラリとした高い背丈によく合うワンピース。
身体の線を強調するでもなく、でもスタイルの良さよくわかる。]


  その服も初めて?


[でも、あまり気慣れているようには見えなかったから、笑顔のままそう聞いてみた。]*
(420) 2020/07/25(Sat) 9:57:21

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──
 
 
  アホだな、その男。
  何したらそんなことになるんだか。


[彼好みの服。>>423
自分から振ったとはいえすぐに気持ちが切り替わるものでもないのだろうか。
それとも切り替わったからこそ気にせず着ているのか。
そこのところはわからないが。]


  俺?
  俺はもっとわかりやすい服の方が好きだな。
  でも、そういう服も嫌いじゃない。
  よく似合ってると思うし。


[清楚なお嬢さんって感じはしないが、服そのものはそうなのだろう。
髪型のせいだろうか、目を隠すほどの長い前髪。
その隙間から覗くきれいな琥珀色の目と視線があえばにこりと笑った。]
(425) 2020/07/25(Sat) 10:52:35

【人】 羽井 有徒

  
  
  スレッジハンマー、それとフルーツを。


[空になったグラスの代わりに次の酒を頼む。
見ればまだ詩桜のグラスは半分ぐらい残っているので、彼女の分は未だ頼まずに。]*
(426) 2020/07/25(Sat) 10:52:43

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──


  あはははは、何だそれ。


[馬鹿な話。恋人と旅行、それも結構いいリゾートホテルで宿泊だというのに母親を連れてくるなんてあり得ない話し。>>427
というか、世の男たちはどうやって女と二人きりになるかで頭を悩ませているというのに。]


  まあ、でも。
  よかったな、今のうちにわかって。


[本人としては笑えないし良くもないのだろうけど、可笑しそうに笑うのは止められない。それぐらい馬鹿げた話と笑い飛ばす。]
(432) 2020/07/25(Sat) 11:31:42

【人】 羽井 有徒

[伸ばされ触れる手。
滑らかな指の感触、その手を緩く掴んで。]


  もう、酔った?


[笑みを浮かべたまま問いかける。
酔いが回るには早いか、アルコールに弱ければない話ではないけれど。それでも言っている意味がわからないわけでもあるまい。]
(433) 2020/07/25(Sat) 11:32:05

【人】 羽井 有徒

 
 
  ……いけないだろうな。


[小声で彼女を見つめたまま、掴んだ手を握って自分の太ももに置く。それを掌で挟むようにして甲を緩く摩って。]


  でも、彼とはもう別れたんだろ?


[彼女をそうさせるのはアルコールのせいか。
それとも旅のせいか。旅の恥は掻き捨てとも言うし、据え膳食わぬはなんとやら。
カウンターの下、自分の太ももに乗せた彼女の手を強く握った。]*
(434) 2020/07/25(Sat) 11:32:43

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──


  俺とはその気になったんだ?
  ……光栄だな。


[寄せられる身体、肩に預けられた重み。>>448
こんな誘惑に抗える男なんているだろうか、いやいない。]


  彼女に、スクリュードライバーを。


[わかりやすく“レディキラー“として有名すぎるカクテルを頼む。
それから、フルーツを一口、それから透明なカクテルを喉に流す。ウォッカで喉が灼ける。アルコールが頭を叩くような感覚はまさにスレッジハンマーの名にふさわしい。]
(457) 2020/07/25(Sat) 13:05:35

【人】 羽井 有徒

[薄いオレンジ色の酒。
見た目の爽やかさとに反してアルコール度数は高い。
男が女を口説くときに酔わせようとして飲ませるカクテそのなかでも一際有名なカクテルがこれ。]


  もう少し、お酒を楽しもう。
  まだ、……夜はこれからだ。


[近い彼女の顔、小さく囁いて。
チェリーを摘むと彼女の口元に運ぶ。同時、悪戯をするように太ももを撫でる指を捕まえて、優しくなぞるように、まるで愛撫のよう。]*
(458) 2020/07/25(Sat) 13:06:21
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a111) 2020/07/25(Sat) 13:29:31

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──

[近づく顔。>>468
所構わず人前でイチャつくような趣味はないが、女からの誘いを無碍にすることもない。こちらにも恋人がいるわけじゃなし。
それに他の客もいない、視線を走らせた先、唯一の目撃者となりうるバーテンダーはグラスを拭きながらスッと後ろを向いた。

唇同士が、かるく触れる。
チェリーを挟むようにして、それから舌先でそれを女の方へと押し込む。

─── わずか2秒ほどの出来事。]


  ………大胆だな。


[グラスを手にする。
橙色のそれではなく自分の透明に透き通るカクテル。
ほとんどウォッカのそれを詩桜の唇へと運んだ。]*
(476) 2020/07/25(Sat) 14:00:27

【人】 羽井 有徒

── ホテル:バー ──

[それはそうだろうと思う。>>484
今日初めて会った、ほとんど見ず知らずの男を相手に遊ぶような女には見えない。]


  でも、お酒って感じだろ?


[アルコールに喉を灼く感じは他ではなかなか味わうことがない。]


  だな……立派な酔っ払いだ。
  部屋に、行こうか。


[ゆらゆらとする詩桜。
バーテンダーに「チェックを」と伝えて会計を済ませる。]
(495) 2020/07/25(Sat) 14:37:43

【人】 羽井 有徒

── ホテル:エレベータ ──

[バーから詩桜を連れ出して廊下へ。
体を寄せ細いその腰を抱きながらエレベータホールへ。]


  大丈夫か?


[明らかにアルコールの回った詩桜を気遣いながら、その身体をしっかり支えた。
エレベータが到着すれば乗り込んでボタンを押す。
行き先の六階へと、ゆっくりと箱が昇っていく。]


  何号室?


[尋ねたのは彼女の泊まる部屋。]*
(496) 2020/07/25(Sat) 14:38:07

【人】 羽井 有徒

── ホテル:613号室 ──

[彼女の部屋の前まで来るとロックを開けさせる。
ドアを開いて、部屋の中まで連れて行く。
一人でダブルベッドを使うのは別におかしいことじゃない。自身も広いベッドの方がどちらかと言うと好みだ。そういうことじゃないのだろうけど。]


  ほらベッドに、横に。


[寝かせる。
抵抗はされないだろうと思うけど。
それから、冷蔵庫から勝手にミネラルウォーターを取り出しグラスに注ぐと詩桜にそれを渡す。]


  ゆっくり飲めよ。


[まるで介抱するように、事実、そうなのだけど。]
(513) 2020/07/25(Sat) 15:19:14

【人】 羽井 有徒

[ベッドに、詩桜の横に腰掛けてその長い髪を撫でる。
サイドに流してその綺麗な目を見つめて。]


  ………ゆっくり休め。


[少しだけ顔を寄せて囁く。
恥をかかせるつもりはない。
一夏のアバンチュール、火遊び、それに付き合うのもいいけれど。


『こう言うとき、どうしたら良いか
   分からないくらいには初めてなんですよ。』


彼氏がいたのだからと思ったが、そういうこともあるだろう。

自暴自棄になっているなら寄り添ってやるのもいいだろう。遊び慣れているなら一夜だけの関係もいい。
だけど、そうじゃないなら。]
(514) 2020/07/25(Sat) 15:21:40

【人】 羽井 有徒

 
 
  ……男を見る目がないな。


[なんで自分だったのか。
別にその理由が分からないから抱かないとか、そういうんじゃない。初めてを大切にしろとかいうつもりもない。

ただ、遊びで抱いていい女と、そうじゃない女ぐらい見分けるというだけのことだった。]*
(515) 2020/07/25(Sat) 15:22:06

【人】 羽井 有徒

── 613号室 ──

[震えた声。
もしかしたらこの手を握るその手も震えていたか。

彼氏との旅行。
その男は、自分の女よりも母を優先した。
女としての自尊心を傷つけられたのだろう。

─── そして今また。

手を引かれる。
だけど、立ち上がると同時にその手を逆に強く引いた。]


  後悔するなよ?
  男がこうなったら止められないからな。


[まだふらついているその身体を抱き寄せた。
腕の中に収めて、前髪を払うと琥珀の瞳を見つめて唇を重ねた。]*
(519) 2020/07/25(Sat) 15:50:46

【人】 羽井 有徒

── 613号室 ──

[交わすのはもちろん大人のキス。
唇を深く合わせて、舌だって挿し入れる。
胸と胸が合わさるほど抱き寄せて。

慣れていようといまいと関係なく。
こうなれば遠慮なんてしない、火傷するほどに激しく燃え上がればいい。
これは、火遊びだから。

キスをしながら身体を入れ替えて。
とさり、と女をベッドへと押し倒す。

女を見下ろしながら、男はシャツの一番上のボタンを外した。]*
(531) 2020/07/25(Sat) 16:34:13

【人】 羽井 有徒

── 613号室 ──

[ジャケットを脱ぎ捨て、シャツもボタンを全て外すのがもどかしいというように、頭から抜いて上半身を晒す。
格闘家やボディビルダーのような立派すぎる身体ではないが、ジム通いでほどよく鍛えられた体。

ワンピースのボタンが外されてしまえば、小慣れた手つきで下着を取り去る。
露わになる大きな胸に、満足そうに嗤う。

触れる。それは荒くもなく、かといって優しいとも言い難いが、酒精以上に赤く染まった女の肌に触れ、探って行く、女の性感帯を。

合間合間にキスを交えながら。
女の体を作り上げて行く。]
(542) 2020/07/25(Sat) 17:08:51

【人】 羽井 有徒

[入念に、そして十分に繰り返される愛撫。
ワンピースを脱がし、現れた肌に指を、それから唇を這わせて。

特にその大きく膨らんだ胸は丹念に。
これも男がマザコンである証明だろうか。
そんなことは知らず、ただ欲望に任せて女の体を弄る。

やがて女が出来上がってしまえば、秘部へとその手が伸びる。下着をおろし、指が触れる。
濡れ具合を確かめるように、それから解すように。
男を受け入れる準備ができても、男は女を責めることを止めなかった。
むしろ、より一層の刺激を与えるために、股の間に顔を埋め、口と舌で秘唇を責め続けた。]*
  
(543) 2020/07/25(Sat) 17:09:14

【人】 羽井 有徒

── 613号室 ──

[絶頂を迎えて体を震わせながら息も荒い女が名前を呼ぶ。>>554
男は薄く笑って応えると、いつの間にか手にしていたのはゴム。
スラックスを脱いで、下着も脱いでしまえば、男のソレにゴムを装着する。
さすがに生でやろうという気は起きない。]


  さ、……行くぞ。


[準備万端整って先端が女の中に埋まりこむ。
それから大した間も開けずに、ズズっと男のソレが女の中に侵入していく。

ゆっくりと、だけど力強く。
そして、ズンと、途中から一気に女を貫いた。

すべてを収めてしばらく、男は女の様子を窺っていた。]*
(555) 2020/07/25(Sat) 17:57:56

【人】 羽井 有徒

── 613号室 ──
 
[蕩けた顔>>559を見下ろして、ゆさゆさと体を揺らす。]

 
  もちろん、だ。


[伸びる手を掴んでベッドの押し付けて。
律動は激しさを増していく。
女を悦ばせるだけでなく、自分だけが快感を求めるだけでなく、快感を貪りながら、悦楽を与える。
女の扱いには長けているほうだと自負がある。]


  ……火傷、するなよ?


[照明が照らす部屋の中で男と女が交わる。
互いに肉の悦びを求め、食らい貪り合うように交わる。]
(562) 2020/07/25(Sat) 18:57:34

【人】 羽井 有徒

[どれぐらいの時間が経ったか。
何度目かの交わりを終えて、気怠げにベッドの上に投げ出していた体を起こす。

脱ぎ捨てた下着とスラックスを履いて。
シャツを着ると、ジャケットは手にもって。
それからいつの間にか外していたグラサンをかけなおした。]


  ……良かった。


[汗で額にはりついた女の前髪を払って、瞼の上から口づけを落とした。]
(563) 2020/07/25(Sat) 18:58:12

【人】 羽井 有徒

[─── それで終わり。
燃え上がった情欲が鎮まり、その夜の火遊びは終わりを迎えた。
甘い言葉も、次の約束もなく、男は女の部屋をあとにする。]*
(564) 2020/07/25(Sat) 18:58:45
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a128) 2020/07/25(Sat) 19:01:23

【人】 羽井 有徒

── 夜、ホテル:バルコニー ──

[一人手すりに凭れながら夜風に当たっている。
昼間の熱気は未だ空気を暖めたままで。]


  ……何やってんだか。


[行きずりに、知らない女と関係を持つなんて、と少し自己嫌悪しつつ。上着のポケットに手を突っ込んでみるが。]


  ……禁煙してるんだった。


[ハァと大きくため息をついた。]*
(590) 2020/07/25(Sat) 21:02:33

【人】 羽井 有徒

── 夜中、ホテル:プール ──

[最上階にある室内プール。
全面ガラス張りの天井は夜になれば水中のところからの証明となり、空には月や星が見える。

─── ザバァ

スタート台から綺麗に飛び込みを決める。
ドルフィキックでの潜水。
スピードを乗せて浮上すると、伸びやかなクロール。
50mの折り返しでクルリとターンを決めると、再びクロールでスタート地点を目指す。]
(631) 2020/07/25(Sat) 22:43:29

【人】 羽井 有徒

[繰り返した往復は8回。
800mの距離を止まることなく泳ぎ切り水から上がった。

息が切れ、肩が上下する。

前は平気だったとは言わないが。
少しだけ体力の衰えを感じる。

タオルを肩にかけてベンチに座った。
見上げれば綺麗な月が浮かんでいた。]*
(632) 2020/07/25(Sat) 22:43:45
羽井 有徒は、メモを貼った。
(a143) 2020/07/25(Sat) 22:44:16