人狼物語 三日月国


161 完全RP村【こちらアンテナ、異常アリ】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


スピカ4票

処刑対象:スピカ、結果:成功

[犠牲者リスト]
バーナード

決着:人狼の勝利


【人】 船医 チャンドラ

― ??? ―

……ふぁ。

[一人、寝床から起き上がる]

[コールドスリープ装置へ供給する電力を確保する為に、
今は無用となっている医務室脇の私室から管制室近くの休憩スペースへと居住区を移して、暫く経つ]

[食事だけは食堂へ向かうけれど、入浴は節水の為にも器に入れた水で身体を拭いて済ませる場合も多い。
休憩スペースには手洗い場もあるし、すぐ近くにトイレもある。
マットレスを運び込むのは苦労したけれど、慣れてしまえば意外と快適に過ごせる新居だ]
(0) 2022/07/21(Thu) 0:00:52

【人】 船医 チャンドラ

[傍らには、少女型のアンドロイド。
万人は無理でも多数から愛され親しまれるよう設定された容姿パターンのうち一つを持つ彼女は、今日も愛らしい]

おはよう、アンテナ。

……ああ、ちゃんと食べるよ。
ゾズマにも約束したし、私がすぐ死んだりしたら困るのは皆だしね。

[適当に身支度を整えていると、昨日の夕食のバランスが悪いと叱られた]
(1) 2022/07/21(Thu) 0:01:00

【人】 船医 チャンドラ

[XXXX/XX/XX 1日目
 通信への返答:無し、探知機への反応:無し
 朝食:冷汁food
 昼食:マンハッタンfood
 夕食:
ハウカットル
food

XXXX/XX/XX 2日目
 通信への返答:無し、探知機への反応:無し
 朝食:ブラッドプディングfood
 昼食:チャバタfood
 夕食:ホットドッグfood

 ......]
(2) 2022/07/21(Thu) 0:01:12

【人】 船医 チャンドラ

[XXXX/XX/XX 15日目
 通信への返答:無し、探知機への反応:無し
 朝食:トースト
 昼食:よもぎ蒸しパンfood
 夕食:温野菜

XXXX/XX/XX 16日目
 通信への返答:無し、探知機への反応:無し
 朝食:林檎飴sweet
 昼食:−
 夕食:鶏飯food
 備考:風邪の初期症状、薬にて快癒

 ......]
(3) 2022/07/21(Thu) 0:01:24

【人】 船医 チャンドラ

[XXXX/XX/XX 28日目
 通信への返答:無し、探知機への反応:無し
 朝食:−
 昼食:じゃがいも
 夕食:ソーセージ
]
(4) 2022/07/21(Thu) 0:01:35

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ



4年42日……


 
(5) 2022/07/21(Thu) 0:01:47

【人】 船医 チャンドラ

[サダルとの報告書交換の延長で、何と無しに書いている日誌]

[船内を見回った内容だとか、雑事の記録だとか。サダルが今日もぐっすり眠れていそうな顔で腹が立つとか。
そういった内容は書いていない簡単な内容だから、ペンはすぐに置くことになって、顔を上げる]

……ねぇアンテナ。お腹空いた。

でさ、ラサルハグから預かってた彼の義足の管理、アンテナに移譲するよ。

[今まで自分が預かっていたのもあまり意味が無い行為だったとは思うけれど、そろそろ手放した方が良いだろうとそう告げて。
出来れば、アマノの願いが成就して、この義足自体が意味の無いものになってくれたらと願う]
(6) 2022/07/21(Thu) 0:01:51

【人】 船医 チャンドラ

それと――医療ポッドの使用許可をくれるかな。
私が起きて使う電力と差し引きすれば使えると思う。

[ゾズマが直しておいてくれた医療ポッドの使用許可を、アンテナに求める。
生命維持に使えば、多少は――そう、多少は延命になるだろうし、最悪でも、飢餓感に苦しんで死ぬことだけは避けられる]

[きっとゆっくりと、衰弱して死ねるだろう]
(7) 2022/07/21(Thu) 0:02:01

【人】 船医 チャンドラ

――ああ、あとこれ。

[医療ポッドに入る前。
ふと気付いて、身に着けていた月型のピンを外し、アンテナに渡す]

[母親の形見だったらしいそれは、唯一、家族の繋がりを感じられるものだったけれど]

アンテナが、渡したい人に渡しておいて。
アンテナが持っていてくれてもいいよ。

[それだけ言うと、目を閉じた*]
(8) 2022/07/21(Thu) 0:02:27

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ

おはようございます。チャンドラ
今日もとても素敵です。

おやすみなさい。チャンドラ
明日がとてもいい日になりますように。
(9) 2022/07/21(Thu) 0:06:36

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ


ごきげんよう。チャンドラ。
今日のお加減いかがですか。

こんにちは。チャンドラ。
アンテナ、チャンドラのために、種を植えました。
緑はチャンドラと共生できます。
(10) 2022/07/21(Thu) 0:08:29

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ

70日後

おはよー、チャンドラ
今日ね、やっとあの芽が出たの!
何の花かな?それとも実がなるのかな?
毎日見守るのがとても楽しいの。

チャンドラも一緒に見て。
(11) 2022/07/21(Thu) 0:11:05

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ



ねーね―チャンドラー。
一人で寝るの寂しいから今日から一緒に寝ていい?
大丈夫。朝はちゃんとチャンドラのごはん、
アンテナが作るんだよ。
そうだね。
ベーグルfoodとかアンテナ得意なんだよ。**
(12) 2022/07/21(Thu) 0:12:44
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

ラサルハグは、バーナード落ち着こう。肩ぽむ
(a0) 2022/07/21(Thu) 2:27:27

【人】 管制官 スピカ

【帰還後】

[定期循環船により救出された後……、いや、コールドスリープからの蘇生後というべきか、まるで目の回る忙しさだった]

[医療で蘇生された後は検査の嵐、さらに重力に慣れるまでの待機期間を置いた後、事故報告のために本部に直参、三週間ほどの審査期間を経て今に至る]

[操行ログ、その当時の飛行宙域の磁流予報、乗組員の残した個人的な記録……ありとあらゆるデータというデータを浚われ、下された処分は

 事故の原因となったハリケーンの発生は予測できないものであり、乗組員に責任はない

 というものであり、スピカ自身には

 精神耗弱の傾向がみられるため第三者によるカウンセリングが必要

 という何かしらの大きな力が働いたのか?としか思えないものだった]

 ……なんかもっと大事な事見逃されてる気がするんだけど。

[薬の件には一切触れられなかったので、やっぱり何か大きい力が働いているな、と思った]

 ラサルハグ、君何かした?

[艦長代行として同行したラサルハグを思わず見る]
(13) 2022/07/21(Thu) 7:24:51

【人】 管制官 スピカ


 まあ、どっちにしても私はしばらく休職。
 この星でカウンセリング受けなきゃいけないしね。

[カウンセリングを行う医者は第三者、つまりサダルではない。
身内びいきによるなぁなぁ化を防ぐためには当然の判断だ]

 君は……当然、次も飛ぶだろう?
 脚?治せばいいじゃないか。

[そんな軽々しく言って済むものではないことは知っている。
だから軽々しく言ってやるのだ。
みんなラサルハグの脚について深く考えすぎている、考えすぎているからラサルハグがより深刻に自身の進退を考え……となっているなと、外野のスピカは思っている]

 私は治療を、君はまた飛ぶこと。
 そういう処分だと思おうじゃないか。
 飛ばないとチャンドラが助走をつけて殴りかかってくるだろうしね。

[君はあの宇宙空間にいる姿が一番似合っているよ、そう言いたいことだけを言って、病院に戻った**]
(14) 2022/07/21(Thu) 7:33:36
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a1) 2022/07/21(Thu) 8:24:59

スピカは、ダビーにだっこを要求した。コアリクイの威嚇のポーズで
(a2) 2022/07/21(Thu) 8:27:46

スピカは、ラサルハグくんかわいいねになった
(a3) 2022/07/21(Thu) 8:28:33

生物学者 アマノは、メモを貼った。
(a4) 2022/07/21(Thu) 9:20:39

生物学者 アマノは、メモを貼った。
(a5) 2022/07/21(Thu) 9:25:54

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ

【帰還へ】

[チャンドラとアンテナの日々はどれくらい続いただろう。
 途中でチャンドラが医療ポッドに入ってしまってからは、
 酸素の薄い船内で、日々、植物を育てている。
 もちろん、それは育つわけはなく、途中で枯れてしまう。

 でも、そしたら、また植える。
 目が出るのを毎日待つ。
 出たら、チャンドラのポッドに報告に行く。
(チャンドラが生きているのか死んでいるのか、もうアンテナにはわからない)
 一方的にはしゃいで、そして、また一人、コールドスリープの点検をして、長く船がいられるように管理して、
 そして、小さな芽を眺めて、次の日を迎える]
(15) 2022/07/21(Thu) 9:32:14

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ



 こちら、アンテナ、異常アリ


[4年と42日目
 微弱な通信が入った。
 もちろん、すぐに応答する。

 そして、か細い弱い蜘蛛の糸をたぐりよせた。

連絡がとれることがわかると、ぱたぱたぱたとチャンドラのポットに走る]


お母さん、連絡がついたよ!!**
(16) 2022/07/21(Thu) 9:34:41
(a6) 2022/07/21(Thu) 9:36:37

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ


よかった!よかった!
アンテナ、お母さんのためになったかな?
お母さん、喜んでくれるかな?

アンテナ、頑張ったよ。
アンテナ、優しい子になりたい。
アンテナ、みんなをタスケタイ。
タスケタイ。タスケタイ。

叶うかな?

[そして、上機嫌で一人、少女は踊り始める。
 それは、ともすると、アンテナをモニタリングした少女が幼少時に踊ったダンスかもしれない]

 嬉しいね嬉しいね嬉しいね
(17) 2022/07/21(Thu) 9:41:39

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ


嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね
嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね
嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね
嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね
嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね
嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね嬉しいね

[他船からの救助ポッドが到着するまで、彼女は踊って、
 チャンドラの医療ポッドにずっと話しかける。


 そして、それが到着し、癒合、
 救助隊は到着したと同時に]
(18) 2022/07/21(Thu) 9:44:48

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ




こちら、アンテナ
救助者は10名、うち一人は情報入手不可。
早急の治療を要請シマス。



[アンドロイドの顔に戻った]**
(19) 2022/07/21(Thu) 9:46:59
スピカは、みんなママになるんだよ!と思った。
(a7) 2022/07/21(Thu) 10:08:13

スピカは、二人とも産めばいいじゃないの顔
(a8) 2022/07/21(Thu) 10:12:51

(a9) 2022/07/21(Thu) 10:18:36

ラサルハグは、ヒロミの馬鹿は超絶のデレだって、バーナードに教えてあげた。
(a10) 2022/07/21(Thu) 10:33:05

【人】 管制官 スピカ

【帰還後/滞在施設】

[フィジカルの問題がないことが確認されたスピカが移されたのがここ、メンタルケアを目的とした施設だ。
と言っても、スピカに宛がわれたのは軽度の患者……行動要注意者の区画の一室(やっぱり何かしらの大きな力が働いたとスピカは訝しんでいる)。
部屋に一つだけつけられた監視カメラを見やった]

 治療自体はそう長くはかからないと読んでるんだけどね。

[問題は治療、寛解が宣告された後だ。
地上勤務であるなら直後からの勤務が可能になるが、搭乗員となると話は別だ。
地上で働くのとは比べ物にならないストレスのかかる環境に耐えられるか、その観察のための期間が設けられている]

 ダビー、君何か知らない?

[知らないだろうと思いながら問う。
帰ってくる反応も当然、知らないといったものだろう]
(20) 2022/07/21(Thu) 10:33:53

【人】 管制官 スピカ

[買い物に行くという約束を果たすためにわざわざ迎えに来たダビーを見て、真面目だなと思う]

 外出の許可は取れたよ。
 外出時間の延長はその都度申請でいいんだって。

[スピカの待遇はほぼ普通の生活と変わらない。
普通と違うのは何かあった時のための監視カメラと、外出時の申請があるくらいだ(やはり何か大きな力ry)]

[そろそろ出ればショッピングモールも開店するか、と立ち上がり、もう一度監視カメラの方を見る]
(21) 2022/07/21(Thu) 10:39:41

【人】 管制官 スピカ


 き……着替えるから!!!!
 着替えるからロビーで待ってて!!!!
 待っててったら待ってて!!!!

[真っ赤な顔でダビーを追い出す]

[その後、スピカの部屋から、奇声と何かを壁に打ち付けるような音がしたのは、言うまでもない**]
(22) 2022/07/21(Thu) 10:45:06

【人】 生物学者 アマノ

【時の止まった宇宙船で】

[チャンドラとアンテナの静かな生活──と言うと語弊はあるな、2人の間で会話はあったし、実際、成立もしていたのだから──が始まった。

最初こそ、眠る皆は船内のあちこちで元気に活動していた。

デッキを訪れるもの、栄養的効果は見込めないだろうに食事を摂るもの。
会えばぽつぽつと会話もして。

サダルの姿は見えないことが多かったけれど、彼は彼で僕の居場所はここだとばかりに、カウンセラールームに詰めているようだった。

でも、段々、意識が曖昧になる日が多くなっていった、ように思う。
気がつくと半日経っていたり、どころか数日経っていたり。

あの、"最後の1人"が決まったその日、俺のベッドでラサルハグが「眠い」と言いつつ寝こけていた、あんな感じになることが増えていた。

それは多分、個人差も多分にあって。

たとえば、俺の見たダビーはいつでも背筋を伸ばしている風で──本人の状態はどうあれ、端からは──眠そうにしている様など、微塵も感じられなかったのだけど。]
(23) 2022/07/21(Thu) 10:46:48

【人】 生物学者 アマノ


────おはよう。ラサルハグ。

…………、ん

["おはようのキス"は、するようになった。
というか、された。

俺から唇を寄せるようになるまでは(28)10n30くらいの回数が必要で、でもおずおずと自分からしてみたら、あんまりにも奴が嬉しそうに笑ったものだから、それからは、まあ、割と、自分なりに、頑張っている。

"おやすみのキス"については、前触れなく寝落ちるように意識が飛ぶことが多いから、成功率は限りなく低いのだけれど。

チャンドラがいつまで元気で頑張っていてくれるかという懸念は常にあれど、船内はまあまあ穏やかに回っていた────のだと、思う。]
(24) 2022/07/21(Thu) 10:47:25

【人】 生物学者 アマノ

────そうか。
まあ、大体、知ってたけど。
(25) 2022/07/21(Thu) 10:47:43

【人】 生物学者 アマノ


[そんな穏やかな日々に突然落とされた爆弾。

ラサルハグにとってはちょっとした"雑談"だったのかもしれない。
俺にとっては水素爆弾くらいの衝撃だったけどな。

何を思ったか、奴の"経験遍歴"を蕩々と語られた。
自慢の色を乗せるでもなし、懺悔のような申し訳なさもなし、ただただ、淡々と。

年下の女相手に、年上の男相手に、こんなことした、とか、あんなことした、とか。

俺は興味のない風に無表情で返すのがやっとで────その夜は、滅茶苦茶荒れた。

今度こそラサルハグにも見つからないだろうキッチンの隅、棚の影。酔えもしない酒を煽りまくって密かに泣いた。

何なんだよ、俺にあんなこと告げて、俺にどうしろって言うんだよ。

馬鹿ラサルハグ。くそ馬鹿ラサルハグ。
やっぱいっぺん死んでこい。]
(26) 2022/07/21(Thu) 10:48:45

【人】 生物学者 アマノ


[────で。このまま黙ってるのも俺の性じゃないもんで、翌日の俺は怒りに駆られるまま、"相談"に赴いた。

そんなの出来る相手なんて、本当に少ししか居ない──チャンドラも数少ない1人だというのに彼女には話しかけることすら出来ない──んだ。]

バーナード。
男同士の性行為のやり方、教えろ。

[ドン引きされようが知ったことか。教えろ全て。
ついでに"口でする"ってやり方も教えやがれ。何をどうすりゃいいんだ。畜生。

あと、キスの時って、いつ息すればいいんだ。
こっちは毎度窒息死しそうになるのにラサルハグはそうでもなさそうなのは何でなんだ。

バーナードが教えてくれないなら、その足でサダルの所へも行くまでだ。**]
(27) 2022/07/21(Thu) 10:50:23

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>24

[日々、眠くなる度合いが増えていく。
 でも、この船の行く末も心配で、
 できれば意識は落としたくない。

 眠ったあと、起きれるか、
 それが一つの課題になりつつあった。]

 おはよう、ヒロミ
 ………?

[起きてヒロミにキスすることで、
 起きなくちゃ、って思うことにする。
 それが、いつか、起きたら、ヒロミから引き寄せてくれるようになったのは、最初はびっくりしたけど、笑みが漏れた]

 嬉しいな。
 ヒロミから好かれてるって、すごくわかる。

[ぽやんと、素直に感情を吐露する。
 これまで以上に、すごく近しい気もして、
 あと、忙しいあの日々に比べれ、もう、死ぬかもしれないのに、あまりにも今が安穏としてて、
 すごく気が緩んだのは間違いないんだ]
(28) 2022/07/21(Thu) 11:05:37

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>26

恋人は、そうだな、(3)3n10人目かな?

[本当に緩みすぎたんだ。
 ちょっとは隠せばいいのに、
 大学に入る前にも彼女みたいなのはいて、でも、普通にお和別れから、大学では勉強にひたすら励み、
 大学出てからは、まぁ、おいおい。いろいろ(ちなみに軍隊に入っていたことはまだ告白できてない。でも、ともすると、同僚とか上官とか、軍隊行きつけの港とかで云々はあっただろう]

 まぁ、昔の話だし。

[まぁ、脚を失くしてからも、
 まだ宇宙飛行士ではあったから、それなりはあるけれど。
 さすがにそこではなかったかな、多分]**
(29) 2022/07/21(Thu) 11:15:28

【人】 調査員 バーナード

[眠りについて少しして。
 現実を知ったバーナードは、ひどく狼狽した。
 結果、何ともぎこちない様子で、眠ったはずの顔ぶれに笑いかけた。]

……あは、は。
寝心地はどう、ですか。


[まさか。
 コールドスリープってやつが、こんなふうに意識だけを切り離し、覚醒していられるものだなんて思わない。
 思ってたら、眠ってしまってから計画を話そうだとか、ポッドに話しかけたりとか、しなかった! しなかった!]
(30) 2022/07/21(Thu) 11:25:02

【人】 機関士長 ラサルハグ


あ、でも、ヒロミ
大丈夫。

ヒロミはそういうの苦手だろうから、
無理にしなくていいよ


[超笑顔]**
(31) 2022/07/21(Thu) 11:27:14

【人】 生物学者 アマノ

>>29

[まあ、普通は、キスとハグだけの段階からここまで一足飛びには進まないものだろうと思う。
でも俺、"普通"は知らないし。

つーか、過程はともかく行為自体は"普通"のこと、なんだろう?
お前がそうやってわざわざ俺に報告してきたくらいだ。

なら、俺にだって、出来ない筈、無い。]

ラサルハグ。するぞ。セックス。

[培養データの数値を読み上げるぶっきらぼうさで告げる俺を前に、奴がどんな顔になっていたかはいまいち記憶にない。

尊大に告げはしたものの、こっちの心臓はやかましく鳴りっぱなし(チャンドラが数値を見ていたら小さな悲鳴を挙げていたかもしれないくらいには)だし、手の震えが奴にバレそうだし、唇は乾くばかりで喉はヒリつくし、1mgの余裕だってありはしない。]
(32) 2022/07/21(Thu) 11:43:09

【人】 生物学者 アマノ


脱げ。してやる、から。

[端的に告げ、奴の下肢に手を伸ばす。

は?前戯とか?そんなのは知らん。

ラサルハグはそこまで微細に渡って俺に告げてきたわけじゃないし、俺は、奴から聞いた行為を俺とのことで上書きしたかっただけ。

この時の笑顔ばかりは見惚れなかった、"無理にしなくていい"と笑った奴のあの顔 >>31 が無性に気に障った。

できるよ。してみせるよ。畜生。

とりあえず口で勃たせて突っ込めば、それがセックスなんだろ。

俺は気付いちゃいなかったが、この時の俺は超弩級クラスの無理をしていて。

せっかく貰った助言はほとんど機能してはいなかった。]
(33) 2022/07/21(Thu) 11:43:41

【人】 生物学者 アマノ


[したこともない行為をのろのろもたもたと覚束ない風に進めようとしている俺に、奴が問うて来たんだったかな。"本でも読んだのか"的な事を。]

いや……、聞いた。

[誰にと重ねて問われたから、なんでくだらない事を聞きたいんだと、俺は片眉を上げながら舌を伸ばそうとしていたそこからちらりと視線を上げて奴の顔を見上げたんだけど────目にしたのは、あんまり見たことのない表情の、ラサルハグの顔だった。*]
(34) 2022/07/21(Thu) 11:44:51

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>32

 は?
 いや、やめろ。

[真顔]
(35) 2022/07/21(Thu) 11:48:52

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>33

いやいやいや、
これって、そういう風にするもんじゃないから!

[とりあえず、落ち着けと、
脱がそうとする手を押さえる]

 ヒロミ、落ち着けって

[ちょと怖いぞ]
(36) 2022/07/21(Thu) 11:52:19

【人】 機関士長 ラサルハグ


 そんな本でも読んだのか?

[やけに生々しい表現にそう問うた。
そしたら、聞いたっていう。

 誰だ、こんなに生々しい表現で教えたやつ。]

 いいから、やめろ、
 やめてくれ。

[右脚のディスアドバンテージ。
 しかも、圧倒的に今は自分のほうが力(魂)が弱い]
(37) 2022/07/21(Thu) 11:55:49

【人】 調査員 バーナード

【いつか】

なぁ、え?

[やらかし羞恥心が落ち着き、穏やかに、見た目だけならあまり変わらないような日々を過ごした、そんな日。
 人と話をしながら食事もできない男が、言うに事欠いて性交渉の方法を聞きに来た>>27
 しかも、男同士で。]

えっと……それは、体外受精をするのに卵を精製したいとか? そういう話?

[知識としては、そういう文化があるだとか、人間の欲や恋愛のベクトルが異性に向くとは限らないだとか、やり方があるらしい、とは知っていても。
 なにせ、そのベクトル自体折られてしまってるような男がバーナードだ。性交渉というのは生存欲のもと子孫を残し繁栄を築くためにあるという認識で、ただの発散なら道具を使えばいいと思う思考回路をしているので、男同士で子を成す方向に意識が行くのも、仕方ないよね。]
(38) 2022/07/21(Thu) 11:56:06

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>34

ヒロミ,後生だからやめてくれ。
本当にやめろ。

[顔を見られたら、それは、かなり泣きそうになっていただろう]**
(39) 2022/07/21(Thu) 11:57:29

【人】 生物学者 アマノ

>>39

……な、んでだよ!!

てめえがヤリたいんじゃないのかよ!

あんなことした、こんなことした、って、わざわざ俺に言ってきてよ!
(40) 2022/07/21(Thu) 12:12:03

【人】 調査員 バーナード

[>>38そういうことではないらしいのは、話を聞くうちわかったけど。
 なおさらなんで聞いたのという感想しかない。]

衛生面とか感染症の不安とかなら、チャンドラに、

[まで言いかけて、彼女と会話ができないことを思い出す。
 それに、チャンドラは女の人だし。
 にしても、生物学者って微生物のことしかわかんないんだろうか。人間だって生物だよ。そこのとこどうなの。]

僕に聞いても、まともなこと出てこないよ。
子供残したりしないように、そのへんの機能、すごい弱くなってるから。

[だからいつだかの子孫を残す云々の話のときに、明日聞いてみる、だなんて情緒のない話になったんだ。]
(41) 2022/07/21(Thu) 12:12:08

【人】 生物学者 アマノ


[怒る俺は嫌だって、こいつが言うから、いつもは我慢していたんだ。イラつくことがあっても、努めて冷静な言葉を返そうと、努力して。

なのに、つい、本気の罵声が出てしまった。

なんで、こいつ、こんな泣きそうな顔になってんだよ。

前にやってた相手とは、そんな風じゃなかったんだろ?
楽しくて、気持ち良い行為だからこそ、ヤッてたんだろうが。

俺じゃ、そんな気分にならないってか?

確かに俺は、そういうこと、全然、全く知らないけど。
誰とも経験ないけど。
でも、相手がお前なら────って。]

な、んでだよ…………。

俺とは、そんなに、したくないってことか……?
(42) 2022/07/21(Thu) 12:13:56

【人】 調査員 バーナード

女性がするのと同じって言うなら、こう、ここを、舐める、っていうか、咥えて。
……手でやったことは、ある? 刺激すると、立つでしょ。
それを口でやるっていうか……口腔粘膜を介することで擬似的に体内への挿入を再現して快感を得る、あるいは興奮を高める?

……挿れるとこは、男だと、一箇所しかないよね。

[挿入るかどうか? 僕が知るわけないよ!**]
(43) 2022/07/21(Thu) 12:19:22

【人】 生物学者 アマノ


[ラハルサグの左足や腰を抑えるようにしていた体勢から、のろのろを身を起こす。

気がつくと、両の手は緊張で震えっぱなしで、白く強張るほどになっていた手指を、ぎゅ、と握り締めた。]

────なら、なんで、俺の知らない奴の話とか、するんだよ……。

知りたく、なかった。

[手に入らないものと思っていた。
最初から諦めていた。

だけど、貰えるとなったら、浅ましい俺はお前の全部が欲しくなって、このままじゃあ、独占欲おばけだ。
過去まで欲しいとか、馬鹿は俺だ。]

ごめん。
もう、しない。

[なんならキスだって、俺がされたかっただけなのかもしれないし。*]
(44) 2022/07/21(Thu) 12:20:01

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>40
 違うよ
 ヒロミ、こんなんは違うんだって

[そう、経験があるというのは、
 すべて同意でお楽しみでしたね、というわけでは決してないのだ。
 こんな風に押さえつけられて、恐い顔でせまられるのは]

 それは、悪かった。
 ごめん

[多分、気が抜けすぎた。反省する。
 怒鳴りつけられて、
 改めてみたヒロミの顔が本当に恐くて]

 ……ッ

[つい、目が潤んでしまった。そんなつもりないのに]
(45) 2022/07/21(Thu) 12:22:43

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>42

 違う。ヒロミ、そうじゃないんだ。

[ヒロミとしたくないとかそういうことじゃない、と伝えたいけれど、
 もう、ヒロミは一層恐い顔になっていて、
 もう言葉が紡げない。

 >>44
 ヒロミがのろのろと力なく離れていくのがわかる。
 うん、これに関しては俺が悪い。
 悪いけれど、

 こんな風に、性欲処理みたいな感じにお前を扱いたいわけじゃないんだ。

 といっても、多分、もう、今のこのヒロミには通じないような気がした。これまでの経験上。]

 
(46) 2022/07/21(Thu) 12:27:27

【人】 機関士長 ラサルハグ


ヒロミ、悪かった。
もう、何でも話せるような気がして、

[ヒロミの知らない俺の話。
 たくさんあるんだけれど、
うん、甘えすぎだ、そうだよな]

でも、聞きたくないこともあるよな。
本当に俺が悪い。
悪かった。

[そして、ここにゆっくりヒロミのベッドから降りると、
 部屋を出ていく]**
(47) 2022/07/21(Thu) 12:30:57

【人】 機関士長 ラサルハグ

【展望デッキ】

[自分の部屋がぐちゃぐちゃだから、いられなくて、
 やっぱり、ここしか来るところがない]

 ………さすがに死にたいかもしれん。

[ただ、星を眺めて座っている]**
(48) 2022/07/21(Thu) 12:45:13

【人】 生物学者 アマノ

【バーナード君ありがとうの巻】

[は?日がな一日ミドリムシの端のうねうねばかりを観察しているような男が、ワオキツネザルの生殖行動について詳しかったりするわけないだろう。お前馬鹿か。

バーナードの心の声が聞こえてたら憮然として言い放っていたところだけれど、あいにくその機会は訪れない。そも、相談に乗ってくれている恩人に向かって馬鹿は無い。さすがに無い。]

────そうなのか?

[初耳だった。
バーナードが、"子供残したりしないように"という理屈で、そんな措置まで施されているとは。

多分、バーナード的には公言したいプライバシーではなかったろうに、そこまで言いつつ、でも、知り得る範囲の事を教えてくれた。

本当に、本当に良い奴だ。
なんで俺は、バーナードじゃなくあんな奴くそ馬鹿が好きで仕方ないのか、俺にだってよくわからない。]
(49) 2022/07/21(Thu) 12:52:44

【人】 生物学者 アマノ


[それから2人の密談は、誰にも──特に女性陣には──見せられるものではなかった。

真面目くさった顔で、"こう、ここを、"と、宙空に幻の"棒的な何か"を見立てて指や口を動かす様は、相当に酷い光景だったろうと思うから。

舐めるのはどっち側から良いとか、口に入れてどうするかとか、知らん。とにかく知らん。
そも、俺もそういう欲は相当に薄い方らしいと、今回改めて、自覚したばかり。

え、商売女は初めて出会った男のそれをそうやって口にしたりするのか?……と知った俺は、想像の遙か彼方にあるその行為に卒倒しそうになった。

ラサルハグのだって、ラサルハグのだから、ギリなんとか頑張れそうと思う限界の線なのに────世の"普通"は、俺とは乖離しすぎていた。

何も知らなかった俺は、"男だと、一箇所しかない"の言葉にも、初めて、そういうことなのか!?と驚愕して、なんなら二度見どころか二度聞きしてしまったわけだけど。*]
(50) 2022/07/21(Thu) 12:55:26

【人】 機関士長 ラサルハグ

【展望デッキ】

[星は、綺麗だ。
 そして、ここにいると、本当に自分はちっぽけだと思う。
 視えない右脚を撫でる。
 それでもまだ時々痛いんだ。

 こんな時は特に]


 大体、あれじゃ、娼婦と変わらない。

[ヒロミのやろうとしていたことに、
 ため息をつく。
 そんなことをしてほしいわけじゃない。
 勘違いさせたのはこちらが悪いけれど、

 また、大きく、壁ができた気がする。]**
(51) 2022/07/21(Thu) 13:23:59

【人】 生物学者 アマノ

>>45

[何がどう違うのか、わからない。

言ったじゃないか、ラサルハグ。
"無理にしなくていい"って。

無理じゃなかったら、していいんだろ?
俺が苦手じゃなかったら、したいんだろ?

俺は別に、お前なら。お前だったら。
それだけ、だったのに。

性欲処理なのか、異なるものなのか、その違いすら、俺には全然、わからないのに。]
(52) 2022/07/21(Thu) 13:25:57

【人】 生物学者 アマノ


………………っ。

[待て、とも言えず。

来る時は勝手に来るが、出て行くときは2人の時が多い、俺の部屋のドア。

精神体の今は、聞き慣れたシュン、というドア開閉の音も無いまま、奴はドア向こうに消えて行く。]

────────くそ……っ。

[好き合ってると思った……はずだった。

なのに、ともするとこういう諍いが起こる。
俺の言葉は、大抵、奴を傷つける。

常には機関士長らしい凜としたところのある奴が、悲しいように、脅えたように瞳を揺らすのは、大抵──いや100%──俺が怒鳴りつけた時。]

言わなきゃ……良かったのかな……。

[好きだと告げなければ良かったんだろうか。好きと嫌いの2択。あそこで全力で嘘を吐き通せば良かったんだろうか。

でももう、今更そんな過去には戻れない。]
(53) 2022/07/21(Thu) 13:26:21

【人】 生物学者 アマノ


────…………バーナー、ド……。

[今はちょっと、見たくなかった顔。

ラサルハグの姿が消えた自室に居るのもつらくて、廊下に出た俺はどこへともなく足を向けていた。

でも、無意識で展望デッキは外していたんじゃないかな。
奴が居そうな気がしたから。

歩を進める毎に、床にぱたりと水滴が落ちる。

ああ、これ、俺、泣いてるのか、情けねえ……と気付いて、頬を乱暴に擦り上げたところで、俺の名を呼ぶ声がかかったのだった。

いつもはどこか長閑な光を揺らす人懐こい琥珀色の瞳が、軽く見開かれるのを認めると同時、俺は深く俯いた。]
(54) 2022/07/21(Thu) 13:27:40

【人】 生物学者 アマノ


止められて。
謝られた。

俺、ほんと、あいつの事、何もわかんねえ…………。

[本日2度目のお悩み相談。
バーナードにとって気不味いのは1度目、2度目、どちらだろうか。きっと両方だな。

ことラサルハグに関してだと感情の収拾が付かなくなる俺は、おろおろとした風に食堂の片隅へと連れてきてくれたバーナードが出したコーヒーを啜る。

ああ、旨いな。そうだ、俺のコーヒーサーバー、食堂に持ってきていたんだっけ。

精神体での飲食物摂取の仕組み(念じれば出るとか何とか)を理解していない俺は、ぼんやりとカップに視線を落としつつ、ありがとう、駄目だった、どうしよう、をごった煮にしてバーナードに伝える。]

"好き"……って…………くるしい。

[やっぱりこんな気持ち、要らなかった。思いを伝えるべきじゃなかった。

なのに俺は、それでもあいつのキスが忘れられないんだ。**]
(55) 2022/07/21(Thu) 13:28:44

【人】 調査員 バーナード

何? 呼んだ? どしたのアマノ。

[>>54>>55何をそんなに気後れすることがあるんだか、弱々しく名前を呼ばれたので、ふらっとそちらへ後をつけては相変わらずののんびりで答えておいた。
 ら、なんか、こう。頬を拭うような仕草。
 振り向いた顔、目元のほうが赤くて、あーなんと三十路男の涙を見てしまったなあとぼんやり思う。
 しかしこれ総合すると、僕は涙ながらにアマノに名前を呼ばれて、そのくせ積極的に探されるでもない雰囲気で、うろつかれていたということである。

 なに? 何これどういう状況? 迷子が親の不在に気づいて呆然と探し求めてる様子? 残念ながらアマノの親になった記憶はない。]

えーっと……とりあえず……コーヒーでも飲む?

[どこかの文献で失恋には甘いものと聞いたことがある。
 残念ながら此度出すものはどこぞの惑星のコーヒーンではないが、慣れ親しんだ90点のコーヒーだ。]
(56) 2022/07/21(Thu) 14:19:53

【人】 調査員 バーナード

うーん…………

[一度目と二度目、どちらが気まずいかというと、どちらかというと二度目の方だった。
 性交渉のやり方というだけなら、戸惑いはしたものの知識で答えられた。正解かどうかは知らないが、まあ、知識と凡例でなんとかなる範囲。
 けれど、今回のは。]

そうなんだ、としか言ってあげらんないんだよなぁ……

[気まずいというより、申し訳ない。
 なにせこちらも相談に乗ってあげられるだけの経験と感情を持ち合わせていない。
 今回の相談内容に対する心の機微は、他のところ以上にすっかりと欠けている。欠けるように作られている。
 ある意味そのおかげで一回目のやり取り>>49>>50が馬鹿正直に進んだとも言えるのだけど。……あれ、僕戦犯かな]
(57) 2022/07/21(Thu) 14:28:04

【人】 調査員 バーナード

んー……よし。わかった。

[飲み干したコーヒーのカップを置いて、立ち上がる。
 いや、この場では何一つわかってないんだけど。]


     
わかんないことは、本人に聞こう。



[それだけ言うと、アマノを置いて食堂を出ようとする。
 ――なお、そのときには"聞きに行く"という行動しか頭になくて。
 赤毛の機関士長をいざ見つけた際にいつぞやの氷の視線を思い出して足が止まるのは、別の話*]
(58) 2022/07/21(Thu) 14:33:10

【人】 メカニック ゾズマ

【凍結中:カウンセリングルーム→】

[あれ? とその時>>5:+174のサダルの顔を見て小さく驚いた。
 つまり互いに「えっ」「えっ」となっている状況だったのだが、程なくして、ゾズマは再び笑顔を作り直した。]

 うん。
 もしもの時は、また先生に頼らせて貰っちゃいます。
 暇ができるかは判らないけど……
スリープ中に何言ってんだって感じだけど、

 遊びに行けるくらいの余裕は作らなきゃ、だし。

[「もしも」の未来の懸案――「後腐れなく別れる方法」について頷いてから。
 ワーカホリックの整備士は、暇人を迎えられる程にゆとりのあるカウンセラーにそう付け加えて、部屋を後にした。]
(59) 2022/07/21(Thu) 14:58:28

【人】 メカニック ゾズマ

[側にいたい。離れたくない――“未来が見えない”という事実だけでないこうした思いも、「別れ」についてを「もしも」に留めさせたけれども。
 愚痴りたくなるようなことができる(それも含めての、側にいられる心地よさだ)未来については、既に織り込み済みだ。

 今まででさえルヴァについては(主に修理関係での)愚痴をスピカに零すこともあったけれど――。
 もうひとり、愚痴を零してしまってもいい相手ができたのだと、ちゃんと思うことができるようになった。]
(60) 2022/07/21(Thu) 14:58:56

【人】 メカニック ゾズマ

【凍結中:通路】

 ……それにしても、なんで。
 サダルに変な顔されたんだろ?
 
アタシのほうがなんか変な顔でもしてたのかな……。


[それは「幸あれ」を掛ける側の者が掛けられる側になったから、という可能性が頭を過ることもなく。
 “幸あってほしい”友情の相手が誰なのかのヒント>>5:+101>>5:+150も頭から抜け落ちたまま。
 こうして「頑張ってくる」とサダルに言い残して歩き出したゾズマだったが――]
(61) 2022/07/21(Thu) 14:59:42

【人】 メカニック ゾズマ

[流石に、気晴らしの飲み会会場に乗り込んで
(男二人の飲みだとか>>5:+136を考慮していなくとも)
「お試し交際でお願い!!」

 と空気を読まずに割り込みに行くことは
 大人のやることではない、という分別はあった。

 そもそも己の決心をこんな言い回しで告げるのは、あの時>>4:+48>>4:+49の真剣な眼差しに対して失礼だ、というのもあったが、それはここでは置いて]

 でも二人には心配かけさせてるし、なあ。

[そういう意味では、すぐに顔を見せに行った方がいい気もして――]
(62) 2022/07/21(Thu) 15:01:19

【人】 メカニック ゾズマ

[――二人を心配させた理由。
 それを思った時に、ゾズマは、一時忘れていた別のことに思い当った。

 そろそろ、バーナードとスピカが眠りに就く時かもしれない。
 そしてそれは、これまでの見送りの際にもコールドスリープルームに待機していたチャンドラがひとり――アンテナも含めればふたり――残される瞬間、でもある。]

 ……、やっぱり、大丈夫じゃないや。

[“未来への希望”――その願い>>5:+175まで聞こえていた訳ではなかったが――で一度持ち直した心は、“溶解したマシンのような思い”>>5:+130がぶり返したことで塞ぐ。
 ここで再びサダルの元を訪ねようとしなかったのは、ついさっき意気揚々と別れた手前で気恥ずかしいから……といった訳ではなく。
 この時に真っ先に、ふっと思い出された言葉>>5:+139があったから]
(63) 2022/07/21(Thu) 15:01:56

【人】 メカニック ゾズマ

[この先の、先の見えない眠りの果て、本当に心が擦り切れて“終わり”を望んでしまう>>5:+176前に――こんなにも早く、重く塞ぐものに苛まれている。
 “いつかのシャットダウン”が訪れる可能性を考えていないゾズマは、今度こそ本当に塞ぎ切ってしまう前に、と。
 側にいてくれる、側にいて欲しいひとに、まず会うことにした。

 こうしてゾズマは、ルヴァを探して歩き出す。
 彼と再び出会った場所は、ダビーとの飲み会場である展望デッキか>>5:+187>>5:+196、それともまた別の場所だったか。
 ともあれその後に、コールドスリープルームへと向かう。
 もしかしたらとんでもなく盛況な出迎え会場と化していた>>5:+179かもしれない、眠りの部屋へ。]
(64) 2022/07/21(Thu) 15:02:43

【人】 メカニック ゾズマ

【凍結中:コールドスリープルーム】

[うつつに在る者に対して、夢の中でただ見届けるだけの身にできることは無い。悲しいくらいに、何もない。
 この時のゾズマには、けれどひとつ、“やれること”が頭の中にあった。

 眠りに就いたふたりの姿が、自分たちと同じように幽霊じみたカタチをとって現れたならば――まず真っ先にスピカを怒ってやりたい、と。
 それが追い詰められた結果と理解してはいても、見るに堪えないあんな情けない姿を知ってしまった手前>>5:+127>>5:+128、「馬鹿」のひとつくらいは、ちゃんと彼女に聞こえる形で言わせてほしい、と。
「馬鹿」の勢いが余ってぎゅっと抱きしめてしまうかも、とまではこの時は考えなかったけれど。


 結局“最後の一人”にならなかったバーナードに、あの時の“遺言”>>1:374は結局読み上げなくて済んだね、なんて努めて笑って言ってのけるのは、その後になってしまうだろうけれど。

 救助が来て生きのびられたならまたスピカと――望むなら他の面々とも――工具マルシェでも行こうなんて軽口を飛ばすのは、それよりもっともっと後になるだろう、けれど。**]
(65) 2022/07/21(Thu) 15:04:38

【人】 生物学者 アマノ

>>56

["どんな状況"とか。知るか。
ラサルハグを筆頭に、他の奴にも会いたくない状況だったのに、のっこのこ歩いてくる奴が悪い。

それでも、涙が止まるまで付き合ってくれたことには、まあまあ感謝、してるけど。]

────…………別に。解決策とか求めてない。

そんなもの、どうせ無い。

[憮然と呟いた────んだけど。]
(66) 2022/07/21(Thu) 15:05:57

【人】 生物学者 アマノ


────────は?

[そのまま食堂の椅子に根を生やす気しか無かったのに、バーナードと来たら「本人に聞こう」とか言いつつ立ち上がるし、そのまま振り返りもせず歩き出すし。

俺はと言えば誘われたのか宣言なのかの区別も付かないまま、勢いで奴の後ろをついて歩くことになったのだけど、奴ときたらこの精神体での移動を存外楽しんでいるらしく、壁やドア丸無視であちこち覗いては、廊下を歩く俺の側に首だけにょ、と戻してきたりする。

正直、そこそこ気味悪い情景を何度か繰り返した後、壁から手だけが出てきて手招きされた。

つまり、「見つけた」ってことだ。「あそこにいる」って。]

────や……無理、だ。

[無理。無理だから。絶対無理。何と言われようと無理。

今のラサルハグに合わせる顔なんて、紙切れ1枚分だってありはしない。

俺は踵を返して逃げ出したのだった。行き先はカウンセリングルーム。**]
(67) 2022/07/21(Thu) 15:06:58
アマノは、カウンセリングルームかよwwww[すごいな選択肢]
(a11) 2022/07/21(Thu) 15:07:19

メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a12) 2022/07/21(Thu) 15:10:06

【人】 生物学者 アマノ

【カウンセリングルーム】

……や、さすがに、な。

[勢いで展望デッキから逃げ出したその足は記憶を辿ってしまったのか、気付けばカウンセリングルームの前。

サダルには、つい先刻、このうえなく濃厚なレクチャー(※個人の感想です)を受けた。

レポート云々と少し不思議な事を言われて >>-338 俺は素直に頷いて、教えを乞うた。

が、"初体験"には至っておらず、ゆえに報告できるものもなく、相談した結果サダルにまで「本人に聞こう」と言われたらこの世は地獄だ。いやサダルからは実際、以前にも言われている >>4:62 わけで。]

────────。

ない、な……………………ッ!?!?どわっ!

[つい、常の癖でドア脇の壁に凭れようとして、俺は盛大にコケた。そう、この身体では体重がかけられない >>-362 のを忘れていた。

上半身をカウンセリングルームに突っ込んで転がった無様な俺の視界の端、少しだけ驚いた風な表情のサダルが見えた。]
(68) 2022/07/21(Thu) 15:42:28

【人】 機関士長 ラサルハグ

【展望デッキ】

[誰かが来る気配がする。
 満天の星空の下、
 ゆっくり視線を向ける。



 誰かいるだろうか]
(69) 2022/07/21(Thu) 15:42:56

【人】 生物学者 アマノ


や…………進展は、まだ。

むしろ後退した。

いや、もう、駄目かもしれん…………。

[どうした?どうだった?くらいは問うてきてくれるサダルだったなら有り難い。

問われないなら、なんでもないと踵を返すだけ。
問うてくれたなら、ぽつぽつとそんな風に返しただろう。

加えて、何か飲むかと問われたら、素直に頷く俺という珍しいものも見る事ができたかもしれない。
たとえそれがカウンセラールーム名物水道水だったとしても、俺は俯きがちにそれを手にしてこくりと飲んだだろうから。]
(70) 2022/07/21(Thu) 15:44:22

【人】 生物学者 アマノ


思っていることを伝えたいとは、思っている。
努力もしている……つもりだ。

なのに全然、奴に届かない…………。

[こんな関係になる前の方が、むしろ互いに理解できていた。
たいした会話を交わさずとも、わかり合えていた気がした。

俺は怒鳴り散らすこともなかったし、奴が俺に脅える視線を向けることもなかった。

"本人に聞いて"みたところで、また苦しい思いをするだけとしか、思えなかった。**]
(71) 2022/07/21(Thu) 15:44:39

【人】 機関士長 ラサルハグ

【展望デッキ】

[見ればバーナードの姿を見止めただろう]

 どうした?

[捜されてるとは知らず、
 そう、また、料理人たる研究者がベラベラ喧嘩を言いまわってるとは知らないから]
(72) 2022/07/21(Thu) 16:42:49

【人】 機関士長 ラサルハグ

[さて、そこでバーナードとはどんな話をしたのか。
 まぁ、ヒロミのことは聞くだろう。
 情けなく泣き散らしているまでも聞いたら、
 さすがに困った顔になった。]

 まぁ、悪かった。
 お前にも心配かけたな。
 でも、あいつが相談できる相手がいるってありがたいよ。

[まぁ、なんだか、その、性的テクニックだのなんのの話もきいたかもな。
 その目は宙を見てあきれていたかもしれない]

 そこまで相談できるとはな、バーナードに、
 ちょっと妬けるな。
(73) 2022/07/21(Thu) 16:47:15

【人】 管制官 スピカ

【帰還後】

[そこは停泊中のミスティックアンテナのカウンセリングルームか、それともサダルが滞在している施設か。
とにかくスピカはサダルを訪れた。
手ぶらは悪かろうと、ココアdrinkフルーツタルトsweetを携えて]

 や、やあ、久しぶりだね。
 えっと……だいぶぶり?

[救出されてから事務処理やら検査たらでだいぶ日が過ぎた、正確に何日過ぎたか思い出せないほどである]

[促されるなら椅子に座り、なんと切り出そうか悩む]

[現在のスピカは他の医者にかかっている状態だ、ことこういった分野のドクターショッピングはいかがなものかと、いつもの常套句である「カウンセリングに来た」は使えない]
(74) 2022/07/21(Thu) 16:47:29

【人】 機関士長 ラサルハグ

[あとバーナード自身の話もいくらかきけたかもしれない。
 俺は、最後のチャンドラやスピカのやりとりは知らないし、
 バーナード自身から俺の脚のこともきいてはいないが。

 いくらかやり取りをしたあと、
 で、ヒロミがどこにいるかきいてみたが、

 >>67 寸前まできて、逃げていったことには気が付いていなかった。そう聞けば、またため息をつく]

 探すか。

[展望デッキの外へ]*

 
(75) 2022/07/21(Thu) 16:51:17

【人】 調査員 ルヴァ

― 展望デッキ ―

あ。

[ダビーとの酒(?)盛りもそろそろお開きというところ。
スリープ室に向かおうと思ったところで
ゾズマがこっちにやってくるのが見えて>>64
明らかにほっとした表情を浮かべた。]

お帰り〜。用事の方はもういいの?

[ダビーがまだ近くに居れば
先行ってて〜とアイコンタクトを送って
改めてゾズマの表情を伺う。

彼女が何を抱え、何を思ってここにいるのかは知らない。
先ほどに比べて少しだけ
表情が明るくなっている気がしなくもない…けど。
まだどことなく沈んだ雰囲気を纏っているようでもあった。>>63

ただ、こうして彼女が戻ってきてくれたこと、嬉しく思う。
手を差し伸べる権利を与えてくれた気がして。]
(76) 2022/07/21(Thu) 16:53:22

【人】 機関士長 ラサルハグ

[しかし、何かあると、ヒロミはすぐに人に相談する体質だということがわかった。
 まぁ、俺にみたいに抱え込むよりずっといいんだろうけれど、

 まさか、またサダル先生のところで、赤裸々に喋り散らかしてないだろうか。
 まさかな]

(してる)
(77) 2022/07/21(Thu) 16:54:22

【人】 管制官 スピカ


[結局、火の玉ストレート張りのストレートさで来た目的を言った]

 えっとね、その……こう……男の人ってどういうことしたら焼きもち妬くのかなって、聞きに。

[恋愛相談だった。

なお、軽い気持ちでゾズマに尋ねたら、真顔で
 「そんな事よりボックスドライバーの話しよう」
と言われたので、ボックスドライバーの話をした]

 なんかこう……ほら、そういうの、されてみたいなって……。

[スピカには束縛とかそういったものの感覚が全くわからない。一度はそういう経験をしてみたいのだった。
恋愛に関しては赤ちゃんなので仕方がないね**]
(78) 2022/07/21(Thu) 16:54:40

【人】 機関士長 ラサルハグ



[まさか、ね]


 
(79) 2022/07/21(Thu) 16:55:09

【人】 調査員 ルヴァ


僕ら、今から皆の出迎えに
行こうかなって思うけど、
ゾズマどうする?来れそ?

[と、その場で彼女に一度決定権を委ねる。
怖いけど向き合いたいと言うのなら頷くし、
もう少し時間が欲しいというのならそれでもいい。
今でも後でも聞いてほしい話があるのなら聞くし、
ただ傍にいるだけでも。

何にせよ、今は彼女に着いているつもりだ。]
(80) 2022/07/21(Thu) 16:55:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

【カウンセリングルーム】

[これは、念のためだ。
まさか、ここにきてはないと思う。
いくらなんでも、先日のキス相談の件も突っ込んでおいたんだ。
 さすがにまたここで相談しているなんてことは、絶対にありえない。
 さすがにそこまでは学習するだろう。
 本当に、絶対ここにはいないって信じるぞ?
 信じてるからな?わかってるか?
 ここにはいるんじゃないぞ?]

 すみません、あの、……

[カウンセリングルームに入りサダルに挨拶を…]
(81) 2022/07/21(Thu) 16:58:02

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>70>>71


・・・・・おるやん



[頭抱えた]**
(82) 2022/07/21(Thu) 16:59:28

【人】 機関士長 ラサルハグ

あの、アマノ先生を探しにきたんですが、
まさか、こちらにお邪魔してませんか?

ああ、いましたいましたいましたね。
あ、すいません、ちょっとお話の途中かもしれませんが、連れていきますね。

本当、いつも迷惑かけてすみません。

[ということで、ヒロミがどんなに抵抗しようとその手をとって、カウンセリングルームからは引きずりだした]
(83) 2022/07/21(Thu) 17:02:28

【人】 調査員 ルヴァ

― スリープルーム ー

[それからすぐだったか後だったか、
どこかのタイミングではスリープ室に向かっただろう。
既に皆集まっており、自分たちが着いたのはそこそこ遅かったと思うが。

スピカは思念体の形を取っただろうか。
思うところがありそうなゾズマの様子を眺めながら>>65
やっぱり傍にいたと思う。

やがてバーナードがその場に現れて――ー
あ、動揺してる動揺してる。>>30]

やあ、バーニ〜〜??
僕になんか言うことなぁい???

[ははは。ごめんねバーニー。
おおよそぜんぶ知っちゃったんだな〜これが。
にこにこ生あたたか〜く笑いながら
バーナードに詰め寄る僕が居たとかいなかったとか。**]
(84) 2022/07/21(Thu) 17:03:18
調査員 ルヴァは、メモを貼った。
(a13) 2022/07/21(Thu) 17:10:13

【人】 生物学者 アマノ

[言っておくが、"すぐに人に相談する体質" >>77 とか、これまでの俺だったら全くあり得ない事だった。

雑談が苦手なんだ、相談事なんて更に苦手だ。
そも、相手も居なかったし、記憶を辿れば、ラサルハグ相手に何かを相談した記憶も無い。

そこそこ長い付き合いだけれど、ラサルハグ相手には決めたことの報告のみして、「今、○○について悩んでいる」的な事は、多分ほとんど全く口にしたことは無かったと思う。

多分、切っ掛けは、それこそ、お前にキスされたこと。

予測不能の事態すぎて、何かを問おうにも、肝心のお前は既にコールドスリープされていた。

混乱するあまり、サダルに零したのは、仕方のない事だったじゃないかと言いたくもなる。

まあ、その後にチャンドラにもぶちまけた事は少し反省しているし、今日の俺も、まあまあ恥ずかしいことをした自覚はある────が。]
(85) 2022/07/21(Thu) 17:16:42

【人】 生物学者 アマノ


は?何、お前、……っちょ、


[まだサダルは言葉を紡いでいた。

有益だったか有益じゃなかったか、またこいつ難しいことを言い出したぞとか、俺は思っていたかもしれないけれど、でもまだ話は終わっていなかった。

なのに、ラサルハグは俺の手を引き、問答無用の勢いで部屋に叩き返された。

つーか、偉そうに連れて来てるが、ここ、俺の部屋だからな!?]
(86) 2022/07/21(Thu) 17:17:13

【人】 機関士長 ラサルハグ

【ヒロミの部屋】

 ひどい顔だな。
 
[泣き散らかしたヒロミの顔を見て、
 俺、今まで何回泣かせたんだっけ、と考えた。
 いや、俺のことで泣いてるでいいよな]

 バーナードからいろいろきいたんだけど、
 随分らしくない勉強をしているようだな。

 なんで、そんな勉強した?

[いつもと逆にベッドにいるのはヒロミのほうだっただろう]
(87) 2022/07/21(Thu) 17:18:17

【人】 生物学者 アマノ


────…………何だよ。

俺、謝らないからな。

"アレ"は、もうしようとも思わないけど。

[決死の決意で臨んだら涙目で嫌がられるとか、さすがに傷つく。
俺がああいうのが苦手 >>31 なのは事実だし、無理したのも実際、そうだったし。]

いいよ。
もう、しようとは、思わないから。

お前は、ああいうの得意な奴と、すればいいよ。

[────俺、別にそのくらいで拗ねたりとかは、しないから。

だってお前、怒る俺は苦手なんだもんな?*]
(88) 2022/07/21(Thu) 17:18:52

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>86

そうだ、お前の部屋だ。
じゃ、俺は出て行ったほうがいいか?
(89) 2022/07/21(Thu) 17:19:16

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>88

 アレってなんだ?

[その言葉には問いを返した]

 それと、
(90) 2022/07/21(Thu) 17:24:15

【人】 機関士長 ラサルハグ



他の得意な奴やればいいってどういう意味だ?



 
(91) 2022/07/21(Thu) 17:24:58

【人】 生物学者 アマノ

>>87

["ひどい顔"と言われ、赤く染まった目縁を乱暴に擦る。

「出て行ったほうがいいか」と問われれば >>89、「好きにすればいい」としか返せない。

拗れに拗れた感情は、こいつ相手に本音を零したところでろくな事になりはしないと、幾重にも外側に合金を貼り付けているかのように凝り固まりつつあった。]
(92) 2022/07/21(Thu) 17:37:17

【人】 生物学者 アマノ


なんで……って。

お前が言ったからだ。
"そういうの苦手だから無理しなくていい"って。

苦手かどうか、知ってみなきゃわからんだろ。

俺はそういうこと、何も、知らないんだから。

[感情を切り捨てるように、放り投げるように呟いた。

他の"恋人"としていただろう事を、俺ともして欲しい。
俺はお前の"恋人"なんだろう?
俺だってお前と肌を重ねてみたいという気持ちはあるんだ。

────怖いけど。
踏み出そうと思った、のに。

そんな本音は、絶対に、出してなんてやらない。]
(93) 2022/07/21(Thu) 17:38:26

【人】 生物学者 アマノ


"アレ"?
セックスの事に、決まってる。

[もう口にしたくもない、とばかりに吐き捨てれば、"どういう意味だ"の言葉 >>91 と同時、急に周囲の空気が凍り付いたみたいな──いや、むしろ、燃え上がったような?──気が、した。]

────…………ッ。

[一瞬、肩が竦むように揺れてしまうけど、ぐ、と堪える。

目と鼻の奥がまた痛くなってきたけれど、こいつの前でもう涙を零したくなどなかった。
ひどい顔、らしいもんな。]
(94) 2022/07/21(Thu) 17:40:52

【人】 生物学者 アマノ


そのままの意味だ。
俺とは出来ないんだろう?だったら他の奴とすればいい。

俺はほとんどそういう欲が無いけど、あるのが"普通"なんだろ。

実際、お前、"その手の話"には事欠かないみたいだったじゃないか。

[燃料専門家と宇宙船の機関士長。

全く離れているようで、その実、在籍している業界はほぼ同じだ。
望まずとも勝手に耳に入ってくる噂くらいはあった。

遊び人とまでは言わないが、ラサルハグはそこそこ華やかな"社交関係"を築いていると。

ふーん、そうなのか、くらいにしか、今までの俺は思わなかったけど。
思わないようにしていた、けど。

これからも思わないようにしていれば、見ない振りをしていれば、万事解決なんだろう?*]
(95) 2022/07/21(Thu) 17:42:26

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>92

 好きにすればいいか。

[すっかり拗ねているヒロミに眉をひそめた]

>>93

 当たり前だ。
 する必要ない。
 お前、


 接触恐怖症って言ってたじゃないか。
 
[サダルとの先日の話、きいていたから。
 そんな病気で、やっとキスだけでもクリアになってきたのに、
 いきなり、そんな負荷をかけるわけにはいかない]
(96) 2022/07/21(Thu) 17:43:10

【人】 操縦士 ダビー

[スリープ中]

[ルヴァとの飲み>>76は、残る二人を迎える段になればお開きになる。
共に向かおうかとも思っていたが、ゾズマと話があるようだし、サイン通りに先にスリープルームに向かった。
ゾズマは傍目にもあまり色恋沙汰に興味があるようには見えなかったが、それはクルー全般に言えることだし、ルヴァなら多分うまくやるだろう。だからそちらはあまり案じてはいなかった。

バーナードとスピカを共に迎え、スピカの様子をうかがう。
彼女の精神状態はどうだったろう。

どちらにせよかける言葉は決めていた。]
(97) 2022/07/21(Thu) 17:46:43

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>94

 セックスは一般的にはする場合も多いだろうけれど、
 どちらかの身体に負荷をかけてまでするものじゃないと思う。

 身体がままならないってのは、
 思ったよりつらいことなんだ。

[この姿では脚がない。
 でも、あの義足で、最初からすいすい普通の生活ができると思うか?
 まさか、だ。
 それなりのトレーニングや痛みと付き合わないといけない]

 お前はもともとセックスとかもしなくていいぐらい淡泊なんだろ。
 だから、そんなのなくてもいいって思ってたんだ。
(98) 2022/07/21(Thu) 17:47:37

【人】 操縦士 ダビー

お疲れ様だ。…頑張ったな。

疲れただろう。…後は気にせず、救助が来るまでゆっくり休め。
俺は、ずっと側についている。

[スピカがどうするかは彼女に委ねるけれど、
スピカが眠りにつき、チャンドラが医療ポッドに入るまでは、自分の意識は覚醒したままだったと思う。]
(99) 2022/07/21(Thu) 17:51:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>95

[次のヒロミの語る言葉は聞くに耐えないが、
 まぁ、一般的な見解からそのようなことを思うのは仕方ないのだろう]

 そういうことをする気はさらさらないが、
 もしやってても、許しますってことか。

[大きくため息]

 なんだかんだで、お前、やっぱり俺のことをそんな風にみてるんだな。
 なんで、いつも勝手に俺のことを決めてかかるんだろう?

 俺はただ、ヒロミを大事にしたいだけなんだけどな。

[悲しいと思う。
 全部やる、とか言った自分に言葉は、
 まるで届いていなかったのかな]
(100) 2022/07/21(Thu) 17:54:27

【人】 操縦士 ダビー

[その後]

[いつの間にかずっと眠っていたかもしれない。少なくとも日付を数えるのはずっと前にやめていたから、救助が来たのが事故から4年後だったと知ったのは、再び地上に戻ってきてからだった。

それまでを取り戻すかのように、検査、面談、状況報告とかなり慌ただしくも、運航の責務はあれどプロジェクト自体の責任者という立場でなければ、スピカよりは解放されるのも早かった。

とは言え、眠りが長くたかが1G程度の重力にも負荷を感じる程度には体力も低減していたから、しばらくはリハビリと療養を近辺で続けながら、折を見てスピカの面会>>20に通っていたのだが。]
(101) 2022/07/21(Thu) 17:59:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

 俺は、
 もし、ヒロミとセックスするとしても、
 あんな恐い顔でさせる気はないよ。
 さすがにびっくりしたから、さっきはそんな態度とってすまなかった。

 でも、もし、するなら、
 どちらかが無理しているとか、
 したくもないのにするとか、
 そういうのじゃなくて、

[ヒロミをじっと見つつ]

 お前が本当に俺が欲しいって
 思ってくれる時にしたいと思ってた。

 だって、ずっと地獄まで一緒にいるんだろう?**
 
(102) 2022/07/21(Thu) 18:00:56

【人】 操縦士 ダビー

俺がそんな上の事情を知るはずないだろう。

[約束の買い物のため、外出の付添名目で迎えに来たところ、そんな事>>21を聞かれてにべもなく返す。

実際、船内でのメンタルの乱れや記憶の混乱、違法薬物の持込(当該薬物はダビーの星では単純所持するだけで拘禁の実刑が課されるものだ)等の所業に関わらず、彼女の処置は穏当に済みそうではあった。

その理由はわからないが、別に構わない。大事なことは他にある]
(103) 2022/07/21(Thu) 18:05:19

【人】 操縦士 ダビー

[耳に柔らかく湿ったものが触れて、それから急に着替えると言って騒がしくなったスピカに]

…わかった。外で待っている。
大丈夫だ、外で待っているからな!

[急かされて部屋を出る自分の顔は、多少安堵に緩んでいたかもしれない**]
(104) 2022/07/21(Thu) 18:17:20

【人】 カウンセラー サダル



[ 確かに性行為のやり方を聞かれて。
  どうして僕が??と、
  顔面にハテナを飛ばした過去は記憶に新しい。

  本来使わない器官を用いる時点で、
  いろいろ準備しなければいけないことがある。
  その過程では当然恥辱を伴うだろう。
  それを三十路男性告げるお仕事です!
  …… って、雇用規約に書いてあったかな ……
  そんな叫びをぐっと呑み込んで。

  まあこれでまとまるならばと。
  あか、しろ、きいろ
  くるくると表情を変える、
  どの顔見ても面白いアマノを眺めていた。 ]
 
 
(105) 2022/07/21(Thu) 18:43:50

【人】 カウンセラー サダル



[ そうして送り出したはずなのに
  どうして戻ってきてしまったの?
  ブーメラン機能でも搭載していたの??

  ちなみに次に訪れる人には、
  水道水ではなくセントアンドリュースを渡すと
  僕は宣言していたはずなので ……。>>-384
  飲むか飲まないかは本当にお任せしておく。 ]


   …… 伝えたいことって、何を伝えたの。


[ アッ僕の勘が告げている。
  これは犬も食わない奴だ。

  この二人が相思相愛なのは、
  その頃には周知だっただろうから。
  性行為自体が拒否されたわけではないだろう。

  彼らがすれ違いそうな内容、
  脳内でおよそ28個ほどリストアップして。 ] 
 
 
(106) 2022/07/21(Thu) 18:45:20

【人】 メカニック ゾズマ

[ところで、今でこそ自分の中の“トモダチ”意識を自然に受け入れているゾズマだったが――。
 実際のところ、スピカと出会う前は、自分の中に友情を抱く心があるとすら思ってはいなかった。
 サダルからのその内緒話>>5:+157を聞いた時は、“そうだったんだ”の発見のほうが強くて、自分のことを顧みることは無かったのだけれど。

 ひとつの切欠からの邂逅と楽しいお喋りが、いつから確かな友情に変わったのか。
 その過程の記憶>>3:73>>3:77>>5:138こそあれ、“いつから”の自覚の瞬間の記憶は、遠く曖昧だったけれど――。
 ゾズマはそんな“確かな経験”を意識しないがままに、サダルからの話を受けるまでの間、あんなに“コイビト”のことで悩んでいたのだ。

 ……このことにゾズマが思い至れたところで、実際に自分の中に“恋のある”心があると断じられるわけではなかったし、今はもう恋の有無についてはどちらでも良いと思えたけれども]
(107) 2022/07/21(Thu) 18:45:34

【人】 メカニック ゾズマ

[たとえずるい返答>>5:-46を決めてでも、“トモダチ”として彼の側にありたい。
 けれど“トモダチ”じゃ彼が満足できないのなら>>5:-49、”コイビト”でなくちゃ側にはいられない――。
 恋知らぬ者のそんな極端な思い込みが、悩みを形作っていたのだけれど>>5:+76>>5:+147]

( ……大丈夫。
  いまなら、もう、ちゃんと答えられる )

[ルヴァへの返答は「生き延びてまた会えたなら」>>4:+52、でも良かったのだけれど。
 “やれるうちに、やれることを”。
 それこそ彼が、伝えられるうちに伝えたいことを打ち明けてくれたように――。
 秘めた決心>>5:+167をも胸に収めて、ルヴァを探していた。]
(108) 2022/07/21(Thu) 18:46:55

【人】 カウンセラー サダル



   …… アマノ。

   男性同士の性行為はね。
   排泄器官を使用する時点で、
   受け入れる側≠フ負担が大きいんだ。


[ チャンドラにいろいろ託したツケなのかな?
  涙があふれそうな錯覚に襲われたので、
  零れないように思わず天井を仰ぐ。
  いや、僕は泣かないんだけどさ。

  どっちがどっちなのかって?
  2人の反応を見てれば察してしまうよね。 ]


   身体を使って愛し合いたいならね。
   ペッティングだけでも十分快感を得られるよ。
   挿入は身体の負担も事前準備も手間がかかる。
   同性カップルならそれだけで満足している人も
   珍しくない。

   でも君が聞いてきたのは、その先だったよね。
 
 
(109) 2022/07/21(Thu) 18:47:46

【人】 メカニック ゾズマ

[……とはいえ今はまだ、返答を出す時ではない。
 これから眠りに就くふたりの出迎え、という“やれること”が先にある。

 展望デッキで見つけたルヴァとダビーに、手を一度振った。
 先にこの場を離れていくダビーを、特に何か引っかかりを覚えるでもなく(ルヴァから彼へのアイコンタクトには、ゾズマは気付いていなかった)見送って]

 あ、うん。
 もう用事のほうは済んだから。

[ほっとして見えたルヴァの前で、「用事」>>76の語をそのまま返して「カウンセリング」と正直に言わなかった程度には、つい気丈な風を装ってしまったが、沈んだ調子はどうしてもにじみ出てしまっていた。
「これからスピカとバーニーを迎えに行く」と、こちらから先に話を切り出していたならば、この時に貼り付けた気丈さも保たなかったかもしれない、けれども]

 ……うん。大丈夫。
 アタシも丁度、そう思ってたとこ。

[その用件について、ルヴァのほうが先に口にしてくれた>>80
 そのことで、安堵の息が微かに漏れて。]
(110) 2022/07/21(Thu) 18:48:37

【人】 カウンセラー サダル



   君は思っていることを伝えたいと
   言っていたけど ……

   どうして手間や負担を受け入れてまで
   ラサルハグと身体を繋げたいと望むのか。

   その根底にある気持ちを ────


[ さて。嵐が来たのは、その辺りだったかな。
  翻る紅い旋風。
  いらっしゃいませ!こんにちは!!
  お帰りはあちらです!!!! ]

 
(111) 2022/07/21(Thu) 18:48:39

【人】 カウンセラー サダル



   ばいばーい♡
   あ。スキンはちゃんと付けるんだよ。


[ 聞いてるかわからないけど、一応忠告。
  後は想像通りの笑顔で見送ったら。>>-436

  そうだね。
  明日は軟膏と赤飯でも差し入れするよ。 ]**
   
   
(112) 2022/07/21(Thu) 18:49:28

【人】 メカニック ゾズマ

[今からすぐに行こう、とばかりに脚を動かそうとして――動かなかった。]

  ……、やっぱり、怖い、や。

[俯いて、思わず漏らしてしまった弱音。
 迎える者の、友の生存の可能性を喜びたいのに。
 残していくひとの存在を目の当たりにすれば、きっと喜べない。
 その整理のつかなさから零したこの弱音は、側にいるルヴァには間違いなく聞こえてしまっただろうと思う。]

 あのさ、ルヴァ。
 スリープ室に着くまで、さ。
 手、握っててくれる?

[――これ以上はもう、“大丈夫”を自分の顔にも声にも貼り付けられない。
 そう観念したゾズマは俯いたまま、目だけでルヴァを見上げて、右手を差し出して希う。]
(113) 2022/07/21(Thu) 18:50:13

【人】 メカニック ゾズマ

[ルヴァが手を差し伸べてくれるなら、きっと、その手を強く握り返してしまう。
 それはまるで、「好きだよ」への返答を先に伝えてしまうかのようで。それこそ、言葉という形で伝えないが故の誤解も招いてしまいそうで――。
 それでも、手を強く握り返さざるを得ない程に、この時のゾズマには、縋りつきたい、支えられたい想いが強くあった。

 いずれにせよ、スリープ室に着く頃>>84にはもう、手を繋ぐ必要がない程には持ち直している。
 “側にいてくれる”ひとがいるからこそ、目の前の現実にも、自分の“やるべきこと”>>65にも向き合えたに違いない。

 ……自分たちよりも先にスピカを出迎えていたダビーが、彼女のそばにいる>>97>>99ことの本当の意味をゾズマが察することができたか否かについては、また別の話に。**]
(114) 2022/07/21(Thu) 18:51:44
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a14) 2022/07/21(Thu) 18:54:25

【人】 生物学者 アマノ

["いつも勝手に俺のことを決めてかかる"、それは、ラサルハグの方がだってそうじゃないか。

接触恐怖症、確かにそうだ。でも俺は言ったよな。
お前なら、お前だけは、大丈夫なんだって。
ずっと大丈夫だったんだって。

なんでお前、そこはガン無視するんだよ。]

……………………っ。

[言われるように淡泊、だけど。
それでも、俺は。

口に出したいけど、口にするとまた苛々と喚き散らしてしまいそうだから口を噤む。

そう、バーナードも、サダルも、つまるところは"ちゃんと相手と向き合って会話しろ"という主旨の事を以前から通して言ってくれていた筈なのに、俺はどれ1つ、貰った助言を活かせないでいた。]
(115) 2022/07/21(Thu) 20:08:06

【人】 生物学者 アマノ


[それでも、"俺のことをそんな風にみてる"、"勝手に俺のことを決めてかかる"というラサルハグの言葉だけは、否定しなきゃと思ったから。

顔は合わせないまま、俯きがちにぽつぽつと告げた。]

………………俺だって。

俺だって、お前を大事にしたい。

傷つけたいなんて、思ったこと、ない。

全部欲しいし、貰った分、全部、返したい。

お前がかつての恋人と当たり前にしていた事なら、俺だって、してやりたい。
────いや、俺が、してみたいと、思ったんだ。
(116) 2022/07/21(Thu) 20:08:36

【人】 生物学者 アマノ


[やり方を間違えたらしいのは、なんとなく理解した。

とはいえ、ムード作り?とか?行為の流れ?とか?
そこまでは詳しく教わっていないし。

"地獄まで一緒"という言葉には、素直にこくりと頷いて。

────ああ、そうか。最初の最初から全部、こいつに相談しながら進んでいけば、良かったのかな。

なんとなく腑に落ちて、のろのろと顔を上げたら、俺を見つめていたらしいラサルハグの視線とぱちりと噛み合った。]
(117) 2022/07/21(Thu) 20:10:50

【人】 生物学者 アマノ


今、俺、どうせひどい顔してんだろ、と逸らそうとしても、一度絡んでしまった視線は、なかなか外れてはくれなくて。
ラサルハグの笑顔が少し滲んで見えた。

意地でも涙は零さなかったから、またそれでひどい顔になったかもしれないけれど。]

……したくない、わけじゃない。
お前のこと、ちゃんと、欲しいって思っている。
無理は……したかもしれないけど。

────その……次は、ちゃんと、相談する。

今日は、ごめん。

["だから、いつか、してくれるか?"

そう、はっきり続けたかったのに、諸々の恥ずかしさが限界突破した俺の最後の言葉は口の中で不明瞭にもごもごと消えるだけになったのだった。*]
(118) 2022/07/21(Thu) 20:11:09

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>115>>116

[ぽつりぽつり
 そんな感じで語るヒロミをまたじいっとみる]

 じゃ、他の人とやってこい、とか
 ヒロミは俺が他とやっててもOKみたいなこと、
 嘘でも口にしてほしくないよ。

 俺はヒロミがバーナードとかサダル先生からいろいろ習ったってだけで……。
(119) 2022/07/21(Thu) 20:16:02

【人】 機関士長 ラサルハグ




実は結構怒ってるんだけどな




  
(120) 2022/07/21(Thu) 20:16:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>116

とにかく、それなら、素直に俺に言ってほしい。
あんなヤケクソの怒り顔でのっかってくるとか、
正直、最悪だから。

[かつての嫌な体験を思い出しつつ…汗(死語]


ヒロミがバーナードやサダル先生と仲良くするのはいいことだけど、
あのさ、恋人同士なら、
俺たちだけの秘密は大切にしてほしいんだけど。

[ここはちょっとだけ照れた]
(121) 2022/07/21(Thu) 20:22:26

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>117>>118

[ちゃんと相談する、ごめんという言葉によし、と頷く。
 そして、近寄れば、ベッドの横に座った。

 いつか、とごちゃごちゃいうのは、まぁ、聞かないふりをして]

 じゃ、第一レッスン?
  こっち向いて?
  で、目を閉じる。

[そして、その首に腕を回すと、
 ヒロミの唇をぺろりと舐めようとする。

 今まではずっと唇が振れるだけのキスだったから、
 じゃ、まずは、大人のキスから練習しないとだろ?]

 口開けて?
 あまりびっくりしないで。ね?

[にこ、と笑いつつ、
 でも、本当にさせてくれるかどうかはヒロミ次第]**
(122) 2022/07/21(Thu) 20:34:43

【人】 生物学者 アマノ

>>119

────うん。…………すまん。

[本音で言えば、"他とやっててもOK"になんてなる筈ない。

ラサルハグが俺の知らないところで知らない誰かを抱き締めているなんて、考えただけで頭おかしくなりそうだ。

けどそれはラサルハグに応じられない俺が悪いし、OKとこちらから言っておいて怒るのも見当違いだから、飲み込むつもりでいた……んだけど。]
(123) 2022/07/21(Thu) 20:35:34

【人】 生物学者 アマノ


………………ッ……す、まん。

[なあ。
お前、俺が怒ると怖い怖い言うけど、お前の怒り顔も、相当なもの、なんだが。

普段猫っぽいところがあるのに、突然虎に豹変した風になる。
正直、喉元に噛みつかれそうな恐怖が走る。

なんで俺がバーナードやサダルに教えを乞い行ったらラサルハグが怒るのか、根本的なところは理解できないまま、ここは素直に謝っておいた。

多分、こういう事に関しては、俺の方が色々間違っているのだろうから。

────でも。]
(124) 2022/07/21(Thu) 20:35:58

【人】 生物学者 アマノ


わかった……けど、"秘密"とは、具体的にどこからどこまでだ?

[そこが本当にわからん、と首を傾げる俺。

そこからか、そこからなのか、と肩を落とすラサルハグが居たかもしれないし、秘密と言われてもサダルには初体験のレポートを出せと言われたんだけどと取引内容を素直に告げたら、また先の怒髪天モードが再燃したのかもしれない。

でも漸く、"いつものラサルハグ"が帰ってきた気がして、俺は今日、初めて笑うことができたのだった。]

今日。まだ抱き締められてない。

[キスはしたがそれだけだ、と両手を伸ばせば、俺の望むものは胸の中に落ちてくるんだろうか。

俺、なんだかんだそれだけで、すごく幸福になれるんだよな。*]
(125) 2022/07/21(Thu) 20:37:10
ラサルハグは、ヒロミを抱きしめた。
(a15) 2022/07/21(Thu) 20:40:07

【人】 生物学者 アマノ

>>122

[逆らう理由はない。

足が触れ合うくらいに隣に座られてもラサルハグなら嫌じゃないし、目を閉じるのも怖くない。

素直に応じたら、首裏に腕が回される気配があって、唇にふわりといつも……いや、"いつもの"じゃない、感触が走った。

口を開けてと言われれば素直に応じるし、勿論、びっくりするなと言われればするつもりも無かった────が。]
(126) 2022/07/21(Thu) 20:54:07

【人】 生物学者 アマノ


…………〜〜〜〜っ!?

[え、これ、ラサルハグの舌、か?……え?と冷凍肉状態で固まる俺の舌……とか、歯列……とか、よくわからないところを柔らかくて熱いものが辿っていく。

────な、んだ、これ。

こんなの知らない、と困惑したのと同時、上顎をざらりと舐められて身体中がおかしな風にびくりと跳ねた。

え、なんだ、これ。

気持ち良かったかと笑うような気配が伝わってきても、俺は頷くよりも呼吸するのが精一杯だ。*]
(127) 2022/07/21(Thu) 20:55:09

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>126>>127

[別に計ったわけじゃないけど、
 まずは(9)1d10分ほどの口づけ。
 どうだったかな

 唇離したあと、より深く抱きしめて、髪の毛を撫で、そこにも口づけた]

 まず、こういうので気持ちいいって思ったら、
 徐々に次、
 でも、これだけでもいいって思えたら、いいな。

[ヒロミの顔が蕩けてる感じがして、可愛いとにこにこ、よしよし]**
(128) 2022/07/21(Thu) 21:03:17
アマノは、なっがいんだが⁉︎⁉︎[涙目]
(a16) 2022/07/21(Thu) 21:04:57

【人】 生物学者 アマノ

>>128

……ぅ…………。

[嫌がってるわけじゃない、との意思表示で、ごくごく控えめに首を揺らして呼吸しようとするのだけど、それすら許されず、また舌が深く触れ合って。

濡れた音に混じる甘ったるい呼吸音が自分のものだなんて信じたくなかったけれど、どうやらそういう事であったらしい。

"どうだったか"も何も、その9分が終わる頃には、俺は肩で息をしている有様だった。

なあ、なんでお前はしれっと通常運転なんだよ?]

…………次。いける。

大丈夫だ。
(129) 2022/07/21(Thu) 21:28:15

【人】 生物学者 アマノ


[先とは別の意味で目元が赤い気がするし、どころか頬やら何やらも全くの通常運転ならぬ異常運転状態なのだけど、でも、嫌ではなかった。

時々、ぞくりと背中が痺れる風な、足が跳ねそうになる衝動を抑えるのは大変だったけれど、それもやっぱり嫌じゃなかった。]

お前が知ってること、全部、欲しい。

[少し掠れた声で囁いた。

ああ、でも、俺一番好きなの、お前に抱き締められる事かもしれないな。*]
(130) 2022/07/21(Thu) 21:28:49

【人】 調査員 バーナード

【食堂】

[>>66いや別に来ないなら来ないでもよかったんだよね、って今言うと怒られそうだから言わないけど。
 まあ曲解王から又聞きするくらいなら直接自分の目と耳で確認したほうがいいよ、本人のことをね。

 よく考えるとまだ一言もラサルハグって名前を聞いてないけど、もう相手が誰か確認する必要性を感じない。
 むしろ赤毛の機関士長のところまで連れて行って、違うそいつじゃないと言われたら腰が抜けるくらい驚く気がする。]
(131) 2022/07/21(Thu) 21:35:45

【人】 調査員 バーナード

解決策がないなんてことないでしょ。
僕の脚の話と違ってさぁ。

[そうして、艦内中探して回る。
 はじめはメインデッキ、次にエンジンルーム、コクピット。
 するすると壁を抜ける感覚は、おもしろい。
 途中で止まってみたりしてさ。だって壁の内側に何があるかなんて、考えたことある?
 ただの鉄板だと思ってたのに、なんだか蜘蛛の巣のように細かい細かい網目構造になっていた。
 あとは、時々後ろにアマノが付いてきてるか確認する。
 せっかく追いかけてきて、途中で戻るなんてそんなことしないでしょ、って気持ち。]
(132) 2022/07/21(Thu) 21:36:02

【人】 調査員 バーナード

【展望デッキ】

あ。

[いた、と思って、赤毛を見て、ぴたりと足を止める。
 そういえば、そういえば機関士長との最後の記憶は、思い切り寝坊で招集に遅刻した、あの日のまま。
 (勘違いの部分も多かったらしいのだが)冷たい視線を、思い出す。
 そういや結局、ラサルハグは僕のいろいろの計画を全部聞いていたんだろうか。
 できればそれもひっくるめて全部忘れてほしいと思うが――難しい気がする。
 ちょい、ちょい、手招き。
 それは「見つけた」「あそこにいる」>>67に加えて――「僕むりかも」というあまりに遅い怖気づき。]
(133) 2022/07/21(Thu) 21:36:18

【人】 調査員 バーナード

[なんだけど>>72。]

ひ、
あー、えと。どうしたっていうか、その、アマノヒロミ氏がぁ、

[ほら出て出て、と促そうとしたら、いない! いないじゃん!]

……あの、本当の気持ち、聞いちゃえよって、僕が、焚きつけて、ここまで連れてきたら、逃げました。

[しょうがないから現況を全部ゲロった。]
(134) 2022/07/21(Thu) 21:36:32

【人】 調査員 バーナード

[>>73あとは、まあ、おおよその皆さんの想像通り。
 なんなら最初に男同士のやり方を聞かれた話をして、天を仰がせた。
 いやでも、さすがに戦犯なので、言わんわけにはいかないと思ったんだ。隠し事ゼロ、明け透けに吐き出そうというより、犯人は僕です迷惑かけてすみませんの気持ち。

 逃げていったのでどこにいるかはわからないと改めて話せば、探すか>>75、って。]


…………どうぞ、おまかせします。


[あえて他のことは話さなかったので、ひとまず僕に対するお叱りはなかった、な。
 このまま有耶無耶にならないかなって、赤毛の背中を見送った*]
(135) 2022/07/21(Thu) 21:38:02
バーナードは、この精神体って展望デッキの窓から出ても大丈夫なんだろうかと空を見ている。
(a17) 2022/07/21(Thu) 21:41:22

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>129>>130

ヒロミ?
次いけるって、
いや、もう、ね

[気持ちはわかるけど、
 全身、ふらふらしてる気がします。
そりゃ、ね]

ヒロミ、色っぽいね。
でも、俺も、そんなに元気じゃないから、
続きはまた今度ね。

[よしよし、してベッドに一緒にころんしてみた。
 文句言うかな?]*
(136) 2022/07/21(Thu) 21:54:38

【人】 カウンセラー サダル



   久しぶり。
   思ったより元気そうでよかった。


[ あの経験からどれくらい経っただろうか。
  どんな結末を迎えたとしても
  僕自身には大きな影響はなかっただろう。

  お持たせで悪いけど。
  スピカの分もココアとフルーツタルトを
  取り分けて。

  フルーツの酸味のある甘味に>>74
  美味しいねって笑顔を向ける。 ]
 
 
(137) 2022/07/21(Thu) 22:00:30

【人】 カウンセラー サダル



[ スピカは現在別口でカウンセリングを受けてる。
  だからカウンセリングを受けに来た、
  とは思っていなかったけど。

  何の用だろう〜?
  もぐもぐとタルト生地を頬張りながら。
  ごくんと飲み込み、甘いココアを一口。

  ふむふむ、なるほど。
  選ばれたのは恋愛相談でしたよ、ブルータス…!

  僕もボックスドライバーの話が良かっ、
  ─── いや。やっぱり遠慮しておこう。 ]
 
 
(138) 2022/07/21(Thu) 22:01:34

【人】 カウンセラー サダル



[ 4年間で意図せず経験を積ませてもらったから
  表情には出さないで。
  
  まずはカウンセラーとしてのお仕事。
  焼きもち自体はネガティブ感情ではないけど。
  嫉妬は恋人への疑心を誘発するので、
  推奨しないんだと、前置きした後。 ]


   要は、ダビーに愛されている
   実感が得られたら良いのかな。


[ 相手のことは4年もあれば、
  
流石に秘話も公開されただろうし

  あの船の人間なら周知の事実だっただろうから。 ]
 
 
(139) 2022/07/21(Thu) 22:01:58

【人】 カウンセラー サダル



   あ。もしもしダビー。
   久しぶり!僕だけど。
  
   実はねー!


[ 携帯端末を握りしめ。
  数度コールを鳴らせば、連絡はついたかな。
  懐かしい声が、衛星を通じて耳に届いたら。 ]
 
 
(140) 2022/07/21(Thu) 22:02:26

【人】 カウンセラー サダル



   …… 僕の
友人
がね。
   男女の恋愛関係で悩んでいて。
   参考までに彼女に聞かせくれたら助かるんだけど。

   ダビーはさ、スピカのどんなところが好き?


[ スピーカーをオンにして。
  そのままテーブルの上に置く。
  そうして、カウンセラーの仕事を終えたなら、

  後は航海を共にした仲間の一人として
  君達の惚気話でも聞けたかな。 ]**
 
 
(141) 2022/07/21(Thu) 22:02:44

【人】 生物学者 アマノ

>>136

[正直なところを言えば、酸欠気味だし、その他諸々、今日は心底疲れたし。]

────俺が色っぽいとか、無いだろ……。

[そんなものより、さっき、キスの合間にちらりと見たラサルハグの目の輝きの方がずっと魅力的だった。

少しだけ、いつもの輝きの中、ギラリとした欲の色が瞬いた風な気がして、これは俺のものだ、と、思った。誰も知らない、俺だけの光。]

"今度"があるなら、それでいい。

[日中の、あの泣きたくなるほどの絶望感は嘘のよう。

俺たちはくすくす笑い合いながら、今日も1つベッドで眠りに就いたのだった。*]
(142) 2022/07/21(Thu) 22:09:05
ルヴァは、アマノおやすみ!
(a18) 2022/07/21(Thu) 22:24:18

【人】 調査員 バーナード

【目覚めてすぐのこと>>84

……わ、ル、ルヴァ。

[なにか言うことない、って聞きながら、詰め寄ってくる同僚の姿。]

えーっと……
おはよう、ございます……?

[なるべく、なるべくいろいろと触れないように、わざとそんなふうに言ってみるけど。
 これはみんな聞かれていたんだなぁって、理解してしまった。]
(143) 2022/07/21(Thu) 22:27:21

【人】 調査員 バーナード

あの。
ごめん、なさい。

ルヴァだけに言うことじゃ、ないんだけど。
……とりあえず、もう、脚切るとか、クローン作るとか、言わない、から。
目が覚めるなら、君と一緒に起きることにもなるし。

[ラサルハグにもアマノにも。サダルにもいろいろ迷惑かけたし、ダビーにだってスピカのこととか、謝りたい伝えたいことがある。
 ゾズマにも変な遺言託してごめんとか、言わなきゃいけないことが多すぎる。]
(144) 2022/07/21(Thu) 22:27:34

【人】 調査員 バーナード

[一番謝りたいのは、チャンドラにだ。
 もっと僕らは言葉を尽くさなくちゃいけなかった。

 たったひとり残った、逆に今は声の届かなくなった、僕を想ってくれた女性。
 想いの形が恋や愛じゃなかったとしたって、僕に大切なことを教えてくれた人。
 ちらと視線を艦内に向ける。
 日誌をつける姿が、見えたかもしれない*]
(145) 2022/07/21(Thu) 22:27:46

【人】 操縦士 ダビー

[帰還後 しばらく後>>140]

サダルか。…珍しいな。

[帰還後しばらくして、クルーの一人だったカウンセラーから急に連絡が来たときは驚いたが、多少嬉しい気持ちがないと言えば嘘だったろう。
あの事故から共に生還したクルーは、それだけで軍の同期以上に親しみを感じる存在だった。4年以上も共に過ごしたのだから当然とも言えるが。]

預けていた本は全て手元に返ってきた。感謝する。
それで、用は……恋愛関係?

俺がスピカのどこに惚れているか…だと?
(146) 2022/07/21(Thu) 23:06:10

【人】 操縦士 ダビー

………なぜ俺にかけてくるんだ、それで。

いや、いい。…話す。

[他人にスピカとの事を話すのはどうにも赤裸々な気分で恥かしいが、たっての頼みなら仕方ないだろう、と思った。]

そうだな…専門的な知識は非常に優秀だ。
共に航行をする時の同士としては非常に頼れる。
一目置けるというのは大事なことだ。
(147) 2022/07/21(Thu) 23:15:29

【人】 操縦士 ダビー

それから?
……人懐っこさも悪くない。
航行中、随分積極的に話しかけてくれた。
俺は人付き合いがあまり得てないから助けられたし、孤独を覚える業務に苦痛を覚えなかったのは彼女のおかげだ。

後は…そうだな。見た目は普通に可愛い…というよりは可憐だ。
背が低めな割に気が強めで、威勢を張っているようなところも小動物の威嚇めいて可愛げがある。

それで…待て、後は…そう。
あれで買い物だとかデートだとか、そういうものに憧れを持っているようなところ、ぐっとくるものかある。

世話を焼いてくれるんだが、こちらも世話を焼きたくなる
というか…ないか?そういう事が。そうか…

まだある… 少し待て、まだあるんだ、きちんと言語化できないだけだ。そうだな…

[結局そのまま、途中て止められなければ(16)1d30分くらい、ぽつぽつとではあるが話し続けたはずだ*]
(148) 2022/07/21(Thu) 23:22:40

【人】 調査員 ルヴァ

[ゾズマに問えば出迎えに行くという。>>110
彼女は何となくそう答えるような気はしていた。
安堵の息を漏らす様子が、
どういう理由からきているのかは分からないけれど。

じゃあ行こう、と促しかけて、
ゾズマがその場で立ち止まる。
足を止めて振り向いて。

やっぱり怖い。>>113
それは眠って初めて、
彼女の口から聞いた本音であるように思えた。]
(149) 2022/07/21(Thu) 23:23:50

【人】 調査員 ルヴァ



………うん。そうだよね。


[先を急かすことはせずただ頷いて。
静かに彼女の顔を見つめる。
自分はもう、ある程度腹を括った。
最初の方に眠りについたから心を整理する時間もあったし…。

この船がどんな結末になっても
誰かの命を犠牲にして生き延びることになっても
それを背負って生きようと決めた。

キミが元気で、幸福で、
――叶うなら傍で共に生きてくれるなら。
己は大丈夫だとそう思えたから。


でも、自分は彼女に何をしてあげられるだろう。
いつか「お礼するよ」なんて言ったけど、
こんなに傍にいても出来ることなんて。
2年前に励ました時とは何もかも違う―――]
(150) 2022/07/21(Thu) 23:24:19

【人】 調査員 ルヴァ


……え、


[すがるようなまなざしと共に
次に発せられた言葉には少し目を瞠った。>>113
まさか彼女の方からそう言われるとは思わなかったから。]

そ、そりゃ、もちろん。いいよ。
ゾズマにだったら腕でも胸でもなんでも貸すし。

[驚きつつも、差し出した手をそっと握る。
工具を扱いなれた職人の、でも自分よりは小柄な手。
それがぎゅっと強く握りしめてくる。>>114]
(151) 2022/07/21(Thu) 23:25:07

【人】 調査員 ルヴァ



…………、


[この時のルヴァの心情は名状しがたい。

えっなに、かわいい〜〜〜〜〜〜〜って気持ちと、
これはイイ感じなのでは???って気持ちと
いやいや今のゾズマは単に弱ってるだけで
深い意味とかはないんだよ勘違いするなよ僕、って気持ちと、
それでも縋ってくれて嬉しいって気持ちと、いろいろ。

正直めちゃくちゃ不謹慎な雑念が過りましたが、
努めて飲み込んで表情には出さない。

そう、自分だって。現実を目の当たりにすること
まったく思うところがないわけじゃないから。

しっかり手をつないで、
自分にも彼女にも言い聞かせるように。]
(152) 2022/07/21(Thu) 23:26:05

【人】 調査員 ルヴァ


…大丈夫。大丈夫だよ。

怖くても、しんどくても。どんな風になっても、
ゾズマ一人じゃないんだから。


[残していく一人の命。
それは決して軽い物じゃないけれど、
キミが一人で背負うわけじゃない。

そんな気持ちを込めて、
ね、と目を細めて笑いかけた。

そんなゾズマもスリープ室に着くころには
だいぶ持ち直していたみたいだけど
僕から手を離す理由はなかったから。
彼女がもう大丈夫って言うまでは
繋いだままだったかな。**]
(153) 2022/07/21(Thu) 23:30:00

【人】 管制官 スピカ

【サダルと>>139

[ココアをちびちび飲みながらサダルの問い>>139について考える]

 愛されている……というのかな?
 多分、今、そうだと思うんだ。

[朝晩の連絡と食事の連絡は毎日している、たまに会いに来てもくれるし、外出時の保証人にもなってくれている。
そこまでするのはペットを最後まで面倒を見るのか、よほどの面倒見がいい人間か、ものすごく情がある人間かのどれかだ。
……ペットとみられていることだけはないと信じて……!]

 そもそもそういう経験がないからよくわからない……。

[子供時代は常に平等で、学生時代は勉強に手一杯で、人を見るようになったのはここ最近のことだ]
(154) 2022/07/21(Thu) 23:30:51
調査員 ルヴァは、メモを貼った。
(a19) 2022/07/21(Thu) 23:34:10

【人】 管制官 スピカ


 こう、なんというか……。
 誰かの特別でいたい、のかな?
 今までは"家族"がそういうものだと思ってたけど、それはなんか違うみたいだし……。

[未だに家族と恋人の違いがよくわかっていないのだった]

 ……うーん……、よくわからないけど、大事にはされていると、思う。

[ズズッとココアをすする**]
(155) 2022/07/21(Thu) 23:45:59
船医 チャンドラは、メモを貼った。
(a20) 2022/07/22(Fri) 2:55:14

【人】 生物学者 アマノ

【ラサルハグとあれこれなカウンセリングルームで】

[俺も知らない。勝手に足が向いていただけ。
ブーメラン機能 >>106 は靴の裏乱数サイコロにでもついていたんじゃないだろうか。

あの純度100%──っぽく見える──笑顔に次いで記憶に残っている呆れ顔には反応しないことにして、出されたセントアンドリュースを口にする。

……なんでカウンセリングルームでカクテル?などと疑問に思うことなく、ウイスキーベースのそれを一気飲みして、「あまい」と一言、呟いた。]
(156) 2022/07/22(Fri) 6:29:50

【人】 生物学者 アマノ


[バーナードもそんな表現は使わなかった、あまりにも直接的な"排泄器官"という響きに、ぐぅ、と小さく呻く。

無茶をしようとしてるのは承知の上、サダルの言う"その先"が聞きたくて、顔を上げた。

巫山戯ているようでいて、なんだかんだとサダルの助言は役立つものばかりだったから聞き逃すまいと真面目な面持ちで耳を傾けていた────のに。]

は?ラサルハグ??
>>82

[え、なんで来てるんだお前、というか、俺を探してって、どういうことだ。
早口でまくしたてつつ問答無用な勢いで俺の腕を取り、はじき飛ばされるようにカウンセリングルームを後にする。

すまない、とちらりと振り返ったサダルは、案の定の"あの"笑顔。

ちょっと待て、"スキン"って何のことだ。……皮膚?**]
(157) 2022/07/22(Fri) 6:31:05

【人】 管制官 スピカ

【帰還後病院】

[委員会に赴いたとき、ラサルハグにチャンドラのことを聞くと

 「後はチャンドラ次第」

とだけ言われ、なんとなく、なんとなくその状態を把握した]


[機械に繋がれているチャンドラは、素人目に見ても楽観視できるものではなく、スピカは胸が苦しくなった]

 ……チャンドラ、これね。
 退院の時にでも被って、まだ一緒に買いに行くのは無理だから……お見舞い?そんな感じの。
 私とお揃いのやつ、ふふ。嫌だろう?

[先日、ダビーと買い物に行くときに買ったシンプルだけどかわいい帽子。
(何故同じものを二つも買うのかという顔をされたが、何故か女の買い物はそういうものか、と納得していた)]

[医者に許可をもらって、帽子を指示された場所に置く]
(158) 2022/07/22(Fri) 7:07:34

【人】 管制官 スピカ


[しばらく近況を報告し、面会時間の終わりが近づくと、借りた椅子を元にあった場所に戻し、立ち上がる]

 じゃあ、私そろそろ帰るから。

[自分からチャンドラに会うことはもうないだろう、とスピカは思った。
自分から積極的に安否を追うこともしない。
喧嘩を買ってくれたのなら多分、チャンドラの方から会いに来てくれるだろうから]

[だからスピカは自分から猫の入っている箱を開けることはしない。
箱の中を観測はしない。
観測しない限り猫が生きている状態も存在している]

 ……またね。

[あの日、麻酔が効き始めうとうとしている状態で、チャンドラに抱きしめられたことだけは辛うじて覚えている。
だから今日はそのお返しと、チャンドラを優しくハグする]

[いつか、自分から箱から出てきた猫が会いに来てくれると、そう信じながら病室を後にする**]
(159) 2022/07/22(Fri) 7:19:19

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後】

チャンドラが紹介してくれた研究機関 >>3:175 に、アポ取れた。

明日、会議に行ってくる。

["研究所のみんなによろしく" >>4:291 と、そう言ってくれた記憶の中の彼女よりも数段細く窶れた腕には何本ものチューブが繋がっている。

血の気のない頬は、当たり前だが化粧も施されていなくて。
あのいつでも気丈で凜としていたチャンドラの姿が脳裏を過り、俺の出した声は、掠れた風になってしまった。なんだか、喉の奥に重い石が詰まっているようだ。

呼吸も脈拍も、ある。
でも、ただ"ある"だけで、日を追う毎に微弱になっているのだと、俺たちは説明を受けていた。]


[4年42日間。

それは覚悟していたよりは短かったんだろうか。
でも1人残ったチャンドラにとっては長い長い時間で、最後、彼女は、薄くなっていく酸素から少しでも救命率を上げるために医療ポッドに入ることを選択した。

その決断が正しくできたことを思えば、チャンドラが"最後の1人"だった理由の1つには、アンテナの"全員帰還"の計算があったのかもしれない。]
(160) 2022/07/22(Fri) 7:30:46

【人】 生物学者 アマノ


[帰還後の俺は、言わば船の"客人"の立場だったからそう面倒は無かったものの、ラサルハグやスピカ、ダビーら、船の運航に関わる面々は報告だ調査だ審査と相当に大変だったらしい。

報告会で顔を合わせたことは幾度かあれど、ラサルハグとまともに会えるようになったのは(3)3n5週間も経ってからのことだった。

今日は2人で用事を済ませつつ、チャンドラの顔を見に行こう、という話で病院を訪れたという次第。

助かって欲しい。
目覚めて欲しい。

バーナードがまたいつか馬鹿をやらかした時に、チャンドラと2人、バーナードの左右に立って「この馬鹿!」とサラウンドで言ってやるんだろう?俺1人じゃ、あいつそうそうへこたれないぞ。

心からそう思うも、頭の隅では、チャンドラはこのまま緩やかに死んでいくのだろうなという覚悟もしていた。]
(161) 2022/07/22(Fri) 7:32:20

【人】 生物学者 アマノ


[俺が"最後の1人"だったら。生命が尽きることになったら。

誰にも重荷に思って欲しくはない。
前を向いて掴んだ生を謳歌して欲しい。
忘れてくれたって一向、構わない。

────ラサルハグにだけは、時々は思い出して欲しいかな、というのが本音だけれど。

でも、そうは思いつつ、日に日に弱っていくチャンドラの状態を知るのは、心の端に抜けない針が刺さり続けているような感覚だった。]
(162) 2022/07/22(Fri) 7:33:11
管制官 スピカは、メモを貼った。
(a21) 2022/07/22(Fri) 7:33:54

【人】 生物学者 アマノ


ラサルハグ、お前、ホテル暮らし……だっけ?それもそろそろ期限だろう?

[宇宙船乗りアストロノーツは乗る船の短期長期にもよるけれど、所属運航会社の寮に入っていたり自宅を所持していたりと色々らしい。

確かラサルハグはこの航海前に直前までの住居を引き払ったのだと聞いていた。

調査だなんだとバタつく今は、会社の短期寮だか関連ホテルだかに滞在しているのだと。]

俺の部屋、もうすぐ更新で……。

基本、今の研究所に務め続けるし、チャンドラが繋げてくれた機関との兼ね合いもあるから、それ次第……なんだが。

一緒に暮らさないか?ラサルハグ。

[それはプライベートに関して"相談"を一切して来なかった俺の、初めて踏み出した一歩。]

お前が帰ってくる家なら、研究所で寝泊まりしないで頑張って帰ろうという気になりそうだし……料理も、続けたいしな。

[ああ、あの本。『はじめての一人暮らしごはん』。あれ買うか。
呟いて、小さく笑った。**]
(163) 2022/07/22(Fri) 7:34:17

【人】 管制官 スピカ

【帰還後/療養施設の自室】

[何度かダビーと会って、色々話をした。
自分がどう生きてきたか、ふわっとしたこれからやりたいこと、現実に足がついた"家族"の話]

[そうやって話しているうちに、二人とも船を降りる未来を見ていることに気が付く。
そうなるのは……まあそうだろうなとわかりスピカ。
あの事故は少なくとも、スピカの管制官の仕事に対する恐怖を植え付けた]

[そうなると一つ問題が出てくる。
スピカは何もできない。
料理も洗濯も掃除も、今までは何もしなくてもそういったことをしてくれる人がいた(ゲイザーとかゲイザーとかゲイザーとか)。
故に家事スキルが全くないのだ]
(164) 2022/07/22(Fri) 8:17:56

【人】 管制官 スピカ


[このままではいけない!
とりあえず料理だ、掃除も洗濯もしなくても人は死なないが、物を喰わねば人は死ぬ。
原始宇宙生物様料理をダビーに出すわけにはいかない!!!]

[早速ゲイザーに教えを請おうと端末を手に取ったが、あることを思い出す。
そう、ゲイザーはまだ入院中。
事故当時、頭部を強打したことことで、未だに経過観察の入院中だ(本人からは「することなくてヒマ」というメッセージは来る)]

[ならばと、もう一人の心当たりにメッセージを送る。
あて先はアマノ]

 『料理の作り方教えて』**
(165) 2022/07/22(Fri) 8:24:12
管制官 スピカは、メモを貼った。
(a22) 2022/07/22(Fri) 9:01:24

【人】 カウンセラー サダル



[ スピカにとっての家族=B>>155
  僕にとって血縁関係者、もしくは共同生活の単位、
  が、どのような立ち位置なのか。

  4年間の間にアップロードされていない限り。
  僕が知りえた情報、
  彼女の生い立ちと、キューの存在だけでは
  推測する事しかできないけど。 ]
 
  
(166) 2022/07/22(Fri) 9:33:00

【人】 カウンセラー サダル



[ ダビーへのお願い。>>147
  何故彼を回答者にチョイスしたのか。
  問われれば、いくつか理由を作らねばな
  とは思っていたけど。

  深く追及することなく
  それでいて真摯に向き合ってくれる。
  何だかんだで気のいい男だ。
  4年もあればわかるくらいには。 ]
 
   
(167) 2022/07/22(Fri) 9:33:03

【人】 カウンセラー サダル



   まだあるんだ。



[ そして始まるスピカの好きな部分。
  途中で思わず突っ込んだけど、遮ることはなく。
  順調に16分の時は流れただろう。
  その間スピカはどんな表情をしていただろう。

  やがて会話が途切れた瞬間を見計らい、
  僕はスピカの方を見て、

  ── 聞いた?と視線で問いかけた後。
  くすりと小さく微笑んだ。 ]
 
 
(168) 2022/07/22(Fri) 9:33:05

【人】 カウンセラー サダル



   彼のこの想いが特別≠ナはないなら。
   僕は何が特別なのかわからないよ。


[ それから、ダビーと繋がっている
  端末を手に取って。
  ありがとう!参考になったと思う!!
  彼女≠ノちょっと変わるね、と。

  流れるような動作でスピカに端末を渡し、
  それではここでネタバラシ!の後は、
  どこ吹く風で甘いココアを飲んでいた。 ]**
 
 
(169) 2022/07/22(Fri) 9:33:07

【人】 調査員 ルヴァ

― スリープ室 ―

おはよう。
……って違うだろ!!!!


[だいたいまだ起きてないし!!
ぺし、と軽くバーナードをはたいて。>>143
じとっとした眼差しで睨めば
観念したようにバーナードが謝る。

大丈夫って言っときながら
自分を犠牲にして生還を果たそうとしたこと。
勿論それも憤りの一つだけれど。]

………それもだけど。
まあそれはいいよ。
僕が言わなくてもこってり絞られたみたいだしね。

[彼が100%善意で言ってたのもわかるから。
(だからこそアレという説もあるが)
僕が憮然としているのは別のこと。]
(170) 2022/07/22(Fri) 9:55:13

【人】 調査員 ルヴァ


キミの身体のこととかさあ、
もうちょっと早く話してくれてても良くない?
うっかり違うとこから聞いちゃったじゃん。
知ったら僕が変な目で見るとか思ってたわけ?

[友人ならすべてを話すべきとかは思わないし
デリケートで言いたくないことあるのもわかる。
謝ってほしいわけでもないけど、
ただただ直接話して貰えなかったのを拗ねている、
それだけの話だ。

はーあ、とため息をついて
バーナードの視線を追えば。>>145

スリープ処置を終え、
日誌をつけるチャンドラの姿が見えただろうか。
気丈に任務をこなす姿にじり、と胸の奥が痛む。]
(171) 2022/07/22(Fri) 9:56:36

【人】 調査員 ルヴァ



……行ってくるね。せんせー。


[別れ際に交わした軽いやり取りを思い出す。
また彼女の世話になることは、もうないかもしれない。

それでも。それが分かっていても。
さよなら、とは言えなかった。**]
(172) 2022/07/22(Fri) 9:57:57

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後に、スピカと】

あ?…………スピカから着信だ。

[────『料理の作り方教えて』。

ほら、と傍らのラサルハグに画面を示す。

あのスピカが。俺が作ったハヤシライス食って、魔法だなんだと大騒ぎしていたスピカが。
あの彼女が料理……とはね。]

く、ふふ、愛は人を変えるな。

[呟く俺は、俺自身がまさにそれだということを、そうだな、まあまあ自覚しているさ。

ラサルハグと予定をチェックして、(29)14n30日後以降なら大丈夫だと返信した。]
(173) 2022/07/22(Fri) 10:01:04

【人】 生物学者 アマノ


────ようこそ久しぶり。……あ?

[きょろ、と玄関を見渡したスピカに、一人暮らしではないのかと不思議そうに問われた。

まあ、明らか、一人暮らしの間取りじゃないしな。
しかもあからさま、2種類のサイズの靴が並んだりしているわけで。]

言わなかったか?
ラサルハグと住んでる。

[この間引っ越したばかりだけど、と重ねたら、早く言えと猛烈に怒られた。]

今言ったから問題ないだろ。

奴は今日、仕事だし……あー、いつ帰ってくるんだったかな。

[ぽそりと呟いたら、だからそういうところだとまた怒られた。

ともかく料理、するんだろう?ハヤシライス。]
(174) 2022/07/22(Fri) 10:01:42

【人】 生物学者 アマノ


馬鹿かお前。


デブリが宇宙船に当たってから回避するような真似してどうする。
管制官のスキルはどこ行った。

料理は段取りと材料計量、時間管理、温度管理で8割成功だ。
何度も言わせるな。
(175) 2022/07/22(Fri) 10:02:35

【人】 生物学者 アマノ


[初馬鹿ゲットおめでとうスピカ。

……と言いたいところだけれど、既に >>4:227 とか >>4:237 とかで順調にカウントアップされていた事をスピカ自身が気付くことは無いだろう。

ともかく、だ。
基本的には、頭の良い奴は料理の出来る奴だと思う。
や、逆かな。
料理の出来る奴は、そのほとんどが頭も良い奴。

レシピの内容を理解すること、工程の意味を知ること、応用範囲の想像が正しくできること。

手先の器用さが求められる状況も皆無では無いが、菓子作りはともかく、日常の料理範囲ならカット加工されている野菜を買ってくるとかの救済手段はあるわけだしな。

あとは"こいつに美味しい料理を食べて貰いたい"という欲がどれだけあるかも重要だと思い知った──最近、何度かだけ自分だけのために料理をしたけれど、お世辞にも上出来とは言えなかった──けれど、その点はスピカなら、大丈夫だろ。]
(176) 2022/07/22(Fri) 10:04:20

【人】 生物学者 アマノ


美味しい……と思うぞ。

[心の中で密かに採点、(74)70n100点の出来映え。

不器用ながら具材のカットも不揃いではなかったし、手順通り分量通りに丁寧に仕上げたそれが大惨事になるはずもなく、小皿によそって食べてみたそれは、ちゃんと美味しかった。

残りは持って帰るといいぞと保存容器に詰めて冷めるのを待っている間に、玄関の鍵が開く音がして。]

おかえり、ラサルハグ。

[いや、ね。
客人、初めてだったんだよ。この家で。

だから、つい。
つい、こいつも俺も、無意識にいつもの習慣で動いてしまった。

慣れた角度に首を傾け、当たり前のように互いの背に手を回し、"おかえりのキス"。

スピカがわなわなと震えだしているのを認めたのは、(23)20n60秒ほどのそこそこ長いキスが終わってからの事だった。*]
(177) 2022/07/22(Fri) 10:05:41

【人】 調査員 ルヴァ

― そして、帰還後 ―

[船の帰還後。

乗組員たちは皆入院することになったのだろうか。
元々生命力が強いルヴァは順調に回復し、
そこまで長引くことはなかっただろう。

―――身体的な部分に関しては。]
(178) 2022/07/22(Fri) 10:06:40

【人】 調査員 ルヴァ


……えっと、僕、
なんだっけ。なんでここにいるんだっけ。


[一時的な記憶の混濁と混乱。

目覚めてすぐは、自分の置かれている状況を
よく把握していなかった。

あの事故についても、あの時間にあったことについても
医師から説明こそ受けたものの
どこか薄ぼんやりと靄がかかっていて他人事のような―――

別段脳に異常があるわけではない。
ただ本人も自覚しないうちにかかっていた
心の負荷ストレスがピークを迎えそうなったのだろうと。
そしてそれは珍しいことではないとも。

身体が完全に回復したあとは施設を移り
精神が安定するまで暫くは療養しながら
調査員の仕事も休業することになる。]
(179) 2022/07/22(Fri) 10:08:15

【人】 カウンセラー サダル




   ─── 今日の夕飯は? 


[ その答えは、きちんと日誌に書いていたそうだ。
  そうでなくともクルーの中には、
  食事をとる彼女の姿を、
  実際に見ていた℃メもいただろう。 ]



   …… いや。後半に行くにつれて
   メニューが雑なんだけど。


[ はらり。
  窓から吹き込む風が頁をめくる。>>2>>4
  食糧が不足してきたのか、
  はたまた食べられる状態ではなかったのか。
  元関係者特権を行使し、閲覧申請を通した日誌。
  文句を言おうにも、残念ながら一方通行。

       交換日記が回ることは、もうない。 ]


 
(180) 2022/07/22(Fri) 10:08:35

【人】 カウンセラー サダル



[ 好きだよね、猫。>>-214

  それを見たのは、当然僕が装置から
  出た後だっただろうから。
  最初は謎の線にしか見えなかった。 
  
  その時の彼女は生きていたそうだ。
  医療ボットで眠っていて。
  目覚める可能性は殆どなかったらしいけど。
  
  今となっては資料となった日誌を返却して。
  僕は建物の外に出る。

  途中、ブラシのように穂が長い雑草。
  何の気もなしに、引き抜ぬき、指に絡めた。 ]
 
 
(181) 2022/07/22(Fri) 10:08:37

【人】 カウンセラー サダル



[ 皆を見送ってくれていた彼女。
  僕は結局それが叶わなかったけど。>>4:254

  今日は、あの船に乗っていた全員が
  きっと君を見送るんだと思う。]


   おやすみ、チャンドラ。
   良い夢を見てね。


[ ミスティックアンテナ号を降りてから一年。
  本日、彼女の訃報が届けられた。
  イネ科エノコログサ属エノコログサ。
  ─── 通称、猫じゃらし。

  指をほどき、そっと風に流すと。
  僕は友人なのかそうでないのかもよくわからない
  彼女の死を悼んだ。 ]**
 
 
(182) 2022/07/22(Fri) 10:08:40

【人】 調査員 ルヴァ

[そんな中でも(外出は許されていたので)
定期的にチャンドラの見舞いには行っていた。

療養中の身にはあまりお勧めはできないと
医師には渋い顔をされたけれど
"行かなきゃいけない"という強い意志に突き動かされて
意地でも行ったと思う。

いろんなチューブに繋がれて、
衰弱しきったチャンドラの姿。
面会時間の間、それをぼうっと静かに眺めていた。

"あの空間"で最後に見たのは
どんな姿だったかな。
やはりそれも朧気だけど―――]
(183) 2022/07/22(Fri) 10:10:34

【人】 調査員 ルヴァ



 
………ごめんね。せんせー。



[口をつく懺悔は彼女に届くことはない。
ただ、彼女がゆっくりと弱り、命の火を消すまで。
それを見守っていたことと思う。**]
(184) 2022/07/22(Fri) 10:14:20
カウンセラー サダルは、メモを貼った。
(a23) 2022/07/22(Fri) 10:16:02

機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a24) 2022/07/22(Fri) 10:36:13

メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a25) 2022/07/22(Fri) 11:25:25

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>ー607

[ヒロミからのピュアな質問について]

知らないのか。
そうか、知らないのか。

[本当にガチで未経験理解した]

まぁ、こう装着して感染症や、望まない生殖行為を防ぐものだな。

[小難しく言いながら、持ってるかと聞かれたら]

取り出せないが、………一応

[そして、盛大なツッコミを受けるが黙ることしかできないのだった]**
(185) 2022/07/22(Fri) 11:40:48

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>13

【帰還後】

[内容としては>>13の通りで、特に本部や査問委員会には通わされた。
 そして、通常乗組員の責任は問わず、となった]

スピカ君に関しては、
 事故前航行中も、ぬかりなくすべてのチェック怠っておりません。
 予測不可能な事故に対しても、彼女は献身的に調査を進めております。
 ただ、事故だけでなく、自分の早期コールドスリープにより、
 極度のストレス負荷がかかったことは否めません。
 それでも、彼女は最後の眠りにつくまで全力で検討したこと見ています。

[スピカのことについて個室で聞かれれば、そのまま、あったことを話した。
 その言葉に担当者はほっとする。
 彼女の出身校はエリートだ。
 その組織から、責任者は出したくない旨、よくわかる。

 では、彼女の名前は公にはしない、君は出すが構わないな、と言われ、
 了承する]
(186) 2022/07/22(Fri) 11:44:57

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>14

『ラサルハグ、君何かした?』

[何もしていないと答えた。事実を答えただけだ。
 >>14カウンセリングの指示と治療入院の話をきくと、
 気を付けて、と返しておいた]


 脚は治せばいいか。
 そうだな、もう少し、更新までには間があるからな。

[と、いっても、いわくはついてしまっただろうから、
 しばらく就航には呼ばれないだろうことは予測できた]

 チャンドラか…。

[まだこの時は彼女の容態は、眠っているとしか聞かされておらず]**
(187) 2022/07/22(Fri) 11:45:26
調査員 ルヴァは、メモを貼った。
(a26) 2022/07/22(Fri) 12:06:27

【人】 機関士長 ラサルハグ

[それから、結構、忙しかった。
 4年ぶりに生還した遭難船の機長として、
 何かといろいろ答えなければならず、
 数日はメディアに出たかもしれない。

 副責任者としての正しい行動かどうか、
 船医を残すまでの経緯、

 そう、世間はこの事故を奇跡と同時に、
 彼らが好きな美談に語り上げていくのだが、
 どうしてもその中には糾弾すべき存在も作りたくなるものだ。

 ただ、その中でピックアップされたのがその義足であるという事実で、
 本当にそればかりには眉を寄せたが、これにより、世論は二つに割れ、
 結局、その話題が鎮火したのは,世間が別の話題に食いつくまでのことだった]
 
(188) 2022/07/22(Fri) 12:10:08

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>161

[生還から3週間後
 ヒロミとやっと会えたのはチャンドラの見舞いというカタチだった。
 一人残った船医。
 まだ生死の境をさまよっている。
 普段なら面会はできないが、同乗の乗組員であれば別だ。
 むしろ、その面会によって意識が戻るかもしれない、などという医師は、
 おそらく望みが薄いこと、すでにこの時、理解していたのであろう]

 ヒロミ、大丈夫。
 ドクトルは戻ってくるよ

[肩を落として帰るヒロミに声をかける
 何を考えているのか>>162見えないけれど、
 見た目より、ヒロミは繊細だとこの航海で理解した。
 だから、その肩を叩いて、手を引いてやることは大事なことだと思う]**
(189) 2022/07/22(Fri) 12:10:17
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a27) 2022/07/22(Fri) 12:23:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>163

ん。そうだな。

[帰還前に住まいは引き払っていた。
 もちろん帰ったら、もう、船に乗ることはない。
 そう思ったから、帰ってきたあと一度故郷に戻るのもいいと考えていた。
 だけど、実際は4年以上経過していたものだから、まぁ、家賃は得したかもしれない。
 査問委員会とか本部とか各所で入りが激しいのと、いつでもわかるところに閉じ込められてたのが実際だが、
 ホテル住まいだった。



 それは、時間を縫って、ヒロミと飯を食ってた時だと思う]

 部屋?
 引っ越すのか?

[それから、恥ずかしそうに続ける言葉に、首を傾け笑いかけた]

 ……じゃ、新しい住まいになったお前のところにいくよ。

[断るはずもなかったよ]**
(190) 2022/07/22(Fri) 12:35:20
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a28) 2022/07/22(Fri) 12:38:17

【人】 管制官 スピカ

【帰還後/サダル】

[ひとしきりここに来た理由を話したのちに聞こえてくる、相談事の対象の声に羞恥に震える。
嬉しいといえば嬉しいのだが、今はそれ以上に直接言われたことがない惚気(この場合そう言っていいのかわからないが、とりあえずそう言っておく)を直接聞かされたことが何よりも恥ずかしい]

 
わ……わぁ……。


[プルプル震えながら体感時間1時間(実時間16分少々)を耐えると、サダルは悪びれもせず「聞いた?」とのたまう]

 うん、そ……そう、ダビーの特別だなって……。

[声も震える。
何を思ったのかサダルは端末をスピカに手渡した。
端末の向こうには事態をよくわかっていないだろうダビーの気配を感じる]

 あの、えっと……ダビーの……聞いちゃって……。

[言っていたこと思い出しやっぱり恥ずかしさで震える]

 あのね、帰ったら、こっちから通話……うん。
 き……来たければ、来てもいいけど……ね。

[その後どういう会話をしたのかスピカの記憶はあいまいだが、とにかく通話を切ると端末をサダルに返した]
(191) 2022/07/22(Fri) 12:55:04

【人】 管制官 スピカ


 き、君ね……。

[*ぷるぷる*]

 い、いいけどさ!
 いいけどさ!!!!

[何がいいのかはわからないが、とにかくいいらしい]

[映画でよく見る、焼きもちを妬いてすったもんだあって仲良くなる、そういうのに憧れがあっただけだ。
きっとこれ以上望むのは欲張りにもほどがある、そう思った]
(192) 2022/07/22(Fri) 12:59:10

【人】 管制官 スピカ


[だが、騙し討ちされた意趣返しはしたかった]

 サダル、今度来るときは映画持ってくる。
 サメ映画。

[後日、とびっきりクソなサメ映画を持って遊びに来るのは、また別の話**]
(193) 2022/07/22(Fri) 13:02:11

【人】 調査員 バーナード

【スリープ室/ルヴァと>>171

……う。その。
それは、ごめん。本当に。

言っちゃだめ、とかじゃなかったんだけどさ。
なんにも知らないで、いてほしかったんだ。

僕の身体のこと知られたら、普通でいられなくなるかも、とまで思ってたわけじゃない。
でも、知らないでいてくれたら、そういうこと考えなくていいって、思ってたんだ、ずっと。

[それは信用がないだとか、失礼だとか言われたら、図星も図星で言い返す言葉もない。
 チャンドラの根気強い説得・例示によって呪いの薄れた今は、周囲にどれだけの不義理を働いてきたのか痛いほどわかる。
 ごめん。ごめんなさい。謝罪を重ねて、背を丸めて。
 耳としっぽがあったらぺったり垂れていた。
 そんな一幕*]
(194) 2022/07/22(Fri) 13:35:16

【人】 休職中 スピカ

【帰還後/アマノ】

[ダメもとで聞いてみたのだが、意外なことにアマノは了承してくれたので、スピカはそのことに驚いた]

[何度かメッセージを交わしお互いの都合のいい日を擦り合わせ、アマノの家と思しき住所も教えてもらう]

[カレンダーを見る。
行く予定の日は医者に言われた単独外出解禁の日を過ぎている。これならば誰かに付き添ってもらわなくても大丈夫だ。
……と思いつつも、今までの癖でダビーに連絡は入れる]

 えーと……、……日に、アマノに料理教わりに行きます……と。
 これだけじゃ味気ないな。
 そうだ!……ダビーの食べたいものの作り方も、教わろうと思うので……、教えて……、と。

[メッセージを送った直後、そういえばダビーの好きなものを知らないな、と思った。
BLTサンドfoodかな?]
(195) 2022/07/22(Fri) 13:39:05

【人】 休職中 スピカ


[これくらいは持って行くべきだろうと、スピカの考えるハヤシライスの材料を持ってアマノの家に向かう]

 ……ファミリータイプ、っていうのかな?
 意外だな。

[思ったことを口にすると返ってきたのは

 「ラサルハグと暮らしている」

という言葉>>174で、正直に驚いた。
と、同時にそうと知っていればラサルハグの分も手土産も買って来たのに、と思う]

 そういうのは早く言ってよ!

[買って来たパウンドケーキsweetにラサルハグの分はない!
開き直ったかのように今言ったからいいなどとほざかれ、なお頭にくる]

 わかってたらもっと別のもの買って来たのに!!

[たとえば小さい麩菓子sweetの詰め合わせとか。
必死に人の家にお呼ばれしたときのマナーを学んだのを、踏みにじられた気分になっていた]
(196) 2022/07/22(Fri) 13:48:45

【人】 休職中 スピカ


[アマノの教え方はスパルタだった。
途中(1)(1)2d6回くらい泣いた]

 わ、私だって一生懸命なんだから…!

[なんせ、かつて同僚に

 「私は塩と砂糖の違いが分かるからね」

とどやっていたレベルだ。
(料理できない人としての)面構えが違う]

 ねえ、私の指ついてる?今指切り落としてないよね????

 なんか計量カップにいっぱい入っちゃったけどいいよね?

 え?強火はMAX火力でいいんでしょ?

 玉ねぎいなくなっちゃった……、で、この黒いのなのに?

[(料理できない人としての)面構えが違う]
(197) 2022/07/22(Fri) 13:56:05
スピカは、強い子なのであんまり泣かなかった。
(a29) 2022/07/22(Fri) 13:56:34

機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a30) 2022/07/22(Fri) 14:05:38

【人】 休職中 スピカ


[何とか作り上げたそれは、ハヤシライスの神様(※アマノ)から才能アリと言われる出来栄えで、とりあえず胸をなでおろす]

 なんか大分アマノに手伝ってもらったけど……。
 一応自分で作れた、って感じかな……。

[自分も一口食べる。
あの時のハヤシライスほどではないが、美味しいと感じた。
料理は持ち帰るといいといわれ、アマノに借りた保存容器にはハヤシライスを入れる]

 そうだ、いっぱいあるからゾズマにも食べて採点してもらおう。
 ゾズマならはっきりと意見言ってもらえるだろうし……。

[そんなことを言いながら作業をしていると、ドアの開く音が聞こえた。
アマノが同居人を出迎えに行くのを、微笑ましいなと思いながら顔を上げると]
(198) 2022/07/22(Fri) 14:05:59

【人】 休職中 スピカ


鉄板に鉛玉当たったような音ズキューンでちゅーしてるカップルがおる!!!


[鉄板に鉛玉当たったような音ズキューンでちゅーしてるカップルがいた**]
(199) 2022/07/22(Fri) 14:09:29
生物学者 アマノは、メモを貼った。
(a31) 2022/07/22(Fri) 14:30:10

機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a32) 2022/07/22(Fri) 14:40:05

調査員 ルヴァは、メモを貼った。
(a33) 2022/07/22(Fri) 15:11:37

機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a34) 2022/07/22(Fri) 15:47:27

ラサルハグは、あ、できたできた(おじいちゃん
(a35) 2022/07/22(Fri) 16:06:05

ダビーは、ハンバーグカレーはカレーのようなものでは…?
(a36) 2022/07/22(Fri) 17:54:35

【人】 休職中 スピカ

【帰還後/料理を教わる前】

[結局、処分を言い渡された後のことはスピカには一切知らされず(医師の判断で隔離されたのだとスピカは思っている)、一切の事後処理をラサルハグに任せてしまったことをひどく気に病んでいた]

[さすがにそのこと詫びないといけないと、端末を手に取りメッセージを送る]

 『いつもの反省会、やらないかい?』

[しばらくすると了承をするメッセージが届いた。
療養中の自分と違い、多忙であろうラサルハグに合わせて日程を調整する]

 『それじゃあその日に』

[家に招いたり赴いたりは互いの負担が大きいだろう、会う場所は療養施設からほど近いカフェを指定した]

 ……そういえばラサルハグは何が好きなんだろう。

[カフェなら大体の軽食メニューはあるだろうと指定したが、ラサルハグが好むメニューがあるかはどうかまではわからない。

付き合いの長い相手だが、そういう話はしたことがないなとふと思った**]
(200) 2022/07/22(Fri) 18:43:56

【人】 操縦士 ダビー

【帰還後 病院】

[病院には、何度か検査のため通ったが、自分の件が終わった後も、時折だが足を運んでいた。

向かう先は、一人スリープすることなく残った彼女の元。
スピカとは、この件では同行することはなかっただろう。

生き残ったことに罪悪感を覚えるわけではない。
ただ、スピカには別に思うところがあるようだったし、二人でだんな顔で対面すべきかが分からなかったから。]

…スピカとも話し合って、船を降りる事にした。
続けるには、色々思うところが増えすぎたからな。

これから先はまだ決めていないが…
(201) 2022/07/22(Fri) 18:47:35

【人】 操縦士 ダビー

[そんな話をしたこともあったが、ほとんどは無言だった。

検査の時を除けば、クルーの一人としてあまり会話もしてこなかった彼女にかける言葉など自分にはないようにも思われたから。
あるいは、スピカと深く関わる前なら、できるなら代わってやりたかったとでも言えたかもしれないが、それももうない。]

……お前の事は、事故の度々メディアの話題にも上がっている。
あるいはそのうち時が経って、奇跡と言われるような他の事故からの生還劇がそうなるように、映画にもなるかもしれない。

仮にそうなった時、俺達…いや、俺はいつまでチャンドラ自身の顔を思い出せるだろう。
そう思うと、悔いが残る。

[それも、言っても詮無い話だ。それに、あまり関わりがなかったという意味ではサダルやアマノやだって似たようなもの。
彼女一人のことについて特別に悔いるのもやはり違うという気がした]
(202) 2022/07/22(Fri) 18:47:58

【人】 操縦士 ダビー

……また来る。

[すっきりとした答えは出ないまま、病室を後にする。
きっと、このすっきりしない感じはずっと続くのだろう。
彼女が再び元気な姿を見せない限り。

それならそれでいい。
自分にできることなんて、せめて彼女の顔だけでも覚えておく、そのぐらいしかないのだろうから**]
(203) 2022/07/22(Fri) 18:48:08

【人】 機関士長 ラサルハグ

【反省会】
>>200

[スピカから連絡が来たのはまだヒロミと一緒に暮らす前の話だ。
 いつもの反省会、という言葉に、

 いつもの、にはなりえないな、と思いながら、了承した。
 指定された療養所近くのカフェに行けば、
 少しだけ、人の視線が気になる。


 義足である、だけなら、そんなことはなかったが、
 メディアにも出て、盛大に義足であることも公表されてしまったので、まぁ、わかりやすいといえばわかりやすいだろう]

 スピカは先に来ていただろうか]**
(204) 2022/07/22(Fri) 20:47:53

【人】 休職中 スピカ

【帰還後/カフェ>>204

[療養所の近くのカフェを指定したのだからそうなのだが、待ち合わせ時間より大夫前に着いてしまった。
時間潰しついでに、そういえば忘れていたと、ダビーに外出した旨のメッセージを送る(本来は保証人がいないと外出の許可が下りないが、毎回保証人をダビーにしているので、ダビーの名を出せば施設側も同行するものとしてチェックなく許可が下りるのである)]

[数度他愛のないメッセージのやり取りをすると、約束の時間より数分早くラサルハグが姿を現した。
ダビーには「ラサルハグが来たから」とだけ送り、端末をしまう]

 やあ、処分聞きに行った時以来かな?
 なんか処理全部任せちゃってごめんね、今日はそのお詫びに、ここの分奢らせてよ。

[任せていた、そうは言いながらも、ラサルハグが事故後の一切の情報をスピカの耳に入らないようにしていてくれたのだろうと、うすうす気づいていた]

 ここのオススメはパフラヴァsweetなんだって。
 どんどん食べなよ。

[メニューを広げてみせると、確かに人気No.1と書かている]

 私は雨水drink頼もうかな。

[頼むメニューが決まったのなら、店員にオーダーを告げる**]
(205) 2022/07/22(Fri) 21:12:03
スピカは、食品衛生法は大丈夫なのかと訝しんだ。
(a37) 2022/07/22(Fri) 21:12:42

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>205

ちょっと待った。
あの、その雨水は俺がもらうので、
彼女にはバター茶drinkをお願いします。

[スピカは、まだ、万全ではないのが読み取れた]
(206) 2022/07/22(Fri) 21:24:33

【人】 機関士長 ラサルハグ

[とりあえず、本調子ではないスピカをそんなに長時間外出はさせられないな、ということと、
 まぁ、なんとなく周りの視線も痛いので、
 注文のあとはすぐに本題に入ろうとする。

 スピカとは船にいるときもここでも、そんな調子だ、と思っている]

 今回は、反省点というより、反省しかないんだが、
 とりあえず、スピカ君に何かしら関係するような事項はない。
 あと、ダビー君にもな。

[そのあと、二人が付き合っている件などは自然に耳に入っていた、主に<<サダル>>whoとかから]

 スピカ君は療養終えたら、一旦内勤になるんじゃないかな。*
(207) 2022/07/22(Fri) 21:34:34
調査員 バーナードは、メモを貼った。
(a38) 2022/07/22(Fri) 21:38:19

(a39) 2022/07/22(Fri) 21:47:54

【人】 機関士長 ラサルハグ

【本部】

[帰還してからは、本部に出頭、じゃないか、出勤させられている。
 査問委員会やそのほかの聴取、身体の検査、そして専門家会議への出席。
 宇宙航海士免許に関しては、特別延長となっていた。
 あと、ここで免許を失ったとなると、本部としてもはく奪したように勘違いされる、今はアンテナ号の機長だったという肩書を外すわけにはいかないといったところか]

『今後の君についてなんだが、
 とりあえずは地上勤務を(1)1d31d3年は続けてもらうこととなる。勘違いしないでくれ。
 これはこの事件の経験者として、内容を後世に伝える必要があると考えたからだ。
 ということで、その間は免許はそのままだ。肩書として必要だからな』

[与えられた勤務先、
 それがかつてヒロミと通った大学だった]
(208) 2022/07/22(Fri) 22:14:28

【人】 機関士長 ラサルハグ

マジか……。


待て待て待て
それって、もしかして、
教える側の講師ってこと?
はぁああああ?!



[これはヒロミになんていっていいかわからない。
 しばらくは黙ってよう…]
(209) 2022/07/22(Fri) 22:14:47

【人】 機関士長 ラサルハグ



[隠し事が増えた旦那であった]**


 
(210) 2022/07/22(Fri) 22:15:12

【人】 休職中 スピカ

【カフェ/ラサルハグ】

[しょんぼりしながら雨水の代わりに手元に届いたバター茶をすする>>206]

[単刀直入にラサルハグから言われた言葉に>>207、何故か働いた大きな力はここなのでは?と訝しんだ。
訝しんだが特に何も言わなかった]

 内勤……か。

[管制官の資格には二種類ある。船に乗って他船や港からの通信や、それらを含むデータの管理をするT種。主に港で離着陸の誘導や、地上の情報を船に送るU種。T種があればU種の仕事はできる。
スピカが持っているのはT種ライセンスだ]
(211) 2022/07/22(Fri) 22:17:14

【人】 休職中 スピカ


 まあ、でも内勤が終わったら、また飛ぼうと思うよ。
 君と一緒にさ。
 君がまた飛ぶのを見届ける、それが私の仕事だと思ってる。

[さすがに内勤期間が入るとは思わなかった。
その間はダビーも操縦士の仕事をするのだろうか?降りるのは同じ日にと決めていたスピカは、そんなことを思う]

 私は……君が船の中で忙しく働いている姿が、一番輝いてると思っているからね。
 だから降りるなんて言うんじゃないよ。
 アンテナだってそう思っているんじゃないかな?

[ずずっと茶をすする**]
(212) 2022/07/22(Fri) 22:25:32

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>211

まぁ、しばらくだけだろう。
心配しなくてもお前はすぐに船に乗れるさ。

[しょんぼりしてるスピカに励まし?にならないかもしれないけど、そんな言葉をかけた]

 そんなことより、早く元気にならないとな。
 ダビー君も心配してるだろう。
(213) 2022/07/22(Fri) 22:25:52

【人】 休職中 スピカ


[ダビーの名を出され>>213吹いた、茶を。
スピカとしては隠しているつもりだったし(バーナードは知ってるけど)、先にコールドスリープに入った皆に色々見られていることを知らないのだ]

 だっ……ダビーは関係ないと思うけどね!?

[変なところに茶が入ったのか、咽ながら抗議の声をあげる]

 ダビーは関係ないと思うけどね!?

[大事なことなので二回言った**]
(214) 2022/07/22(Fri) 22:30:58

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>212

ああ、もちろんだ。
飛ぼうと思っている。
(大学講師のあとにな!でも、免許どうなるかわからんが)
俺は降りる気はない。

[そのあとのアンテナ、の言葉には少し、考えこんで]

……アンテナか。
うん、どうしてるだろうな。**
(215) 2022/07/22(Fri) 22:33:23

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>214

関係ないの?
じゃ、今度ダビー君にきいとく

[ちょっとは帰還後ダビー君とも交流はあるんじゃないかな]

お似合いだと思うんだけどな。
(216) 2022/07/22(Fri) 22:38:14

【人】 休職中 スピカ


[アンテナ……というより船のことは事故調査のために調査委員会管理下に入り、艦長であるアンテナもメンテナンスに回された。
というところまでは聞いている>>215]

 私の内勤が終わる頃には帰ってきてるといいね、船もアンテナも。

[そうしたらまた飛べる、最後のフライトに。
思ったが口には出さない]

[ダビーについて触れられると>>216]

 だ、ダビーも関係ないって言うと思うよ!
 普通に同僚だしね。
 うん、同僚だし!

[バレてしまったバーナード以外には内緒なのだ。
何故なら知られると恥ずかしいから**]
(217) 2022/07/22(Fri) 22:45:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>217

[遭難なんて、
あんまりないレアケース、
でも、4年漂ってたという記録は残るわけで、

これは、メカニックのゾズマなら、知ってるだろう。
そういった船の行く末は

解体し、徹底分析かけられたあとは、
記念物になるか、再構築のためのスクラップ行きである。

思えば当たり前だ。
通常の船の耐久性も当然落ちる。
アンテナ自身も、その身体全体のコアから記録をすべて抜き取られ、身体は処分されるだろう]
(218) 2022/07/22(Fri) 22:48:03

【人】 機関士長 ラサルハグ

ま、アンテナのことは今度聞いておこう。

[で、ダビーのことにあせあせするスピカに、目をぱちくりしつつ]

 関係ないのか。

[今度ガチにきいておこう。]

 じゃ、話はこんなもんかな。

[本当に淡泊である。]
(219) 2022/07/22(Fri) 22:56:14

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後 引っ越し後のある日】

は?…………な、に。

[研究所からの帰り道、今日はシーフードカレーだと材料抱えての集合住宅前。
俺はいくつかのカメラと記者とに囲まれた。

アマノ先生ですよね、あのミスティックアンテナ号からの生還者の、と。

そうですが、とその若干不躾な言い様に片眉を上げる俺に、輪を掛けて不躾なシャッター音とマイクが襲いかかる。

ごちゃごちゃ奴らが言ってきたことをまとめると、

『"あの"マエダ機関士長と同居されているのは事実ですか』、とか、
『マエダ機関士長と恋仲なのではという噂は御存知ですか』、とか、
『あの事故後の閉塞空間が心境の変化の一端だったのですか』、とか。]

────……ッチ。

[不機嫌を隠しもせずに舌打ちしたら、一瞬奴らは怯んだように見え、俺は「失礼」と言い置いてとっととセキュリティーゲート向こうの自宅建物を目指そうと一歩踏み出した。]
(220) 2022/07/22(Fri) 22:56:44

【人】 生物学者 アマノ

[なんで、今更?

帰還後は確かに相当騒がれていたらしいけど(でもその頃はクルー全員が病院に居たから騒動の実感はあまり無い)、最近はその熱も随分引いていたところだったのに。

どうやらラサルハグの新しい仕事 >>209 が公になったらしく、それでまたちらほらとゴシップ誌が騒ぎ出したらしいという背景を俺はまだ知らなかった。

そんな背に、一際耳障りな男性インタビュアーの声が届く。]

『残るべきはマエダ機関士長だったとの声も多くありますが、アマノ先生もセリーニ医師の犠牲が妥当だと?』

[ざわ、と身体中の毛穴から"怒り"が零れた気がした。]
(221) 2022/07/22(Fri) 22:58:11

【人】 生物学者 アマノ


────ッてめえら、何も、知らないくせに、良く言う……ッ!

[つかつかと奴らに歩み寄り、睨め付ける。

知らないくせに。
何も知らないくせに。

俺達がどれだけ悩んで、どれだけ苦しんで、できれば誰も犠牲にしたくないと、過ごしたあの日々の事、何も知らないくせに。]

艦長はマエダ機関士長じゃない。アンテナだ。
俺達はアンテナの決断に従った、それだけだ。

[言い切った後、なおも胸のムカムカがあまりにも消えずに、俺はつい、言い放ってしまったのだった。]
(222) 2022/07/22(Fri) 22:58:43

【人】 生物学者 アマノ


ラサルハグと恋仲で何が悪い。
今更同性同士で騒ぐ世でもねーだろうが。

俺は学生時代から奴の事が好きだった。
あの事故はきっかけの1つだったかもしれないが、理由じゃない。

クソ下らない事を嗅ぎ回ってんなよ、この下衆が。
(223) 2022/07/22(Fri) 22:59:14

【人】 生物学者 アマノ


[ああムカつく。まじムカつく。クソが。

俺はなおも何か言ってこようとしてくる奴らを振り払うように帰宅して、予定だったカレーライスを作った。

気が荒れてると良くないな。この日のカレーはいまいちな出来映えだった。

────で。]

あー………………。

[知らなかった。気付いてなかった。
カメラしか来てないと思っていたのに、どうやらあの場ではビデオカメラも動いていて。

朝のワイドショー的下世話な番組で、俺の啖呵が盛大に電波に乗っているのを目にしてしまったのだった。

マスコミって奴は、度し難い。つくづく度し難い。

俺はテレビ局雑誌社その他諸々に撒き散らしてやろうかと、超弩級クラスに危険な生物兵器の存在を脳裏に過らせたのだった。**]
(224) 2022/07/22(Fri) 23:00:08

【人】 機関士長 ラサルハグ

【大学】
>>220>>221>>223>>222>>224

[仕事はともかく、こう、教える立場なんていうのは、
 徳が高いやつがやることで、
 正直、人に教えるなんて、ヒロミはあってるというが、
 自分はあんまり向いてないように思える。

 でも、やらなくちゃならないことはやらなくてはならないので、それなりにちゃんと学生と向き合って、
 宇宙工学実践授業たるものを教えていた。]
(225) 2022/07/22(Fri) 23:11:07

【人】 休職中 スピカ


 そうだよ!ダビーは関係ないよ!

[関係ないのだ!]

[アンテナのことは気にかかりつつも、いつものように反省会を閉めようとしたとき、メニューが目に入る。
店員を呼ぶとウェディングケーキsweetをテイクアウトで頼んだ]

 雨水のお礼。

[なぜ注文してしまったのか、わからなスピカ]

[頼んだものを受け取ると、ササッと会計を済ませ、ラサルハグにテイクアウト用の袋を渡した]

 それじゃあ……、次会うのは……フライトでかな?

[そんなかっこいいことを言って別れたが、全く予想もしない形で再会してしまうのはまた別のお話**]
(226) 2022/07/22(Fri) 23:11:48
スピカは、この店色々大丈夫か?と思った。
(a40) 2022/07/22(Fri) 23:12:34

【人】 機関士長 ラサルハグ

[遭難体験のあるメカニック講師など、
 やっぱり興味ある学生が多いので、それなりにそれぞれ聞いていると、なかなかに帰るのが遅くなる。
 それでも、まぁ、なんとか切り上げ帰り支度をしていると、
 また学生にずらずらーっと囲まれた]

 なんだ?

[見せられた端末、
 ヒロミが怒鳴っている最中でした]
(227) 2022/07/22(Fri) 23:14:28

【人】 機関士長 ラサルハグ





はぁ?





 
(228) 2022/07/22(Fri) 23:15:43

【人】 機関士長 ラサルハグ

[まてまてまてまてまてまて
 うちの奥さん、一体なにを派手に叫んでいらっしゃるのか。
 つか、お口がめちゃくちゃ悪いです。
 内容はある程度、わかるのですが、
 なにせお口が悪いです。
 もう少し、丁寧にいってくださったらいかがなものかと思うのですが、
 これでは、いいこと言ってても、お口が悪すぎて]

『せんせー!大変、門にたくさんマスコミがいますよー』
(229) 2022/07/22(Fri) 23:18:54

【人】 機関士長 ラサルハグ

[結局、その日はうちに帰れなかった。
 そのあと、すぐに本部から呼び出しをくらい、
 たっぷり小一時間程度内容のない説教をくらい、
 帰りたいといったけれど、駄目です、って突っぱねられて、
 ホテルにまた直行することになる]

もし、もし、ヒロミ?
すまん、今日は帰れない。
じゃ。

[短くそれだけ電話させてもらって、あとは監禁されましたとさ]** 
(230) 2022/07/22(Fri) 23:24:03

【人】 機関士長 ラサルハグ

[さて、今、一番に考えないといけないのは、
 というか手遅れかもしれないけれど、
ヒロミの素性がバレることかもしれない。

いや、世論というか、
ヒロミのとーさんかーさんがこんな同棲、許してるのかな?
むしろ、許さないんじゃないだろうか。

うーん]**
(231) 2022/07/22(Fri) 23:30:30

【人】 休職中 スピカ

【帰還後/事後処理時】

[公的な書類を書くとき、スピカはいつも悩むことがある。
姓の欄だ。
スピカに姓はない]

[スピカにとって姓は所属を意味するものでしかない。
施設にいたころはギュムナーズを名乗っていた。
ギュムナーズ院に所属するスピカ、スピカ・ギュムナーズ]

[施設を出た後……働き始めてから姓はずっと空欄のままだ。
所属という意味ではミスティックアンテナになるのだが、それでは駄目らしく、長らく姓の欄は空欄のままだった(姓を持たない文化の人もいるので、空欄で不備と言われることはない)]

[いつかこの空欄が埋まること……家族を得ることができるのか?誰か、この空欄を埋めてくれる人が現れればいいな。
公的な書類の姓の欄を見るたびにそう思っていた]

[特大のため息が出る]
(232) 2022/07/23(Sat) 0:08:08

【人】 休職中 スピカ

[療養中ということで、書類の提出は郵送で、と言われたから、スピカは大人しく自室で はい か いいえ に丸を付ける作業をしている]

 ……ね、いつかこの空欄にダビーの姓が入るのかな?

[言ってみただけ、隣に座る男の方は見ない。
いつも色々されている仕返しだと、スピカは内心ほくそ笑んでいる**]
(233) 2022/07/23(Sat) 0:12:59

【人】 船医 チャンドラ

― 最後のスリープ後 ―

[食料はどれだけ残っていただろう。水は?酸素は?]

[食堂には、様々な食材や、温めれば食べられるレトルト食品。
それと、アマノが残しておいてくれた調理済の食料が幾らか。
備蓄庫には、恐らく味気無いレーションや固形食糧の類もあるだろう]

[元が10人分の食料だ。補給前だったから乏しくは思えるけれど、切り詰めさえすればそう易々と無くなる物では無い――と、思いたい。
現実を直視したくは無いけれど、無計画に食べてしまう訳にもいかない。
一度総量を確認し、何日分に相当するか計算しておかなければ]
(234) 2022/07/23(Sat) 1:55:57

【人】 船医 チャンドラ

[食堂にはまだアマノが最後に用意していた食料が残されていて、ただ、ハヤシライスだけは綺麗に無くなって>>5:127いた。
鍋の脇に、誰かがルゥを零した跡>>4:258だけが残されている]

塩パン……

[大量の塩パンを見て、何とも言えない気持ち>>4:249を思い出して微妙な表情を浮かべる。
もう食堂にバターの香りは無く、すっかり冷えたそれと、残っていたスパイスカレーで夜食を取る。
何故か残っていた餡子玉>>4:41も食べたところで、空腹は収まって]

……はぁ。
アンテナ。この塩パン、保存に回せるかな。

[ちょこちょこと愛らしい仕草で後を付いてきていたアンドロイドに訊ねた]
(235) 2022/07/23(Sat) 1:56:28

【人】 船医 チャンドラ

― ??? ―

[朝の挨拶は、決まってアンテナと交わす。
その内容>>9も、ほぼ同じ]

ありがとう、君も今日もかわいいね。
今日は何をしようか……あー、昨日は食料の確認で終わっちゃったから、洗濯はしておかないとだな。

[自分自身の衣服もだけれど、預かった2人の服>>5:-99をまだ洗っていない。
他人に下着を洗われるのは嫌だろうけれど、まぁ、そのまま置いておくよりもいいと我慢して欲しい]
(236) 2022/07/23(Sat) 1:56:41

【人】 船医 チャンドラ

[夜の挨拶も、決まってアンテナと交わす。
その内容>>9も、ほぼ同じ]

うん、いい1日になるといいね。

――早く、救助が来てくれるといい。

[何日か前に休憩所に持ち込んだマットレスに、ごろりと横になる。
にこにこと笑うだけのアンテナは、それを眺めているだけだ]
(237) 2022/07/23(Sat) 1:57:06

【人】 船医 チャンドラ

[朝の挨拶は、決まってアンテナと交わす。
その内容>>10も、ほぼ同じ]

[こちらの調子が悪いのを計測サーチしたのか、身体の調子を訊ねられる]

おはようアンテナ……

うーん……ちょっと、昨日作ってみた食事が合わなかったみたいだ。
おなかいたい……


[やっぱり自分は、あの本と相性が悪いようだ。そう、相性の問題だから]
(238) 2022/07/23(Sat) 1:57:29

【人】 船医 チャンドラ

うん?種?
花の種かな、それとも野菜?

うん……緑はいいよね。見てると土を思い出して落ち着くし、酸素も作り出せるし。

[そうは言うものの、寝床からは暫く起き上がれそうに
――いや、今すぐ起き上がってトイレに籠る必要がありそうだ]
(239) 2022/07/23(Sat) 1:57:45

【人】 船医 チャンドラ

[朝の挨拶は、決まってアンテナと交わす。
その内容>>11も、ほぼ同じ]

ああ、おはようアンテナ。

うん?ああ、植えてたっていうあの種?
なかなか芽が出なかったよね。

ふふ、君も何の種か分からないで植えたの?

……ああ、分かった見に行こうか。
図鑑でも持って行って何の種だったか当てっこするかい?
(240) 2022/07/23(Sat) 1:58:05

【人】 船医 チャンドラ

[夜の挨拶も、決まってアンテナと交わす]

おやすみ、アンテナ。

今日もいい日だったね。
明日もいい日だといい。

[いつものようにマットレスに、ごろりと横になる。
にこにこと笑うだけだったアンテナが、今日は一緒に寝たいと言い出した>>12]
(241) 2022/07/23(Sat) 1:58:16

【人】 船医 チャンドラ

……うん、いいよ。
でも先に起きて朝食を作らなくてもいいよ。一緒に作ろう。

[多大に足を引っ張ることは、もうアンテナも知っているだろう。
大丈夫、砂糖と塩は容器を間違えさえしなければ何とかなる]

[ベーグルは無事に作れるだろうか。そもそも、材料は残っていたか否か]

おやすみ。

[隣に潜り込んできたアンテナに、毛布を掛けてあげた。
――泣きづらくなったじゃないかと、少し思った]
(242) 2022/07/23(Sat) 1:58:41

【人】 船医 チャンドラ

[朝起きて、伸びをして。
いつも通りに、朝の挨拶をアンテナと交わす]

おはよう、アンテナ。

思い出したのだけど、サダルの所にも水は置いてあったよね。回収してきていいかな。

[まだ・・、個人の私室にまで手を付ける段階ではない。
それでも、職務スペースであるカウンセリングルームならば問題無いだろう]

ああ……うん?いいよ、一人で持てる。

[あっさりと許可は出て、カウンセリングルームへと向かう]
(243) 2022/07/23(Sat) 1:59:06

【人】 船医 チャンドラ

ええっと……あ、これか。
あと、この引き出しから出してたような……

[目的の物を見付けて確保し、彼が客人に振る舞っていたお茶や砂糖も見付けることが出来た]

……ん。

[持ち帰ろうと振り返ると、本棚が目に入る。
そういえば一度も本の話などしたことは無かったけれど、彼はなかなかに読書家だったのだろうか。
内容も、児童書>>2:169や他所の星の文学作品>>3:218、よく分からない物語のような書籍や漫画作品まで]

コミック作品か……

[思えば今まで、あまり娯楽には触れてこなかった。
気晴らしには良いかもしれないと適当に選び、部屋の主が居ないのを良いことに、サダルがよく座っていた椅子へ深く腰掛ける]
(244) 2022/07/23(Sat) 1:59:22

【人】 船医 チャンドラ

男同士の恋愛モノ……なのか、これは?

[読み進めて、違和感を覚えて改めて表紙を見る。
確かに男二人が描かれているが、爽やかに笑い合う男達が肩を組んでいる表紙からは、恋愛物なのか友情物なのかは判別が付かない]

ま、いいか。

[特段その辺りに拘りも偏見も無い。
設定上、男同士である必要があるのかどうかだけが気になるくらいだ。
中途半端に読んでしまえば先が気になってしまう性分なので、気にせずに読み進めて]

[そして――]
(245) 2022/07/23(Sat) 1:59:35

【人】 船医 チャンドラ

――――えっ、

[急展開。
何故いきなりそうなるのか、突然やや暴力的な性描写が始まり、思わず戸惑いの声を上げる]

[ぱたりと本を閉じ、一度天井を仰ぎ見て、再度開く]

……………………。

[やっぱり、そこには濡れ場が描かれていて]

えっ、ええ?なんで??

[何故サダルの本棚にこんな物が?と混乱のままに読み進めれば、物語は一時の暴力性は無かったかのように穏やかに優しく
そして、またしても濃厚な濡れ場が描かれていた]
(246) 2022/07/23(Sat) 1:59:51

【人】 船医 チャンドラ

[ふー……っと、肺から大きく息を吐く。
それが熱っぽいのは、断じて気のせいだ]

――サダルぅ…………?

[友人――友達の、こんな面を今更知りたくなかった。どういうことなんだ]

[何となしに落ち着かない両脚を擦り合わせてから、勢いを付けて立ち上がる。
――戻りが遅いとアンテナが顔を出す前に、戻らなければ]
(247) 2022/07/23(Sat) 2:00:08

【人】 船医 チャンドラ

[朝起きて、伸びをして。
いつも通りに、朝の挨拶をアンテナと交わす]

おはよう、アンテナ。

今日は……そうだね、昨日の茹でた芋と解凍したパンが残っている筈だから、朝はそれでいいかな。
――え、駄目?アマノのアレ舐めとけば大丈夫さ。

[まさかゾズマの為に開発していた完全栄養食を自分で摂る羽目になるとは思っていなかった。
味は最悪だけれど、どうしても偏ってしまう食生活を補う為ならば仕方が無い]

あと、洗濯は明日まとめてやればいいだろ?
そうしたら、今日はいつもの点検をするくらいか。

[もう一度伸びをすると、ばきりと肩が鳴る。
あまり体力も使いたくないから、出来ることは効率的にやらなければ]
(248) 2022/07/23(Sat) 2:00:30

【人】 船医 チャンドラ

[スリープ装置の点検――という名の、ただの見回り。
何事も無ければ医師の出番は無いし、何事も無い方が良い]

[ただこれが、自分の大切な仕事]

[今のところ、ゾズマの残してくれたマニュアル>>2:386の出番は無い。
あまり機械には詳しくないから、もし万が一の事があればアンテナに頼ろうと思っている。
自分は自分の仕事をすれば良い>>5:4筈だから]
(249) 2022/07/23(Sat) 2:00:45

【人】 船医 チャンドラ

[初めのうちは、眠っている筈の乗組員――主にアマノ――の心拍数が異常値を叩き出していて肝が冷えたけれど、アンテナによれば、それは正常な反応らしい]

[身体機能を極限まで落とし眠っている彼等は、長い長い夢を見ているような状態――らしい。
個人差はあれど、その夢の中での体験や感情が身体に現れてしまうことが稀にあるそうだ]

[今は皆、異常な数値も見せず穏やかに眠っているように見える]
(250) 2022/07/23(Sat) 2:01:07

【人】 船医 チャンドラ

[意識を失ったまま凍結処理されたゲイザーは、今は穏やかな表情をしている]

[早く救助船が来てくれないと、ルヴァは良く寝たからと言って目覚めた後に夜更かしをしかねない]

[ラサルハグは、どこか満たされた表情で眠っている気がする]

[ダビーはどうだろう。生真面目な表情は眠っていても変わらないのだなと、そんな風に思って]

[少し疲れの見えていたゾズマは、まだ少し表情に翳りが見えるような気がする。
何か、夢の中で悩み事でもあったのだろうか。外側に居る自分では何の役にも立てないけれど]
(251) 2022/07/23(Sat) 2:01:21

【人】 船医 チャンドラ

[アマノは、今は穏やかな――幸せそうにも見える表情だ。数値も正常]

[サダルは――――腹が立つほど安らかな寝顔だ。
ふと本棚の件を思い出して、胸に差していたペンのうち油性のペンで、スリープ装置の前面カバーに猫の鼻と髭を書き込む]

……ん、可愛いじゃないか。

[意外というべきか、想像通りというべきか。猫の落書きが似合ってしまう男の顔を見て、くすりと笑う]
(252) 2022/07/23(Sat) 2:01:35

【人】 船医 チャンドラ

[スピカの見る夢は、過去のものなのだろうか、未来の、或いは全くの想像上のものなのだろうか]

……やっぱり、拳は勘弁して欲しいのだけどね。

[どうせ友人関係になるにしろ、喧嘩を売り買いするなんて物騒な話はすっ飛ばして貰えないだろうか。そんな風に思う。
第一、傍から見たら弱そうなのと弱そうなのが拳での打ち合いなんて、じゃれ合ってるようにしか見えないのではないだろうか]
(253) 2022/07/23(Sat) 2:01:52

【人】 船医 チャンドラ

………………。

[バーナードの顔を見ると、いつも少しだけ泣きたくなってしまう。
良かったと思うのに、寂しくて、触覚の記憶なんてあんまり当てにならない――と思いながら、それでも反芻して]
(254) 2022/07/23(Sat) 2:02:30

【人】 船医 チャンドラ


――――……わ。

[何も宿っていない腹に手を当ててぼんやりしていると、急にアンテナがこちらの手ごと抱き着いてくる]

どうしたの、アンテナ。何かあった?

[振り返りながら訊ねると、「何もないよ、お母さん」とアンテナが笑う]

………アンテナ、私はお母さんじゃないよ。チャンドラだ。

[そう諫めたのだけれど、聞き入れられず――まあいいかと、受け入れた*]
(255) 2022/07/23(Sat) 2:02:45

【人】 調査員 バーナード

【あれから】

[コールドスリープを終え、ルヴァと話をして、アマノの相談を聞いて。
 ラサルハグに告げ口して……その後、僕の計画についての話もあったかな。
 スピカの様子は心配しつつ、ダビーと時々、見守ったりしたかもしれない。
 ゾズマには遺言の話忘れてなんて言って、サダルにもいろいろ謝ることがあって。
 ゲイザーには、あんまり密に話せなかったぶん、雑談をした。どこまで見えてたとか、また君の料理も食べたいとか。

 そして。]
(256) 2022/07/23(Sat) 3:04:38

【人】 調査員 バーナード

[バーナードは、ひとりでいることが増えた。
 正確には、ふたりだけれど。]
(257) 2022/07/23(Sat) 3:04:55

【人】 調査員 バーナード

[はじめは、食堂。
 その後何を食べたか日誌をつける姿を、見守って。
 それから、アンテナとやり取りするのを見ていた。

 アンテナがあんな風に喋るなんて知らなかった。
 幼い子供と母か姉のように過ごすのを、見ていた。]
(258) 2022/07/23(Sat) 3:05:15

【人】 調査員 バーナード

[治療ポッドに眠るようになってからは、じっと傍で見守っていた。
 毎日、毎日、繰り返し。

 だんだんと、眠気が強くなってきた。
 他にも眠ってしまった仲間がいたっけ。
 こうして精神も、眠りにつくんだそうだ。
 日がなうつら、うつら。いつだったかもこんな風に眠気に負けたところを、君に叱られたっけな。

 起きない日が増えてきた。
 気がつくと日付が飛んでいる。
 それでも起きている限りは、傍にいた。]
(259) 2022/07/23(Sat) 3:05:34

【人】 調査員 バーナード

[その感情を、なんと呼ぶのか知らない。
 恋や愛では、ない気がしていた。
 彼女を見舞いたい人は多いだろう、ポッドの傍に誰か来るなら少し場所を開けたし、他愛もない話もした。
 僕のものだ、なんて気持ちはなくて、けれどどうしても、離れたくなくて。
 知る限りの言葉で表すなら、後悔と、祈り。

 ごめんなさい。あのときあんなこと。きみとしたいことがあった。どうかたすけて。そんな想いが、近い気がした。
 どうかあのバイタルサインが、目覚めの日まで消えませんように。]
(260) 2022/07/23(Sat) 3:05:56

【人】 調査員 バーナード

[いつの間にか、バーナードの精神は目覚めなくなった。
 夢も見ない深淵に呑まれて、けれどそれでも、チャンドラの未来だけを願っていた。]
(261) 2022/07/23(Sat) 3:06:17

【人】 調査員 バーナード

嫌だ!


[部屋には、今日も拒絶が響いていた。

 重力適合のための休養、長期スリープ明けの検査。それが終われば連日のメディアの取材があった。
 長期航海を行う調査艦の、不運な事故。あの時空ハリケーンは地上にすら影響を及ぼした側面があるそうだ。
 それに直接巻き込まれて、奇跡の生還。そんなふうに世間が面白おかしく騒ぐ。
 想定外だったのは、"ノイギーア"が食いついてきたことだった。]
(262) 2022/07/23(Sat) 3:07:54

【人】 調査員 バーナード

[母星はバーナードの身体を、長期航海に加えて音波・磁気の耐性、コールドスリープからの生還その他諸々の観点から、
貴重なサンプル
として扱おうとした。
 さあ星に帰って検査を、調査を、研究への協力を。
 わらわらと寄ってくる研究員たちは、ひどく気味が悪かった。
 アマノの隣はあんなに気楽なのに、彼以外の研究員は、こんなにも悍ましく受け入れがたいものだったろうか。

 バーナードは日々、帰還を断っていた。]
(263) 2022/07/23(Sat) 3:08:20

【人】 調査員 バーナード

[理由はいつも同じ。
 まだチャンドラが目覚めないからだ。

 こう言うとだしに使っているみたいだが、違う。
 はじめに帰還要請があったときから、同じ理由で断っている。
 なのにこちらの気も考えず連日連絡、ついには逗留先の病室まで押しかけてきたから、気味が悪いと余計拒絶しているのだ。

 
思う。

 
僕はたしかに、この星の生まれなのだと。

 
この、己のことを人とも思わぬ所業は。

 
いつかの日植え付けられていたあの思考と同じだからだ。
]
(264) 2022/07/23(Sat) 3:09:36

【人】 調査員 バーナード

[それでも、折れる日が来た。
 改めて彼女の目覚める確率が低いことが示されたからだ。
 検査と調査が終われば帰してもらう約束で、ノイギーアへの連絡船に乗った。]
(265) 2022/07/23(Sat) 3:10:24

【人】 調査員 バーナード

[帰らない数年のうちに、母星には変化があった。
 大きなものは、強化実験体の婚姻や子を成すことへの制限が撤廃されたこと。
 まだホルモン抑制は続いているようだが、希望並びに強い感情があれば規制されない。
 人間に移植が出来るんだから、細胞に悪影響があるなどというのは方便だといったチャンドラの言葉は正しかったんだろう。
 なにせ、許可されるきっかけになった出来事が、研究員と実験体が恋仲になってしまったからだというのだ。

 結局のところ、彼らのエゴひとつで強化実験体ぼくらのあり方なんてのは簡単に変わってしまう。
 なんだか急にばからしくなって、されるがまま研究材料になっていた。]
(266) 2022/07/23(Sat) 3:10:52

【人】 調査員 バーナード

[それから約1年、よりは少しばかり早く。
 バーナードに帰還の許可が出た。

 ――チャンドラ・L・セリーニの、訃報が届いたからだ**]
(267) 2022/07/23(Sat) 3:12:08

【人】 生物学者 アマノ

【帰還後 引っ越し後のある日・2】

[あの日 >>220 、日付が変わる少し前に帰ってきたラサルハグは何も言わなかったから、建物前のマスコミは既に撤収していたんだろう。

別に報告するものでなし、と俺も何も言わず──ただ思ったより美味しくはならなかったシーフードカレーについては謝った──、いつも通りの夜を過ごし、そして翌日。

大学へ向かうラサルハグを見送るところまでは平穏な、これもいつも通りの朝だった。

そしてそのほんの少し後に、あっという間に拡散した俺の罵声つきカミングアウト。
それはもう、いかにもわかりやすくセンセーショナルなものだったろう。

まあ、そうだろうよある程度までは覚悟してたよ。
まさか動画で流されるとまでは想像していなかったけどな。

動画拡散と同時にネットで有象無象が一斉に囃し立て始め、曰く、

『続報:遭難船熱愛COアマノはS星系アマノ大臣の息子』

『アマノ大臣まだ生きてたワロス。環境分野の重鎮ドン的なアレだしょ?』

『アマノ大臣同性愛者否定動画発見、先の展開胸熱案件』

etc、etc。]
(268) 2022/07/23(Sat) 6:14:22

【人】 生物学者 アマノ


[自らそんなものクソを検索して目にしたわけじゃないが、研究所へ赴けば刺さる視線をちらちらと感じた。

研究所の奴らは、同僚もしくは上司部下であって、"仲間"じゃない。

「コーヒーありがとう」なんて知らぬ振りで笑いかけてくれる奴は居ない。
「何か飲むー?」と純度100%の笑顔つきの呑気な声も無い。
「ベラベラ喋りすぎ」と困ったように窘めるあいつの腕もない。

俺は小さく溜息吐きつつ、変わらぬ業務を続けていて────、

────『すまん、今日は帰れない。』

ラサルハグからの着信に「そうか」と小さく呟いた。」

  "すまん。あれの所為だよな。"
  "動画撮られてたとは思ってなかった。"

  "本当にごめん。"

[ほんの10秒足らずの会話の後、その文字列だけ追って送信し、俺は深く溜息を吐いた。]
(269) 2022/07/23(Sat) 6:16:00

【人】 生物学者 アマノ

[結局この日は俺も自宅へ帰る気になれなくて(だってどうせ自宅前に増えてるんだろう?マスコミが)、研究所内の休憩室ソファに寝転がる深夜。

────良かった、"あっち"は表に出ていない。
見たくもないが件のあれこれに纏わる表題を手元のタブレットで流していく。

頭に血が上ったのはチャンドラ云々言われたのが一番大きかったけれど、もう1つあった。

『謹慎措置中の管制官の保証人がパイロットの男性とのことですが』

『仲睦まじくデートしていたとの目撃情報についてアマノさんも御存知では?』

『極限状態ではやはり性の乱れが当たり前なんでしょうか』

デート云々なんて、どうせ一緒に買い物していた >>21 とかそんなものだろうし、それを言うならスピカは俺の家に来たりラサルハグと会ったり様々しているだろうに、切り取りたいところだけを切り取って囃し立てるのが奴らマスコミのやり口。

かつて研究絡みで追いかけられた事もある俺は、うんざりするほどよく知っていた。]
(270) 2022/07/23(Sat) 6:19:07

【人】 生物学者 アマノ


[この時の俺はまだ、ルヴァとゾズマ回りの事については何も知らなかった。

けれど、ダビーとスピカの事、チャンドラとバーナードの事は本人らから直接聞いていたこと >>4:288 もあって、"性の乱れ"云々と手垢のついた言葉で外野から言われることだけは我慢ならなかった。

てめーら、ほんとに何も、知らないくせに。]

……………………ッ。

[不機嫌極まりない顔でタブレットに触れる俺の指と目がぴたりと留まる。

指先にあったのは、"アマノ大臣会見"の文字。投稿日時はほんの数時間前。

最後に会ったのは5年前……いや、遭難期間を入れれば10年近く前になるのか。元々記憶も曖昧だったけれど、朧な記憶の像よりも、父親は数段老けていた。

何か面倒を言い出すんだろうか、ラサルハグに迷惑がかかりさえしなければいい……そう思い、動画のリンク先をタップしたところ。]
(271) 2022/07/23(Sat) 6:34:04

【人】 生物学者 アマノ


『"あれ"はもう何年も前に勘当しています。』

『親子の縁は切っているので、この件に関して何も申し上げる事はございません。』

────…………へーえ。

知らなかった。

[俺、いつの間にか知らぬ間に父親と縁切りされていたらしい。
日和見主義な母親は、こういう時ばかりは父親と同調するのだろう。

直接告げられることもなく、勝手に切って捨てられた、俺達を結ぶ唯一の縁でしかなかった"血縁"という名の細い糸。]

…………なんなんだろうな、"家族"って。

[ぽつりと呟く。

今一番恋しい体温が、声が、あの強く蒼く光る俺の大好きな瞳が、傍らに無いことだけがひどく寂しかった。*]
(272) 2022/07/23(Sat) 6:36:24

【人】 求職中 ダビー

[帰還後 >>169]

[サダルから話を振られ、言われたとおりにスピカの好きなところをあげるうちに随分経ってしまったようだが>>168、とにかく伝え終わる。これで多少は役に立ったかと思ったところ、>>169思わぬ相手が電話の先にいた事を知らされ、一瞬心臓が跳ねた。

車をバックさせたら何かにぶつかる音がした時でも、こうはならないだろう。]

あ、ああ。スピカ。いたのか…そうか。
聞いてたんだな、全部…最初から?
そうか。いや…いい。
スピカの方から通話…そう、だな。いや、待っている。
今会うと…いや、ああ。それではな。

[と努めて冷静に通話を切って]
(273) 2022/07/23(Sat) 7:35:45

【人】 求職中 ダビー

くそっ……

[スピカがいるとも知らずに完全に惚気けてしまった自分に思わず悪態をつく。

正確に言えば、惚気けてしまった事で、今こうして悶々としている事に。]

この状態で、会いに行けるかっ……

[スピカは今微妙な状態だし、その保証人である自分にも今は世間の目というものもある。
どうやら買い物一つ、取り沙汰されるらしい。

今直に会ったら自分の気持ちが抑えられなくなりそうで、一人悶々と、スピカからの通話を待ち続ける羽目になるだろうなと思い…実際そうなったのだった**]
(274) 2022/07/23(Sat) 7:42:00

【人】 生物学者 アマノ

>>272 続き

あー…………これ、皆にも言っておかないといかんよな……。

[のろのろと、鉛のように重い腕を持ち上げる。

家族の情なんてとっくに希薄で、そして俺はもう良い年で。
それこそ、息子や娘の1人や2人居たっておかしくないはない年齢。

もともと居ないようなものだった親が、本格的に存在自体が消えただけ。

それだけの事なのに、心が端から凍りついていくようだった。]

  "皆のところにまたマスコミが押しかけるかもしれない。"

  "俺の所為だ、申し訳ない。"

  "「何も知らない、アマノに聞け」で"
  "通してくれると嬉しい。"
(275) 2022/07/23(Sat) 7:52:56

【人】 生物学者 アマノ


[チャンドラとラサルハグを除いた仲間全員への一斉送信ボタンをタップする。

あの船に乗る前の自分だったら、マスコミに煽られるような事を言われても激昂などせず無視一択だったろうし、自分が矢面に立つような真似もしなかったに違いないのに。

それがこうも変わってしまったことには後悔はないけれど、今は己の行動がラサルハグをも縛ることになってしまう事については、時々頭から抜け落ちてしまう。」

────ごめん。ラサルハグ。

[一番謝らなきゃいけない先は、誰よりもお前、だよな。*]
(276) 2022/07/23(Sat) 7:53:37

【人】 機関士長 ラサルハグ

【それから】

[憂は的中し、ヒロミの親のこともすぐにバレた。
 探せばすぐに見つかったアマノ元大臣の記者会見。
 改めてのその様子にため息はつけど、それは、日頃のヒロミのご両親に向ける態度からは、想像がついた]

心配だな。

[この騒動は、元々、何も悪くない(ま、お口が悪かっただけ)なので、そのうち沈静化するだろう。
本部からもいわゆる学校に迷惑をかけないように、しばらくの、謹慎ではなく、待機と。

 この時代は、もう同性婚に関する圧は昔ほどない、ま、でも、比較的珍しいってだけだ。
それがみんな知ってる奴だと、なおさら、書き立てたくなる。

ヒロミのことだから、
いろいろ無視してるとは思うけど]*
(277) 2022/07/23(Sat) 8:01:21

【人】 求職中 ダビー

【帰還後/事後処理>>232

[時折はこうしてスピカの部屋を訪れ、長い時間一緒に過ごすこともあった。一種の経過観察対象とは言え、部屋の中はさすがにプライベートな空間だろうが、それでも多少は気を使う。
今は、公的な書類の記入フォームに名前を記載するスピカを傍で眺めていた。

ふとスピカにファミリネームの話を聞かれ、考える。
姓がない文化圏もあるので記載必須ではない姓の欄。
あえて埋めてもいなかったが、スピカには憧れもあるのだろうか。]

確かに。もっとも、俺の実家もそんなに昔からの気取った姓を名乗っているわけでもないが……
(278) 2022/07/23(Sat) 8:03:24

【人】 求職中 ダビー

クマラ。

……ダビー・クマラ。俺の本名だ。

そして、スピカ·クマラ。か。

[口にすると、彼女が自分の家族になるという事が実感をもって感じられた気がした]

…その気ならいつかと言わず、すぐにでもなれる。
申請一つしさえすればな。なんなら…

[と言って、ふと思いつき]

そう言えば。スピカにはやりたい事とかあったりするのか。
……式の話だ。希望があるなら、なるべく聞きたいんだが…

[少し急な話だったか、と気まずそうにスピカの方を見やったりもした**]
(279) 2022/07/23(Sat) 8:12:35
生物学者 アマノは、メモを貼った。
(a41) 2022/07/23(Sat) 8:46:44

生物学者 アマノは、メモを貼った。
(a42) 2022/07/23(Sat) 8:47:07

【人】 生物学者 アマノ


ああ────いた。

[指定場所に車を飛ばし、きょろ、と辺りを見渡せば見慣れた赤髪が見えた。

今朝も見たばかりなのにな。
なんだか久しぶりな気すらして。]

どこに行く予定なんだ?

明日明後日の休暇申請しておいた方が?

[端末1つで申請できるからすぐできるけどなと肩を竦めた*]
(280) 2022/07/23(Sat) 8:54:39

【人】 機関士長 ラサルハグ

【待ち合わせ場所】

[ヒロミがついてまもなく、
一台の透明colorの車がそばにつくだろう。
今の時代は、ほぼオートで運転できるけど、
デザインは、あまり変わっていない]

ヒロミ。こっち、乗って?

[クルマなんか持ってたんですね、
ええ、まあ]
(281) 2022/07/23(Sat) 8:56:44

【人】 機関士長 ラサルハグ

ん、元気そうだな。よかった。

[ヒロミがクルマに乗れば、
引き寄せて、軽くキスを交わすだろう]

いや、俺も休み取れるから、
ちょっと、うちに連れていこうって思って
(282) 2022/07/23(Sat) 9:00:39

【人】 生物学者 アマノ

>>281
お前……車、持ってたのか。
レンタルじゃないだろこれ。

[車を持っていることを知らなかったから、今住んでいる物件は駐車場契約はしていない。

そういうことはちゃんと言え駐車場借りておいたのにと眉を寄せる俺は、そもそもラサルハグが車を持っているか否か聞いてもいなかったことに気付いた。

俺達は本当に、お互いに"報・連・相"が足りてない。]
(283) 2022/07/23(Sat) 9:05:19

【人】 生物学者 アマノ


は?"うち"?

誰の?お前の??
(284) 2022/07/23(Sat) 9:05:38

【人】 生物学者 アマノ


["いってらっしゃいのキス"ぶりのキスに目元を綻ばせれば、とんでもない言葉が飛んできた。]

な、なんで、お前の、家。

[理由がさっぱり、欠片もミクロもわからなかった。*]
(285) 2022/07/23(Sat) 9:06:16

【人】 機関士長 ラサルハグ

あ、クルマは、(3)1d5台くらいあるけど、
普段乗らないから。

[どうやら、ちゃんと別途駐車場あるようです]

うん、うち。
母さんに紹介しようと思って(にこ

[父さんがない時点で、そこは察せられるだろう]
(286) 2022/07/23(Sat) 9:11:59

【人】 生物学者 アマノ

>>286

……ッ、そういうのは、先に言えよ……。

[あ、車3台?さすが高給取りだねおめでとう。
そんなツッコミも出せないまま、助手席シートにぐったりと沈み込む。]

俺、仕事着だし、挨拶の手土産とかなんも用意してないし。

いいのかよ。

────ていうか!
あんな事あって、同居を続けるのも難しいかなとか、俺、思ってたのに。

[なんだかんだ学術業界まわり、政府まわりはお堅い頭の人間が多いんだ。
あの一件が良い方向に回るとは思えなくて、俺は色々な"最悪"を想定していたっていうのに。*]
(287) 2022/07/23(Sat) 9:17:44

【人】 機関士長 ラサルハグ

え?駄目?
ヒロミが嫌っていうなら、無理には連れていけないけれど

[悲しそうに眉を垂らした]
(288) 2022/07/23(Sat) 9:21:09

【人】 生物学者 アマノ

>>288
…………駄目じゃない。
驚いただけだ。

というか今、こんな時間(=深夜)だけど、お前の実家ってそんなに遠いのか?*
(289) 2022/07/23(Sat) 9:24:01

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>289

割と遠いと思う。

今からだと、到着するのは朝っぱらwhenぐらいかな。
ま、いつついても、うちの母さん、わりと大雑把だから。

[大丈夫(にこ]
(290) 2022/07/23(Sat) 9:29:45

【人】 生物学者 アマノ

>>290

────へえ。そう、なのか。

……俺、ほんとにお前の事、何も知らないでいたんだな。

[お前もお前で、俺の父親が"あんな"だと知ったのはつい先刻だったかもしれないけれど。

わざわざ電話かけて呼び出したってことは、つまり、あの動画を見たってそういうことなんだろう?*]
(291) 2022/07/23(Sat) 9:33:47

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>291

聞かれれば答えるけど、
特に自分から言うことでもないし。

でも、まぁ、今回はいい機会かなって

[次にお前のところにも行くつもりとはまずは口に出さず]
(292) 2022/07/23(Sat) 9:40:08

【人】 生物学者 アマノ

>>292

["次にお前のところにも行くつもり"とか、言葉にされてたら、俺はここがハイウェイだろうがだろうがこの車から飛び降りて逃げ出していただろうな!

ともかく車は滑るように静かに移動し続けていて。]

…………ちっとも良くない機会だろ……。

俺の印象、最悪じゃないか、これ。

[ラサルハグが"怖い"と称するド怒り顔で同性愛をカミングアウト?

しかも面倒な父親を持つ気難しい──ああ、それはもう俺の人となりについてもネットは大騒ぎだ──研究者が?

最悪以外の表現があるなら聞いてみたいくらいだよ。*]
(293) 2022/07/23(Sat) 9:58:10
アマノは、バルハンwhereだろうが、のランダムが抜けてた……
(a43) 2022/07/23(Sat) 9:58:39

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>293

そか?
うちの母さん、まぁ、そうなのねー、連れてきなー、だったけど。

[似たもの親子であることが容易に想像つくだろう]

まぁ大丈夫だから。
それより、夜のドライブっていいな。久しぶり。
どっかで飲み物でも買おう。
お店は、ちょっとアレだから、自販機とかで。

最近は変わった自販機も多いからな。
焼きそばパンfoodとかジャムパンfoodとか雨水drinkとか。

[楽しそうでござった]**
(294) 2022/07/23(Sat) 10:16:07

【人】 休職中 スピカ

【帰還後/サダルと別れてから】

[通話をする>>191 そう言いながら、どういう顔で会えば(会うわけではない)いいのかわからず、ベッドの上で悶々としていた]

 待ってるよね……、こっちから通話するって言っちゃったし……。

[言ってしまった手前、逃げるわけにもいかない。
観念してダビーに通話の発信をする]

 えっと……今大丈夫?

[大丈夫ではないといってほしかったが、無情にも返ってきたのは大丈夫という言葉だった。
腹を括ろう]

 あの、ね……。

[まずの事の発端、サダルのところに行ったことからの説明を始める]

 ほら、あの君から借りた本あるだろう?
 アレの緑色の目の怪物の下りでさ、ダビー思い出して……。

[嫉妬という、人の心を嬲り者にして餌食にする怪物]

 ほら、ラサルハグのところに行くって言っても、アマノのところに行くって言っても、快く送り出してくれるから……。
 みんなに対しての信頼があるから快く送り出してくれるってわかってるけど……。
(295) 2022/07/23(Sat) 10:16:23

【人】 休職中 スピカ


[それでもちょっとだけ、独占されたいなって思ってしまって]

 
ちょっとは焼きもち妬いてほしいなって……。


[しょもしょもと消え入りそうな声で言った**]
(296) 2022/07/23(Sat) 10:16:43

【人】 生物学者 アマノ

>>294

……そうなの?
なら、いいんだけど。

["そうなのねー"とか。
確かに親子の会話として想像できる範囲──その出典は映画とか小説とか──だけど、現実感覚としては遥か遠い。

そうは言っても、いざ会ったら罵倒されるんじゃないかという懸念が常に心の隅をちくちくと刺してきていた。]

────く、はは、お前、どんだけパン好きなんだよ。

俺もだいぶ覚えたけどな。

[バタールだの塩パンだの、なんでどいつもこいつもそんなにパンを食べたがってたんだか。

ああバーナード、元気にしてるのかな、ちらりとそんな事も思いつつ、ラサルハグが口走った"雨水"は何かの聞き間違いだろうと丁重にスルーした。]

"旅行"とは違うけど……うん、こういうのすごく久しぶりだ。

[窓を少し開ければ頬に当たる風。夜の大気の匂い。
あの宇宙船の生活では得られなかったもの。*]
(297) 2022/07/23(Sat) 10:24:54

【人】 メカニック ゾズマ

【凍結中:展望デッキから】

[腕でも胸でもなんでも貸してくれるというルヴァ>>151に、本当にこの場で胸を借りてしまうことはなかった、けれど。
 ルヴァの手を握り返す手の力には、まるで胸でも借りようとしているかくらいの勢いが籠ってしまった。
 この小さな手が、ルヴァの手に爪を食い込ませてしまうことは流石になかったけれども、自分でもそう思う程の強い力だった。]

 ……ありがと。

[目だけでルヴァを見上げたまま、小さくそう紡いで歩き出す。
 手を繋いでくれる前から、自分よりも本当に落ち着いて、確りして見えた>>150彼の、この時の内心>>152までは覚れなかった。仮に察してしまったとしても、この時のゾズマが呆れたり怒ったりすることは無かっただろう。
「大丈夫」>>153――その一言だけでも確かな力になっていて。
「ゾズマ一人じゃない」――いつかの励まし>>1:107とは違いながらもどこか通じる言葉もまた、折れそうな心を支えていたのだから。]
(298) 2022/07/23(Sat) 10:55:04

【人】 メカニック ゾズマ


 そうだね。大丈夫。
 アタシは、ひとりじゃない。
 みんなで、分かち合える。分かち合ってく。

[残される者の――チャンドラの死を背負うのは自分一人ではない。
(この時点ではあくまで“死”は可能性の一つでしかなかったけれど、ゾズマの中ではほぼ確実に思えていた)
 ルヴァの笑顔を側で見ながら、掛けてくれた言葉をぽつり、ぽつり繰り返していた。]
(299) 2022/07/23(Sat) 10:55:30

【人】 休職中 スピカ

【自室/事後処理>>278

[クマラ。
唐突に発されたその言葉の意味を理解できずに、ダビーを見る]

[ダビー・クマラ。
そこまで来てようやくその言葉の意味を理解した]

[スピカ·クマラ。
そこで一気に脳が沸騰した]

 き……ききき君ねぇ!!!!

[すぐにでも>>279という言葉に勢いよく食いつきそうになるが、ふと冷静になる]
(300) 2022/07/23(Sat) 10:55:52

【人】 メカニック ゾズマ


 ……、今度こそ、もう大丈夫。
 ありがと、ルヴァ。

[スリープ室の前まで辿り着いた時、ゾズマは顔を上げ、この場での二度目の感謝を告げてからルヴァの手を離した。
 未だに笑顔は作れないし、声色にだって弱弱しさは滲むままだったけれど]

 あの、さ。
 今、繋いでくれた手が、あの時のお礼――
 “わたしたちの”バッテリー入れた銃の
 お礼ってことでいいよ。ってか、そうして。

[今はアンテナに託された>>2:413レーザー銃の対価>>0:58の件を、ここで口にする。
 これが了承されれば、ある意味本当に「カラダで」礼をして貰ったことになるが、それはさして重要なことではない。
 あの改造銃の対価として十分、あるいはそれ以上の価値が、いまここでルヴァが自分を支えてくれたことにあったのだと示そうと、「そうして」と付け加えていた。]
(301) 2022/07/23(Sat) 10:55:53

【人】 メカニック ゾズマ


 それと、なんだけどさ。
 スピカとバーニーを迎えに行ってからだけど。

[一度大きく息を吸い、吐いてから]

 アタシの部屋に……じゃなかった。
あそこは多分まずい。

 もう一回、ルヴァの部屋に来ていいかな。
 あの時の返事、ちゃんと伝えるから。

[互いに幽体のようになっている今、物理的なスペースの問題は何もないわけだったが、それでもちょっと心当たりのある惨状>>3:285は自然と避けてしまいながら。
 それでももし仮に、ゾズマの部屋で――と言われたなら、もういっそ自分をさらけ出すという意味で観念することにして。
 どちらにせよ、彼の告白に対しての意はもう決していることを、ここで伝えた。*]
(302) 2022/07/23(Sat) 10:56:17

【人】 メカニック ゾズマ

【凍結中:出迎えから、おそらく程なくして】

[ルヴァとふたりきりの部屋で、腰を落ち着けられそうなスペースのあるところにルヴァを促して、自分も彼の真正面に座って。
 彼からの告白の時のように前置きの雑談を挟むことなく、ゾズマは本題を告げた。]

 うん。さっき言った通り、返事。
 ……思ったより待たせなくて済んだ、かな。

[既に心を決めているとはいえ、いざ実際に口にしようとすると流石に緊張が走る。
 また息を大きく吸って、吐いて――そんな深呼吸を2度ほど繰り返してから、ルヴァの両目を見つめて]
(303) 2022/07/23(Sat) 10:57:38

【人】 メカニック ゾズマ


 アタシ、ルヴァのコイビトになってみたい・・・・・・

[「なりたい」、ではなく「なってみたい」。
 それに対する彼の反応を意識するよりも前に、続く言葉は流れるように口から出ていた。]
(304) 2022/07/23(Sat) 10:57:58

【人】 メカニック ゾズマ


 ホントのこと言うと、恋って、アタシにはよく解らない。
 恋してるって気持ち、ルヴァにも誰にも、
 今まで持ったことないから。
 もしかしたら、アタシはもともと“恋しない”性質なのかも。

 それでも、ルヴァがアタシとトモダチの関係じゃ
 満足できないっていうなら、それなら、
 コイビトにならなきゃって思ったんだけど――…

[一呼吸おいてから、また言葉を続ける。]
(305) 2022/07/23(Sat) 10:58:58

【人】 メカニック ゾズマ


 ……アタシ、こんなんだから、
 コイビトらしいことって、よく判らなくて。

[ふたりきりでの遠出、お泊り――そんな、世間話に聞く“デート”。けれどもそれって親友同士と違うのかな、というのがゾズマの認識。
 何せこのことを考えた時ゾズマの頭には、工具フェスへの遠征のためにスピカと一緒にホテルのツインルームに泊まる様が容易に浮かんだほどだったのだから。]

 キスとかセックスとかなら……“らしい”のかな?
 って思ったけど、そういうことしない恋愛も
 あるって聞いた気がするし。

[「気がする」という語がここで出てくる程度には、これまで本当に恋愛に無関心だった。
 性的な触れあいのことに言及しても、特に恥じらいが滲むなんてこともなく。あるのはただ“自分には上手くできるのかな”という、漠然とした自信のなさくらいのものだった。
(ルヴァがこんな話を聞いたらどう反応するか、仮に母にこの様を見られたら何と言われるか、という考慮までは無かった)]
(306) 2022/07/23(Sat) 10:59:26

【人】 メカニック ゾズマ


 だからさ。ルヴァが、コイビトとしてしたいこと、
 アタシにしてほしいこと、教えてほしい。
 ダメなことは、ダメって言うし。
 ダメじゃないことは、色々してみたいし。

[それから、努めて笑顔を作ってみせて、声色も至って明るくして]

 それでコイビト続けてみて、どっちかだけでも
 「なんかムリだわー」ってなっちゃったら……
 その時はその時ー、って感じで。

[「その時は潔く別れちゃおう」とまで言い切ることは、ここではできなかったけれど。
 もしものその時、どうしようもなくなった時には頼っていい相手>>5:+174がいる、と信じている。]

 それこそ、何したいとか、してほしいとか、
 リクエスト教えてくれるのは、
 ちゃんと生き延びて会えてからでもいいからさ。
(307) 2022/07/23(Sat) 11:00:25

【人】 メカニック ゾズマ


 アタシはこうやって、ルヴァの側にいられて。
 辛い時に、支えて貰って。
 アンタが辛い時には、アタシから支えて。
 ――辛いこと、なんでも一緒に分かち合えるなら。

 そういうことができるだけで、
 ホントに、ホントに嬉しいから。
 
(308) 2022/07/23(Sat) 11:01:00

【人】 メカニック ゾズマ

[“辛いことを分かち合う”という言葉がここで出てきたのは、先ほどまでその姿を見ていた、残されたチャンドラのことが頭にあったから。この痛みがなければ発されなかった言葉と言ってもいいかもしれない。
 「行ってくるね」と彼女に告げた>>171>>172時のルヴァの内心を――或いはその先の未来>>179>>183>>184を――読み取った訳ではない。
 それでも自分に「一人じゃない」と言ってくれた、何より全員を助ける方法を模索していた彼の胸中にも、また重荷があるのだと、ゾズマは理解していた。

 そのチャンドラの姿をゾズマが見た時のことと、その場でのスピカとバーナードの出迎えの際にゾズマが思わず発した言葉の数々のことは、また後の話に。**]
(309) 2022/07/23(Sat) 11:01:44

【人】 休職中 スピカ


[外部の情報から意図的に隔離されているスピカは、療養施設の外で自分たちがどう言われているのかを知らない。
与えられている端末も(せめてもの情けか)乗組員の連作先だけ入った、通話とメッセージのやり取りしかできない端末だ]

[連絡を取る皆も、そのことをスピカの耳に入れようとしていないのか、日常のどうでもいいやりとりしかしない。
船にいた時はなんだかんだで一日の半分近くを一緒に過ごしていたゾズマでさえも、会いに行こうかと言うと

 「今は外に出ない方がいいよ」

としか言わない。
(後で知ったことだが、この時のゾズマはコールドスリープポッドが一つ使用できなくなっていたことに関して、世間から色々言われていたらしい)]

[何かしらの大きな力の下にいると感じているスピカは、ここで動けばきっとダビーにも何かしらの迷惑がかかるだろうと思った]
(310) 2022/07/23(Sat) 11:06:39

【人】 調査員 ルヴァ

― スリープ室/バーナード ―

[しょんぼりとうなだれるバーナードは>>194
なんだか怒られた犬みたいで毒気を抜かれてしまう。
まあ言い分は分かんないでもないし。
特殊な出自ならなおさら、知られたくないことだってあるのだろう。]

……あー、もういいよ。
そんなに凹まれると
こっちが悪いことしてるみたいじゃん。

[がしがし頭を掻いて、
謝罪を重ねるバーナードにひらりと手を振る。
何が悪いのか分からないようだった彼はもうそこにはいなくて、
きっと誰かが意識を変えたのだろうな。と。
それは喜ばしい半面、過程を思うと素直に祝えないけれど。]

でもさ、
バーニーがどんな体で、どんな育ちでも
それでどうこうとか特に思ったことないから。
僕にとっては同僚で友達だし。

[それだけ。と。少々照れたように告げて。
意識はチャンドラの方に向いたかな。>>171*]
(311) 2022/07/23(Sat) 11:08:03
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a44) 2022/07/23(Sat) 11:08:21

【人】 休職中 スピカ


 それは……、それは正式に船を降りてからにしよう?
 こう……あの……、第二の人生っていうか……、なんか……新しい人生っていうか……。

[今までの管制官としての人生に区切りをつけ、スピカ・クマラとしてダビーの家族としての人生を始める。
それが丁度いいと思うのだ]

 やりたいこと……。

[今までは海の見えるなんとか、やら、夕日の沈むなんとか、やら、映画の舞台になった古城でなんとか、やら、色々夢はあった。
それなのに聞かれた瞬間にそれらはぱっと消えて、本当にささやかな、簡単に叶えられるものだけが残った]
(312) 2022/07/23(Sat) 11:27:08

【人】 休職中 スピカ


 えっと……ダビーの家族になった報告はね、一番に……バーナードにしたい。

[あの中で唯一自分たちを祝福してくれたバーナードに、一番最初にその報告をしたい]

 それと、もっと先、いつになるかわからないけど、その……家族が増えた時は……チャンドラに診てもらいたいし、さんば……っていうんだっけ?それ、それをしてもらいたい。

[スピカもわかっている、今のチャンドラはとても厳しい状態であり、その夢が叶わない可能性の方が高いことも。だから]

 それが難しかったら……うん、やっぱり一番最初にチャンドラに報告したい。

[墓前でもなんでもいい、全然違ったのにどこか似ている気がする"友達"に一番最初に知ってもらいたい]

それと、もしゾズマに「なんで一番最初じゃないの!」って叱られたら、一緒に叱られてほしい。

[きっとゾズマならそういう、本気じゃなく、冗談で怒ったように笑いながら**]
(313) 2022/07/23(Sat) 11:27:47

【人】 調査員 ルヴァ

― スリープ室前後・ゾズマ ―

[スリープ室前に到着した時
ゾズマから手を離していいと告げられる。>>301
まだどこか弱弱しくは見えるけれど
大丈夫と告げる彼女の意思を尊重して手を離した。

「お礼」については
そんなんでいいの?と思ったけれど
「そうして」とまで言われれば頷くほかなく。

告白の返事―――についても
思ったより早いな???とは思ったけれど了承し、
その場では一旦見送りに終始したかな。]
(314) 2022/07/23(Sat) 11:42:06

【人】 休職中 スピカ

【帰還後/自室】

[やばい、と思った。
鏡に映る自分の輪郭がどこかまろみを帯びていることに]

 え……、私こんなに顔丸……え?

[心当たりは正直あった、料理を覚えたからだ。
アマノとゲイザーから教えてもらった料理を作っては、たまに来るダビーに振舞う。
味の感想を聞いて、改良を重ねる、当然試食をする。
そしてこうなる]

 は……はわ……。

[もしかしてダビーは気付いているのか?気づいていながら見なかったことにしてくれているのか?
もし気付いているのだったらちゃんと言ってほしい。
もし気付いていないのなら気付く前に何とかしなければ]

[とっさに端末を手に取りメッセージを送ろうとする。
が、あまり調子がよくないと聞いている、本当に送っていいのだろうか?
急に頭が冷えてきた]

 ……うん、これはお見舞いだから……。

[自分に言い聞かせてルヴァにメッセージを送る]

 『調子はどう?
  ルヴァがよかったら、お茶でもしない?』
(315) 2022/07/23(Sat) 11:42:55

【人】 調査員 ルヴァ

― 出迎えの後 ―

[先ほどと同じように自身の部屋に彼女を招き入れ、
適当なところに座るように促す。

先ほどのゾズマの感触からしても
yes/noは正直半々くらいかなあと思っていたので
彼女の口から告げられた返事は素直に嬉しいと思った>>304

しばし口を噤み、彼女の顔を見ながら
その言葉を最後まで聞いて。]

………うん。

[見てても何となくそんな気はしていた。
(色恋めいた影が全くないからこそ
別に無理して気持ちを告げなくても
傍で見てるだけでもいいかな〜と思ってたわけで)

恥じらいもなくあけすけな言葉が出てきた時は>>306
さすがにちょっとぎょっとはしたけれど、
まあ、とりあえずは口を挟まずに。]
(316) 2022/07/23(Sat) 11:43:51

【人】 調査員 ルヴァ


……オッケー。わかった。


[一通り聞いて、頷いた。
多分だけど何となく言いたいことは伝わった、と思う。
なにから話そうかな。えーっと。]

正直さ、「考えたけどやっぱりそういうのはムリ」
って振られる予想も十分してたから、
受け入れてくれただけで嬉しいよ。

それってさ、
「コイビトとかよくわかんないけど
 それでも付き合ってみたい」

ってくらいには
僕って人間の傍に居たいと思ってくれてる、
ってことでいいんでしょ。

[彼女の語る想い。

きっと自覚はないのだろうけどそれは。
恋の先に行きつく終着点あいに似て聞こえて。
もしかしたら簡単に「好きだよ」と言われるより
得難い感情なのではないだろうか。>>308

サダルが似たようなことを言っていたとは知らないけれど
ルヴァにはそんな風に聞こえたから。]
(317) 2022/07/23(Sat) 11:46:10

【人】 調査員 ルヴァ


で、そうだなあ。
してみたいことだっけ。

ゾズマと一緒にご飯食べたり、デートしたり
他愛ない話したり、今までと変わんないそういうこともしたいし。

あと、まあ。トモダチじゃやだって言うのはさ。
そりゃキスとかセックスとかもしたいよ。フツーに。

勿論それだけが目当てってわけじゃないし。
嫌がることするつもりはないけど、
義務感とか嫌々で付き合われるのは寂しいかな。

すぐに、とまでは言わないけど
「僕と」肌で触れ合うことを
心地よく感じてほしいとは思うよ。


[彼女の"恋"の定義はよくわからない。
自分にドキドキしないというのなら
それはそれで仕方ない面はあるけれど、
性的なことは大事なコミュニケーションだと思っているので。
まったく何とも感じてもらえないのは悲しいものがある。]
(318) 2022/07/23(Sat) 11:58:29

【人】 メカニック ゾズマ

【コールドスリープルーム】

[ルヴァから手を離したゾズマは、「大丈夫」ともう一度つぶやいてから、一歩、室内へと足を踏み入れた。]

  スピカ、
  ――――
この、バカ!!


[ダビーが彼女の側についてくれていたって――そもそも彼女の姿がこの場に現れていなくたって>>-314、この罵倒が止まることはない。
 友だからこそ、スピカに「生き延びられて良かった」と寄り添う前に、この場で示すべき怒りだ。
(チャンドラとの間でもそんな「バカ」の仕返し>>5:134だったり、バーナードともどもぎゅっと抱きしめられたり>>5:160、があったとは知らなかったけれど)]

 ばか。ばか。
 あんな腑抜けたサマ、見せやがって、スピカ。
 もうちょっと、しゃきっと、しろ、っての。

[「ばか」を放ってから、ぼろ、ぼろと、零すつもりの無かった涙が落ちていく。その涙は紛れもなく安堵からのものだったけれど、あまりにもみっともない姿だ。
 この「しゃきっとしろ」は、本当に“人のことは言えない”以外の何物でもなかっただろうけれど、ゾズマがそれを自覚することはなかった。
 そのくらい、この時のゾズマは、スピカのことでいっぱいいっぱいだった。]
(319) 2022/07/23(Sat) 12:19:12

【人】 生物学者 アマノ


【〜1年後〜】

[俺達の見慣れた、あの繊細な刺繍入りの白服に愛用の黒いヴェール。

窶れた頬に薄く紅を刺して棺に横たわるチャンドラは、でも、ただ眠っているようにしか見えなかった。

その日は抜けるような青空で。

建物外に広がる庭園は今が盛りとばかりに数々の花が咲き誇り、そこにチャンドラが立って微笑んでくれるなら、それはここに居る誰より似合いの光景のように思われた。

でも今日、俺達は、彼女を見送らなくてはいけなくて。]

ありがとう。
────おつかれさま、チャンドラ。

[彼女だけに伝わるくらいの声で小さく告げながら、1人1人、彼女の棺へと花を手向けていく。

可憐な白いリシアンサスは、華やかすぎるバラよりも、香りの主張が強い百合よりも、彼女にとてもよく似合っていた。

俺は、神など信じないし、ゆえに祈りはしないけど。

でも、チャンドラの魂が辿り着くのは花が咲き緑が揺れる穏やかな場所であれば良いと、切に思った。]
(320) 2022/07/23(Sat) 12:19:52

【人】 生物学者 アマノ


[その場に居るのは、帰還後そこそこの頻度で見るようになった顔も居れば、かなり暫くぶりな者も居て。

その1人がバーナードだった。]

────……?
お前、なんか、疲れた顔してないか?

[見慣れない黒い服なんて着てるからか?と訝しがりながらも見やれば、へらりと笑うその顔にも、以前には無かった陰が落ちている気がして。

ふわふわとしたくせ毛は相変わらずなんだけどなと見下ろせば、後頭部に不自然な傷があるのに気がついた。
────それは、"意図的に切り、再び塞いだ"みたいな。しかも、複数回。

怪我の治療としてではなく、移植縫合に近い、人為的でしかない傷跡。]

お前……母星に帰ってるとか言ってたよな? >>262
何、されてた────?

["調査とか研究とか"と言っていたか?コレはそんなもんじゃないだろう。

チャンドラの伝手で入った研究機関での活動という二足の草鞋を履き始めていた俺は、その傷跡が"何によるものか"くらい、理解できるようになっていた。]
(321) 2022/07/23(Sat) 12:21:31

【人】 生物学者 アマノ


────ッ。

なんで、その状況をとっとと言って来ないんだ、
このクソ馬鹿!
(322) 2022/07/23(Sat) 12:22:11

【人】 生物学者 アマノ


[バーナード君、久方ぶりの馬鹿ゲットおめでとう。
そんな茶々を入れている場合じゃない。]

────もう"終わった"のか?

いや、そんな事ないな、
"あいつら"は容易には離さんだろお前の事。

[自問自答は秒で終了。
"使う道"、"使う道理"がある限り、あいつらは何度だってバーナードの体を切り刻むだろう。

俺達が眠っていた4年ちょっとの間、"命を切り売りする星"や"搾取する星" >>3:18 と、そんな文化から脱却を図ろうとする研究機関の対立構造はそこそこ大きなものになっていて、政治も強く絡み始めた結果、実験体らにある程度の人権が認められるようには >>266 なりつつあった。

幸い俺の得意とする微生物分野の研究はそれほど先には進んでおらず、研究機関には歓迎の諸手を挙げて出迎えられた。

バーナードの表情を見ることなく、俺はその場で各方面に連絡を入れ始める。
どこだ、どこからだ、あの星に一番圧力をかけられるルートは。]
(323) 2022/07/23(Sat) 12:23:19

【人】 メカニック ゾズマ

[だから、ルヴァ>>84のようにはすぐにさらっとバーナードを迎えられたわけではなかったけれど――。
 バーナードの謝罪の中にあったその告白>>144は、流石にゾズマの耳にも届いていた。]

 ……   
ッはぁ!?


[自分が眠りに就いた後、“残されている者”たちから逃げてきていたことで、この時まで知ることのなかった事実(それも、秘密にしていたのだろう事実>>194)。
 思いっきりバーナードのほうを振り返ったゾズマの声色には、驚愕がはっきりと表れた。涙に濡れた顔にまで驚愕の色は滲んでいた。]

 ちょっと、アンタさ、
 自分が死んだ時の話とかしておいて、
 マジ一体何やろうとしてたのさ……??

[何やろうも何も、たった今本人が「脚切る」「クローン作る」と口にしていたのだが、それでもつい零れた疑問形。
 とはいえ、バーナードが“普通じゃない”らしいことで特段何か言おうとした訳ではない(これはルヴァも同じだったらしい>>311)。ただ単に、何か一人で突っ走って無茶をやらかそうとしていたらしいことへの疑問形だ。
 彼が自分で責任を全部引き受ける企み>>5:117までしていた(が、バレた)とまでは考えなかったが。]
(324) 2022/07/23(Sat) 12:24:36

【人】 メカニック ゾズマ

[結局、当のバーナードからは“遺言の話忘れて”なんて話>>256が飛び出してきたので、忘れてやるよとばかりに思いっきり頷いた。
 この先本当に忘れられるかは別として、事実として、遺言読み上げの必要は当分なくなったのだから]

 スピカといい、バーニーといい……
 マジバカばっかじゃないの何なの一体。

[ルヴァに支えられるまでの苦悩の重さも、つい先ほどの涙もどこに行ったのかとばかりのこの呆れは、ここで言う「バカ」たちが、それでもちゃんと生還の可能性を得られたことへの安堵の裏返し。]
(325) 2022/07/23(Sat) 12:24:55

【人】 生物学者 アマノ


[お前が"そんな"だとな、チャンドラに怒られるんだよ。
"馬鹿な子供が馬鹿な真似をしないように止めるのも、大人の仕事" >>4:81 なんだから。]

バーナード、お前、俺のものになれ。

[言い放ったら、それは語弊がありすぎたようでおかしな声を挙げられてしまったから、慌てて言い直す。]

いや、俺はラサルハグのものだけど。

っじゃなくて、そういう意味じゃなくて!

俺の居る研究所の所属になれと言っている。

["お前には使い道があるからな"なんて言い方、嫌な響きも甚だしくて言ってる自分に吐き気がしてくるのだけど。

でも、"助けてやりたい"と告げたところで素直に頷くバーナードではないように思われたから、あえてそんな風に言ってやる。

たとえそれが小型宇宙船1隻分のコストがかかったとしたって、安いものだ。*]
(326) 2022/07/23(Sat) 12:25:17

【人】 メカニック ゾズマ

[さて、呆れの裏の安堵と共に――、“最後のひとり”になったチャンドラへと視線を向ける。

 眠りに就く前にちゃんと「健康でいられるように」約束した手前、残された資源を適切にやり繰りして>>1>>234過ごしてくれるだろう、とは思う(翌日の夕食のメニューについて>>2だとか、アマノのアレの最終的な行き先について>>248は、まだ知らない)
 自分やダビーが残したマニュアルが彼女を助けることだってこの先あるかもしれない、と――無いなら無いで、その分の負担がなくて済むということだけれど>>249
 何より、どこか人間的な素振りを見せ始めたアンテナが、彼女を側で支えてくれるだろう、と。

 それでも、あの時耳にした、「私と変わって」>>5:48とスピカに告げていた彼女の声は、忘れようがない。]

 ドクター。
 
(327) 2022/07/23(Sat) 12:25:20

【人】 メカニック ゾズマ

[今の自分はここで全部吹っ切れることができた、なんて訳はない。
 いくらチャンドラのことが自分一人に伸し掛かっている訳でないと理解したって、それは変わらない。変わらないけれど――。
“命あるものはいつか終わる”の諦観だけではない、繋いだ手と「大丈夫」の言葉の支えを知っている今だからこそ、ここで頽れることはなかった。]


  ……あとは、任せるよ。ドクター。

[チャンドラには聞こえないと判っていても。
 眠りに就く間際にも伝えた「よろしくね」を、「任せる」という形で微かに零してから、ゾズマはスリープ室を後にした。**]
(328) 2022/07/23(Sat) 12:25:37

【人】 休職中 スピカ

【一年後】

[その日はスピカは独りでいた]


[その知らせを受けた時のスピカは自分では冷静だったつもりだったのだが、ダビーによると明らかに"あの時"と同じようであったと言われ、担当医との相談元、このような判断をした]

[
親しい者の死が与えるショックは尋常ではない。
それもあなたたちのように、運命共同体であり、家族ともいえるような間柄ならなおのこと。


担当医はそう言って首を横に振った。

あなたの行きたい気持ちはわかる、でもそれは今すべきことではない。
むしろ、行ったことであなたの心の平穏が失われるのであったら、彼女はそのことを悲しむのでは?


そう言われると返す言葉がなかった。

大丈夫です、時間がかかってももいずれはちゃんと向き合うことができます。
ちゃんと向き合えるようになったら、その時改めて会いに行きましょう。


そう言われてその日のカウンセリングは終わった]
(329) 2022/07/23(Sat) 13:18:46

【人】 休職中 スピカ


[果たして棺に入れていいのかわからないが、チャンドラに渡してと、雑貨屋で見つけたチャンドラに似合いそうなペンダントをダビーに託し、スピカはこの家でダビーを待つことを選んだ]

 趣味じゃなかったら……突き返してくれればいいのに。

[ベッドの上で丸くなりながら、処方された薬でボーっとした頭でそんなことを思う]

[周期的に放射性物質が噴射される箱の中にいる猫。
開けて観測するまでは、箱の中には生きている猫と死んでいる猫が重なって存在している。

スピカはまだ箱の中を観測することが、観測される事象を受け止めることができない。
その日が来るまで、スピカは生きている猫と死んでいる猫が重なって存在している箱を大事にすることにした]

 ……ね、チャンドラ。
 いつでも会いに来ていいから……。

[スピカは夢を見ない。
それでも……チャンドラが会いに来てくれるのだったら、いくらでも見たいと思う]

 ……おやすみ、またね。

[夢の中で逢いましょう、と。
布団をかぶり、そのまま眠りについた**]
(330) 2022/07/23(Sat) 13:31:21

【人】 調査員 バーナード

【別れの日】

[>>320白い花が、白い彼女を埋めていく。
 ものすごく泣いてしまうような気がしていたけれど、何かが壊れたみたいに雫は落ちてこなかった。

 彼女が眠る病室に誰かが花を持ってきていた。
 あの時、チャンドラは花が似合うな、と思った。
 可憐な花弁の曲線は、金の巻毛のやわらかさによく馴染む。
 涼やかな香りも、凛とした君にぴったりだ。
 目が覚めたら僕からももっと花を贈るから、早く起きてよなんて願っていたっけ。

 けれど今、花に囲まれる彼女を見て。
 ――きれいだ、とは、思えなかった。]
(331) 2022/07/23(Sat) 14:04:13

【人】 調査員 バーナード

[>>321一通りが終わった頃、疲れた顔、とアマノに指摘されれば、そちらを緩慢に振り返り。]

んー?
へーき、少しねむい……かも。

[なんて、笑って誤魔化した。
 実際、いろんな解析にかけられいろんな組織を採られ、血も体液もいろいろと抜かれて、維持の輸液を与えられたところで体力は若干落ちている。睡眠時間は長くなっていた。
 精神的にも疲弊していたし、4年前に見せていた雰囲気とまるきり同じとはいかないが、それでやりきれる、と思って。]

ええ?
言ったじゃん、前、連絡くれたとき。
長期航行と、事故とか、コールドスリープからの生還とか、いろいろ、身体にどういう影響が出たかって、検査とか調査とか……ほら、一回コールドスリープした組織からの再培養だとより強いものが出来るんじゃないかとか……

[何されてた、と声音を強張らせる様子には、文字情報には載せきれなかったいくらかの現状を語る。
 あんまり触れないでほしいな、と内心思うが、しかしてそれは許されなかった。]
(332) 2022/07/23(Sat) 14:04:35

【人】 調査員 バーナード

ひゃっ、


[久しぶりに聞いた、この音圧>>322
 言ったよ、言った。検査の話は。
 詳細は言わなかっただけ。詳しく話したところで現状が変わると思ってなかったし、変に心配をかけるだけだと。]
(333) 2022/07/23(Sat) 14:04:56

【人】 調査員 バーナード

[>>323終わったのか、には表情を曇らせる。]

…………――――わかんない。
もともと、協力は、期間限定だったんだけどさ。

[チャンドラが目覚めるまで。実はそんな約束だった。
 けれど、その期限はもう来ない。
 なら、戻らなくてはならないんだろうなと思う。
 本当はまだ宙の世界にいたくて、石を日がな一日拾っていたいが、今の所望みは薄い。]

へ? なに、

[>>326知らないうちに破局したの、と言いかけて、そこまでは出ずに良かったと思う一文で否定された。
 いや、本題本質の部分を聞いても、何言ってんの、という気持ちしか湧かなかったけど。
 "使いみちがある"――そういえば、4年前に目が覚めたら身体を提供する約束をしてたなぁって、思い出す。]
(334) 2022/07/23(Sat) 14:05:13

【人】 調査員 バーナード

……う、ん。
僕に、拒否権はない。

[目下僕の悩みは、じゃあどの連絡船に乗って帰ったらいいのだろう、ということあたり*]
(335) 2022/07/23(Sat) 14:05:24

【人】 メカニック ゾズマ

【ルヴァ自室】

[滔々と打ち明けた答えと願いに、ルヴァは頷いてくれた>>317
 思えば、何を以て“恋”とするのか――その認識すらもあやふやなまま、「コイビトになってみたい」という意思を告げてしまっていた、と気づくも。
 それでもここで告げた想いは、彼にきちんと伝わっていたようだった。
 “振られる予想”をする程に、振られることも覚悟していたらしい彼に、眉を少し下げた笑みを作ってみせながら]

 うん、そういうこと。
 ひとりの人間としての、ルヴァの側にいたい。
 そのためだったら、よくわかんないことでも、
 試しにやってみようって思えたから。

[だからぜひお付き合いします、とこちらから告げるより前に。
 へにゃ、と笑う彼の「よろしくね」>>-1185が聞こえたから]
(336) 2022/07/23(Sat) 14:39:53

【人】 メカニック ゾズマ

[恋愛関係においてしばしば、(特に一方的な)「頑張り」が積み重なって破局する、というケースがある。
 ゾズマ自身もここで「なんかムリだわー」のことを挙げることができる程度には、無理する関係性の問題は認識できていた筈、だったのだけれど。

 一緒にご飯食べたり、デートしたり、お喋りしたり、いつもと変わらないことしたり――。
 そうルヴァから「してみたいこと」を教わった時に>>318――「義務感とか嫌々で」という語を聞いた時に、先ほど自分でささやいた「頑張らなきゃ」のことを振り返らざるを得なかった。]

 いや、うん、勿論!
 さっきも言った通り、ダメなのはダメって言うし!
 キスとかセックスとかも――無理はしない。
 嫌々でやる訳ない、けど。

[さっきその語を出した時にぎょっとされていた>>316ことにも構わずに告げるも、この時は単にあけすけに話すだけではなかった。
 この時のゾズマの声には、確かな緊張が滲んでいた――それは、真に未知なる星への上陸に臨む人類が抱く緊張に似ていたのかもしれない。少なくともゾズマにとってはそう思えた。]
(337) 2022/07/23(Sat) 14:41:33

【人】 メカニック ゾズマ


 ルヴァがそう望むなら――、
 少しずつ、でも、触れ合ってみたい。
 ホントにこういうのが自分にはダメかどうか、
 そういうの、確かめる意味でも。

[こんな「お試し」は、誰相手であってもできる訳ではない。
 「僕と」、とさっきルヴァが告げた言葉の通りに。
 側にいたいと自分が願う程の彼からの希望>>-1190あってこそ、踏み出そうと思えた一歩。]
(338) 2022/07/23(Sat) 14:42:14

【人】 船医 チャンドラ

─ ??? ─

[スリープ装置の中で眠るゾズマの表情が柔らかくなったように見えて、少しだけ安堵の表情を見せる。
ずっと何かに悩んでいるかのような翳りが消えている──ような、気がして]

……うん、いい顔になったじゃないか。

[そう、呟いた]
(339) 2022/07/23(Sat) 14:50:43

【人】 機関士長 ラサルハグ

【〜1年後〜】
>>320

[青空の下、
 チャンドラの告別式が行われた。
 うら若くして亡くなった女性の式にふさわしく、
 美しく花咲いたイングリッシュガーデンの中、
 棺桶に眠る淑女の顔は青白い]

 ………お世話になりました。

[皆が花を置いていく。
 >>331その中にバーナードの姿もある。
 泣きじゃくっているかと思えばそうではなく、
 むしろ、表情をやや失くした様はかえって寂しさを物語っている。
 喪主はチャンドラの希望もあって、バーナードが務めた。
 おそらく、あのバーナードが眠る日、何かしらの約束があったのだろう。
 彼女の想いは叶えられ、彼は今ここにいる]

 貴女がちゃんと脚を外してくれててよかった。
 外してなかったら、誤作動がおきていたかもしれなかったらしいです。

[花を捧げるときは片膝をつく。
 同じ義足はまだ十分に使用できるもの。
 チャンドラを見るとは黒いネクタイを肩にかけ、その頬の近くにあえてライトグリーンの薔薇を置いた]

 本当にありがとう。

[昔も、そして、今回も、
 彼女にたすけられたのは間違いなかったから]**
(340) 2022/07/23(Sat) 14:52:02

【人】 求職中 ダビー

[その後 通話中>>295]

[かなり悶々としつつ待っていたところ、スピカから電話がかかってきたので1コールで出る。
事情を聞けば、何ということはない。
要は焼きもちを焼いてほしかった、という事なのだろう。

ふう、と息をつく。]

ラサルハグやアマノのところに行くくらいでそんな心配はしない。大体、奴らは付き合っているだろう…ゴシップ報道でも出てたぞ。

[もちろん報道とは関係なく周知のことではあるのだが。]
(341) 2022/07/23(Sat) 15:08:01

【人】 求職中 ダビー

…困ったな。

[実の所を言えば嫉妬というものに縁がないわけでもなく、初めて親密な中になったと言える異性。
クルーや、各種検査や手続との関わりなら何とも思わないのだが。そうでないなら…傍目に出さないながら心中穏やかならざる事がなくもない。]

………俺の気持ちはまあ、聞いてのとおりだ。
俺がスピカの事を好いているのは確かだし、落ち着くまでなかなか行動で示せないのがもどかしいが……

その。あれでは足りなかったか?

[問いかけは少しばかり不安げに聞こえたかもしれない*]
(342) 2022/07/23(Sat) 15:08:43

【人】 機関士長 ラサルハグ

【実家へ】
>>297

いいものだろう?
乗り物は好きなんだ。

[ちなみに今はマニュアル運転中]

行ける範囲がとても大きくなる。
すると、視野も広くなる。
いろんなものを見てみたい、行ってみたいが増える。

その究極が宇宙船だったんだ。

[少し開いた窓から夜に冷えた空気が入り込んで、
 細かく、髪を揺らしている。]

まぁ、うち、死んだ親父が宇宙船の整備士でな。

[そんな昔話、きくかな?]*
(343) 2022/07/23(Sat) 15:24:18

【人】 休職中 スピカ

【通話中/>>341

 うぅー……それは、そう。
 そうなんだけど……。

[アマノやラサルハグに対して特別な感情が起こるか、はっきりとノーだとスピカは断言する。
アマノに対しては最近はポンポン言いたいことを言い合える関係だと思ってる。多分、ゾズマに対するのと同じ種類の感情だと思う。

ラサルハグに対しても、同僚としても人としても素晴らしい人間だと思っている。が、それだけだ。
それなりに付き合いは長いが、プライベートのことを知ろうとは思わないし、向こうもそう思っているだろう]
(344) 2022/07/23(Sat) 15:30:15

【人】 休職中 スピカ


[何とも言えないもやもやした気持ちに投げかけられた「足りなかったか?」という言葉>>342]

 ぴぃや

[謎の奇声を上げたスピカはそっと端末を置くと、壁に頭を打ち付けた。
それで冷静になったのか、何事もなかったのかのように端末を手に取り通話を再開する]

 その……足りなくなっていうか、十分っていうか……うぅ……すごい嬉しい……
けど!


[思わず声が大きくなる]

 私が……あのー……ダビーが他の人と話してるの見ると、そういう気持ちは一切ないってわかってるけど!!!……なんか、なんか「私のダビーなのに!」って思っちゃって……。

[嫉妬ではある、だが嫉妬というにしては幼い感情だ]

 なんか……私だけそういう気持ちになるの……、ちょっといやで……。

[自分の方がよっぽど緑色の目をした怪物じゃないか、とスピカは落ち込んだ**]
(345) 2022/07/23(Sat) 15:40:33

【人】 生物学者 アマノ


>>343

────誰かの助手席とか、初めてだ。

[いや、タクシーとかは別にしてだぞ?

楽しいものだなと目を細め、ちらりと傍を見るとラサルハグも常になく楽し気に瞳が輝いている。]

お父さん、亡くなられてたのか。

[言い淀んでいる風ではなかったから、ぽつりとそう返した。先に、「母さんに」と言われていたから薄々気付いてはいたものの。]

────聞かせて欲しい。
お前のこと、もっと知りたい。

知ってても知らなくても、お前のこと好きなのは変わりないけど、それでも。

[もう10年くらいの付き合いになるのにな。
ラサルハグとそんな話をしたのは本当に、今日が初めてだったんだ。*]
(346) 2022/07/23(Sat) 15:42:58

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>346

そっか。助手席って、割と眠くなるから、
その時は寝てくれてたほうが楽なんで。

[前置きしつつ]

ま、親父はとにかくすぐ船に乗ってしまう人だったから。
いつも、俺は母さんと二人だった。
母さんは気楽そうだったけれど、実は寂しかったんじゃなかなって思う。
だから、俺は、親父と同じことはしない、って小さなころは思っていたんだけど、
結局、たまにかえってきた親父に観光船に連れてかれて、
あっというまにこの道だった。

母さんはやれやれって感じだったな。
(347) 2022/07/23(Sat) 15:53:46

【人】 求職中 ダビー

【自室/事後処理>>300

[急に大声を出すスピカに、なぜそんなに狼狽えるのかよくわからない、と思いつつも、気を悪くしているわけでもなさそうだしいつものことだ、と思い直す。

それでも、結婚式というものが女子にとって一生一度の大事なもので、決して蔑ろにするものでない事くらいは分かっていたから、スピカのやりたい事を今のうちに聞いておこうと思った。

今はスピカはもちろん、自分もまだ表立って好きに動けるほど自由ではない。自分の業務に瑕疵のないことを証明するのは比較的容易だったが、世間がどう思うかは色々別問題で、ほとぼりが冷めるのを待つ状況。

ともかく、スピカの答えはといえば。]
(348) 2022/07/23(Sat) 15:59:47

【人】 機関士長 ラサルハグ

で、親父なんだけど、
ここで宇宙で死んだ、とかだとまぁ、かっこいいけど。
そうじゃなくて、病気になったんだ。
Fe2O3ーBっていう、血が錆びていく病気。

宇宙飛行士に多いって言われててさ。
まだその原因については不明なんだけど、
どちらにしても、難病。

で、親父が現役のころはまだ余裕はあったんだけど、
治療費がすごくてね。

だから、そのころは、全然いい暮らしはできてないんだ。

[大学の時も、裕福層とはいえない服装や暮らしぶりだっただろう]

で、結局、
やっぱり稼ぐには、というのと夢が複合して今があるんだ。
(349) 2022/07/23(Sat) 16:01:38

【人】 求職中 ダビー

……そういう事なら構わないが。
それでいいのか?

[てっきり海の見える夕陽の丘とか、純白のチャペルとか、そんな言葉が出てくるかとも思っていたから、一瞬拍子抜けして、けれどすぐそうではないと思い至った。

彼女がそれだけ自分との未来を真剣に考えていて、クルー達との絆を大事にしているからだろう。]

わかった。一番にバーナードへの報告と、チャンドラへも…だな。
ゾズマがそう言った時は…一緒に叱られてやる。

全て終わったら…正式に一緒に家族になろう。

[色々な事がありすぎた船を離れて、第二の人生を二人で歩んでいく。
それは確かに最良の事だと思ったから、深く頷いてスピカの手を握り、告げた**]
(350) 2022/07/23(Sat) 16:07:20

【人】 機関士長 ラサルハグ

 だから、お前、船で、もう次ないかも、なんて言ったら怒ったよな。>>0:95
 俺、免許が切れるってことは、もう、いいかげん帰れってことなのかな、ってちょっと思ったりもしてた。
 実際、この脚もかなり心配をかけたし。

 でも、まぁ、今は、
 お前が真剣に怒ってくれたから、
 また飛ぼうと思ってるけどな

[ちらっと助手席を見て、にこ]

 ということで、
 心配かけまくってる息子なわけだけど、
 まぁ、それでも、うちの母さんは強くて明るい人なんで、
 楽しみにしてるらしいから、

 ヒロミよろしくな。**
(351) 2022/07/23(Sat) 16:11:39

【人】 生物学者 アマノ


>>347

────そう、か。

[不在がちで、でも事あることに自分の仕事場を見せてくれた父親。父親の不在を寂しく思う母親。

どちらも俺にとっては御伽噺の登場人物のように遠く朧げだ。

無愛想ながらも人に愛されるラサルハグの原点が見えた気がした。]
(352) 2022/07/23(Sat) 16:42:30

【人】 生物学者 アマノ


………………。

[お父さんが亡くなったのは事故か何かで……?と問う前に、淡々と、でも穏やかな口調で、ラサルハグの家族の歴史が語られていく。

そういえば奴は大学でいつでも一番安い定食だったな、とか。教本も先輩から譲り受けたのを使っていたか────とか。

人の身なりにそう気づく俺ではないが、思い返せばいつも似た風な出立ちだったようにも思う。]
(353) 2022/07/23(Sat) 16:43:27

【人】 生物学者 アマノ


正直、な。

お前が心から納得して船を降りるのなら、俺も無理矢理宇宙に引きずり出そうとかは思ってなく、て。

ただ、その義足を理由にして諦めると言うなら、それは違うだろ、って────腹が立った。

俺、怒りすぎてたよな。
…………すまん。

[ラサルハグがあまり素直に己の事を語るものだから、俺も釣られてしまったんだろうか。

常になく、思うことが素直に口から零れていた。
だから強がることもせず、]

────正直、すごく緊張はしてるけど。

変に格好つけようとかは……思わないようにする。

[まあ、腹は括ったよ、と、小さく笑い。

うっすら空に赤みが増えてきたら、”朝っぱら”はもうすぐだ*]
(354) 2022/07/23(Sat) 16:44:39

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>354
ヒロミが怒りすぎなのは、まぁ、ヒロミだからしょうがないかちなみに、動画の怒鳴り声はもうきいたらしいから、
恰好今更つけても同じだと思うぞ。

[むしろ、その動画を見たからこそ、
 連れておいで、になったんだろうと思う]

ヒロミがさ、
その、親御さんといろいろすれ違って、
どうしても親を許せないとかあるかもしれない。
で、どうしようかって考えたんだけど。

俺から、ヒロミの親御さんとは仲良くしろとは言わないけど、
じゃ、せめて、
うちの母さんと仲良くなってくれればいいなって思った。
うちの母さんを母さんって思ってくれればなって。

[朝が見えてきて、
 空は一番綺麗な色を見せる。
 夜明けの群青は空気が澄んでて、
 ついつなぎとめておきたくなるくらいだけど、
 時間はどんどん経っていくんだ]
(355) 2022/07/23(Sat) 17:04:10

【人】 機関士長 ラサルハグ

【実家】

[それからは、
 ほどよい田舎の小さな和風住宅に到着する。
 ラスと同じ赤毛の、でも、柔らかな雰囲気の母の出迎えに
 ヒロミはどんなだったかな、
 きっと、料理をするって聞けば、喜んで、
 庭に植えてある植物を母は喜んで案内するだろう。

 ラスがいないところで秘密の話もしたかもしれない。
 何か聞きたいことがあればチャンスかもね]**
(356) 2022/07/23(Sat) 17:08:17

【人】 メカニック ゾズマ

【帰還してそう遠くない頃】

[果ての無い夢から覚めた後、最初に目にしたのは真白な天井。
 未だぼんやりとした頭ではあったものの、“夢から覚めたらしい”、ということはなんとなく理解した。
 その後、担当の看護師から受けた説明が、状況の理解を助けてくれた。

 遭難したミスティックアンテナ号からの救出(4年42日の経過は、流石にすぐには知らされなかった)。コールドスリープの正常な解除。現在は重力適合と、スリープ解除後の検査のため入院中、とのこと。]

 ( ………、そう、だ。
   ドクター……、は? )

[感情の浮き沈みを繰り返していた夢の中で、彼女への負い目は絶えずにあった(当のチャンドラにそんな心地を垣間見られていた>>251ことには、気づいていない)
 この時ははっきり、最後に見た様子がどうだったかとか、思い出すことはできなかったけれど。
 なんとなく、自分が直していったものが役に立ったような――そんな風な気はしていて。
 そんな“もしも”から、ふっと口から出てきかけた問いを、諦観とも怖れともつかない心が押しとどめる。]
(357) 2022/07/23(Sat) 17:16:41

【人】 メカニック ゾズマ


 ( それより、も――。
   いろいろ、大変になりそう、かな )

[必要な療養を終えれば、これから先に待ち受けているものの想像はできている――感傷に浸るよりも前に、そういうことを考えてしまう。
 アンテナ号の事故に関しての事後処理――報告作業だったり、公の場での会見だったり、責任追及だったり。
 乗艦整備士である自分が、アンテナ号の処分>>217>>218やスリープ装置故障の件>>310で駆り出されることだって想像に難くなかった。

 艦内の人間関係をあげつらうゴシップが出てくることまでは考えてはいなかったけれど(世間はそういうものだと予期できてもおかしくなかったが)、それが無くとも、あの旅路と漂流を共にした“生き延びた者たち”――とりわけ、“夢の中でも”目覚める様子の無かったスピカ――のことが、気掛かりとしてあった。

 けれど、この時のゾズマには、それらよりも前に。
 一個の人間として――親のいるひとりの子としての、ひとつの闘いが待ち受けていた。]
(358) 2022/07/23(Sat) 17:17:24

【人】 メカニック ゾズマ

[そう、親族の面会許可が下りてすぐに、母が病室を訪ねてきたのだ。]

 ちょっ、まっ、……
「予め遺書残しておくような覚悟もないんだったら宇宙船クルーなんて辞めちまえ」!?

 あのさママ、それ4年以上も行方不明キメてた子供に真っ先に言う台詞!?? あのねー親なら他にもっと言うことあるでしょバカじゃないのママ!??
 第一さーなんかあったら死ぬ覚悟くらいはそりゃしてたよ!? それくらいはわかって――ねえ聞いてるママ!?

[遭難を受けて、さらに言えばラサルハグからの通達を受けて初めて“遺書”を書くことを考えたゾズマは(結局書く事態にはならなかったが)、乗船前に“遺書”を遺さなかった件について母から思いっきり怒られていた(チャンドラはきっちり事前に書き残していたのに!>>1:505
 面会――4年以上ぶりの再会が叶うなり、泣くでも抱きしめるでも「良かった」の言葉を掛けるでもなく、突然激昂を露わにした母。その姿は、親友を労わるより前に罵倒が出てきていたゾズマとも似ていたかもしれない。流石親子と言うべきか。
 尤もそんなことをこの時のゾズマにしみじみと感じさせる余裕なんてものは無い。それよりも――]
(359) 2022/07/23(Sat) 17:19:02

【人】 メカニック ゾズマ



 ( やばい、……
   今度こそマジで辞めさせられる! )

[そう、今まさに、特に何かの権力闘争に関わっている訳でもない家族間の事情という非常に個人的な問題によって、ゾズマは人生3度目・・・の離職の危機を迎えていたのだ――!]
(360) 2022/07/23(Sat) 17:19:35

【人】 メカニック ゾズマ

【回想】

[さて、人生3度目の離職の危機が今この時だとすれば。
 2度目の危機は、2年前、否、もはや6年前になる件の事故の件。
 では1度目はというと――その6年前の事故が起こる艦の出航を控えた時のことだ。

 大学の卒業見込みの立ったゾズマは就職先も決まり、メカニックとしての安泰な人生のコースをひとまずは踏み出した。
 「就職先が決まった」という話だけをした時は、母もまたそれを喜んでいた。
 不穏な風が吹いたのは、実際に就職してから、初仕事に関する話を簡単に告げた時だった。]

『――待ちなさいゾズマ。
 あなた、軍に入ってたの?』

 へ? ちょっと待ってママ。
 なんでアタシが軍にいる話になってんの……?

[初仕事の内容とは、とある軍用宇宙船の整備。詳細な話は機密事項に当たるため、ここでは話さなかったけれども。
 さて、この「就職先」の実態とは、単に軍需産業に携わっている製作所、というだけのこと。
 このかみ合わない話の原因は、単にゾズマの説明の仕方が悪かっただけだ。]
(361) 2022/07/23(Sat) 17:20:42

【人】 メカニック ゾズマ


『母さんが――わたしが、デネボラが、
 なんであなたを連れて逃げてきたと思ってるの!?
 なんで父さんが、あなたと母さんを
 ここまで逃がしたと思ってるのッ!?>>2:29

[ゾズマの記憶の中の母は、この時まで、穏やかで冷静で、気丈な姿しかなかった。
 母がここまで激昂する姿を見たのは初めてで、暫くは何も言えないままだった。

 その後、なんとか誤解を解くための説明はした心算だったが、その言葉がすぐに母に届いたかどうかはわからない。
 最終的には“自分が軍人になるわけではない”という話なのだと納得してもらい――そのはずだ――人生初の“離職の危機”を回避した訳だったのだが]
(362) 2022/07/23(Sat) 17:21:18

【人】 メカニック ゾズマ

[後に聞いた話で、母に怒られた日の翌日、なんと母はその件の製作所に抗議の通信を飛ばしていたらしいことをゾズマは知った。]

『いい? わたしのたった一人の娘を
 軍艦のクルーにするなんてことをしたら
 ただじゃ済まないと思うことね!
 だいいち気に入らないのよ、あなたたちの
 “ハーキュリーズ製作所”って名前からして!』

[……というクレームだったとかなんとか。
 結果としてゾズマが件の艦に乗船することはなかったが、それが地上整備班の主体たる製作所へのこのクレームが影響してのことだったか否かまでは定かではない。おそらくは、乗員たちにこの件がわざわざ伝えられることはなかっただろう。
 なお少なくとも、当時のゾズマは宇宙環境への適応訓練が済んでいなかった、というのは事実だ>>0:155。]
(363) 2022/07/23(Sat) 17:21:45

【人】 メカニック ゾズマ

【帰還後:入院中】

[――丁度この時の、最後に会った記憶よりも少し更けてみえた母の怒り>>359は、あの時の怒り>>362にも似ていた。
 そう振り返れば、もはやなんとかの顔も三度どころでなく二度までかもしれない、と思う。
 病床の上でゾズマは観念して溜息を吐き、真っすぐ見つめてくる母と視線を合わせた。]

 ママの気持ちは解った。解ったよ。
 解ったから……船乗りやめるかどうか、は、
 もうちょっと後にさせて。

 アタシ多分、これからいろいろ、
 事故の後始末とか――ちゃんと事実を伝えたりとか、
 やらなきゃならない仕事がいっぱいあるから。
 だから辞めるにしても、全部ケリつけてから。

『……、解ったわよ。解った、けど。
 今辞めなかったらあなた、結局ずるずる
 やっぱり辞めないとか言い出すんじゃないの。
 どうせ今回も・・・、ラサエダとかが
 あなたたち庇って辞任回避とか斡旋とかするんでしょうし』

 えっと、ママ。何回も言ってるけどあの人は、
 ラサエダじゃなくて、ラサルハグ・マエダ――
(364) 2022/07/23(Sat) 17:23:45

【人】 メカニック ゾズマ


  ――――え。
      ママ、今、なんて。

[「今回も」。つまり「前回」があったということ。
 心当たりといえば2年前、もとい6年前の事故の件だが――まさかそんなことがあったとは夢にも思わなかったゾズマは、ここで母から事の次第を聞くこととなった。

 あの事故の際、艦の不具合を炙り出さんとばかりの露骨な調査が行われたこと。整備班も(無論、勤めていた製作所も)そのやり玉に挙げられていたということ。けれどもそれは機器の仕様上の問題だったらしいと一旦結論付けられたこと>>0:220
 しかしその後の追加調査で再び整備員に問題が被せられ、当然のようにゾズマも責任を負わされていたということ(この辺りで製作所の上層部からひどい暴言を受けたことは、ゾズマも覚えている)。そしてその事態を知ったラサルハグが整備員の経歴をチェックし、ゾズマの腕の確かさを確認した上で就航に便宜を図ってくれていた。
 あれだけゾズマを叱責した所長が、それでも懲戒処分を下してこなかったのは、ラサルハグのこうした対応があったからこそだった、とも。]
(365) 2022/07/23(Sat) 17:24:39

【人】 メカニック ゾズマ


『って言っても、ラサエダから聞いた訳じゃないわよ?
 ハーキュリーズの役員だった人が家に来た時、
 お詫びのビスケットsweetと一緒に聞いた話なんだけれど』

[軍事部門でのトラブルということもあってか、この問題に関して自分の目と耳では兎も角、公のメディアでこうした問題に接することはあまりなかった(母らによって意図的に遮断されていただけかもしれないが)。
 そして当事者であったラサルハグからも、あの事故の後始末の件について特に何か言われた覚えはなかった(この艦で彼と一緒になってから、軍時代の話を聞いたこともまた、なかった>>2:347>>2:394)。
 チャンドラからは、あの件は「色々な要因が重なって起きた」>>3:328とだけ聞いている。
 この話がどういう経緯で件の元役員へ、母へ、自分へ巡り巡ってきたかは分からなかった、けれど]
(366) 2022/07/23(Sat) 17:25:32

【人】 生物学者 アマノ


>>355

────その報告は要らなかったぞ……。

[まじかよ……と、ラサルハグに背を向けるように身体を捩ってシートに頬を押し付ける。

マスコミのカメラの前であの啖呵はないだろう、俺。冷静になった今振り返ると、肝は冷える一方で。

で、アレ見て俺に会いたいとか。

ラサルハグの母親なのだからと信じてなければ、俺を憎んで刺したい気持ちで呼んだのかと勘繰りたくなるくらいだった。

────まあ、それは杞憂だったのだけど。]
(367) 2022/07/23(Sat) 17:28:43

【人】 生物学者 アマノ


[こんな突然に、手土産もなく申し訳ないと頭を下げる俺に、気にしないでとラサルハグによく似た蒼い瞳が細められる。

昨日の深夜に決まった訪問だったと言うのに食卓には絵に描いたようなこの地方の──つまり俺の故郷でもある──朝食が用意されていた。

懐かしい、と言う感覚とも少し違うのだけど、実家の家政婦が良く作っていてくれた献立。記憶の中のそれよりも、今日の食事は数十倍も美味しかった。」

────この茄子、すごく美味しいです。

[味噌汁と漬物に使われていた茄子があまりに美味しかったから呟けば、庭で育てているのだと。

食後には、気に入ったなら持って帰れば良いと家庭菜園を案内してくれた。

いつの間にか、ラサルハグの姿は消えていた。]
(368) 2022/07/23(Sat) 17:29:54

【人】 メカニック ゾズマ


 そ、っか。そうだったん、だ。
 お礼、言わなきゃ――…

[あの長い夢の中での“仕事終わり”の挨拶>>4:+61は、艦の事故を取り巻く問題を全て片付けてから、また改めて告げるべきだろう。
 では、あれからさらに遠い過去になってしまった、この件の感謝は?
 今更といえば今更で、それこそもう蒸し返すこともない過去の話かもしれなかった、けれど。
(その過去の証――義足のことが、まさか賛否両論の材料に使われる>>188なんて自体は想像だにしなかった)

 「ゾズマがいて、よかった」>>4:+61と言ってくれたラサルハグに、ペンと便箋で感謝を認めるのは、これよりもっと後の話。]
(369) 2022/07/23(Sat) 17:31:03

【人】 生物学者 アマノ


────心配、ですか。
ラサルハグがまた宇宙に行くのは。

[別に、このタイミングを狙ってたじゃない。
けれど、ぽつりと言葉が落ちて行った。]

あいつ、最初はもう飛ぶ事を諦めてました。

それを俺が「飛びたい気持ちが残っているなら飛べ」と怒鳴りつけてしまって。

今の義足がハンデなのなら、ハンデにならない義足を俺が作ればいいだろ、って……。

[でもそれは俺のエゴかもしれなくて。
悩んでます。

少し俯きがちに呟くように言った俺に、彼女のふわりとした微笑みは崩れなくて。

纏う雰囲気も顔立ちも全然違うのに、俺はどこか、チャンドラを思い出していた。 *]
(370) 2022/07/23(Sat) 17:31:07

【人】 メカニック ゾズマ

[と、ここで――ぷつりと何かの糸が切れたように、母が思い切りぎゅうっと抱きしめてきた。]

 むぐッ、
 ちょ、ママ、苦しい……アタシまだ病人!
 ホントこういう時、加減、しない……

[母の背中をさすりながら、ゾズマは弱弱しく笑って。
 それから、つられたように涙を、嗚咽を零した。]

   ……うん。大丈夫。
     もう、大丈夫だから、ママ。
     だからもう、泣かなくて、いいよ。**
(371) 2022/07/23(Sat) 17:33:05

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>370

[ラスの母、家庭菜園を案内しながら、茄子はぜひ持って帰ってと、園芸ばさみで茄子を採る。
ピーマンもあるのよ、でもあの子ちょっと苦手だけどね、なんて。
そのあと、縁側で冷たいお茶をヒロミに出したりなんかしながら、
ヒロミの話を聞く。]

この4年はさすがに長かったわ。
で、あの子も私より先に逝っちゃったのかな、って。
本当、うちの男はみんな私に心配ばかりをかけるのよ。

もちろん、今後も心配しかないけれど。
もう、仕方がないかな、ってね。
きっと、私が思うよりもいろいろたくさん、考えてんだろうから、
大人になったら、もう、引き留めるようなことはしていないの。
(372) 2022/07/23(Sat) 17:53:10

【人】 機関士長 ラサルハグ

でも最初、軍隊に行くって言った時は肝冷えたわね。
当時はそれが一番すぐに稼げるからとか。説得されちゃってね。
これだけは止めるべきだったけれど、過ぎてしまったものは仕方ないわ。

で、義足になって、さすがにあきらめるかと思ったら、それでも、とかで船乗っちゃって、
本当、父さんに似たのね。馬鹿なんだから。

[きっと、看病とか帰ってこないかもしれない子の心配とか、
 たくさん経験しているだろう、その手は、皺も増え、爪もKずんでいるところもある。
 でも、彼女は美味しそうに麦茶を飲んだ]

飛べないっていじけてしょんぼりしているよりは、
いいと思うわ。
あの子の脚がよくなるなら、とても嬉しいことよ

[よく似た笑顔でにこ]*
(373) 2022/07/23(Sat) 17:53:34
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a45) 2022/07/23(Sat) 18:04:45

【人】 休職中 スピカ

【自室/事後処理>>348

 正式に……家族……。

[じんわりとその言葉が胸に染みこんでくる]

[スピカは両親の話を一度だけ先生に聞いたことがある。
両親は共に同じ研究所で働いていたそうだ。そこは新世代エネルギーの研究をしている研究所だったらしい。
そこで出会い、結ばれ、スピカが生まれた。

安全性にリスクのある研究をしていたらしく、父親は別の研究所に行けないかということを相談していたというのだ。
その日は新施設稼働の記念行事で、育児のために休んでいた母親も行事に出向いた。本当はスピカも連れて行かれるはずだったのだが、その日はあいにくの発熱でベビーシッターに預けられて家にいた]

[その後は……ニュースサイトのアーカイブを漁れば山のように出てくる。
生存者0という凄まじい爆発事故という記事を]

[スピカに家族がいたのは生まれて数か月の間だけだった]
(374) 2022/07/23(Sat) 18:42:11

【人】 休職中 スピカ


[自分と似ているなと思った。
職場で出会い、リスクの高い職場を離れようとしている自分に。
そう思うと急に胸が苦しくなって、思わずダビーに縋りついた]

 それとね、……ダビーの家族、……ダビーのお母さんたちに会いたい、かな。

[何度も聞いたダビーの故郷の家族の話。
そこに出てくる人たちにどうしても会いたくなったのだ。
映画で見る作り物の家族ではない、血の通った本当の家族に]

[厚い胸板の奥から聞こえる生きているとわかる心臓の鼓動に、自分たちは生き残ったんだと実感を深める]
(375) 2022/07/23(Sat) 18:51:18

【人】 調査員 ルヴァ


あのね。僕。
ゾズマの笑った顔、好きだよ。

[よろしく、と告げるゾズマの笑みは。>>-1273
スリープ室に向かう前の
どこか繕ったようなものではなくて
自然と浮べられたものであるように感じる。

その顔を、いつまでも見せてくれますように。
彼女が心許してくれる存在が、自分でありますように。
そう願ったけれど。

その笑みがやや緊張染まるのを見れば>>337
そういった経験が(おそらく)ないであろう彼女には
いささか過激な話題だったかなあ、と思いを馳せもする。
まあでも大事なことだし。
最初にはっきり言っちゃったほうが
後々禍根になったりしない―――と思う。多分。経験上。]
(376) 2022/07/23(Sat) 19:37:34

【人】 調査員 ルヴァ


……ホント?

[それでも、踏み出して、
歩み寄ってくれる彼女が愛おしいなと思った。>>338

現に今、本人の申告通り頬を撫でても
嫌がっているような様子はなくて―――
心地よさを感じてくれているのだろうことが。
手を伸ばすのを許してくれていることが嬉しい。

釣られるように自然と表情が緩んで、]

ん。
そこまで言ってくれるなら―――………
大丈夫。優しくする。

[緊張している彼女の明るい髪を
安心させるように柔らかく撫でた後。

頬に手を当てて少し顔を上向かせ
目を伏せる彼女の唇に軽く、
触れるだけのキスを落とした。>>-1276]
(377) 2022/07/23(Sat) 19:39:02

【人】 求職中 ダビー

【通話中/>>345

[スピカの語る事の意味はよく理解できた。
もっとも、理解できたからどうなるという性質のものでもないなだが。
通話機の向こうで何か素っ頓狂な感じの悲鳴と音が響いたので少しぎょっとした。]

おい、大丈夫か…?
 ……大丈夫か、よかった。

それで、……そうだな。

[自制できているなら問題ないと言えばそうかもしれないが、スピカは割と真剣に悩んでいるらしい。自分だけ、というところだろうか。
それなら、やはり応えないといけないだろう]
(378) 2022/07/23(Sat) 19:48:11

【人】 求職中 ダビー

とは言え、安心しろ。
俺も、スピカが知らない男と二人で会っているのを見たらさすがに気にかかるし、場合によっては問い質してしまうようなことがあるかもしれない。

それに、嫉妬だって行き過ぎなければむしろ可愛いところもある。
そのくらいならむしろ可愛いものだと、俺は思うが。

[などと言って、ふと思い立った]

ちょうどいい。俺の方も、言いたいことがあったんだ。
今日はもう用は済んでいたりするか。

……今から会いに行っても、構わないだろうか?

[もし許可が降りたなら彼女のところに行って話を聞いて。
サダルを通じてスピカに惚気を直に聞かれたこととか、色々言ったはずだ**]
(379) 2022/07/23(Sat) 19:50:56

【人】 メカニック ゾズマ

【帰還後】

[退院してから暫くの間は案の定、記憶の時間軸も前後してこんがらがっていく程の多忙が待っていた。
 艦の整備作業やデータ入力・解析作業、マニュアル文書作成作業のような、同系統の業種を黙々とこなしていくのとは話がまるで違う。脳の多機能をフル回転させなければ片付けられないような“やるべきこと”の多さ!
 そんな多岐にわたる業務を、ゾズマはアンテナのようには(もしかしたら他の生身の人間のようにも)捌いてはいけない。この多大な負担でもう一度入院する羽目になるのでは――とふっと思う程の多忙だった。]
(380) 2022/07/23(Sat) 20:23:30

【人】 メカニック ゾズマ


 あーもう、なんでこんなコトになるかなー!
 はいはいあんこ玉(つぶあん入り)food牛丼foodの配達ポチっと!

[コールドスリープ装置の故障の件については、アンテナ号全般の整備を担当した整備士として、率直に事実>>1:65を告げた。即ち装置のクローズド部分を知る権限を得ているチームが“やるべきときに、やるべき”整備を怠った結果の故障なのだと。
 その結果、『アンテナ号事故の整備士、外部に責任転嫁』という主張がウェブ上で拡散され炎上。
 何故か「美人メカニック」というルッキズム的呼称までついてくるという有様で(なお“美人”という自覚はゾズマには全くない)、暫くは各方面の見舞いにすら出歩けないという事態に陥っていた。
 ラサルハグの尽力あって公的に責任を問われることはなかったが>>186(ママの見立ては正しかった!)、公的機関の外でとんでもない仕打ちを受けていた、という次第である。

 ……これだけの騒ぎになって、よく自身のルーツまで特定されて暴露されなかったな、とは内心密かに思う。
 “かわいそうな”にせよ“過激な”にせよ、話題を惹く不要なレッテルを貼られたうえでの炎上騒ぎにならなかったのは、不幸中の幸いだった。]
(381) 2022/07/23(Sat) 20:23:40
ゾズマは、イラチのメカニックにはあんこと牛丼が効く。
(a46) 2022/07/23(Sat) 20:24:06

【人】 メカニック ゾズマ


 ってかマジで、なんでこんなコトに……。
 艦の話だけしてりゃいいってのに。

[多忙の中でのノイズを排除するために、出来得る限り各種報道やウェブ言説は見ないようにしていたが、それでも不意打ちのように入ってきてしまう情報はある(それこそ自分の身に起きた件がそうであるように)
 アマノを取り巻く各種報道もそのひとつで――ラサルハグとの関係も含めて初耳が多かったが、だからといって何かとやかく言う必要もない話に思えた――後に本人から謝罪と今後の対応についての連絡が来るほどだった>>275>>276。]
(382) 2022/07/23(Sat) 20:25:08

【人】 メカニック ゾズマ

[幸いこの現代という時代宇宙航行時代は、端末通信を用いれば、外に出られずとも手軽に遣り取りはできる。
 未だ療養中だったスピカ>>310から、会いに行こうかというメッセージが届いた時は、ほっと頬を緩めていた。けれど――]

『今は外に出ない方がいいよ』

[こうして文字を打ち込んでいる時も、カーテンの外はひどくざわついていた。
 自分だけならまだしも、今の状態のスピカをこの騒ぎに巻き込むわけにはいかない。
(彼女自身だって、名前こそ公にされていないものの>>186、責任追及とは別の件>>270で“渦中の人”にされている!)]
(383) 2022/07/23(Sat) 20:25:39

【人】 メカニック ゾズマ


 本当マジ、宇宙人類全員、
 ボックスドライバーの話でもしてりゃいいのに。

[これが仮に実現すればすさまじい全宇宙洗脳になるわけだが、その辺りは気にしない。
あと多分この「全員」の中に母とアンテナ号クルーたちは含まれてない。

 帰還後の何時かに、スピカからさらっと“そういうこと恋とか愛とか”の相談を受けた際に、視線を逸らした無表情でしれっと返した一言>>78をいま、外のギャラリーたちにまるで呪いでも掛けるかのようにごちていた。
 もっともスピカに「ボックスドライバー」発言を返したその時は、ちらっとルヴァの顔を脳裏に過らせつつも「すみません、よくわかりません」的な結論に陥ってしまった故のはぐらかしだったのだけれど。]
(384) 2022/07/23(Sat) 20:26:05

【人】 メカニック ゾズマ


 ……、どうしてんだろ、みんな。

[帰還後、自分よりも状態の悪かった幾人かのクルーの話は聞いていた。
 ラサルハグやアマノ、ダビー、サダル、バーナードについては、特に何か問題があるという話は聞かなかったけれども。
(バーナードの部屋に響く拒絶>>262を、看護師たちは「問題」「悪い状態」だとは話さなかった)

 メンタルケア用の施設に移ったスピカは勿論のこと、
 頭部強打の影響で入院期間が長引いていたゲイザー>>165
 そして記憶の混乱が生じていたルヴァ>>179>>183
 ゲイザーは、本人が入院中に暇を持て余す程度には、そこまで心配するような状態でもなかったけれど。ルヴァは――]

 あれ。
 いつだったっけ、お見舞い、最後に行ったの。

[そもそもこの時、ゲイザーとルヴァはちゃんと退院できていたか――大事なはずの記憶さえも曖昧になっていく、この時の慌ただしさとままならなさ、で。]
(385) 2022/07/23(Sat) 20:26:41

【人】 メカニック ゾズマ



  ……あんなこと言ってた、のに、な。

[“支え合いたい”という願いを告げていた>>308のも、今のこの状況の中では、まるでうたかたの夢のよう。
 その後に触れたくちびるの柔らかさもあたたかさも。さらに重ねて、深めていった触れ合いも。痛さを覚えた時に止めてくれた優しさも。
 じんわりと感じた幸せも、心から交わした笑顔も――。
 確かな筈の記憶すら、まるで文字通りの夢のようと思えてしまう、そんな孤独が、今ここにはあった。

 今の自分では彼の心を支えられもできない――、そんな虚しさが、ひとりきりの部屋の中で零れた。]
(386) 2022/07/23(Sat) 20:34:09

【人】 メカニック ゾズマ

[ところでチャンドラについては――生還している、と伝えられた。
 ずっと眠っている状態であり、あとは彼女次第だと。
 そう、確かに、アンテナは本当に全員を“生きて還した”。]

  ……ドクターの、お見舞い、も。
    あれ。いつ行ったんだっけ、な。

[ひとつの希望が事実という形で叶った時、さらに希望の連鎖を期待する心と、“でも結局は”という悲観が過る心とがある。
 この時のゾズマの中にあったのは、表向きは前者――心の奥底では後者。
 ――きっと治る。大丈夫。きっと大丈夫。
 根拠のない希望が、曖昧な記憶の中の“自分が修理済みの”医療ポッドの存在も合わさって、頭のうちに響いていく。
 故に、この時のゾズマの頭のうちに、チャンドラとの別れのことはない――少なくとも表層上の意識では。]
(387) 2022/07/23(Sat) 20:34:29

【人】 メカニック ゾズマ

[けれども、とある“ひとり”に対しての永遠の別れは、避けられぬこととして意識のうちにあった。]

 とにかく。
 やらなきゃいけないこと、から、だ。……。

[ゾズマは、ひとつのメモリーを鞄の中に仕舞い込む。
 それは、ミスティックアンテナ号の解体と分析――そしてアンドロイド・アンテナの処分>>217>>218への立ち合いに際し、解体業者側に提供する艦体のデータを収めたメモリー。**]
(388) 2022/07/23(Sat) 20:35:37
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a47) 2022/07/23(Sat) 20:43:44

【人】 生物学者 アマノ


>>372

[籠に山盛りの茄子やきゅうり、トマトにピーマン。]

ええ、あいつピーマンちょっと苦手みたいですよね、ドライカレーに入れたら渋い顔してました。

[────なんて。

常の俺なら初対面の相手にここまで口が回ることはまずないのに、自然と言葉が出てしまう。

それは良く知るあいつの雰囲気で、あいつの眼差しで、でも少し違う温かな雰囲気を持っているこの人の前だからこそで。

ありがとうございますと口にした麦茶は、これまで飲んだどんなコーヒーよりも美味しく思えた。]
(389) 2022/07/23(Sat) 20:45:36

【人】 生物学者 アマノ


そう、ですか。

[馬鹿なんだからと言いつつ、彼女はとても嬉しそう。

仕方ないわねと、それは諦観でも悲嘆でもなく、ちらりと見た瞳は憧憬に近かったように思えた。]

────俺、ラサルハグが好きです。
学生の頃から。ずっと。

[意図せず”例の動画”と似た言い回しになったことには気付かない。

でもその口調は全く異なり、緑の庭に静かに落ちた。]
(390) 2022/07/23(Sat) 20:46:36

【人】 生物学者 アマノ


最初は、あいつの右脚になろうと思いました。
…………でも、それはあいつに失礼な話で。

今は共に歩きたいと思っています。
置いていかず、置いていかれず、いつでも横を見たら互いが見える距離と速度で。

[縁側に前屈み気味に腰を下ろし、決意するようにぽつりぽつりと呟いたら、”貴方、良い子ね”と、いう声と共に頭を撫でられた。

カサついて節ばった、働き続けた女性の手。

それでも俺は、サロンだのネイルだので磨かれた、綺麗に整っているだけのあの母親の指よりも余程に綺麗だと思った。

いつの間にかラサルハグも近くに居たが、どこから聞かれていたとしても、まあ構いやしないさ。*]
(391) 2022/07/23(Sat) 20:47:45

【人】 調査員 ルヴァ

― 帰還後 ―

[幸いルヴァ・ルロットは一介の調査員であり
この件に関して何かしらの責任を問われる立場には居なかった。

あくまで「巻き込まれた乗組員の一人」という立ち位置であり
―――まあなんやかんや検査したり
書類を書かされはしたかもしれないが―――
療養の必要があったのもあって割合平和なものだった。
情報が遮断されていた、ともいうけれど。

アマノが起こした暴露事件の余波で
(艦内での性の乱れがどうとかこうとか)
こちらに押し掛けてくる者も居たけれど
あまり要領を得ない返答だったので
記者たちも早々に見切りをつけたようだった。

それでも機関士長のラサルハグ>>188
メカニックであるゾズマ>>381はそうもいかず
多忙でなかなか顔を合わせるのも難しかったかもしれないけど。]
(392) 2022/07/23(Sat) 21:28:55

【人】 調査員 ルヴァ

[そんな中でも何人かは暇を見つけて見舞いに来てくれたと思う。

(あのアマノが顔を見せたことや
バーナードが姿を見せなかったことを
普段なら訝しんだかもしれないが
この時のルヴァはそれを不思議に思うだけの思考もなかった)

事故後暫くは一日ただベッドの上で
ぼんやりしているだけだったルヴァは
あまりちゃんとした会話はできなかったかもしれない。
それこそ退屈を嫌う、事故前のルヴァからは考えられない程に。

最初は自身が誰かもよくわからなかったほどだが
医者の助けを得て少しずつ回復し、
自身の状況―――つまり皆のことや、艦内で起こった一連のこと―――を正しく認識できる程度にはなり。

あまり部屋に籠りきりよりは
外に出た方がいいかもしれない、と言われ
時折見舞いのために外出するものの
結局はぼうっとして帰ってきてしまう。

ただ言葉に出来ない焦燥と
やり場のない不安だけがじりじりと胸を蝕んでいた。]
(393) 2022/07/23(Sat) 21:30:38

【人】 調査員 ルヴァ


………心を治す医者がいるのは
平和な証、なんだっけ。


[どこかで誰かから聞いたフレーズがふと過った。

ここが故郷だったらきっと早々に見捨てられていて、
それを考えるとこうして身を脅かされることもなく
療養に専念できる環境は恵まれているのだろうなと思う。]
(394) 2022/07/23(Sat) 21:31:37

【人】 休職中 スピカ

【帰還後】

[切り替わった薬の影響か、気が付くと一日中うとうとしている気がすると、スピカはフローリングに横たわりながら思う]

[あの日をきっかけに、芋蔓式(自分で調べた)両親のことを思い出すようになっていた]

[当時は連日報道されていた事故だが、おそらく乗組員にその当時のことを知る者はいないだろう。
もしかしたらアマノは少し知っているかもしれないなと思う]

[床はひんやりしていて気持ちいい]

[27年……いや、31年前になる、あの事故。爆発したのは次世代エネルギーと言われた新型燃焼の貯蔵タンクだ。
31年前の次世代、つまり現在主流になっているロケット燃料。
詳しい事情は分からないが、当時多くの科学者、政治家、宇宙開発関係者の首が飛んだと聞く]

[眠くなってきた]
(395) 2022/07/23(Sat) 21:36:38

【人】 調査員 ルヴァ

[好きな子がいた。力になりたいと思った子が。

大丈夫>>150だと、
あの時確かに思ったはずだった。

好きだと告げて、支え合いたいと言ってくれて
とても嬉しかったこと。
交わした言葉、触れた唇のぬくもりや柔らかさ、
ぎこちなく痛みに耐えながらも
初めて自身の全てを受け入れてくれた時のこと。
心から向けてくれた笑顔を覚えているはずなのに。

今は碌に会うこともままならなくて、
大事な記憶も何だか靄を掴んでいるようで。
こんなにも遠くて、―――酷く心もとない。]


  
………会いたいな。



[誰に届くでもない言葉が弱弱しく零れて、
そんな時だ。端末が鳴ったのは。>>315]
(396) 2022/07/23(Sat) 21:38:05

【人】 調査員 ルヴァ

[一瞬、見透かされたようでどきりとした。
示されたそれは想った彼女の名ではなかったけれど、
大事な仲間であることには違いなく―――。]

……スピカ?

[彼女もまた、この件で心に負荷がかかり
施設で療養していると聞いている。
連絡が来るのは久しぶりな気がした。

本来はあまり彼女を出歩かせない方がいいのかもしれない。
それでも、考える前に返事を打っていた。]

『いいよ。いつでも。
 僕も少し話したかったんだ』


[そんなメッセージが彼女の端末に届くだろう。**]
(397) 2022/07/23(Sat) 21:40:29

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>390>>391

[ヒロミの告白してに彼女は微笑んだ]

ええ、とても威勢のいいもの見させていただきました。
貴方、カッコよかったわよ。
にしても、大学の時からなのね。
そんな話は全然してくれないから、心配してたけど、
大学でお友達もいたし、今はお友達以上?
そういう人があの子にもいてくれたって、本当に嬉しいわ。

[続く言葉、
細いけどしっかりした腕がヒロミの頭を撫ぜる]

貴方、良い子ね。

[にこり]
(398) 2022/07/23(Sat) 21:40:47

【人】 機関士長 ラサルハグ

どうか、あの子のそばにいて、
私にもあの子のこと、教えて頂戴。
そして、貴方のこともね。

ヒロミさん、
私のこと、お母さんって思ってくれるかしら?

[ふふふふと、と楽しそうに]

今日は泊まって行ってね。
夜、花火しましょう。

ね?

[と彼女が振り向いた先には、

 一瞬、赤毛の幼い少年、

ではなく、
 おつかい帰りのラサルハグが映るはず]**
(399) 2022/07/23(Sat) 21:41:12

【人】 休職中 スピカ


[もしかしたら……今の宇宙船舶機構に当時の関係者がいるのかもしれない。
例えば、異常にだらだらとスピーチをするあの理事とか
もしかしたら、常にびくびくしている禿頭の広報の人かも]

 なんて、ね。

[謎の大きな力の正体について考えてはみたけれど、結局は全てスピカの想像にしか過ぎない。
もし、当時の関係者が事故調査委員会なんかにいたら、二度も自分とかかわりあってかわいそうだなと、そんなことを思いながらうとうとし]

 疫病神っていうんだっけ、こういうの……。

[非常に不明瞭な独り言を呟いて、そのまま眠りへ**]
(400) 2022/07/23(Sat) 21:41:41

【人】 求職中 ダビー

【スピカの部屋/事後処理>>374

ああ。正式に家族に。
誰が祝福しなくてもいいという考え方もあるだろうが、俺は少なくとも知っている範囲の人間には祝ってほしいと思っている。
たから正式に、だ。

[とは言え、スピカに家族がいないだろうというのは、彼女との話から大体察している。それを追求する気はなく、彼女が話したいと思った時に話してくれればいいと思っていた。]

……っ。

[縋り付く体を両腕で抱きとめる。自分よりずっと小さくて細い体。その中に自分の守るべき全てが詰まっている]
(401) 2022/07/23(Sat) 21:50:13

【人】 休職中 スピカ

【帰還後/自室】

[返事が>>397来た。
そういえばゾズマからは

 「ルヴァの調子、事故直後よりはよくなってきたけど、あまりいいとは言えない」

と言ったメッセージが来ていたことを思い出す(何で知っているんだ?)]

[どう返そうかと悩む。
一瞬 美味しいものでも食べよう と言おうとしたがそうじゃない。
顔のまろみをどうにかするのに、余計なカロリー摂ってどうすんだ馬鹿!!!お茶だけにしろ馬鹿!!!!]

[悩みに悩んで返したのは]

 『それじゃあ、気晴らしに体動かして、その後お茶しよう』

[という文章と、候補の日程、それと運動ができる公園の地図だった**]
(402) 2022/07/23(Sat) 21:57:24

【人】 求職中 ダビー

家族は…昔は父もいたが、俺が星を出る頃は母と姉だけだった。
ずっとメールのやり取りと仕送りはしていたが…

あまり体が丈夫ではなかったから心配していたが、大丈夫だったらしい。
軍に入ってからずっと会っていないし、そうだな。
会えばきっと喜ぶだろう。
体の方は少し心配だが…

[
母親ではなくスピカが。何しろ重力が2.8G、酸素濃度が3割。100kgの重りをつけたまま8000m級の山々で生活しているようなものだ。

軌道上エレベーターでの再会が良いかな、などと考えつつ]
(403) 2022/07/23(Sat) 21:59:22

【人】 生物学者 アマノ


>>398

ぃ、せい…………。

いや……。

[さすがに口籠もる。

あの動画を見て"カッコよい"とか言える人間は早々いないと思う。今から思えば、単に過剰なる逆ギレだったわけで。

それでも、もうなんだかこの人には頭が上がらなかった。

仕方ないだろ、ただでさえ"お母さん"という存在に不慣れなうえに、その女性ひとときたらラサルハグにそっくりなんだから。]
(404) 2022/07/23(Sat) 21:59:51

【人】 生物学者 アマノ


ああ、と……正直、"お母さん"というものが俺にはよく、わから…なくて。

両親は存命だけどいつの間にか勘当されていたし。
それ以前からもずっとそんな風でした。

だから俺には、"家族"というものの在り方も理想もわからない。

けど、ラサルハグは誰より大事にしたい。
そしてラサルハグが大事にしている人やものも、大事にしたいと思っています。

[伝わっただろうか。伝えられただろうか。

失礼な言葉になっていやしないかと、常の己の口の悪さを省みても今更なのだけど。]
(405) 2022/07/23(Sat) 22:01:44

【人】 生物学者 アマノ


それでも彼女は笑ってくれて、そうして俺は"二日程度の休暇"を求められた意味を漸く理解したのだった。

視線の先には、休暇を求めて来た張本人。]

────なあ、俺、花火したことないんだが……?

[ふ、お前、その格好、クルーの皆に見せてやりたいよ。

まるで夏休みの少年みたいだな。*]
(406) 2022/07/23(Sat) 22:02:13

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>404

え?
かっこよかったわよ。
お母さん、動画保存しちゃった。

[そして、お母さま、超絶笑顔で端末おん]

『ラサルハグと恋仲で何が悪い。
今更同性同士で騒ぐ世でもねーだろうが。

俺は学生時代から奴の事が好きだった。
あの事故はきっかけの1つだったかもしれないが、理由じゃない。

クソ下らない事を嗅ぎ回ってんなよ、この下衆が。』
(407) 2022/07/23(Sat) 22:17:00

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>406
母さん、ヒロミをいじめない。

[そして、ジャージに頭にタオルを巻いたラサルハグが、
 花火の入った袋を置いて座り込む]

花火したことないのか。
いや、この人、本当に花火好きでな。
帰ってきたら、必ずするんだよ。
ま、大丈夫。

[そんなこといいつつ、姿のことツッコミ受ければ
 ちょっと口をとがらせて]

お前にだから見せるんだ。
他に見せるなよ。

[釘を刺しておいた]
(408) 2022/07/23(Sat) 22:20:41
ラサルハグは、ちょっと心の声読んでしまったが気にしない。
(a48) 2022/07/23(Sat) 22:21:39

【人】 機関士長 ラサルハグ

【実家での一泊二日】

[それからは、庭いじりをしたり、散歩したりで日中過ごし、
夜は、母中心に花火ではしゃいだだろう。

仏壇に線香あげつつ、一日が終わるころ、ヒロミは一層母と打ち解けているようにみえた。

さて、明日からはまた修羅場だけど、

まぁ、別に悪いことしてるわけでもなし、
放っておけば、そのうち、事態は落ち着くだろう]

お前、布団で寝れるか?

[もし、余裕があれば寝る前に星空見に行ったかもしれないな]**
(409) 2022/07/23(Sat) 22:26:13

【人】 生物学者 アマノ

>>407

[ラサルハグの母親は、正しくラサルハグの母親だった。

表情が違うだけ──ラサルハグは真顔でやる、そして彼女は笑顔でやる──で、することは同じ。

保存したのだという悪魔のオプションつきで例の動画を目の前で再生された俺は無事に死亡し、なんでお前だけ緩い格好してんだよ俺着替え持ってきてないんだからなと取り繕う事なくラサルハグに言い募り、そしてラサルハグと似たような格好になって。

することと言えば大学生どころか小学生まで巻き戻ったような"夏休み"な2日間だった。

機関士長と生物学者の熱愛報道は、目付きの悪い2人組の方や制服組、方や白衣の専門職というその見た目も騒動を大きくしたところがあった(らしいと後に知った)のだけど、ジャージ着てスイカ食ってるこの様見たら、案外、その騒ぎは一瞬で鎮火したのかもしれないな。]
(410) 2022/07/23(Sat) 22:56:46

【人】 生物学者 アマノ


いや大丈夫。
俺、研究所のソファとか床の寝袋ででも寝られるし。

[布団は初めてだけれど、ベッドよりは固いとはいえふかふかだし、太陽の匂いがするし。

昼も夜もない宇宙空間を漂い続けた4年強、半ば以降はほぼ意識が無いままで居たものの、自覚のないところで摩耗するものがあったのかもしれない。]

……なんだか、ここに居ると色々悩んでいたのが馬鹿らしくなってくるな。

[久しぶりに太陽の光をこれでもかと浴び、瞬く星空を地上から見上げた俺は、なんなんだこの謎のデトックス効果はと、くすくすと笑いを零したのだった。]
(411) 2022/07/23(Sat) 22:58:39

【人】 生物学者 アマノ


────ところでラサルハグ、明日の帰り道だけど。

[並べられた布団、身体をラサルハグ側に向けて横たわりながら秘密を打ち明けるように囁く俺。]

…………ラブホ寄らない?

[あとは寝るだけの深夜にそんな事言うかと思われたかもしれないが。

今言わないでいつ言うんだよ明日車乗ってからだと帰路の計算とか色々面倒になるだろうが。]

したい。お前に触れたい。お前が欲しい。

[ストレス解消の効果(あるいは成果?)だろうか、どうにもムラムラが止まらない。

慣れてないの何ので極一部のクルーには大変にご迷惑をおかけした一連の件は、生還後早々 >>-973 に落着を経て、以来、まあ、(50)20n50位はヤッてるんじゃなかろうか。知らんけど。

さすがに慣れたし、気持ちよさも、まあ、相当に?

欲しいものは欲しいと言うことにしたんだ。
だって、お前の全ては俺のもの、なんだろう?*]
(412) 2022/07/23(Sat) 23:01:46
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a49) 2022/07/23(Sat) 23:22:01

休職中 スピカは、メモを貼った。
(a50) 2022/07/23(Sat) 23:32:11

機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a51) 2022/07/23(Sat) 23:44:59

【人】 生物学者 アマノ


【帰還後 1ヶ月少し経った頃】

ルヴァ…………。

[最後に顔を見た記憶は、コールドスリープ中。
精神体がふわふわしていたあの不思議な空間で、簡単な会話を2つ3つ交わしたあたりで途切れている。

地上で再会したルヴァは、意識はあるようだったものの、どこかぼんやりと遠い目をしていて >>393 医師の話によると、ストレスがピークを迎えた >>179 のが大きな理由だと言うことだった。

それほど良くない状態なのかと、俺とラサルハグが目を見合わせるも、あの快活な揶揄いの声はかからない。

くるくるとよく動いていた瞳が焦点を合わせぬまま1点を見つめ続け、俺らの問いかけに関してもごく僅か頷くか、囁き声のような不明瞭な音が喉から零れるばかりだった。

────この馬鹿。
バーナードやサダルたちが心配するだろうが。

ルヴァと親しかった──と俺が認識していた──者の名を心の中で挙げたけど、その中にゾズマの名は入らなかったくらいには、未だに俺はルヴァの事をそれほど知ってはいなかった。]
(413) 2022/07/24(Sun) 6:17:43

【人】 生物学者 アマノ


いや……別に、仲が悪かったというわけでもないし。

[俺の側からルヴァの見舞いに行こうと言い出したからか、ラサルハグは少し不思議そうな顔になり、そんなに仲良かったかと言いたげだったから、そう返事する。]

ルヴァ、何かと人のこと見透かすような事言ってきたからな、
船に居た時は、それを少し鬱陶しく思うところはあったかも……だけど。

[同じ調査員ということで、なんとなく"組"として捉えていたバーナードがやけに人懐こくて不思議と気に障らなかったのも大きかったと思う。

比較対象的にルヴァは遠い存在になりがちで、そも、ルヴァはラサルハグと共に最初のコールドスリープ者に指定されてしまったから会話する機会も失われてしまっていて。]

でも、お前は寝てる時にルヴァと船内歩き回ってたんだろ。
けっこう仲良くなったと聞いたぞ。
(414) 2022/07/24(Sun) 6:19:28

【人】 生物学者 アマノ


[俺としては、ルヴァはスリープルームでのあの珍事を一から十まで見ていた(もとい、見させられていた)わけで、それについてはずっと謝罪したいと思っていた。

スリープ中の精神体で彷徨っていた時もなかなか2人になる機会もなく、心の隅に宿題を残したまま帰還してしまったという次第。

その宿題は結局今日も終わらせられなかったわけだけど。]

────日常は、なかなか戻らないものだな。

[チャンドラの意識は戻らない。スピカも精神ケアの療養施設に入っている。ゲイザーも入院期間が長引いていると聞いていたし────そしてルヴァも。

けれど生きて動けるものは前に進まないと。俺には目下、やりたいことが山積みだ。]

この後、目星つけた物件見に行く予定だったんだけど、お前も来るか?ラサルハグ。

[キッチンが立派で居間が広いんだ。
個室、つか寝室は1つだが、それで問題ないだろう?*]
(415) 2022/07/24(Sun) 6:21:57

【人】 生物学者 アマノ


【〜1年後と少しの頃〜】

…………あのクソが、"僕に、拒否権はない" >>335 とか。
なんでああいう言い方しか出来ないんだ。クソ馬鹿。

[苛々と罵声を噛み潰しながら濃いめのコーヒーを啜る。

解ってる。俺が「お前には使い道がある」>>326 なんて言い回しをしたから、お前はそれに応えただけ。

手元に届いたバーナードの"健康診断"データがまた、それまでの凄惨さを窺わせるもので、俺の眉間の皺は更に更に深くなった。

どれだけ血だのなんだの抜かれてんだよ。なんで抵抗しないんだよ。できないんだよ。

この世の中は本当にクソの吹きだまりだ。]
(416) 2022/07/24(Sun) 7:11:34

【人】 生物学者 アマノ


これ、お前の部屋の鍵な。
1ブロック離れたところに俺とラサルハグが住んでるから。

夜は飯食いにこい。朝は自分でなんとかしろ。

[室長自らそんな事をしなくてもと部下にはやいやい言われたけれど、プライベートの部分まで研究所の人間に託すのは職権乱用が過ぎるというもので。

いつだったかサダルに言われた、"一緒にすぶずぶ沈んでしまうかも" >>0:199 などという危惧は俺には当たらない──帰還後の回復の早さは精神面肉体面共に頑健であると証明されたようなものだったしな──のだから、なら、伸ばせる手は伸ばすだけだ。最後まで。

かくして、少し不思議な共同生活もどきが始まった。

研究所の人間には、バーナードをくれぐれも"実験体"としては扱うなと伝えてある。

契約上、微生物研究の一助にはなって貰いつつ、実態は研究助手兼雑務係のような体で働いてもらった。

最初のうち、"仕事”ってそんな事で良いのかと、俺にコーヒーを差し出しながらものすごく怪訝な顔になっていた気がするけれど。]
(417) 2022/07/24(Sun) 7:13:23

【人】 生物学者 アマノ


[いずれは──奴の出身星の人間が奴に未来永劫手を出せない状況になれば──いつしかバーナードがそう希望していたように、船乗りとして生きる道に戻らせる心積もりでもいた。

その頃にはラサルハグの脚についてもいくらかの見通しがついているだろうしな。]

バーナード、金曜は夕飯食ったらすぐ帰れ。

[なんでと問われ、察しろよ馬鹿、と眉根を寄せる。]

────っ、ラサルハグと"する"日なんだよ!
こっちは新婚家庭みたいなもんなんだ。察しろ。

[憮然と言うも、「いいよぉ気にしないで」 >>-1221 じゃないわ。

もうそろそろボタンを押したら俺の肉声の"馬鹿"が再生されるマシンを研究所で作ってもらって良い段階かもしれない。

ラサルハグはラサルハグで案外バーナードが気に入りらしく、俺が無理矢理奴を叩き出す方向に動けば困り顔になりやがるし。]
(418) 2022/07/24(Sun) 7:16:47

【人】 生物学者 アマノ


[最後には「なるようになるだろ」>>-1239 なんて、3人暮らしの提案まで飛び出てきて、俺はがっくりと肩を落としたのだった。

別に、構わんけどな。
大型犬が1匹増えるような、そんな感覚ではあるけどな。

でもお前ら、"夜"の方はどうするつもりだ。
俺の側に控える気などさらさら無いし、好んで見せたり聞かせたりの悪趣味はさすがに無い。

こうなったら持ち金にものを言わせて最高レベルの防音設備と最新鋭の鍵を寝室につけるしかないのか?と、俺は真剣に資料を眺め始めたのだった。*]
(419) 2022/07/24(Sun) 7:19:07

【人】 調査員 バーナード

[チャンドラとの別れを告げた日。
 期せずして新しい生活の話になった。
 その場で所有権が移るとも思えず、とりあえず帰るね、なんて言ったら懐かしい響きで怒られたっけ。

 眠い、と伝えたのは方便ではなく、確保されてすぐは眠っている時間が長かった。
 窶れてやや青白い顔つきが、アマノが見慣れたものに戻るまで数日。

 その間に、研究所つきの"労働力"になったバーナードは改めて現状確認のために身体検査を受け。
 "結果"が出たときは、また眠っていた。
 だから、苦い苦いアマノの顔は見ずに済んだ。
 もし見ていたら、自分が"そう"させていることの罪悪感で、また少し作った笑顔を重ねていたかもしれない。]
(420) 2022/07/24(Sun) 8:39:42

【人】 調査員 バーナード

……え。いらないよ。

[部屋の鍵を渡されたときには、思わずそんな声が出た。
 研究所があるなら、そこらへんに転がしておいてくれたら寝起きするし。わざわざ部屋なんてなくてもいいって思ってた。
 とはいえ最終的にはすでに用意された物件を断ることもできず、新しい部屋に住むことになったのだけど。

 住むところに夕食までついて、なんとも優雅な生活。
 仕事も研究補助はするものの、ほとんど雑用係。
 いつぞやの暇なときを思い出すくらいの穏やかさで、はじめは本当に怪訝な――というより、もっと何かさせろという抗議に近い――顔で、コーヒーを運んでいた。]
(421) 2022/07/24(Sun) 8:39:57

【人】 調査員 バーナード

[その生活に慣れだした頃。
 前は夕食後逃げるみたいに帰ってたのが、いつの間にかゆるゆると居座るようになって。
 ふたりの家の方で朝を迎えることも出はじめたあたりで、金曜は帰れとの命が出た。]

……なんで? 何、やっぱり邪魔?

[聞けば、"する"日だと。
 一瞬理解に至らず、改めて説明されれば。]

いいよぉ今更なんか聞こえてきたりしても。
そもそもそれ、やり方とか全部教えたの僕じゃない。

[何やってるか知ってます、とばかりに小さく欠伸を噛み殺し。
 でも今日は疲れたから帰るね、ありがとう、なんて出ていったから、その後家主たちがどういう話になったかは知らない*]
(422) 2022/07/24(Sun) 8:40:22

【人】 機関士長 ラサルハグ

【それから】

[実家から帰ったあと、
しばらくすれば、世間の話題は別に映った。
まあ、何か創作系の作家の間で、しばらく、機研か研機かそれともリバースかといった記事を目にしたことがあったが、よくわからない。もちろん、その界隈に何か燃料ぶっ込んだというのもどうでもいいけれど。

1年経ち、チャンドラの葬儀のあと、ヒロミがバーナードを連れて帰ってきた。最初は近所に住まわせるみたいなことをしていたが、
ヒロミの研究所で働き始めたようで、メシもうちで食べてるので、一緒に住んでいる様なものである]

バーナード。もし、時間があれば、講義聴きにくるか?
宇宙工学は得てていい知識だし、
休日なら、技術面も教えられるぞ。

[そんな、メカニック方面の提案をしてみた]*
(423) 2022/07/24(Sun) 8:56:24

【人】 メカニック ゾズマ

【1年後】

[突き抜ける程の空の青さが、庭園の花々を光で満たす。
 光は、棺に納められたそのひとと白い花の上にも柔らかく落ちる。そのひとが――チャンドラが纏っているのは、4年前のあの頃と変わらない服。
 紅を差したその顔は、けれど、4年の歳月だけでないもので老いているようにも見えた。]

 ……、……。

[“ごめんなさい”、という言葉が頭を過る。
 救助された時に彼女がいた医療ポッドに、何か整備上の見落としがあったんじゃないか、とか――。
 だがアンテナ号の救出時にあのポッドに特に問題が無かったことは、外部調査の結果でも示されている(アンテナがメンテナンスや調整を行ってくれたお陰もあったのだろう>>249
 自分の仕事が多少なりとも関わっている不幸に対し、自分一人で責を負いたがるメカニックの(ある意味、自意識過剰な)悪癖は、未だに抜けきらない、けれど]
(424) 2022/07/24(Sun) 10:03:43

【人】 メカニック ゾズマ


( ……ごめん、なんて。
    きっとドクター、アナタが望まないよね )

[7年前の事故(もう、7年前になってしまった)の話をした時だって――彼女自身が脚を失った訳ではなかったけれど――償われる覚えはないと言われてしまったのだから。
 それに、彼女の死を背負い分かち合うのは、一人じゃなくて――]
(425) 2022/07/24(Sun) 10:04:02

【人】 メカニック ゾズマ

[その「一人じゃない」を教えてくれたルヴァは、この告別式に参列していただろうか。
 彼が今、側にいなくても、いてくれていても――。
 棺の中で眠るチャンドラに、白いカスミソウを捧げた時に。
 涙を零し、嗚咽を零し、大きな声で年甲斐もなく泣き出してしまうのは、止めようがなかった。]

 あり、が、と。
  ドクター、 ありがと……ござい、まし、た ……

[膝をついて動けなくなってしまうのだけは堪えて、棺の前から歩き出した。
 今は眠れるチャンドラの瞳が、あの時、幸せを得た人間のいい顔を映していた>>339なんて思いもしないまま。]
(426) 2022/07/24(Sun) 10:04:32

【人】 メカニック ゾズマ

[さてこの告別式、奇しくも(?)アンテナ号のクルーの同窓会のような形にもなっていた。
 とはいえ、あの旅路を共にした全員がここに集ったという訳ではない。
 スピカは療養上の事情で、参列していない>>329>>330
 それにキャプテン――アンドロイド・アンテナは――]

 バーニーに会うの、すごい久々だな。

[それは他のクルーに対しても言えたかもしれない。ラサルハグ>>340にせよアマノ>>320にせよダビーにせよ、あれから無事に退院できたゲイザーにせよ、いつ最後に会ったかの記憶もこの1年間の東奔西走の中でごちゃごちゃになっていた。
(バーナードには本星への帰還>>265>>266という空白期間があった訳だが、その辺りの事情は聞かされなかった)
 喪主を務めていたバーナードがアマノに声を掛けられる>>321>>332のが遠目に見えたので、こちらからの用件はひとまず彼らの話が落ち着いてからにした。]
(427) 2022/07/24(Sun) 10:07:37

【人】 メカニック ゾズマ

[アマノとの話がひと段落ついた後>>326>>335(同居の件までは聞き拾っていない)、黒い喪服のゾズマはバーナードにひらりと手を振った。]

 おつかれ、バーニー。

[自分の死の際には誰にも泣いてほしくないと言っていた>>1:374(結局、ゾズマはこの遺言を忘れてはいなかった)バーナードだったが、彼自身、チャンドラの葬儀の場で涙を零していなかった>>331
 “のんびり屋”の称号以上にぼんやりして見えた彼は、泣けないのか、泣かないようにしているのか。そこまではゾズマには察せられない。この時も、あまりそのことについては気にせずに声を掛ける。]

 あのさ。アンタに会えた時に
 渡しておきたいモノがあったんだよね。

[ゾズマの目は未だ涙で腫れたまま、けれども顔かたちはけろっとした気丈な無表情で。
 小さな掌を少し上回るくらいの大きさの、白く四角い紙封筒を、バーナードに差し出した。紙封筒は少しだけ膨らんでおり、月の型がうっすらと紙越しに透けて見える。]
(428) 2022/07/24(Sun) 10:08:35

【人】 メカニック ゾズマ


 これさ、ドクターのヘアピン。
 キャプテンが着けてたから
 なんとか回収してきたんだけど――

[こんな、華やかでなくとも丁寧に整えられた見送りの場すら設けられないアンドロイドのことを、少しだけ振り返りながら]

 バーニー、これ、持っていく?
 今日さ、アンタが喪主になってるの見て、
 やっぱり、ドクターのこと想ってたんだって
 確信できたっていうか、うん。そんな感じだし。

[偲ぶ想いは、艦での日々を共にした皆に通じることだろう。
 ここでゾズマが口にするのは、それ以上の想い、だ。]
(429) 2022/07/24(Sun) 10:09:13

【人】 メカニック ゾズマ

[穏やかで幸せだった文字通りの夢の中に、それでも、ぼんやりとしたさびしさと共に残っている記憶。
 ひとりきりのふたりきり――そんな感じの、遠目故もあって小さく見えていた背中>>257>>>258>259。
 何故か、自分からは近づけなかった背中。そして自分が眠りに就いてしまう頃にも、確かにまだ起きていた背中。]

 あの人がキャプテンにあげた、ってことは、
 多分キャプテンか他の誰かに、このピン、
 託したかったんだと思う。
 バーニーに持っててほしかったかまでは
 判らない、けど――…

[そのやり取り>>8を聞いた記憶までは、ゾズマにはまるで無かったのだけれど。
 もしバーナードがこれを受け取らない(もしくは、受け取れない)のであれば、その時は自分がこのヘアピンを引き受ける心算だった。**]
(430) 2022/07/24(Sun) 10:09:55
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a52) 2022/07/24(Sun) 10:15:48

【人】 休職中 スピカ

【ちょっと先の話】

[アンテナに下った"処分"の話を聞いた。
覚悟をしていたからか、それともそうではない何かのせいか、その話をすんなり受け入れたことに、スピカは自分自身に驚いた]

[その話をしてくれたのは、事故調査委員会の宇宙船開発OBの女性だった]

[曰く、宇宙船の管理AIを人の形にし、乗組員との意思疎通をスムーズにするために開発されたのがアンテナだそうだ。
親しみやすい姿がいいであろうと、当時研究に携わっていた小柄な女性の姿をモデルにした、と]

 何故その話を?

[そう聞くと女性は、調査資料にあったスピカの名を見て、かつての同僚がしきりにその名を口にしていたの思い出し、失礼を承知で調べた末に、同僚との会話に出てきたスピカと、調査資料にあるスピカは同一人物であると確信し、伝えた方がいいと思ったと語った]
(431) 2022/07/24(Sun) 10:51:18

【人】 調査員 ルヴァ

― スピカとお茶会 ―

[そんなわけで、スピカと会う約束をした日。>>402

待ち合わせをした公園に時間よりも少し早く着き、
入り口近くのベンチに座って人を眺めていた。
気晴らしに体を動かして云々は
彼女も気が晴れずにいるのだろうかと
特に不思議に思うこともなかったけれど。

そういえばトレーニングの方法教える、なんて
いつか約束したことをぼんやり思い出していた>>4:230]

や、スピカ。
なんか久しぶりだね。

[待ち合わせ場所にその人の姿を見つければ
手を振って笑いかける。]
(432) 2022/07/24(Sun) 10:56:44

【人】 調査員 ルヴァ

[……何となく。
前に見た記憶よりも少し
顔の輪郭が丸くなっている…ような気はしたが。
いくら何でもそれを女性に言っちゃダメなことは分かる。]

…思ったより元気そうで安心した。

[ので、当たり障りのない言葉に言い換えた。
そう言うルヴァは穏やかではあるものの、
以前よりも覇気はなく
少し痩せて見えたかもしれない。

ちょっと園内歩こっか、と促して。]

そっちはどう?
色々とみんな大変なことになってるみたいだけど……

[前にアマノがラサルハグと一緒に見舞いに来てくれた(と先生から聞いたし記憶にも残っている)けれど、>>413>>414その時は大して話もできずに申し訳なかったな、と思う。
今ならもうちょっとちゃんと会話できるだろうけれど。]
(433) 2022/07/24(Sun) 10:59:07

【人】 休職中 スピカ

 アンテナは……キューじゃない……。

[開発者自らがそういうのだから、それが正解なのだろう]

 あの、失礼ですが、現在キューは……?

[知りたくないと思いながらも思わず質問が口をつく。
女性によると、8年ほど前まで同じ研究所で働いていたが、家族の健康上の理由で仕事を辞めたと。現在は年に数度手紙(紙の!)のやり取りをしているそうだ]

 そっか、キューにも家族が。

[女性の話だけではキューの家族の姿はわからない。研究所に行ってから養子になったのか、それともスピカと同じような家族を得たのか。
いずれにせよキューにも家族がいることが、我が事のように嬉しかった]
(434) 2022/07/24(Sun) 11:00:56

【人】 調査員 ルヴァ



……キミはダビーと仲良くしてる?


[スピカがその話を周囲に伏せているつもりなことは知らない。
(ダビー側から普通に聞いてたので……)
だから特に何の意図もなく、ごく自然なつもりで話題に出して。**]
(435) 2022/07/24(Sun) 11:07:52

【人】 休職中 スピカ


[女性はスピカに現在のスピカの住所をキューに教えていいか尋ねた。
手紙のやり取りの中で、何度もスピカの所在が分かったら教えてほしいと、そう言われていたらしい。
悩んだ末、首を縦に振る]

[手紙を書くのが好きだったキュー。
直接言えばいいこともメモ帳に書いて、可愛く折りたたんで渡してきたキュー]

[きっと、住所を教えたら近いうちに、今は珍しい紙の手紙が届くのだろう。昔みたいに、可愛い紙に書いた紙の手紙が]

[そろそろお暇を、と言って立ち上がった女性にスピカはこう言った]

 キューに伝えてくれませんか?私への手紙を出すとき、キューの家族のことを書いてほしいと。

[女性は頷くと満面の笑みで「ええ、必ず」と言って帰っていった]
(436) 2022/07/24(Sun) 11:09:18

【人】 休職中 スピカ


 そっか、アンテナは……キューじゃない……。

[キューそっくりのアンテナ。
アンテナがキューなのではと思っていたが、アンテナはキューではなかった]

 なぁんだ……。

[久しぶりに顔見知りではない人に会ったからか、どっと疲れが出てその場に崩れ落ちる]

 ……アンテナ、お疲れさま。

[キューそっくりの頼れる艦長、無機質なのに時々人間味を見せる艦長、たまにこっそりサボりを推奨してきた悪い艦長。
キューであろうがなかろうが関係ない、アンテナはスピカにとって大事な友達なのだ]

 そのうちアンテナのお母さんに会いに行くね。

[アンテナを開発し、その姿のモデルになったキューに会える日を願いながら、スピカはゆるりと立ち上がった**]
(437) 2022/07/24(Sun) 11:17:05

【人】 生物学者 アマノ


【1年後から、そう遠くない未来】

おかしな光景だよな。
ここにお前の"右足だけがある"って状況は。

[爪もあるしなんならきっちり体毛まで生えてる。

左足と並べても、当人でなければどちらが"偽物"かを見分けるのは難しいレベル。

青緑色に淡く輝く培養液カプセルの中、揺蕩っているのはラサルハグの新しい足だった。

そろそろ最終段階だから見てみるかと研究所に連れてきたラサルハグと共に、俺はそれを見つめていた。]
(438) 2022/07/24(Sun) 11:20:53

【人】 生物学者 アマノ


[チャンドラの遺産 >>3:18 は莫大なものだった。
と共に、脱実験体搾取の流れに乗る星や国、企業からの支援もこの5年で飛躍的に進んでいた。

技術的な面で言えば俺の専門の方向は幸いにも見事に合致していたし、バーナードの細胞提供による理論革新は期待以上に役立った(それはもう、奴があの1年間弱切り刻まれていた"有用性"を納得できてしまうくらいには)。

結果、奴の免許更新に間に合う形で、ゴールは目前に近づいている。]

あの船で研究していた微生物がRUKKA-Vだったろ。
今、お前の足を繋げようとしているのは、RUKKA-Z。

"RUKKA"の意味、お前に話したことあったっけ。

[無菌培養室から出て、廊下を歩く。]

遠く失われた言語でな。

────"希望"って意味。
(439) 2022/07/24(Sun) 11:21:11

【人】 生物学者 アマノ


[それは最初は、俺一人が抱えこんだ希望エゴでしかなかった。

あの船で過ごしたあの時が教えてくれたのは、繋ぎ紡ぎ伝えることで未来に続く希望があるということ。]

だからお前の足は、皆の希望ってわけだな。

…………昼飯食べに行くか。
近くに新しいカレーライス屋が出来たんだ。

[再び宇宙そらへ云々なんて話は、あえてせずに日常に紛れさせる。

きっとお前が好きな味だと思うけど、と言いながら研究所の外に出れば、足元に落ちる鮮やかな光。

頭上にはチャンドラを見送った、あの時のような青空が広がっていた。*]
(440) 2022/07/24(Sun) 11:22:16

【人】 休職中 スピカ

【公園/ルヴァ】

[指定したのは療養施設の管理する運動公園(図らずもマスコミ対策になったわけだ)で、人の姿はまばらで、目的の人物>>432はすぐに見つかった]

 ごめん、待たせちゃった?

[久しぶりに会ったルヴァは、いつもの快活さは影を潜め、どこか疲れているように見えた。
見えたが、それ以上に頬やらどこやらに突き刺さる視線>>433が痛かった。やっぱりか!やっぱりそうなんか!]

[ルヴァに促され>>433近況を報告しながら園内を歩く。
思った以上に早く息切れし、自分の体力の低下に驚いてしまった]

[双方の事故後のこと、断片的にわかっている自分の状況、色々話す中]
(441) 2022/07/24(Sun) 11:31:47

【人】 休職中 スピカ


 
ンーーーーーー!!!!


[唐突に飛び出した話題>>435に喉から音が出た]

 なっ、なん……なんでダビーの名前出るのかな!?
 ダビーは関係ないと思うけどなっ!

[スピカはコールドスリープ中に意識の共有があったことを知らない。意識の共有どころかあれやそれやを見られてきたことも知らない。
ダビーとの関係を知っているのはバーナードと(それを見ていたかもしれないチャンドラ)だけのはずだ。
話を変えよう、早急に話を変えよう。
スピカは帰還してから湧いた疑問をルヴァにぶつけた]

 そ、そういえば君さ、ゾズマと何かあった?

[ゾズマとのメッセージのやり取りにやたらとルヴァの名前が出てくるという疑問を**]
(442) 2022/07/24(Sun) 11:39:03

【人】 調査員 ルヴァ

― スピカとお茶会 ―

ううん、平気。

[そう返して歩き出す。>>441
一人の時よりは歩くペースを遅くしていたつもりだが
スピカが息切れしているのに気づいて歩調を合わせ。

仕事を続ける者、辞める者。
本調子でない者、復帰している者。
ぽつぽつといろんな話を聞きながら
一人一人皆の顔に想いを馳せた。

あの長い夢は少し寂しいけれど平和で、穏やかだった。
現実に戻ったとたん急に慌ただしくて、
何だか付いていけずに置いて行かれてしまっている。

そんな感傷に浸りながら何気なくダビーの名を出して。]
(443) 2022/07/24(Sun) 12:03:50

【人】 調査員 ルヴァ


………ん??

[こっちは眠っている間スピカに寄り添う
ダビーのことも見ていたわけで。
今更そんな反応をされる理由もよくわからず
きょとんとした顔で首を傾げる。]

関係ない…?あれ?
もしかしてもう別れた…とかじゃないよね?

[もしそうなら無神経だった、と思い至り謝罪したが。
向けられた話題に鈍く胸が痛んだ。>>442]

ん。なに………とは。なんで?

[何とは、何を問われているんだろう。
個人的に交流があるかという問いならYes。
揉めたりしたかという問いならNO。

一瞬悩んだが、
彼女からよく自分の名が出ると知れば
ああ、と納得したように頷いた。

彼女はこちらの様子を気にかけてくれているのだろうか。
ちゃんと会って話をしなければと思うのに
それすらままならないのが歯痒い。]
(444) 2022/07/24(Sun) 12:05:03

【人】 調査員 ルヴァ


あれ。んっと。言ってなかったっけ?
付き合ってるんだよ。結構前から。

[まあそれはスリープ中の時間であって
目覚めてからはそんなに経ってないけど。

特に隠すようなことでもない
(むしろゾズマからとっくに聞いてると思っていた)
のであっさり口にして。]

……なんだけど。
今向こうもめちゃくちゃ大変そうでさ。
なかなか顔見せる時間も取れないみたい。

傍にいてほしい…けどさ。僕今本調子じゃないし。
そんな中でこれ以上負担かけられないかなあって。

[支えになれないのが歯痒いという気持ちと、
支えられたいという気持ち。
相反する感情の間で躊躇っている。]

……元気そう?ゾズマ。

[自分の知らないゾズマのことを、
スピカなら知っている可能性もあるなって。思って。
そう問うてみたけれど。**]
(445) 2022/07/24(Sun) 12:16:08

【人】 休職中 スピカ

【公園/ルヴァ】

 わ……わかれ……?>>444

[そんな滅相もないというか、もしそうなったらと……思い死にそうな顔になったり]

 べっ……別に!普通の!ただの同僚だしッ!!!

[誤魔化そうと顔を真っ赤にしたり、とにかく忙しい]

[そんな風に忙しくしている中にぶち込まれる爆弾、ルヴァとゾズマが付き合ってるという話>>445]
(446) 2022/07/24(Sun) 12:34:41

【人】 機関士長 ラサルハグ

【約1年後】

[大学の講師の職を離れる時がやってくる。
 思えば、ヒロミの研究所と本部と大学とという忙しい毎日を送っていた。
 家に帰りつくのはいつもわりと遅めだが、ヒロミとバーナードがいつもいてくれるので、
 人がいるところに帰るというのはよいな、とつくづく思う。

 任期が終わる日は、思ったよりもたくさんの学生や職員が見送りをしてくれた。
 貰った手紙や寄せ書きには、移植がうまくいきますように、宇宙で活躍してください、など、
 想像以上に好意あふれるものが多く、自分でびっくりする]

 ん、ありがとうございます。

[最後、花束抱えて写真を撮るとか、想像もしなかったけど、
 これはこれでよかったと思う。
 また、戻ってきてください、という言葉にはそれも悪くないな、と思いながら]
(447) 2022/07/24(Sun) 12:44:00

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>438>>439
[そして、移植までまもない日、
たくさんの人が尽力をつくした俺の脚と対面する。
 そう、これがうまくいけば、それは医療方面では大変な革新であり、
 1年前のゴシップなど、アマランサスの実みたいなものである]

 希望か。くすぐったいな。

[移植が成功すれば、免許は更新となる、
 むしろ、今度は宇宙空間での観察対象もできるということになるだろう。
 自分だけではない、たくさんの希望を作り出した、横の奴のの肩を叩いた]

 そうだな。
 カレー食いにいくか。

[研究所から出れば清々しい空の下。
 あの彼方で彷徨ってそのままの彼女を思う。]




[そう、また飛ぶということは、
 それなりの未知の事件は今後も起こるかもしれない。

 前までは、宇宙のどこかでくたばるのも普通にあるかな、と思ってたことは、
 否めない。
 アンテナが決めるということが決まっていなかったら、
 もし、あの時、決める選択権が乗組員にあったとすれば、
 おそらく、今、この空を見ていたのは俺ではなく、彼女だと思う]
(448) 2022/07/24(Sun) 12:44:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

頑張らないとな。

[いない彼女が願うこと、それを果たし、自身も、
 飛んでなおかつ、還りたいという理由を、たくさん残そうと思う。たくさんたくさん…]**
(449) 2022/07/24(Sun) 12:44:33

【人】 休職中 スピカ


 
そんなん知らんし!!!!


[思わず叫んだ]

[叫んだことで冷静になったのか、少し深刻そうなルヴァの悩みに耳を傾ける余裕すらできた]

 ゾズマは元気そうだよ、私もまだ会ってないんだけど。

[(何も知らないスピカを守ろうとしているのか)ゾズマは会おうと言っても何かと都合をつけて会うのを避けているようだった。
コールドスリープ前に、自分のすべてを残そうとしているかのように走り回るゾズマがスピカの頭によぎる。
きっとその疲れを癒そうとしているのだろうと、そう思っていた]

 負担、か……。

[それはスピカも抱える悩みだった。
外出時の保証人の欄には必ず自分の名前をかけと言ってくれただけではなく、深夜に突然襲われる不安感に救いを求めようと通話をすれば落ち着くまで……それこそ夜が明けても付き合ってくれる。
これを負担と言わずとして何と言おうか]
(450) 2022/07/24(Sun) 12:47:18

【人】 休職中 スピカ


[申し訳ないと言うたびに返ってくるダビーの言葉

 「自分がやりたいからやっている、嫌なら嫌と言ってくれ」

支えたいから、そうしたいからやっているとハッキリ言った]

 それ、正直ゾズマに言った方がいいんじゃないかな?
 ちょっとの時間でも会いたいとか、一緒にいたいとか……。
 その方がゾズマもアクション取りやすいと思う。

[親友だから、そう断言した。
ゾズマには何でも直接言った方が伝わる。
スピカも直接言って、険悪になって、言い合って、それで仲良くなれたのだから]

 自分が傍にいたいからいるって、いてほしいからいてって、言いなよ。
 ゾズマはね、そういうところちゃんとハッキリ言うから。
 嬉しい時はありがとうって、そうじゃないときはダメって。

[こういうのはダビーの方が的確にアドバイスできるのだろうなと思いながら、そんなことをルヴァに伝える**]
(451) 2022/07/24(Sun) 13:01:06

【人】 カウンセラー サダル

─ 終わる話と始まる話 ─



[ ミスティックアンテナ号を降りた後。
  世間は何かと騒がしかったらしい。
  なんて、他人事を気取っていられたのは、
  僕がとっとと日常に溶け込んだせいだ。

  アマノとラサルハグのニュースは、
  しばらくお茶の間の話題を独占していたし。
  悲劇性を求めるなら。
  美人メカニックの存在はたいそう絵になる。>>381

  カウンセリングを受けている人達に対しても、
  本人達には届かぬよう配慮されたうえで、
  多大な同情と関心が寄せられただろう。 ]
 
 
(452) 2022/07/24(Sun) 13:03:42

【人】 カウンセラー サダル



[ 僕が仕事しなかった問題に関しては、
  正しく追及されるべきだったんだろうけど。

  買い物も通信販売で済ます。
  職場との往復くらいしか外に出ない
  僕を追ったところで、

  
あの
ミスティックアンテナ号に
   搭乗していたカウンセラー!
   道端を歩いていた猫に「やあ」と声をかける=@
 
  程度の記事しか書けなかっただろうから。 ]
 
 
(453) 2022/07/24(Sun) 13:04:43

【人】 カウンセラー サダル



[ 久しぶりだね、って微笑んだのは。
  そんな何て事のない日々が。
  時間によって更に平らにならされた頃。
  
  君が会いたい女の子と会えた後か前かは
  わからないけど。>>393
  僕が病室を訪れたのは最後の方だったと思う。

  ルヴァの表情と言動を一瞥し、納得する。
  ミスティックアンテナ号に乗っていた間。
  君はその明るさで皆を励まし、
  引っ張ってくれていただろうから。
  身体同様、精神にだって休息は必要だ。 ]
 
 
(454) 2022/07/24(Sun) 13:05:15

【人】 カウンセラー サダル



   あのさルヴァ。両手出してくれる?


[ カウンセリングに来たわけではないから。
  長居をするつもりはあまりなく。
  それでも要望に応えてもらえそうなら。
  時間がかかりそうでも、待つつもりで。 ]


   カウンセリングルームの私物を
   整理していたらさ。
   君が置きっぱなしにしていた物もあったから
  

[ 返すね、と。
  感傷も思い出もひとまず置いておいて。
  事務的な口調で告げた後。

  50overなら僕の勝ち。
  どさくさ紛れに一声挟んだなら、
  僕の手から君の手の上へ。
  ふわり、見慣れた百面ダイスが弧を描いた。 ]
 
 
(455) 2022/07/24(Sun) 13:05:59

【人】 カウンセラー サダル



   …… そうそう。

   アンテナが役目を終えたみたいだから。
   落ち着いた頃に一度どこかで
   集まらない?って声をかけようと思うんだ。


[ ダイスがルヴァの手に収まったのを見送って。
  おそらく乗組員全員に声をかけただろう内容を
  当然のように君にも伝える。

  チャンドラとは異なり
  アンドロイドである彼女には、
  存在の喪失を慎む場所がない。

  別れは死んだ当人ではなく、
  残された人の為に必要なのだと諸説あるけど。
  その辺りはどちらでも。
  自分の為でも、いなくなった誰かを想っても
  そのどちらでも問題はないはずだ。

  僕から君達へ贈ることになるだろう。
  おそらく最後のカウンセリング。
  とは言え、 ──── ]
 
 
(456) 2022/07/24(Sun) 13:06:19

【人】 カウンセラー サダル



   別にこれは任務でも出頭命令でもないから。
   無理して来る必要はないよ。

   
友人からの誘い程度の話だ

   至極気軽に断ってくれて構わない。


[ チャンドラの葬儀に参列しなかったらしい
  スピカに対してもそうだけど。
  無理に向き合う必要はこれっぽっちもない。
  埋める為に必要な時間は個々によって違う。

  人間も犬猫も試験管ベイビーも
  アンドロイドも、ひとつとして同じ心はない。
  だからそう念押ししてから、
  用は済んだとばかりに片手をひらひら振ると。 ]
 
  
(457) 2022/07/24(Sun) 13:06:35

【人】 カウンセラー サダル



   あ。そうそう。
   ─── どっちだった?


[ その直後。
  僕からは死角となって見えないダイス目。
  ちらり、視線を寄せた後。
  にっと端を上げた唇で問いかけて。
  悪戯っぽく瞳を細めたまま、病室の戸を閉じる。

  勝ったのは僕か、それとも君か。
  別に確かめなくていいし。
  何なら端末通信で事足りる。
  君がわざわざ足を運んで教えに来る必要なんて、
  全然、全く、これっぽっちもないんだけど。 ]
 
 
(458) 2022/07/24(Sun) 13:07:04

【人】 カウンセラー サダル

 

[ …… 箱猫を閉じたままに逝ってしまった。
  僕にとってどんな存在だったのかは
  永遠にわからなくなった人。>>4:286

  自撮りは貰えなかったから>>1:120
  その顔もいずれ忘れてしまうのだろうけど。
  たまには箱を開けてみるのもいいかなって。



    カウンセラーとしての任務を終えたなら
    新たに始まる別の関係性。

    友人としての我儘程度だったら、
    許容されるとふてぶてしくも信じている。 ]**
  
 
(459) 2022/07/24(Sun) 13:07:17

【人】 メカニック ゾズマ

【1年後:告別式】

[全員集合の同窓会とまではいかなかったこの告別式に、ゾズマはヘアピンの包みとは別の紙封筒を携えてきてもいた。
 これは託し物ではなく、純然たる“手紙”だ。
 ゾズマは何故この今時に、通信ではなく古風な手紙を用いたのか。それはふたつの理由から。

 一つ目。それは決して返信を急ぐものではなかったから。そもそも返信自体、なくても良いものだったから。
 今回の事故以降の“彼”の多忙極まる状況を思えば、事務用件でもないメッセージをわざわざ一つ増やすことは躊躇われた。

 そして二つ目。端的に言えば“機密の漏洩を防ぐため”。
 通信内容を傍受される可能性はゼロではなかった。こういう時、いわゆる“アナログ”は存外に役に立つ――とゾズマは思っている。
 万が一開封されたならば一目でわかる開封痕が残るし、便箋一枚だけを収めた薄っぺらい封筒であれば透視スキャナーを掛けられることも通常は無い。余程何かの密輸やテロ計画に対する厳戒態勢が敷かれているなら話は別だが。
 といっても、この手紙に直接的に機密事項を記したわけではないので、この理由は、ちょっとした気分の問題でもあったのかもしれない。]
(460) 2022/07/24(Sun) 13:29:42

【人】 メカニック ゾズマ

[……尤も、この古風な手紙を書いたところでどこに届ければ良いか、という問題もあった訳だった。
 彼の居住地や実家の所在地は知らなかったし(ホテル暮らしをしていた>>190ことも知らなかった)、彼の所在を知っていそうでかつ信頼できる他者と顔を合わせる機会も、この間の炎上騒ぎの影響で得られなかった(現在は流石に忘れられてきているが)。アマノ辺りに尋ねることも一瞬考えたが、通信越しに個人情報をやり取りするのはもってのほか。
 こうして、一度認めた手紙を抱え持ち、チャンドラの訃報を聞いた際に一度手紙を破棄して書き直し――漸くここで、宛先人たるラサルハグ>>340との対面が叶った訳である。]


 ラス、久しぶり……だよ、ね?

[告別式の終了後にそう声を掛けるも、本当に何時ぶりなのか思い出せず、ややきまり悪そうな上目遣いになる。
 それこそメディアでの記者会見その他を逐一見ていれば「昨日会ったかも」という錯覚も起こしていたかもしれないが、メディア情報を意図的に遮断していた身にはそれもなかったのだ。]
(461) 2022/07/24(Sun) 13:30:15

【人】 メカニック ゾズマ


 あのさ、これ。
 帰ってからでも、いつでもいいから
 読んどいてくれたら嬉しいなっていうか。

[そう言って差し出したのは、惑星間郵便エアメールの規格に準拠した、横長の長方形の紙封筒。
 白地に黄みの橙colorcolorの2色のラインが、水平方向に真っすぐに引かれている。
 封筒表には『ラサルハグ マエダ』という宛名人だけが、黒いインクペンで綴られている。

 この封筒の中には、折りたたまれた紙の便箋が一枚入っている。
 手紙の文面も、封筒の宛名書きと同じ黒いペンで書かれており、ひとつひとつの文字が(多少の歪みはあれど)判りやすく綴られている。]
(462) 2022/07/24(Sun) 13:30:55

【人】 メカニック ゾズマ

[自分の進退については未だ不明の構えでいたこの文面>>-1495>>-1496だったが、ラサルハグの今後については、この時点であくまで“再び翔ぶ未来”を前提とした書き方になっていた。
 後の移植手術の成功>>447>>448を予知していた訳ではない。
 ただ、また共に同じ旅路に発てたら――という希望から、自然に綴っていた文章だった。

 さてこの手紙の、今は既に便箋ごと破棄されている元々の文面はというと――。
 「7年前」の部分は、「6年前」になっていた。
 そして「軍にいらっしゃったダビー様」の前には、「チャンドラ様」という名前が記されていた。
(元々はこの箇所は追伸扱いであり、書き直しに当たって本文に組み込んでいた)

 新たに一から綴り直した手紙の便箋には、努めて、涙痕ひとつ滲ませなかった。**]
(463) 2022/07/24(Sun) 13:34:44
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a53) 2022/07/24(Sun) 13:54:56

【人】 調査員 バーナード

【別れの日】

[ちょうど、帰り道に迷っていたときだ。
 ゾズマの声がして、そちらへ振り返る>>428。]

? うん、おつかれさま。
目、赤いよ。冷やしたほうがいいかも。

[泣き腫らしたゾズマを見、そんな声をかけて。
 会えたとき、がこんなに後になってしまったことを軽く詫びた。
 星に帰ってて、とだけ言ったが、状況を察されたかどうかまでは彼女の理解次第。]
(464) 2022/07/24(Sun) 14:56:18

【人】 調査員 バーナード

えと……僕で、いいの。

[今見送ったばかりの人が、ずっとつけていたピン。
 回収してきた、という言葉から経緯を知る>>429。]

想って、たのかな。
変な言い方だけど、まだ、わかんないんだ。

[今日喪主になったのは、チャンドラの希望らしい。
 彼女の生還ばかりを願っていたから、そんなことを託されているとは知らず、寝耳に水の心地だった。
 作法とか知らないし、と断ろうとしたが、たっての願いを無碍にもできず、なんて状況だ。]
(465) 2022/07/24(Sun) 14:56:33

【人】 調査員 バーナード

チャンドラが、起きたらさ。
一緒にいたいって、言うつもりだった。
いっぱい迷惑かけてごめん、とか、言わなきゃいけないこともいっぱいあって。
それだけじゃなくても、眠ってからずっと、チャンドラのことばかり考えてたこととか。みんな、みんな話して。
それで、好きとか、子供とか、何にもわかんないけどさ。
それでもよかったら、一緒にいて、少しずつ、教えてほしいって、言うつもり、で、

[はたり、手に持った封筒の上に、雫が落ちた。
 壊れてしまった涙腺が、今さらコックを開けたみたいに、泣くなと思っても止まらなかった。
 ゾズマに託した遺言を破棄しておいてよかったと思う。
 笑っていてほしい、泣かないでほしいなんて、どだい無理だとわかってしまったから。]
(466) 2022/07/24(Sun) 14:56:46

【人】 調査員 バーナード

[>>430そのまま、ヘアピンはもらってきた。
 本当に僕がもらっていいかはわからなかったけど、バーナードが持つべきだと、周りの言葉もあったから*]
(467) 2022/07/24(Sun) 14:57:16

【人】 調査員 バーナード

【暮らしが変わって】

え。
いいの。

[>>423その話を聞いたとき、疑問符付きで問い返したが。
 もしかすると、日頃のバーナードを知るふたりを驚かせることになったかもしれない。
 如何を問うてはいるものの、表情には明らかな喜色があったからだ。
 帰還して向こう――いや、下手をすると航行中ですら――こんなにもはっきりと期待や希望を滲ませたことはなかった。
 穏やかな凪。静かの海。主張の乏しかったバーナードは、いまや宇宙の可能性に胸躍らせる少年のよう。]
(468) 2022/07/24(Sun) 14:57:34

【人】 調査員 バーナード

[空を飛びたかった。
 そこには自由と未知があった。

 いつだったか最初の強化実験体航空適性検査の際、反対意見が多かったそうだ。
 宇宙開拓は未だ危険な仕事であり、的確な判断が求められる。強化実験体がいかに『作られた』『代用可能な』命であるとはいえ、思考・判断の面では人間に劣り、結果無用な失敗を引き起こす、無益で無駄死にであると言われていたらしい。

 その意見がいったいどうやって覆されたのか、バーナードは知らない。
 けれど、遠い過去には犬ですら宇宙ロケットに乗ったと聞く。ならば、僕らが乗れない道理はないと思っていた。]
(469) 2022/07/24(Sun) 14:57:59

【人】 調査員 バーナード

[宇宙は広く、平等で、一度外に出ればさまざまな星々に囲まれ、何もなかったが何もかもがあった。

 地上に降りて石を拾っても、ほとんどがただの石。
 それを口惜しく思うくらいには、バーナードは真黒な星々の世界を知ってしまった。

 それを踏まえずとも、自分には宇宙しかないと思ってもいる。他の訓練は受けていないし、かといって研究所で雑用係をしているのも、必要な仕事とはいえ少し心苦しかったし。
 だから、再びの宇宙の可能性に、爛々と目を輝かせていた。]
(470) 2022/07/24(Sun) 14:58:12

【人】 調査員 バーナード

[初めて講義を見に行った日は、少し笑ってしまった。
 だって、いつも家で会うラサルハグが大学の講堂で前に立っている。
 なんだかくすぐったくて――けれど、それ以上に喜びがあった。

 部屋に戻って、最初にベッドサイドの小箱を開けた。]

ねえ、チャンドラ。
僕、やっぱり宇宙に行きたいな。

[箱の中、ヘアピンは何も言わない。
 背中を押してくれる気がしたところで、おぼろ**]
(471) 2022/07/24(Sun) 14:59:00
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a54) 2022/07/24(Sun) 15:16:15

【人】 休職中 スピカ

【療養施設退所の日】

[施設の退所日が決まったのは突然だった。
カウンセリング後に唐突にその日を告げられたのだ。
スピカとしては、施設を出会た後の訓練をする期間のようなものがあると思っていたのだから、驚きにもほどがある]

[わずかな私物を小さな旅行カバンに入れ、買ってから一度も触れていなかった箱を開ける。
チャンドラとお揃いの帽子、チャンドラが退院するときに使ってほしいと贈ったものと同じものを、自分も退所するときに使おうと決めていたのだ]

[最後に借りていた端末を返し、お世話になりましたと担当医に礼を言う]

[カウンセリングの通院と服薬だけは忘れないように、と言う担当医の顔は穏やかで、スピカは初めてこの医師の人間らしい顔を見た気がした]
(472) 2022/07/24(Sun) 15:18:04

【人】 休職中 スピカ


[迎えに来たダビーとは久しぶりに会った気がする]

[そういえば住む場所が決まっていないことを思い出し、ダビーにしばらく厄介になっていいだろうかと言うと、目に見えて狼狽え始めた]

[ダビーの案内でどこかに向かっているのだが、それがどこかわからない。
ダビーに聞いても着いてから説明する、とそればかりだ]

[しばらくして目的の場所に着いたのだろう。
ダビーに手を引かれて建物に足を踏み入れると、そこは独り暮らしをするにしては随分と広い場所だった]

[ここはどこかとダビーを見ると、それほど赤くなるのかと言いたくなるような赤い顔で

 「ここに二人で住もう」

と言った]
(473) 2022/07/24(Sun) 15:28:38

【人】 休職中 スピカ


[……その後ダビーを問い詰めた、小一時間問い詰めた]

[問い詰められてしゅんと小さくなった(デカい)ダビーの言う話だと、退所日がいつ頃になるかという話を担当医から聞いたのは一月ほど前。
そこから住む家やら手続きやらに奔走し、今日のこのタイミングで退所を決行した、と言うことらしい]

[どういう事かと聞くと、ダビーはテレビをつけた。
丁度ワイドショーの時間らしく、訳知り顔のコメンテーターたちが銀河的有名企業による巨額不正について話していた。
どこのチャンネルもそう、メンツと切り口の差はあれど、どこもかしこものその話題で持ちきりだった]

[どうやら世間では今日の話題(社長の逮捕)のXデーがどうこう言われていたようで、逮捕に至った今日、退所を決行した、と]
(474) 2022/07/24(Sun) 15:40:02

【人】 休職中 スピカ


[マスコミ関係者は全てそっちに駆り出されたようで、数人ほどいたマスコミ関係者も今日は一人もいないと、窓の外を見ながらダビーはこの電撃作戦を成功させからか、安堵交じりにそんなことを呟いた]

[そういえばそうだ。
ぱったりと面会に来なくなる前、ダビーはやたらと不動産のカタログやら、家電のカタログやらを見せてきたし、二人でこれがいいあれがいいと話していた。
ずいぶん気の早い話だと思ったのだが、そういう事情があったのかと納得した]
(475) 2022/07/24(Sun) 15:46:25

【人】 休職中 スピカ


[その日の夜は環境が変わったせいか眠気の気配を全く感じぬまま、ベッドで無意味に寝返りを繰り返すなどしていた]

[相当今日一日気が張っていたのだろう、ダビーは隣で揺すっても気が付かぬほどに深い眠りについている]

[ああ、これはきっと興奮しているのだろう。
新しい生活が始まったことに対して、どうしようもなくわくわくしているのだ]

[する必要はないとわかりながらも、思わず端末を手に取ってメッセージを送っていた。

 『ダビーと家族になる第一歩を踏み始めました』

と、家族になったことを真っ先に報告すると約束した、雑な神父……バーナードに]

[送ってから そんないちいち途中経過を報告してもウザいだけでは?と思ったが、送ってしまったのは仕方ない。
大事なことをいうのを忘れていたと、

 『まだ誰にも言わないで』

そう追撃メッセージを送って、端末を置いた]

 ね、ダビー。
 私たち家族になるんだね。

[寝入っているダビーの反応はない。
それでもよかった。
私はダビーの大きな背中にピッタリ張り付くと、ゆっくり目を閉じた**]
(476) 2022/07/24(Sun) 15:57:41
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a55) 2022/07/24(Sun) 16:05:42

【人】 メカニック ゾズマ

【それは告別式より前の、―――】

[その日の一仕事>>388を終えたゾズマは、一人暮らしのアパートの一室に入って鍵をかけ、扉を背に座り込んでいた。]


  ッ、 は ぁ …………


[本当に、本当に長い息を吐いて、目を閉じる。
 鞄の中にはもう、艦体データをコピーしたメモリーはない。
 そのメモリーと入れ替わりになった形で、あの月型のピンが収められている。]
(477) 2022/07/24(Sun) 16:34:47
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a56) 2022/07/24(Sun) 16:35:45

【人】 メカニック ゾズマ

[必要な業務での外出であれば、顔を隠すこともなく堂々と出歩いた。
 コールドスリープ装置の件の炎上騒ぎで、記者からはマイクを、一般人からはカメラを向けられることもあったけれど、会見の場で口にしたこと以外は何も言わなかった(本当に、言えることなどそれだけだった。責任追及先のチームに対して「殺す」と言わないのは当然のこと、「訴訟」の語を口にすることもなかった)

 あくまで自分は必要な仕事をしているだけの仕事人。
 そんな毅然とした対応を続けているうちに、次第にゾズマに対しては同情論、賛同論が出始めてくるわけだが、それはもう少し後の話>>452。尤も、「美人」だから悲劇が絵になる、なんて現象はゾズマの望むところではなかったのだけれど。]
(478) 2022/07/24(Sun) 16:36:54

【人】 メカニック ゾズマ

[……こうした対応の継続が叶ったのは、ゾズマ個人を取り巻く問題が「責任転嫁系美人メカニック」の件だけで済んだからだろう。
 ゾズマが他のクルーとの私的な連絡を殆ど行わず、対面に至っては全て絶っていた(絶たざるを得なかった)ことがあり。
 他者についての一切の醜聞も「知らぬ存ぜぬ」「アマノに聞け」で通し続けたことがあり。
 そして、ルヴァのほうに押し寄せてきた記者たちが早々に引き上げていった>>392ことがあった。
 そういう意味では、要領の得ない返答だけを告げたルヴァにまた助けられた、とは言い得ただろう。

 けれども、―――。]
(479) 2022/07/24(Sun) 16:38:05

【人】 メカニック ゾズマ

[どうしようもなく、寂しい。
 どうしようもなく、虚しい。
 無重力空間とは異なる奇妙な浮遊感があって、
 世界が惑星の軌道みたいにぐるりと回っていくよう。

 縋りつきたい。
 けれど縋りつける人には、会えない。
 誰にも会う訳にはいかない。]
 
(480) 2022/07/24(Sun) 16:39:22

【人】 求職中 ダビー

[一年後]

[抜けるような青空の下、チャンドラを見送るためにかつてのクルー達>>320>>331>>340が集まった。都合出席できなかったスピカ>>330の事もあり、全員とはいかなかったが、それでもしばらく離れていたクルー達の再会の場としてはこの上ないものだっただろう]

……チャンドラ。……今までありがとう。

[かける言葉は短く、手向けるのは白い蘭。
以前より随分窶れた、けれど化粧を施して棺に横たわる綺麗な顔。忘れず目に焼き付ける。

それから、スピカから預かっていたペンダント>>330も。]
(481) 2022/07/24(Sun) 16:39:52

【人】 メカニック ゾズマ

[母やスピカとは私的に連絡を取っている。
 けれどもこんな有様を彼女たちに伝えれば、向こうからうっかり駆けつけてこないとも限らない。そうでなくとも、どんな言葉でこの有様を伝えていいのかがわからない。

 ルヴァには何の連絡も送っていない>>445
 多忙故の余裕のなさからの音信不通は、様々な報道を耳にしてしまったことで、“ルヴァを守るため”という意味合いをも持つようになった。

 ルヴァと直接連絡を取らない分、彼の名前を、母やスピカとの遣り取りの際に折に触れて出すようになっていた>>442
 彼と会えない、声を交わせない、そんな空白を埋めるように。
 そんな彼と“付き合っている”とまで言わなかったのは、万が一どこかで話が漏れてしまうのを懸念してのことでもあったが、それ以外にも――]
(482) 2022/07/24(Sun) 16:40:05

【人】 メカニック ゾズマ

[ルヴァの状態自体は入院中に看護師を通じて聞いていて、退院後も(辛うじての隙を見つけて)経過を訪ねたことがあった。だからスピカにもその旨を伝えることはできた>>402のだけれど。
 彼のお見舞い自体は、なんとなく行ったような気でいて――行っていない>>392>>393
 なまじ人づてに経過を聞いていたが故に、実際の記憶とその話が混濁してしまっていたのだろう(そしておそらく、これはゲイザーの見舞いの記憶についても同様だった)

 ……ルヴァに“忘れられている”かもしれないという不安が、漠然とあった。
 彼の心を支えたいと願いながらも、もしもこちらのことをまるで認識しない彼を目の前にしたら――そんなおそれが、きっと、あって。
 そうしているうちに、自分のほうが既に、夢の記憶を本当の夢の如く忘れてしまいそうで――]
(483) 2022/07/24(Sun) 16:40:35

【人】 メカニック ゾズマ


(  つらい、よ、
    さびしい、よ )


 ( 声、聞きたい、よ、
   抱きしめて、ほしい、よ、
   そばにいてほしい、よ ―― )


    あいたい よ ……。


[互いに届くことのない願い>>396が、ひとりきりの場所で、零れる。


 ――この時、ゾズマは、ある“ひとり”の最期を見送ってきたばかりだった。]
(484) 2022/07/24(Sun) 16:41:50

【人】 メカニック ゾズマ

【同日:帰宅>>477より前】

[とある解体業者の作業所。
 ミスティックアンテナ号の解体・解析及び、アンドロイド・アンテナの“処分”を行う現場にゾズマは立ち会っていた。
 必要な艦体データの提供だけでなく、解体の場にも直に立ち会わせろというのは越権行為だったかもしれない。それでもこのメカニックは、越権行為だろうが何だろうが、この場でやってのけた。
(この件でラサルハグに提出書類を(6)1d6ページ追加させるかもしれない、というのは頭に全くなかった)]

 ――それで、艦の中には
 これだけの未回収物があったの?

[遭難中にアンテナに託されたもののうち、ラサルハグの義足は既に回収されている>>340
 アンテナが所持していたボックス、その中の銃>>2:413――夢ならぬ>>3:+13それ――は、銃外装の特徴などから調査員であるルヴァの元に戻されていた可能性もあったが、果たしてどうだったか。
 ともあれ、解体の邪魔になる物資を取り分けて整理していく様を見やる。]
(485) 2022/07/24(Sun) 16:44:23

【人】 メカニック ゾズマ

[そして“未回収物”のひとつに――他ならぬアンテナの髪に飾られていた、チャンドラのヘアピンがあった。
 けれども業者側はそれをアンドロイド・アンテナのアクセサリーだと考えたからか、特に取り分けることをしなかった。]

 っと、ちょーっと失礼!
 これクルーの私物なんで、回収しちゃうぜい。

[ゾズマは乗艦当事者であり、後に「証拠捏造があった」などのトラブルが起こるのを避けるために、基本的に自分からは手を出さない心算だった。
 けれどもこのピンの存在を現実の光景として目の当たりにした際、一歩踏み出して手を伸ばしていた。]

 ( ……ドクターが託したん、だ。
   それを、スクラップにされて堪るか )

[容易にそう察することのできたメカニックの回収作業は、実に手早かった。
 何か怒られた気もしたが、怒られたということは「隠れてやった訳ではない」ということなので、ゾズマは堂々とピンを鞄に仕舞い込むだけ。]
(486) 2022/07/24(Sun) 16:45:26

【人】 求職中 ダビー

スピカもいずれ気持ちの整理がついたら来るそうだ。
…いつかまた、話でも喧嘩でもしてやってくれ。

[彼女の棺を見送り、その場にいたクルーの面々に告げる]

これから先、皆と会うことがあるかどうかはわからないが…
俺とスピカは船を離れて、新しい生活を始めるつもりだ。
場所は、落ち着いたら連絡を入れる。

色々あったが、俺はあの船での生活は楽しかった。
そうは見えなかったかもしれないが、本当だ。

失ったものはきっとかけがえがないが…同じくらいかけがえのない、手に入れたものもある。

もし近くに来ることがあれば寄って行ってくれ。
茶くらいはいつでも淹れる。

[その言葉を残し、ダビーは帰っていった。
帰る先は、大事なもののある場所。
スピカは落ち着いているだろうか。そうなら、皆の話をしよう。まだなら、話をできるときまで取っておこう。

この先皆にも自分達にも色々な事があるだろうが、宇宙のどこにいても、壮健であってほしいと思いながら**]
(487) 2022/07/24(Sun) 16:46:14

【人】 メカニック ゾズマ

[けれど“クルーの私物”こそ回収できても、その私物を持っていたアンドロイドのスクラップ行きまでも阻止できるわけではない。これは調査委員会での管理の後、既に決定された事項だ。
 廃棄までの間にメンテナンスがきちんと行われてたことを示すように、その機体はひどい損傷もなく、小柄な女性型の外形を綺麗に整えらえている。]

  ……、じゃ、これでお別れだね。

[誰かの脳を埋め込んでいる訳でもない(それならそれで大問題だが)、完全なる機械。
 誰かの姿を模してはいても>>431、その“誰か”そのものではない人形>>437
 コアから記録を抜き出され、役目を取り除かれたメカ。

 喩えそのメカがどれだけ人間らしく振舞おうとも。
 誰がそのメカを人間らしく扱おうとも。
 葬儀もお別れの会も、アンドロイドのスクラップ行きには必要とされないものだった。]
(488) 2022/07/24(Sun) 16:49:25

【人】 メカニック ゾズマ

[勿論、例外はある。
 コンパニオン用に開発されたメカは、所有者の意向や心情次第で、起動不能になったり大破したりした際に“葬儀”が開かれることはある。
 愛称をつけられ世間一般に広く親しまれたメカであれば、役目を終えた時に“追悼”めいた回顧特集が組まれることもある。

 けれどもこのアンドロイド・アンテナには、それらの対応が公的に為されることはなかった。
 限定状況下での感情増幅機能>>4:180まで搭載していても、これは変わらなかった。
 尤も、救助に当たった者たちも回収作業に回った者たちも、アンテナの“人間らしい”姿を目の当たりにすることはなかったのだが>>17>>18>>*0>>19。]

「メカは全部モノだって割り切る」、って
 ほうのメカニックじゃなくて、悪い?

[「別れ」を口にした時に聞き拾った、現場責任者からの皮肉には、何の表情も作らずに淡々と返した。]
(489) 2022/07/24(Sun) 16:49:58

【人】 メカニック ゾズマ

[ミスティックアンテナ号の艦体自体の今後の措置は、解析結果を見て判断するとのこと。
 展示の際の危険性を高める程の損傷がなければ、モニュメントとして形を留める道も未だある。展示に適さないと判断されれば、バラバラにされていく。
 一方でアンドロイドのほうは、記念物として残す選択すらも採られない。“ヒトガタ”であるが故の“呪い”めいたおそれの感情がヒトにあるが故に、敢えて記念物にはしなかったのかもしれない。

 こうしてゾズマは、廃棄所に搬送されていく、文字通り物言わぬヒトガタのメカを見つめていた。]


   さよなら、キャプテン。
    みんなを、生きて還してくれて、ありがと。


[これはまだチャンドラが死亡しておらず、私的な“お別れの会”の提案>>456>>457も出ていない頃の話。
 “告別式”ならぬ作業の場で、見送り人として、努めて涙を抑えてその“最期”を見届けていた。**]
(490) 2022/07/24(Sun) 16:50:39

【人】 研究所職員 バーナード

【日常】

[研究所で雑用係をするようになって、時間のあるときはラサルハグの講義に出て。
 休みの日はランニングだトレーニングだと動き回り、帰りに一冊の本を買ってくる。そんな日々。
 夜、静かな部屋の中で一週間かけて一冊。物語であったり、哲学の本であったり、興味を持ったものは何でも買ってみた。本棚を覗けば人体の解剖学みたいなのもある(内容の方はたいして記憶に残っていない)。

 そんな、夜のことだ。
 端末が一件着信を告げる>>476。]
(491) 2022/07/24(Sun) 16:51:46

【人】 調査員 ルヴァ

― スピカとお茶会 ―

アッ、ウン。

[赤くなったり青くなったりするスピカは>>446
見ててちょっとおもしろかったけれど
流石にここまで否定されると
あんまり触れられたくないのかなあと察し大人しく引いた。

が。
大声で突っ込まれて目をパチリ。
聞くところによるとスピカもゾズマと会えていないようで、
分かりやすくやや肩を落とす。]
(492) 2022/07/24(Sun) 16:57:45
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a57) 2022/07/24(Sun) 16:59:03

【人】 調査員 ルヴァ


そっかー。
スピカだったらちょっとは
会ってるかなって思ったんだけど。

["責任転嫁系美人メカニック"のスキャンダルもこちらにはあまり入ってこず(ゾズマがスピカを避けている?とまでは思わないので)
どうやら本格的に多忙なようだ。

スリープされる前、懸命に駆けずり回っていたゾズマを思い出す。
前の前にやるべきことが課せられた時、
あの子はすべてを後回しにしてそれだけに注力するきらいがある。
自分の知っている彼女はそういう子で。

それが心配でもあるし、寂しくもあった。
負担、と零せばスピカも何かを考えるように俯く。
(否定された手前)そこらを深く突っ込むことはしないけれど。
スピカが言葉を発するのを少し待って。]
(493) 2022/07/24(Sun) 16:59:05

【人】 研究所職員 バーナード

わ。

[それは恋愛に関する感情に疎いバーナードにとっても、めでたい話なのはわかった。
 今が夜でなかったら、アマノとラサルハグに真っ先に報告しているところだ。
 それを、牽制する追撃の一文。]

あぶな。

[たいがい、バーナードも共有癖がある。
 それを知ってか知らずか、2通目は大きな効果をもたらす。]
(494) 2022/07/24(Sun) 16:59:54

【人】 調査員 ルヴァ


―――…………


[力強く断言されて目を瞠る。>>451
そう、彼女らは親友だから。その言葉には説得力があって。
少し呆けた顔をした後に、眉を下げて笑った。]


……うん、そっか。そう………だよね。


[しみじみと、反芻するように呟いた。
交際を始める時も、無理はしない、と伝えてくれたゾズマ。

嫌なことは嫌だと言ってくれるし、
真剣に伝えたらちゃんと受け止めてくれる。
彼女がそういう性格なのは自分だって良く知っていて、
そういうところも含めて好きになったわけで……

―――そう、だからきっと。]
(495) 2022/07/24(Sun) 17:00:37

【人】 調査員 ルヴァ


……なんか、ダメだね。

カッコつけてたいのに、
好きな子のことは臆病になっちゃう。
実際のとこ、迷惑だって
はっきり言われるのが怖いだけなのかもなぁ。


[にがく苦笑した。

4年近く共に過ごして、
心身の距離は確かに近くなったけれど。
一定の情を抱いてくれているとも思っているけれど。

自分に「恋をしているわけではない」にも拘らず
付き合ってくれている彼女に
心の奥底できっとどこかひけめがあるのだと思う。

あれから連絡の一つ、
顔の一つも見せに来てくれないのは。>>482
それだけ己の優先順位が低い表れなのではないか。

人に頼ったり、甘えたり。
育つ過程でそういうのを知らずに生きてきた分、
自分もあまり得意な方ではないのだと今更自覚する。]
(496) 2022/07/24(Sun) 17:04:26

【人】 研究所職員 バーナード

[翌日。
 夕食時にその通信のことを思い出しては、あ。と声を上げ。
 けれど誰にも言うなという文がその直後に脳に釘を差しに来たので――不思議そうな顔をするふたりに、誤魔化すようにあとを継ぐ。]

あ、のさ。
今度、ちょっと、空けてもいいかな。

心配かけるようなことは、しないから。

[昨晩スピカに返信したのは、短く、
 『遊びに行っていい?』の一言だったから*]
(497) 2022/07/24(Sun) 17:06:58

【人】 調査員 ルヴァ


……でも、そうだよね。
言わなきゃわかんないよね。そういうこと。

ありがとう、スピカ。

[ゾズマとちゃんと話してみるよ、と
一つの決意を乗せて伝えた後。
公園をぐるりと回った後、お茶にしただろうか。
何だか色々聞いてもらったし、自分が奢るよとも言い添えて。]


チャーイ、また飲みたいな……って、僕が言ってたって
ただの同僚
によろしくね。

スピカ。君の行く末もよいものでありますように。


[あの時直接伝えられなかった礼の代わりに
彼女の幸せを願う言葉を贈る。>>2:431

にっこり笑うルヴァの顔は
会った時よりは少し、晴れやかになっていたはずだ。]
(498) 2022/07/24(Sun) 17:08:04

【人】 調査員 ルヴァ

[そうそう、ところで余談だけれど。

スピカとはこの後も
トレーニングダイエットと近況報告を兼ねて
ちょくちょく会うことにはなる。

勿論ルヴァの方も全盛期と同じようには行かないが
それでも彼女には結構スパルタだったかもしれない。
悩める乙女の体型維持に一役買えたかどうかは、また別の話。**]
(499) 2022/07/24(Sun) 17:13:25

【人】 調査員 ルヴァ

― Xday ―

[…と、スピカには告げたものの。
ルヴァがそれを実行に移すのは
それから少しの間を開ける。

出歩きは許可されている。
声をかけてくるマスコミも今は大分減った。
ただただ致命的な問題が一点。
単純に自分は彼女の居住地を知らないのだ。>>477

端末で本人に直接聞くことはしなかった。
なんせこれだけ連絡が来ないのだ、
無視される可能性も十分あることを思えば
まどろっこしい真似はやめた。

なんせゾズマ自体、交友関係が広い方じゃない。
4年間の間に本人から断片的に聞いた情報と
自分と彼女の事情や関係を知る周囲を頼り
住所を突き止めるまでにしばしの時間を要した。]
(500) 2022/07/24(Sun) 18:08:20

【人】 調査員 ルヴァ

[これ僕、歓迎されなかったら
まあまあストーカーっぽいなァ…と
若干思わなくもなかったが
もうどうにでもなれと腹を括った。

なんせこの頃には彼女が世間でどう言われているかも
ある程度耳に入ってきていて
――そこまで風当たりが強いわけではなかったにせよ――>>479
何も出来ない歯痒さも増していたから。

なんだよ美人メカニックって!美人だけど!
見世物みたいに消費してんじゃねーよ!という憤りも。
]
(501) 2022/07/24(Sun) 18:10:09

【人】 メカニック ゾズマ

【チャンドラとの別れの後】

[バーナード>>464から目の赤さを指摘されれば、特に取り繕うでもなく眉を下げてみせた。
 アンテナ号が帰還してからこの間、彼が“星に帰って”いたという旨もここで聞くこととなり、はたと瞬いたのだが]

 ――そっか。そういやさっき、
 なんかそんな話してたみたいだし。

[遠目に見ていた時にぼんやりと聞こえてきた話>>332の断片を頭の中で繋ぎ合わせるも、どうも彼の母星(それが“ノイギーア”だということも知らなかった)で色々検査されていたらしい、くらいの認識に留まる。バーナードの身体がいわゆる“普通じゃない”らしいことは、今や遠い夢の中の謝罪>>144>>194でも知れたことだけれど。]

 そっちも大変だったっしょ。
 うん、おつかれ。そしておかえり、だ。

[状況がはっきりと判らずとも、それだけは伝えられたこと。
「星に帰っていた」者に「おかえり」というのも妙だったかもしれないが、これは艦を共にしたクルーとしての出迎えの挨拶だ。]
(502) 2022/07/24(Sun) 18:10:21

【人】 メカニック ゾズマ

[さて、チャンドラのヘアピンの経緯について、想像も含めて伝えた時。
 バーナードからの返答>>465に、ゾズマは目を瞬かせた。
 それは意外な返答だったから、ではない。想像はあくまで想像だし、「わかんない」という認識自体は、そういうものかと受け入れて飲み込んでしまうものだった。
 瞬いてしまったのは――続けられた話もそうだったが>>466――なんだか“他人ではない”ものに出くわした気がしたからだ。ゾズマの場合は、自分が抱えているものが“本当に何なのか解らない”という訳ではなかったけれども]

 ……、うん。
 うん。そっか。 そう、なんだ。

[ひとつひとつの言葉に、相槌を打つ。
 そのうちに、雫が落ちる小さな音がひとつ聞こえて――。
 止めどなく零れる涙を前に、先ほど泣いたばかりの自分まで、もらい泣きみたいに目頭が熱くなるのを感じた。]

 泣くよりは笑って、なんて。
 やっぱ、無理な話、だったじゃん。

[今や破棄された遺言のことを思いながら、涙交じりに笑みを形作り]
(503) 2022/07/24(Sun) 18:11:44

【人】 メカニック ゾズマ


 わかんないまま、なら、
 わかんないままでも、いいんだと思う。
 無理に「想ってるんだー」って思っちゃうより
 全然、その方がいいし――…

[想っているのか“わからない”まま、それでも一緒にいて、いろんなことを教えて貰える。そんな日々の中で幸せを得られるなら――。
 ここでそう口にできなかったのは、バーナードとチャンドラのそんな未来の可能性が、もう、なくなってしまっていたから。]

 うん。
 あの人のために泣けるだけで、
 十分、貰っていいと思う。

[それだけでも、バーナードの元にこの月のカタチが巡ってきて良かった、と。
 「僕で、いいの」と言いながらもヘアピンを受け取った彼に小さく頷いてから、離れていく。**]
(504) 2022/07/24(Sun) 18:12:41

【人】 調査員 ルヴァ



[この時のルヴァは確かに、衝動に突き動かされていた。
ずっとぼんやり抱えていた益体のない虚無感が
はっきりと一つの線を結んだように。]
 
(505) 2022/07/24(Sun) 18:13:52

【人】 調査員 ルヴァ

[気づいたら時刻は夜だった。

もし居なかったら会えるまで
最悪朝まで粘るつもりだったから、
施設には事前に外泊許可を貰っている。

単身者用のアパートの一室。
扉の前に立って、深呼吸して。>>477
その時ばかりは流石に指が震えるのを自覚しながら。

静かにインターホンを押す。]
(506) 2022/07/24(Sun) 18:16:16

【人】 調査員 ルヴァ

[キミは驚いていた?呆けていた?

会ったら最初に何を言おう。
ずっと音信不通なことに文句を言おうか、
『来ちゃった♡』なんておどけようか、
着くまでに色々考えていたのに。

その顔を見たらびっくりするほど言葉が出てこなかった。
ちゃんと笑おうと思ったのに、
なんだかそれもうまく作れなくて。
泣き笑いみたいな情けない顔になってしまったかも。

僕らの距離を一枚隔てる邪魔な扉を
キミが除いてくれたなら。

久しぶりに見る僕はきっと記憶の中より
ちょっと窶れて見えただろう。

同じように少し疲れて見えるキミを
考えるよりも先に生身の身体で強く抱きしめて、
今度こそ伝えさせてほしい。]
(507) 2022/07/24(Sun) 18:22:02

【人】 休職中 スピカ

【自宅/>>497

[そのメッセージを見たのは(ろくに調理道具も食材もそろってないので)二人で朝食を食べ、帰って来た時だった]

 バーナードがね、遊びに行っていいかって。

[端末の画面をダビーに見せる。
招くことの了承を取ると、『いつでもいいよ』と送る]

[文字通り、いつでもよかった。
なんせ今の私は未だに就労許可が下りてない、一日中家にいる身なのだ]

 ……初めてのお客さんだね。

[まだ何もない二人だけの家だが、それでも初めてのお客さんを精一杯もてなそう]



[そうしてバーナードが初めて二人の新居を訪れた時、スピカが頑張って作った(79)70n100]点の手料理でもてなされたのであった**]
(508) 2022/07/24(Sun) 18:55:07

【人】 メカニック ゾズマ

【XDay】

[その訪問は突然だった。
 インターフォンの音が響いた>>506。決して大きくはない筈の音が、玄関扉に凭れた背中にまで伝うようだった。

 今は夜、ゴシップ目的の記者や観衆の気配も遠のいている静寂の時。それでもやって来る者がいるのか――と薄ら考えなかった訳ではない。
 けれどもそれよりもこの時は、きっとすぐに潰えてしまう淡い期待へと意識は寄せられた。

 ――スピカは、療養中。
   今の時間は外出もできなかった筈、確か。

 ――ママは、この時間は仕事中。
   ここを通りがかるルートで
   フードトラックを走らせてもいない。

 ――ルヴァは、……きっとまだ療養中。
   そもそも住所をはっきり告げた覚えはない。
   ママと住んでいた実家のことは、
   ちょっと話した覚えもあるけれど。]
(509) 2022/07/24(Sun) 19:28:34

【人】 メカニック ゾズマ



 ( ……そんな都合よく、誰か、
     来てくれる、なんて   )


[ある訳がない。
 そう思いながら、インターフォンの画面――ではなく、玄関扉に備え付けられた覗き窓に目を近づけた。]
(510) 2022/07/24(Sun) 19:28:51

【人】 メカニック ゾズマ

[昔話の化物の幻にでも遭ったかのように、暫く、玄関扉の前で硬直する。そこからゾズマがドアノブに手を掛けるまでの時間は、およそ20秒ほど。
 目にしたそのひとの姿を未だ信じられないまま、鞄を靴置き棚の上に置いてから、おそるおそる玄関扉を開いた。]

  なん、で。
  なんで、アンタ、が。

[隔てる扉を開け放った先、確かにルヴァは立っていた>>507
 普段の無表情が嘘であるかのように思いっきり驚きの滲んだ顔で、瞬きすらもせずに目の前のひとを見つめる。
 彼は最後に見たときよりも、少しやつれて見えて。笑っているようで、泣いているようでもある、そんな顔をしていた。
 もしかしたら自分の音信不通がルヴァに勘違いを起こさせていたのかもしれない>>496と考える余裕も、この時はなくて]
(511) 2022/07/24(Sun) 19:30:06

【人】 メカニック ゾズマ


 ルヴァ。

[なんで本当にここが判ったの、とか。
 体調がまだ悪いのに来てくれたんだ、とか。
 ……自分を忘れてなんていなかったんだ、とか。
 そんなカタチある思考は、彼に抱きしめられた時に、すぐに吹き飛んだ。]
(512) 2022/07/24(Sun) 19:30:39

【人】 メカニック ゾズマ


 ルヴァ。
 ルヴァ、ルヴァ あ、ああ、ああああ……

[耳元で告げられる言葉に返したい言葉を、すぐには口から発せられない。
 言葉よりも前に、どうしようもなく涙がこぼれて、泣きじゃくって、ひたすら名前を呼び続けて、また泣きじゃくって。
 夢ではない現の中で、確かな腕の力と温もりに包まれるのを感じて――。
 泣きじゃくりながら、思いっきり、ルヴァを抱きしめ返した。]
(513) 2022/07/24(Sun) 19:31:42
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a58) 2022/07/24(Sun) 19:38:11

【人】 船医 チャンドラ

― ??? ―

[突然始まったアンテナとの『ごっこ遊び』はどれだけ続いたか、日誌に記してはいないので正確なところは分からない。
お菓子作りをすると言って走っていったアンテナ>>-1084>>-1086は、きっとこれから通信のチェックを行うのだろう]

……コーヒー用の砂糖くらいなら、まだ残っていたかな。
もうアマノのは飲めないけど、サダルのはどうだったろう。

[そんな遣り取りを、表面では『人間らしい生活』として受け入れるのは必要な事なのだろう]
(514) 2022/07/24(Sun) 20:16:14

【人】 船医 チャンドラ

[一度、アンテナに乞うてみた事がある]

……ねぇアンテナ。
『お母さん』じゃなくてさ、名前を呼んで頭を撫でてみてくれない?

[ごろんと、身長のそう変わらないアンテナの細い膝に頭を預けて目を閉じる。
アンテナは不思議そうにしながらも受け入れ、小さな掌で髪を撫でてくれる]

――……うーん、やっぱり違うかも。

[撫でられながら、苦笑する]
(515) 2022/07/24(Sun) 20:16:29

【人】 船医 チャンドラ

宇宙船の中ってさ、色んな人が居て、生活していて。
一日の間で全然顔を合わせない人だっているんだけど――でも、小さな家族みたいなものかなって思って。

そうしたらアンテナ、君は皆の『お母さん』なのかなと思ったのだけど。

[瞼を開き、身を起こしてから。
やっぱり不思議そうにしている――ように見える――アンテナの短い髪を撫でる]

……やっぱり君は君、アンテナだね。
(516) 2022/07/24(Sun) 20:16:39

【人】 船医 チャンドラ

[寝る前の日誌を付けた後、もう一つ書いておくべきものを片付ける]

[いつかの日、「まだ早い」と思っていた乗組員へ遺す>>3:17もの。
こうなってもまだ書けずにいたけれど、きっとそう長く時は残されてはいないから]

うーん……とは言っても、なぁ。

[乗組員とは、運航中、事務的な会話ばかりしていたように思う。
個人が望むもの、遺したいものもそうは思い浮かばず]
(517) 2022/07/24(Sun) 20:17:03

【人】 船医 チャンドラ

……ああ、アレだけはどうにかしておかないと。

[ごそごそと、寝床の近くから『はじめての一人暮らしごはん』を引き寄せると、最終ページを開く。
ペンで、慣れない言語の形に苦労しながら『
天野 大海
』と署名をする]

うん、これでこれはアマノのもの。
後で食堂に置いておこう。

[自分の物だったと分からないように雑な偽装工作をして、満足そうに笑う。
ついでに途中のページに『ありがとう、おいしかった』とメモを挟んでおいた]
(518) 2022/07/24(Sun) 20:18:08

【人】 船医 チャンドラ

[結局、悩んで悩んで、再生医療関連の書籍だけはアマノに譲り、他の乗組員には船内の私物を好きに持って行ってもらう形にした]

[かつて父が母に贈ったという月型のピンだけは、自分と共に埋められてしまうのも寂しい気がして――『その時』が来たら、アンテナに託そう>>8と思う。
アンテナならば必要な者が居たなら察して計算して渡してくれるだろうし、
必要な者が居ないと判断されたとしても、自分を母と呼ぶ彼女が持っていてくれるのなら、気持ちが慰められる気がした]

[その後、アンテナが処分>>218され、ゾズマが回収>>486してくれるところまでは想像もしていなかったけれど]
(519) 2022/07/24(Sun) 20:18:42

【人】 船医 チャンドラ

[形見分けではないけれど、バーナードには一つ頼み事を残しておくことにした]

[自分がもし死んでしまった時は、喪主を務めて欲しいと。
血縁も無ければ婚姻関係も無い彼に頼むのは筋違いなのだけれど、
別れ際に「こんなことしか出来なくてごめん」>>5:154と言ってくれていた彼だから、最後に一つくらい無茶な頼みをしても許して欲しい]
(520) 2022/07/24(Sun) 20:19:09

【人】 船医 チャンドラ

[とても不本意ではあるけれど、各地にあるセリーニの名を冠する医院と本家との断絶は、自分の力不足から表沙汰には出来ていない。
そして、その各地の医院は、恐らくバーナードの出身地のお得意様・・・・だろう。
上がこの遺書をどう扱うかは分からないけれど、この『セリーニの名を伴った頼み事』が、多少でも牽制になれば良いと思う]

[彼に見送って欲しいという我儘な気持ちが無いとは、言わないけれど]
(521) 2022/07/24(Sun) 20:19:31

【人】 船医 チャンドラ

― ??? ―

[医療ポッドに入って、どれくらいが経っただろう]

[うとうとと、ぼんやりと、眠っているような感覚。
時折、意識が浮かび掛けてはまた沈んで、微睡みの中に戻って]

[医療ポッドに入る前から続くアンテナの習慣>>15が、幾度繰り返されたか。
芽が出ては枯れる植物、それの意味も何も考えられず、感じもせず]

[ただ、誰かの気配に包まれている>>259気がして、不思議と寂しくは無かった。
その気配>>260は哀しくて、最後に聞いたバーナードの言葉>>5:162をぼんやりと思い出す]

『謝るよりも、感謝して欲しいなぁ』

[――なんとなく、そう思った]
(522) 2022/07/24(Sun) 20:19:52

【人】 船医 チャンドラ

― 帰還のとき ―

[アンテナの声>>16に、意識が浮上する。
瞼を開き応えたかったけれど、踊る少女>>17>>18に笑い掛けてあげたかったけれど、指の一本も動かすことは出来なくて]

――――――……

[良かったと、心の中でだけ呟いた]
(523) 2022/07/24(Sun) 20:20:04

【人】 船医 チャンドラ

[心残りは、たくさんある]

[自分の病院を持ちたかったし、家族も持てるなら持ちたかった。
まだ再生医療の成果だって出せていないし――バーナードにだって、教えなければいけないことはきっともっと沢山あった]

[けれど、再生医療の研究についてはきっとアマノが成就してくれる。
バーナードに掛かっていた『呪い』も、きっと解けた筈。
あとは誰か、彼を想う、自分よりも優しくて根気強い人が現れてくれることを祈るだけ]

[それはそれでとても面白くない気がしたのだけれど、そんな自分の心の都合よりも彼が幸せになることの方が大事だから]

――――――……

[誰も彼も、皆が幸せになって欲しいと、そう思って]]


[――あとはもう、何も覚えてはいない]
(524) 2022/07/24(Sun) 20:20:47

【人】 船医 チャンドラ

[人は死んだらどうなるのだろう]

[天に昇るのか、地上に意識のみ残して漂ってしまうのか、はたまた生まれ直し地上へと戻ってくるのか]

[自分はどれも信じてはいなくて。
だから自分はただ、消え去るだけだろう]
(525) 2022/07/24(Sun) 20:22:02

【人】 船医 チャンドラ

[――だから]

[誰かの夢の中で、ペンダント>>330>>481を身に着けて、慣れないヒールの高い靴を履き笑う自分>>-1253は居ないし]

[日誌から食生活を垣間見られ>>180て、慌てる自分も居ないし]

[ラサルハグの見る空>>448の中にも、自分は居ない]
(526) 2022/07/24(Sun) 20:22:23

【人】 船医 チャンドラ




「君なら何でもできるよ。好きなことをするといい」


[――誰か>>471に、
そんなふうに笑い掛ける自分も、また居ないのだろう*]
 
(527) 2022/07/24(Sun) 20:23:27
船医 チャンドラは、メモを貼った。
(a59) 2022/07/24(Sun) 20:39:02

【人】 調査員 ルヴァ

― 帰還後・サダル ―

[サダルが訪ねてきてくれた頃には
もう一連の騒動は大方落ち着いていた。>>454

ルヴァの容態も順調に回復に向かっており
あの事件のことも自分自身のことも
落ち着いて見つめられるようになって。

薬の量もずいぶん減って
この調子なら遠からず退院できるだろう、とも。

そんなわけで彼が目にしたルヴァは
一時期に比べればずいぶん明るい姿だったろう。

久々に顔を見る彼は
あまり長居するつもりもないようで
そう聞けば素直に残念だなと思ったが。]
(528) 2022/07/24(Sun) 21:24:21

【人】 調査員 ルヴァ



……うん?


[私物。何かあったっけ?
いや、色々(勝手に)持ち込んでいた気はするが
どうせ遊び道具ばっかりだし
別にそのまま処分して貰ってもいいんだけど。

そんなことを考えながら言われるまま両手を出せば
見慣れた球体が弧を描く。
手の中にごろんと納まったそれは、
もう何だかずいぶんと懐かしい気がする100面ダイス。

ぱちぱちと瞬きをしたあと、サダルの声に耳を傾けて。]
(529) 2022/07/24(Sun) 21:25:16

【人】 調査員 ルヴァ


……そっか。

[アンテナが役目を終えたことは
その時には多分もうゾズマから聞いていたと思うけれど。
改めて話題に出されると感傷に近い気持ちがわく。
自分たちを4年間見守ってくれた彼女。
彼女の尽力がなければ今ここにはいないのだから。]

うん、いいと思うよ。同窓会。
僕もまた皆に会いたいな。

[ひとりひとり、顔を思い浮かべた。

ちょくちょく顔を合わせている者も、
そうでない者も居るけれど。
皆各々幸せで、それぞれの道を歩んでいるといいと願う。]
(530) 2022/07/24(Sun) 21:26:45

【人】 調査員 ルヴァ

[だから快くそう返し―――
彼が何気ない調子で続けた言葉には
驚いたように目を見開いた。>>457

その間に悪戯めいた問いかけひとつ残して、
サダルは飄々と去っていく。>>458

26を示すダイスに視線を落として。]
(531) 2022/07/24(Sun) 21:28:49

【人】 調査員 ルヴァ


………あはは。


[こんな時でもやっぱりサダルは相変わらずで、
思わずその場で笑ってしまった。

去って言ったばかりの引きの悪い
友人
宛に、
端末でメッセージをひとつ。
『僕の勝ち。勝者の権利は今度貰いに行くよ。用意して待ってて。』と。

そう遠くない来訪の約束を告げて。**]
(532) 2022/07/24(Sun) 21:36:38

【人】 休職中 スピカ

【バーチカルタイムのどこか】

[バーチカルタイムと言う理論がある。
これはかつて提唱されたトンデモ理論で、過去・現在・未来が融合して同時に接することができるという理論だ。
このバーチカルタイムと言うものは幻想でもあるらしい。
だから今、私が観測している事象は過去・現在・未来のどれかに当てはまる事象かもしれないし、どこにも当てはまらない幻想なのかもしれない。
そんなことを娘のドリルの採点をしながら思う]

[親馬鹿と思われるかもしれないが、娘は大変優秀だと思う。
初等課程にありながら、今手掛けているのは中等課程のもので、
 「お医者さんになって、自分の病院を持ちたい」
から
 「公費で行ける医学部のある大学に入るためにはこれくらいできないとダメ」
なのだそうだ]
(533) 2022/07/24(Sun) 21:42:31

【人】 生物学者 アマノ

【〜1年とほんの少し後〜】

[青い空の下、チャンドラを見送った。

それは終わりと始まりの1つの区切りの日で、特に"所属"を移ることになったバーナードとその身柄を預かる身になった俺はそれから暫くは多忙な日々、落ち着く暇も無かった。

チャンドラの事を思い出す余裕もないまま、幾日かが過ぎたある日。

ミスティックアンテナ号の運航会社から私物の残りを引き取りに来て欲しいとの旨の連絡が入った。]

────残り?

[俺のものは特にこれというものは無いはず。

お前は何か連絡があったかと、傍らのラサルハグと顔を見合わせる。

研究用機材の類は所有者が明確とのことで比較的早々に返却されていたし、歳月を経たことで既に壊れたもの──残念ながら愛用のコーヒーサーバーは壊れていた──は処分して貰っていた。

書類か何か残っていただろうかと、翌日、指定された場所を訪れたわけだけど。]
(534) 2022/07/24(Sun) 21:42:57

【人】 生物学者 アマノ


[渡された紙袋には、幾冊かの医療書籍が入っていた。

あの時 >>2:235 に貸して貰った再生医療の専門書。
チャンドラが、俺に譲り渡すよう、遺書に記していたそうだ。

そのうちの何冊かはタイトルを覚えていたから帰還してから改めて購入したものもある。

あれから5年以上経っても時代遅れになっていないその教本は、未だに再生医療従事者が指南書として扱う極めて専門的な内容も含まれていて。
チャンドラという医師の聡明さ、真面目さがそのまま現れているような蔵書だった。

勿論いただいて帰ります、と受け取ったところ、こちらの本は貴方の私物で宜しいですか────と、もう1冊の本が渡された。

家のキッチンに置いてある、買い替えた新しい本とは違う、表紙の端が少し折れて黄ばんだ、中のページあちこちに染みがある、『はじめての一人暮らしごはん』 >>2:236。]
(535) 2022/07/24(Sun) 21:44:01

【人】 生物学者 アマノ


────いえ、これは、

[チャンドラの本ですと言いかける前に、眼前の担当者から謝罪され、言葉を飲み込んだ。

曰く、サインがあったものの共通言語での記載ではなかったから選定が伸びて返却が遅れた、申し訳ない、と。

それなら尚更チャンドラのものと判るだろうと首を傾げた視線の先には、慣れない筆致での俺の名が──滅多には使わない、母国語での名前が──記されていた。天野大海、と。

それは、チャンドラからのメッセージ。

"ノーコメントで"持って行って欲しいという、無言の、秘密の形見分け。

確かに俺のです、ありがとうございます、と呟いて、汚れのない白い表紙の医学書が詰まった袋にそれも詰めた。

その後は、どう帰宅したのか、あまり覚えていない。]
(536) 2022/07/24(Sun) 21:45:05

【人】 生物学者 アマノ


[玄関に辿り着いて、閉じた扉に背をつけるまでが、限界で。]

────だ、から、嫌だったんだよ…………っ。

[扉に凭れるようにずるずるとしゃがみ込むと、床にいくつもの水滴も落ちてきて、なんだ、これ、と思いながら、呟いた。

先に帰宅していたラサルハグが何事かと出てきてくれたけど、俺は、"ただいま"の一言も言えないまま、ラサルハグに向かって口走る。

畜生、泣くのは嫌なんだよ。やたら疲れるし、ラサルハグ曰く"ひどい顔"らしいし。

けど、涙は全然、止まらなくて。]

知らない奴が勝手に死んだのなら、こんなに辛くなかった。

親しくもない奴が、コールドスリープの"椅子取りゲーム"に負けただけだったら、こんなに苦しくなかった。

こんな気持ち、全部要らなかった……っ。
(537) 2022/07/24(Sun) 21:46:52

【人】 生物学者 アマノ


[要らないから。こんなの要らないから。

────どうかチャンドラを返してください。

支離滅裂な事を口走る俺に、全部わかってるから、という風にラサルハグの手が触れてくる。

ああ、もう俺は、チャンドラの手の温かさも知ることが出来ないんだ。
もう二度と。

そう思ったらまた泣けてきた。

大事なものが増えるのは嬉しいこと。失うのは悲しいこと。

情緒13歳は、そんな至極単純な事をこの日初めて思い知ったのだった。*]
(538) 2022/07/24(Sun) 21:47:35

【人】 休職中 スピカ


[物心ついたころから娘の夢は お医者さん で、どうしてか聞いても
 「内緒」
としか言ってくれない]

[この頑なさは今は(私は勝手にそう思っている)友達によく似ているなと思っている]

 ケートゥはどうしてお医者さんになりたいの?

[何度目かの質問、いつもは「内緒」としか言ってくれないのに今日に限って、もじもじしながら教えてくれた。

 「お医者さんになって船に乗りたい。宇宙船で働くお医者さんになりたい」

聞き間違えではなく、確かにそう言った]
(539) 2022/07/24(Sun) 21:49:32

【人】 休職中 スピカ


 そうか、そう来たか。

[思わず頭を抱えた。
きっと、たまたま偶然、そうなっただけだとはわかっている。
昔見たチャンドラのドキュメンタリーに影響されただけだ、そうだと言うことはわかっている]

[それなのに、どうしてか娘の発言が、ついにチャンドラが喧嘩を買ってようやく会いに来た、としか思えなかった]

 ……そっか、そうなのか……。

[あの時はチャンドラに向かって「拳も辞さない」と言った記憶がある]

[いいだろう、売った喧嘩が買われたのなら受けて立つほかあるまい。
私は親として、チャンドラ……いや、娘の夢に真っ向、向き合うことにした。当然、拳も辞さない覚悟だ**]

(それはそれとして、面白かったのでパパには「ケートゥがチャンドラみたいなこと言ってた」と教えてやった)
(540) 2022/07/24(Sun) 21:58:21

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>534

[ヒロミに私物の引き取りの連絡が入った]

いや、俺にはないな。
工具も本も、所有権は放棄した。

[原則自分は失くしてはいけないような私物は持ち込まない。
 理由は想像にまかせるが、そういうことだ]

まぁ、忘れてるぐらいだから、
そのまま処分してもらってもいいんじゃないか?

[とは言ったものの、ヒロミのことだから取にいくだろうとは思ったし、
案の定翌日取にいったらしい]
(541) 2022/07/24(Sun) 22:04:26

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>535>>536>>537>>538

ヒロミ?

[そして、号泣しなから帰ってくる。
 たまらず吐き出した言葉は帰り路ずっと我慢していたものであるのはあきらかだった]

 それは、ドクトルのものか?

[口走った言葉から、死んだ、という言葉から、
 ドクトルの何かだっただろうことは察しはついて、
 泣き続けるヒロミに手の伸ばし、その頭を抱きしめた]

 ………お前に覚えてほしかったんだな。
 よかったな。

[きっと、こんな風にぐじぐじ泣くことくらい、
 チャンドラはお見通しだろう。
 でも、それでも、と残した何か。
 それ以上の慰めの言葉は何も浮かばなかったので、
 ただ、抱きしめたまま、ソファまで連れていって、座らせる]

 今はドクトルのために泣くといい。
 今日は俺がコーヒー淹れてやるから

[そして、タオルをその顔に投げた]**
(542) 2022/07/24(Sun) 22:04:44

【人】 調査員 ルヴァ

― 1年後/告別式 ―

[告別式の日は青々と晴れていた。
白い花に包まれた棺の中で眠るチャンドラは
まだどこか眠っているようで―――

けれど、痩せた頬と生気のない肌が
もう目覚めることはないのだと
確かに告げているようだった。]

………、

[喪服で彼女の前に立った時、
もっと平常ではいられないと思っていた。
けれど、心はずいぶんと凪いでいて。

医療ポッドで眠る彼女の元に何度も通い
人知れず涙するのを繰り返すうち
自分なりに心の整理が進んでいたのだ、と思った。]
(543) 2022/07/24(Sun) 22:44:36

【人】 調査員 ルヴァ


……チャンドラ先生。
沢山、たくさんお世話になりました。

僕、…ちゃんと生きていきます。
あなたに助けてもらった命を。

[涙は流さず、凛と告げる。

眠る彼女にごめん、は
もう数えきれないほど言ったから
最期に告げるのはこの言葉でありたかった。

死者をどう扱うかは、生者の権利。
そして与えられた生をどう使うかも。

きっと自分の知っている彼女なら
罪悪感に押し潰されてしまうことも
悲嘆にくれて留まり続けることも望まない。そう思う。]
(544) 2022/07/24(Sun) 22:45:15

【人】 調査員 ルヴァ



……ありがとう。


[僕はあなたのことを忘れない。

花を手向ける時だけ
少し声が詰まった。]
(545) 2022/07/24(Sun) 22:46:21

【人】 調査員 ルヴァ

[告別式の頃には既に
アンテナの解体作業は終わっている。>>429

つまりはゾズマとちゃんと会って話した後だったので、
泣きじゃくりながらチャンドラを見送る彼女>>426
落ち着くまで肩を抱いて寄り添っていただろう。

と言っても思ったよりも気丈そうで安心したし、
あちこちあいさつ回りに行く彼女を
眺めながら久しい面々と会話をした。

久しいと言ってもちょくちょく会っている面子もいるので
そこまで目新しさはなかったけれど―――

喪主をやっていたバーナードは
流石に少し沈んでいるように見えたが
今どこでどうしてるの、位は聞いたかも。
(ラサルハグたちの所に居ると知ったら
なんで?????って言ったと思う)

とはいえ今は喪に服す席だから。
積もる話はサダル幹事の同窓会に持ち越して、
皆とも別れたんだったかな。**]
(546) 2022/07/24(Sun) 22:51:39

【人】 求職中 ダビー

[その後]

[あれから随分月日が経った。
スピカの療養施設退所>>442に合わせて新居(と言っても借家だったが)へと連れ出し、見切りで住み始めた。

スピカはしばらく療養のため仕事への復帰は難しそうだったが、自分はほどなく新しい仕事を始めた。
運送業務…と言っても中距離の航空機運送、毎日家に戻れる程度の業務。報酬は前職とは比べ物にならないほどだが、生活に困るものではなかった。

仕事を続けるうちに子供も生まれ、そちらに関わる時間も増えた。
そのうちには故郷の星へ向かいスピカに母と姉を紹介することもあり、自分達の家を持ったり、遅ればせながらどこかに旅行に行ったりしたかもしれない。

自分達の話が話題に上がることもなくなり、スピカはクルー達と関わりを保っていたかもしれないが、自分は日々の仕事も忙しく、連絡を取ることは減っていただろう。]
(547) 2022/07/24(Sun) 22:59:15

【人】 休職中 スピカ

【一年とちょっと後】

[協会のだだっ広い施設の奥に向かう。
再び宙に飛び立つ皆を見送ってから、一人でここに来た]

[施設の奥まった場所、青々とした枯れぬことのない人造植物に囲まれた場所に、それはある]

 彼らはここで地を踏む。

[碑に書かれた文字を声に出す。
ここに眠っているのは地を踏むことなく、宇宙で命を落とした者たちの名だ]

[碑の裏に回り、ここ最近彫られたばかりの名を指でなぞる。

 チャンドラ・L・セリーニ

スピカはようやく猫が入った箱を開けることができた]

[箱の中で眠っていたチャンドラは、最後に会ったあの日の姿ではなく、コールドスリープに向かうスピカを抱きしめてくれた時の姿で、苦しむことはなかったのだなと、何故か安堵したのだった]
(548) 2022/07/24(Sun) 23:01:25

【人】 求職中 ダビー

……そうか。ケートゥ、そんな事言ってたのか。

[いつものような仕事終わり、家に帰るとスピカから子供の話を聞かされる。
チャンドラのような宇宙船の船医になりたいという夢を語る子を、彼女の生まれ変わりだとは特に思ったりしていないけれど、ちらと見た彼女のドキュメンタリーは自分達が体験したものよりはずっと番組としてうまく編集されていて、綺麗なものに思えた。

彼女の顔も、思い出しても曖昧になってきているのを感じる。
それは残念でもあり、人が生きていくには必要なことなのだろうと思いもする。]
(549) 2022/07/24(Sun) 23:05:10

【人】 求職中 ダビー

…そうだ。今日は渡すものがある。

[スピカの前に差し出すのは、手のひらに乗るほどのサイズの小さな箱。
親指で開くと、中に銀色の小さな指輪が入っているのがわかるだろう]

俺の星にはこれを渡す風習はないし、したい事を聞かれたときにバーナードに一番に報告するというくらいだったからそのままになっていたが…どうもそれはあまり良くないらしい。

[職場の同僚にダメ出しされたことは伏せておいてもいいだろう。
ともかく、スピカの指を差し出してもらい、銀色の指輪をはめて]
(550) 2022/07/24(Sun) 23:09:11

【人】 休職中 スピカ


[碑の正面に戻り、どれを買えばいいのかわからないからと花屋の店員に聞いて買った、色とりどりのネリネの花束を供えた]

 来たよ。

[皆と一緒に送ることができなかった、それを気に病んでいたのだが、ある日を境に別の考えを持つようになっていった。
浮かぶ言葉はただ一つ、皆と見送るときには絶対にかけられない言葉]

 おかえり、チャンドラ。

[彼女は帰って来たのだ。だからスピカはこの言葉をどうしても、チャンドラにかけたかった]

[さようならでも、お疲れさまでもない、彼女の帰還を待ち望んだ者として、おかえり、と**]
(551) 2022/07/24(Sun) 23:09:41

【人】 求職中 ダビー

スピカ。今日はスピカが俺の家族になりたいと言ってくれた日だ。

あの日からずっと、俺の家族になって、側にいてくれてありがとう。

…これからも良ければ…ずっと、一緒にいてほしい。

[そう告げて、やはりあの時からずっとそうであるように、気恥ずかしげに精一杯笑ってみせた**]
(552) 2022/07/24(Sun) 23:12:14
スピカは、ダビー!ダビーに抱きついたの!!!!
(a60) 2022/07/24(Sun) 23:15:11

【人】 調査員 ルヴァ

― その後の話 ―

[ルヴァ・ルロットに帰るべき故郷はない。
宇宙こそが自由の象徴であり、自分の生きる場所だった。

療養生活が終わり、すっかり日常に戻った後は
また元通り調査員に復帰しようと考えていた。

別段調査員という職に拘るわけではないし
また今回のような事故が起きたらと思わないでもないけれど
そんなこと言ってたら何もできないしなあ、とも思う。

何だかんだこの生き方が性に合っている気もして。]
(553) 2022/07/24(Sun) 23:17:00

【人】 調査員 ルヴァ


え。後始末全部終わったら
船乗り辞めろって言われてんの?

[ゾズマからそんな話を聞いたのは
諸々が落ち着いたいつかのことだった。>>364
まあ、母親の立場からすれば
故郷を追われともに生き残った大事な一人娘。

今回のようなことがあれば猶更
反対するのもむべなるかな。

自分には親にあたるものが存在しないから
そういうの、少しいいなあと思うけど。
本人からしてみれば過保護に思えるのかもしれない。]
(554) 2022/07/24(Sun) 23:17:59

【人】 調査員 ルヴァ


まあ〜〜〜……そうだなあ……
キミのママの言い分もわかるし
大事にしてあげてほしいけど。

ゾズマはやっぱりメカ触ってる時が
一番生き生きしてると思うからさ。
辞めたくないって言うなら応援するし。

[何も宇宙船の整備士、という形でなくても。
何かしら機械に携わる者として、
その情熱を生かしてほしい所。]

まあ、どんな形にせよ、
キミの納得いくようにしなね。

[説得が必要そうなら加勢するし?
なんて半分冗談めいた口調で告げた後
改まって彼女に向き合って。]
(555) 2022/07/24(Sun) 23:19:31

【人】 船医 チャンドラ

― 宇宙船・ミスティックアンテナ号の帰還より約1年と少し後 ―

[医師チャンドラ・L・セリーニの葬儀は、
抜けるような青空の日>>320に、厳かに、ひっそりと執り行われた]

[群がるマスコミ関係者を排し、事故当時の乗組員や、故人の知人友人のみで行われる見送りの儀式]

[そこで語られる出来事、光景、それは死者には知り得ないこと]
(556) 2022/07/24(Sun) 23:21:50

【人】 船医 チャンドラ

[遺書>>3:18の公開と執行は、特に問題無く遂行されたようだ]

[研究所への条件――名を『セリーニ』に改める事については少しばかり揉めたようだけれど、
結果、名より実を取る研究員のみ残る形となり、組織の清浄化が行われたことで解決を見せた]

[膠着状態にあった研究も、とある若き研究者>>439の協力により、飛躍的に進捗したらしい。
別分野の技術を取り入れられた事が良かったのだろう――そう、古株の研究員は語った]

[四肢、臓器、生殖器官――これからも、徐々に造り出せるものが増えていくことだろう]
(557) 2022/07/24(Sun) 23:22:03

【人】 船医 チャンドラ

[それと共に、不要となるものもある]

[臓器の為に売られてゆく者、移植の為だけに生み出されたクローンや、便利に利用されていた実験体など。
そういった者達の受け入れには、大きくなりゆく研究所から独立した保護施設が充てられた]

[その頃から、それ以前にあった制限の緩和>>266と併せ、彼等の人権について取り沙汰され。
中には人間と同じように扱うべきだという声も上がり始めている]

[これから5年、10年、或いはもっと先――
いつの日にか、彼等が人と同じように暮らせる日が来るのかもしれない]

[生きていさえすれば、『希望RUKKA』はあるのだから――*]
(558) 2022/07/24(Sun) 23:22:22

【人】 調査員 ルヴァ


ね、ゾズマ。
今度キミのママに会わせてよ。
一度ちゃんと挨拶しとこっかなって。いい機会だしさ。


[話を聞いている限り、
なかなか肝の据わった女性のようだから
不義理はしないぞというケジメの意味でも。

それに。
あの夢の中でラサルハグとした話を
僕は最近、よく思い出すんだ。>>3:+74

ちゃんと結ばれて、家族になって、法的に認めてもらうこと。
僕にはいまいちまだ馴染みがないものだけれど
キミが語る両親の話を聞いていたら
そういうのも悪くないなって思うんだ。

キミを支え、頼り、愛し合ってともに生きていくこと。
これからもそう在りたい。その決意の証明として。]
(559) 2022/07/24(Sun) 23:22:54

【人】 機関士長 ラサルハグ

【また宇宙に行く日】

[短期の惑星探査の任務のメカニックとして、再び、船に乗り込む日がきた。
 久しぶりということもあり、すぐに戻る任務ではあるけれど、

 といっても、思えば長かった。
 自分の脚といえど、神経がつなげる手術は長時間だったし、
 それからのリハビリの日々と、またトレーニングの日々。
 ヒロミやバーナードの助けがあり、やっと立てるようになり、歩けるようになり、
 そして、また宇宙に帰れるまでとなったと感じる。

 その間にまたいろんなことが起きていた。
 ダビーとスピカは結婚し、子供がいる。
 ルヴァとゾズマもおそらくは。ゾズマはまたメカニックとして頑張ってほしいので、
 チャンドラの葬儀の時にもらった手紙の返事は返しておいただろう。
 何かあれば相談してくれと。
 ゲイザーはどうやら小さな菓子屋をはじめたらしい。アマランサスの実からのクッキーが好評とのこと。
 サダル先生ものんびりカウンセラーの仕事は続けているようにきいた]

さて、行くか。

[そして、港から橋を渡り向かう船。
 びっくりするくらい、あの船とよく似た構造だから、
 我が家のように歩き、たどり着く先]
(560) 2022/07/24(Sun) 23:48:59

【人】 機関士長 ラサルハグ



 ラサルハグ マエダ だ。
 よろしく頼む。
 ………艦長アンテナ**
(561) 2022/07/24(Sun) 23:49:11

【人】 ミスティックアンテナ号艦長 アンドロイド アンテナ




こちら、アンテナ、異常ナシ


 
(562) 2022/07/24(Sun) 23:59:57