人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


プロローグ

【人】 朧な人影 ???

山の中を彷徨い歩く人影がひとつ。

「ねえ、知ってる? このキャンプ場はね……」

人懐こい人影が、道行く人にいろいろな話を語りかけている。
どこに向かえば何があるかなど、道案内が主のようだ。**
(0) 2023/02/28(Tue) 21:07:22





(n5) 2023/02/28(Tue) 21:18:58

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2023/02/28(Tue) 21:22:26

村の設定が変更されました。

到着:一匹狼 “楓”

【人】 一匹狼 “楓”

[落ちていく太陽
 色を変え始める空
 昇らない月
 さやかな星影
 立ち並ぶ木々の合間

 引き寄せられた人影が在るのは、果たして夢か]
(1) 2023/02/28(Tue) 22:00:55

【人】 一匹狼 “楓”

[変わらずに生きたいと思っていても、
 在り方を変えぬことはできなかった。

 それでも変わらない生を願っても
 いつか終わりはやってくる。

 眼前に広がる現実から目を背け続けたまま
 歩き続ける日々

 ──これから、答えを求められる。]**
(2) 2023/02/28(Tue) 22:01:08
一匹狼 “楓”は、メモを貼った。
(a0) 2023/02/28(Tue) 22:07:03

到着: 武藤景虎

【人】 武藤景虎



 ……あれ?何処だここ。


[辺りを見渡すと一面の森が広がっていた。

やたら薄暗いけど今何時くらいなんだろう。
もっと明るい時間だった気がするんだが。

えーと、確か研究室の遠足……、もとい、課外授業でバスに乗って山の中の美術館まで来たことは覚えている。

皆で集合写真撮って、美術館の中に入って……、
同学年の男友達二人、徹っちんとくっきーとレストランに行って、オムライスとパフェを食った。

大きな音がして、視界が暗くなって、それから……


ダメだ、頭の奥の辺りが痛んでそれ以上の記憶の糸を手繰ることが出来そうになかった。]
(3) 2023/02/28(Tue) 22:09:50

【人】 武藤景虎



 そうだ、皆を探さないと。


[理由はわからないが、山の中の方に入ってしまったのだろう。

人の気配というか、建物……
あれはコテージかな、が散見されて。
キャンプ場っぽいということはわかるのだけど。

何かがおかしいという違和感はあっても、それを修正する方向に頭が働かない。

夢の中とは往々にしてそういうものだ、ということすら今のオレは忘れていた。]
(4) 2023/02/28(Tue) 22:11:47

【人】 武藤景虎



 
おーーーい!!誰かいるかーー?!!



[陽の沈みかけた薄暗闇に聴き慣れた声が吸い込まれていく。

山の中ででかい声を出すと気持ちがいい。
などと考えてる場合じゃないのは一応わかってはいるつもりだ。

この辺一帯に響き渡る程度の大声は出したつもりなので、知り合いがいればオレの声だとはわかるだろう。]
(5) 2023/02/28(Tue) 22:13:56
到着:大学生 寿 達也

【人】 大学生 寿 達也

 ふんふ〜ん♪

[珍しくアウトドア雑誌なんぞを開いている。
メンズファッション誌や、部の先輩らが貸してくれるイケナイ雑誌なら目にすることもあるのだがシティ派な自分は大自然に興味など抱かない。基本的にはだ。

ただ、とある方が絡んでいれば別の話になってくる]

 どれがいいかなー♪

[機嫌よく雑誌をめくっている姿からは、楽しみで仕方ないという感情が溢れていた*]
(6) 2023/02/28(Tue) 22:15:13

【人】 武藤景虎

[オレ一人が迷子なんだとしたら迷惑かけてんだろうな、って申し訳なさが出てくる。

皆もこの辺で迷ってんなら余計に心配なんだが。

なんだか急に不安のような焦燥感を覚えて、べチン!と両頬を思い切り叩いた。]


 ……普通に痛えが……?


[夢ではないみたいだ、うん。
頬と手がビリビリして痛いが、多少は冷静になれた気がする。

とりあえず怪我はない、よな、と自分の体を見下ろして手を開いたり閉じたりとしてみる。

シャツやスラックス、革靴まで特に大きな汚れもない。
右手首のブレスレットもいつものやつがついてるし、ネックレスもある。ピアスも、いち、に、さん、よん……、全部ついてるな。

あとなんかあったような、と若干左手が軽い気がするけど気のせいだろう。]
(7) 2023/02/28(Tue) 22:15:40

【人】 武藤景虎



 あ!そうだ、スマホ。


[一番手っ取り早く安否が確認できる物の存在を思いだしてポケットから取り出して首を傾げる。

大量に放置している未読バッチの数はいつものこととして、結構な時間が経っているはずなのに増えていない気がする。

とりあえず研究室グループにメッセージを送信してみたけど、反応はなさそうだった。

人の手が入ってるところではあるみたいだし、空いてるコテージがあれば野宿はせずに済みそうかなと辺りを見渡す。]


 まあ、遭難したって感じじゃなさそうだし、大丈夫だろ。


[非常食もあるし、と鞄に入ったチョコ菓子の箱を確認して。

そう楽観的に考えながら、周辺を探索してみようと歩を進めた。]*
(8) 2023/02/28(Tue) 22:16:11
武藤景虎は、メモを貼った。
(a1) 2023/02/28(Tue) 22:18:57

到着: 緑山 宗太朗

【人】 緑山 宗太朗

さくさくと土道を踏みしめる音が響く森の中。

木々の隙間から小さく、しかし柔らかく零れる陽の光は、赤く染めた男の髪をより明るく照らし出していた。
(9) 2023/02/28(Tue) 22:23:45

【人】 緑山 宗太朗

これは確か、数時間前の出来事。
森の中、辺りの静かな雰囲気とは対照的に……

ひぃ〜!


己の持ってきた荷物の重さに悲鳴をあげながら、ダッフルバッグを小脇に抱えて小走りで管理小屋へ足を進める姿が見えたとか。

走り方から見える落ち着きのなさ、どことなく浮ついた調子……
どれを取っても、御歳22を超えた成人の様には見えないかもしれない。
男の入場はまるで、学生がはしゃぎ慌てて駆け込んできたような有様である。
管理小屋に着いたら、1度荷を下ろした。
静かにのっしと置かれた(ぎっしり中身が詰まっているであろう事は一目瞭然の)バッグは、多少重力に任せて落とした程度では型崩れもしなさそうだ。

"いらっしゃいませ"


と奥から応対しに出てきた従業員を見れば片手をあげて

「ちわ〜、予約してた緑山なんですけど」

と、軽い調子で早速本題へ。
(10) 2023/02/28(Tue) 22:31:56

【人】 緑山 宗太朗

従業員は帳簿とペンを持ち、何かしらの照会を行っている。そのうち、

"本日は何名様で……"


等と言った、軽い質問が飛ぶだろう。

ちなみにその時の男の方は……

ゼェ……


と。
先程小走りしたせいだろうか。目的地に一応は着いて、少し気が緩んだのか……
軽く上がってしまった息を整えている最中だったらしい。

答える余裕を持つには少々、時間が必要になるだろう。
(11) 2023/02/28(Tue) 22:36:14
到着: 黒崎柚樹

緑山 宗太朗は、メモを貼った。
(a2) 2023/02/28(Tue) 22:41:10

【人】 黒崎柚樹

 …………"また"、夢……?

[スニーカーの下、かさかさと音を立てる、乾いた土に生える青草と枯れ葉の感触。
心地よい夕刻の風が耳元を擽って。

ここはキャンプ場で、そして武藤も一緒に来ているということを、私は最初から"知っていた"。

"あの時"から、何度か経験している不思議な現象。

今回も他愛ない、そのうちの1つだと思っていた。]
(12) 2023/02/28(Tue) 22:41:33

【人】 黒崎柚樹


>>5

 …………武藤?

[周囲を見渡し、武藤の姿が見えないなと首を傾げたところで、聞き馴染んだ大声が空気を切り裂く勢いで聞こえてきて。

木々の間へと一歩踏み出し、声の主の方向へと足早に進んでいく。
いや、駆けている、といった方が正しかったかも。

陸上部に所属し、そこそこの記録を持っている私は、足には自信があったから。]

 武藤……っ、…………いた。

[姿を認め、秒で違和を感じた。

自分と目が合って、見慣れた、はにかむ風な笑みが返って来なかったこと。
左手指の薬指、そろそろ見慣れてきていた金の輝く輪が無かったこと。

そして私を、"柚樹"と呼ばなかったこと。]
(13) 2023/02/28(Tue) 22:42:21

【人】 黒崎柚樹


 ………………っ

[ぞわり、と嫌な寒気が背筋を滑り降りていく。

震える右手で己の左手をなぞったら、あるはずの金属の輪が薬指に無かった。

耳元にあるはずのピアスも無かった。

外れたんじゃない。
まるで、最初から無かったように。]

 武藤……この間のバレンタインデーって、どうしてた……?

[あえてなんでもない風に問いかける。

────ねえ。

これは悪夢、なのかな。それともまた、天使のいたずら的なものだったりするんだろうか。*]
(14) 2023/02/28(Tue) 22:43:12
黒崎柚樹は、メモを貼った。
(a3) 2023/02/28(Tue) 22:46:04

到着: 緑山 美海

【人】 緑山 美海

さらさらと木の葉の揺れる音が響く森の中。

隣を歩く陽の光より明るい男を見て、その眩しさに目を細め、女は春のように暖かな笑みを浮かべた。
(15) 2023/02/28(Tue) 22:54:09
到着:片連理 “椿”

【人】 片連理 “椿”

[陽は地の果てに落ち
 空に夕暮れの名残
 月明かりはなく
 星々はささめく
 枝を踏み蔓をくぐり

 引き寄せられた人影が在るのは、果たして現か]
(16) 2023/02/28(Tue) 23:00:12

【人】 片連理 “椿”

 
『できれば君には、ヒトとして生きてほしい』
 
(17) 2023/02/28(Tue) 23:00:55

【人】 片連理 “椿”


  ごめんなさい
  貴方の願いは、叶えられそうにないのです
 
(18) 2023/02/28(Tue) 23:01:53

【人】 片連理 “椿”

[在ってはならないのだとわかっていても
 在り方を変えることはできない。

 どれだけ生を願っても
 じきに終わりはやってくる。

 ただこの手の中の罪を見つめ
 うずくまるだけの日々

 ——とうの昔に、答えは出ているのだけれど。]**
(19) 2023/02/28(Tue) 23:02:51
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a4) 2023/02/28(Tue) 23:11:38

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2023/02/28(Tue) 23:15:40

【人】 緑山 美海

これは確か、数時間前の出来事だったかな。

小さめのリュックを背負い、(>>10)珍妙な悲鳴をあげる男の後ろを歩いていた。
大慌てで走り去る姿を眺めながら。

「···だから、私の荷物は自分のバックに入れるって言ったのに」「全部詰め込んじゃうんだから、本当に馬鹿」

言葉とは裏腹に、女は幸せそうに微笑む。
彼の優しさで必要最低限しか入ってない軽いバックを揺らし、のんびりと管理小屋に歩を進める。

「こんにちは、数日間よろしくお願いします」

少し遅れて中に入れば、従業員さんに挨拶をして一礼を。
最近、二十歳になったばかりだが、隣の男よりはずっとずっと歳上に見えるだろう。
(20) 2023/02/28(Tue) 23:15:56

【人】 緑山 美海

"本日は何名様で……"


「2名で予約してた緑山です」

質問には答えれば、隣に(>>11)呆れたような視線を向ける。

「···もう勢いよく走るからでしょ、私が代わりに書こっか?」

そう言って自身の左手をペンの方に伸ばす、左手の薬指に嵌めたリングが照明の光で僅かに煌めいたように見えた。*
(21) 2023/02/28(Tue) 23:17:14

【人】 武藤景虎

[ガサガサと葉っぱを踏む音と土の上を駆けてくる音がして、一瞬猪とかだったらどうしようと思った。>>13

呼びかけられた声に振り返ると、見知った顔があって安堵の息を吐く。]


 あっ、くっきー!
 よかったー、誰にも会えなかったらどうしようかと。


[黒崎柚樹。くっきーは勝手につけたあだ名だ。

研究室の知り合いで、あまり話したことはなかったが、意外とよく笑うんだなということを知ったり、そこそこ打ち解けた気がするのはここ最近というか半日にも満たないくらい最近のことで。

陸上部のスポーツ特待生で、女子から王子様とか呼ばれているらしいクールガイだ。]
(22) 2023/02/28(Tue) 23:18:37

【人】 武藤景虎



 どうした?
 あっ、迷子になったと思って心細かったん?


[呼びかけると、どこか唖然としたような、強張ったような顔をされた気がして、冗談混じりに問いかけて。
や、冗談だからと笑って話を濁したのは、なんか深く突っ込んだら悪そうな空気を感じたから。
何も考えずに口に出しては後からまずったかなと思うところをオレは早く治した方がいい。]


 バレンタイン?
 この間って半年は前じゃね?
 チョコ貰える日だからなー、大学は行ったと思うが。


[なんで?という顔をしながら答えて。>>14
確かそこそこ貰ったのでは?と思い返しながら言った後、まあ、くっきーのがいっぱい貰ってるかもしれないがー、と付け加える。]
(23) 2023/02/28(Tue) 23:19:19

【人】 武藤景虎



 あっ、そうだ、他の皆どこにいるんだろ?
 見かけたりした?
 今日ってここ泊まったりすんのかな。


[探さないと、と思い出せば、慌てて問いかけた。
オレの声が聞こえて、足の速いくっきーが呼びに来たんかな、と思ったのもあって。

それなら早いとこ合流しないとな。]*
(24) 2023/02/28(Tue) 23:19:48
緑山 美海は、メモを貼った。
(a5) 2023/02/28(Tue) 23:20:32

到着:大学生 要 薫

【人】 大学生 要 薫



[ひんやりとした缶ジュースを>>6後輩の頬に押し付けた。]
 
(25) 2023/02/28(Tue) 23:24:23

【人】 大学生 要 薫

 [そのキャンプ場の話を聞いたのは、友人から。
付近には川や湖>>n2、それに温泉もある山の中のキャンプ場らしい。ちょっと不思議なところだとも>>n4友人は言っていたが。それはそれで面白そうだ。卒業を控えた四回生。ただし、院に進むことが決まっている自分に焦りは少ない。資格を取るための実習などもあって、まとまった休みは取れないものの、他の学生に比べれば、まだ落ち着いていただろう。

時間的な余裕がある。
だから誘ったのだ。]


 …『あ、寿。
 今度の連休、キャンプいくから予定あけておいてや?』


[だらっと部のソファに寝ころんで。
だぼだぼの服を着て、ほらとおすすめのキャンプ場の案内を見せたのが少し前。いける?と聞かず、もう決まった事だと言い切るのはこの後輩が一回生の頃から変わらない。バイトが入っていないのも知っているけどそれは口にせず。そのまま肩に顔を乗せたのも。違うのは多分、以前より落ち着いた服装と。

彼に向ける視線の含み。
流れる睫毛の下で細める瞳は少し甘く。
2人っきりの旅行やで。と慣れた手つきで頭を撫でて。
運転は任せるように告げてから、数日。可愛い後輩は機嫌よくアウトドアの雑誌をめくっている。]
(26) 2023/02/28(Tue) 23:25:14

【人】 大学生 要 薫



 …やー、楽しそうやね?
 楽しすぎて、当日寝坊するなんてことないでな?


[冷えた缶ジュース…グレープジュースで
頬を軽く叩き。楽しげに笑う顏は彼を見つめたのち、お土産とジュースを渡し、そのまま彼の膝に頭を乗せた。雑誌を読んでいたのもお構いなしだ。部室には現在、自分と彼だけ。今年入ってきた新入部員もいるが今日は不在らしい。

白く長い指は彼の前髪を摘まみ。
癖を伸ばすように撫でた]
(27) 2023/02/28(Tue) 23:26:05

【人】 大学生 要 薫



 …僕の運転楽しみにしておいてや。


[そう自信ありげに告げた。
勿論カメラも忘れずにと付け加えるのは写真部部員としての本分を忘れないようにであるが長い睫毛の下で弧を描く瞳が含むのもご愛敬。さて、彼は無事朝起きれただろうか。自分?今回は運転手やからな。ちゃんと起きるで。
運転するのはレンタカーやし。汚さんようにしなな**]
(28) 2023/02/28(Tue) 23:26:56

【人】 一匹狼 “楓”

[彼の視線の先には湖があった。
 山の中、豊かな森に囲まれた広い湖だ。

 夕暮れの後にも関わらず吹く風は冷たすぎず、空には星影が踊る。>>n1
 これでさらに満月でも昇っていたならば、さぞかし美しい光景だっただろう。

 だが今は、空に月は見えない]
(29) 2023/02/28(Tue) 23:29:08

【人】 一匹狼 “楓”

[人の声のような音、人影にも思えるような朧げなシルエット。
 そういった不気味さを感じてもおかしくないものが、この山中には複数あった。
 だが、それらが彼の恐怖心を煽ることはなかった。

 ここはそういう場所であり、危険はない。
 彼は自然とそう認識している]
(30) 2023/02/28(Tue) 23:30:01

【人】 一匹狼 “楓”

[彼の懐には鍵があった。
 おそらくはこの山中にいくつか建ち並ぶコテージのものであろう、と彼は推測していたが……
 どこでどうやって手に入れたか、彼の記憶は不明瞭であった。

 ともあれ、彼には休みたいという感覚があった。
 旅の疲れ?
 それとも別の何か?
 その理由さえ不確かなのだが……。

 彼は立ち上がり、湖のほとりを歩き出す。
 鍵に対応するコテージへとまっすぐに向かうだろう、よほど目を引くものが無ければ。
 ──例えば、他の人影と違ってはっきり視認できる誰かの姿、だとか]**
(31) 2023/02/28(Tue) 23:30:36
一匹狼 “楓”は、メモを貼った。
(a6) 2023/02/28(Tue) 23:31:42

大学生 要 薫は、メモを貼った。
(a7) 2023/02/28(Tue) 23:32:36

【人】 大学生 要 薫

― キャンプ場 ―

[さて、車は無事だったか。
少々荒っぽくも
久しぶりの運転だったが運転自体は嫌いではなく、森の中にある道を行き、管理小屋に向かえば、無事コテージの鍵を貰えるだろう>>n2。少しばかり不思議な感覚に首を傾げても、あまり深く気にしないのは、性格ゆえで。]

 やーまずは、荷物運びやね。

[必要なもん、コテージに運びこまな。と
まず最初にとった鞄にはマシュマロが入っている。
必要な部品はそろっているとは聞いていたけど。やっぱり手ぶらやと物足りないやん。それにキャンプいうたらマシュマロなんやってな。とちょっとずれた知識があった。**]
(32) 2023/02/28(Tue) 23:42:43

【人】 緑山 宗太朗

俺が全部運ぶ!
>>20
と言い出した日は……それはそれは、血気盛んで意気揚々としてたそうだ。

かっこいい所を見せたい、男としての意地を見せようと奮闘した副産物であると思えば、この息切れもちょっと誇らしく。
もしくは愛おしくもなるものだ……。


と、この男は内心考えている。息を整えながら。
(33) 2023/02/28(Tue) 23:47:23

【人】 緑山 宗太朗

『二名で予約してた緑山です』>>21

それを聞いた従業員からは
"二名でご予約の緑山様ですね"
と復唱が。

ふぃ〜と息を吐いていた男からは吐息とともに
えへへ

小さな喜色も零れた。

よっこいしょと体勢を整える為にカウンターに掛けた左手。薬指に嵌った指輪がきらり、光の反射を受けて光る。

そぉ!
二名っす二名!この通りね〜」

とVサインで従業員にゆるっと絡みつつ。

「……へへ、やってくれんなら頼んじゃおっかな?」

筆記はどうも苦手だしと、提案には遠慮なくお言葉に甘える気らしい。手の先を軽く合わせて、頼みますのポーズ。*
(34) 2023/02/28(Tue) 23:52:35

【人】 黒崎柚樹


 …………"半年" >>23 ……?

[武藤が"くっきー"呼びを始めたのは、去年の春、一緒の研究室になってほどなくのこと。

でも"あの時"までは世間話をするほどの間柄でもなかった。少なくとも、会えて「よかった」と言って貰えるほどの仲ではなかった。

────つまり、今の武藤は、あの事故前の。

頭の中で情報の断片を組み立てながら言葉を紡ぐ。]

 ごめん、変なこと聞いた。

 そういえばさっきはチョコありがとう、"たけのこのやつ"。

[あえて間違った情報を投げてみる。
自分の予想が間違ってなければ、"さっき貰ったチョコ"は"キョロキョロした鳥のやつ"だったんだよね。

答え合わせが出来てしまえば、そういうことか……と溜息を吐くだけなんだけど。]
(35) 2023/02/28(Tue) 23:58:29

【人】 黒崎柚樹


[半年前。
私たちは、研究室の課外授業で訪れた美術館で、不思議な体験をした。

研究室の仲間だけが取り残された美術館内。
空間は閉ざされ何処へも行けず、陽も落ちず、そして食料は望むもの何でも口にすることができた。

眼前に現れた天使が言った。

────
『天に召される方をお迎えにあがりました』


────
『私が迎えにきたのはたった一人』


────
『他のみなさんは段々と現実へ覚めるでしょう』


その言葉通りに後輩女子が次々と目覚めていき、そして武藤も現実へと還っていった。

最後の4人のうちの1人になった私は、私こそが死者なのかもしれない、いや死者なのだろうと覚悟して。────でも、生還することができた。]
(36) 2023/02/28(Tue) 23:58:48

【人】 黒崎柚樹

[あの不思議な空間は、死んでしまった先輩の夢の世界だった。
生還者は皆、あの時の記憶と体験を胸に今を生きている。

美術館の屋上、大声で叫ぶように告げてくれた

  『オレは…、くっきーの、
   黒崎柚樹のことが好きなんだが?!』

という武藤の言葉もね。
────ずっとずっと、忘れてないよ?

生還して、晴れて、恋人同士になって。

ハロウィンのテーマパークに約束していたサシ飲み。
クリスマスに年越し。

そう、最近ではバレンタインデー。
頑張って手作りチョコ菓子、贈ったはずなんだけどな。

武藤の中にもあるはずのその記憶、一体何処をうろついているんだろう。]
(37) 2023/02/28(Tue) 23:59:30

【人】 黒崎柚樹


 や……皆は……、

[屈託なく"他の皆"について口にする武藤>>24に、どう返せば良いものか口籠もる。

だって、ここは夢の世界。
現実ではあり得ない。

だから"皆"は、ここに居ない。

現実の私たちは、大学4年への進級を目前にした春休み中で、些細な遊びの約束こそすれ、キャンプに行こうなんて話はしていない。

────それとも、こっちが現実なんだろうか。

楽しかった半年間の方が、全部、夢?

足元に、大きな黒い穴が空いたような気がして、膝がかくりと折れそうになった。
よろめいたりなんか、しなかったけれど。]
(38) 2023/03/01(Wed) 0:00:05

【人】 黒崎柚樹


 看板に、あっちに管理小屋があるって書いてあった。

[行ってみればわかるんじゃないかな、予約名とか人数とか、色々。

誘ってみたら、素直についてきてくれるだろうか。

この距離で並んで歩くと、どちらからともなく手を繋ぐのが常だったけれど、今はそれも出来なくて。
長めのパーカーの袖の内、きゅ、と両手を握りしめた。

今の武藤にとっては、私は、"仲良くなりつつある男友達"でしかない。

武藤のおかげで口にできるようになった"私"の一人称も封じて、いくらかの距離を取りつつ管理小屋への道を進んでいった。**]
(39) 2023/03/01(Wed) 0:00:30

【人】 片連理 “椿”

[気がつけば湖のほとりに座っていた。
すっかり日は暮れて、遠くにゆらめく夕焼けの残り火も東からやってきた暗い青にやがて塗りつぶされようとしている。青に沈んだ世界に時折緩やかに風が吹き、湖面にさざなみが揺れる。

まるで夢の世界だ、と彼女は思う。
一体ここがどこなのか、どうやってここまでやって来たのか、さっぱり思い出せなかった。今より以前の記憶は黴臭いアルバムに挟まった古い写真のように色を失い、擦れてぼやけている。

もう随分まえから、夢の中にいるように現実感が乏しかった。もしかしたら、実際に夢を見ているのかもしれない。ほんとうの自分が今どこにいて何をしているのか、あるいは生きているのかすらもあやふやで、何ひとつ確かなものがないというぼんやりとした不安だけが確かに存在している、そのように思われた。]
(40) 2023/03/01(Wed) 0:10:26

【人】 大学生 寿 達也

 わっ……

 あ、ありがとうございます


[唐突に頬が冷えてびっくりする……けれど、これは自分たちの定番でもあるのですぐに誰がしたのかわかってしまう>>25
グレープジュースをお礼を言って受け取り、そしてあたりまえのように自分の膝に頭をのせてくる彼に、こちらも当たり前のように膝を貸す。
無遠慮に彼の顔の上に腕を通してそのまま雑誌を読み続ける。彼の顔に雑誌を置かないだけ許してほしい]


 楽しみにしているんですよ。
 寝坊ですか?
 遠足前でもぐっすり寝られるタイプなんで大丈夫ですよ。


[たぶん。
それは今まで勝手な行事として強制連行される遠足などを楽しみに思うような性格ではなかっただけかもしれない]
(41) 2023/03/01(Wed) 0:14:33

【人】 大学生 寿 達也



[雑誌を置けば貰ったジュースのプルタブを開けて、今度はスマートフォンに手を伸ばす。
キャンプ道具のレンタルサイトでお目当てのものを探し出して予約をすればいいだけだから、いい時代になったものだ。
今度行くところはコテージがあって>>n2、最低限のものはそろっているらしい。それでもあえて色々持っていこうとしているのだから、それはキャンプにかこつけた余分なものだったかもしれない*]
(42) 2023/03/01(Wed) 0:15:10

【人】 大学生 寿 達也

― キャンプ場 ―

[危なかった。何が?車が。
レンタルな車を汚すわけにはいかないし。
要の運転スキルより、そちらの方が問題であった。
今度のキャンプは自分的にはロケも一緒。
要を大自然の中で撮影できるチャンスだと思うと嬉しくてたまらない。
彼からその誘いがあった時に頭の中で持っていくカメラはどれにしよう、と色々駆け巡ったことはやはり写真部のサガだったろう。
要が車を出してくれるというので、他の道具は自分が用意すると胸を叩いた。
こっそりと彼の車に積んだのは、照明器具やら、なんで?と思われそうなテントなどだ。
白に近い色で選んだところにこだわりがある。
明度が高いものを選んだのはレフ板代わりになることを想定してだ]
(43) 2023/03/01(Wed) 0:16:08

【人】 大学生 寿 達也


あ、これは俺が運びますよ。

[自分の道具だから、と大きな荷物を持つと軽々と中に運んでいく。
彼の荷物に何が入っているかはしれないが、まぁ、自分が持ってきた荷物は基本的にあ後でお披露目するつもりだ。彼に対して実地で**]
(44) 2023/03/01(Wed) 0:16:18

【人】 緑山 美海

カウンターに掛けられた手とペンを握る手、隣に並ぶ2人にお揃いの指輪を身に付けていた。

「はいはい、任せといて」

さらさらとそれなりに綺麗な字でペンを走らせる。(>>34)
名前の欄には、彼の名前、”緑山”宗太郎 と。
まだ書き慣れない、私の新しい名前、”緑山”美海 と記入して

「···えっと、そういうことです」


店員さんと視線が合えば、恥ずかしそうにはにかんだ。
(45) 2023/03/01(Wed) 0:19:33

【人】 緑山 美海

「あと、
”あれ”
を宿泊先まで運んで置いて貰えますか?」

諸々の受付が終われば、(>>33)ぎゅうぎゅうの荷物を指差し。
店員さんにお辞儀をする、よろしくお願いします。

「行くよ、宗太郎」

そう言って左手を差し出した、手を繋いでもいいかな?
代わりにこっちのお荷物を運んでね、貴方にしか出来ない仕事だよ。**
(46) 2023/03/01(Wed) 0:26:48

【人】 武藤景虎

[なんで急にバレンタインの話をしたんだろう。

話題作りの割にはあっさりと打ち切られた話には内心疑問は残しながら、告げられたお礼に首を傾げる。]


 “たけのこのやつ“って“平和“のこと?>>35
 

[さっきってバスの中でのことなら、たけのこのやつは争いが起きないために、きのこのやつと混ぜようってことになって。

二つを一つの箱に混ぜることで完成した“平和“(フィーチャリングきのことたけのこ)なら、確かに皆に好きに取っては貰っていたが。]


 くっきーにはちゃんと個別にやったじゃん。
 まあ、あれはあのまず……いや、面白い味のお茶のお礼だから、気にしなくていい。


[たけのこのやつは好きに取ってもらってたやつだし、お礼を言うなら“キョロキョロした鳥のやつ“の方がまだわかるんだが。

そもそもそれも、水分を忘れたオレに丸々一本お茶をくれたからお返しに渡したやつだし。]
(47) 2023/03/01(Wed) 1:30:34

【人】 武藤景虎

[どうやらくっきーも“他の皆“がこのキャンプ場にいるかどうかは知らないらしい。>>38

言いづらそうに口籠る様子はなんとなく表情から察したが、その理由も判然としない。

皆がいなくて不安なのかもしれない、とは。

まあ、オレとくっきーだけいるというのもおかしな話だし、研究室のメンバーが此処に泊まる予定なのだとしたら、確かに管理小屋に行けばわかるのかな。>>39

日帰りじゃなかったっけ、と頭を掠めたが、記憶違いだったのだろうとすんなり受け入れた。]


 ん、じゃあ管理小屋行ってみるか。
 案外皆もうコテージに行ってるのかも。


[何人部屋なんだろう。
組み分けってもう決まってんのかなと話しながら、指し示された管理小屋に向かうことにする。]
(48) 2023/03/01(Wed) 1:31:03

【人】 武藤景虎



 えっ、他にはいないんですか?


[くっきーと一緒に入った管理小屋>>n2で、まずは自分たちの名前を確認した。
“武藤景虎“と“黒崎柚樹“の名前は確かにあって、でもそのコテージに泊まるのは二人だけらしい。

他のコテージのことは教えてもらえるかわからないものの、ダメ元で研究室メンバーの名前を連ねたが、そのうちの誰もいないとのことだった。
とりあえず鍵を受け取り、管理小屋から出る。]


 意味がわからないんだが……?
 他にもキャンプ場があって、そっちに行ってるとかなんかな。

 でも、くっきーと一緒でよかった。
 女子と一緒だったりしたら気まずい、つーか、相手も困るだろうし。


[そんな事態になったら、なんとかして別の部屋を取れないかここで頼むか、最悪野宿すると思う。]
(49) 2023/03/01(Wed) 1:32:36

【人】 武藤景虎



 まあ、くっきーはオレと一緒とかうるさそうで嫌かもしれないがー。


[意外と寝てる時は静かだから安心していい。

ただ、友達だろうが人がいるとこではあまり寝れないんだよな、とは内心で。

修学旅行なんかの時はひたすら日中動き回って、疲れ切って寝るようにしてたし。

酒でもあれば寝れるかもしれない。
あるかな、どうだろ。

そういえばくっきーとはサシ飲みするって約束はしたんだよな、とぼんやり思いはしたけど、あのことは“当面くらい“は忘れていいよって言われたんだよな。]
(50) 2023/03/01(Wed) 1:33:34

【人】 武藤景虎



 とりあえず、その辺見て周る?
 コテージ行ってみるでもいいけど。


[腹減ったらコテージ行けばなんかあるみたい、と管理人に聞いた話をしつつ、周辺地図の看板を見遣って。]


 川とか湖もあるのか。>>n1
 あっ、温泉あるって!
 ちょっと離れてるみたいだけど、せっかくだし行ってみねえ?


[川なんかの水辺は昼間のがいいかな、足元が危なそうだし。

正直憂鬱でしかなかった美術館鑑賞より、こっちのが余程楽しいな。

そう口には出さずとも、表情にわかりやすく出ていたと思う。]**
(51) 2023/03/01(Wed) 1:34:04
到着: 天原 珠月

【人】 天原 珠月

[私には幼馴染みがいる。
幼い頃から家は隣同士、両親も仲が良く、年は少し離れていて性別も違ったが、本当の兄と妹のようだと周りに言われてきた。

あいにく実の兄はいたことがないから、今もそばを歩いているその人が兄らしいのかはよく分からない。
血は繋がってないことだけは確かだけれど。
でも『えー? その年で幼馴染みのお兄ちゃんとそんな仲良いの? なんか意識とかしないの?』なんて大して親しくもない同級生に言われようが知ったことじゃない関係のはずだ。

そう、ほんとに余計なこと言わないで欲しい。
意識なんてしてない。欠片もしてない。
そもそもしてたら、両親が無理になったからって、ふたりきりでコテージに泊まりに来ることにならない。

ちらりと隣を見てみる。

……うん、絶対向こうも何もないな。

こんなこと言われたといつものように話せばすっきりするのかもしれないけど、まぁ、いいか。
変な話題はおしまい、おしまいっと。]
(52) 2023/03/01(Wed) 1:37:46

【人】 天原 珠月

[到着まで後もう少しというところで急に足を速める。
ここまで前を歩いて先導してくれた人を一気に追い越し、ニヤニヤという悪戯な顔で一番乗りを奪っていく。]

 んんー! 着いたぁ!

[春用のニット帽を外すと結んで押し込んでいた長い金髪が一気に溢れ、白い上着の背に流れる。
つり目がちの紫の瞳が後ろの幼馴染を振り返り、ほら早く早くと急かすように手招いた。

二家族でキャンプに訪れるのは毎年恒例のようなものだったが、子供であるふたりだけなのは初めてだ。
といっても片方は成人済み、片方も来年成人の年齢だけど。
このキャンプ場は初めて選んだ場所で、森の中の道はなかなか複雑そうで迷子にでもなるんじゃないかと思ったがそんなこともなく――心地よい春の風に誘われるように歩いていると、気づけば目の前の木々が開け、この木製のコテージが姿を現していた。]

 ねぇ、雅空兄ぃ、ここって湖が近いんでしょ?

[兄と呼ぶ幼馴染の服を遠慮なく引っ張る。
これくらいで転ぶようにヤワじゃないのは知っている。

早く見に行きたい、とせっつくが、まだコテージの鍵も借りていなければ荷物も運び込んでいなかった。**]
(53) 2023/03/01(Wed) 1:44:26
到着: 月島 雅空

【人】 月島 雅空

[はじまりはといえば、迷子の女の子を拾ったことであった。

 『大丈夫だよ。なんとかなるからさ』

当時小学二年生だった自分は泣いている幼い子に言える言葉として精一杯だった…今なら―――あまり変わらない気がする。と思うと成長してないようで落ち込むが、なにはともあれその雰囲気に頷いてくれた女の子をつれて、自宅兼洋食レストランへと連れて行った。

それからは早かった。
仕事中の父に事情を説明すると、女の子のことを父は見覚えがあったのだ。
先日隣に越してきた家の子だったということ、おそらく越してきたばかりで見覚えがなくて迷子になっていたのだろう。

後は父に任せてしまうと、二人でジュースを飲んで待っている間に解決したのだ。]
(54) 2023/03/01(Wed) 2:45:24

【人】 月島 雅空

[それを切欠に、そしてお互い片親だったことや隣同士で店兼自宅という共通項も重なって付き合いがはじまった。
幼馴染ではあるが互いに兄妹のように過ごし、例えば行事ごとなどどちらかの親が都合が悪いときは、もう片方の親が、などと助け合うような共同生活のスタートであった。

そうして時は過ぎていって今に至る。

毎年恒例の二家族による旅行を、二人だけというのは初めてだ。といっても既に成人してる自分と来年には成人する妹分。自由に任せていいだろう。となったのかもしれないが]

 おいおい、急に走って、子供か?

[ニヤニヤした悪戯猫>>53のような笑みを見せたのはおそらくわざとだろう。
だからこちらも子ども扱いしてやったほうがいいか?というニュアンスを込めて、足元気をつけろよ。といいつつ、任された不安までは抱かない。そんな性格なのも熟知しているのだ。

荷物を積んだアウトドアワゴンを引きながらも急かされれば心持ち早足で歩けば、珠月よりも一足遅く森の中から...の視界が変わる。

コテージに水飲み場など点在しており、家族連れらしき姿も見える。そんなキャンプ場らしい光景が広がっている。]
(55) 2023/03/01(Wed) 2:46:38

【人】 月島 雅空

 ぁあ、川と湖。あと少し遠いとこだが温泉もあるらしいな。
 一応湖近くのコテージでって予約したから…って、ぉーい、こら、引っ張るな。

 ほら、そこに看板があるからまずは管理人室訪ねてからだ。

[返事をしながらも、途中ダークネイビーのカーデジャケットを引っ張る珠月を鬱陶しそうにしつつ、払うことはせずにあっちと指し示した看板を見た。
そして近くの管理人しつ二家族の家名で予約したコテージの鍵を受け取ると]

 色々レンタルとかもできるみたいだが、さっさといくか。

[せっつく珠月へと、ほれ。と鍵を渡してアウトドアワゴンを引きながら歩いていくのだ]
(56) 2023/03/01(Wed) 2:47:10

【人】 月島 雅空

[そうしてしばらく歩き、自分たちが止まる区域番号近くまで来たところで、湖はすぐに見えてきた。]

 うっわー、……こりゃ広いな。

[一度立ち止まり、遠目に視るように目を細めても向こう岸が見えない。
春の陽気と同じく湖面は穏やかで、貸しボートらしき建物や桟橋も見える。]

 行きたいとこだが、今は後回しだな。

[まだ見ているようなら、ほらいくぞ。と促して歩いて行って、程なく、管理鍵と同じ番号の自分たちが数日お世話になるコテージにたどり着く]

 ……いい場所だな。…望み通りって感じだ。

[声としての喜びは控え目だが、口元の笑みは隠せてはいない。
温かみのある木造コテージは凝った形のものではない造りの一階と小スペースながら二階もあるコテージ。
玄関横にはテラススペースがあり、外側は手摺でおおわれ、椅子とテーブルが並べられており、すぐ横の掃き出し窓からテラススペースへと降りれるようにもなっている。

その手前側には焚火スペースがあり、コテージ横には屋根付きの水洗い場と焼き場スペースも用意されている。

更には湖が近くテラスからは当然として窓からでも見渡せる立地であった。]
(57) 2023/03/01(Wed) 2:48:12

【人】 月島 雅空

 って、外だけ見てるわけにもいかんな。

 荷物いれて、カーテン開けて、空気の入れ替えして。

[なんて指折り数えている。もうそろそろ夕方だからさっさと行動したほうがいいだろうし、こんな時大人しくないのが我が幼馴染なのもわかっている。]

 珠月。

[がしっと肩を掴んだ。]

 今度は先にいくなよ。

[それでも、先程鍵を渡しているのだから一番乗りは珠月のものになるのは決まっているのだが、それぐらいは譲りながらもひとまず身軽になるため、コテージの中へと入るのであった**]
(58) 2023/03/01(Wed) 2:54:53
月島 雅空は、メモを貼った。
(a8) 2023/03/01(Wed) 3:00:17

【人】 片連理 “椿”

『できれば君には、ヒトとして生きてほしい』

[きょうだいであり、友人であり、恋人であり、また自分自身でさえもあった同胞の遺した最期の言葉が、今も耳の奥にぼんやりと残っている。

 “人狼“と呼ばれる、ヒトの道を外れた生き物。
 獣ともヒトともつかない、同族喰らいの化け物。
 それが、今の彼女の本質であった。

 ヒトが、あるいは獣が“人狼”となるためにはいくつかの異なる機序が存在するが、彼女の場合は自業自得とも呼べるものだった。

 かつて神仙を目指した修行者が、己の精神の瑕疵を完全に削ぎ落とすべく魂を“磨き上げる“秘術を用いた。しかしそれは不完全なものであり、彼の魂は自身が望む高潔と、捨ててしまいたい俗悪とに引き裂かれた。しかし、高潔であるはずの彼は、切り捨ててしまった部分のあまりの大きさに、対して残された自分のあまりの小ささに慄き、己こそが欲深くあさましいものであったと悟った。彼はその罪を悔いて、一度は滅しようとしたもう一人の自分を憐れみ、これを庇護して今度こそはと深く愛した。

 しかし、傷を受けた魂は二度と元には戻らず、彼らは極めて不安定で不完全な連理の存在として、また、ただしい魂を羨み、妬み、求めるあまりにヒトを喰らう怪物となって、ゆえにヒトの世を離れ隠遁の暮らしを続けていた。]
(59) 2023/03/01(Wed) 4:08:13

【人】 片連理 “椿”

[傷ついた魂は引き裂かれたその箇所から徐々に風化してゆく。彼らはやがて半ば眠ったような状態で夢現の狭間を漂いながら、少しずつ魂を磨り減らし、長らく彼女を護り愛した片割れも遂に力尽き、彼女ひとりを遺して砂のごとくに消えてしまった。

 彼女は片割れの言葉通り、ヒトとして生きることを試みた。しかしそれは叶わず、結局またヒトを喰らって、失意のうちに取り残された。自分に残された時間がそう多くはないことはわかりきっていた。

 彼女は最後に、これまでに出会いほんの僅か心を交わしたひとびとに逢いたい、と願った。隠遁の暮らしの中でも人との関わりが全くないわけではなかった。夢か現か定かではないが、彼女は友の一人に逢いに行った。彼もまた魂に傷を受けたひとりで、それでもなお強く、美しく生きる姿を、彼女は愛していた。盃を交わし、思い出を語り、ついに呪いに打ち克ったという彼を眩しく思い、それを成せなかった自分を戒め、別れは告げぬままにそっと彼のもとから去った。その記憶は風化する魂と共にすでに薄れつつあったが、温かなものが彼女の中に残った。

そして今、彼女は水辺に座っている。ここがどこかはわからない。しかし、なぜここにいるのかはわかっている。もう一人の友に逢いにきたのだ。]
(60) 2023/03/01(Wed) 4:09:15

【人】 片連理 “椿”

[彼女はゆっくりと立ち上がり、マントの埃を払ってから、目深に被っていた頭巾を外す。

 露わになった彼女の長い髪は、黒の間のあちこちに白が混じり、遠目には銀に見える色合いであった。しかし、その老婆のような髪の下の目鼻立ちは幼い娘のようにも見え、どこか歪さを覚える相貌に感じられるだろう。

 少し離れたところを歩く人影に向かって、彼女は手を振った。まだはっきりと顔も見えない距離だが、それが彼であることははっきりとわかった。以前に逢ったのがどれくらいまえなのかはもうわからない。彼女の時間の感覚はすでに失われている。なんとなく懐かしさを覚えるほどには時間が経っているような気もする。

 ふと、そういえば以前少しの間を共に過ごしたときにはこの頭巾を外して見せたことはなかったかもしれないと思い出す。それでも彼は自分のことに気がつくであろうと、なぜか確信が持てた。彼女は待ちきれず、彼の元へと駆け寄った。]


  お元気そうですわね、楓様。


[楓、というのは仮の呼び名だ。彼の本当の名を、彼女は知らない。彼女の方は椿、と名乗ったような気がする。これも、本当の名前ではない。たまたま頭に浮かんだ花の名を口にしただけだ。そもそも、彼女にははじめから名前などなかった。片割れとの間ではお互いを区別する必要はなかったから、ただ複数形で「わたしたち」とだけ呼び合っていた。]


  きっと、お会いできると思っていましたの。


[椿は右手を差し出し、微笑みを浮かべる。
 通り抜ける風が、肌に心地よかった。]**
(61) 2023/03/01(Wed) 4:56:10

【人】 黒崎柚樹


 …………そう。"平和"。
 "個別に貰った"のはまだ食べてないから……。

[  ────ああ、やっぱり。そうか。

武藤の返事 >>47 で確信できた。
この武藤は、"あの事故"に遭う直前の武藤。
不思議な事象が起こり続ける極限状態の中、私は私が女であることを告げ、互いに恋心を抱くようになって「また会おう」と再会を誓うことになる前の武藤。

  ねえ。
  武藤は、"あの時ああならなければ良かった"と
  思ったりしてる……のかな。


だから、今、武藤の側だけ、時が巻き戻っていて。

それともやっぱりこっちの方が現実だったりするのかな。
あの時から半年、重ねた日々の方が、私の泡沫の夢だったんだろうか。

考えれば考えるほど吐き気がしてきて、でも表には出すまいと、目の奥に力を込めた。]
(62) 2023/03/01(Wed) 6:11:54

【人】 黒崎柚樹

[宿泊者として登録されている知った名前は、自分と武藤の2人だけ。

だろうな……としか自分は思わなかったけれど、武藤は管理小屋で心底不思議そうな声をあげていて、どうしたものかなと眉尻を下げる。

鍵を受け取り小屋を出ようとした時、管理人から"荷物が届いている"と声をかけられて、数泊分の着替え等々が入っているらしい各々の宿泊荷物を受け取った。

私のは、部の合宿で毎度使う、手に馴染んだドラムバッグ。]

 ………………。

[一応と中身を改めれば、"半年前までよく着ていた服"ばかりが詰まっていて、小さく溜息を吐いた。

そこには勇気を出して買うようになったスカートや、かわいいかわいいと武藤に絶賛されながら買った春色の服は何も無く、身体の線を隠すような大きめサイズのモノトーンかつユニセックスのものばかり。

取り巻く状況の何もかもに、"男であれ""男に戻れ"と告げられているようなものだった。]
(63) 2023/03/01(Wed) 6:13:57

【人】 黒崎柚樹


 ────うん。
 こっちも武藤と一緒なら安心だな。

["女子と一緒だったりしたら"の他意無き言葉にツキリと胸の奥を痛めつつ、微かに笑顔を作ってみた。

あの事故の時も、武藤の明るさや行動力に幾度も救われたよ。
肝心なところで逃げようとする自分に、武藤が幾度も踏み込んでくれて。]

 寝てる時、やかましかったら蹴り飛ばすから。

[そんなこと、したことないけどね。

抱き締められたまま眠りに落ちて、朝になってもやっぱり抱き締められていて……という夜と朝が、幾度訪れたことか
武藤の寝相は、誰より自分が良く知って────、なんて、一瞬思い浮かべてしまった事は慌てて脳内で打ち消した。]

 とりあえずコテージじゃない?
 そろそろ日も暮れるし場所くらいは確認しておかないと。

[荷物もあるし、と、さして重くはないドラムバッグを揺らして見せて、温泉なんて、一緒に行ったら慌てふためくことになるのは武藤の側なんだけどなと今日幾度目かの溜息を吐いた。]
(64) 2023/03/01(Wed) 6:15:42

【人】 黒崎柚樹

[そうして訪れたコテージは、確かに"男2人の滞在"ならこういうのなんだろうな、とは。

奥の寝室にはシングルベッドが2つ。
入り口近くのリビングスペースには、いかにもキャンプ場的な、無骨なテーブルセットとシンプルな炊事施設。
屋外にもバーベキュー用なのだろう、テラスに諸々の設備が整っている風だった。

風呂は温泉に行くことが想定されているらしく、それでもお愛想のように小さめのユニットバスがついていたことには密かに安堵して。]

 "ご注文の食材は冷蔵庫にございます"……。

[テーブル上のリーフレットにそんな文字列を認めれば、冷蔵庫の中にいかにもなバーベキュー用食材の他、脇の棚にはパンや米、果物なども積まれていて。]

 …………っふ、……。

[この夢──夢だとして──、主はどちらかというと武藤なんじゃないかな。
いかにも"こういうの食べたい"みたいな、パンケーキミックスにチョコソースまであるんだもの。]

 敷地内にレストランや売店もあるみたいだけど、食事はなんとかなりそう、かな。

[言わなかったっけ。自分、料理はひと通りできるからさ。*]
(65) 2023/03/01(Wed) 6:17:17

【人】 緑山 宗太朗

>>45
従業員は2人の言葉に
"はい、はい。"
と相槌を返しながら

"本日はご夫婦でご来訪頂き……"


と少し口上を変えて対応した。ほんのちょっと気を利かせたのか、もしくはこう言った事(目の前で惚気られる事)に慣れていたのか。

男はと言うと、貴女の隣で文字を書く様子を見つめていたとか。
書かれる名前が自分の名前と同じ苗字なのもいいし、2人分ってのも、なんかいい。
(66) 2023/03/01(Wed) 6:53:15

【人】 緑山 宗太朗

>>46
あれ、と荷物を回収されればほんのちょっぴりだけ眉を下げた。
俺もっと重いの持てるのに……
という、男の意地張理のお話。

重かった荷物の代わりに『自分にしかできない仕事』を頂けばニコニコと上機嫌。
すぐ機嫌が戻った……むしろ元より機嫌が良くなった様にも見える。
単純な男であった。

「ハーイ」
ちょっと間延びした声で了承を返せば、しっかりと差し出された手を掴む。

「んじゃ行こうぜ〜」
と、えっちらおっちら歩き出す。
さっきはちょっと間が開いていたかもしれないけど、今度は相手に歩幅を合わせて目的地まで行くつもり。
小さなお散歩の開始。男の鼻歌に鳥の囀りが、調子の外れた合いの手を入れていた。
(67) 2023/03/01(Wed) 6:56:29

【人】 一匹狼 “楓”

[彼はここへ何故、何をしにやって来たか?

 彼はいつも通り“旅”に出た。
 そして旅先で情報を集め、山中へと入ったのだが……。
 目的の地とはここだったろうか。
 別のどこかでなかっただろうか。

 そもそも、“主目的”は果たす前か、後か?

 ……朧げなのである。何もかも。
 だから彼は、ここで人に逢う可能性すら考えていなかった]
(68) 2023/03/01(Wed) 7:11:23

【人】 一匹狼 “楓”

[湖のほとりを歩いていく彼は、遠くに手を振る人影があるのに気づく。>>61
 視線を向けた先には、白いマントに身を包み、遠目には銀髪にも思えるような長い髪の女性がいた。
 他の亡霊のような人影と違い、はっきりと目に留まる姿に意識を惹かれ、彼の歩みは止まった。

 駆け寄ってくる足音とともに、彼女の姿が近づいてくる。

 彼女のことは、深く被った頭巾で顔を隠した姿しか見たことがなかった。
 素顔を見るのも、それどころか髪の色を知るのも今が初めてだったのだが──
 彼の脳裏には瞬時に浮かんだ名があった。
 そして彼女の呼びかけで確信を得る]


  椿。


[彼を『楓様』などと呼ぶのは、椿と名乗った白頭巾の女性ただひとり。
 彼女同様、『楓』もまた本名ではない。彼女の名乗りを受けて咄嗟に浮かんだ単語……それが『楓』だった。
 それを仮の名として名乗っただけのこと]
(69) 2023/03/01(Wed) 7:12:49

【人】 一匹狼 “楓”

[差し出された手に応じるように、彼も右手を出し、彼女の手に触れようと試みる。
 握手を求められたかと思ったのだ。
 久しぶりに会った“仲間”なら妥当な挨拶ではなかろうか]


  久しぶりだな。あれからどうしてた?


[握手ができたか、それとも違うと言われたか、それはさておき。
 懐かしさを感じて、彼は安らいだ微笑みを浮かべていた。
 彼女とともに過ごした日々の中で、そんな表情をした瞬間は無かった。微笑むことこそあれ、どこかに緊張が宿っていたはずだ。
 彼女以外の前でなら、決着の後にそういう表情を浮かべたことはあったのだが]**
(70) 2023/03/01(Wed) 7:14:14
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a9) 2023/03/01(Wed) 7:34:38

【人】 緑山 美海

>>66
従業員の気遣いに、恥ずかしげな笑みを深めた。

「······はい、そうです。ありがとうございます」


夫婦と言われるのは、もう一年も経ったというのにまだ慣れない。
視線を逸らし、そわそわと何処か落ち着かない様子は年相応といったところだ。
(71) 2023/03/01(Wed) 7:34:51

【人】 緑山 美海

>>67
顔にでやすいお陰で、手を取るように貴方の感情が分かる。

「荷物よりこっちの方が大事でしょ?」

なんて、ご機嫌な顔に向かって笑いかける。
お望み通り手を握って貰えれば、優しく握り返した。

冬を過ぎ、春の季節が訪れようとしている。
外は冬特有の乾いた風もなくお日様の光が暖かで過ごしやすい。

「今日はいい天気だね、キャンプ日和って感じ」
「自然が綺麗だし、ここに決めて良かった」

数ヶ月前から雑誌をみたりネットで調べたりと、『何処のキャンプ場にしようか』と2人で計画を建てていた。
そんな女の視界に入るのは、青々とした緑に広々とした空。

解放感のある景色に心が踊る、ここでいい思い出が作れたらいいな。*
(72) 2023/03/01(Wed) 7:41:16

【人】 武藤景虎



 他にも食べたくなったら言ってくれればあるよ。
 たけのこのやつはもうバスでなくなったが。


[全部チョコ系の菓子だけど。
そういえば後輩から貰った梅しばが一個だけあるが、あれはくっきーも貰ってたんだっけ、貰ってなかった気がする。

ああ、くっきーは梅は苦手なんだったかと一瞬思ったことは、そんな話をした記憶がないので勘違いだろう。


普通な感じで話しているように見えても、あまり元気がない気がするな、とは。>>62

見たまま聞いたままでしか受け取れないから、そう感じるのはオレの気のせいかもしれない。

何かしらを思い悩んでいるのか、単に腹でも減ってるだけなのかはわからないものの、今の状況に不安があるならオレがしっかりしないとな。

そんな風に考えていたけど、くっきーの方が余程現状を把握しているらしいのは管理小屋に着いてからわかった。]
(73) 2023/03/01(Wed) 8:31:42

【人】 武藤景虎

[荷物なんて送ってたっけ、まあ、送ってたんだろう。

現に今此処に自分の荷物があるわけだし、と管理小屋で受け取った>>63自分の鞄の中身を見ながら、明らかに自分の服を見ながらそう認識する。

泊まる予定になっていたコテージにオレら二人分しか予約の名前がなかったことに、くっきーは然程驚いた様子もないようだったから。

特に今はおかしな状況ではなく、課外授業の一環か研究室由来の交流会で此処に宿泊することになったのだろう。

そもそもおかしな状況ってなんだ?という話ではある。]


 おう、頼りにしてくれていいぞ。


[武藤と同じ部屋かよダルいとは思ってないようで安心する。>>64

何か頼られる事象があるわけでもないが、話し相手としてくらいは役に立つだろう。]
(74) 2023/03/01(Wed) 8:33:25

【人】 武藤景虎



 寝てる時までやかましかったらさすがに喉が枯れるかもしれないな?

[そんなことは今まで起きてないから寝言がすごいでかいとかもないと思う。
いびきや歯軋は特に指摘されたこともないから大丈夫だ、多分。

万が一うるさかったら蹴り飛ばしてもいいが、いや、やっぱ足技はやめてほしいかも。
陸上アスリートの筋力で蹴られたらかなり痛そうだし。
とはいえ腕力もありそうだから殴られるのも遠慮したい。]


 んー、そうだな。荷物だけでも運んでおくか。


[その辺見て周るのは先にコテージに行ってからというのに同意して。

溜息を吐く様子に、疲れてる?と首を傾げる。

オレと話していて疲れたなら諦めてもらうしかないのだが、いや、それなら大人しくはしておくけど。]
(75) 2023/03/01(Wed) 8:34:48

【人】 武藤景虎



 わー、すごいな!ちゃんとしてる。


[棚や冷蔵庫をとりあえず片端から開けて見て周ると、コテージの設備はシンプルなものだったが、とりあえず飢えはしないで済みそうな食材を見ながら感嘆の声を上げた。

風呂はユニットバスなんだな、一人暮らしの部屋と変わらないから少し残念だ。
広い風呂に入りたければ温泉行けばいいのか、と思えば別にいいかとなったけど。

で、誰が飯作んの?って話で、オレの料理の腕前は未知数だから期待しないでほしい。]
(76) 2023/03/01(Wed) 8:36:16

【人】 武藤景虎



 くっきー料理出来るんだ?助かる。>>65
 
 
[料理も出来るとかますますモテそうだな、と思いつつ、なんか手伝うことあればやるよ、とは。
何が出来んのか聞かれたら、味見とか……?としか答えられないが、やってみたら意外と出来るかもしれないし。

あ、苦手なものはないし此処にあるものは特にどれも食いたい感じのものばっかだから大丈夫。

特に説明する必要がないなんてことは気づかないままに、ペラペラと話しながら荷物をベッドに置いた。]


 こっちのベッド貰っていい?
 どっちでも変わんないか。


[ぼす、と荷物を置いた方のベッドに腰掛けて。

夕飯何がいいかな、と自分が主に作るわけでもないのに問いかけた。]*
(77) 2023/03/01(Wed) 8:37:57
一匹狼 “楓”は、メモを貼った。
(a10) 2023/03/01(Wed) 8:42:45

【人】 緑山 宗太朗

笑いかけに答えるようにこっくりと。
大きく1つ首を縦に振った。

優しく包まれた手は自分のよりちょっと冷たい気がするけど、手を繋いでいるだけで心はポカポカ温まる。

握り返されたらにへにへとした笑いを返した。先程貴女がそわそわしていたのに少々影響されたのか >>71
男の方もほんの少しだけ照れている。
(78) 2023/03/01(Wed) 9:17:15

【人】 緑山 宗太朗

>>72
「そうね〜、森の中にあるのもなんか、雰囲気あるし?」

どこにしよう、あれそれが良い、あれこれもいいと話し合ったのも今は昔。
グラデーションがかかったような青色と風に揺れて色を変える緑色、アースカラーが目を癒してくれる。

地面にはぽつぽつと、春を告げる花も咲き始めているようだった。

「この紫の花の蜜、昔良く吸ったなぁ」
なんて言いながら道中つまみ茎ごと摘んだのはホトケノザ。くるくる回して遊んでいる。今は口に入れる気にはならないけれど。

花言葉はなんだったか、確か【小さな幸運】とか。
このキャンプ中にも小さな幸運が沢山降ってくればいいなと思っている。この地面に生えたホトケノザの数と同じぐらい。*
(79) 2023/03/01(Wed) 9:19:05

【人】 黒崎柚樹


[男女誰にでも、先輩後輩も関わらず、適度な距離感で踏み込んでくる武藤は、でも絶対に"ある一線"からは越えようとはしない臆病さもあって。

ここから先は踏み入れては駄目だと思うと潔しすぎるくらいに身を引く彼だから。

自分の溜息に気付いた風な表情をした武藤に、溜息も控えないとな、と、気を引き締めて、貰った鍵に記されたナンバーを辿るようにコテージへと辿り着いた。

このコテージは川の近くにあるんだろうか。

遠くないところからせせらぎの音が聞こえてきたものの、河原らしきものが視界に入ることは無かった。

静かな林の中に建つログハウス、と言ったところ。]

 ん……きれいだね。

 "ちゃんとしてる"。

[あの美術館は、特段眠くもならなかったものの、寝床らしい寝床はスタッフルームにあった仮眠用ベッドぐらいしか無かったし。

レストランにあったソファに転がってたりしていたな……なんて思い出す。]
(80) 2023/03/01(Wed) 9:26:07

【人】 黒崎柚樹


[他の生還者たちと、そのあたり、報告しあう機会は無いけれど。

私と武藤はあれ以来、幾度も"同じ夢"をみている。

切っ掛けは、私が最後の一人になって、死ぬ悪夢。

何度も思い描き覚悟していたことが鮮明な夢となって、そこへ武藤を引きずり込んでしまった。

泣きながら目覚める朝を迎えたのは一度や二度じゃない。

それからも、他愛ない夢の共有が何度かはあったものだから、今回のこれも、私はその1つだと思っていた。

「どうか幸せに」と、武藤の幸せだけを願いながら世界から消えなければいけなかった地獄を思えば、半年分の記憶諸共に恋心も消えた武藤の傍らに居ることは、それほどにはつらい事でもないよ。

だから大丈夫……と、自分で自分に言い聞かせて。]
(81) 2023/03/01(Wed) 9:26:48

【人】 黒崎柚樹


 うん。任せてくれていいよ。

[私の手料理、さんざん食べてるはずなんだけどね?

だし巻き卵、ぶり大根に唐揚げ、ハンバーグ。

家族のためにと磨いていた腕前はおおむね家庭料理にしか発揮されていなかったけれど、武藤が喜ぶならと、お菓子作りやパン焼きにまで手を伸ばしつつあって。

1月の誕生日にはリクエストに応えてチキンマカロニグラタンと、フォンダンショコラも作ったんだけどな。

そのあたりもぜーんぶ忘れてるんだねこの男は……と思うと、こめかみに青筋が立ちそうだ。

手伝いは味見くらいしか出来ないこと >>77 もね、よーく知ってるよ。]
(82) 2023/03/01(Wed) 9:27:44

【人】 黒崎柚樹


 ん、ベッド、そっちどうぞ。

[自覚、あるんだろうか。無いだろうな。
武藤が一人暮らししているマンションのベッドで共に眠る時、武藤はいつも私の左側にいる。

当たり前のように左側のベッドを選ばれたことに、ほんの少し、泣きたくなった。]

 夕飯……材料があるものなら、なんでも。

 武藤はサークル関係とかでバーベキューもしたりするんでしょう?

[私も部の企画でしたことあるけど、火起こしとかまで慣れてるわけではなくて。

お互い不慣れでも、まあ、火を熾して肉や魚介焼いて食べるのも楽しそうだよね、とは。]

 それとも、"オムライス"、とか?

[試すように告げてしまったのは、美術館で、武藤と2人、作ったメニュー。
大丈夫と言いきかせつつも、私、武藤に記憶を取り戻して欲しくて仕方がないみたいだ。*]
(83) 2023/03/01(Wed) 9:28:52
緑山 宗太朗は、メモを貼った。
(a11) 2023/03/01(Wed) 10:01:29

【人】 片連理 “椿”

[自ら握手を求めておきながら、触れた手が己の知るものでないことに少し驚いた。
 一瞬だけ、目を丸くして彼の手を見つめ、しかしその温かさに安堵を覚えて、両の掌で慈しむがごとくに包みこみ、琥珀の色をした目を見上げた。こんなに穏やかな光を湛えたひとであったか、記憶は定かではない。目の前にいる、かつてと同じ気配のする彼がそうであるのなら、過ぎしあの日もそうであったのだろう、と空白はそのままにして今を受け入れる。]


  ——あれから。


[その言葉には、ゆるく首を傾げた。
 さて、これまでどうしていたのだか。別の誰かに、逢いに行ったような気がする。それももう、遠い日のことのように全てが色褪せて、靄がかっていた。]


  ええ、ええ。息災にしておりました。


[問われれば何か思い出すのかもしれないが、今はそれだけを口にする。
 そうして、なぜ自分はここにいるのか、という、頭の中にぼんやりと反響する疑問とその答えをもう一度繰り返す。]


  逢いたかったのです、貴方に。
(84) 2023/03/01(Wed) 10:08:44

【人】 緑山 美海

>>79
さくさくと。
照れ笑いをしながら、手を繋いだ2人は森の中を歩いていく。

「日々の疲れが癒されるって感じがする」

緑の他にも花もいっぱい咲いているようだ、その鮮やかさに目を細めた。
この一年で花にもだいぶ詳しくなった、「ホトケノザが咲いてるね」と指を差しただろう。

「へー、花の蜜を吸ったことあるんだ?···何か蝶々みたいだね」

こくこくと思い出話に頷き、紫色の花を眺めれば。

「せっかくだから飾る?」
「花瓶はないから紙コップとかになっちゃうだろうけど」

小さな幸福が降ってくるかもしれないからさ、こういうのって何だか素敵だよね。
(85) 2023/03/01(Wed) 10:09:38

【人】 片連理 “椿”

[きっとなんの答えにもならないであろう言葉を嬉しげに転がしながら、椿は彼の手を引いた。]


  では、参りましょうか。


[どこへ?
 その答えを、椿は持っていない。ただ足の向くままに歩き出す。
 彼には椿が導くように見えるだろうか?
 向かう先にはいくつかの木造の建物。以前にも、そんな場所にいたような、そうではなかったような。いずれにせよ日は落ちたのだ、闇に飲まれるまえに灯りの下へと辿り着くのが良い。]
(86) 2023/03/01(Wed) 10:09:48

【人】 緑山 美海

さくさく、さくさくと。
そうして2人が向かうのは、皆が宿泊するであろうコテージから少し離れた。
森の奥の奥、人の気配のない静かな場所。

管理部屋からも遠いし何かと不便かもしれないけど。
久しぶりのお休みは2人きりで過ごしたかったから、予約する時にわざわざお願いしたんだ。

もうすぐ着く頃かな。でも、まだまだ時間はあるし散歩を続けたい気持ちもあるかも。

貴方と一緒なら何をしても楽しいし、お任せしようかな。*
(87) 2023/03/01(Wed) 10:10:53
緑山 美海は、メモを貼った。
(a12) 2023/03/01(Wed) 10:20:46

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2023/03/01(Wed) 11:48:43

【人】 武藤景虎

[くっきーと二人なんだというのには、少なからずそわそわする感じはあった。

二人だけで話すことって今までなかったし、だけど、二人だけで話す約束はしたから。

“武藤って……実は色々、怖がり、だよね?“

そう言われた時はどうやって話逸らすかなと瞬時に考えたけど、即座に“忘れて“と付け加えられたのを引き留めたのは、普段のオレとしては考えられない行動ではあったから。

ただ、美術館に入る前の駐車場でする話でもなかったし、そのうち話すという約束として宅飲みでもするかと取り付けたのだけど。

くっきーも何か似たような悩みがあるんだろうなとは思ったからこその行動だったものの、今がそれを聞いていい空気なのかはわからなかった。]


 明るくなったら川も見に行ってみるか。
 近くにありそうだし。


[聞こえてくる川のせせらぎ>>80が外の静寂を強調しているみたいでも、暗くなっていく窓の外の景色に不安を覚えることもなく。

時折聞こえてくる野鳥の羽ばたくような音だったり、何かしらの生き物の気配や、夜が更けて明るくなるという当たり前の事実に、どこか安心するのは何故だろう。]
(88) 2023/03/01(Wed) 12:05:15

【人】 武藤景虎



 え、もしかしてなんかこだわりあった?


[ベッドは同じものだと思うんだけど、承諾の返事の後に一瞬複雑な顔をされたように見えた。>>83

なんでこっちにしたかは自分でもよくわからないが、なんか、その方が据わりが良いから……?とは。

くっきーにもそういうのがあるのかなと思ったものの、問いかけたところでなんでもないと返されそうな気がする。

やっぱ取り替えてと言われない限りは、この上なら自分の陣地ということで好きにしてもいいだろうと鞄の中身の確認ついでに部屋着を引っ張り出した。

早々に部屋着に着替えるような間柄でもなければ、まだ外に出ることもあると思うし、寝る前に着替えればいいかと寝間着として使っているスウェットは畳んで出しておいて。]
(89) 2023/03/01(Wed) 12:06:58

【人】 武藤景虎



 なんでも?マジで?すげーな。


[そこにあるもので作る、みたいな芸当はかーちゃんという種類の生き物の固有スキルかと思っていた。

それは言い過ぎかもしれないが、数だけは多い周りの友達にもそこまで料理が得意な奴もいた覚えがないし、女子でもそこまで言い切れる子は少ないんじゃないか。]


 バーベキューは偶に参加するが。

 でも夏場の昼間しかやったことないかも。
 夜でも楽しそうだよな。


[天気も良いし、夜空を見ながら焚き火の音を聞くとか、なんて情緒より肉の方に意識は行ってしまいそうだけど、なんとなくテンションは上がる気がする。]
(90) 2023/03/01(Wed) 12:07:38

【人】 武藤景虎



 オムライス?うん、食いたい。


[昼も食ったはずだけど、レストランのオムライスと家のオムライスは違うし。

それに食った記憶はあるが、実感として昼に食った感じがあまりないのもあって。]


 バーベキューは準備が大変だし、やるとしても明日以降?のがいいんじゃない。


[そもそも何泊するんだっけ、鍵渡された時に聞いた感じ、明日帰るってわけではなかったよなと確認して。]
(91) 2023/03/01(Wed) 12:08:39

【人】 武藤景虎



 オムライスって卵何個くらい使うん?


[告げられた個数に、なんか少なくない?と言ってから、どうしてそう思ったんだろうと首を傾げる。

こんな使うんだと思いそうな個数なんだけど。

作る分量が違うからだとして、そんなに大人数用のオムライスは作った覚えがない、そもそも一人前とて作ったことはない、はずだ。]


 飯もう作る?
 腹ごしらえに外出てもいいけど。


[料理作りはくっきーが主導になるのは確かとしても、手伝えることはありそう、というよりは、味見が手伝いで済ませてはくれなさそうという謎の予感だけあった。]
(92) 2023/03/01(Wed) 12:10:09

【人】 武藤景虎



 くっきーって、か………、
 家事もできてえらいな?


[かーちゃんみたいだなという言葉を飲み込んだのは、男に対して言うことじゃない、というよりは、なんとなく言ったらまずいことみたいな気がして。

“かわいい“は殺し文句らしいので気になる女子以外には言ったらだめらしいのは覚えてるんだが。

かーちゃんって単語にもなんかあったっけ。
誰かに言うとしても、どういう状況?って感じだし。

出して困るのなんて、教師のこと間違えて呼ぶくらいしか困るシチュエーションないんじゃないかな、とは。]*
(93) 2023/03/01(Wed) 12:10:53

【人】 天原 珠月


 ふーん。
 まぁ雅空兄ぃよりは若いですからねぇ。

[子供扱いする言い方。>>55
昔からよくされて、昔はもっと激しく反発もしていた気がする。
思春期とか反抗期というやつだったのだろう。

幼馴染が専門学校に入ってから、店であの服を着始めてから。
自分は美容専門学校に入学して、秋のインターンシップに期末試験、最近は練習漬けに課題に頭を悩ませ――様々なタイミングでいくら家が隣とはいえ一緒に住んではいないのだから、顔はどうにか合わせられるくらいで接する時間が減ることはあった。

つまり、自分の春休みであるこの期間、幼馴染とがっつり過ごすのは久しぶりな感じもして……だからなのだろうか、こうして子供扱いされるとほっとするような気さえするのは。]

 はぁい。

[チラッと足下に視線を落としてから。
それにしても、よくあるキャンプ場らしい光景が目に飛び込んでくれば、なんとなく拍子抜けしてしまう。
周りを窺えない森の中の道が長かったからかもしれない。
トンネルを抜けた先は異世界でした展開を一寸妄想したのは内緒にしておこう。]
(94) 2023/03/01(Wed) 12:20:23

【人】 天原 珠月


 ああ、そっか、温泉もあるんだ。

[アウトドアワゴンをひとりで引きながらも、案の定幼馴染は難なく自分に追いついて来ていた。
鬱陶しそうにされたので一際強く服を引っ張ってやる。>>56
パッと手を離すと、説明にふんふんと頷いて。]

 キャンプ場に温泉って珍しい気がしない?
 コテージも立派そうなの多いし、まるで別荘地みたい。

[管理人のもとへ向かい、二家族分の家名で予約したコテージの鍵を受け取る幼馴染を見守る。
最後によろしくお願いしますと軽く頭を下げた。
レンタルってなにが出来るんだろうか。
気にはなるけれど、今は泊まるコテージへの興味の方が強く、手のひらに渡してもらった鍵を握りしめる。]

 ……。

[少し考えて、ひらりとアウトドアワゴンの後ろに回り、ささやかながら押す力を足すことにした。]
(95) 2023/03/01(Wed) 12:22:07

【人】 天原 珠月

[自分たちのコテージまでの距離はそれなりにあった。
まず視界に飛び込んでくるのは広々とした湖だ。

ざぁぁ、とふいに風が吹いて、穏やかな湖面がやさしく揺らされ、これから落ちてゆくばかりの太陽の光をきらきら反射する。
澄んだ水の匂い。
風が耳元を過ぎていく音。
少し眩しい。一瞬目の前が霞む。]

 あっ、うん。

[知らず知らず魅入られたかのように突っ立っていたらしく、幼馴染の促し>>57に我に返って肩を揺らす。
金髪をひるがえし慌てて後を追った。

コテージは湖のすぐそばに建っていた。
ある程度年季は入っているのか木に艶があり美しく、手すりなどの木材を交差させたデザインがシンプルながらオシャレで、管理の行き届いた清潔感とぬくもりのある外観をしている。
ガラス窓が広い作りのため室内からでも湖が見渡せるだろう。
2階は狭そうだけれど何の部屋なのかな、と考える。
焚き火スペースに寄ってみると、そろそろ気温も下がって来る時間だと無意識に腕をさすり、焼き場を発見すれば……お腹に手を当てようとしかけて自制した。]
(96) 2023/03/01(Wed) 12:25:32

【人】 天原 珠月


 へっ!?

[テラスに外から上がろうとしていたのがバレたか。
肩を掴まれ>>58、思わず素っ頓狂な声が漏れた。
先に行くなよって、どこへ、と口を尖らせたのはそっちが鍵を渡したんでしょうという意味であるが、向ける足を玄関へと変え、ガチャン、とコテージの鍵を開けた。
ドアノブを掴んで開く前になんとなく後ろは一度振り返った。
どんなワクワク顔してんのかなと思ったのだ。]

 わぁ、意外とひろーい!
 
[ドアを開け、立ち止まって歓声を上げたら幼馴染が背中にぶつかりかけたので、ごめんごめんと横にずれる。
なんだかんだこれじゃ同時一番乗りかも。
隣を見上げ、目を細めてふふーっと笑う。まぁいっか。]

 まずあっちの窓開けてくるね。
 2階のぼるときは教えて、私も一緒にいくー。

[まずはさっき幼馴染の指折り数えていた行動をこなすべく、てきぱきと動き出した。*]
(97) 2023/03/01(Wed) 12:27:37
天原 珠月は、メモを貼った。
(a13) 2023/03/01(Wed) 12:33:38

【人】 緑山 宗太朗

>>85「おっ、知ってた?」
花の名を聞けば、意外の気持ちを含めつつ褒めたんだとか。
日常でも一緒に散歩をする機会は幾らかあり。
その度になんとなく道端の草に目が行って、それで遊ぶ為に足を止める事が多い男だったりする。

「ツツジの花吸うと怒られるけど、こっちは怒られなかったんだよな」
「学校までの道が長い奴らとかは、摘んでおやつにしてたな〜。俺もよくやったし……」

いっぱいあるし、観賞用で生えている訳でもないし、タダで手に入るし。つくしを摘んで集めることの次くらいに、下校中の密かな楽しみだった。
懐かしいなと過去を思い出して目を細める。

「蝶々ってガラではね〜けどさ?」

似てる所……色?髪の色が派手な程度かなぁと自分の毛先をつまんだ。
提案に頷いて、そのままポケットに突っ込んだ当たり、この花は後に紙コップの花瓶に生けることになる様子。

さくさく、さくさく。土や草を踏む音は続く。
(98) 2023/03/01(Wed) 12:39:01

【人】 緑山 宗太朗

>>87

他にも見て回りたい場所はあるけれど…… >>n1
せっかくだし、先に暫しの拠点となる場所を見たいかなと先へ足を進めた。

続きは機会があれば、もしくは近々にでも。

元々喧騒とは縁遠そうな雰囲気の場所に見えるけれど。
ここはいっとう奥深く、静かな場所に見える。
そんな所にぽつんと、白く大きなテントのような建物が鎮座している。

「お〜」と感嘆の声少し。

中に入ればソファもテーブルも、後に使いそうな食器やら冷蔵庫やらと大体のものはある様子だし、間仕切りを挟んで向こう側にはベッドもあるそうだ。*
(99) 2023/03/01(Wed) 12:40:41

【人】 一匹狼 “楓”

[手を握り返す彼女は驚いていた。
 その末に両手で包み込んでくる、その仕草はまるで慈しむかのよう>>84


  どうかしたか……?


[彼は思わず問い返していた。
 ただの握手にしては随分と感慨深げに思えたのだ。

 そうして先の問いに答える彼女の反応を見て、もうひとつ、違和感を覚える。
 今、彼女は疑問を覚えた風ではなかったか。
 息災という言葉は定かか。
 彼が思ったのはそのことだった。

 手が握れるほどに近づいてみれば、彼女の髪が銀ではないことにも気付く。>>61
 黒と白が混じったその髪だけなら老婆のそれにも見えようものが、顔立ちは幼女にも思えるほど。
 それでいて彼女の体躯を、少なくとも彼は大人の女性と思っていた。判断材料は背丈ぐらいしかないのだが。かつての日々でも、彼女のことをずっと大人の女性と思って接していた]
(100) 2023/03/01(Wed) 12:51:43

【人】 一匹狼 “楓”

[逢いたかった。>>84
 その実に嬉しそうな言葉に>>86、彼は思い返す。少し前の彼女の言葉を。

 『きっと、お会いできると思っていましたの。』>>61

 辺りの人影どころか記憶さえも朧げなこの場所で、彼女は何を信じていたというのか。
 ……何か、知っているのだろうか]


  そうなら会いに来てくれりゃいいじゃねェか。
  あいつに渡せば、あんたも見るかと思ってたぜ?


[心がざわめくのを感じながら、彼は軽口で気を紛らす。

 彼が言うのは、かつて彼女に出会ったときに別れ際に手渡したカードのことだ。彼の勤め先の名前と住所が記された、個人のものではないにしろ名刺のような代物。
 それを彼が渡した相手は彼女本人ではなかったが──渡した相手は彼女と共に在る人なのではないか、となんとなく思ってのことだった]
(101) 2023/03/01(Wed) 12:51:59

【人】 一匹狼 “楓”

 

  どこか行く宛あるのか? 椿。


[手を引かれるままに歩み始めながら、楽しげな彼女の後ろ姿へと声をかける。
 行く宛なく散策というのも楽しかろうが、懐かしい人との再会を経ても、彼の内にはまだ『休みたい』という感覚は残っていた>>31


  行く宛無いなら、鍵がある。
  あちこち建ってる小屋の鍵じゃねェか?
  ……どうやって手に入れたか覚えてねーけど。


[空いた片手で懐の鍵を取り出し、彼女に見せる。鍵には大きなキーホルダーがついて、そこに番号が刻印されている。
 道行く先には番号の書いた背の高い立て札がいくつもあった。鍵の番号と立て札の番号を合わせれば、その先の小屋で鍵が使える可能性は高いだろう。

 手に入れた過程を覚えていない鍵というのは実に怪しげなものではあるが、彼はなんとなく感じているのだ。ここに危険はないと。>>30
 夢の中では奇妙な出来事に遭遇しても疑問を抱かないもの。彼のこの感覚は、そういったものに似ていると言えるだろう。これが本当に夢の中なのかは、また別の話であるが]**
(102) 2023/03/01(Wed) 12:53:07

【人】 緑山 美海

>>98
お腹が周りが気になってきたので、一緒に散歩をする機会が増えつつある。
幸せ太りと言い訳しておこう、貴方の焼くパンが美味しすぎるのが悪いんだ。

「自然のおやつだね、楽しそう」
「私は学校まで電車通勤だったからな、おやつと言えば自販機のアイスくらい?」

でも、買い食いすると先生に怒られるんだよね、と苦笑した。
当たり前だけど育った過去は違う。だから、こういう違いを話しながら貴方のことを知る機会が好きなんだ。

ポケットに詰め込まれたお花を見ながら、紙コップに落書きでもしようかな。と考えたり。
似顔絵を描いたり、名前を書いたりすれば、手作りの花瓶の出来上がりだ。

まぁ、それも目的地に着いてからのお話。さくさくと、今は歩みを進めよう。
(103) 2023/03/01(Wed) 13:28:00

【人】 緑山 美海

暫く歩いて、(>>99)視界に白くて大きなものが見えれば。

「ね、ね、宗太郎、あれじゃない?」


くいっくいっと繋いだ手を引っ張って、早く行こうと急かす。
今度は私が子供みたいにはしゃいで。

「お〜」と感嘆の声が被った。

「外はテントなのに、中はホテルみたいだね」
「過ごしやすそうだし、最高じゃん」

キャンプ初心者、雑誌や写真でしか見たことがないテントを見て瞳をきらきらと輝かせる。
この為に来た!といった感じだ。

ズボンのポケットからスマホを取り出せば、テントの写真を撮って。
『はい、ちーず』なんてスマホを向けて、貴方がポーズを取ってくれるなら写真が増えたみたい。*
(104) 2023/03/01(Wed) 13:32:41
到着:鈴木 深江

【人】 鈴木 深江

[生まれ故郷は海辺の村で、育ちもそこだ。
 けれど大人になり長くは山で暮らしていた。

 現在は都会の安アパートに住んでいるが、
 山の近くでまた暮らすのも良いかと話し
 良さそうな場所を探して小旅行を繰り返している。

 今回もその最中。
 山の麓へ遊びに来た延長で山へと入り
 その奥にキャンプ場があるのをたまたま見つけ、]

 このような所があったんか。
 予約がないと駄目かの?

[と、同居相手に目配せ、話をする。
 行ってみるかと話はまとまり、管理小屋へと向かう道すがら、親切な誰かに話しかけられ>>0場所などを把握する。
 別れ際、軽く会釈をして挨拶をした。*]
(105) 2023/03/01(Wed) 14:15:32
鈴木 深江は、メモを貼った。
(a14) 2023/03/01(Wed) 14:22:26

【人】 緑山 宗太朗

話に「えぇ〜、いいな〜。」等と相槌を打ちながら。>>103

「アイスの自販機とか、栄えてる方まで行かないと無かったぜ。」

素直に羨んだ。隣の芝生は青く見える。電車で通えるってのがより羨ましく思える、元自転車通学の男。

自分の境遇と別の人の境遇を比べるのは興味深くて楽しくて、それが好きな人のまだ知らない話ならば、尚聞けるのが嬉しくて。

道中は都会あるあるとか、そんなふうな話を強請ったかも。

お礼は宗太朗選りすぐりの田舎あるあるだ。道中は自分の過去と貴女の過去の交換会が開かれたかもしれない。
ポケットに入れた花が、時折顔を出しては2人の話に聞き耳を立てていた。
(106) 2023/03/01(Wed) 15:00:31

【人】 緑山 宗太朗

はしゃぐ声に(>>104)

「あれっす!」

と眼前を指さして答えた。びしっ。あれっ!
体は引かれるがままに。
声が被れば「あっ!美海が俺の真似した〜」って、それはそれは嬉しそうに絡んできたとか。
咄嗟に出た声が被るのって、仲がいい証拠って感じで、結構良いと思う。

キラキラした目とウキウキした顔を

(連れて来れて良かった〜)

なんて考えながら微笑ましげに眺めていて……

おっと写真の合図。はいっチーズでしっかりピースサインを向けた。

「写真タイム?次一緒に撮ろ〜ぜ」
せっかくだからとねだって、貴女の肩をさっきまで繋いでいた手で寄せて、スマホの画面に2人で写ろうとしたとか。*
(107) 2023/03/01(Wed) 15:02:20

【人】 黒崎柚樹


 ……そうだね。
 水辺に行くのは明るくなってからの方が良いかも。

[道中に見た地図には湖があったし、コテージを示す印が湖畔に複数あるのが見てとれた。

随分と広大な敷地を擁しているようで、ぽつぽつとかなりのゆとりをもって建てられているらしいコテージはけっこうな森の奥にもあるようで。

遊ぼうと思えばいくらでも遊べそうな、素敵な空間。
アスリート的には、早朝のジョギングがいかにも気持ちよさそうだな、とも。

  …………普通にデートで来たかったな。


心中ぼやいたところで、それを解決してくれる天使が現れてくれるはずもなく。]
(108) 2023/03/01(Wed) 15:18:11

【人】 黒崎柚樹

[とりあえず荷物の確認をと、私もベッド上に色々出してみた。
陸上部の合宿に持って行くのとほぼ同じ、Tシャツにジャージにパーカー……と使い込んだものばかり。

悲しいほどに凹凸がない、ほぼ真っ平らな己の胸には必要ないのではとすら思われるスポーツブラも何枚か。

まあそんなものだろうと思いつつ、]

 ベッドの左右にこだわりとか無いから、大丈夫。

[案外人の顔をよく見ている武藤に、己の表情の変化を見咎められたのを誤魔化すように、ぶっきらぼうに返しておいた。

失敗したなと思ったのは、料理が出来ることをさらりと告げてしまったこと。

あの美術館でそう告げた時には既に自分が女であることを告げた後だったし、もう諸々隠し立てするのは止めようと思ってからの事だった。
だから、今の武藤に言うことではなかったかもしれない。]

 あー……うち、母子家庭で。弟もいて。
 母親が看護師で忙しいから、食事作り、やってる。

[だから家庭料理っぽいのしかできないけど、と早口で言い添えておいた。]
(109) 2023/03/01(Wed) 15:20:23

【人】 黒崎柚樹


[でもまさか、オムライス食べたいと言い出すとは思わなかった。武藤の中では、つい先刻食べたメニューじゃなかったのかな。

何か思い出したのかな……と、ほんの数瞬、武藤の顔を見つめてしまったけれど。]

 まあ……バーベキューするなら、下ごしらえはしたいかな。
 下味つけたりとか。

[火を熾してただ肉焼いて塩かタレつけて食うでも充分美味しいだろうけど。

冷蔵庫の中には自分の好物のスペアリブまで入ってたから、焼くなら色々してみたい的なこだわりは、正直、あったりはするものだから。]

 そういえば、下の棚も見た?
 酒もあったよ。

[誰の好みなんだろうね。チューハイとかビールとか。

キャンプには今ひとつそぐわない、カルーアミルクと日本酒の瓶まであったことには苦笑いするしかなかった。]
(110) 2023/03/01(Wed) 15:21:58

【人】 黒崎柚樹

[武藤がオムライス言い出したから、フライパンとボウルと……と調理器具の有無を確認し出した私に、「卵何個くらい?」なんて問いかけが飛んできて。]

 とりあえず1人2個。

[贅沢に1人3個使ってもいいけど、と続けた言葉に被せるように、「なんか少なくない?」と返されて、再び私は武藤の顔を見返してしまう。

うん、私、"あの時"は「とりあえず6個」って言ったよね。
3人分サイズのを一度に作ろうとしてたから。

なんなんだろう。これ。ちらちらと、"先の時間"の武藤が見える。

あの時も一緒に──というか私が半ば強制的に手伝わせて──オムライスを作った。一緒に食べて、その後、少しだけサシ飲みもした。

その少し後、武藤が現実に戻れることになって。

────そして。]
(111) 2023/03/01(Wed) 15:23:26

【人】 黒崎柚樹


 ………………っ。

[私は。
私からは、何も言わない。

この状況は、天使か神かの気まぐれかもしれないけれど、武藤が望んだ状況なのかもしれなくて。
だったらと、私はとことん"武藤の今"に合わせていくつもりでいた。]

 いや……とりあえず米だけ研いどく。
 米が炊けないと何も始まらないし。

[吸水させたりにいくらか時間がかかるし、少しだけ外に出てみる?と、慣れた手つきで3合分の米を研ぐ。
炊飯器にセットして、30分後に炊飯が始まるように設定しておいた。

外に出ると言っても川辺が暗かったりしたら危ないんだけど、キャンプ場なのだし、それなりに照明はついていたりするんだろうか。*]
(112) 2023/03/01(Wed) 15:24:43

【人】 片連理 “椿”

  ええ。ですから、逢いに来たのです。

[椿はそれだけ、答えた。彼女自身にも、何が起こっているのかはよくわからない。願いがあり、それが叶ったという、それだけだ。

 実のところ、楓から受け取ったカードは片割れが大事に持っていた。が、あのあとすぐに、片割れはもう椿については行けないほどに弱ってしまっていた。自分の目の届かないところに一人で行かせたくなかった彼は椿をどこにも行かせず自分の元に留め置いた。それで結局、カードは椿の手には渡らないままになった。だから、彼女がこの場所にたどり着いたのは、一種の奇跡のようなものなのかもしれない。

 椿は楓の手を引いて、湖とは逆の方向へと歩いてゆく。特にあてがあるわけでもなかったが、点在する建物の方へと向かう。]
(113) 2023/03/01(Wed) 15:31:48

【人】 片連理 “椿”

  鍵、ですか?


[歩きながら、楓が数字の刻まれた板のついた鍵を椿に見せた。椿はその鍵と、先にある建物とを見比べて、にこりと笑う。]


  よかった、歩き出してはみたものの、行くあてもなく困っていたのです。


[困っていた、というのはほとんど嘘であるが、あてがないのは本当だ。もしあの建物の中に入れないのであれば、どこか夜露を避けられる場所を探してそのままさすらうつもりだった。せっかく会えたというのに、夜の森で二人して獣にでも襲われてしまったら元も子もない。楓にとってみれば現実味のない奇妙な出来事ではあっただろうが、もうすでに長いこと夢の中に生きているような椿にしてみれば、このくらいのことは日常に起こりうることだ。だから、ことさら不思議がることもない。]
(114) 2023/03/01(Wed) 15:32:33

【人】 片連理 “椿”

  ここですね?


[先程見た鍵の番号と同じ番号の記された建物を見つけると、椿は楓から離れて小走りに建物に近づいていった。

 三角屋根の質素な丸木小屋だが、家族連れが住むにも問題ないほどには大きい。二階建てで、屋根の高い位置に窓が見える。さらに屋根裏部屋があるかもしれない。右側は広いテラスになっていて、そこに小さな丸いテーブルと、椅子がいくつか並んでいるのが見える。

 椿は入口の前の短い階段を上り、扉についた窓から中を覗き込んだ。中は広いリビングになっているようだが、ここからではまだよく見えない。窓に張り付いていた椿は楓を振り返り、早く開けてくださいまし、と言わんばかりに目を輝かせた。]**
(115) 2023/03/01(Wed) 15:33:34

【人】 緑山 美海

>>107
「真似してないよ、宗太郎が真似したんじゃん」

なんて子供っぽい馬鹿みたいなやり取りをして、くすくすと無邪気に笑う。

パシャリ、貴方の微笑んでる顔もしっかり撮れたようだ。
これも大切な思い出のひとつだね。

「宗太郎っていつもピースサインだよね」
「···え、私も一緒に?」

肩を抱き寄せられれば、傍に寄って。
貴方の真似をして控えめにピースマークを作れば、柔らかく微笑む。

「はい、ピース」

こういう写真が私のスマホのフォルダにたくさんある、どれも私のお気に入りなんだ。
写真はあまり得意じゃなかったけど、貴方と一緒に写るのは好きだよ。
(116) 2023/03/01(Wed) 16:30:24

【人】 緑山 美海

ぱしゃぱしゃと、充分に写真撮影が終われば。
中のソファの座り心地を確かめたり、冷蔵庫を開けてみたり、またテントの外装を眺めに外に行ったり。
きらきらとした瞳は、さらに輝きを増していき。

「旅行の時に宿につくとわくわくするけどさ、今日は特別だね」
「テントの中ってこうなってるんだ、素敵」

大満足なお嫁さんはにこにこな笑みを浮かべる。

「宗太郎はキャンプとかよくしてたんだっけ、まずは荷物整理から始めた方がいいかな?」*
(117) 2023/03/01(Wed) 16:31:35

【人】 一匹狼 “楓”

[彼女が返した言葉は、まるで答えにならないように思われた。>>113
 そう感じたものの、楓が問い返すことはなかった。

 なんとなく、納得してしまったのだ。
 “彼女に招かれてここにいるのだろう”

 そんな出来事が本当に起こりえるか?
 疑問に感じる部分はあれど、彼には受け入れられるだけの理由もまた、あったのだ]
(118) 2023/03/01(Wed) 16:54:07

【人】 一匹狼 “楓”

[あてもないまま歩き出していたと知り、彼の表情は苦笑の形に歪んだ。>>114
 彼女の日頃の暮らしなど知らないものの、『困っていた』などといいながら平然としていそうな印象を彼は抱いていた。

 仮に獣に襲われようが、楓にしてみれば撃退する術はあるのだけれど、どことない疲労感がある以上は屋根の下に入りたいものである]
(119) 2023/03/01(Wed) 16:55:07

【人】 一匹狼 “楓”

[椿の先導で歩いた先には、鍵と同じ番号の小屋があった。>>115
 手を離して駆けていく彼女を視線で追えば、自然と小屋全体が視界に入った]


  思ってたよりデケェし立派だな……?


[遠目に一部分見ただけでは、彼は正確な全体像を掴めなかったのだろう。
 目を輝かせる彼女とは反対に戸惑い気味であった。

 とはいえ、はしゃぐ彼女の姿は愛らしく思えた。
 それを言葉に表す気など、今の彼には無かったが。この印象が積み重なれば、彼女を愛でたくなることはあるかもしれない]
(120) 2023/03/01(Wed) 16:55:29

【人】 一匹狼 “楓”

[落ち着いた足取りで階段を上がり、入口の扉に鍵を差し込む。
 鍵は無事回り、解錠できた。扉を開けると中に照明を見つけ、ひとつひとつ灯して歩きながら内部を見て回る。

 一階はリビングとキッチン、二階は寝室で、二階の片隅には屋根裏への梯子があった。
 ……そして]


  あ……。


[呟きとともに、彼は(3)1d3つあるベッドの脇に歩み寄った。
 そこには彼が“いつもの旅”で持ち歩く簡素な手荷物があったのだ。
 記憶こそ朧げだが、一度ここへ来て荷物を置いたようだ。ならばこの小屋を借りる契約をしてから来たのだろう。彼はそのように判断した]*
(121) 2023/03/01(Wed) 16:55:53

【人】 武藤景虎

[人の荷物をジロジロ見るつもりもないけど、くっきーもベッドの上に服を並べて確認しているところが視界に入って>>109、体育会系の合宿みたいな服が多いな、とは。

まあ、山だしキャンプだから動きやすい格好のが良いのかも。

並べられた服の中に半端な丈のランニングみたいなのも視界の端に入ったが、畳んであるだけなのだろうと特に気には留めなかった。]

 そうなんだ?
 部活忙しいだろうに、家帰ったら飯も作ってるのはすごいな。
 弟いるのはなんかわかる気がするわ。

[孝行息子というやつだろうか。
だからしっかりしてんのかな。
くっきーの料理ができる理由を聞いて>>109納得する。

家庭料理っぽいものができた方が実用的だからいいんじゃない?と、早口で付け足された謙遜めいた言葉に返して。

今みたいな時とか役に立つんだし。
オレと似たようなスキルしかない相手と一緒だったらこんなとこまで来てカップ麺とか食う羽目になったかもしれんし、オレとしてはありがたい話だ。]
(122) 2023/03/01(Wed) 17:05:55

【人】 武藤景虎

[とはいえ、味見だけ手伝うはさすがに、何食か作ることになるなら申し訳ないし、手伝えそうと根拠なく思ったのがオムライスだった。

その割に、米を炊かなければいけないことも失念していたのだが。>>112

勝手に炊けてるわけないのにな。
なぜかそんな気でいた。

なんとなく米に味つけたり、炒めたり、卵焼いたりするところしかイメージになくてって言ったらどんだけ料理知らないんだと呆れられるかもしれない。]


 下味をつける……。料理っぽい。


[ただ焼けばいいと思ってたバーベキューについても、こだわりがあるみたいで。>>110

きっとその方が美味いんだろうし、そういう準備もしてからのが良さそうだなと頷いた。]
(123) 2023/03/01(Wed) 17:06:21

【人】 武藤景虎



 酒あった?ちゃんと見てなかった。
 じゃあ酒盛りできるな!


[それは嬉しい知らせだなと思わずテンションは上がってしまう。

バーベキューならビールがやっぱ合うんだろうけど、甘い酒があるのは嬉しいな。

くっきーはすごい飲むんだっけ。

図らずもサシ飲みする機会がこんな早く来るとは思わなかったけど、普通に飲むだけにはなるのかもしれない。

で、すっかり忘れてた米は炊かないと食えない件。

くっきーが手慣れた様子で米を研ぐのを眺めて、吸水が必要とかいうのも、時間かかるものなんだなってことは把握したので。

外に出てみるのには同意した。>>112]
(124) 2023/03/01(Wed) 17:07:22

【人】 武藤景虎



 結構広そうだから見て周るだけでも面白そうだしな。


[川やら湖は明るくなってから行くってことで>>108、時間はいっぱいあるみたいだし。
そう思ってから、明日からもずっと二人なんだろうかと疑問が出てくる。
どっかで皆と合流すんのかな、とぼんやり思っていたものの、もし合流しなかったら四六時中二人でいることになるんだが?

くっきーは元々研究室の懇親会にも顔を出してなかったし、他人と長い時間一緒にいて気疲れしたりしないだろうか。]


 くっきーが走れそうなコースがあるか見とくのもいいかもな。


[走りに行けばストレスも発散できるだろうし、と思って。

ただ、走るなら明るいうちがいいだろうから、それも明日になってからにしとこう、とは。

夜は夜で星とかも見えるんだろうし、散策するのには良さそうだとベッドから腰を上げる。]
(125) 2023/03/01(Wed) 17:08:16

【人】 武藤景虎



 あ、でも危ないから一人で出るのはやめとこうな。


[どうしてそう思ったんだろう、ただのキャンプ場なのに。

いや、夜とかは視界が悪いし、迷ったりしたら困るからと付け加える。

照明がなかったり少ないとこがあるようなら、スマホのライトがあれば大丈夫じゃね?とスマホを取り出して。]


 これだけでもかなり明るいし。
 あ、くっきーのスマホ壊れかけなんだっけ。


[カメラやメール機能はやばくても、ライト機能くらいは生きてんのかな。

オレのがあれば別行動しなければ大丈夫か、とは。]
(126) 2023/03/01(Wed) 17:09:07

【人】 武藤景虎

[コテージの外に再び出ると、まだ真っ暗ってほどではなさそうだったろうか。
いくらか星は瞬き始めてはいるから、歩いてるうちにはもっと見えるようになりそうだ。]

 なんか暗いと思ったら、今日って月見えない日なんだ。

[ぐる、と空を仰いで見渡してみる。
時間的に見えないってわけじゃなさそうだし。
少し濃くなりつつある薄暗闇の中、木々のざわめきと室内よりは少し大きく聞こえる川の音以外は、静寂に近い山の中に足を踏み出して。]

 こんだけ静かだと大声出したくなるな。

[いや、出さないよ?
他のコテージの灯りも遠目にちらほら見えるし。]

 暗いし足元危ないから、手でも繋いでく?

[そう言って手を差し出してみたけど、くっきーは多分断るだろうな。]*
(127) 2023/03/01(Wed) 17:11:06

【人】 緑山 宗太朗

子供っぽい振る舞いの貴女に >>116

「真似してないですぅ〜」

と更に子供っぽいのを返した男。
堂々巡りになる可能性も秘めている言葉だ、男はこういうじゃれ合いも好きだった。

「いいじゃん!咄嗟に出しやすいし、定番がやっぱ1番じゃん?」

2人で移る時、次はチョキの形を横にして、目の横らへんに配置。同じピースだけど、ちょっとだけ工夫したそう。
フォルダの中身にちょっとした変化を加えられるかもしれない。
お嫁さんと揃えた方がいいかな?と通常のピースサインverも追加されたとか。

「いいんだぜ〜俺が小顔ポーズとかやってあげても?」

顎にVの字にした指をちょっと食い込ませるやつだ。どっちにしろ手はチョキの形。相当ビクトリーサインが好きなのかも。
撮影会の記録の中に1枚だけ小顔(?)になった男もいるかもしれない。
(128) 2023/03/01(Wed) 17:52:06

【人】 緑山 宗太朗

撮影会>>117 が終われば、色々と確かめて回っている様子のお嫁さんを眺めて、ソファに腰かけた。

(ホテルっぽいってのは言えてるかもな)

電子機器の類は……持ち込んだ物か、吊り下げ電気と電子レンジぐらいか。
木の葉の掠れる音に耳をすませば、少しだけ前の記憶も呼び覚まされるようで。

今でも鮮明に克明に思い出せる。あの場所も木々が生い茂って、ここより静かな場所だった。
最初は思い出す度……悲しいだとか、悔しいだとかの気持ちの強かったように思う。
しかし時が経つにつれ、負の感情は徐々に薄れて行った。だからって良い思い出とは、手放しには言えないけれど。

それでも、大事な思い出。隣で一緒に笑ってくれる人と、出会うきっかけとなった出来事だから。


飾られたコップの中の花を見て、ほんのりと慈愛を纏わせて微笑んだ。

新緑はあっちの方が記憶に残ってるけど、野花はこっちの方が綺麗だな。
(129) 2023/03/01(Wed) 17:54:33

【人】 緑山 宗太朗

「 え? 」

物思いに耽ってたのを取りやめて、そちらへ顔を向けた。

「そうっすね〜。俺もこんなんに泊まるのは、あんま経験ないし……」

きょろっと周りを見渡した。

「なんか、より非日常って感じ?……気に入ってくれた?」

満足気な顔を顔を見て尚、感想を求めた。言葉でもちょっと聞いてみたかったから。

疑問には、

「そうっすねぇ……準備は早ければ早い程、明日楽できるぜ。」
「着火剤とかは貰ってこないとかなー」

との返答を腕組付きで返して、腕を伸ばしてソファの上でうむむと伸びている。*
(130) 2023/03/01(Wed) 17:56:39

【人】 黒崎柚樹


[「すごい」 >>122 とか、「えらい」>>93 とか。

武藤という男は相当にストレートに人を褒めてくるのだと、私はよくよく知っている。

恋人同士になってから(いや、その少し前からも)向けられた「かわいい」の数を第三者に告げたら100%絶句されるだろうくらいには、言いまくられている。

でも、「か……」というか、微妙に「かー……」と伸ばされた風な言葉には、目を眇めることにはなったかな。

女と知られてからの事だけど、一度ならず二度までも、武藤からは"かーちゃんっぽい"呼ばわりされている。

世話焼きだとかのプラスの評価を含めての言葉だろうけど、かーちゃん呼びされて喜ぶ女は(男も!)そうそう転がってはいないからね?]

 "かー"……、何?

[問うたところで言い淀んだそのままな感じに否定されるのだろうけど。]
(131) 2023/03/01(Wed) 18:19:29

【人】 黒崎柚樹


 それだけ解ってれば充分じゃない?
 料理しない人は、工程を想像するのも難しいと思うし。

[どこか申し訳なさそうに料理の手順のイメージが沸かないと言ってきた武藤には、

  でも武藤、お正月に玉子焼き焼いたよ?
  一緒にね。


ちらりとそんな事を思ったものの、おくびには出さず。]

 ちょっとした下準備で美味しくなるしね。
 美味しくなるなら自分も一緒に食べる人も嬉しいものでしょ。

[別に、武藤に美味しいもの食べさせたいと思ってるわけじゃない。
思ってるけど。

内心の思いと表出する思いがずっと分離しているようなこの状況、そろそろ熱でも出してもおかしくない気もしてくるけれど、あいにくなまじな事では体調を崩さない程度には強靱なので。]
(132) 2023/03/01(Wed) 18:19:58
到着:田中 天美

【人】 田中 天美

[土をざっざと鳴らしながら二人、踏み均された山道を歩く。
 隣を歩く連れと似た山歩きの軽装に、いつもの狐面。
 旅の足取りは緩やかに、山の景色を楽しんでいる。

 街の日々に飽いた訳ではない。>>105
 雨には泥にまみれる道を舗装し、天災にも耐え得る住居を連ねる。
 人が歴史を積み重ねて追い求めた、良い生活の恩恵も受けてきたし、
 山に籠もっていては終ぞ得られない刺激が街には溢れかえっていた。

 それでも。心地よい湿気に満ちた山の匂いを大きく吸う。
 まあ、街の暮らしも続いたからそろそろ山に戻ってもよいか、と。
 互いに人や土地に縛られるものもない身軽さで、お眼鏡にかなう場所を探す旅を繰り返している最中だった]

 んあ? 地図に載っとったか、こんなとこ。
 でも面白そうだの。飛び込みでも行けんか?

[行き先だけ決めて食事や泊まりは都度都度探す、
 もとい行き当たりばったりな旅ではあったが、山近くは調べていた筈。
 二人してうっかり見落としたか、情報が古かったか。
 ただ疑問が過ぎるのもいっときだけ、声色はあっさり関心に上向いた]
(133) 2023/03/01(Wed) 18:20:25

【人】 黒崎柚樹


[酒の存在に素直に喜んでいる武藤の笑顔は、長く見知ったものだったからこちらも微笑んでしまったし、]

 さすがにこの場所で一升瓶空けるほど飲まないけどね。

[と、しれっと告げるくらいの余裕はあった。]

 そうだね。
 走れるところあると、嬉し……、

 ………………。

 なんで、走りたがると思った……?

[だって、今の武藤が知っている私は、"仲良くなりかけの、陸上やってるクールガイ"程度のものでしょう?

息が詰まると走りたくなったり、大学でのトレーニングの他、家の周囲を早朝や夜に走っていることは、今の武藤はまだ知らないだろうことなのに。]
(134) 2023/03/01(Wed) 18:20:36

【人】 田中 天美

[ひとまず向かうと決めたところで、さてどう進むが正解か。
 ざっくり見渡し、あっちじゃないかと当てずっぽうに歩を進めかけた時、
 道行きに人懐こい声がかかる。
 場所の案内はまさに渡りに船で、危うく無駄足を踏むところだったと感謝を述べれば、今度こそ管理小屋へと向かいながら]

 そういや、金残っとったか?

[指に挟んだ葉を一枚、ひらりひらりと揺らして問う。
 それを連れの懐にねじ込むか、ぽいと放り投げるかは返答次第だ]*
(135) 2023/03/01(Wed) 18:21:24

【人】 黒崎柚樹

[  武藤は、忘れてしまっているだけで。

  半年分の時が、消えてしまったわけじゃない……?


それは希望的観測に過ぎないこと。

でもそう思わせる言葉の欠片が、会話を交わす度、光る砂粒のようにキラキラと私のところに降ってくるようで。
でもそのキラキラが、自分には眩しすぎて。]

 ────……それは過保護に過ぎるよ。

[ほら、また。

武藤は"危ないから一人で出ない"とか、しないだろうに。

身長も体格もほぼ変わらない自分が(なんなら腕力はともかく脚力は絶対に負けない自信はある)なんで危ないと思うのか。

方向感覚は動物並だから、初めて歩く街で迷うとか、自分はしたこともない。

────でも。]
(136) 2023/03/01(Wed) 18:21:54

【人】 黒崎柚樹


 あー…………スマホ……。

[なんとなく想像はついていた。

美術館事故後の10月にめでたく買い換えたはずのスマホ。
ポケットから取り出してみれば、以前に使っていた数世代前のポンコツに戻っていた。]

 ライト機能は死んでるね……。

[メッセージを送ろうとすればエラーで大量送信される。写真も撮れない。

それでもメールやLINEの受信やブラウザは立ち上がるからと騙し騙し使っていた傷だらけのスマホが手の中で淡い光を放っていた。

そうなると、確かに一人行動は"危ない"のかもしれないけれど。]

 …………新月?

[確かにこの季節、夕方あたりから月が見えていたかな。そのあたりの記憶は曖昧だ。]
(137) 2023/03/01(Wed) 18:22:32

【人】 黒崎柚樹


 ……武藤はどれだけ大声出したいの……。

[最初はトンネルの中、だっけ。あと美術館の入り口で、館内だと大声出せないから発散したいとか何とか。静かでも大声出したくなるとか、どんだけなんだろう。

若干の呆れ顔で眺めるも、本気で叫ぶつもりはないのは解ってた。

その呆れ顔が継続したのは、王子様よろしく、"手でも繋いでく?"なんて手のひらを向けられたからで。]

 ────……いらない。

[ばーか。
そういう風な繋ぎ方なんて、おふざけでもない限り、最近はしてないよ。

当たり前みたいに、歩調が同じ私たち、歩きながら手を繋ぐのが常だったのに。

出された手を、パシンとはたくように叩いたら、武藤はどんな顔、するのかな。*]
(138) 2023/03/01(Wed) 18:23:15
田中 天美は、メモを貼った。
(a15) 2023/03/01(Wed) 18:27:04

大学生 寿 達也は、メモを貼った。
(a16) 2023/03/01(Wed) 18:37:17

【人】 天原 珠月

[このコテージにはちゃんとキッチンまであり、外でのバーベキュー以外にも食事には困らなさそうで一安心。
材料面というより幼馴染が使える設備という意味で。

キッチンを探りたくなる気持ちを抑え、その奥の窓へ。
カーテンとガラス窓を開けるとほんのり涼しさを増した風が頬をかすめて部屋の中へと入っていった。
森の方は木々の影が長く伸び、複雑に交差している。
深い森の恐ろしさというよりは森のざわめきに癒やされる心持ちの方が強いが、迷子になりやすいかもな、とは思った。

ふと思い出す記憶がある。>>54
幼い頃にまだ見知らぬ土地をひとり彷徨っていたとき。
全部が嫌で、全部が怖く見えて、近づいてきた大人たちからも逃げ、びーびー泣くしかできなかったとき。

『だいじょうぶだよ』と言ってくれた声。

見上げた顔。表情。一緒に進んでは止まる足音。
あの頃から自分より大きかった手。]

 ……。

[あの時って幼馴染は、雅空は幾つだったんだっけな。]
(139) 2023/03/01(Wed) 19:09:07

【人】 天原 珠月


 ……いやいや、この年で迷子はしないから。

[なに思い出してんだか、と自分に突っ込む。

ええーそんなの記憶にないし。私幾つだったと思ってんの、といつだったか幼馴染に抗議した覚えがある。
実はめちゃくちゃ思い出せるとか、あの後数年は懐きに懐いていつも後ろをひっついて回る勢いだったとか、保育園じゃなくて小学校に着いてく!と母親を困らせたとか、お兄ちゃんと呼んでた時期があるとか……覚えてないったら覚えてない。
最後は中学に上がるまでの話だから無理がある嘘だが。]

 昔のこと思い出すって、年かなぁ。
 雅空兄ぃのじじくささが移ったかな……。

[なんて呟いた。*]
(140) 2023/03/01(Wed) 19:09:20

【人】 片連理 “椿”

 
  ——お腹が空きましたわね?


[寝室の入口で、椿が声をあげた。
 白いマントはリビングで脱いできた。
 今の彼女は、袖も裾も長いクラシカルな黒のワンピース姿である。
 楓が振り返ったなら、彼女は両手を後ろ手に組んだ姿勢で、ゆるりと首を傾けた。背中まである長い髪が、垂直を保とうと僅かに揺れる。化粧気のない地味な相貌の彼女であったが、唇だけがまるで紅を差したかのように赤くつやめいていた。]


  何か、作りましょうか。
  冷蔵庫にもちゃんと食材がありましたのよ。
  使って良いのよね、きっと。
  何かリクエストはあるかしら?


[微笑みのかたちに保たれたままの唇で、彼女はそう続けた。“空腹“の語は、彼女にとって文字通りの意味でしかない。]**
(141) 2023/03/01(Wed) 19:10:31

【人】 大学生 要 薫

[楽し気な彼が用意したカメラは何を撮るのか。
泊まる為のコテージがあるのだが、彼の荷物は>>43想像よりも多く。何に使うんやろうと含みを込めた流し目は、其れを黙認した。彼が楽しい事は自分も楽しい事やろ。やってなあ。とここでの休日を楽しみにして。

大きな荷物を軽々と運ぶ姿に。
ほーと声を漏らして>>44]


 やー力持ちやん。
 後で、僕も運んでよ。


[なあ、お願い。と笑いかけ。
そのまま自分もコテージの中に入っただろう。簡易的なキッチンとゆっくりできそうなお風呂場に、リビングもある。寝室も用意されている中をぐるっと見回して。

立派やね。と小さく言葉を漏らし。
そのまま荷物を寝室へ置きにいこうか]
**
(142) 2023/03/01(Wed) 19:37:22

【人】 一匹狼 “楓”

[不意打ちで声をかけられて、彼は暫し硬直していた]


  ……いきなり驚かせんなよ。
  使っていいんだと思うぜ。
  リクエストは……、……


[リクエスト。そう言われて浮かぶ料理の種類はひとつしかなかったのだが、何となく言いづらくて一瞬視線を逸らす。]


  ……肉料理。
  何か手伝うよ、黙って待ってるのも暇だし。


[結局正直に告げたが、幅広すぎるリクエストである。細かいところは彼女に任せるつもりなのだろう。
 手伝いを申し出て彼女へと歩み寄る。拒まれでもしなければ共にキッチンへ向かい、約束通りに手伝うだろう。巧拙はともかくそれなりに手慣れてはいるはずだ、彼も日頃は自炊だから]**
(143) 2023/03/01(Wed) 19:43:40

【人】 緑山 美海

>>128
「絶対に真似しましたぁ」

子供っぽい文句をさらに返して、楽しげに笑う。
私もこういうじゃれあいが好きだよ、一緒に過ごしてるうちに貴方に似てきたのかもね。

「定番もいいけどさ、たまには違うの見たいな」
「···小顔ポーズはズルくない?男より顔がデカいとか傷つくんだけど」

自分もVの形を顎の下へと。
こんなポーズて写真を撮ったのは学生の頃のプリクラ以来だろうか、少し懐かしい気持ちに浸る。

······これでも顔が大きくなってたら、後で写真を加工しよう。
乙女はとっても面倒くさいのだ。
(144) 2023/03/01(Wed) 19:54:39

【人】 緑山 美海

>>129
花を眺め、ぼんやりする貴方に気付き。
少し考えてから、そっとしておくことにした。

宗太郎がぼんやりしてる時は、何かを考えている時だと認識している。
今の表情は寂しげでも悲しげでもない、温かなものに見えたから何も心配はないだろう。

>>130
顔が此方に向けばふわりと笑みを浮かべただろう、おかえり。

物思いに耽るのもいいけど、今の”私”。
緑山美海はここにしかいない。だから、もっと私を見て構ってね。これからもよろしく。
(145) 2023/03/01(Wed) 20:02:13

【人】 緑山 美海

「勿論、気に入ったに決まってんじゃん」
「ありがと、宗太郎」

言葉でも足りないならハグもしちゃおうかな、ぎゅってね。

「着火材か、暗くなる前に色々と済ませなきゃダメだよね」
「キャンプの夜は冷えるっていうし」

そして来た道を戻ろうと、管理室の方へと歩を進めた。
やはり道のりは長くて少々不便だが、たまにはこういうのんびりした時間も悪くない。

必要なものを揃えれば日が暮れるまでに焚き火でも始めようかな。*
(146) 2023/03/01(Wed) 20:07:13

【人】 鈴木 深江

[情報が古かった、はあるかもしれない>>133
 何せ数年なんて自分たちにとってはただの誤差だ。最新の情報を仕入れて行動する事に、慣れていないというわけでもないが、違っても良いかという緩い思考が存在するのは確かだ。
 良い情報だと乗り気な様子に緩く笑む。

 二人して礼を言い、小屋へ向かう途中>>135
 それを見ると念のため懐から長財布を取り出して中を確かめる。そこにたっぷり入っているのはきちんと仕事をして稼いだ金だ。
 ぺらぺらと数枚数え、ん。と頷きまた懐へとしまう。

 ぽんぽんと懐を手で叩いた。]


 これだけあったら大丈夫かろ。
 その葉っぱは別んことにでも使うか?

[そう笑うと、悩むかポイと捨てるか。
 どちらにしろからからと笑う。]
(147) 2023/03/01(Wed) 20:15:36

【人】 鈴木 深江


 それにしても、楽しみだの。
 設備の整ったキャンプ場とは。

 温泉もあるらしい。
 のんびりできそうだなぁ。

[ゆったり草を踏みながら山道を行く。
 さわりと軽い音と感触が足の裏に心地良かった。]
(148) 2023/03/01(Wed) 20:15:51

【人】 鈴木 深江

[管理小屋に立ち寄るとそこに居る管理人がすぐに手続きをしてくれる。鍵を受け取り、コテージの場所と軽い説明を聞きまた礼を言った。]


 ありがとう。
 丁寧に使わせてもらうとします。

[天美からも何かあったろうか。
 そうして教えてもらったコテージへと二人で向かう。]
(149) 2023/03/01(Wed) 20:16:22

【人】 鈴木 深江


 近くに川も湖もあるらしい。
 魚でも食いたいの。どっちに行こうか。
 ああ、でも時間的に明日になるか?


[もう夕暮れ、今日は月もないためそろそろ引き返そうかと思っていた頃合いだった。コテージに着くころにはもう少し暗くなっているかもしれない。
 そんな事>>n1を話しながら。*]
(150) 2023/03/01(Wed) 20:16:40

【人】 月島 雅空

[こういう引っ張るなといって素直に離さない>>95ところ、生意気盛り>>94だった頃の面影がしっかりと残ってることに、呆れるよりもほっとするのが正直なところだ。

専門学校に通い終え店で働きだし、珠月もまた自分の道を進むように美容師学校に通いだしてから、一緒に過ごす時間が減っていったからだろう。
それに昔と比べても随分と垢ぬけて美しく育ったとは思えるのに、早々変わるものでもないんだろう。と肩の力が抜けた。

おかげで今も好奇心のままに扉も開けずにテラススペースへ>>97いこうとするのも行こうとするのも、ほとんど流れ作業のように行い、体の向きを修正するように扉へと向けさせて]

 ん?どした?

[良い環境のキャンプ場。中も当然期待する楽しみと、妹を見守る安堵する心地と、そんな表情を覗かれながらも振り返りこちらを見る珠月へと、軽く首をかしげる。
といっても、そんなに大きな意味はないだろう。気まぐれだし、で自分の中で片付けて]

 おー、広々としていいな。二人でつかうには十分過ぎるぐらいだ。

[珠月の声に呼び込まれるように自分も身を乗り出して、ぶつかりかけながらも横にずれたので、近くのスイッチを押して電気をつける。明るくなってより全貌が明らかになる。

先程のテラススペースに繋がる掃き出し窓からすぐにリビングのようだ。
板間のリビングの中央だけ和風の作りにされこたつが置かれている。
少し奥にはキッチンも見えて、二階に続く階段も横にはあった。]
(151) 2023/03/01(Wed) 20:26:43

【人】 月島 雅空

 じゃ、リビングのほう頼むな。あと風呂場のほうで電気がつくかとか水や湯が流れるかの確認もよろしく。

 俺はキッチンのほういくから、もってきたものいくつか冷蔵庫に入れたりもしたいしな。

[入り口近くに置いておけばいい荷物もあれば、持ち込んだ食材いくつかある。
ついでに用意されているという食材も確認しておこう。などと決めて、キッチン近くのカーテンも窓をあけ、機材や食材のチェックをしはじめる。
もし動いていないものがあれば管理人に連絡が必要なためだ。]
(152) 2023/03/01(Wed) 20:27:04

【人】 月島 雅空

[湖を見た時>>96に普段よりぼうっとしているように思えたがのは、やはり疲れているのだろうかと思ったがその後のテキパキと動き出す珠月を見ていればそうでもないように思いつつ]

 まぁ…無駄になることはないだろ。

[荷物から取り出したのはルイボスティーに、砂糖、白ワイン、レモン汁を加え、桃と一緒に煮るという、ルイボスティーシロップの入ったタッパー。

家で途中までしてきて、残りは工程はこちらですればいい。ここでするつもりでもってきたものだ。そして区分けさせた一緒に煮た桃とを冷蔵庫にいれておく。
今日の晩御飯か、風呂上りのデザートになるだろう。]
(153) 2023/03/01(Wed) 20:27:26

【人】 月島 雅空

[幼いころから一緒にいたおかげで、からかう人間が自分の周りにはいた。自分だけじゃなくておそらく珠月>>52に周りにもだろう
おかげで自分は、異性と触れ合うには気恥ずかしさや照れから遠のく年頃となっても慣れのせいで平然としていた。

そんな単純なからかいなら別だが「気を回しすぎじゃないか?」と少し突っ込んだことをいわれた時は閉口した。確かに今回のことやバイクで足変わりになったり、と巡った思考で閉口して]

 …兄離れや妹離れが嫌っていうつもりはないんだがなぁ。

[嘆息しそうになって寸でとめる。
趣味のこともあってじじくさいとまた言われそうだしな。]
(154) 2023/03/01(Wed) 20:29:42

【人】 月島 雅空

 終わったかー?

[だいたいのチェックを終えたところで声をかける。
窓を開けていったことで風通しもよくなり、心地よい涼しさが部屋の中に広がっている。
一階には他にどんな部屋があったかは後で確認するとして、珠月のほうでも異常などなかったか確認を終えれば]

 んじゃ、いってみるか?二階。
 外から見たらそんな広くないとは思うんだが、そういう場所って秘密基地みたいでわくわくするよな。

[と好奇心たっぷりに笑っていう成人男性。
あいにくと気遣わない相手には子供っぽいとこが出てしまうのは仕方ないのであった*]
(155) 2023/03/01(Wed) 20:29:57
月島 雅空は、メモを貼った。
(a17) 2023/03/01(Wed) 20:30:36

【人】 武藤景虎

[かーちゃんっぽいと言いかけたのは途中で飲み込んだものの、ジト目で聞き返されて>>131言葉を詰まらせる。

“か“って言ったから“かわいい“と言おうとしたと思われたなら、言われたくないらしいのでわかるんだけど。

“かー“……何?ってわざわざ伸ばして聞き返してくるのは、言いかけたことがわかってそうな感じなんだが。

今までもそんなこと言われたことあるのかな。
ついそう思ったとはいえ、くっきーの王子様的イメージとは合わない言葉な気はする。]

 あー、いや、良い、よめ……、いや、だんな……?になりそう的なことを言おうとしたんだけどね?

[かーちゃんという単語は出さなかったが完全に墓穴な発言だとは思う。

こういう時に良い言い換えって何だろう、嫁さん?ってパッと頭に浮かんだけど、かわいい以上に男に言うことじゃないと今度こそキレられるかもしれないと思って。

褒めてるんだが?とは言っても、かわいいですら機嫌を損ねた覚えがあるから通じない気がする。]
(156) 2023/03/01(Wed) 20:47:29

【人】 武藤景虎


 邪魔しない程度には手伝えるようにはするわ。
 教える方が手間かもしれんが。

[充分だというフォロー>>132をしてもらったのはありがたいものの、米を炊かずに卵だけ焼いてもオムライスにはならないことはわかるので。

見てて覚えられるものでもなさそうだし、くっきーはその辺教えるのがうまそうだから、こき使ってくれていいよ、とは。]

 そりゃまあ、出来るだけ美味いもの食いたいのはあるかな。

[そのちょっとした下準備がまず何をすればいいか謎だから、飯に関しては頼りっぱなしになりそうなのは避けられなさそうだ。

せっかくだからくっきーも美味いもの食いたいのはあるだろうし、お互いかなり量を食うのは知ってるので。]
(157) 2023/03/01(Wed) 20:47:51

【人】 武藤景虎


 別に一升瓶開けても構わないが?>>134

[残してもあれだし、オレも飲みはするけど、と笑って返しつつ。

走りたいだろうからと振った話に不思議そうに聞き返されて、なんでだっけ、と思う。]

 や、走ると元気でるのかと思って……?

[あとなんか食べても元気になる気はする、と言ったら、食いしん坊キャラみたいなイメージを勝手に持ってるみたいで嫌がられるかな。

オレはくっきーを何だと思ってるんだろうとは自分でもよくわからなくなってきた。

基本的に見たままの印象以外は深く察せられない自覚はあるので、どうにもくっきーの印象に乖離がある気がする。]
(158) 2023/03/01(Wed) 20:48:25

【人】 武藤景虎


 過保護っつーか、一人で出て行かれて戻って来なかったらオレが困るので。>>136

[探しに出てすれ違いになってもあれだし、この山の中探し回るのは厳しそうだ。

成人男性が夜一人で出歩いたとこでとは確かに思うのかもしれないけど、とは反論も言いたくなるのはわかりつつ。]

 そうそう、スマホ壊れてたら連絡も取れないし。>>137

[もっともな理由がついたところで、おかしなことを言ったわけではないことに少し安心した。]

 普段そんな空見ないから月齢とか覚えてないが、そうみたいだな。

[新月?とくっきーが返すのに、月の見当たらない空を眺めながら答える。

今の時期の星座って何があるのかよく知らないな、冬ならまだわかる、くらい。]
(159) 2023/03/01(Wed) 20:48:57

【人】 緑山 宗太朗

>>144
「してませ〜ん」「俺の方が先でしたぁ〜」
確かめようのない張合いが続く。
じゃれ合いに乗ってくれる事に喜びと、ほんのちょっとの擽ったさを感じながら、「認めろよ〜ぅ」と体を近づけてみたりした。

>>145
ふわりと笑ったのを見て小首を傾げた。俺、変な顔でもしてたかなぁ……と、呑気に思っているらしかった。ただいま。

あんなこともあったなとノスタルジーに浸ってたのを抜け出した今は、目の前のお嫁さんの事しか考えてないみたいだ。
何時だって今の嫁さんが1番綺麗で可愛くて、自慢のお嫁さん。

釣り合うように自分なりに頑張るから、これからも末永くよろしく。
(160) 2023/03/01(Wed) 20:49:24

【人】 武藤景虎


 くっきーが走ると元気出るのと同じで、オレは大声を出すと元気が出る。>>138

[とはいえ夜中に大声出すのは迷惑なのはわかるからやらないので安心してほしい。

くっきーと合流する前に既に一回大声出してるし、でもおかげでくっきーはオレの位置がわかったわけで。]

 くっきーが一人で出掛けて戻ってこなかったらでかい声で呼べば見つかるかも。

[名案みたいに言ったものの、そういう問題じゃない気がする。

なんで呆れたような顔で見られてるんだろうと思いながら、暗い道を歩き出すのに手を差し出したら、はたき落とす感じで手を払われた。]
(161) 2023/03/01(Wed) 20:49:27

【人】 武藤景虎


 えっ……、

[やべ、なんか怒らせたのかもしらん。
断られるだろうとは思ったものの、地味にショックなんだが?
この後どれくらいかの長い時間一緒に過ごすわけで、印象悪くしてもよくないのはわかっているので。]

 あっ、これも気になる女子にしかやらん方がいいやつだった?

[悪かったな、とはなるべく軽い口調で言ったつもりだ。]

 水辺の方は避けて、走れそうなコース探すか。

[払われてない方の手でスマホを持つと、ライトで前方の足元を照らして。

他のコテージってどんなんがあるんだろうな、と遠目に見える建物を見ると、外観からして自分たちの泊まっているところより大きなものも多そうだった。

まあ、ちゃんとしてはいるけど、割とこぢんまりしてるもんな。
代金を払った覚えないんだが、研究室持ちなんだろうか。
だとしたらある程度安めのとこでも仕方ないのかも。]
(162) 2023/03/01(Wed) 20:50:39

【人】 緑山 宗太朗

>>146 勿論、と同意が帰ってくれば
「やりぃ〜!」
と完成をあげた。嬉しかったみたい。

「でもさでもさぁ、これって絶対さ?美海と一緒に決めたから最高なんじゃね?」
「じゃ、俺も美海にありがとうって言わなきゃじゃん!ありがと!」

等々言いつつ。
ありがとうの気持ちは言葉だけでは収まらなかったらしい。
はみ出た思いが行動に……ハグとなって出てきた。手を広げて、腕の中に収めようと。

出来たなら親愛の印か、軽く背中を叩いてから解放するらしい。

「表にキャリアーあったし、重いもん運んでもなんとかなるかな〜」
「夜と言えば……
そう!焚き火だぜ!


元気なおバカは手を叩いた。それそれ!と言わんばかりに。
管理室へ一緒になって赴いてお手伝い。火の扱いについてのハウツーの伝授を受けて、ついでに荷物整理なんかもしたら、日はすぐにとっぷり暮れるだろう。

暗くなる前にせかせかと木を組む男の姿は、テントからそれほど離れていない、程よい場所にあるらしい。*
(163) 2023/03/01(Wed) 20:50:56

【人】 武藤景虎


 ある程度直線距離あった方がいいもんなの?

[そんなことを聞きつつ歩いている間、下げてる方の手が軽くぶつかると、なんとなく違和感を覚える。

なんかこう、収まりが悪い感じ?というか。
常に付けてる装飾品をつけ忘れた時みたいな。
それとは別に、似たような違和感はここに来てからずっとある気がするけどなんなんだろう。


もしかしたらその後は微妙な距離を開けられたりでぶつかるようなことはなかったかもしれないけど、謎の違和感は拭えそうになかった。]*
(164) 2023/03/01(Wed) 20:51:20

【人】 天原 珠月

[コテージに入るときに首を傾げられた>>151のには、なんでもないでーすとすぐ前を向き直っていた。

よかった、雅空兄ぃもワクワクして楽しそう。

……ん、よかった? 自分はなに心配してるんだろ?

安堵の色までは一瞬では読み取れなかったが、仮に読み取れたとしても、無事辿り着いたとか、自分が迷子になったり転ばなかったことに対してくらいに考えたはずだ。
幼馴染が自分についてよく考えてくれていると自然に捉えるくらいには、長くて親密な付き合いはしてきていた。]
(165) 2023/03/01(Wed) 21:19:40

【人】 天原 珠月

[やっぱり幼馴染はキッチンが気になる様子。
そういえば色々持ってきてそうだったなぁ。
予想通りというわけで、キッチンを素通りした>>139のは正解だったと頼まれたリビングの窓を一通り開けていく。
さすがにちょっと寒い気もするが少しは我慢である。]

 こたつ入りたい〜。

[こっそり寄り道して手を突っ込んでみる。
まぁ当たり前だけれどスイッチが入っていないため中はひんやり冷たく、子供っぽく眉を下げてしまう。

風呂場へ突入すると幼馴染の言っていたチェック項目に加え、備品にしっかりドライヤーがあるのを確認する。
しっかり使い付けのシャンプーや化粧品は持参していたが、コテージにもセンスの良いアメニティグッズが準備されていた。
幼馴染はこういうのは持ってきていないと決めつけていたが、自分のものを貸してやる必要はなくなったわけだ。
……良い香りの選んできたし、せっかくだから旅行の間くらい分けてあげないこともないけれど。]
(166) 2023/03/01(Wed) 21:19:51

【人】 天原 珠月

[鏡の前に立てば、自分は何だか背筋が伸びる。]

 よし、と。

[一息つくと鏡を見つめ、帽子のせいで跳ねた髪を手櫛で直す。
しっかり両耳のピアス――シルバーの土台に青い石が一粒ついたシンプルなもの――があるのも確認して、一度触れて。]

 終わったー! お風呂も洗面所もOK!
 ちゃんとアメニティグッズもあったよ、雅空兄ぃ用に。

[幼馴染がなにを持ってきて冷蔵庫にしまったか>>153は話を聞いていないし、何を呟いていたか>>154も当然知らないまま、軽やかな足取りで合流したのだった。]
(167) 2023/03/01(Wed) 21:19:56

【人】 天原 珠月

[そしていよいよ2階である。
屋根裏部屋は永遠の憧れであり、そのためにアルプスの少女になりたいと願う時代があったくらいなのだ。
幼馴染も部屋を誕生日にねだられた時には驚いたはず。]

 階段は意外と急だね。

[さすがに一軒家のようには広くないから仕方ない。
今日はパンツスタイルなので、遠慮なく先を登らせてもらうと、上に着いてから手を差し出した。]

 ……天窓だ。見て、ほらっ!

[干し草で出来てはいないちゃんとしたベッドが二つ並び、間のテーブルには小さなランプが置かれていて。
寝転がるとちょうど夜空が見上げられる位置に窓がある。
片方のベッドに駆け寄り手をつくと窓から空を仰いだ。
夕暮れの気配のする空に薄い雲、悠々と鳥が飛んでいく。]

 夜は静かそう。森の中だもん。

[いつもの家とは全然違う環境に来たのを実感する。]
(168) 2023/03/01(Wed) 21:37:57

【人】 天原 珠月


 ふぅ、さすがに少しは疲れたかなー。

[そのまま大きく伸びをする。
屋根裏部屋だけあって下の部屋より大分狭く、ベッドだけで精一杯な空間でもあり、必然的にそれぞれの距離は近い。
上にやっていた視線を下ろすと幼馴染が、いる。

数秒の間さえ開けず、子供のように笑う。
さっきの幼馴染につられたみたいに。]

 ……ベッドの間越えて蹴ってきたら枕投げるからね?

[多分蹴られなくても投げる。確定事項の笑みだった。*]
(169) 2023/03/01(Wed) 21:38:02

【人】 緑山 美海

>>160
「私が先って言ったから、私が先」

しっしっ、手で近付いてきた身体を面倒くさそうに払うポーズ。
顔は笑ってるんだから、嫌じゃないことは伝わってるといいな。

貴方の考えてる釣り合うがどういう意味か、私にはよくわからないや。
···でも、もう既に釣り合ってるから、惹かれあってるから、私たちは傍に居る。私はそう思うんだ。
これ以上しっくりくる相手はいない。ううん、宗太郎しか考えたことないよ。

だから、末永くよろしくね。自慢の旦那様
(170) 2023/03/01(Wed) 21:41:35

【人】 緑山 美海

「焚き火でやるマシュマロとか憧れる。···とか呑気なことを言ってる場合じゃないよね」

焚き火はキャンプの生命線などと言われるものだ。
私だけならいいけど、隣にいる人に寒い思いをさせる訳にはいかない。
気合いをいれて準備のお手伝いを進めただろう。

「荷物の整理とか諸々は終わったよ。···そっちはどう?着火できそう?」

テントから少し離れた場所にペットボトルを片手に向かう、これは貴方への差し入れのスポーツドリンク。

火が上手くついたら自分も手袋をつけて、小さな薪を入れるのを手伝うつもり。*
(171) 2023/03/01(Wed) 21:43:35

【人】 大学生 寿 達也


 早くコテージに入らないと、虫に刺されてしまいますよ?



[要の綺麗な肌に自分以外の存在が痕を残すことは許さない。
早く安全地帯に彼を置いておきたくてハラハラしてしまう。
そんなことは考えていないような彼はおおらかに荷物を運ぶ自分を呑気に見ている>>142
それならば、と大急ぎで荷物をコテージに投げ込むと、彼の元まで大股で戻り]


 ほら、お姫様?
 大人しくしていてくださいね。


[足場があまりいいとは言えない自然の中。それなりに整備されているとはいえ、人工物で覆われた場所とは違って、足先でも引っかけたら大事な人を投げ出してしまうかもしれない。
それだけは絶対にできなくて、先ほどまでは早く、と焦るばかりだったけれど優先順位が逆転した今、彼をゆっくり丁寧に運ぶことだけを意識する]
(172) 2023/03/01(Wed) 21:56:06

【人】 大学生 寿 達也


 結構いい感じですよね。


[荷物を運びこむついでに見るだけだった部屋の中を、要を床に下ろしながら見回して感想を述べる。
キャンプというから不便さを覚悟していたというのに、一か月くらいいても不自由なさそうだ。
 彼がそのまま荷物を置きに寝室にいってしまったのをあえて見送り、自分の方の大がかりな荷物はいったん壁際に置いておく。
そして、カメラなど貴重品とすぐに使うような日用品を持って自分も寝室に荷物を置きにいった*]
(173) 2023/03/01(Wed) 21:56:21

【人】 黒崎柚樹


 よ、め…………?

[よめ、とか、だんな、とか。 >>156

料理が出来るというスキルは往々にして伴侶に求められるあれそれだから、例えとして解らないでもないけれど。

でも先に"嫁"って単語が出てきたあたり、記憶が戻りかけてるのかな……なんて儚い希望が沸いてしまう。

そんな訳ない、って、打ち消すみたいに否定して。]

 こんなごついのに対して"嫁"とか、ないでしょ……。

[自分で言ってて胸の奥がツキリと痛むんだから世話が無い。

怒ってはいないよという口調にはしたつもりだし、"褒めてるんだが?"と続けられた言葉には、解ってるよという風に片手を上げた。

でもそのもやもやをぶつけるように武藤の手をはたき落としてしまったのは……申し訳ないと、思ってるよ。]
(174) 2023/03/01(Wed) 22:12:52

【人】 黒崎柚樹


[その後も、ぽろぽろと溢れ続ける、私の良く知る武藤の、片鱗。
今の武藤は知らないはずのことが、ぽろぽろ、キラキラ、と。]

 確かに、叫びたいような気持ちになる時は走るけど。

 ……御存知の通りよく食べるしね。
 食べるのもストレス解消の一つではあるかも。

[心の動揺を表に出すまいとすると、どうしてもぶっきらぼう気味になってしまう。

武藤に"クールガイ"と思われ続けていたくらいには、常の自分はそれほど笑わないし、そうなると目つきが悪い自覚も十二分にあるし、あんまり印象良くないよね、と、解ってはいるんだけど。

  ────……そう、か。

  今の武藤も、
  "くっきーは笑ってるとかわいい、と思うぞ"
  と言ってくれた武藤であることには、変わりないんだ。


唐突にすとんと腑に落ちたものの、落ちただけで、今は上手く笑える自信もない……はずだった、のだけど。]
(175) 2023/03/01(Wed) 22:13:22

【人】 黒崎柚樹


["オレは大声を出すと元気が出る" >>161 という台詞があまりにも納得感しかなくて、小さく吹き出してしまった。]

 ……ふ、ふふ、確かにね。

 大声出すのがストレス発散だったんだ……?

 なら、仕方ないか……、はは。

[確かにその声量で呼んでくれたら、迷って戻れない事になっていてもきっと気付けるし、この界隈に居る人たちも何事かと思ってはくれそうだけれど。

そういうことじゃないんだよなあ、と、くすくす笑っていた自分が、その数秒後には過剰反応気味に武藤の手を叩いてしまっていたのは情緒不安定にもほどがあったと、我ながら思う。]
(176) 2023/03/01(Wed) 22:13:46

【人】 黒崎柚樹


 や……、こっちこそ、ごめん。
 叩くつもり、なかった。

[なんか、すごく嫌だと思ってしまったんだ。
武藤のことだから、きっと女子にはしないだろう、この仕草。

大事な人にするでもない、いかにも仲良しの友人相手にする風な。何の特別感もない、無邪気に差し出された手。

そんなのは要らない、って、思ってしまった。]

 ううん、そんなこと、ない。

["気になる女子にしかやらん方がいいやつ"では、なくて。
むしろ気になる女子にはしてほしくないやつ、というか。

いや、現状、自分は武藤にとっての"女子"ではないのだし。
武藤にとっての自分は、男。

何度も何度も言い聞かせ。]
(177) 2023/03/01(Wed) 22:14:42

【人】 黒崎柚樹


 ちょっと驚いただけ。

 ────ごめん。

[いくらか重くなった空気を変えられる話術なんて、あいにく持ち合わせていない。

気にしていないよと言外に伝えるように、武藤が普段通りに話しかけてくれることに感謝して。

ぽつぽつ話をしながら歩いていたら、つい、いつもの距離感になってしまっていたようだった。]

 んー……そうだね、直線あったらダッシュできるし……、
 …………っと、ごめん。

[細い輪が1つ足りてないだけで、なんだかすうすうする風に感じていた左手がうっかり武藤の右手に触れてしまい、ひくりと肩を跳ねさせる。

ごめんちょっと近かった、と並ぶ距離を一歩横にずらし、パーカーのポケットに両手をねじ込んだ。]
(178) 2023/03/01(Wed) 22:15:05

【人】 黒崎柚樹


[いくらかの沈黙を流しつつ、歩みだけは止めずに────多分、迷ったら困るしと何度も曲がったりはしなかったとは思うのだけど、気付けば目の前に湖が広がっていた。

辿り着いた一画にはウッドデッキが整備され、本数は少ないものの淡い光を放つ街灯と、その下にはベンチがいくつか並んでいた。]

 へえ……きれいだね。

[昼の光が無ければ湖の透明度などは解らないけれど、きっと昼には格別に美しいに違いない。

林間の小道、ずっと木で覆われていた空が一気に開ければ、それだけで開放感は格別なもので、私はデッキへと、一歩踏み出し、そのまま湖畔のそう長くはない手すり沿い、端まで小走りで駆けてみた。

なんか、あれだな。武藤と行ったテーマパーク、こんな場所で追いかけっこ、したな。
そんなことを思い出し。

少しだけ思った。
忘れているのが武藤の側で良かった、と。

私は忘れたくないよ。
ずっと覚えていたいよ。
あれが私一人の夢だったのかもしれなくても。**]
(179) 2023/03/01(Wed) 22:15:53

【人】 大学生 要 薫

[虫やなくて自分に刺されたいな。なんて甘い言葉を一つ。
ハラハラとしている彼を見るのは楽しい。自分が大切にされているのだという実感がして嬉しくなるのだ。大急ぎでコテージへ荷物を投げ込む姿に、思わずふふっと笑っていると優しい声と丁寧さで彼は自分を運んでくれた。>>172]

 おおきにやで、騎士様。

[僕だけの騎士様。と頬をなぞる手は彼の行動を労わるよう。先ほどまで焦っていた彼が自分の事となると丁寧になる。そのちょっとした満足感ととも、下ろされた床の上、彼の言葉に肯いて寝室へ荷物を置きにいったのだが。*]
(180) 2023/03/01(Wed) 22:34:31

【人】 緑山 宗太朗

>>170
しっしと払う手に「わ〜」と大袈裟にリアクションをして2歩ぐらい後ろに逃げた。
遊びの範疇でやっているのは分かっているみたい。

自慢の旦那様、とてもいい響き
これから先もずっとそう言われるようにって、つり合うように頑張るって言うのはそれのこと。
日に日に輝きを増して素敵になっていく嫁さんと同じぐらいか、嫁さんにも負けないぐらい自分を磨きながら、貴女の傍に居たいって事。
志の高い素敵な旦那様って読んでくれていいんだぜ?
(181) 2023/03/01(Wed) 22:48:32

【人】 緑山 宗太朗

「焼きマシュマロ食いてぇ」と呟きながら積み上げる木。組み上がりは順調だ。内側に燃えやすいの、外側に長く燃えるの。

声をかけられれば、>>171 振り返ってOKサインを出した。ちょうど着火する所だ。
「できそう!見てく?」
と観覧を勧める様な声を掛けてから、着火具を手に取った。

ファイヤスターターを擦って、バチッと出た火種を解した麻の繊維へ。
火種を包んでふっと息を吹きかけること数回で、見る間に燃え上がる。
出来てほやほやの小さな炎を「
あつつ!!!
」と耐火手袋の上でぽんぽん踊らせながらも燃えやすい木の枝ばかりの所へ突っ込んだ。

「あとはこいつを育てるだけ!」
「……お!ちょうど喉乾いてたぜ!あざ〜っす」
とスポドリを受け取って、飲み物を飲みつつ火の育成を始めた。

手伝ってくれるならと自分は少々後ろへ下がっただろう。貴女が薪を入れやすいように。
必要があれば、たまに指導の声が飛ぶとか。*
(182) 2023/03/01(Wed) 22:58:15

【人】 月島 雅空

 お疲れ。ってそういうのも置いてあったんだ。じゃあ使わせてもらうか。

[珠月からアメニティグッズ>>167と聞いて少し驚くようにいう。
あれがあるとないとで風呂へ入るめんどうくささが変わるんだよなぁ。などと内心では思うズボラな人。

妹分が美容師学校に。そして彼女の母が美容師であるためか、多少の知識を気遣いはしているのだ……とはあくまで当人談である。]

 あ、あとこれも大事だな。

[ぽちっと着けた。備え付けの虫よけマット。暖かくなってきた春であり、森林の中のコテージだからこれは必須だ。
夜には冷え込むだろうから少ししたら窓はしめないとな。とありつつ、二階へと向かう]
(183) 2023/03/01(Wed) 23:35:42

【人】 月島 雅空

[ちなみに珠月がスカートだろうがなんだろうが雅空は登りも降りも下にいるのである。

今回も狭い階段を先に登った珠月に続くように登っていく。]

 やっぱり狭いからかね?

[子供ならら四つん這いになって登ったほうがはやそうな急な階段を登りつつ最後は差し出された手を取った。

柔らかい手だ、だがその指の関節部分などは硬く、見ていないところで努力している彼女の成果に目を細める]

 ん?お…!まさかこうなってるとはな。

[どうやら二階は寝室だけで、それ以上の用途はないとばかりの狭い部屋だ。
並んでいるベッドが二つ。間にはローテーブルとテーブルランプだけというスペースではあったが何より目を惹いたのは天窓のほうだ。]
(184) 2023/03/01(Wed) 23:36:38

【人】 月島 雅空

 これはなんていうか……

[出てきそうになった言葉は飲み込んで、珠月に倣うように自分ももう一つのベッドに横になり、仰向けで天上を見上げれば、夕暮れの空と影絵のように映る雲。こういう時に映る鳥たちの飛ぶ姿はどこか儚くも力強く自分には見える。]

 そーだな……それに月も星もよく見えるんだろうなぁ。

 …あ、今日は新月とかニュースでいってたから星だけだな。

[珠月>>168へと同意するようにいった後、月は見えなかった。と一つ訂正するようにいう]
(185) 2023/03/01(Wed) 23:36:47

【人】 月島 雅空

[そういえば昔、珠月の誕生日にと求められて困らされた記憶があったなぁ。などと思いながら、しばらく寛ぐようにベッドの上でいた。
視線を隣へと向ければ珠月も寛いでいて、必然的に距離が近い。手を伸ばせば相手のベッドには触れられる距離だ。
最近ではない近さだが、昔を遡れば隣にいたことすらあるため、大したことのない近さに、寛いだまま、自分は自分で懐かしさにふふっと笑う。]

 そっちはそっちで寝惚けて入ってきた。なんてなったら放り投げるからな。

[寝相が悪かったのも自分が小さい頃なら、家族旅行で寝惚けて自分が寝てるとこに寝に来たのも昔のこと。咄嗟にいってすぐにわかりあえる相手へと笑いかけながら]

 …さっき、夜は静かそう。なんていってたのに、珠月がいると関係なくなりそうだ。

[止めはせずに、濁すように皮肉りながらもう一度天窓を見て仰向けから上半身を起こして]

 …ここを引けば閉じれるのか。じゃないと昼寝するときやらきついものな。

[天窓用シャッターがちゃんとあるのも確認した。]
(186) 2023/03/01(Wed) 23:37:23

【人】 月島 雅空

 …そんじゃ、残りの荷解きしたら飯でも作り始めるか。

[ベッドから起き上がり、コテージの内装も粗方確認したので、残りの荷解きだ。そうしていれば夕飯時となるだろう。
更には火をおこすことからはじまるともなれば時間がかかるもの。遅ければ遅いほど夕飯が遅くなる。というのは珠月もわかっていることだろう。]

 ところで、我が家のお姫様はデザートは食後と風呂上りと、どちらがお望みで?

[二家族で一番年下の珠月をしっかり年下扱いするように聞きながら、急な階段を今度は自分から先に降りていくのであった**]
(187) 2023/03/01(Wed) 23:38:56

【人】 片連理 “椿”

[寝室を出てすぐ目の前はちょっとしたホールになっていて、一階のリビングと同じように柔らかそうなソファとローテーブルが置かれていた。右手が階段になっていて、玄関の真上が吹き抜けになっている。

 椿は洒落た螺旋の階段を降りていく。鋭角の中央を避けて、端から慎重に。二階から一階までぐるりと一周するだけなのに妙に緊張してしまうのはなぜだろう、と、椿の思考はあらぬ方向に飛躍する。]
(188) 2023/03/02(Thu) 2:21:32
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a18) 2023/03/02(Thu) 2:45:50

【人】 田中 天美

[似た者夫婦だとか、飼い主とペットは似るだとか。
 共に過ごした時の積み重ねは血を越えて中身を似せると言うが、自分たちもその例に漏れなかった。付き合い始めるきっかけこそ利害関係の一致に過ぎなかったものの、やがて思考も指向も嗜好もゆるゆると近づいて、今や連れ合うのが当然とばかりの居心地の良さを覚えている。
 数年の違いを誤差と流すのもその一つで、いや、これは性格どうこうより性質によるか。三桁も生きればその辺りは雑にもなろう]

 ま、時間無駄にせんで済んで良かったな。

[草を踏みしめる足取りも、声のように跳ねた。数年が誤差でも一時間精々を惜しむのは、いくら長く生きようが一日の長さは変わらないから。折角のキャンプ場なのだから、日が沈み切るより前に辿り着きたい。
 幸い金の不安もないようだし>>147
(189) 2023/03/02(Thu) 3:01:27

【人】 田中 天美

 はあ、余裕そうだの。
 ん〜、別んこと言うてもなあ。

[葉をぴら、と翻す度、青い葉が姿を変える。紙幣に免許証、本の栞から名刺、そして朽葉が揺れて小さな野花が咲き、やがてふわふわの綿羽に化けた。笑う深江の鼻頭を擽ってから、ふふんと鼻を鳴らして指を離す。
 宙でふわふわと揺れ落ちる柔らかい感触のそれは、地に落ちる頃に元の姿を取り戻し、いずれ人か獣に踏みしめられるだろう]
(190) 2023/03/02(Thu) 3:02:12

【人】 田中 天美


 だなあ。色々揃っとるんだろ。
 外で寝んのも別に厭いやせんが、
 快適なコテージでのびのび過ごせんのは格別だろしなあ。

 温泉もええな……どんぐらいの広さかの。
 眺めも気になるしなあ。

[露天なら朝一や夕暮れの景色が良さそうだ、酒は持ち込めるんだろうか、など話す内に>>148、管理小屋>>149に辿り着く。
 手続きはあっさりと終わり、簡便な説明を受ければ鍵を受け取って後は自由だ]

 しばらく楽しませてもらうわな。

[ざっくりとした目的の他はろくに決めずの旅行中。何日滞在するかも曖昧な気の向くままに、そんな利用も許される寛容さにも礼を告げて、管理小屋を後にした]
(191) 2023/03/02(Thu) 3:02:50

【人】 田中 天美


 悩んだ時はどっちも行きゃええ。
 んじゃ先に川釣りにするか。

 だの。そろそろ暮れるし今日は月が見えん。
 飯はコテージにも揃えてある言うとったしな。
 本格的に見て回るんは明日の楽しみだなあ。

[日が落ちれば、今日中に出来ることは限られる。ならば明日の楽しみとして予定を語らいながらコテージへと向かう。目的の建物を視界の端に捉えた頃には、ますます日は暮れてきた。面をずらして空を見上げて暫し]
(192) 2023/03/02(Thu) 3:03:22

【人】 田中 天美


 ああ。
 深江ー。夜はちいと出んか?

[月の隠れる夜、人の営みからも離れた山だ。
 星の光はさぞ冴えているに違いない]*
(193) 2023/03/02(Thu) 3:04:32

【人】 武藤景虎

[うっかり口走りそうになった“かーちゃんっぽい“のフォローで言った(つもりだがフォローになっていたかどうかはあやしい)良い嫁とか旦那とかには、気分を害したというわけではなさそうだった。

ただ、かわいいと言った時の反応によく似た“そんなわけないでしょ“という困ったような返事>>174に、どうにも釈然としない感じがするのは何故だろう。

褒めてるんだから喜べと言うつもりはないにしても、謙遜という風でもなく否定されるともやもやとする理由も謎だ。

くっきーと話していると、時々何か決定的なピースが一個欠けているような気分になる。

それさえあれば腑に落ちるような何かが足りない感じというか。]

 ただのオレの感想なので、ゴツさは特に関係ない……、つーか、ゴツくはなくね?

[もしゴツくなろうとしてるんだったらごめんなんだけど。

なんとなく体の線を目で辿って、やっぱ特にゴツくはないよな、とは一人納得する。]
(194) 2023/03/02(Thu) 3:43:32

【人】 武藤景虎


 んー、じゃあ元気ない時はなんか食わせればいいかな。
 チョコ菓子しか出せんが。

[走ったり食べたりすると元気になるのは的外れではなかったらしい。>>175

時折塩対応気味に返される言葉も、当初のイメージと特に変わらないはずなのだが、そういえば此処で合流してから一度もちゃんと笑ってるところを見ていないなと思った。

もっと笑い上戸だと思っているのは、笑った顔の印象が強いせいだろうか。

笑わせようと思ってもくっきーは笑いのツボが謎なので意図的には難しい。
それでも、特に意識せずとも笑ってる顔をよく見ていたような気がするんだけど。]
(195) 2023/03/02(Thu) 3:44:14

【人】 武藤景虎

[それから漸く笑うところが見られた時は>>176、ものすごく久々に感じてしまった。

こんなに間を開けたことあったっけと思うくらいに、といったら、そんなに長い時間一緒に過ごしたことがあるわけでもないのにおかしな話だ。]

 …………

[そんなことを考えてたものだから、どのくらいか、しばらくクスクスと笑う顔を眺めていた。]

 っ……ふ、やっぱツボが謎だわ。

[ぼんやりしていたことに気づくと笑気を吐けば、小さく笑って。

なんてことはないという風に手を差し出してしまったのは、安堵した気持ちのせいか、微妙な照れ隠しもあったかもしれない。]
(196) 2023/03/02(Thu) 3:44:36

【人】 武藤景虎

[手を叩かれたことで若干重い空気になったのはオレの対応のせいのような気がする。

よくよく考えたら、くっきーの対応は正しかった、とは遅れて気づいた。

友達にふざけて手を差し出されたら、“いらねーよ“とはたいて断るくらいは普通の対応だろう。]

 いや、オレでも友達にされたら叩いてる。

[だから特に謝る必要はない>>177し、何故かガチめに受け止めたオレの方が悪い。

とはいえ、ここで謝りあってもおそらく変な感じにはなるだろうから重ねて謝るのはやめておく。]

 じゃあこれは後学のためには覚えずにおくかな。

[気になる女子にやるもの、というわけでもないというのに、“かわいい“と言っていい相手の話とは違って、覚えておく必要はなさそうだと笑って返した。

むしろ気になる女子にやるべきでないなら覚えとくべきだったかもとは、知らない話だ。]
(197) 2023/03/02(Thu) 3:45:05

【人】 武藤景虎


 え?別に大丈夫。

[手がぶつかったくらいで謝る必要もないんだが>>178

咄嗟のように謝られて、気にしてない風に返したものの、なんとなく言葉少なにはなってしまった。

走るのにいいコースを探してるつもりだったから、基本的には真っ直ぐ進んできた先、湖の方へ抜けていたらしい。

いくらか灯りもあるからと、一旦スマホのライトを落として、微かな灯りの中、空の広くなった緑の背景に広がる暗い湖面を眺めて。]

 湖、夕暮れ辺りは雰囲気ありそうだな。

[早朝に歩いたら気持ちよさそうだし、昼間の太陽の下は光が多くて綺麗だろうなとも思ったのだけど、何故か最初に思った感想がそれだった。

雰囲気ってなんの雰囲気って感じだけど、デートスポット的な意味で?だろうか。
そういうスポットについては詳しくないが。]
(198) 2023/03/02(Thu) 3:45:44

【人】 武藤景虎

[くっきーが小走りでデッキを駆けていく>>179のに釣られて早足から駆け足気味に後を追うと、端の辺りで半歩程先にある腕を掴めば、何かと思われたかもしれない。]

 急に走るから、つい。

[暗いし足元が危ないと思ったのか、単に先に行かれたからかは判然としないまま、掴んだ手を離した。

ちょっと休憩していい?とベンチに座ると、黒に近い色の水面に微かな灯りが反射するのに目をやって。

くっきーも座れば?と促せば近くへは座るだろうか。]

 キャンプ場とかガキの頃に家族以外と来たことないから新鮮だな。

[人がいるとあんま眠れないから友達とかとは来たことないし。
意外かもしれないが、と笑って付け加える。

それでも今は楽しかったりするから、くっきーも楽しいといいんだけど。]**
(199) 2023/03/02(Thu) 3:46:41

【人】 鈴木 深江

[時間を無駄にしなくてよかったという言葉にまったくだと笑う。朝に辿り着けていたらもう少し楽しむ時間があったかもと思う反面、朝からはしゃぎまわっていたらさすがにこの時間には体力が尽きていたかもしれないし>>189

 どんなに永くを過ごしても、
 振り返った時間がどんなに永くても、
 どんなに短くても、
 今日一日の長さ、今感じている流れは変わらない。

 命は万人に平等ではないけれど、
 一日の長さ、一瞬の長さだけは平等だ。

 金の不安もなく余裕だと伝え葉の行方を見守る。
 変幻自在とはこのことだろう。化け狐とはいえこの変化は毎度目を瞠る。良い見世物になるだろうが、狐の変化だと大っぴらにバレると厄介なのが残念だ。

 楽し気に目で追っていたが、最終的に綿羽が鼻先をくすぐりむずりとする。軽く押さえて天美の表情へ視線を移すと鼻を鳴らして笑う顔が見えた>>190
 まるで得意気な小動物だ。]
(200) 2023/03/02(Thu) 3:57:03

【人】 鈴木 深江


[微笑ましくて小さく笑い、
 落ちたそれを少し勿体なく思うが取っておいても意味はない。]
 
(201) 2023/03/02(Thu) 3:57:22

【人】 鈴木 深江


 外で寝る場合は布団になってくれ。
 デカいやつな。

[今回はそうもならないだろうけど>>191
 温泉の眺めという話題に少し山奥の温泉、秘湯に思いを馳せるなどした。そうしているうちに目的地に辿り着き、問題もなく事は進む。]

 はは、それもそうだ。
 数日はおるんだろ。

 魚の食べ比べといくか。
 良い釣り具があるといいの。

[本格的に見て回るのは明日と言われ頷いたが>>192、]
(202) 2023/03/02(Thu) 3:57:37

【人】 鈴木 深江


 おお?
 そら、俺は構わんが。

 ……、
 暗い夜、か。

[小さく笑う>>193
 ここに人口のキャンプ場がある限り、
 輝く星のある限り、真っ暗闇にはならないけれど。

 それでも今住んでいる場所よりは遥かに。]
(203) 2023/03/02(Thu) 3:58:02

【人】 鈴木 深江


 いいのう。
 それも楽しそうだ。出るか。

[そう返事をしてまずは視界へと入ったコテージへ荷物を置くところからだろうか。
 先に軽く見て回るかは天美次第ではあるけれど。

 しっかりと防寒をする必要もなさそうな気候だ。
 準備はそれほど必要もないだろう。*]
(204) 2023/03/02(Thu) 3:58:07

【人】 片連理 “椿”

[階段を降りて正面、つまり玄関の真向かいにはバーカウンターつきのキッチン。右にリビングと、その先、今はカーテンの閉まった大きなガラス戸の向こうはウッドデッキに続いている。左奥にバスルームと洗面所、手前には手洗いだ。

 カウンターの左から奥のキッチンへ入ると、小さな二人用の丸いダイニングテーブルが置かれていて、その先がバーカウンターと垂直になる形で小さなシステムキッチンになっている。

 椿は奥の冷蔵庫を開けて、食材を取り出していく。楓が寝室に上がったときに一度物色しているから、迷いはない。]

  ほら見て素敵、ラムがあるわ。
  これを焼いて、あとは野菜をコンソメで煮て……


[それから、ふと振り返って楓の方を見る。]


  男の子には、バターグラッセの方がいいかしら?


[問いかけて、椿は悪戯めいて微笑んだ。
 もちろん、目の前の彼はきちんと大人だ。]
(205) 2023/03/02(Thu) 4:28:36

【人】 片連理 “椿”

  とりあえず、人参の皮を剥いて輪切りにしてくださる?


[椿は手際良く用具を並べてから、肉を焼く用意を始めている。
 時には王に傅く従者のように、時には年の離れた弟に接する姉のように、その容姿と同じく、椿の言動には不安定さがある。自身では別段意識しているわけではないのだが、存在の不確かさがそこに表れているのかもしれない。]

  お肉の焼ける音って、しあわせですわねえ。
  お料理は人間だけにゆるされた営みだわ。だから、好き。
  ……わたくしは、あまり上手ではないのですけれど。
  あの人の方が、得意だったわ。

[しばらくして、そんなことをぽつりと呟いたりもする。]**
(206) 2023/03/02(Thu) 4:29:39
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a19) 2023/03/02(Thu) 4:30:45

片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a20) 2023/03/02(Thu) 4:56:11

【人】 黒崎柚樹


 ……ゴツいよ?

[別に、ムキになる必要なんてないのに。
武藤の言う「ゴツくはなくね?」 >>194 につい言い返してしまい、目を伏せる。

  アスリートとして恵まれてる体型だと思うけど。

  武藤と1cmしか違わないくらいに伸びた背丈、
  やたら長い手足。

  鍛えても今ひとつ見た目にはあらわれはしないけど、
  それでも普通の女の子に比べれば、ね。

  せめて声がもう少し高かったら、とか。
  せめて顔つきがもう少し柔らかかったら、とか。
  せめて名前がもう少し女性らしかったら、とか。

  そう思うこともあったよ。
]
(207) 2023/03/02(Thu) 5:25:57

【人】 黒崎柚樹

[別に女であることを隠してるわけじゃない。
男だと偽ったことは……バイトの選択肢が広がるから、バイト先で詐称したことはある。でもそれ以外の場所で自分は男だという偽りを口にしたことはない。

ただあまりにも勘違いされる事が多くて、否定するのを諦めた。
男が女装している風に見られるから、女の子っぽい服を着るのも諦めた。

いつかスカート履いて、パフェ食べに行ったり、かわいい雑貨買いに行ったりしてみたい。
そう思っていたのが、武藤と言葉を交わすようになった頃の自分。]

 ……チョコなら、アーモンドチョコ、好き。

 シンプルなのも、割と好きだけど。

[いつだったかな。
照れて動けなくなった私に、"おまじない"ってチョコを口に放り込んでくれたことがあった。

手ぶらで来てたのに、なんでキスチョコ持ってるの?って笑ってしまったのは、なんだかもう、遠い記憶のよう。

あの時は、けっこうな勇気を出して春色の華やかな色のブラウス、買ったんだっけ。
今の自分には不要な服。]
(208) 2023/03/02(Thu) 5:26:52

【人】 黒崎柚樹


 ん、夕方……綺麗だろうね。

[そも方角が定かじゃないから、夜明けの太陽が見えるのか、日没のなのか、案外どちらも拝めないという可能性も無くは無かったりするけれど。

でも、茜色に染まった空の下の湖はきっと綺麗だろうなと思った。

夜風に背を押されるようにデッキを駆け出し、でも端まで行ったら武藤のところへ戻るつもりではあった、のだけれど。]

 …………っえ、

[歩幅を戻しかけたところで肘の下あたりを掴まれ、驚きに目を見開いた。

別に危ないことなんて、していない。
普段やりとりしている"友人"が突然駆けたところで、武藤は追いかけたりなんてしないだろうに。

……というか、武藤、ずっと口調が柔らかいよね。
何度か遭遇したことのある、気の置けない友人たちとのやりとりは、何て言うか……もっとぶっきらぼうだし、もっと雑だということを私は知っている。

研究室の面々は、友人とはちょっと違う関係だから、全員に対して柔らかい物言いなのは、まあ、当然ではあるのだけれど。]
(209) 2023/03/02(Thu) 5:27:58

【人】 黒崎柚樹


[
  期待、してもいいのかな。
  武藤は戻るって、期待してもいいのかな。

  でも、そうはならなかった時のことを考えるのが、
  ────怖い。
]

 …………う、ん。

[休みたいからとベンチに座った武藤に誘われ、私も同じベンチに腰掛ける。距離はいくらか離したけれど。]

 そうなんだ……?ちょっと意外。

[武藤は友達多そうだから、こういうイベント事は大体経験してると思ってたよ、なんて。

武藤が想定しているだろう返答をなぞらえるように投げ返す。]
(210) 2023/03/02(Thu) 5:28:44

【人】 黒崎柚樹

[知ってるけどね。

他人に深く踏み込まれることを厭う武藤は、大勢との飲み会には頻繁に足を向けても、誰かとサシ飲みしたことは一度もなかったし、自宅に誰かを招くこともなかった。

武藤のそういう初めては、全部、私が貰ってる。

今こうして2人で歩いて話をしていることも、というか、コテージで一緒に寝ることも、今の武藤にとっては初めてのことばかり。いや、2人でキャンプに来たことはないから、私も初めての事ではあるのだけど。

改めて意識したら、すごく今更ながら緊張がじわじわと押し寄せてきて。

照明が暗めのもので良かった。きっと今、自分の顔は赤いから。
それでも少しでも街灯から遠ざかるように、武藤から遠ざかる方向、暗い側へと腰を少しずらしていった。]

 キャンプは……父さんが生きてた頃に、何度か。
 部の合宿でもこういうキャンプは無かったから久しぶり。

[そういえば、と視線を巡らせれば、デッキの逆側には小さな船着き場もあって。

ボートも乗れたりするのかな。
白鳥型の足こぎ型のもいくつか見てとれたのは、自分的には"それじゃない"な感覚でしかないけれど。*]
(211) 2023/03/02(Thu) 5:29:49
黒崎柚樹は、メモを貼った。
(a21) 2023/03/02(Thu) 6:50:05

一匹狼 “楓”は、メモを貼った。
(a22) 2023/03/02(Thu) 6:53:25

【人】 緑山 美海

>>182
「火傷しないように気を付けてね?」
「私もやってみたかったし、危ないから交換しよ」

一度貴方の手の様子を確認して、そっと火種に近付けば小枝をくべていく。
小枝が、小さな薪に変わり、中くらいの薪に変わっていき。
大きくなった焚き火がゆらゆら、ゆらゆらと揺らめた。

「森の中ってやっぱり暗いんだね」

当たり前だけど、ここ街頭も家やビルの窓から零れる照明もない。
薄暗くなった景色の中、輝くのは焚き火の炎と星の光だけ。

「綺麗、ロマンチックでいいね」
「···そうだ。焼きマシュマロもいいけど、珈琲も飲む?」

鞄の中から、マシュマロと串、珈琲豆とヤカンの様なものを取り出した。

「さっき一緒に借りてきたの」
「『コーヒー粉をセットして直火にかけるだけ』とか何とか従業員の人が言ってた気がする」**
(212) 2023/03/02(Thu) 7:28:22

【人】 一匹狼 “楓”

[彼女の内心など知りえないものの、螺旋階段を降りる姿が彼にはどことなく上の空のように思われた。>>188
 だから心配していたのだが、特に何事も起こらず1階へと辿り着く。
 階段を降りた後は、軽く辺りを見回し、リビングに彼女のマントがあるのを目に留めた>>141。少しばかりじっと見つめた後、彼は椿の後を追ってシステムキッチンへ向かった。

 男のと呼びかけられ、肩をすくめる]


  どちらでも、お好きなように。


[些細なからかいにまでいちいち腹を立てるほど子どもではない、と彼は自認していた。心に余裕がある時に限られる話だろうけれど]
(213) 2023/03/02(Thu) 8:31:28

【人】 一匹狼 “楓”

[彼は頼まれた通りに人参の輪切りを作る。求められる厚みを確認した上で。>>206

 彼女の容姿のアンバランスさ>>61と言動の不安定さは、楓に幾許かの不安感を呼び起こした。先刻から続くいくつかの印象と混ざり合って、彼の気分は言うなれば吊り橋の上。緊張感が抜けぬままだった。
 肉の焼ける音が聞こえ始め、彼女の呟きが落ちると、彼は調理台よりも彼女の横顔に紙片を向けた]


  自分が人間じゃないようなこと言うんだな。


[見当がつく『あの人』よりも>>101、彼が問うことを選んだのはそちらだった。
 落ち着いているかのようでいて緊張を孕んだ低い声音は、彼女が最もよく聞いた“楓の声”に相違無いだろう──記憶に残っていれば、の話だが]**
(214) 2023/03/02(Thu) 8:32:09

【人】 緑山 宗太朗

>>212
「しないっす!俺丈夫なんで!」
「よく聞くでしょ?
バカは火傷しないって!

風邪を引かないを都合よく変換した。何処と無く本気でそう思ってそうな声色が伺えるが……。
多分、それ程扱いに自信がある。というのの現れだろう。

素直に交換には応じた。やらせたかったのもあるし、自分の休憩も含め。
徐々に大きくなっていく火に心が踊った。やっぱりこうでなくちゃとキャンパーだった自分が言っている。

「火がねぇとだいぶ暗いっすねぇ。」
「明かりがない分、星が綺麗に見えるぜ」
「ロマンチックだろ〜?」と同意を示した。
木がさわさわと揺れる音と、火がぱちぱち爆ぜる音と、あとは2人の声しか聞こえない。
そこも風情があっていいな……と、持ってきたキャンプ椅子をごそごそ組み立てている。2人分。

「コーヒー飲む!」
いつの間に借りてたんだと感心を示しながら、即答。
火が怖くないなら、直火にかけるのも任せてしまうつもりらしい。自分は……マシュマロに串を刺す作業をしたいとか。*
(215) 2023/03/02(Thu) 9:30:21

【人】 武藤景虎

[やっぱゴツくなりたいのだろうか、と言い返されて>>207思ってしまったものの、目を伏せる様子からはそんな感じも受けなかったから、ここでも微妙に釈然としない気持ちになった。]

 はは、脱いだらすごいとか?

[ゆったりめのパーカーの下はものすごい筋骨隆々だったりするのかも。

いや、そんなこともなかった気がする、とは、陸上の時のユニフォームでも見たことがあったんだっけ。

顔を出す運動系のサークルは陸上部が練習してるグラウンドとは離れているし、大学の広報誌に写真が載るようなことがあるにしても見た覚えはないんだけど。]

 アーモンドのやつ>>208ね、箱のならあるかな。
 大袋みたいなのはさすがに持ち歩いてない。

[あっちのがコスパいいんだけど、と手持ちの鞄を漁って。

今出せとは言われてないが、溶けたらやだし冷蔵庫入れとこうかなって。

その方がくっきーも取りやすいだろうし、勝手に食っていいよ。]
(216) 2023/03/02(Thu) 10:34:23

【人】 武藤景虎

[飯が炊けるまではオムライスは作れないというごく当たり前のことを把握したところでコテージの外に出て。

湖もまた時間帯が違えば見えるものも違うだろうし、もっと近づいても良さそうだなと眺めながら思った。

急に駆け出したくっきーの後を追って、端まで来たら行き止まりなんだから掴むも必要なかったんだけど。

派手に転んだとこで湖に落ちるわけでもないのだし。

また驚かれたみたいだけど>>209、特に振り払われはしなかったから。

手を離すと、微妙に据わりの悪い感覚がしたのもなんなんだろう。
何かの手順をすっ飛ばして終えたような変な感じがする。]

 そー、意外と繊細なの。
 なんて、風邪とか引いたことないけど。

[ベンチに座ると、少し開けた距離に腰掛けたくっきーの言葉>>210に笑って返す。]
(217) 2023/03/02(Thu) 10:34:41

【人】 武藤景虎

[なんかジリジリ遠ざかられてる気がするな、とは同じベンチの上、端の方にいるのに気づいて。

多少離れたとこで声が遠くなるほどでもないし、お互い地声の声量はそこそこあるから問題はないんだけど。]

 じゃあくっきーもかなり久しぶりなんだ、キャンプ。>>211

[口にしてから、“父さんが生きてた頃“というのがいつかもわからないのに、なんでそう思ったんだろう、とは。

母子家庭で料理作るようになったというならほんの数年前ってわけじゃないだろうって無意識に認識したのかも。]

 陸上部ってやっぱ合宿もするんだな。
 大部屋で皆で寝るのって寝付けなくない?

[いや、くっきーはそういうの気にせずぐっすり寝てそう。

コテージで寝る時もオレよりは数倍早く寝付けそうで羨ましい。

先に寝られたら暇そうだな、とはいえ、別に誰かと喋ってないと死ぬわけでもなし、鞄に入れっぱなしのゲームでもやればいいんだけど。]
(218) 2023/03/02(Thu) 10:35:18

【人】 武藤景虎

[くっきーの視線の先を追うと、船着場が見えて。]

 くっきーはあれ、アヒル……じゃないや、スワンボート?足で漕ぐやつすげースピード出しそう。

[ああいうのって二人で漕ぐんだっけ、こっちは足置いてるだけになりそうだが、そうなったらハンドル任せて貰えばいいかなとか想像したら、湖を爆走できるなとちょっと笑えた。

白鳥のやつに二人で乗るのは微妙みたいな顔されるかもしれないけど、なんで?とは素で不思議そうにはしてしまうかな。

手で漕ぐやつもアウトドア感強くて楽しそうだけど。

その場合、どっちが漕ぐのか問題はあるにしても。

くっきーは漕ぎたがりそう、とはなんとなく思った。]
(219) 2023/03/02(Thu) 10:36:00

【人】 武藤景虎


 温泉も行ってみるにしても明日かなー、場所離れてるみたいだし。
 帰って飯食って酒飲んだら出る気なくなりそうだしな。

[オムライスで酒盛りというのも微妙かな、とは言いつつ、酒のアテなんかもなんかしらあるだろう。

チョコもあるし……、あ、と思い出してジャケットのポケットに手を突っ込んで。

人一人分?二人分かも、くらい離れた位置に座ってるくっきーの前に、はい、と拳を突き出した。

上に尖った銀色の小さな包みを見れば何かはすぐわかると思うけど。
何?って聞かれたら非常食?とは返すかな。

なんとなく硬い顔してる気がしたから、って気のせいだったらそのまま取っといてくれたらいいし。

チョコは食うと元気になるので。]*
(220) 2023/03/02(Thu) 10:36:20

【人】 緑山 美海

>>215
「バカは風邪を引かない、でしょ?」

「はいはい、火傷するかもしれないお馬鹿さんは下がってください」

そう言って火の番を交代する。
自信があるのも慣れてるのもわかっているから、時々後ろを振り返って確認したりしたのだろう。

「···本当だ、星も綺麗に見えるね」

朱く揺らめく炎から目を離し空を見上げれば、白く輝く無数の星々が広がっていた。

「こういう空の写真とかってスマホじゃ上手に撮れないだよね」
「しっかり目に焼き付けて帰ろう」

暫く眺めれば、此方も珈琲の準備を。持参した珈琲豆を器具の中にいれてセット完了
あとは直火にかけるだけ、暫くすれば出来上がるだろう。

「珈琲は砂糖だけでいい?今日はミルクも入れる気分かな」*
(221) 2023/03/02(Thu) 11:08:06

【人】 黒崎柚樹


[脱いだら?>>216

すごいとかは解らないけど、女性的魅力という観点からは貧相だと思ってるよ。

アスリート的には足のみならず、上腕二頭筋や三角筋もそれなりついてると思うけど。

でも鍛えてる割にはそれほどには筋肥大しない体質のようで、同じ内容のトレーニングをしているのに男子はわかりやすく筋肉の線が出てくるのに、なんだか少し悔しいな、とは。

そんなあれそれは、絶対口には出さないけれど。]

 ……やっぱり持ってるんだ?

[アーモンドチョコ。
ありがとう、食べたくなったら貰う、と、それには素直に頷いておいた。]
(222) 2023/03/02(Thu) 11:22:46

【人】 黒崎柚樹

[武藤に掴まれたところの腕が、なんだか熱い気がして。

左腕を右手で押さえるようにしながら、夜の湖面を眺めながらぽつぽつと言葉を交わした。]

 いや……案外、平気。

 男も女もごちゃ混ぜで男部屋でカード大会して、
 眠くなってその場で爆睡して怒られたくらいには。

 …………って、いや、男部屋じゃなく。
 女部屋、で。

[気が緩んでたのかな。

いくらかの懐かしさを感じる湖の風景に、ウッドデッキに置かれたベンチ。
表情を隠す薄暗さもあって、うん、緩んでいたんだろうな。

大部屋云々の話を向けられて、つい、去年の合宿の事を語りかけ。

慌てて訂正しながら、そもそも夜そんな強くないから早く寝てしまうと思う、と早口めに言い添えた。]
(223) 2023/03/02(Thu) 11:23:21

【人】 黒崎柚樹


 ……どうだろ、あれも子供の頃にしか乗ったことないな……。

[スワンボートを視界に収めつつ、でもああいうのは恋人同士で乗るものじゃないの?と武藤へは胡乱な視線を向けてしまう。

漕げと言うなら漕ぐけど。全力で。

多分、すごい勢いで湖面を爆走するスワンという、あんまりない光景が見られるだろうなとは思うけど。]

 スワンも案外運動には良いかもだけど……、
 でも、ボート漕ぐ方がしたいな。

[あれも良い運動なんだよ、マシンジムにボート漕ぎの動きを模したローイングマシンというのがあるくらいなんだから。]

 広背筋と僧帽筋。効くよ?

[そんな話をしていたら、照れたり焦ったりで不穏だった顔色もいくらか平常に戻りかけてきていたというのに。]
(224) 2023/03/02(Thu) 11:24:57

【人】 黒崎柚樹


 ────………………え……。

[絶句した。

突き出された拳に、反射的に受け止めるよう広げた手のひら。
三角形みたいな、円錐みたいな、個性的な形のチョコの包みが落とされて。

────『なんか食べたら落ち着くかなって』
────『それにチョコは特に落ち着くので』

耳奥に、あの時の武藤の言葉が蘇る。

あれは、今年のお正月。
二人の名を刻んだ指輪を、一緒に受け取りに行った。

指輪は武藤からのクリスマスプレゼントで、イブの日に指輪を選び、刻印する文字を決めて。

年明けの当日、緊張や照れでどうしようもなくなってしまった私が、"おまじないの言葉とかは無い?"と武藤に無茶振りした結果が、口の中に放り込まれたこのチョコだった。]
(225) 2023/03/02(Thu) 11:25:38

【人】 黒崎柚樹


[ああもう、悲しいくらいに武藤だなあ。

私への恋心とか、性別の認識とか。
そんなものが全部消えてしまっていても、優しいのは変わらないし、私はやっぱり武藤の事が大好きで。]

 ……………………っ。

[俯いたら、ベンチの板張りにぽつぽつと水滴が落ちた。

肩も震わせず、声も漏らさず。
ただ泣き出した私に、武藤が焦らないわけないのは解ってるのに。

涙を止めようとすればするほど喉奥から変な音が出てしまいそうで、せめてとチョコを持たない方のパーカーの袖を目のあたりに強く押し当てた。]

 ごめ……ちょ、と、思い出すこと、あって。
 たいしたことじゃ、ない。

[大丈夫。武藤には、関係ないことだから。*]
(226) 2023/03/02(Thu) 11:27:15

【人】 片連理 “椿”

  そうね……、そうかもしれません。
  人間にしては、ちょっと変わっているでしょう?
  あ、バター取ってくださる? お砂糖は……こっちにあるわね。

[切ってもらった人参を小鍋に入れながら、まるで世間話のような口調で呟く。小さなキッチンは二人で立つには随分と狭い。聞き慣れた彼の声は耳に心地よく、椿は歌い出しそうな上機嫌で、手際よく料理を進めていく。

 フライパンに蓋をして、火が通るのを待つ。その間にまな板と包丁を片付けて、皿を用意する。肉が焼けたら皿に移して、同じフライパンで簡単にソースをつくる。そんな日常の光景に、およそ日常とはかけ離れた会話が挟まって、奇妙な緊張感が漂う。]
(227) 2023/03/02(Thu) 11:34:51

【人】 片連理 “椿”

[人間ではないような。実際、その通りだ。初めから、人間と呼んでいいようなものではなかった。

 椿はバターで煮た人参も皿に乗せ、肉にソースをかけた。それを、側の小さな丸テーブルに乗せて、カトラリを用意する。カウンターに用意されていた小さな丸いパンの入った籠はテーブルの中央へ。]
(228) 2023/03/02(Thu) 11:36:14

【人】 片連理 “椿”

  いただきましょう。
  ええ、とても人間的な食事だわ。


[これくらいの人間のふりならいつでもできる。
 多分、できるはず。]


  そう思いませんか、楓様?


[やや自嘲気味に、椿はそう口にする。
 それが、彼の耳にどう響くかはわからないけれど。]**
(229) 2023/03/02(Thu) 11:36:50

【人】 緑山 宗太朗

そうとも言う!

「でも本当に俺、火傷しないんだぜ?!」

体は下がって言葉は食い下がって口はとんがらせた。得意分野で怪我しないはともかく、火傷しないまで行くと誇張表現であろう。

振り向いたそちらと目が合えば >>221 手腕を使って大きく丸を作った。その調子で!のサイン。

「綺麗な空見てると、胸が
スっ……
となるから気持ちいいんだよな〜」

スっ……
としたついでに、ちょっと深呼吸。焚き火の方から風が吹いてきて、温暖と清涼の混ざったものが肺に入った。
ちょっとの焼けた木の匂いは、鼻に。
(230) 2023/03/02(Thu) 11:53:31

【人】 緑山 宗太朗

「なかなか難しいぜ〜、ピントすぐどっか行くし……」
「……写真に撮れないのは、いい思い出にするって事で!」

一緒になって目に焼き付けようとする。

まだまだキャンプは始まったばかりで、星空を目にする機会はきっと沢山ある。
でも、今日の宙は今日しか見られないから、焼き付けている。割合真剣だ。キャンプの初日に相応しい、さっき見た彼女の目のように、キラキラとした星空だと思った。

男の心のアルバムに新たなページが増えた。
焚き火の前で木を焚べるお嫁さんの写真と、今の星空の写真と、今日あったことの一筆添えが。

コーヒーに入れるもの。>>221
聞かれてうんうん唸る。何か考えているらしい。

「うーーーん……」
「ブラック?」

今日は砂糖も要らないと。今日は一味違う形で飲みたいらしい。
珍しく見えるかもしれない。1さじの砂糖を入れて飲んでいる風景が、自宅ではよく見られる筈*
(231) 2023/03/02(Thu) 11:56:24

【人】 一匹狼 “楓”

[人間でないかもしれない、とすんなり認める姿が彼の胸中を掻き立てる。>>227
 何も感じていないふりをして言われるがままに頼まれたものを取って渡し、料理を進める彼女の姿を少し離れた位置から眺めた。

 確かに、彼女は少し変わった存在なのかもしれない。
 けれど、それと人間でないことが容易にイコールになるものだろうか?]
(232) 2023/03/02(Thu) 12:55:18

【人】 一匹狼 “楓”

[上機嫌の彼女を見守りながら意識を逸らす。
 室内を軽く眺めた後は、仕上がっていく料理へと目を向ける。
 手際よく用意されていく品々が食欲をそそった>>228


  誰かに料理してもらうなんて初めてだ。


[彼はテーブルに向かいながら呟いた。私的な時間に他人に料理してもらうという経験は、彼にはなかった。それも目の前でなど。そこまで近しい間柄の人がいなかったのだ]
(233) 2023/03/02(Thu) 12:55:54

【人】 一匹狼 “楓”

[席に着いた後、意味ありげな言葉とともに自嘲するような問いかけがあった。>>229
 それをすぐに問い返すよりも、まずは食事を始めた]


  いただきます。


[素直に言葉に出して、味見がてらにそれぞれ一口ずつを口に運んだ。
 彼女は上手でないと自称したが>>206、グラッセも、焼いたラムも、かけられたソースも、どれも楓の舌には申し分なかった]**
(234) 2023/03/02(Thu) 12:56:13

【人】 武藤景虎

[部活の合宿でみんなでカード大会して、異性の部屋で爆睡して怒られる>>223とか、他愛のない微笑ましいエピソードなんだと思う。

聞いてる間に若干眉間に皺が寄ってるのに気づいて、この話にそんな気に入らないとこあったかと内心に疑問符が浮かんだ。

オレならそのまま女子もいるような部屋で寝るとか絶対無理だなって思ったからだろう、きっと。]

 ……は?

[話の合間で相槌を打とうとしたつもりが疑問系ともつかない低い声が漏れて、自分でも驚いた。

声量はかなり小さかったので聞こえたかは微妙だが。]

 ああ、うん、女子部屋……で、寝たら怒られるよな。

[女子から王子様とか言われてるくっきーが女子部屋で爆睡始めたら、さぞ騒がしいことになりそうだし、とは笑って続けたつもりだから、特におかしなとこは見せてない、と思う。

そんな感じだったから、早口で付け足された“夜強くない“というのにも、じゃあ寝るのを邪魔しないようにはしとくわ、と似たような調子で返した。]
(235) 2023/03/02(Thu) 14:34:34

【人】 武藤景虎

[スワンボートは恋人同士とかで乗るもの>>224と言われて、別に気にしないでよくね?とはやっぱり不思議そうに返してしまったが、くっきーが恥ずかしいというのなら気持ちを汲んではおこう。]

 ボート漕ぐのを筋トレの一環だと思ってる……?
 いや、くっきーが漕ぎたいなら任せるが。

[漕ぐのが楽しいみたいなのもあるとは思いつつ、オレは特に運動のために乗るもんだとは思ってなかったから。

足にしろ手にしろ漕ぐのも筋トレに繋げる発想が面白いなと笑ってしまった。

そんな話をする頃には硬そうに思えたくっきーの表情も和らいでいた、とは薄暗がりの中では気づかなかったのもあるんだけど。]
(236) 2023/03/02(Thu) 14:34:56

【人】 武藤景虎

[チョコの粒をひとつ広げられた手の平の上に落とすと、驚いたような声を短く発した後にくっきーの目から溢れ出した雫に固まった。]

 えっ……、

[理由もまるでわからず、どうしよう、と頭の中でぐるぐると考えていると、何か悲しいことだろうか、思い出すことがあるせいだと途切れがちに告げられて。>>226

ごめん、とも、悪い、とも判別のつかないことをもごもご口内で発する。

目の周りを服の袖で押さえる様子に、両の手、というよりは腕を伸ばしかけて数センチ離れたところでとどまった。

ちょっと待て、何しようとした?
混乱と動揺でぐちゃぐちゃな脳内で問いかけてくる冷静な部分から制止がかかる。

くっきーは男で、友達で、同じ年で、って考えたらどう考えても取る行動ではない。

いや、女子だとしたら尚更取るべき行動じゃないのでは?と一瞬頭を掠めて。
何でそんな懸念する必要があるのかとは多分冷静ではないからだろう。]
(237) 2023/03/02(Thu) 14:36:50

【人】 武藤景虎


 …………っ、

[何があったのか、どうして泣いてるのかとか、聞いてやれたらくっきーも楽になれるのかも。

これ以上を踏み越えてはいけないと常の癖のようなもので、無意識に引いた線の先、ギリギリのところに立ってるような状態で。

半ば無意識に空いた手で項垂れた黒髪に一瞬触れると、バッと手を引く。

明らか挙動不審のまま、勝手に動きそうになる両手の平に視線を落とすと、深く息を吸って]
(238) 2023/03/02(Thu) 14:37:45

【人】 武藤景虎

[
────バチン!


思い切り自分の両頬を挟むように叩くと、乾いた音が静寂に響いた。]

 いっ……てえ……

[急に何ごとかと驚かせたかもしれないことを謝る余裕もなく、じんじんとした痛みにとりあえず冷静にはなれた気がする。

ほんの少しだけ、ではあるけど。

音のせいでくっきーはこちらを向いていたろうか。

俯いたままだったとしても、片手で持っていたままのさっき渡したチョコを取り上げて、銀紙を剥くと小さな三角錐の塊をくっきーの唇に押し付けた。]

 あーー……、今食べとこ。
 ほら、非常事態だし……?

[どっちかというとオレのが非常事態だったんだが、チョコを摘んだ指の向こうに感じる感触に動悸が激しくなる感じがして。

早く食ってくれと思いながら口が開かれるのを待った。]*
(239) 2023/03/02(Thu) 14:39:07

【人】 緑山 美海

>>230
焚き火から少し距離を取り、貴方の傍の椅子に座る。

「胸がスッと、か」

一緒になって深呼吸。吸って、吐いて。

「何か空気が美味しい気がするかも、やっぱり自然っていいね」

「星空ってピント合わないよね、今度いいカメラ買おうかな」
「でも、夜景より、私たちには手ブレ補正がしっかりしてた方がいいかも」

せかせかと慌ただしく動く誰かさんもいることだし、綺麗な星空を眺めながらそんなことを話す。
星空を眺めている間に珈琲が出来上がったようで、それをキャンプ用のマグカップの入れれば、2人分の珈琲の完成です。

「ブラックの気分なんだ、珍しいね」
「私はいつもの。···舌、火傷しないでよ?」

ブラックの珈琲がふたつ、その片方を手渡した。
(240) 2023/03/02(Thu) 15:22:26

【人】 緑山 美海

ふぅふぅ。
熱々の珈琲を充分に冷ましてから口を付ける。

「······美味しい、何か特別な感じがする」

いつもの珈琲も直火にかけると芳ばしさが違う気がする、焼けた薪の匂いがほのかに混じっているからだろうか。

「これ買おうかな」

次にキャンプに行く予定もないのに、そんなことを呟く馬鹿な女がいたそう。
淹れたて珈琲で身体を温めれば、お待ちかねの焼きマシュマロの時間。

「宗太郎、準備は終わってる?」

と貴方に微笑みを向ける。
新しい思い出は何ページ増えてもいいもんね、いっぱい楽しまなきゃね。*
(241) 2023/03/02(Thu) 15:23:20

【人】 黒崎柚樹


[ごく僅か、風で立った波とも言えないくらいの波が、岸に当たって微かな水音を立てているくらいの静けさの中。

武藤の「……は?」はそこそこしっかり耳に届いた。

囁き程度の声量にしたところで、武藤の地声は大きいから。]

 ………………?

[ああ、"クールガイ"が女子部員の部屋で遊んでそのままそこで寝るとか、デリカシー無さすぎるとかそういう?と理解して、そこをとやかく突っ込むことはせず。

そもこの話は元々の武藤にもしたことがない。
見た目の印象より遙かに慎重で警戒心の強い武藤は、私に常々警戒心を持てと言い続けていたから、過去の話とはいえそんなエピソードを口にしたら渋い顔をするだろうことは想像に難くなかったから。

でも、今の武藤が、今の自分に対して警戒心云々で渋い顔をする理由はないのだし。]
(242) 2023/03/02(Thu) 15:43:39

【人】 黒崎柚樹


 筋トレっていうか……スポーツ?

[不思議そうにボート漕ぎは筋トレの一環なのかと武藤に問われ >>236 、まあ大体そんな感じ、と、真面目に頷いてしまう。

テニスや水泳と一緒だよと続けたけど、そういえば、"海遊び"みたいな記憶は子供の頃が最後のもので、水着になったらガチ泳ぎするみたいなのしかしてないな、とは。

そういえば、数多のサークルに所属しているコミュ強の武藤は、バーベキューもしたことあると言ってたから、夏の水遊びも色々行ってるんだろうな。

先の事すぎて特段約束をしてるとかは無いけれど、武藤と海かプールに行くなら、いかにもなスポーツ用の水着しか持っていない自分は新調しなきゃなとうっすら考え、いや、そんな未来も、今は来るかも解らないじゃない、と打ち消して。

武藤と2人で居られるのが楽しいのと、苦しいのと。

多分、積もりに積もった感情は、コップの縁から溢れる寸前だったんだろう。]
(243) 2023/03/02(Thu) 15:44:32

【人】 黒崎柚樹


 …………っ…………、

[涙、止まってよ。

武藤、困ってるじゃん……と、自分で自分を宥めようとしても、ぽたぽたどころかぼろぼろと溢れ続ける涙は、涙腺が壊れてしまったのかなと思うほど。

目を覆っている今は、武藤がどんな顔をしているのか、呆れてるのか困ってるのかも解らなかったけど。けれど、泣いている友人を前に去って行くような人でもないから、ひたすら、ごめん、って思っていた。

なんでもないんだよ、と伝えるように、私は緩慢に首をふるふると左右に振っていたのだけれど。]
(244) 2023/03/02(Thu) 15:45:08

【人】 黒崎柚樹


 ……ッ!?……へ……?

[とても覚えがあるよ。その、"バチン!" >>239 って音。
冷静になろうとか、気合い入れようみたいな時、時々武藤がする仕草。

泣き濡れた顔を思わず上げてしまったら、武藤が両頬から手を外すところだった。]

 ど、した、の…………。

[目を見開いたら、最後の涙の1滴が目縁から溢れていったけど、びっくりしたあまりに涙は止まった風だった。

ふに、と銀紙が外されたキスチョコが、口元に押し当てられ、おずおず口を開いたらそのままころんと口中に押し込められて。

記憶、無いんだろうに。自覚もきっと無いんだろうに。
あの時と同じ、"おまじない"のつもりなのかな。]

 ………………。

[じわ、と体温で溶けていく甘くてほろ苦い武藤の大好物に、かし、と奥歯を立てて、俯きながら十数秒ばかり、私は無言でもぐもぐと口を動かしていた。]
(245) 2023/03/02(Thu) 15:45:43

【人】 黒崎柚樹


[本当は、武藤にして、って言いたかったけど。

でも今はそれをしちゃいけない気がしたから、私は左手だけゆるりと上げ、そこそこの勢いで自分の頬をバシン!と叩いた。]

 ……ッ…………ったぁ……。

[痛いなあ。
痛いけど。

でも胸の方がずっと痛くて、それでもまだいくらかは頑張れる、と思えた。頑張らなくちゃ、って。]

 ……ごめん。もう大丈夫。

 そろそろ御飯炊き始めてるだろうし、コテージに帰ろう?

[武藤が言う通り、何か食べれば元気出るし、今、出たし。大丈夫だよと立ち上がった。*]
(246) 2023/03/02(Thu) 15:46:26

【人】 緑山 宗太朗

一緒になって深呼吸。>>240 今日は何かしら一緒に行う事が多いなぁ。
……普段もこんな感じだったっけ?
ほぼほぼ毎日一緒に居ると、行動も似るのかもしれない。一緒になっておバカをする時もあった事だし >>144

「木に囲まれてデトックス〜ってね〜
……家の周り森みたいにしたらさ、
俺たち、何時でも今みたいな新鮮な空気吸えるんかな〜」

なにか言い出した。
唐突な思いつきを、真剣に考え始めている。

「まずタモは入るじゃん?」
あると森っぽいので。

「ドングリも植えていいな……」
どんぐりが庭にあると、毎秋遊べそう。

「美海はどう思う?」

と、空想に意見を求めた。実際植えられるかどうかは……謎だ。
(247) 2023/03/02(Thu) 16:08:11

【人】 緑山 宗太朗

「手ブレ?なんでぇ?」
「星は動かないぜ」

手ブレの元凶となっている男には、自覚がない!行動に落ち着きが出るのは何時頃になるのだろうか。

直火にあぶられたヤカンがぽこぽこと鳴り出したら、お湯の沸いた合図。

注いで貰ったコーヒーを「ありがと〜」と受け取って、ふーっと息を吹きかけている。一息で覚ましたい派。息に応じて湯気がもうと長く立つ。

「たまにはな?」
「美海、ブラック好きだよな。」

1口啜るといつもの味。味はいつもの豆のだけど、外で飲んでるってだけで倍美味しく感じる。
ほぉ、と吐いた息は少し白い。胃が温まっている感じがする。

砂糖なしだと飲めないと思ってたけど……意外とブラックでも飲めるかもなぁと感心している。やっぱ入れた人の腕がいいのかも。

ちらっと横を見た。ほんのりと焚き火の明かりを反映した顔も、ここでしか見られない風景かもしれない。
(248) 2023/03/02(Thu) 16:22:24

【人】 緑山 宗太朗

買おうかな >>241 の一言に

「買おう買おう!また使うっしょ」

食いついた。家でキャンプ気分を味わうのもいいだろうし……
またこうやって遊びに来た時、役立つのではという重いも、多分にある。また一緒に、遊びに行きたいのだろう。大自然のあるどこかに。

「なんなら俺が買おっか?」と旦那様は乗り気も乗り気だった。

そして、
抜かりなく準備はできている。

そう言わんばかりに、何本かのマシュマロ串を掲げた。焼く為のマシュマロは、少し大きめだ。
1個だけさしたの、2個連続でさしたのと、3連刺し。好きな物をどうぞ?と、先手を譲った。
「初心者には1個のがおすすめ!」と、自分の経験談を交えて話している。*
(249) 2023/03/02(Thu) 16:24:24

【人】 片連理 “椿”

  美味しい。


[小さく切った肉を口に入れる。
 さほど料理の腕がいい方ではない椿ではあったが、素材が良いものだったのだろう。シンプルに焼いただけの肉は素直に美味いと感じた。]**
(250) 2023/03/02(Thu) 16:26:43

【人】 一匹狼 “楓”

 

  ……そうだな。


[彼女の言葉には同意しつつも>>250、楓の食事の手は今は止まっていた]**
(251) 2023/03/02(Thu) 17:25:18
大学生 寿 達也は、メモを貼った。
(a23) 2023/03/02(Thu) 17:32:59

【人】 武藤景虎

[合宿の話は男部屋を女部屋だと訂正が入る前から特に違和感なく普通に聞いていて、その時から眉を顰めていたことには殆ど無自覚だった。

漏れ出た不機嫌そうな声音が聞こえていたかは定かではないが、くっきーからは特に何も言われなかったので>>242気づかれてはいないだろう。

聞かれたとしても自分でもわからないその理由を答えられた気はしないが。

女部屋と訂正が入って漸く、普通に会話を返したものの、澱のような微妙な違和感だけが心の隅に沈んでいった。]

 レジャーってイメージの方が強い気はするが、まあ、スポーツではあるのか……。>>243

[テニスや水泳も友達とかと行くならスポーツ感覚ってよりは遊びの一環かなあ、とは。

どっちも正解ではあるんだろうけど、海やらプールに遊びに行ってもガチ泳ぎだけしてんのかな、とは少し気にはなってしまう。

その方が想像つくかもと思ったのに、海パン姿のくっきーは何故か想像がつかなかった。

小さな違和感や疑問が積もっていく中で、くっきーの方では溢れそうになっている何かがあるなんて全く気付きもしないまま、盛大に慌てることにはなったのだけど。]
(252) 2023/03/02(Thu) 17:47:00

【人】 武藤景虎

[何と声をかければいいかもわからずに、伸ばした手を寸前で止めたり引いたりしていたオレは相当に挙動がおかしかったと思う。

目を覆っているくっきーからは見えなかったことだけが幸いだった。

緩く首を振る様子>>244からは、気にしないでいいというような意図は伝わってきたものの、成人済みの人間が涙を流すような状況がなんでもないわけがないし。

慌てふためいていても状況が改善するわけでもなく、とりあえず冷静になろうとして自分の顔を思い切り叩いた。]

 …………、

[此方を唖然として見つめる瞳からは新しく涙は溢れてはいなかったものの、赤くなった目縁や頬に残る濡れた跡に手を伸ばそうとするのをとどめて。

オレはチョコを万能薬とでも思ってんのかな、思ってるかも。

チョコを押し当てた口が開くと中に押し込んでから指を離すと、指先に残る柔らかい感触が熱を持つ感じがして、掻き消すように指を擦り合わせた。]
(253) 2023/03/02(Thu) 17:47:27

【人】 武藤景虎


 ……ん、元気出た?

[頬を僅かに動かして放り込んだチョコを咀嚼している表情を窺って>>245涙が止まっていることを確認すると漸く息が出来た気がする。

直後、くっきーが自らの顔を片手で叩いた>>246ことには今度は此方が目を丸くする番だった。]

 っ……ふは、それ、あんまりやると顔腫れるぞ。

[さっきオレがやったから同じようにやってみただけなのか、くっきーも普段やってるのか。

初回にしては躊躇なく思い切りいったなって感じだけど、何故だか懐かしい光景のような気がして目を細める。

ハンカチを差し出そうとしたら、やたらしわくちゃで貸せたものでもないなとポケットに押し込みなおして。

濡れた頬をジャケットの袖で雑に拭こうとしたのだけど、なんか違うな、と赤くなった頬に手のひらを押し当てて、ぐい、と拭った。]
(254) 2023/03/02(Thu) 17:48:51

【人】 武藤景虎


 そうだな、腹減ってきたし戻るか。

[なんか食ったら元気も出ることは確認出来たし、と腰を上げる。

手を差し出したのは行きの時みたいに手でも繋いどく?という意味ではなく、ベンチから立ち上がるためのやつだから。
くっきーがベンチから腰を上げたら普通に離すよ。]

 結構星出てきたなー。

[スマホを取り出してライトをつける前に空を見上げて、ぐる、と見渡してみる。

足元を照らしながら帰る間は、オムライスの作り方でも事前に聞いておこうかな。

あ、包丁はあまり使ったことがないので切り方などは細かく教えてくれると助かる。

なんで泣いたんだろうっていうのは気にはなったけど、いつか教えてもらえるだろうか。

くっきーが話したくなさそうな以上は聞くことはしないまま、取り止めのない雑談を話しながらコテージに戻った。]*
(255) 2023/03/02(Thu) 17:49:52

【人】 黒崎柚樹


 うん、大丈夫。
 象並に皮膚、丈夫だから。

[とか言ったら象が可愛そうなくらいには丈夫だから、と、小さく返す。

"あんまりやると顔腫れるぞ"は、以前、同じことをした時にも武藤に言われた言葉。

懐かしさに目を細めつつまた泣きたくなってしまったけれど、泣く前に手のひらを頬に押し立てられて、ひくりと激しく肩を揺らすことになった。]

 な、に……してる、の。

[男友達の頬をこするとか、する人だっけ。しないよね。

半ば無意識だろうそんな行動や、言葉の端々、私の知ってる武藤が確かに存在する気配は、確かにあって。]
(256) 2023/03/02(Thu) 18:29:56

【人】 黒崎柚樹


[けど、私の側からはやっぱり何も言えなくて、告げられた言葉は"コテージに帰ろう"くらいのもの。

張っていた気がいくらか緩んでしまっていたのか、眼前、差し出された手には素直に甘え、く、と力を入れて立ち上がってから離して良いよと力を抜いた。

その手のぬくもりに縋る未練は絶対持つものか、と、そこだけは強い意志を抱き続けていたけれど。]

 ……うん。新月って、本当に暗いんだね。

[こういう風な"ちゃんと暗い夜"って日常暮らしてる空間だとあまり出会えないしね、と、会話はぽつぽつととりとめなく、穏やかに続いて。

往路よりもさして時間もかからなかった感覚と共に私たちはコテージに辿り着いたのだった。]
(257) 2023/03/02(Thu) 18:30:50

【人】 黒崎柚樹

 簡単に言えば、具を刻んで炒めて、御飯も混ぜて炒めて。
 器によそって卵を最後に乗せる。以上。

[そう難しいものでもないでしょう?と告げながら、私は手早く玉ねぎと人参とピーマンを刻み始める。あと、鶏肉も。

武藤に包丁を持たせるのはまだ少し早いと私はよく知っているので、缶詰のがあったマッシュルームを開けてざるにあけてもらうのと、卵を割ってもらうのをまずはやってもらった。

いっぱい食べたいし、卵1人3個かな。3個だな。]

 あと食器。出しておいて。
 オムライス用のと……お酒は缶のまま飲めばいいか。

 あ、でも冷やさないと。

[20分もあれば冷凍庫でそこそこ冷えるからそれでいいかな。
私はビールにする、500缶冷凍庫に入れておいてと容赦なく武藤をこき使えば、数十分前の涙の余韻も綺麗に消えていた。

料理って、刻むとか炒めるとか以外にも、細かい仕事は大量にあるものだから。

炊けた米をこのフライパンに入れろだの、そこのケチャップの蓋あけて良いって言うまでここに絞れだの、本当に色々やっていただいたよ?]
(258) 2023/03/02(Thu) 18:31:45

【人】 黒崎柚樹


 武藤は、卵にかけるのはケチャップ派、だよね?

[デミグラスソースと言われたら、缶詰もあったから出来なくもないけれど。
でも缶詰のソースよりはケチャップの方が、今日のところはきっと美味しいとは思う。]

 卵。
 薄焼き卵でくるむ系のと、上にオムレツ乗ってる系なのと。
 どっちがいい?

[半年前までは、薄焼き卵でくるむ系しか作れなかったんだよね。

今はいくらか練習して、ふわふわオムレツが乗ってるやつも作れるようになったんだよ────とは、武藤の知らないだろう事だけど、どっちがいい?と問うてみた。*]
(259) 2023/03/02(Thu) 18:33:13

【人】 緑山 美海

>>247
「家の周りを森みたいするか。···植えるとかあるかな?」

空想話に小首を傾げて、珈琲に口をつける。
暫く考えた後に、貴方だけに聞こえるように話しだすだろう。
(260) 2023/03/02(Thu) 20:08:08

【人】 緑山 美海

>>248
「”星は”動かなくてお利口だよね」

手でカメラのポーズを作って、枠の中に貴方の姿を収めてみる。
お前のことだぞ!と言いたげな行動だけど、伝わるかは分からない。

「私はいつもブラックだよ」
「昔は頭をスッキリするから好きで飲んでたんだけど、今は味が好きで飲んでるかな」

ふぅふぅ、と息を吹き掛けて、またひとくち。
コーヒーブレイク、心が落ち着く時間。

貴方がちらっと覗いた顔は、優しい笑みを浮かべていただろう。
(261) 2023/03/02(Thu) 20:11:15

【人】 緑山 美海

>>249
「買ってくれるの?···ふふっ、ありがと」

貴方の言うとおり、お家でキャンプ気分というのもいいね。
嬉しそうに微笑めば、マシュマロの1本串を受け取った。

「焦がさないように気を付けるんだっけ?」

串にさしたマシュマロを焚き火に直接当てないように気を付けながら、くるくるりと串を回す。
じっくり焼いて、こんがり狐色になれば。

「···もうすぐかな?」

はふはふ、しっかり冷ましてから。はむっと。
口に入れたマシュマロが、びよーんと伸びた。

「···美味しい、大きいマシュマロも買おうかな」

ここから帰ったら家に色々と増えているのかもしれない。*
(262) 2023/03/02(Thu) 20:11:52

【人】 武藤景虎


 象の皮膚触ったことはないが……、
 そんなにツラの皮厚くはなさそうだけど。

[語弊がある言い方をしたような気はしつつ、頬に手のひらを押し付けたのは、象の皮膚ってどんなもんなのか気になった……というわけではない。

濡れた頬を拭おうとしたのと、叩いたせいで少し赤くなっているのを冷やすつもりでもあったのか。

おそらく象よりは柔らかいだろう感触の肌を押すように外側に向けて手のひらを滑らせると、肩が揺れた振動に、ごめん、痛かった?と首を傾げる。]
(263) 2023/03/02(Thu) 20:46:37

【人】 武藤景虎


 え……?
 ハンカチがちょっと貸せる感じじゃなかったので?

[レストラン行く前に顔洗ったって言ったと思うけど、あん時自分の顔拭いたやつだしなと肩を竦める。

オレの中では近い記憶のはずなんだが、取り出すまで忘れていたな。

そういう話でもなさそうな気はしたんだが、何をしてるのかと聞かれても、見たままの行動としか。

おかしな行動だったろうか。
他の男友達相手だったら、オレのせいで顔に飛んだ水を雑に服の袖で拭ってやったりした記憶もあるが。

でもなんとなく、くっきーの頬を拭くのにそれは違うような気がしてしまって。

確かに、他人の涙を拭った経験はないかもしれない。

指先で拭ったり唇を寄せるような行動が頭を掠めたが、誰相手だろうがあり得ないことだとすぐに掻き消えた。 
]
(264) 2023/03/02(Thu) 20:47:01

【人】 武藤景虎

[ベンチから立ち上がって差し出した手は払われることなく>>258、くっきーが立ち上がる間にかかる幾らかの重みと握る力は馴染みがあるように感じて。

頭が同じ位置に来れば、緩められた指先の下から手を引いた。

ゴツいって言ってたけど手なんかはオレのがゴツいよね。
指もオレのが長そうだし。
って特に対抗しようとしたわけではないけど。

脚や腕はくっきーのが長そうだけど、視線を下へと滑らせてから顔を上げる。

とはいえ、ほとんどサイズは一緒だから運動でもする気が起きたらジャージ借りるかな、とか、あまりアウトドアに適した服を用意してなかった自分の荷物を思い出して。

まあ、人に服貸すとかやだよって場合もあるだろうから、そん時はいつもの格好でいいか、とは。]

 なー、普段は街灯とか建物の灯りがあると気づかないのかも。

[オレの実家周りだと月とか星の方が明るいけどねって、まあまあ田舎だから。

なんて、どうでもいい情報を話すのは気楽だったから、コテージに着く頃には気まずさのようなものは消えていたかな。]
(265) 2023/03/02(Thu) 20:47:40

【人】 武藤景虎


 そう言われると簡単な気がするな!

[くっきーの説明>>258を聞いて意気込んだものの、包丁は触らせてもらえなかった。

ステータス的には未知だからやってみたら意外にできるかもしれないのにとは思いながら、缶詰を開けたり卵を割ったりを大人しくやって。

最初、卵を片手で割ってみようとしたが何となく嫌な予感がしてやめた。]

 あと皿?わかったー。
 酒は冷やしとくわ、オレもとりあえずビールでいいかな。

[どうせまた明日以降も飲むだろうと缶のやつは何本か冷蔵庫に入れられるだけ入れた。

くっきーの言う通りに米やらケチャップをフライパンに入れたりしながらも、かーちゃんっぽいとは言わなかった。
かーちゃんの料理の手伝いとか、そんなしたことないし。]
(266) 2023/03/02(Thu) 20:48:57

【人】 武藤景虎


 うん、ケチャップのやつがいい。>>259

[レストランで飯食った時、くっきーはケチャップじゃないのにしてたけどいいのかなとは思いながら、素直に自分の好みで答える。]

 卵?え、どうしよう。
 普通に包むやつだと思ってたが……、
 あー、じゃあオムレツ乗ってるやつで。

 そんなんまで出来るんだ?すごいな。

[包んだやつも好きなんだけど、なんとなくオムレツの方を食べてみたいなという気がして。

どうやって作るんだろうと思って、乗せるオムレツ作るとこは横で見に行ったけど邪魔はしてない。

くっきーの料理の手際は料理慣れしてるって感じで具材刻んで味つけて炒めて、というのを効率良くやっていて、見ていて面白かった。

なんとなくだけど、これよりもっと複雑なもの作れるんだろうなって。

説明聞いた時は簡単そうに思えたし、くっきーも簡単そうには作っていたように見えても実際やれって言われたら難しいと思う。]
(267) 2023/03/02(Thu) 20:49:24

【人】 武藤景虎


 おお、店のやつみたいだ、美味そう。

[ふわふわのオムレツが乗ったチキンライスの大きめなオムライスが二つテーブルの上に並んで。

いただきます、と手を合わせる前に乾杯かな、と500缶の蓋をカシュ、と開けるとくっきーの方に軽く差し出した。

何に乾杯するわけでもないが、「乾杯」と缶を合わせる。

ここに来てから特に水分もとっていなかったし、と大きめに缶を傾けて炭酸を喉に流した。]

 はー……、これもサシ飲みにはなんのかな。

[でも約束したのは宅飲みだし、とか。

今はなんとなくそういう感じでもないのかなとくっきーの方をちらりと窺いはしたけど。]
(268) 2023/03/02(Thu) 20:50:32

【人】 武藤景虎

[とりあえずオムライスが食いたいと切り替えると、いただきます、と改めて手を合わせて。

ふわふわした黄色にスプーンを入れると湯気が広がった。

卵とケチャップ味のついたライスを口に入れて顔を綻ばせる。]

 ん、すげー美味い。
 なんなら昼食ったのくらい美味い。

[腹減ってたのもあるかもだが、大袈裟なつもりはないよ、ほんとに。

微妙に昼飯の記憶が薄れかけてるのは変な空白があったせいだろうか。

考え出したらまた頭が痛くなる気がして、傍らの缶を取ると、ぐい、と呷った。]*
(269) 2023/03/02(Thu) 20:50:58
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a24) 2023/03/02(Thu) 20:58:01

【人】 緑山 宗太朗

>>247
「家の周りを森みたいするか。···植えるとかあるかな?」
「どうだっけなぁ……」
紫陽花はあって、プランターに花が植えられてたりした気がする……ビオラとか。
木となるとなんだったかなぁと腕を組んだ。楓はあったっけ。

家の周りにある植物を覚えてる限り並べ終わったら、こそこそ話に耳を傾けた。
(270) 2023/03/02(Thu) 21:08:57

【人】 緑山 宗太朗

「流れ星は動くじゃん」
屁理屈を返した! >>261 枠を向けられてキョトンとしている。最終的に手を振った。ブンブンブン。椅子ごと揺れた。お気楽野郎だった。

「だよな〜?」
「コーヒーとかの飲み物の好みって、歳とってもあんま変わんないっすよね。
良さはわかるようにはなるけど、頼む時はやっぱりいつもので頼んじゃうって言うか……」

ちょっとした雑談も挟みつつ。穏やかな横顔を見てこちらもなんだか穏やかな気持ちに。

そして、お嫁さんは小刻みに冷ます派らしいというのを発見し……こっちの方が冷めやすいんかな?と考えて、真似っ子をしていた。
ふぅ、ふぅ。ごくっ。
(271) 2023/03/02(Thu) 21:10:53

【人】 緑山 宗太朗

おうよ!
こんくらいなら余裕で買うし?」
きっぱりひとつの返事で了承した。たまには奢りたいし……。 >>262

「おぉ!うまい、うまい!」

相手のはいい感じの焼き目がついて狐色。手を叩いてすげーじゃん!と褒めたたえた。
丁寧にやってるから焦げないのかなぁ……としばし焼き方を観察。
(272) 2023/03/02(Thu) 21:12:34

【人】 緑山 宗太朗

>>262
なお、自分は3連串に挑戦し……目を離した隙に、1番下以外は焦げた。1番上のには火が移る有様であったとか。

焦げ焦げの上ら辺をムッ……とした目で眺める1幕もありつつ……
気を取り直して。
(273) 2023/03/02(Thu) 21:14:25

【人】 緑山 宗太朗

何食ってても絵になるなぁ……>>262
肘掛の上で頬杖をつきながら、味の感想を聴き眺めている。

「美海、なんでも買いたがるじゃん!」
軽く吹き出すような言葉の調子。実際に吹き出しはしないけど。

「相当気に入った?マシュマロぐらい俺が買うって〜」
ついでに串もね、とこれは奢りたがり男。
少し間が空くと、男は何かを思い出したように手を打った。

「そうだそうだ、こんなのも用意してありまっす!」
自分の座っていた椅子の近くをごそごそして、取り出したのはクラッカーとチョコとかドライフルーツとか。

スモア作れんぜ!

スモア、作れるみたい。

そういう自分は焼いた
コゲ
マシュマロをコーヒーに浮かべて飲んでいる。
恐らく……先程シュガーレスにした理由のひとつは、これがやりたかったからだ。
焦げてるけど、まぁこれはこれでいいかと自分を納得させているところ。*
(274) 2023/03/02(Thu) 21:14:54

【人】 天原 珠月


 なんていうか……なに?

[幼馴染の言いかけた言葉が気にはなる。>>185
遠慮なく突っ込むが、答えがなくてもそれはそれで良い。
ごろんとする姿に洋服汚れてんじゃないの?と眉を寄せつつも、まぁいっかと真似をしてみるのだった。]

 え、新月なの? 
 逆にレア感あるときに来たみたい。

 じゃあ星がよく見えるね。

[ふふっと可笑しそうに笑ってしまったのは、頭に浮かんだしょうもない考えのせいなのだけれど。]

 問題です。ここに月は何個あるでしょう?

[我慢できずに口にして悪戯っぽく口の端を上げた。]
(275) 2023/03/02(Thu) 21:27:42

【人】 天原 珠月

 
 な、放り投げるって言った?
 ひっど、ひどい、こっちは枕で勘弁してあげるのに!

[女性に優しくしないとモテないんだからね、と。
終わりまで言ったところで、放り投げず枕をぶつける彼氏なら良いかと言われれば全くそんなことないなと思い返す。
そもそも恋人同士なら一緒のベッドでいいわけで。多分。
……結論。ここでモテるモテない関係ないし、雅空兄ぃはもさい眼鏡をまずどうにかすべき。よし。]

 キャンプの夜といえば、寝るのもったいないでしょ。
 小さい頃は夜通し起きてようと頑張ってたなー。

[大体失敗して幼馴染より先に寝落ちていた気がする。]

 まぁ、普段から隣で寝てるようなものかな? 
 あれだけ部屋が近いしね。

[家が隣同士だけならまだしも、さらに自分たちは向かい合う部屋同士が自室であり、窓の向こうはすぐ相手の窓。
そうなればわざわざ玄関を通る必要なんて皆無だった。
数え切れないほど窓枠を乗り越えあってきた。]
(276) 2023/03/02(Thu) 21:29:30

【人】 天原 珠月


 雅空おじさんが疲れたなら、夜は静かにしててあげる。

[くすりと猫のように笑ってみせる。
そうしてこういうところはシッカリ者で天窓用シャッターを確認する幼馴染>>186を横目に勢いよく立ち上がった。]

 はぁい。
 今日の晩ご飯はバーベキューだよね?

[キャンプも毎年ともなれば手順は慣れたもの。
自分は別にアウトドア派ではないが、こういう時に怖いから火なんておこせないと頼るタイプでもなかった。
むしろやる気が湧いてくる。
キャンプと言えば焚き火。炎を眺めるのは癒やし。
後なにより、火があれば幼馴染が美味しいものを作ってくれると、幼い頃から教え込まれているわけで。]

 ん、火起こしは任せといて。
 
[階段を降りるとき、幼馴染は絶対に先に行く。>>187
理由は分かるような分からないような、察しているけれど、お礼も嫌だとも言ったことはなかった。
意識してしまうとくすぐったく感じるのも面倒なのだ。]
(277) 2023/03/02(Thu) 21:30:18

【人】 天原 珠月

 
 デザートは、んんん……。

[幼馴染が究極の問いを投げかけてくる。>>187
おひめさま呼びは敢えての完全スルー。
むしろそれっぽく偉そうに腕を組み、首を傾けて。]

 食後かな!
 
 お風呂の後も良いけど、多分食べたくて我慢できない。
 すぐ上がりたくなっちゃうもん。

[軽やかに笑いながら答える。
そうして専門学校生になって黒から一気に金へ染めた髪をしっかりポニーテールに結び、火起こし準備にかかるのだ。*]
(278) 2023/03/02(Thu) 21:30:52

【人】 黒崎柚樹


  "ツラの皮"もまあまあ厚いよ?

[普段の調子を取り戻そうとするように、武藤の軽口 >>263 にこちらも軽口をお返しする。

それでもいくらか囁く風な小声になってしまうのは、嗚咽を堪えていたあまりに掠れ声になってしまいそうだったから。]

 ……い、たくはないけど……っ。

[痛くないから触っても良いというものでもないし、ハンカチが貸せる状態じゃないから触っても良いというものでもないと思う。

いや、触って良い悪いというお話でもなくて、そんな行為をする意図を知りたかったのだけれど、こちらか問うてはいけない気がした。]
(279) 2023/03/02(Thu) 22:23:16

【人】 黒崎柚樹


 ん、家の近所だと星が見えてもせいぜいオリオン座だよね。

[あれは明るいし形も解りやすいから見てすぐわかるけど。
今の季節の星座がどんなのかは知らないから、スマホのアプリとか見ながらなら解るだろうか……、なんて。]

 …………武藤の実家って、地方なんだ?

[とうに知っていることを、どころか、訪れたことすらある場所のことを、初めて知ったような口調で返す。

飼い猫は虎千代。飼い犬は太郎。
広い庭には家庭菜園と言うには立派すぎる畑があって、果樹が何本も植わっていた。

武藤と目元がよく似た朗らかなお母様と、穏やかに話しかけてきてくれたお父様と。
そう、武藤は一人っ子なんだよね。いかにもそんな感じはしていたけど。

あの時は、私が武藤の高校時代のジャージを借りたんだっけ。
体型がほぼ同じだと、ああいう時はお互い便利で助かるね。

似たような事を似たようなタイミングで武藤の側でも考えていたとは、知らぬまま。]
(280) 2023/03/02(Thu) 22:23:39

【人】 黒崎柚樹

[包丁は、ね。
オムライス用の野菜はかなり細かく切らなきゃだし、鶏肉も、あれもなかなか滑って切りづらい食材だし、で。

バーベキュー用の茄子や玉ねぎだったら雑に切っても大丈夫だから──なんならピーマンは両断するだけだから、とっても簡単──その時には武藤にお願いできると思う。]

 ……ふふ、良い子。

["かーちゃん"と揶揄されても仕方が無いくらいには、こういう時の私は人使いが荒いという自覚はある。

けど武藤は良いお返事と共に頼んだことを全部してくれた。

いや、これまでもずっとそうではあったのだけど、恋人ゆえの態度なのかなと思っていたものが、どうやらもっと幅広い対象に発揮される素直さであったらしいな?と。

今の私は知り得ないはずの、関係性と距離感の武藤。

せっかくだからこの状況を楽しむ心づもりで居れば良いのかな……くらいには、気分は上向いていた。

結局のところ、私は料理をすることと食べることが大好きで。

それを与えておけばそうそう長くはへこんでいられない、単純な脳味噌なんだよね。]
(281) 2023/03/02(Thu) 22:24:10

【人】 黒崎柚樹


 うん。弟が好きだからね、オムライス。

[半分本当。半分嘘。

弟がその方向のオムライスを好むのは本当だけど、練習して綺麗に作れるようにしようと思ったのは、武藤がこのタイプも好きだと言ったから。

くるりと卵の膜でライスを包むのと、上にオムレツ乗せるのと、どっちでも作れるよと言いたくて練習した。

けっこうな数の失敗作はスタッフが美味しくいただきました……ということで、あらたか私と弟のお腹の中に(あと、少しだけ母さんのお腹の中にも)。

見ていていいよ、もうあと卵焼くだけだし、と、大皿に楕円型に盛ったチキンライスはコンロの傍らに置いてもらった。

フライパンに多めにバターを溶かして、しっかり馴染ませて。

卵液一気に注いで、菜箸でくるくる混ぜながら奥側に寄せていき、頃合いに固まったところでぽん、ぽん、と持ち手を叩くようにしながらレモン型した黄金色のオムレツに調えたらできあがり。

ぎりぎり固まった風なやわらかな状態のまま、御飯の上に滑らせたら、たゆんと揺れた。

うん上出来、と頷いて、同じ風にオムレツ作りをもう1回。]
(282) 2023/03/02(Thu) 22:24:37

【人】 黒崎柚樹


 そっちの皿が、武藤ね。

[言ったら不思議そうな顔をされるかな。
そっちのがきっと、オムレツが上手くできたと思うから。]

 ふふ、何への乾杯、なんだろうね。

 でも、うん、…………乾杯。

[触れあわせる程度に缶を合わせ、そういえば、すごく喉渇いてたかも……とは、唇にひんやりした液体が当たったところで自覚した。

こくこくこく、と喉を鳴らしつつ、一気に半量近くは飲み干してしまったんじゃないかな。]

 "サシ飲み"だけど"宅飲み"じゃないしね。
 ……とりあえずノーカン?

[武藤が口籠もる理由を、多分正確に把握して、だから話し辛いことを話すのは今日じゃなくても良いよ、とは。

本当のところは、あのとき告げてしまいたいと思った私の秘密は、今の武藤には言えなくなってしまったことだから、互いが抱える秘密の告白は、日延べをお願いしたい心境ではあった。]
(283) 2023/03/02(Thu) 22:25:00

【人】 黒崎柚樹


[オムライスは、手前味噌だけどよく出来たと思う。

塩気もばっちり、オムレツにケチャップかけるからと、チキンライスのケチャップはいくらか薄めにしておいた。あとはまあ、肉が割と多めなのは私の好み。]

 ……それはさすがにお世辞に過ぎるんじゃない?

 でも、ありがとう。

[あの美術館のレストランで食べたのより美味しいというのは、随分な過大評価だとは思うけど。

でもいつか御馳走したいと思っていた人に、こんな状況下でも食べて貰って美味しいと言って貰えたのは、幸せなことだった。]

 うん……おいしいね。

[今日、何度もは無かった本気の笑顔でふにゃりと笑み崩れながら、大口開けて大きめにすくった御飯と卵を口に運び。

何度目かの缶を口へと傾ければ、早々に缶は空になってしまっていた。]
(284) 2023/03/02(Thu) 22:25:19

【人】 黒崎柚樹


 ……チョコのリキュール、出そうか?

[お酒入ってた棚、奥にチョコレートのもあったよとキッチンの方をちらりと見やる。

こっちもビールもう1缶という気分でもないから、武藤が飲むなら自分もお相伴に預かろうかな、なんて。**]
(285) 2023/03/02(Thu) 22:25:39

【人】 緑山 美海

>>271
呆れ顔で、お気楽な顔の写真を心のカメラでぱしゃり。
今は別いいけど、大事なことはちゃんと届くようにストレートに伝えよう、と心に決めた。

>>272
上手だと褒められれば恥ずかしそうにはにかんで、マシュマロを頬張り続ける。

「ふふっ、マシュマロが焼けたくらい大袈裟だよ」
「こんなの誰でも、
でき、······る?


>>273
隣に視線を向ければ、真っ黒になってるのが見え、瞳をぱちぱちさせたようだ。
(286) 2023/03/02(Thu) 22:34:28

【人】 緑山 美海

>>274
「···宗太郎との思い出の品なら何でも欲しくなるんだよ」

唇を軽く尖らせて不機嫌そうに。
整理整頓は出来るが、ものを捨てられないタイプである。
自室の棚には様々なものが綺麗に並べられているのを目にしたことがあるかもしれない。

「うん、気に入った。マシュマロってあんまり食べたことなかったけど美味しいんだね」
「···串は邪魔にならない?危なそうだし」

と言っているが、貴方からのプレゼントなら喜んで貰ってしまうのだろう。

「あ、スモアだ!食べたいって言ってたのに忘れてた」
スモア、忘れてたみたい。
(287) 2023/03/02(Thu) 22:35:51

【人】 緑山 美海

「じゃあ、私がスモア作ってあげる」
「誰かさん(>>273)はマシュマロ焼くの下手みたいだし、美海さんに任せて」

串にマシュマロをひとつ刺して、焦がさないようにくるくるり。
こんがり焼けたら、熱々のマシュマロとチョコレートをクッキーでサンドだ。
これでスモアの出来上がり。

「はい、冷めないうちに召し上がれ」*
(288) 2023/03/02(Thu) 22:37:02

【人】 緑山 宗太朗

「…………。」
何も言い返さず >>286 焦がしたのを見ている。

難しいんだぜ?


誰ともなく呟いた。あくまでも
この男にとっては鬼門である……
と、いう話。
(289) 2023/03/02(Thu) 23:23:30

【人】 緑山 宗太朗

「嬉しいこと言ってくれちゃって!」

ぱしぱしうでやかたを叩こうとしたりして、茶化しつつ。
物の陳列された棚は、見た覚えがある気がする。色々あるなぁとは思えど、整理がきちんと行き届いているせいか、物が多いという印象は感ぜられなかった様だ。>>287

「意外とうまいっすよね」

これはマシュマロは焼かないと食べない派の意見。こういう所に来ないと食べない派とも言う。

「串ない方が危ないよ?箸だと燃えるっしょ」

というわけで串も進呈される。鉄串なら利用用途も広そうだし……という思いがあったのはちょっと否めないけど。
また、台所用品が増えるのかもしれない。
(290) 2023/03/02(Thu) 23:24:21

【人】 緑山 宗太朗

スモアちゃんが泣いてるぜ!


擬人化でスモアの悲しみを表現した。泣いてはない気がするが、忘れられたままで後で思い出されると、塩味のクラッカーだけ欠品している可能性がある。
塩味のクラッカーは男にとって、手が止まらなくなるほどうまいせいで。

「やった〜」
この感じの物言いには慣れている。これは照れ隠しであると結論づけた。素直に喜んで、全面的に任せる。
マシュマロを焼くのが下手 >>273 だと、スモアを作ってもらえる。そんな知見を得る。

クラッカーを受け取ったら「いただきま〜す」と出来たて熱々を口に。はふはふとしながらびよよんと、とろけたマシュマロが伸びた。

食べる合間に、「うまっ、あっふ、あまい、うっま」等と言っている。暖かくて甘くて美味しい。
間にコーヒーを挟みつつ、もりもりと食べている。おかわりの要求もあったとか。*
(291) 2023/03/02(Thu) 23:26:46

【人】 月島 雅空

 ん?いや、なんでもない。

[似合わないことが浮かんだだけで、大したことはないのであっさりとこたえつつ、新月については、そうだな。と応えつつ、問題です。という珠月>>275に軽く首を傾げるように見て]

 月が―――って、一個…じゃなくて二個か。

[その問いに少し悩んで咄嗟に出た数値を言い直す。果たして今回の場合単位は個でいいのかどうか悩むところだが、さて、珠月の思う正解とはどうだったか。]
(292) 2023/03/03(Fri) 0:24:33

【人】 月島 雅空

 じゃあちゃんとゆっくり放り投げればいいか。

 というか、もてるもてないは関係ないだろ。

[結局放り投げるのか。とかいうのでは、ひどさは変わらないかもしれないが、あくまで自分のベッドにもぐ込んだ時のためだし、悪びれる気はなかったし、もてないとかは関係ない……と言いたい心]

 ま、そうだけどな。
 焚火もいいし、テラスでコーヒーでも飲みながら過ごしてもいいし、色んな過ごしかたできるな。

[寝るのはもったいない。という気持ちはわかる。と頷きながら、そこはもう大人だから大丈夫だろ。と軽くいう…また寝てしまったら放り投げるかわりに運べばいいだろう。と、珠月が寝落ちした後どうしていたかを思い返しつつ]

 壁一枚あるとないとじゃちょっと違うが、それもそうか。
 雷が怖くて…なんていってた頃とか一緒に寝たこともあったしな。

[軽く跨げばいける距離に互いの部屋があったせいで、窓越しの交流とともに、どちらかの部屋で寝るなんてことも少なくない回数あっただろう。
と思えば今更緊張することでもないだろう――相手が思っていないなら猶更に]
(293) 2023/03/03(Fri) 0:24:57

【人】 月島 雅空

 そいつは優しいな、こんなに気遣える子に育って泣けてくるねぇ。

[猫のように笑う珠月の言葉>>277をわざと真に受けるように、ぐしりと珠月の成長に存在しない涙を拭うようにしながらも、立ち上がり方針が決まれば同じ時間を過ごしたもの同士でなれたもの。]

 そのつもりだな。
 ってことで任せた。

[バーベキューについてはやはりキャンプならでは、というのを忠実にしたい気持ちはあるのだ。
そして火起こしにはやる気をしっかり出してくれる珠月のおかげで役割分担はくっきりとする。
階段を下りた後は軽く荷解き。落ちても割れない木製の食器などすぐ使うものを出していくのだが、その前の問いに珠月お姫様>>278はというと、堂にいった(?)お姫様らしく腕組みをして悩んで出した答えは―――]

 仰せのままに、お姫様。

[いつ頃食べるかによって準備する時間が必要なものだ。しっかりとリクエストを受け取った]
(294) 2023/03/03(Fri) 0:25:18

【人】 月島 雅空

 じゃ、これと、これと、これ、とりあえずもっていっといてくれ。
 飲み物は、さっき買った地元のぶどうでつくったジュースでいいか?

[木製の食器。火おこしに必要なものはコテージに置いてあったのでそちらを借りて、と簡単なものを珠月に渡した。
飲み物についても珠月に聞きながら、火おこしにいってもらうことになるだろう。
火が安定すればキャンプ場に用意してもらっていたバーベキューセットを順次もっていくことになるが、それは一旦おかれる。

ひとまず自分はキッチンに改めて向かうのだ]
(295) 2023/03/03(Fri) 0:25:44

【人】 月島 雅空

[折角のバーベキューだ。そのらしさを損なうような凝ったことはやらない。
料理人泣かせかもしれないが、こだわってらしさを捨てるなど勿体ないことはしたくない。

いくつかはそれでも用意していくのだ。

玉ねぎやパプリカ、ピクスルをみじん切りにしてマヨネーズを混ぜてタルタルソースを作り、刺身用のまぐろのを強火で両面を軽く焼いて、塩と粗挽き黒コショウとオリーブオイルで味付けをして食べやすいサイズに切り分ける。
 そしてバゲットを切り分け、これを乗せて食べれば焼けるまでの時間、お腹を満たせるだろう。

>>153で作っていたルイボスティーシロップ。こちらを冷凍庫に入れ直してスマホにタイマーをセッティングする。二時間から三時間。定期的にかき混ぜてシャーベットを作ればお姫様へのデザートは完成だ。

後は、牛もも肉の塊を塩コショウで軽く味付けをしておく。

その出来上がりのために、フライパンにバルサミコ酢と、料理酒、醤油にみりんにはちみつを混ぜて、火を通し軽く煮詰め、とろみがでたら完成だ。]
(296) 2023/03/03(Fri) 0:26:13

【人】 月島 雅空

 珠月ー?火はどうだー?

[こうやっていくつかの準備を整えて、火の様子を聞きがてら食材を運んでいく。

まずはバゲットと、マグロのタルタルソースをもっていき。腹が減ったらこれ乗せて食べとけ。と先にいって、火の様子をみたら順次、オーソドックスな肉や野菜といったバーベキューセットをもっていく。]

 これ、四面焼けたらアルミホイルで包むから。

[塊のままの牛もも肉の塊にはそういいつつ、そっちは時間かかるから早めに頼む。といって、残りの調味料など必要なものを運んでくるだろう。バーベキューのはじまりであった**]
(297) 2023/03/03(Fri) 0:27:25

【人】 武藤景虎

[ツラの皮も厚かったんだ?と笑って返して、大分元気にはなったのかなと少し安心する。>>279

痛くはないらしいのは良いんだけど、なんとなく困らせているような気もして。

まあ、男が泣いてるとこ見られるだけでも多少気にはする案件かとも思えば、男に顔を拭われるのも微妙な気分がするのかもしれない、とは。]

 悪い悪い。
 オレも意外と涙脆いところがあるので……、うん、誰でもそういう時はあるから気にしなくていい。

[オレしか見てないんだし、と付け加える。

口は堅い方だから、って、これも意外だと言われたらちょっとショックだが。]

 今見えるのって夏の星座?秋?どっちも何が見えるのか知らんけど。

[検索などして星座を探しても、今見えている空が9月の空ではないと気付けるかどうかも怪しいレベルではある。]
(298) 2023/03/03(Fri) 2:48:38

【人】 武藤景虎

 
 うん、マジでなんもないとこ。
 くっきーは実家ってことは大学の近くなん?
 
[実家には最近帰ってないな、とか。

くっきーには既に知られてる>>280とは知る由もない実家情報を詳しく話したりは特にしなかったのは、オレの実家の話とか聞いても退屈だろうと思って。

オムライスを作ってる間のくっきーは泣いていた気配もすっかりとどこかへ行ってみえたから、料理するのも食べるのと同じくらい好きなのかなと、機嫌の良さそうな様子に安心する。>>281]

 それは褒めてるのか……?

[褒めてるのかもしれないが、“良い子“は子ども扱いされているような気もする。

弟がいるから弟みたいなもんだと思ってんのかな、と指示された作業を素直には進めつつ。
残念ながらにーちゃんはいないので、にーちゃんっぽいという感想は全く浮かばなかった。

オレも美味いものを食いたいから、言われた通りにした方が上手く出来るのは確実だし。
自分が不得手なもののことは詳しい人に教えて貰うのが一番だからなというのもあって。]
(299) 2023/03/03(Fri) 2:50:43

【人】 武藤景虎


 弟の好きなメニュー作ってあげてるんだ?
 優しい兄貴だな。

[つい甘やかしたくなるくらいに年が離れてんのかな。
聞いてみたら弟が五歳下の高校一年ということを教えて貰えただろうか。

同じ年の従姉妹がいるから、その気持ちはわかるな、なんて。
手料理作ってやったことなんてないけど。

横から見ていたオムレツ作りは、固まる具合の見極めが難しそうだった。

フライパンの取っ手を叩くようにして形を整えるとかも、いかにも料理慣れしてるという感じで。

固まりすぎず、崩れもしない状態の卵がケチャップで彩られた米の上に乗せられるのを見て、上手いもんだなと拍手したりした。

考えてみたら友達と飯作るって経験はしたことないな?
林間学校や家庭科の授業くらい?か。
ああいうのは割と女子が中心に何か殆どやってたから何してたか思い返しても、それこそ味見と皿洗いくらいしかしてなかった気がする。
ああ、皿はちゃんとオレが洗うので。]
(300) 2023/03/03(Fri) 2:51:46

【人】 武藤景虎

[そっちの皿と言われた方がオレのやつと言うのに、どっちのとか決まってたのかと首を傾げつつ自分の席の側に持っていく。>>283

分量は同じに見えるし、良く出来た方?なのかな。
料理できるし相手に譲るみたいな気遣いもできるとか、モテそうなムーブが多いなと感心しながらありがたく受け取っておいた。]

 仲良くなれた記念?

[乾杯に無理矢理意味を持たせるならそんな感じかな、と結構な勢いで缶を傾けるのを横目にビールを流し込んで。

オレは仲良くなれてると思ってるんだけど、くっきーもそう思ってるならいいな。]

 ん……、とりあえず、な。

[ノーカンと言うのに頷くと、それなら宅飲みは宅飲みで出来るんだなという楽しみはあるのだけど、やっぱ深いこと話すのは勇気のいるものだから少しホッとした気もする。]
(301) 2023/03/03(Fri) 2:52:36

【人】 武藤景虎


 うん、美味いよ。ありがとな。
 毎日食ってるくっきーの家族が羨ましい。

[機嫌良く答えると、スプーンに乗った小さな山を口に運んだ。

見るともなしに向けた視線の先、オムライスを頬張りながら崩れたような気の抜けた笑みを浮かべる顔に、しばらく目をやってしまう。]

 くっきーって、ほんとに食ってる時、……幸せそうだよな。

[封印した単語を言わないようにはしながら、手に取った缶はもう大分軽くなっていて。

タイミング的にくっきーの缶も空になったらしく、チョコレートリキュールを飲むかとの問いかけ>>285には、被せ気味に、えっ、飲む、と答えた。]
(302) 2023/03/03(Fri) 2:53:04

【人】 武藤景虎


 じゃあ、これはオレが良い感じの割合で作ってやろう。
 牛乳で割るのでいいよね。

[コーヒーや紅茶割りみたいなのもあるけど大体牛乳だな、とグラス二つと冷蔵庫から牛乳を出してテーブルに置く。

あとはマドラーもあんのかな、なければ箸でもいいかとカトラリー類の入った引き出しを開ければ、ちゃんと入ってたので二本取り出した。

リキュール1の牛乳3くらいの割合が良い塩梅らしいけど、気持ちリキュールは多めに入れて牛乳を注ぐとカラカラとかき混ぜて。

まあ、甘かったら牛乳足してとは言いつつ出来上がったカフェオレみたいな色の酒をくっきーの方に渡した。

同じように作った自分のグラスを呷ると、チョコの甘さに良く馴染むミルクの中に混ざって、ふわっとしたアルコールの香りが口内に広がる。]

 んん……、甘い。
 油断すると飲み過ぎそうだな。

[酔って絡んだりするようなことはしたことないから安心していい。
というのも、大体人と飲む時はそれなり気を張ってるから盛大に酔うこともまずないので。]
(303) 2023/03/03(Fri) 2:54:44

【人】 武藤景虎


 やっぱりくっきーと一緒でよかったな。
 サシ飲みとかしたことなかったけど……、うん、楽しいし。

[うっかり深い話になっても話を逸らす必要がないという気楽さもあるからだろうか。

なんとなくだけど、人がいるから寝付けなさそうってこともない気がするな?と笑って。

機嫌良くグラスを傾けるペースが割合早いのは、少し気が緩んでいるかもしれない。]**
(304) 2023/03/03(Fri) 2:55:11

【人】 田中 天美


[一葉>>201はさながら二人が繰り返す一日の如くに。
 一瞬を彩っては心を楽しませ、だが後生大事に取っておく訳でもなく、ただ通り過ぎていく。思い出はあまりにも膨大で、全てを抱えて生きていくことなど現実的ではないと、非現実的な不死と化生は理解している]
 
(305) 2023/03/03(Fri) 3:02:29

【人】 田中 天美


 俺の寝心地が最高なのは知っとるがあ。
 今日は布団で我慢せえよ。

 食べ比べな。それなら釣果も比べんとな?
 負かせてやろ。

[くっくと喉を鳴らして冗談を返し、あれこれ話を交わしている間に目的地は目と鼻の先だ。夜の予定も二つ返事で取り付ければ、コテージへと向かう]
(306) 2023/03/03(Fri) 3:02:51

【人】 田中 天美

[鮮やかな赤に塗られたコテージはこじんまりと可愛らしい。三角の屋根は外壁までをすっきり覆い尽くすように、なだらかな曲線を描いて建物を包み込んでいる]

 わは、おむすびの形しとる。
 あ、深江深江ー、こっちウッドデッキあるわ。

[黒ならもっと似とったんやけどなあ、などと笑いながら、中に入る前にぐるりと様子を伺う。入り口から少し回るとウッドデッキが備え付けられていて、ガーデンソファやテーブル、更には屋根まで完備だ。雨の日でもバーベキューを楽しめますって仕様なんだろう。

 そうやってウッドデッキの設備を確認していると、パッと中の電気が点く。真ん丸の吊り下げランプが照らすコテージの中へ入り、荷を置く深江の姿が窓越しに見えて、こんこんとガラスを叩いた。
 笑いながら掃出し窓に近づいた深江に鍵を開けてもらい、靴を脱いでひょいと室内に上がる]
(307) 2023/03/03(Fri) 3:03:41

【人】 田中 天美


 おお、ええな。外からは小さく見えたが、
 やっぱアパートの狭さとは比べもんにならんわ。

[壁も天井も至るところが木の設え。簡素ながら十分なサイズのキッチンに、二人がけの柔らかそうなソファに木目の丸テーブル。冷蔵庫やレンジ、テレビといった家電もひと目で見つかった。
 玄関の方に寄って靴を置くついで、奥を覗くと窓際にベッドが二台あるが、それよりも気になったのは]

 ここロフトあるんか。
 よっと……おっ、ここに布団敷いて寝んのもええの!

[丁度部屋の中央辺り、梯子の上にあるエリア。ととっと上がって見ればちょっとしたスペースがあり、マットと布団も傍に備え付けてある。
 せせこましさにいつものアパートを思い出してしまうが、慣れているという意味ではこっちの方がしっくりくる。もちろんふかふかのベッドも捨てがたいし、まあ気分で決めたらいいだろう]
(308) 2023/03/03(Fri) 3:04:08

【人】 田中 天美


 後は風呂とかトイレかの。他にもあるかもしれんが。
 ……んん、どうする?

[冷蔵庫やキッチン収納はまだ見ていないし、収納棚も奥にいくつか見つかった。必要なものが無ければ管理小屋で伝えてくれれば貸してくれると聞いてはいたが、想像以上に物は揃っているのかもしれない。

 窓から取り込む夕日が暗がりに追いやられ始めた時分だ。備品をじっくり見ていけば夜までの暇潰しには十分だろうし、あるいは外をぶらついて薄墨の空に星が輝くまでを待つのもいいだろう。この後を委ねるように問いかけた]*
(309) 2023/03/03(Fri) 3:04:43

【人】 黒崎柚樹


[────そう。武藤も案外、涙脆いよね。

私が無事、生還した時──それは死んでしまっていたのが誰なのか確定した時でもあって──二人で抱き締め合って泣きまくった。

他にも何度かは武藤の涙を見たことがあって、それは多分、私が武藤に見せていた涙の回数とそう離れては居なかった気がするよ。]

 ……どうだろう、ね。

[武藤と共に夜空を仰ぎ見る。

私の感覚なら今は春のはじめなのだけど、武藤の感覚なら秋のただ中。

首筋を擽る夜風は春のものよりは数段温かく、そも、夢の世界なのだとしたら現実の季節と乖離していても不思議じゃない。

"○○しないと出られない部屋"的な夢まで共有したことのある私たちだから、季節を知ったところで現実への手がかりには繋がらないかもしれない……けど、星の配列を確かめるのは、少し怖い気もして。]
(310) 2023/03/03(Fri) 6:51:57

【人】 黒崎柚樹


 うん、そう。
 ずっと実家住まい。

 あの大学はスポーツ特待で行けたところで、
 一番条件、良くて。

 自宅からも通えるとこだったし。

[一人暮らしするほどの金銭的余裕は無かったし、働いてる母さんの代わりに家事を担う必要もあったから、家からは出る選択肢は無かった。母さんは好きなところに行って良いのよと言ってくれていたけれど。

とうに武藤が知ってるだろうはずのことを初めて口にするように告げ、とうに私が知っていることを初めて聞いた風に返す。

それは私の半年を否定するような行為だったけれど。
武藤と一緒に居られるなら、こうして話していられるなら、ちっともつらくなんかない、と自分に言い聞かせ。

恋人の不在を悲しむ自分を、心の隅、ぎゅうぎゅうと押し込めて冷凍するみたいに固めてしまえば、いくらか気は楽になった気がした。]
(311) 2023/03/03(Fri) 6:52:21

【人】 黒崎柚樹


 すごく褒めてる。

[褒めてるのか? >>299 と、少しばかり納得していない風な口調で言われたことには真顔で返す。

どうしてもこういう時に"ねーちゃん節"(かーちゃん節ではない。断じて)的なものが出てしまうのは、もはや癖のようなもの。
弟とは、兄弟みたいと言われることが多々だから、"にーちゃん"呼ばわりもあながち間違ってないとは思うけどね。]

 弟、5歳下だからね。まだまだ子供だよ。

[言いつつ、使い終わった調理器具は端から洗っていく。
料理を終えた時にシンクに器具が山盛りっていう状況、自分は好きじゃないもので。]

 …………、そう。

["同じ年の従姉妹"の声には、少しだけ動かしていた手が固まった。
弟と同い年の、武藤に恋する女の子。

もや、と沸き上がった思いは、ボウルの泡を落とす湯と共に排水口へ洗い流し。]
(312) 2023/03/03(Fri) 6:52:44

【人】 黒崎柚樹


[武藤曰くの"仲良くなれた記念" >>301 の酒は、あっという間に消えていった。

これまで武藤と酌み交わした酒の量は、10リットルに収まらないと思う(下手したら50リットル……までは無いと思いたい)けど、今の武藤にとっては初めての500ml。

そう思ったら、もうちょっと味わいながら飲めば良かったかな。]

 …………それは、どうも。

[こういう時、10割「かわいい」と告げられるはずの言葉は「幸せそう」 >>302 にすげ替えられていて。

ありがとうと笑顔で言うことでもなかろうと、いくらか憮然と、でも面映ゆい気持ちでぽそりと返しておいた。]

 武藤も、チョコ食べてる時は幸せそうだよ。

[このくらいの反撃は許されて良いと思う。]
(313) 2023/03/03(Fri) 6:53:21

【人】 黒崎柚樹


[そして目の前には、チョコの甘い香りのお酒。

オムライスのお供にするには甘ったるい気もしたけれど、お互いの皿はもう残り僅かになってたし、まあ良いかと、武藤が用意してくれたカフェオレ色の酒をビール缶の代わりに皿脇へ。]

 ………………あま。

[思わず呟いてしまう。不味くはない。チョコの味……と、アルコールの風味。

そういえばこれを口にしたのは、美術館で武藤と飲んで以来だったかも。

私は甘い系のお酒……というか清涼飲料もほとんど口にしないから、こういう甘さは武藤を象徴するもののようで。

今はむしろ、この甘さがありがたいと思った。]

 なんか、つまみ探す。

[けどさすがに甘くない添え物が欲しいよこれは……と、食料棚を漁りに行ったら燻製ナッツの袋が出てきて。

冷蔵庫の野菜庫の中身も把握していたから、きゅうりと人参とセロリをスティックにしてマヨネーズにバーベキュー用のパウダースパイスを混ぜたものも添えてテーブルに戻った。]
(314) 2023/03/03(Fri) 6:53:54

【人】 黒崎柚樹


 楽しいと思ってくれるなら良かったけど……。
 武藤ほど口、回らないし、愛想ないし。
 自分で良いのかな…………、とは。

[グラスを傾けるいくらか緩んだ顔は、私のよく知る武藤の表情。

ずっと思ってたよ。
武藤は私と居ると楽しいって言うけど、私は特段面白い人間では無いと思うし、陸上と勉強と家のことだけで遊びらしい遊びもほとんど知らない。不真面目ではないけれど、頭もそんなに良くないし。

大学生なら当たり前に知るお洒落なスポットも、美味しいお店もなんにも知らなくて、子供の頃から行ってる地元のおすすめ店くらいしか言えるものはない。

女らしからぬ身長と見た目で、女子高時代から王子様王子様言われてたけど、その賞賛には何の中身もなくて。]

 や……、楽しいけど。こっちは。
 一緒に居るのが武藤で良かったな、って……。

[投げかけられた視線に、"くっきーは楽しくないの?"という色を感じて、そう、慌てたように付け加えて。

こくりと多めに喉に流し込んだ甘いお酒に、けほ、と小さく咽せそうになった。*]
(315) 2023/03/03(Fri) 6:54:50

【人】 緑山 美海

>>289
「···ふふっ、そっか」


笑っちゃいけないと思いながらも、真剣な顔が面白くて。
少しだけ笑いが零れてしまったかも。

>>290
「こら、叩かない叩かない」
「宗太郎だって私とお揃いのもの欲しがるじゃん、それと一緒だよ」

勢いで恥ずかしいことを言ってしまったかもしれない、照れ隠しに素っ気ない態度を取って。

「串なくても、マシュマロを食パンの上に乗っけてトーストしたり、珈琲に浮かべたりとか出来るかな、とか」
「···でも、こうやって焼くのも楽しいし、お願いしちゃおっかな」

鉄串は物によってはBBQ風の焼き肉も出来たりするのだろうか。
料理の幅が広がるかもしれない、受贈されるが楽しみだ。
(316) 2023/03/03(Fri) 10:00:09

【人】 緑山 美海

>>291
「···そんな大袈裟な」
「ほら、宗太郎が美味しく食べてくれてスモアちゃんが喜んでるよー」

自分の分のスモアを作りながら、適当な返事をする。
上手に出来たら熱々のまま、頂きます。

ふっー。はふはふ、ぱくり。びよーん。

「ふふっ、何か食べてるだけで楽しいかも」
「マシュマロってこんな伸びるんだね、口や手を汚さないように気を付けなきゃな」

サクサクのクラッカーに柔らかなマシュマロがよく合ってる。
女ももくもくと食べ進めいく。

「もう、私はスモア屋さんじゃないよ?」

ひとつ、ふたつ、と作るうちに上達していったようで。
ドライフルーツ入りや、贅沢にマシュマロふたつ乗せ!など。様々なスモアが食べられたみたい。**
(317) 2023/03/03(Fri) 10:00:42

【人】 片連理 “椿”

  せっかくのお食事が冷めてしまいます。
  食べましょう、楓様。


[顔をぱっと上げて、椿は微笑みを見せた。]


  また、明日も何か作ります。


[彼は“誰かに料理してもらうなんて初めて“だと言った。
 であれば、自分にできることはこれくらいだ。]
(318) 2023/03/03(Fri) 10:58:53

【人】 武藤景虎

[見える星の配置が自分の認識と違うと気づくことはなくても>>310、樹々の葉の様子や咲き始めた花に季節の相違に気づくことくらいは出来るはずなのだけれど。

此処にいた時には既に薄暗かったのもあれば、見えているものと認識がずれていることなどはそう容易に気づけないのが夢というものではある。

ひとつ気づけば芋づる式に違和感が増えていくかもしれないが、いつの間にか来る予定があったことすら記憶にないこの場所にいることも、当たり前のように受け入れているのと一緒で、そういうものだと脳内で勝手に納得する可能性は大きかった。

ただ、今のオレは状況や周りの景色の違和感よりも、傍らにいる人物……くっきーとの会話や距離感に感じる違和感の方が大きく、そちらに意識の大半を取られているというのが多分にあったせいかもしれない。]

 そっか、じゃあ就職とかも自宅から通えるとこにすんの?>>311

 まあ、長男なら結婚とかしてもそのまま実家に住むのかな。

[直近の記憶でレストランで将来の話になった時は、オレが口を濁したことでその話題は流れて、その時はくっきーも特に何も言っていなかった気がする。

具体的な話でなければ大丈夫だろうかと思ったのもあったし、話したくなさそうであれば話題を切り替えればいいかと軽い気持ちで聞ける程度に気を許していることは無自覚だった。]
(319) 2023/03/03(Fri) 11:03:30

【人】 武藤景虎


 褒め言葉ならありがたく受け取っておこう。

[あまり“良い子“認識を人からされたことはないが、とは印象の問題なんだろうから気にしたことはないが。

研究室の先輩や歳上の後輩に、大人っぽさを感じることはあっても、同い年のくっきーに歳上感は特には覚えないから、にーちゃんぽいとはやはり思わなかった。

だったら尚更かーちゃんぽいなどと口走るのはおかしな話なのだけれど、どうしてそう思ったのだろう。

うちのかーちゃんとは料理が好きなこと以外は特にキャラ被りはしていないし。]

 そんだけ離れてるとすごい子どもに見えるよな。

[自分が高校生の頃は大人の気分でいたのになと笑って。

料理しながら調理器具洗っていくのに気づけば、使い終わったやつは言ってくれたらオレがやるよとは申し出た。

従姉妹の話題は特に膨らませるエピソードもないので、深くは語らなかったから、くっきーの動きが僅かに固まったのには気づかなかった、というのは、仮令記憶が戻っていても気づかなかったかもしれない。]
(320) 2023/03/03(Fri) 11:03:55

【人】 武藤景虎

[封印した言葉の代わりに選んだ結果の“幸せそう“には、表情は乏しく見えたがお礼らしきものが返ってきた。>>313

まあ、言われて嫌な気のする言葉ではないだろうと思えば無難な言葉選びが出来たと言える。]

 チョコは好物だからなー、幸せな気持ちにもなる。

[返されたことには笑顔で答えつつ、くっきーが同じように言い換えたという意味で言っているなら、それはチョコ食ってる時はかわいいということだろうかと聞こうと思ったが、かわいいと言おうとしたことがバレるのでやめておく。

いや、言い換えたならバレてるということにはなるが、言ってはないから。

ちなみにオレはかわいいと言われても嬉しいが、褒め言葉なので。]
(321) 2023/03/03(Fri) 11:04:18

【人】 武藤景虎

[外を歩いてきたし、今まで特に水分もとってなかったからお互い喉乾いてたんだろう。

ビール一缶で酔うものでもないし、オムライスに合う合わないは関係なくチョコリキュールは飲みたいので、存在を知らされれば嬉々として飲む準備を整える。

とはいえオムライスはそろそろ食べ終わりそうともなれば、ツマミが必要かなとは思っていて。

チョコならある……といい出す前に、くっきーが燻製ナッツとサラダスティックを用意してくれた。>>314]

 ありがと、チョコ食いながらこれ飲むでもオレは構わないが、しょっぱいものもあった方がいいよね。

[礼を述べつつ細長く切られたきゅうりにパウダーの振りかけられたマヨネーズをつけると口に運んだ。]

 くっきーは酒のアテとかも自分で作ったりすんの。

[弟のための飯には入らないからそれはそれかな、とは思いつつ、宅飲みする時にどういう酒やツマミを用意しといたら良いかの参考になるかなと思って。

日本酒なんかは普段そんな飲まないし、何が合うとかはくっきーの方が詳しそうだ。

オレは甘いものも好きだけど、いかにも酒の肴ですみたいなのも好きだよとは、これも既に知られてる情報だとは知らないまま。]
(322) 2023/03/03(Fri) 11:04:45

【人】 武藤景虎


 愛想なくはないのでは?
 口数はオレが多いだけなので。
 話も聞いてくれるし、別に爆笑ジョークを求めてるわけでもないしな。
 いや、それを求められたらオレも困るんだが。

 それによく笑うし……、

[顔に手を伸ばして頬を軽く指で摘むと、象ではないな?と、へら、と笑って。

笑ってたり楽しそうにしてるのを見ると嬉しいと思うから、自分で良いのかなと言う意味がよくわからずに首を傾げる。>>315

逆にくっきーがオレといて疲れるとかだったら悪いなとは思うくらいだったから、楽しいし、一緒にいるのがオレでよかったと言われれば、ならよかった、とわかりやすく口角を上げた。]

 明るくなってから外見て周るのも楽しみだし、バーベキューもしたいし……、あと温泉か。
 なんならこの後行ってもいいが……、くっきー実家暮らしならユニットバスとかより広い風呂のがいいんじゃない?

[溜められないことないにしても、交代で入るならどうしてもシャワーのみにはなるし。

オレは慣れてはいるが、せっかくの外泊なのに普段よりランクダウンするのも微妙じゃないかな、とは。]*
(323) 2023/03/03(Fri) 11:05:30

【人】 緑山 宗太朗

「ふぅん?俺とお揃いのもの欲しかったんだ〜」>>316
意地悪な言い方だ。良い気しかしてない男は少し調子に乗って。

「……おそろい?の物とか?いっぱい増えた方が、俺も楽しいしいいんじゃね?」
と本音もこぼした。自分と同じとまでは行かないけど、自分にちょっとだけ似てきたようなお嫁さんを見て悪い気はしないのだ。

「あ、そういうこと?」
「マシュマロコーヒーに入れると甘くてうまいっす!」

今現在体験している情報をお届けしつつ。手軽な朝食のレパートリーが増えるのだろうかとちょっと期待した。
でもやっぱり串で何かを焼くのは楽しいので串も送る。
(324) 2023/03/03(Fri) 11:23:40

【人】 緑山 宗太朗

「スモアちゃん嬉しい?そっか〜」
ほかほかスモアちゃんを撫でて答えた。>>317
スモアちゃんちゃんと焼けてていい子いい子ね〜。撫でて褒めてから
食う。


「チーズと同じぐらい伸びるぜ〜」
「楽しくてうまい!マジ最高って感じっす」
今は胃の中に居るスモアも鼻高々になるぐらいに褒めている。

「美海の作るやつがいちばん美味い!」
「だから作って〜」
作ってもらっている最中に投げる言葉は大変、甘えている。
そして、何を作って貰ってもこのような事を言っているらしい。
毎度本気でそう思って口に出している。
だっていつも自分好みの味がするし、本当に上手いし、手作りって愛情篭ってそうでいいし。

ドライフルーツが入ったのは酸味があって美味しい、マシュマロ増量は食いでがあって美味しい。
1つ2つと平らげていく。そこそこ食えば満足して、ゆらゆら燃える焚き火を眺めてぼぉっとしている。

「焚き火見てるとリラックス効果あるって本当なんかな〜」というぼやき付きで。*
(325) 2023/03/03(Fri) 11:27:26
校長のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2023/03/03(Fri) 11:40:54

【人】 一匹狼 “楓”

 

  ……うん、そうだな……ありがとな。


[微笑む彼女に対し>>318、彼はどことなく硬い表情だった。

 また作る。
 その申し出が嬉しいことなのは間違いないのだけれど……。

 料理はまだ、冷め切ってはいない。彼はそれをまた少しずつ口に運び始める。
 美味しいとは思っていた。けれど食べるのは気が進まなかった。食べ終えたら明日が来てしまう気がして。
 食べ終えなくとも、時が経てば明日は訪れるというのに]*
(326) 2023/03/03(Fri) 11:57:31

【人】 黒崎柚樹


 ん……あまり地方に行くとかは考えてないかな。
 結婚とかは……、わかんないけど。

[結婚、なんて言葉が武藤の口から出てきて >>319 、少しばかり背を強張らせながら言葉を紡ぐ。

無意識、右手が探すように左手指を辿ってしまうけれど、細く硬質な金属が指先に触れることはやっぱり無くて。

────『卒業したら多少稼げるところに就職しようとは思うので』

そう告げられたのは、互いの思いを通わせ、また会おうと夢の世界で約束した後に再会した、現実世界の病院でのこと。

武藤のそんな言葉に、まさかプロポーズの意味があったとは知らず、「そうなの?」と軽く頷いていた、あの時の自分。

"今の武藤"は就職、どう考えてるの?なんて、聞けるわけがなかった。]
(327) 2023/03/03(Fri) 12:05:16

【人】 黒崎柚樹


 ん……、だろうなとは思った。

["チョコ食いながらこれ飲むでもオレは構わない"という武藤の言葉 >>322 に、すごく知ってるよと頷いてしまいつつ、武藤の備蓄以外にこんなのも出てきた、と麦チョコの大袋も卓上に出しておく。

確かに酒と麦チョコは合うけどね。なんなら日本酒にもお似合いだし。

私は生野菜が好きだから、こういう時、すぐ野菜(か肉か)を出そうとしてしまうけど。]

 ……作れるものは、作るよ。

[何の情報も渡せていない返事をしてしまい、それじゃあまりにそっけないか、と。
でも何をどこまで言って良いのか悩んでしまう。この、なんにも知らない無邪気な武藤に。]

 普段の御飯もどっちかっていうと和食多いからな……。
 ぶり大根とかイカの塩辛とか。ああ、モツ煮とかも好きだけど。

[とはいえ、きゅうりや豆腐あたりも好物だから、ただ切って味噌つけるだけ、醤油と葱かけるだけ、みたいなものも多いけどねと肩を竦めた。

まあおおよそ渋茶色のものばかりで、後輩女子あたりが部室で話している、"異性を惹きつけるモテ料理"的要素は限りなく少ない自覚はあるし、惹きつけるべき異性も、私にはずっと存在しなかったので。]
(328) 2023/03/03(Fri) 12:05:50

【人】 黒崎柚樹


[よく笑う? >>323

そんなに笑ってはいないと思う。
もっと笑いたいのに、笑えていないとも思っている。

けど、武藤は、"よく笑う"と言ってくれて。
そんなに私、武藤の前では笑ってるのかな……と、思い返しても自覚は遠い。

不思議そうな顔になったり、笑顔になったり、今日の武藤は(いや、今日の武藤も)ころころと表情がよく変わる。

ごくほのか、緊張を緩める酔いの気配に身を任せて、武藤の顔を呆けたように見つめてしまっていたら、にょ、と眼前に手を突き出され、頬を軽く摘ままれた。 >>323 ]

 …………ちょ、……な、に……。

[頬を染めて身体を引くも、欠片も悪びれず、"象ではない"とか言ってくるし。

ねえ、今の話に象とか関係なかったよね??
なんでそう、へらへらと御機嫌に笑ってるかな!?]
(329) 2023/03/03(Fri) 12:06:24

【人】 黒崎柚樹


 武藤もよく笑うし、象ではないね。

[それはほんの意趣返し。
赤い顔は隠さないまま、でもしかめ面で、武藤の頬に手を伸ばし、むに、と強めに引っ張ってやった。

ばーか。
武藤の、ばーか。

人の気も知らないで。]

 温泉…………。

[でも続く武藤の言葉には、顔を強張らせた。

温泉、好きだよ。すごい入りたいよ。
でも男風呂に入るわけにはいかないし、女性トイレに行って悲鳴を上げられた経験二桁ある自分が、女風呂に行けるはずもなくて。

  いつか武藤と2人、
  貸切風呂みたいなのに行けたらなとは、思ってたけど。]
(330) 2023/03/03(Fri) 12:07:39

【人】 黒崎柚樹


 …………や、苦手なんだ。
 銭湯、とか。

[そんなんで運動部の合宿大丈夫だったのかとか、思われてしまいそうだけれど。
絞り出した拒否の言葉は、俯いた口から溢れて、カフェオレ色のお酒に溶けていった。]

 ……武藤は、温泉行ってきなよ。

[場所確認するとかなら、それは一緒に行くからさ。*]
(331) 2023/03/03(Fri) 12:09:04

【人】 武藤景虎


 地方だと車必要になったりするしなー。

[就職するなら大学周りの地域のが便利だよなと頷いて。

くっきーが免許持ってないことは知らないものの、あの近辺に住んでる知り合いは大体そんな急いで免許取ってるって様子もないから、余程車が好きだとか遠出が好きでもなければ必要ないんだろうという認識で。

結婚とかはわかんない>>327というのには、じゃあ今彼女いないんだと思いはしても、口には出さなかった。

そういう話題はオレからは特に提供できるものもないので、友達なんかと話していても聞かれない限りは答えないし。

就職についても似たようなものだが、どう考えてるんだと聞かれても“何も考えてねえな“くらいしか返せなかっただろう。]
(332) 2023/03/03(Fri) 13:53:05

【人】 武藤景虎


 えー、いいな。全部好きなやつだ。
 自分で塩辛とか作れるんだ?

[魚やイカも捌けるとは思いもしないまま、例えに挙げられた作れる酒の肴に感嘆の声を上げる。

とはいえ、自宅に招いといてなんか作ってというのも図々しいので、羨ましいという感想以外に他意はない。

ただ切って調味料かけたり薬味乗せたりするだけでもなかなかやらないから、それだけでもオレからしたら料理に思えると返して。

“異性を惹きつけるモテ料理“が何かはわからないが、そういうのを作れる恋人がいたら少なくともオレは嬉しいとは思う。]

 まあ、うち来た時にチョコしかないってことにはならんようにはしとく。

[卓上に出された麦チョコの袋を開けながら、おかず系にしても市販のものにはなるだろうけど、と謝っておいた。]
(333) 2023/03/03(Fri) 13:53:27

【人】 武藤景虎

[くっきーがよく笑うとは記憶にある短い間だけでも思っていたことだが、意識の中にそういうものだと定着しているのもあるのかもしれない。

此処に来てからはなかなか笑わないなと思っていたのもそのせいだろう。
料理中から食事を始めて以降、増えた気がする笑顔はなぜだか懐かしい感覚がする。

それだから機嫌も上向いていたのかもしれない、アルコールが回って良い気分になるのも加わると開いているテーブル分の距離が違和感に思えてきて、頬に手を伸ばしていた。

体を引かれても嫌だったかなとは特に気にすることなく。

赤く染まった頬は酒のせいだろうかと思ったものの、触れるまではそうでもなかったから照れてんのかなと思って。

思わずかわいいと口走りそうになったが、言ったらダメなんだったとは思い出すことくらいは出来た。]

 ん……、思ってること顔には出やすい方だが……、っふ……、ちょっといたい。

[オレがよく笑うというなら機嫌がいいということだろう。

少し強めに引っ張られた>>330のに、引っ張るならもうちょい優しい方がいいなと笑って少し身を乗り出す。

やっぱりちょっと遠いな?とは思ってしまった。]
(334) 2023/03/03(Fri) 13:53:59

【人】 武藤景虎

[くっきーはあまり温泉の話題に食いつかないなとは薄々思ってはいたけど、あからさま微妙な顔になるのに、あまり行きたくはなさそうなことは察した。>>330

銭湯とか苦手>>331というのは知らない人に裸見られたりそういうの嫌なタイプなんだろうとは、まあ、珍しい話でもないから。

合宿とかあるのに大変だなとは思いつつ、そういうのは我慢して入ってたのかなと結論づけた。]

 そっか、深夜とか早朝ならあんま人いないかもよ。
 夜強くないなら朝行ってみたら?

[夜一人で出歩くのは危ないし幾らか明るくなってからのがいいと思うがと付け加えて、袋から取り出した麦チョコを口に放り込む。

行ってきなよと言うのには、この後?と暫し逡巡した。]

 んー、場所確認すんのだけについてきてもらうのも悪いし、今日はやめとく。
 ユニットバスは慣れてるしな。

[それにオレが戻るまでにくっきーも眠くなるかもしれないし、帰ってきた時のバタバタした音で起こしても悪いので、とグラスを傾ければ馴染みのある香りの甘い液体を喉に流し込んで。]
(335) 2023/03/03(Fri) 13:54:34

【人】 武藤景虎

[でも、実際どのくらいゴツいかは気になるかも。
鍛えてるから筋肉とかすごいの?と、二の腕の辺りをぺたぺたと触ってみた。

確かに筋肉はついていても、ゴツくはないと思うんだけど。

鍛えてる友達なんかは割と見せたがるもんだけど、そうでもないんだな、とか。]

 まあ、温泉はくっきーが走りに行ってる時とか?にでも暇だったら見に行ってみるかな。
 あ、今日のとこは先入っていいよ。
 くっきーのが寝るの早いと思うし。

[敢えて一人になりたいとはオレはならなさそうだし、って誰かと話してないと死ぬわけじゃないんだが、ほんとに。]*
(336) 2023/03/03(Fri) 13:56:11

【人】 鈴木 深江


[本当にとって置きたかったものなど、
 もう疾うに朽ちている。
 ながく生きて来た中で、記憶以外は。

 抱えるには人間の手も心も小さすぎた。

 非現実的な不死と化生──…>>305
 片割れは元人間だ。

 今でも人間のつもりすらある。
 ただ、ながく生きているだけの人間。
 偶々運悪く人魚の肉を食らっただけの。

 嫁も子も居たが昔の話、
 探せば子孫がいるかもしれないけれども
 血を追ってもないため知る術はない。]
 
(337) 2023/03/03(Fri) 14:59:34

【人】 鈴木 深江


[死ぬ方法を探す最中に出会った狐と
 なんの縁だかこうして今を生きている。]
 
(338) 2023/03/03(Fri) 14:59:47

【人】 鈴木 深江


 今日は我慢か、
 まあせっかく金を払うんだ。
 そうせんと勿体ないか?。

 釣果ときたか。
 俺は元々プロだがの。

[冗談に笑いながら返し、けれど本業は海で行う漁業、漁師である。ハンデだと笑うも山の狐の方が川での魚捕りは有利かもしれない。つまり五分五分だった。
 コテージへと向かい辿り着くとかわいらしい建物だ。
 いろんな種類のコテージが集められているのだろう、はしゃぐ狐の姿は微笑ましい。これを見れただけでも来てよかったと思えている。]
(339) 2023/03/03(Fri) 15:00:07

【人】 鈴木 深江


 おむすびに住みたかったんか?
 海苔でまいてやろうか。

[ぐるりと動き回る狐をよそにコテージの扉を開け中に入る。山の奥より、いっそう木の匂いが強まった。すん、と鼻を鳴らす。何となく懐かしい気持ちだ。
 思ったよりも広い空間なのだろう、冷えて静かな空気の中を移動して、電気をつけて荷物を置いた。
 灯りをつけると静かな空気に温さが宿る。

 こんこんと音が聞こえ顔を上げると窓越しに見慣れた顔があり、なんだと笑う。要望通りに鍵を開け狐が滑り込むとまた窓を閉めた。

 窓の外には先ほど言われたウッドデッキが見える。
 なるほど、バーベキューか。いいな。

 食材も中にあると言っておったし夜はここで肉や魚を焼けるだろうか。そういやキャンプ場で焚火はまずいかもしれないし。川べりならば問題ないだろうか。注意書きがなければ良いのやも。後で確認してみるか。]
(340) 2023/03/03(Fri) 15:00:23

【人】 鈴木 深江


 ああ、結構ひろいぞ。
 あそこくらいの狭さなら、
 もう少し値引きしてもらわんとな。

[比べる先が悪いと返して建物内の設備を確認する。
 大まかに不自由はなさそうだと思った。うん、かなり良いな。贅沢すぎる気もするが、便利で悪い事はない。風呂やトイレの中までは見ていないが、場所だけは把握しておく。]
(341) 2023/03/03(Fri) 15:00:39

【人】 鈴木 深江


[ロフトと聞いて、ほお。と梯子を少し登る。
 頭だけでそこを覗くと確かに狭いけれど趣のあるスペースがあった。確かにこちらでも楽しそうだ。]

 こっちなら狐布団の出番か?

[この狭い場所にぎゅうぎゅうに狐の毛が詰まっている所を想像して笑う。得をするのは自分だけかもしれなかった。]
(342) 2023/03/03(Fri) 15:00:48

【人】 黒崎柚樹


["全部好きなやつ" >>333 ?だろうね。
ぶり大根と塩辛は、武藤のリクエストで作った酒のアテだもの。

最初は……なんだっけ、酒盗食べたいとか言い出したから作り方調べたんだけど、あれは発酵食品でマグロの内臓を1ヶ月塩漬けにして……みたいな品だったから「それは無理」ってなって。

塩辛なら作った翌日には食べられるからそれでいい?とこちらから言ったんだった。

材料からよく解ってなかったらしい武藤は、目の前でイカ捌いて見せたらやたら感心してたっけ。]

 いや、別にチョコだけでもいいし……。
 お邪魔する時には、何かアテ、持ってくし。

[実際、持って行ったし……と思いながら、開けられた麦チョコの袋と、流れるように手酌で注がれてるリキュールのおかわりをちら、と見やる。

ついでにとこちらにも注いでくれてるけど、明らか、武藤のグラスのは色が濃くなりつつあって。

そっと引き寄せて確認したラベルに記されたアルコール度数は、日本酒より少し強いくらいの値だったからいくらか安堵したものの、でも一瓶空ける勢いで飲んでいたら、さすがに酔うんじゃなかろうか。]
(343) 2023/03/03(Fri) 15:00:50

【人】 鈴木 深江


 そうだのう。

 せっかくの山の奥、
 夕日からのんびり眺めるのは
 悪くなさそうだなぁ。

[問いかけにはそう答え、羽織るものもそれぞれ一枚あれば事足りるだろう。大きい荷物は必要なさそうだ。鍵だけなくさないようにしていればいい。]

 山のてっぺんでも行ってみるか?
 いけるかは解らんけど。

[そうして色が重なり始めた空を見上げ、次に狐に向けゆるっと笑んで首を傾いだ。*]


 手でもつなぐか。
 ちびっこくなって、肩に乗ってもいいけどな。
 
(344) 2023/03/03(Fri) 15:01:02

【人】 黒崎柚樹


[だから、頬に伸びてきた手に、"やばい"、と思った。
それこそ、宅飲みの時がやばかったんだ。

2人で一升瓶+αくらい飲み干して、べろんべろんになって。
その時、酔った武藤はやたら触ってきたがるということを知った。

その後、うちの自宅で飲んだ時も、武藤の実家で飲んだ時も、まあまあそんな感じになって。

いやでも、武藤が、研究室の飲み会とか、サークル飲みや友人飲みで触り魔になっているという話は聞いたことはないから、私限定なのだろうとは思ってた……けど。

────男でもいいのかよ。


イラァとした気持ちが沸いてきたとしても、仕方がないと思う。

実際のところは、記憶が無くとも、身体が覚えている感覚が武藤をそうさせていたのかもしれないけれど、そのあたりまで私が察することは難しく。

沸き上がった怒りにまかせ、むに、と武藤へ伸ばしてしまった手は、それでもなんだか嬉しそうにされてしまった。

ばーか。武藤のばーか。]
(345) 2023/03/03(Fri) 15:01:22

【人】 黒崎柚樹


 そう?
 なんか、ごめん。

[温泉は、自分自身が大好きなだけに、"やめとく"とさらりと告げられた声 >>335 には申し訳なくなる。

確かに、人と顔を合わせたくないということでなら、早朝に行ってみれば良いことだし、幸い、自分は相当な早起き体質ではあるし。
"朝行ってみたら"の提案には素直に頷いたし、正直、嬉しそうな顔にもなってしまっていたと思う。

そうしているうちに、武藤のグラスにはまた新たな酒が注がれていて。
この程度で泥酔に至る彼ではないと知ってるから、特段口も出さなかったけれど。]

 …………ッ……!?

 !?!?!?!?!?!?

[でも何の脈絡もなく、スティック野菜に伸ばしかけた手を取られ、肘の上あたりをぺたぺたと触られた。

いや、他意が無いのは解るよ?解るけど。
他意ある時の触り方を、私は嫌というほど良く知って────。]
(346) 2023/03/03(Fri) 15:02:09

【人】 黒崎柚樹

 ────……ッ。

[ああ、私も酔ってるのかな。酔ってるんだな。きっと。
触られた拍子、引きずられるように色々記憶が蘇って、頬がぶわりと熱くなる。]

 な、んか……あ、つく、ない……?

[立ち上がりながら慌てたように告げるも、熱くも寒くもないよね快適だよね知ってるよ。おろ、と周囲を見渡して。]

 お、言葉に甘えて。
 先、お風呂使う…………。
 なんか、汗かいた、し……。

[言い訳にも説明にもなってない気がするけれど、どうしようもなく居たたまれない気持ちになって。
一人になれるところと言ったらバスルームくらいしかないわけで。

寝室に置いたドラムバッグから着替えを適当に取り出しひっつかんで、私はバスルームへと消えたのだった。

なんなんだよ、もう。
ほんと、もう、なんなんだよ……!*]
(347) 2023/03/03(Fri) 15:03:51

【人】 片連理 “椿”

  明日は何がいいかしら。
  ハムエッグかしら、ゆでたまごかしら、オムレツかしら。
  オムレツ……は、たぶん焼けないわ。スクランブルエッグにしましょう。
  菠薐草のソテーを添えて、ヨーグルトに苺のジャムを乗せるわ

[先に食べ終えた椿は、冷蔵庫の中をあらためて物色しながら歌うようにひとりごちている。
 “扉を閉めろ“のブザーが鳴って、ようやく両開きの扉をぱたりと閉じ、振り返る。]

  召し上がったら、お皿は流しに置いててくださいな。
  他のお部屋も、見てきますわね。

[そう言って、自分の皿を流しへと運び。]*
(348) 2023/03/03(Fri) 15:07:05
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a25) 2023/03/03(Fri) 15:08:05

【人】 緑山 美海

>>324
「·······欲しいに決まってるじゃん」


意地悪な言い方に少しむっとしたのも一瞬のこと、本音が零れれば嬉しそうにはにかみ。

「何だ、宗太郎も私と一緒じゃん」
「···お揃いのものを眺めると、何か幸せな気持ちになれるんだ」

きっと家にはお揃いのものでいっぱいなのだろう。
キーホルダーハンカチなどの小物類、マグカップなどの食器類、そして左手の薬指を彩る指輪まで。

私の日常は貴方との思い出の品で溢れている。

「お土産いっぱい買って帰ろうね」
「お揃いでも、そうじゃなくても、それを見ながら思い出話をいっぱいしたいからさ」
(349) 2023/03/03(Fri) 15:08:41

【人】 緑山 美海

>>325
隣でスモアを可愛がる
不審者
旦那に、ひんやりとした視線を向ける一幕があったそうだ。
なにやってるんだろ、あのひと······。


「やっぱり出来立てはいいよね」
「それ、美海の作る奴が一番っていつも言ってるじゃん?···他に褒め言葉のレパートリー増やしておいてよね」

意地悪な言い方だけど良い気しかしないもので、次々にスモアのおかわりを作っていったのだろう。
貴方に褒められると『もっと頑張ろう、美味しいものを作ろう』って思えるんだ。
だから···

「いつもいっぱい食べてくれてありがとうね、宗太郎」

軽くお腹が膨れれば昼間の疲れも相まってか、眠気が上がってくる。

「焚き火って暖かくて落ち着く、この薪が燃える匂いも結構好きかも」

ゆらゆらと揺らめく炎を眺めながら、そのうちこくりこくりと船を漕ぎだすのも時間の問題だろう*
(350) 2023/03/03(Fri) 15:11:36

【人】 武藤景虎


 え、持ってきてくれんの?
 なんか催促したみたいで悪いな。

[実際そんなつもりはなかったものの、何かアテを持ってきてくれるというのには>>343、わかりやすく嬉しそうな顔はしてしまった。

自分のグラスに注いだ酒の割合が濃くなっていっているのは、濃い方が美味いしと少しずつ調整していたつもりが段々と面倒になって来たのもある。

くっきーの分を足すときはちゃんと牛乳の割合は良い感じにしているつもりだけど、一杯目から甘そうにはしてたし。

大分気が緩んでいたのもあるかもしれない、機嫌の良いのに任せて手が伸びてしまっても他意はない。

ただ、なんとなく距離が遠いのが違和感で、それを埋めようとすることへの不自然さに意識がいかない程度には酒が回っていたのだと思う。

それでも、女だと認識をしていたら触ったりは出来なかっただろう。

“男でもいい“というわけではなく、男だと認識している故の気安さと、このくらいの距離感で接してもまだ遠いくらいの感覚で体が動いていた、とはオレ自身意識の外の出来事をくっきーに察しろと言っても難しいのは仕方ない。

オレもくっきーが内心で困惑したりイラッとしたりしているのには全く気づいてなかったし。
それはまあ、合流してからずっとなんだが。]
(351) 2023/03/03(Fri) 16:24:46

【人】 武藤景虎


 うん、オレも行きたくなったら行くし。
 今日はいいかなってだけで。

[温泉についてはまた明日以降行けばいいやの気持ちだったから、くっきーからの謝罪には気にしないでいいと返して。>>346

朝行ってみればと言うのに嬉しそうに頷く様子からして、温泉自体は好きなんだな、とは。

知らない不特定多数の人がいるような状況が入りづらいのだったら、人のいないような時間なら一緒に行っても大丈夫なのかなとは思いつつ、あまり早朝ではオレは起きられる気がしないな、とは。

伸ばされた手に触ってみたのも、服の下は結構厳つい感じなんかなと気になっただけではあるのだけど。]

 暑い?そんな感じしないが……?
 ああ、酔った?

[酔ってんのはお前の方だろと思われそうだが、自覚としては然程なく、水飲む?と席を立とうとして。

先に風呂に入ると言うのに、もう飲まなくていいの?とは聞いたけども、慌てたようにバスルームに入るのをキョトンとしながら見送ることにはなった。]
(352) 2023/03/03(Fri) 16:25:46

【人】 武藤景虎

[どうしたんだろうとは思いながら、グラスに残っていた大分濃くなったリキュールを飲み干すと、チョコやナッツはともかく、野菜スティックは残しても良くないなと口に運んで。

くっきーがシャワー浴びてる間に皿洗っとこうとテーブルの上を片付ける。
調理器具は料理中にほぼ洗ってあったし、フライパンに食器とグラスだけともなればそこまで手間でもなかったかな。]

 んー……、若干酔ってんな……

[水仕事をしていくらか冷えた手を頬に押し付けると熱を持っていたし、確かに最後の方は大分リキュール分高めの割合になってた気はする。

少しぼんやりもするので、顔洗っとこうとバスルームに向かった。

あ、くっきー入ってんだっけ。

そう思い出したのはドアノブを捻ってからで。]
(353) 2023/03/03(Fri) 16:27:47

【人】 武藤景虎


 悪い、一瞬洗面台使わせて。

[まあ、顔洗うだけだから問題ないだろうと、ノックなどをし忘れたことは謝っておこうと思いながらドアを開けた。

顔を洗わずとも酔いが覚めるようなことになるとは思ってもなかったし。]*
(354) 2023/03/03(Fri) 16:28:08

【人】 緑山 宗太朗

「へへへ……。」

『欲しいに決まってるじゃん』>>349


小さな声をきっちり聞いたら、
幸福が胸の中を満たした。


「ごめんって!」
ムッとした様子には、笑いながら手をごめんごめんと振った。
「俺もたまにはからかって見たかったの!」
許して貰えるかな?ごめーんと合わせた手の隙間からそちらを伺い見ていた。

「似たもの同士だな〜。」
よっこいしょっと椅子の背に深く凭れて呟く。
自分だけのものより、彼女と一緒の物を持つ、飾る事に落ち着きを覚えるようになってきた所だ。
一緒のハンカチ、イニシャル付きのマグカップ、色違いだけど柄は同じなお茶碗とか。

俺の日常には常に、横に座っている片割れの存在を意識するような物で溢れている。
(355) 2023/03/03(Fri) 17:03:14

【人】 緑山 宗太朗

「お土産な、どうせならここならではって物欲し〜……」

「……っていうか美海、もう帰った時の事考えてる感じ?」>>349
「キャンプはまだ始まったばっかりだぜ?」

くすくすと可笑しそうに笑った。
今がちょうど、 『帰った時にいっぱい話せる思い出話』 の1つを作っている所だったものだから、つい。

「帰る時の事考えるの早すぎ?まだバーベキューもしてないんだぜぜ!」
「帰りがけはいっぱい買おうな〜」

帰りは行きの荷物にプラスして、沢山の土産物の重みと闘うことになりそうだ。張り切らねば
(356) 2023/03/03(Fri) 17:04:42

【人】 緑山 宗太朗

まるで不審な動きをする人を、遠巻きで見守るような目を向けられていたとは露知らず。>>350

「ん〜、スモアちゃんは美味しいね〜」
とノリだけは良く……。それもあと、(1)1d3回繰り返したら飽きて辞めただろう。

「レパートリー?」
首が傾いた。語彙がないというのは、こういう時に困る。

「えーっと……例えばどんなの?お嫁さんが作る飯が美味くて今日も最高、とか?」

助言を求めながら、似たような意味の言葉を口に。"美海"の部分が"お嫁さん"に変わって、ちょっと長くなったやつ。

>>350 「……うん?うん。」

作られたスモアを あ〜 と口に運び、感謝をされてちょっと静止して、きょとんとしながら頷いて……ちゃんと口の中に入れた。
もぐもぐ。
(357) 2023/03/03(Fri) 17:06:13

【人】 緑山 宗太朗

「美海が作ったもの、俺が残すわけないじゃん。
……感謝するようなことじゃないだろ〜?」
さくさくごくり。食べ終わってからもう一度首を傾げた。

「俺が太ったら美海のご飯が美味しいせいなっ!」

と、いつかの貴女が心の中で思ったかもしれない事を、口に出した。 >>103 人のせいにする悪い男。

まぁ、今より太る気なんかないけどね。ずっと健康的な、かっこいい旦那さんのままで居たいしな!
(358) 2023/03/03(Fri) 17:07:09

【人】 緑山 宗太朗

「たまにパチって音するのいいよなぁ」 >>350

炎の方から漂う暖かい空気、うるさくない自然の音、光の少ない空。
落ち着くなぁとコップを傾けたらもう中の液体が無くなっていた。

もう1杯飲めるかな。
ヤカンをもう一度手にかけようと動いたら、隣で船を漕ぎ出している所を見た。

美海〜?
」と小さく声をかけてみるけど、そのまま眠りそうな様子なら。
火の始末をしてからテントの方へ運ぶつもりだ。*
(359) 2023/03/03(Fri) 17:08:00

【人】 一匹狼 “楓”

[彼女が次のメニューを楽しげに言い連ねるのを聴きながら、ゆっくりと食事を終える。>>348
 卵料理ばかりなのは卵が食べたいのか使ってしまいたいのか、どちらなのだろう。そんな些細なことを考えながら、歌うような声に耳を傾けていた]


  ああ、行ってこいよ。


[気にする風もなく声をかけて彼女を見送る。
 口ぶりからするに彼女は自分で洗うつもりなのだろう。
 けれど料理をほとんど任せきりで、洗い物までさせるのが気が進まず、彼は下げた食器を全て自分で洗った。彼女が使ったものも含めて]
(360) 2023/03/03(Fri) 17:10:06

【人】 一匹狼 “楓”

[食器を洗い終える頃、彼女は戻ってきていただろうか。
 戻っていたならその後どうするかは彼女次第になるかもしれない。

 もし戻らなかったなら、彼はコテージ内探索がてらに彼女の姿を探すだろう]**
(361) 2023/03/03(Fri) 17:10:30

【人】 黒崎柚樹


[結果的に、後片付けを全部任せてしまったのは申し訳ないと思う。

武藤がきゅうり好きなのは知ってたから、野菜は人参とセロリを多めに口にしていたけど、でもいくらかまだ残ってたし……まあ、ナッツとチョコは湿気ないようにだけして片付ければ良いだけの話だけれど。]

 …………しっかりしようよ、私……。

[水浴びをができるほどの気温ではないけれど、体温以下くらいのぬるま湯を頭から浴びながら独りごちる。

私を男と思っている武藤を、困らせるようなことはするまい、言うまい、と思っていた。

この状況は、武藤が望んだことかもしれなくて。

つまり、彼の表の言動がどうであれ、深層心理では、私を好きにはなりたくなかった、恋人同士になったことを後悔していた、そも、女と知りたくはなかった────みたいなことではなかったのでは、と。

この"キャンプ"が何日続くかは解らないけれど、この場に居る間に決着つけろということなんだろうなとは、思っていた。

それが人ならざるものの仕組んだことか、武藤本人が仕組んだことかはわからねど。]
(362) 2023/03/03(Fri) 17:20:31

【人】 黒崎柚樹


[ともあれバスルームに入った以上、全身を洗って、頭が冷えたらさっさと出よう、とは。

自慢じゃない(全くもって自慢じゃない)けれど、ほぼ真っ平らな胸にスポブラつければ、寝間着のジャージ上下姿でも体型から女と解る人はそうそういない。

半年前の武藤は私が告白する前に私が女だと知ったけど、それは見た目からじゃなく、私が「私」と口にしてしまったからだ。

一人だけ、研究室が同じゲイの先輩に、見た目だけで女と看破されたことはあるけれど、見た目で解った人は、本当、そのくらいしか存在しない。]

 ………………。

[こういうのも"半年前の"なんだな、と小さく溜息を吐く。

水着に似た素材のスポブラと、綿のショーツは当然ながら"上下お揃い"なものではなくて、それはそういったものに頓着しなかった──する必要があるとは思っていなかった──半年前に私がしていただろう選択、そのままの旅行荷物。

最近は、武藤のためにも女の子を頑張ろうって、"寄せて上げる"系のとか、お揃いのショーツとかを身につけるのが常になっていたから、いっそ懐かしい気持ちで足を通す。

浴槽から出てバスマットに足を下ろし、バスタオルは洗面台の縁に引っかけて。

そして、スポブラに首を通そうと両腕上げた最悪のタイミングでガチャリとバスルームの扉が開けられたのだった。]
(363) 2023/03/03(Fri) 17:20:55

【人】 黒崎柚樹


[うん。
鍵なんか、かけてないよ当然。

そういうところの警戒心が足りないのだと、武藤には幾度も幾度も言われ続けていたことだけど、武藤相手に警戒心を抱けというのも無理なお話で。]

 ………………ぁ……、

[視線がいくらか下を彷徨った武藤と、かちりと目と目が噛み合って。

私ときたら、絹を裂くような悲鳴が出ることもなく、硬直したまま、晒した肢体を隠すこともなかった。
やかましいのは、"見られた"とばくばくし始めた己の心臓くらいのもの。

武藤は何か言ってたのかな。
でもあんまり私の耳には届かないまま、ぱたりと扉が閉められる。

思考も身体の硬直が取れるのに、それから何秒必要だったのかも、判然としない。頭の中がろくに動かないまま、のろのろと無表情で身支度を調えて。

髪からはぽつぽつとまだ滴が落ちてきていたけど、構いやしないと、ジャージの肩にバスタオルを羽織った状態でバスルームを出たのだった。]
(364) 2023/03/03(Fri) 17:23:02

【人】 黒崎柚樹


 ────……武藤。

[武藤、どこに居たんだろ。ベッドルーム?ダイニング?
どこであれ、私は武藤の元に近寄って、囁くように、「ごめん」と告げた。]

 ごめん。黙ってて。

[俯いたら、頬にかかった髪からぽたりと滴が落ちていく。]

 いつか言わなきゃとは、思ってた……んだけど。

[懺悔の言葉は、半年前の武藤へ告げるもの。

あの時は、言う前に武藤には気付かれてしまっていたけれど、でも、仲良くなってからずっと、自分から言わなくちゃとは思っていたんだよ。あの時。]

 私、管理小屋に行って、別のコテージ借りられるか聞いてみる。

[だって武藤、女と一緒の部屋でなんて、眠れないでしょう?
そういうことも、私は良く、知ってるんだから。*]
(365) 2023/03/03(Fri) 17:24:42

【人】 武藤景虎

 
 あ、わり……、
 …………??

 ────…………ッ?!?!?!

[ドアを開けた瞬間、目の前に人影があるのに気づくと、ああ、上がったところだったのかと謝りかけて。

視界に映った光景に凍りついた。>>364

一緒理解が追いつかないままに、上から下まで視線を巡らせてから視線を上げると、目が合った先で同じような表情をしていたと思う。

一瞬で血の気が引いた後、顔に血が上って熱くなる感覚がして。

人間の顔色ってこんなに瞬時に変わるものなのかというくらいに、青くなって赤くなるという、はたから見たら面白いことにはなっていたと思う。

いっそ悲鳴でも上げられるか殴られるか蹴られるかしてもらった方がよかったかもしれない。

此方を凝視したまま動かないくっきーと見つめ合っていたのはそう長い時間ではなかったはずだが、やけに長く感じた。]
(366) 2023/03/03(Fri) 20:04:07

【人】 武藤景虎


 …………ごめん。

[掴んだままだったドアノブを押して、静かにドアを閉じると、足早にバスルームの前から立ち去る。

えっ、どどどどどうしよう。

なんで鍵かけてないんだよというのは、勝手に開けたオレが悪いにしても。

余程男として認識されてないか謎に信頼されてるんだろうか。
どっちにしたって複雑なんだが?

とにかく今は気まずくならないためにも出てきた後にどう接するか考えとこう。
全然頭が回らないけど。]
(367) 2023/03/03(Fri) 20:05:07

【人】 武藤景虎

[ちゃんとは見てないから大丈夫だ、気にするな、って言ったら信じるだろうか。

おそらく顔と態度に出るからすぐに嘘だとバレる。
明らかに上から下まで見てしまったのも気づかれてる、多分。

何ごともなかったような顔をしておく、のは無理だ、多分。不自然すぎる。

いっそ見慣れてるから大丈夫、オレは気にしてない、って言う……??いや、クズすぎるだろう、大嘘だし。

壁に頭でも打ち付けたら見たことは忘れられないだろうか。
……忘れたくはないな、違くて、見たものの話じゃなくて!
漸くわかった事実の方は忘れたくないという意味だから。

ああもう、くっきーはオレを殴っていいよ、ほんとに。]
(368) 2023/03/03(Fri) 20:05:38

【人】 武藤景虎

[思考がまとまらないまま、なるべく遠くの方までと思いながら、早足でベッドルームの突き当たりまで来てしまったので、壁に背をつけると顔を覆ってその場にズルズルと腰を落とした。

動揺しまくってはいるが、それは女子の裸?半裸?を目の当たりにしたからで、実のところ、くっきーが女子だったという点についてはそこまで動揺していない。

むしろ、感じていた違和感の半分くらいは解消された気がして、何かひとつのピースがあれば諸々腑に落ちると思っていたものがすとんと受け入れられる気がしたくらいだ。

あんな形でなければきっと、もっと冷静に受け止められていたんじゃないだろうか。
その場合多分オレは、本人が話すまで黙ってると思うけど。

でも、どうしてくっきーはオレが男だと思ってることを訂正してこなかったんだろう。

まあ、そうか。
男と二人で泊まる状況とか、どう考えても女子の立場からしたら怖いだろえし、こいつ私のこと男だと思ってるしその方が安心だなと思ってのことなら正しい判断かもしれない。

それにしても、ベタベタ触ったりなんだりしてしまったことは悪かったな、とは思う……し、思い出したら恥ずかしくなってきた、助けてくれ。

でもそうなると、あの約束もなかったことになるのかなと思うと、それは嫌だなと思った。]
(369) 2023/03/03(Fri) 20:06:18

【人】 武藤景虎

[ぐるぐると考えてたら呼びかける声が聞こえて>>365、びくりと肩を揺らす。

何か言おうとする前に、何故かくっきーが謝りだして、正直言ってる意味がよくわからないまま、言葉が途切れるまでは黙って聞いていた。]

 えーと、ごめん、
 何でくっきーが謝ってるのかはわからないんだが。

 謝るのはオレの方なので。
 その、ノックもなしに開けて悪かった。

 あと、いろいろとこう、ベタベタと、
 触って、しまってだな……?

[先に男だと思い込んでいたのは此方だし、くっきーが謝る理由は特にないと思う。

別のコテージを借りられるか聞いてくる、というのには、あからさま複雑な顔はしてしまった。
それは、元々女子と一緒だったりしたら、オレがやろうとしていたことではあったけれど。]
(370) 2023/03/03(Fri) 20:07:14

【人】 武藤景虎

 
 ……いや、いいよ。このままで。
 くっきーが女子だからって何か変わるってわけでもないし。

[それは実際のところそうだ。
変に意識して仲良くなった関係が壊れるのは嫌だし、知ったところで壊れるとも特には思ってない。
女子だとわかったことで急に意識し出すのは正直キモいと思われそうなので意識しないようにはしたいけど。

何より、このままいつもみたいに距離をあけて踏み込まないように踏み込まれないようにするのが一番自分に優しいとはわかっていても、そうしたくはなかった。]

 ここで部屋を分けたら気まずくなって話しづらくなりそうだから……、その方が嫌、だな、と。

 大丈夫、寝てる間はベッドから出ないし、いや、トイレとか起きたりするかもだけど、あーー、くっきーのベッドの陣地には足を入れないので……。

[こう言ってくる男がいたら基本信用しない方がいいとは言ってやりたいが、今まさに自分が口に出してるのでどうしようもない。
いや、ほんとに陣地を越えるつもりはないから。]

 まあ、くっきーが無理、というなら、うん、別の部屋でも……、とは、思うが……。

[寝れるかどうかはわかんないけど、気まずいまま別れた方が、眠れない気はするので。]*
(371) 2023/03/03(Fri) 20:08:18

【人】 片連理 “椿”

[リビングのソファに引っ掛けた上着を取って、ウッドデッキに降りてみた。

 外は涼しい風が吹いている。実に過ごしやすい気候だ。
 しかし、一体今がいつの季節なのか、どうにも特定し難い。
 楓に初めて会ったのは冬だったような気がするが、時間の感覚が曖昧な椿にはあれからどのくらいの時間が経っているのか、よくわかっていない。ここに来るまでに見た木の葉の様子はどうだったか思い出して見ようとしたが、それももう記憶に靄がかかったようになってよく思い出せはしなかった。

 デッキには階段がついていて、ここから直接外に出られるのだが、一歩外に出た先は、恐ろしいほどに暗い。
 遠くにぼんやりとした明かりのようなものが見える気はするのだが、少なくともこの建物の周りは随分暗い。まるでそこだけを切り抜いて闇に貼り付けたかのようだ。

 階段を下りるのはやめて、デッキをぐるりと一周しただけで室内に戻る。今度はもう一度階段を上がって二階へ向かった。ホールにはリビングにあるのと同じ、やわらかそうなファブリック地のソファが置いてある。三人掛けほどだろうか、ゆったりとした大きさだ。

 寝室の中も覗いてみる。ベッドが三台並んでいて、どれもきっちりアイロンのかかったシーツで整えられている。まだ使われた形跡はない。

 上着を部屋の隅にある外套掛けに掛けて、奥の梯子を上る。屋根裏は部屋というよりは物置で、壁際にローチェストがいくつか並んでいる。中には衣類とタオル。便利ね、と呟いて、そこから数枚を選んだ。]
(372) 2023/03/03(Fri) 20:49:33

【人】 片連理 “椿”

  お皿、洗ってくださったの?
  ありがとうございます、わたくし、やりましたのに。


[カウンターの向こうから、椿が身を乗り出している。
 先程までとは違って、赤くて太いボーダー柄のワンピース姿に変わっていた。
 サイズが少し大きいようで、袖は折られているし、裾は踝を超えて床ぎりぎりまでの長さがある。ふわふわとした素材で、首元にはフードもついていた。
 グレーの髪はタオルに包まれて頭頂にまとめられており、項の後れ毛くらいしか見えておらず、肩のあたりにはまだほんのりと湯気が漂っている。]


  シャワーも使えるみたいですわね、
  お着替えも用意されていますのよ、
  屋根裏に色々と。ご覧になるといいわ?


[にっこりとして、椿は天井の方を指差した。]**
(373) 2023/03/03(Fri) 21:02:10

【人】 一匹狼 “楓”

[椿と初めて会ったのは、楓の感覚では秋のことだった。>>372
 過去の出来事ではあるが、それほど昔という気はしなかった。

 ここまでの旅路では冬枯れの木を見た気はするのだが、真冬ほど寒かった記憶もない。
 しかし細かいことは朧げで、今がいったいいつなのか、彼も把握しきってはいないのだった。

 記憶がはっきりとしているのは湖からこの小屋までの道程だが、季節は判然としなかった。過ごしやすいことだけは確かなのだが。
 日が暮れて随分経った今なら、夜風もいくらか冷たくなっているのだろうか]
(374) 2023/03/03(Fri) 21:41:00

【人】 一匹狼 “楓”

[食器を洗い終え、拭き終わったあたりで彼女に声をかけられた。>>373
 カウンターの向こうを見てみると、どうやら風呂上がりらしき彼女の姿があった。そういえばバスルームから音がしたな、などと思い返す]


  ……、任せきりってのも落ち着かねェから。
  じゃあ……見に行ってみるか……。


[なんとなく彼女が直視しづらくて視線を逸らす。
 『マイペースな女』というのが彼の内心の感想だった。
 彼女らしさを感じる部分でもあるのだが]
(375) 2023/03/03(Fri) 21:41:16

【人】 一匹狼 “楓”

[キッチンから出ようとしたとき、視界の隅に映った彼女のワンピースの裾が床ギリギリなのに気がついて>>373


  裾踏んで転ぶなよ。


[彼女を見やって一言だけ告げると、螺旋階段へと足を向ける。

 言った通りに屋根裏を覗いて、緩めの長袖Tシャツとイージーパンツを選んだ後、戻ってきてバスルームに入るだろう]**
(376) 2023/03/03(Fri) 21:41:27

【人】 天原 珠月

[ふぅん、なんでもないのか。>>292
妙に気になってしまったが、脇をくすぐって吐かせるという昔のやり方をしている暇はなさそうだ。
質問の答えに関しては正解!と笑ってみせる。
一個ってどっちを数え忘れたの?とジト目もありつつ。]

 新月の夜でも、ここにふたつも月があるってこと。
 これはどっちか攫われちゃうかもねぇ。

[わざとらしく顎に指を添えて。
世の中にどれほど月の文字を持つ人がいるかという話でもあるけれど、実は一緒の文字が入っているのはお気に入り。]

 ……うんうん、そうそう。

[壁一枚あるかないかの違いは、ちょっと、なのか。>>293
男女というくくりで考えるとそんなわけはないだろう。
ただそこに幼馴染という関係性と、過去にベッドに潜り込んだ回数と、今気恥ずかしそうにしたら幼馴染はどんな顔してくるんだろうと一瞬思ったなんて認めたくない、を含めると、ちょっとという表現が適切と頷くことになる。

向こうも納得しているようだ。なら、いい。]
(377) 2023/03/03(Fri) 21:48:07

【人】 天原 珠月

[恒例の幼馴染的やりとりの後。
仰せのままに、なんてのたまう姿>>294にため息ひとつ。]

 王子としてはマイナス30点、騎士としてはマイナス5点!

[とても偉そう。]

 料理人としては99点だから許す!

[デザート楽しみにしてるんだからね!と。
渡されるものをほいほいと胸元に抱えていき、飲みたいとねだったぶどうジュースにもちろんと笑顔で頷く。>>295
見た目はワインのボトルのようなオシャレなデザインで、正直、味というよりそちらに惹かれてしまったのだ。
来年のキャンプでは自分もお酒を飲める年齢になっているが、幼馴染はもう大丈夫なのだし、飲んだりするのだろうか?
お酒が強いとか弱いとか、どっちだったっけ。]

 こっちから勧めてあげれば良かったかなー。
 バーベキューにビールとか最高みたいに聞くし。

[あ、なんならコテージの冷蔵庫に完備されていたりして。
それなら後でせっかくだし飲んだら?と言ってあげよう。]
(378) 2023/03/03(Fri) 21:48:41

【人】 天原 珠月

[しっかり軍手をはめてその地に立つ。
もう慣れたもので、手早く木炭も並べられるし、新聞紙の効率のよい丸め方に設置方法も熟知しているのである。
火を起こすことに関してはエキスパートかもしれない。

では、何かを焼くことに関しては? 
それは……炭を食わされるのでは、と幼馴染と幼馴染の父を青ざめさせた過去が教えてくれるだろう。

幼馴染の声が背後から聞こえる。>>297
職人の背中を見せた後、サムズアップでにかっと笑った。]

 こんなもんよ。

[良い感じに燃え上がる火が涼しくなってきた風にちょうどよく、明るく照らされる部分は少し熱い。
まず彼が運んでいる料理を興味津々に覗き込む。
バケットとカラフルなタルタルソースに、お魚はマグロかな?
おおーと素直に歓声を上げるのは少し子供っぽい。]

 ソース、これ、パプリカ?
 
[ちゃんと色合いまで綺麗でワクワクする前菜だし、緑のピーマンが入っていないのもとても素敵だ。]
(379) 2023/03/03(Fri) 21:49:29

【人】 緑山 美海

>>355
小首を傾げて、手の隙間から覗き返す。

「···怒ってないよ?」
「このくらいで怒らないってば、こういうやり取りもイヤじゃないし」

女の言う『イヤじゃない』は『好き』という意味なので、気にしないで欲しい。
もの言いや態度が素直ではないのだけなのだ。

「ふふっ、確かにそうだった」
「···綺麗な夜景を見るとお仕舞いって気分になっちゃう、今日はお泊まりだったね」

まだ初日。
明日にはバーベキューや特別なお散歩もする予定だし、貴方とお酒を飲むこともやっていない。

「また明日も綺麗な星空が眺められるといいな」
(380) 2023/03/03(Fri) 21:59:53

【人】 緑山 美海

帰りの荷物はきっと半分こ。
『宗太郎とお揃いで嬉しいな』っと笑いかければ、きっと優しくて単純な貴方は持たせてくれる、とお嫁さんは馬鹿なことを考えているみたい。

>>357
「それさっきと一緒じゃん」
「···んー、そうだな。例えば、ね」

自分が言われて嬉しい言葉を思い浮かべ、だいぶ躊躇した後に、口を開く。

「········愛してる、とか、好き、とか」


もごもごと小さな声だったので貴方の耳にちゃんと届いてたかは、わからない。
(381) 2023/03/03(Fri) 22:01:32

【人】 緑山 美海

>>358
「ふふっ、やっぱりありがとう。感謝させてよ、嬉しいんだからさ」
「安心して、宗太郎が太らないように毎日ちゃんと考えてるんで」

いいお嫁さんに感謝してね。
そんなやり取りをしているうちに時間は過ぎていく。

>>359
暖かい空気に静かな場所、落ち着くいつもの珈琲の香り。
眠たくなる条件は充分に揃っていて、瞼が段々と重くなっていった。

声を掛けられれば、「うん」と頷きを返し。

小さな欠伸をすれば、テントの中のベットに戻ろうとするだろう。
甘えてもいいのなら、貴方に運んで貰おうかな。お願いしてもいい?*
(382) 2023/03/03(Fri) 22:02:42

【人】 黒崎柚樹


[武藤はずっと私のこと、男だと思っていて。
そして私がそれを知りつつ、訂正してこなかった >>369 理由。

この不思議なキャンプ場に来てからの私の思いは全く別にあるけれど、半年前にそうしていたのは、"一番、何も言われないで済むのがこの形だった"から。

女の子みたいな格好して、女装かと言われるのが面倒臭かった。

自分の身体と顔に似合うのはこういうのだからと、男っぽい格好のまま自分は女だと言えば、LGBTがーとか、ジェンダーがーとか、自分はそうとは思っていないレッテルを貼られてしまう。何枚も。
それをまた否定するのも面倒で。

────色々全部が、面倒だった。

そういうのを気にしない、私を私として見てくれる人を探すのすら面倒と思っていたくらいには。

正直なところ、男の人を怖いと思ったこともなかった。

自分にそういう欲を向けてくる男なんて居るわけないと思っていたし、居たところで、いくらでも抵抗も撃退もできるだろうと。]
(383) 2023/03/03(Fri) 22:03:41

【人】 黒崎柚樹


[バスルームから出て武藤の姿を探すと、ベッドルームの隅で顔を覆っていた。 >>369
困惑極まれり、という時に、彼が時々する仕草。

ごめん、驚かせて。武藤が気付くまでは解らないようにしておくつもりだったんだけどな。]

 …………え……?

[半年前も武藤は言ってた。
黙っててごめん、と言った私に、「何がごめんなんだ…?」って。

今も武藤は同じ風なことを私に真っ直ぐ告げてくる。
記憶が無くても、私のことを好きじゃなくても、武藤は武藤で、そんなことに、私は泣きたくなってしまう。]

 や……そんなのは、

[気にしないでいいよ、と首を横に振る。

ノックしないでドア開けるのは男同士なら不思議でもないことだし、触られるのも嫌なわけではなかった。
でも知ってしまった以上、武藤は私とは居たくないだろうなと思った────のだけど。]
(384) 2023/03/03(Fri) 22:04:15

【人】 黒崎柚樹


 …………?良いの……?

[コミュ強でやたら友人が多い武藤(以前見せてもらったLINEグループは呆れるほどの数があった。未読バッジの数もすごく多かったけれど)は、でも、ある一線以上には人を踏み込ませない人で。

一人暮らししているマンションへ人を呼んだのは、男を含めても私が初めの1人だと言っていた。

言葉を交わせば交わすほど、警戒心の強さが見えてきて、同時に、人に対する臆病さも透けて見え。

なんかね……自分と似てるなと、思ったんだ。

そう気付いた時には、好きになっていた。

その武藤が、"このままでいい"なんて言ってきたから、私は心底驚いた。

今の武藤にとっての私は、まだそこまで深く踏み込み踏み込まれた存在では無いはずなのに。]
(385) 2023/03/03(Fri) 22:04:32

【人】 黒崎柚樹


 ん……私、も。
 武藤とこのまま気まずくなるのは、すごく嫌だ。

[多分、武藤には相当に口にするのが難しい言葉だったと思う。

"気まずくなりたくない"という、自分の弱さを晒すような本音を出すことは、きっと、武藤にはすごく勇気の要ることで。

だから私も本音で返した。
私も武藤と一緒に居たい。武藤が嫌でないのなら。

でもこの男は、その後もこちゃこちゃと陣地とか何とか言い募っているものだから、思わず笑い出してしまった。]

 や、まあ、"陣地"は……そんなに厳密でなくとも……?

[ベッドから出ないとかトイレ行かないとか、そんなことまで考えなくて良いことなので。うん。

いや、この場合、警戒心を持つべきは私の側なのだけど、ていうかこの武藤とえっちすることになったりしたら、それは浮気になるのかな?いや、しないけどね?でもね??貞操観念的には、同じ部屋で並んで寝るのも案外だめだったりするのかな???

武藤の混乱が伝染したのか、私の側もおかしな考えてで頭がぐるぐるし始めてしまったのだけど。]
(386) 2023/03/03(Fri) 22:05:12

【人】 黒崎柚樹


[ああ、でも、伝えたいこと、あったな。
これは言っておかないと。

床にぺたりと座り込んでいる武藤と視線を合わせるように、私もしゃがみ込む。

また前髪から水滴が落ちて、いい加減、私も髪をちゃんと拭くべきだな、どれだけ動揺してバスルームを出てきたんだかと苦笑しながら。]

 これだけ言っておくね。

 私は武藤をキモいとか、思わない。

 何考えても、何言っても、何しても、絶対思わない。

[ああ、やっと武藤の目をちゃんと見られた気がするよ。

男と思われたまま、否定せずに居続けるのはそれなりに辛くはあったものなので。

言いたいこと言ってにっこり笑った後、まだぐしょぐしょなので髪乾かしてくるねと、私は再びバスルームへ消えたのだった。**]
(387) 2023/03/03(Fri) 22:05:38

【人】 天原 珠月


 んー、ひとつ、いただきます!

[バーベキューの材料運びを手伝おうとしたものの我慢できなかった様子で、バケットにソースとお魚をのせて、口に運ぶ。
んんっと瞳が丸くなり、眉が寄せられ、頬が紅潮していく。
例え一瞬前までぶすくれていても、幼馴染の料理には敵わなくて、みるみるうちにふにゃっと緩んでしまう。
ひたすら無言でもぐもぐとし続けているのだが、表情が言葉より雄弁なのはいつものことだったろう。]

 おいしい。雅空兄ぃ、これ最高に美味しい。

[料理を讃える言葉だけは控えめにしない。
美味しかったら素直にそう言うのは、反抗期だろうが思春期だろうが、ぶっきらぼうな言い方になろうが。]

 4面を焼く。なるほど?

[すごい、お肉の塊って意外と迫力があるものである。
アルミホイルで包むということは、直火で中まで火を通す必要はないと言うことだろう。
いや、そもそもこの厚さだと無理か。うん。
私に焼かせようなんてさすが良い度胸をしている幼馴染だ、と楽しくて少し危険なバーベキューの始まりだった。*]
(388) 2023/03/03(Fri) 22:06:25
村の設定が変更されました。

【人】 片連理 “椿”

  いってらっしゃいまし。


[転ぶなよ、の声にはワンピースの両脇を摘んで持ち上げ、舞台役者がするようなお辞儀をしてみせた。

 一人になってから、湯を沸かして棚で見つけた茉莉花茶を淹れた。
 濃いめに淹れてから水を足して少しぬるめの温度に調節する。
 このやり方は片割れに教えてもらった気がする。よく、寝るまえに二人で茶を飲んだ。
 いつでも緊張状態だったわけではない。落ち着いた日々もそれなりにあったはずだ。それがいつ崩れるか予想がつかなかっただけで。あらためて、過ぎた日を懐かしく、寂しく思う。

 大きな花柄のマグカップを持って、二階のホールへ移動した。大きなソファの端に座る。思った通り、やわらかくて座り心地がいい。

 楓に対しては、今はできるだけ楽しげに、人間のように振る舞おうと努めてはいる。
 どうやっても愉快ではない話をしにきたのだ、そうでないときくらいは楽しい方がいい。椿には椿の目から見たものしかわからないし、そうでなくても気分が目まぐるしく変わってしまうから、楓がどう感じているかについては想像することも難しいのだが、椿の方は楓を好ましく思っている。彼は飾らず、真っ直ぐで、強い。そういう部分に、素直に憧れを感じる。たぶん、以前もそうだった。

部屋着がふわふわで、茶が温かくて、だんだんと瞼が重たくなってくる。
やがて椿はそばのローテーブルにカップを置いて、ソファの肘掛けにもたれてうとうとし始めた。]**
(389) 2023/03/03(Fri) 22:23:08

【人】 一匹狼 “楓”

[彼の入浴はいつも烏の行水。
 今夜もそうするつもりだったけれど、用を済ませて出ようとしたとき、湯気で曇った鏡に目が留まった。

 濡れた手で拭ってみると、映り込む姿は当然のように水滴で歪んでいる。

 鏡の中の自分の輪郭を、震える指先で静かになぞった]
(390) 2023/03/03(Fri) 22:51:07

【人】 一匹狼 “楓”

[バスルームから出てみると、彼女の姿は無かった。
 それを気には留めずにキッチンで水をグラス一杯飲み干して、再び螺旋階段に向かう。

 2階ホールに出てみると、ソファに沈む彼女の姿があった。>>389
 よく見ると眠りに落ちかけているようで]


  椿、寝るならベッドにしとけよ。


[起こすつもりで、少しだけ声を張った。
 彼女にとっては聞き慣れた声音であろう。大勢相手に重要なことを話そうとすれば、どうしてもそういう声になる。

 彼女に声をかけた後、彼はまっすぐにベッドに向かった。
 >>121自分の荷物が脇に置いてある、一番出入り口から遠いベッドだ]
(391) 2023/03/03(Fri) 22:51:30

【人】 一匹狼 “楓”

[楓にとって椿とは、気が合う人、護りたい人、謎多き人、そして……他に想い人のいる女性。>>389
 好意的に思ってはいるが、一歩引いたところから見ている部分もあった。

 彼女にどう思われているか、彼は完全に把握しているわけではないものの、悪しからず思われているのは感じている。
 けれど彼女に対し踏み込んで近づく気は、今のところ、あまりなかった]**
(392) 2023/03/03(Fri) 22:52:59

【人】 緑山 宗太朗

『イヤじゃない』>>380 に、ニコニコを返した。
「そう言ってくれると思ってた!」と上機嫌。ちゃんと謝りはすれど、そこに深刻さはなかったのかも。

「絶対見れる……いや!
見せるし!


絶対!と何故か気合を入れた。天候は人の気合いではなんともならないが。
しかし、暫くは晴れと天気予報で見た気もするし大丈夫だろうと思っている。
緊急事態(?)には、晴れ乞いなどを行う男の姿が見える可能性もあったりはする。

荷物の提案も、それ >>381 ならすんなり飲むだろう。
この男は単純で、更に"お揃い"という言葉と"半分こ"に弱いのだ。
(393) 2023/03/03(Fri) 23:28:33

【人】 緑山 宗太朗

「なんだよぉ、代案を教えろよぅ!」
強請った。自分のじゃさっきの >>357 が限界で、代わりを出すのには……国語辞典を読む必要がありそうだったから。

そして、例えばで出された言葉達にほーと口を開けて。
「そんなんでいいの?」
きっちり聞き逃さなかった男は、ぽかんと口を開けたまま、ゆっくり首を傾げて。
(394) 2023/03/03(Fri) 23:28:49

【人】 緑山 宗太朗

「やった〜、美海料理長ダイスキ!」>>382
感謝を示した。毎日いっぱい考えて作られた美味しい物を、遠慮なく食べれる事ほど幸せな事は無い。



時間が過ぎて、『うん』と眠そうな頷きと声を聞いて。

「眠い時に歩いたら転ぶかもよ。」
「ほら美海、こっち。」

腕を広げて抱き上げ待ちの姿勢。
お姫様を抱える時と同じ姿勢になってしまってもいいのなら、この腕の中にどうぞ?宗太朗運輸は丁寧に運べるよ*
(395) 2023/03/03(Fri) 23:29:36

【人】 片連理 “椿”

[声がする。
 慣れた声だ。
 
 夢の入り口に立つ彼女には、その声が音として聞こえていても、何を言おうとしているのかが聞き取れない。目も開けられない。喉が重たくて声も出せない。代わりに、右手をひら、と振った……つもり。

 大丈夫、わかっている。貴方が言うのなら、たぶん、ただしい……]
(396) 2023/03/03(Fri) 23:49:09
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a26) 2023/03/03(Fri) 23:52:34

【人】 月島 雅空

 おお、流石だな。まさに熟練の技だな。

[彼女の火おこしの技術は堂にいっている。
今回は炭となど豊富に置かれていたが、小さい頃から乾いていた枯れた枝を探すのも一番上手だった。

覗き込んだ先では火は起こっていた、後はこれをある程度満遍なく広がっていけばいいが、風も珠月を手伝ってくれている。時間の問題だろう。

雄々しくサムズアップする珠月>>378に惜しみなく賞賛を向ける。

もってきた前菜料理を覗き込む珠月へとテーブルに置いて見せつつ、こういう時に素直な反応をするのは作った当人としても嬉しくなる。]

 ああ、正解だな。

[緑のそれが嫌いなのは知っている。だから無理に食べさせようとは思わないのだが、あまり甘やかすのはなんなのでそれを口にはしないでおく]
(397) 2023/03/04(Sat) 0:04:10

【人】 月島 雅空

 めしあがれ。元々前菜だしな。

[手伝おうとしてくれたとしても火の番が必要なので待ってもらうことにするだろう。

珠月が食する間に網へと油を湿らせたキッチンペーパーで軽く塗っておき、油を網になじませておくなか、届く喜びの声、そして猫が液体になった時のような緩んだ表情。]

 口に合ったようで何より。
 せめて珠月から見て全部で70点ぐらい欲しいしよかったよかった。

[そんな足し引き>>378して64点の幼馴染は、牛もも肉のことを頼んでまたコテージに戻る。
ちなみに料理の腕が残念>>379なのは理解しているが、油が滴るタイプではないし、そもそもそんなに長時間離れないので大丈夫だろう。]
(398) 2023/03/04(Sat) 0:04:36

【人】 月島 雅空

[保冷ボックスにいれられたバーベキューセットに調味料。
ワインボトルのようなものに入ったぶどうジュースと、プラスチックグラス。と、一揃え用意を終えたところで改めて珠月と合流する。
ちなみにお酒はもってこなかった。単にアルコールが入ると味覚が鈍るので飲むとしてももう料理しなくなったときというものだ。

ということで焼き場を珠月と交代する。
牛もも肉は四面が焼ければアルミホイルに包んで網の端のほうに置いておきながら]

 どれから食べるー?

[牛や鳥といった肉。野菜と、二人で食べるには十分すぎるものをこちらの施設で用意してもらっていたので遠慮なく食べよう。
ホタテに上から醤油をそっと垂らし、バター乗せる?とか聞いたりしつつ網に具材を置いておく。焼ければ、これ食べれるぞーと渡していくだろう。]

 ん、いい感じだな。

[バゲットの上に、彩りも鮮やかにされたタルタルを両面やいたマグロに乗せて食する。マグロの脂の旨味を塩と胡椒で少しスパイシーに仕上げられているがそこをまろやかなタルタルの加わることで良い塩梅になっている。パプリカの歯ごたえも悪くない。などと当然自分で作ったものも食べていくのであった*]
(399) 2023/03/04(Sat) 0:04:51

【人】 月島 雅空

 じゃ、かんぱーい。

[互いのグラスに葡萄ジュースをいれて珠月と乾杯。
焼き場もいい香りとともに食欲が大変なことになっていた。

食べたいと思っていた焼きトマト。
口の中にじわりと染み出る酸味と甘味をオリーブオイルの香りが良いまとまりとなっている。そんな複数の味のぼやけさせない役割を塩は担ってくれた。

鳥は今回はタレでこってりと、牛は塩とわさびで味わおうか。
今回米を用意していないのが悔やまれるがそれは明日からになるなぁ。と、さすがにそこまで用意するのは限られた時間では手間であったので仕方がない。]
(400) 2023/03/04(Sat) 0:23:59

【人】 月島 雅空

[野菜は、玉ねぎやキャベツ以外にも自分用にだけピーマンは焼いておこう。半分に割いてその中に先程の鶏肉を詰めるようにいれたら、珠月も食べるかな?

しいたけは少し考えたが味噌と山椒を少しだけかけて、味噌の独特の甘味と旨味がしいたけの味と合わさって結構おいしく、痺れとも辛みともとれる鋭い山椒の風味はもう一口と癖になる味わいになってくれている。

途中スマホのタイマーが鳴ったので、と二回、三回とコテージへと戻ったりとしていた。聞かれたらデザートの下準備というだろう。]

 最近学校のほうじゃどうだ?

[一緒にいたら昔の感覚を取り戻せたが、つい先日まであまり会えなかった日々が続いていただけで、その時間を埋めるように問いを向けて]

 俺はようやく、コックコートも着慣れてきたな。
 でも調理師学校と違って店の客は父さんの料理を食べにくるからな。今はいくつかレシピあての練習したり、期間限定の料理とかちょっと任されたりしてるとこだな。

[後は昔からの手伝いの延長。などといいつつ話してくれれば近況をお互い知り合えるのだろう]
(401) 2023/03/04(Sat) 0:24:51

【人】 月島 雅空

[そうして無事にご馳走様。までいければ、事前に用意したデザートを運んでくる。]

 お待たせしました、お姫様。

[マイナスの点でも気にせずにうちの末っ娘の前にすっと差し出す。
見た目でも美しさを損なわないように硝子に盛り付けられたルイボスティーシロップ>>153で作られたシャーベット。そしてルイボスティーに漬けていた桃の果肉をシャーベットの山の外側に盛るように飾られ上にはミントが添えられている。]

 桃とルイボスティーのグラニテ。でございます。

[コックコートはない普段着にもらい眼鏡をつけているが、綺麗に一礼をしたが、珠月の反応はどうだっただろうか**]
(402) 2023/03/04(Sat) 0:34:34

【人】 武藤景虎

[結局のところ、ぐるぐると考えていた“気まずくならないような接し方“は、どれも実践されることなく──全案碌でもないものだったのでしなくてよかったと思う──、ただ思っていることを素直に伝える結果にはなった。

くっきーの謝罪への返答は不思議そうな顔をされたが>>384、なんだかとても複雑そうな顔をしていて、その理由はわからなかったけれど。]

 “そんなの“、ではないだろ……

[此方からの謝罪には、至極あっさりと“そんなのは気にしないでいい“と首を振られて逆に困惑する。

責め立てられたかったわけでもないが、なんというか、あまりにも気にしなさすぎでは?と思ってしまって心配になってきた。

オレが気にしないようにしてくれてるだけなのかもしれないが。

くっきーには気にした方がいいと思う癖、泊まる場所を分けると言われて、それは嫌だと返してしまうのも我ながら矛盾してるとは思うけど。]
(403) 2023/03/04(Sat) 3:06:39

【人】 武藤景虎

[良いの?って言われても、それはこっちの台詞なんだが、とは。>>385

確かに人がいるとこだとあまり寝られないとは言ったし、まして女子と同じ部屋でとか、どうにかして回避する手段を真っ先に考えるのも本当だ。

そこまでをくっきーが察している
知っている
とは思ってなかったけど、それがくっきーの希望だとして、その提案に頷く気にはなれなかった。

だから、くっきーも同じように、このまま気まずくなるのはすごく嫌だと答えるのが、此方に気を使っているわけでもなく、本音で答えてくれているのがわかれば漸く安堵の息を吐いた。>>386]

 いや、笑い事じゃなくて……、

[それでもちゃんと安心させたいというのはあったし、やましい気持ちで言ってるわけではないと伝えるために“陣地“を決めておくと言ったのだけど。

厳密でなくていいと笑い出すのに、やっぱり謎に信頼されているのか、もしくは、さっきまで男だと思ってた友達が女だったからといって、そういう対象にはならないと思っているんだろう。

それはそれで複雑な気分にはなってしまって、なんとも言えない顔をしてしまった。]
(404) 2023/03/04(Sat) 3:07:06

【人】 武藤景虎

[初めてまともに会話をした時、オレのくだらない発言に、あまり変わらなさそうな表情を崩して笑うのを見て、その時感じた感想を言語化出来ずにいたのだけど。

その後すぐ、またどこがそんなおかしかったのかはわからないような言葉にも大笑いされた時に、言語化出来たのが“笑うとかわいい“だった。

それはすぐさま本人に否定されて、釈然としなかったものの、くっきーとしては言われたら嫌な言葉らしいというのと、“そういうのは、気になる女の子にでも言ってあげるといいよ“と言われたのを曲解して、容易に口にしないように封印した理由も、自分ではよく理解していなかった。

その後も一緒にいる間、笑う顔を見る機会が幾度もあって、それはやっぱりよくわからないツボでの爆笑だったり、美味いもの食ってる時の嬉しそうな笑顔だったり、
もっと他にもたくさんあった気がする、
そんな中でどうしたら笑うかなと考えるようになっていて。

そもそもただの男友達の笑ってる顔が見たいとか思うか?という疑問が自分の中ではずっとあったから。


女子だとわかったことには、驚きというよりは納得しかなくて、ずっと感じていた疑問はオレの中では解消されていた。]
(405) 2023/03/04(Sat) 3:08:17

【人】 武藤景虎

[踏み込まれてもいいし、踏み込んで話を聞きたいと思ったのも初めてだったから、多分それはどこか似たようなものを抱えてるのがわかったからで。

ちゃんと話したいと思って交わした約束を思えば、実は女子だったと確信したところで、関係を崩したくはなかったから、変わらずに接せられたらいいとは思ってるよ。

全く同じとはいかないのは、自覚してしまったものがあるからで、それを表には出さないようにしたいという思いはあったから。]

 ……え?

[床に座り込んで低くなった視界の先、しゃがみ込んだくっきーと視線が重なって。

これだけ言っておくね>>387と告げられた言葉に驚いて目を見開いた。

なんで、オレが一番懸念していることがわかるんだろう。]

 “何しても“は、さすがに……、気にした方が……、いや、わかったよ、ありがとう。

[ふ、と小さく笑みを溢すと礼を告げる。

髪を乾かしに行くという前に一言だけ、此方からも伝えておこうと口を開いた。]
(406) 2023/03/04(Sat) 3:09:19

【人】 武藤景虎


 くっきーが“私“って言うの、一番違和感ないな。

[俺や僕と当てはめてみても、イマイチしっくりとは来なかったから、すごく耳に馴染む感覚がする。

笑みを浮かべて告げた後、髪から垂れた雫のかかった頬に手を伸ばしかけて。]

 ………、うん、早いとこ乾かした方がいいな。

[触れる前にとどまったのは、わかりやすく意識しているのが伝わってしまっただろうけど、くっきーが気にしないでくれると思えば、気まずいとは思わずに済んだかな。]
(407) 2023/03/04(Sat) 3:10:09

【人】 武藤景虎

[くっきーが髪を乾かしに行く間、並んだシングルベッドを押して、限界まで距離は離しておいた。

戻ってきた時に不自然に開いた間に何かと思われるかもしれないが、念のためだから。

さっきまでは混乱していたせいで意識してなかったけど、髪を乾かしたとはいえ、いかにも風呂上がり然とした状態で側にいられると目が泳ぎそうになる。]

 ……じゃ、オレもシャワー浴びて来るわ。
 あ、今度からはバスルーム使う時は、鍵はかけといてね……。

[うっかり開けたりしたら困るのでと、こちらも念のために伝えはした。

落ち着いたら落ち着いたで気恥ずかしさを覚えて、足早にバスルームへと向かった。

瞼の裏に焼きついた光景が消えるまではしばらく、頭を冷やしておこうとしていたから、浴びている時間はそれなり長かったかもしれない。]**
(408) 2023/03/04(Sat) 3:10:46

【人】 田中 天美


 住みたいだ? 言っとらんが??
 海苔で巻いても食えんぞお。

[コテージの外から中から、ざっくりと見て回る。ほとんど手ぶらで訪れておいてこれだけ揃っているなら十二分だ。
 梯子を上った先のロフトの窓からは暮れ頃の山が広く映る。ベッドよりは一階分近い夜空をここから仰ぐのも一興か]
(409) 2023/03/04(Sat) 4:02:00

【人】 田中 天美


 おまえも諦めんなあ。
 毛だらけにして潰してやってもよいがの。

[ついさっき勿体ないと撤回した話を、舌の根乾かぬ内に引っ張り出してくる態度に、呆れとおかしさを綯い交ぜた笑い声で返す。狐に戻れば並の体躯には収まらない。どう考えたって狭っ苦しいはずだが、その毛だらけの圧迫感にも深江は愉快げに口端を吊り上げるだろう]
(410) 2023/03/04(Sat) 4:03:26

【人】 田中 天美

[提案に良い反応が返れば満足気に頷きながら]

 そうそ、ええ案だろ。
 ただ……それならとっぷり更けるまで
 外ってことになるからの。

 よおし、弁当作るか、弁当!

[思い立った流れそのままに冷蔵庫の扉に手をかける。別に飯を食わなくたって“腹が減る”訳ではないが、こういうイベントを楽しむなら食事はあって損はない。晩飯も取ってなかったし、第一、自分と違って深江は腹が減るのだ。
 中を見ると、キャベツに人参、とうもろこしにピーマンにたまねぎ、じゃがいもにかぼちゃ等々、バーベキューの定番野菜が揃っている。他の段にもすぐにも焼いて食べられる肉や魚介が鎮座していて、ソースやケチャップ、マヨネーズやタレといった調味料も当然ある]
(411) 2023/03/04(Sat) 4:04:47

【人】 田中 天美


 いや揃いすぎやろこれは。
 飯に困らんなあ……あ、骨付き肉あるわ。焼こな。

[傍の戸棚の方を見遣れば、塩胡椒やスパイスも行儀よく並んでいるし、缶詰やインスタントもいくつか用意されているのが分かった。米もあればレンジでお手軽のパックもあるし、棚の下を確かめるなら更に充実しているに違いない。ここにあるだけでも当分の食事は余裕で賄えそうだ]

 んじゃなんぞ作るか。
 深江は何作る〜? 俺はとりあえず米でも炊こか。

[最初の調べでキッチンに炊飯器があるのはチェック済みだ。キャンプに来たなら鍋や飯盒で作るのもいいだろうが、別に今からバーベキューをする訳でもなし、目的は山頂への遠足に持ってく弁当作りなのだから楽なのが一番だ。
 一緒に冷蔵庫や棚を覗き込み、あれやこれや話しながら飯を作ったのなら、出かける頃にはもう夕日も沈んでしまっているかもしれないが、それならそれで明日見りゃいいと二人笑いながら、ナイトハイクに勤しむだけだ。

 疲れたらおまえを乗り物にしてやろ、などとからから笑い、明かりと出来立ての弁当を携え、空いた片手も深江の骨張った手で埋めた]*
(412) 2023/03/04(Sat) 4:05:04

【人】 黒崎柚樹


[女子高生時代。
陸上大会で何度も顔を合わせていた他校の男の子を、私は好きになった。

週末に一緒にシューズを見に行ったり、デートとも言えないような他愛ない外出を何度かして、でも好意を口にすることはなく。

そんな時、制服のセーラー服を着ている姿の私を初めて見たその人から言われたんだ。
「女装似合わねーなー!」って。

ああそうか、私のスカート姿は女装なんだ、って。

その呪いは、ずっとずっと根深く私に刺さり続けてた。]
(413) 2023/03/04(Sat) 4:58:16

【人】 黒崎柚樹


[武藤とお付き合いするようになって、私は"女の子"を頑張るようになった。

そういう偏見はタブーとされる世の中になりつつあるとはいえ、武藤が男を恋人にしたとか、恋人は"ジェンダーちゃん"だとか、武藤が変に思われたり笑われたりするようなことには、なりたくなくて。

私自身、スカートは履けなくなっただけで、履きたくなくなったわけじゃなかった。
いつかまた、履いてみたいと思っていた。踏み出す切っ掛けが欲しかった。

恋人なんて私に出来るはずないとずっと思ってたけれど、もし出来ることがあったなら、一緒に喫茶店でケーキ食べたりパフェつついたりしてみたいな……って。

そんな願いは全部武藤が叶えてくれた。

けど、それでも、自分に女としての魅力があるとは、未だに思えてないんだと思う。]
(414) 2023/03/04(Sat) 4:59:48

【人】 黒崎柚樹


 …………?

[そんなの、ではないだろ、と。>>403
なんで武藤の方が傷ついてるみたいな顔になるのかなと、私は首を傾げてしまう。

だって実際、"そんなの"だし。

私が気にしていたのはひたすらに、"武藤に、自分が女であることの証左を晒してしまった"申し訳なさばかりで、そこには、見られてしまった恥ずかしさはほとんど含まれていなかった。

今、目の前に居る武藤は、私がよく知る"半年後の武藤"と綺麗に地続きになっていることは頭では理解しつつ。

それでも、この武藤が今の私に性的魅力を感じて云々みたいなことはありえないのだと、頑なに思っていた。

武藤曰くの"やましい気持ち" >>404 なんて、沸くも何も、最初から存在しないに違いない、と。

それは武藤を信頼しているとかとは、全く別の次元のお話で。

そして私は、何をそこまで否定したいのかという自覚もないまま。]
(415) 2023/03/04(Sat) 5:00:58

【人】 黒崎柚樹


 …………?……そう?

 …………そっか。

[私は、"私"が一番違和感ない、>>407 んだって。

性別誤認されているのを正しはしなかったものの、あえて"僕"とか"俺"とかを使うことは、今までに一度だってなかった。
聞き咎められるのを避けようと、ひたすらに"私"を口にはしないようにするだけで。

それは端から見ればけっこうな労力に思えたかもしれないけれど、当たり前に備わった癖のようになってしまっていた。]

 "私"って、言わないようにしてた。
 武藤が知ったら、絶対困らせる、って。

 でも、言ってしまいそうになって、ちょっと、ヤバかった。

[なんでそこまで言わないようにしてたのかを告げるつもりはないけれど。

そして、頬に伸ばされかけた手に気付いても、もう身体をあえて遠ざけることもしなかったけど。]
(416) 2023/03/04(Sat) 5:02:20

【人】 黒崎柚樹


[そして私と入れ替わりで武藤がバスルームへ消えていき >>408 、目の前にはどうにもアンバランスに、左右の壁にへばりつくように動かされたシングルベッドがあった。

ベッドの間の空間でスクワットでもしたいのかな。
スクワットどころかダンスもできそうな広さだけど。

で、勿論、次からは鍵をかけておけという助言?注意喚起?には、一応、こくこくと頷いてはおいたけど。

相手が武藤だから緩んでいるのか、武藤なのに緩んでいるのか。
そのあたりの自覚も薄いまま、私はキッチンへと戻った。

ここは夢の世界で、あの美術館と同じ現象が起きているのではと察すれば、"欲しいものは大概手に入るようになっている"ことに想像は難くなく。

食料棚に、先には無かったはずのココアを認めて、小さく笑った。]
(417) 2023/03/04(Sat) 5:03:29

【人】 黒崎柚樹


 ────おかえり。

 ココア、飲む?

[最初に粉を練る時も、水やお湯じゃなく牛乳を使ったココア。
武藤家のココアはそうしてるのだと、1月にご実家訪問した時に、お母様が教えてくれた作り方。
砂糖の量も、御馳走になったあの感じを再現した。

リキュールを割って牛乳はさんざん飲んだ気もするけれど、あったかい牛乳は安眠効果があると言うしね。

風呂上がりの武藤──やっぱりいくらか挙動不審なのかもしれないけれど、私は見て見ぬ振りをする──に、これで飲んで寝よう、と告げたら、実家と同じ味に驚かれてしまうだろうか。

種明かしはせず、黒崎家のココアもこんな感じなんだよと、私は小さな嘘を吐いておいた。*]
(418) 2023/03/04(Sat) 5:03:56

【人】 緑山 美海

>>393
気合い満々の言葉を聞いて。

「ふふっ、その自信って何処からくるの?」
「···でも、そうだね。宗太郎がそういうなら明日も見れる気がする」

晴れ男なのか、たまたまなのか。
貴方とお出かけする時は天気がいい日が多い気がする、きっと日頃の行いがいいのだろう。

「···明日も晴れますように」

夜空の星に向かってお願いを、叶うといいな。
(419) 2023/03/04(Sat) 8:42:01

【人】 緑山 美海

>>395
楽しい時間はあっという間に過ぎて、もう眠る時間。
まだまだ起きていたいけど、明日もあるし、今日はもう寝よう。

「うん」

と、また頷けば。貴方に両腕を伸ばす。
(420) 2023/03/04(Sat) 8:43:25

【人】 武藤景虎

[なんでそこで不思議そうな顔をするんだ、とはどうしても思ってしまう。>>415

見てしまったことを気にしないでいてくれるなら、その方が確かにオレにとってもありがたいのだけど。

どうしてそんなに気にされないことが、というよりは、気にしないでいいとくっきーが思ってそうなところにもやもやするのかはよくわからない。]

 ……くっきーはもう少し警戒心を持った方がいいと思う。
 いや、部屋分けたいという意味じゃないけど……!

[この辺りを言及して実際警戒されて気まずくなっても良くないとは思うんだが、なんだろう、今此処にいるのが、うっかりドアを開けたのがオレじゃなくてもこんな感じだったのだろうか。

心配になってくるのもあるし、何より、それはなんか……嫌だな……、とは。

かといってあまり掘り下げても自分の首を絞めるだけになるのは明白だったから、重ねて言うことはしなかったとは思う。]
(421) 2023/03/04(Sat) 9:54:42

【人】 武藤景虎


 別に、くっきーが女子だと知っても困ることはなかったんだが……?

 くっきーはくっきーなんだし、実際、今困ってはないし。

[“私“と言わないようにしていたと言われて>>416、知られたらくっきーが困るならともかく、オレが困ることなんて特にはないと思うことに嘘はない。

同じ部屋で寝ることで困るとしたら、それはくっきーの方が気にするべきことでは?というのはどうにも伝わってない気がする。]
(422) 2023/03/04(Sat) 9:55:26

【人】 武藤景虎

[そう、実際困ってはない、困ってはないし、部屋を分けて欲しいとも思ってないのだけど。

オレが挙動不審だったらくっきーも困るだけなのはわかってはいるので、シャワーを浴びる間は諸々浮かびそうになる邪念を払うことに専念はしていた。

そこそこ長く入ってはいたから、もしかしたら出る頃には寝てるかもしれないとも思っていたのだけど、バスルームから出ると甘い香りがしてくるのに釣られて向かった先でくっきーの顔が見えると少し安心したような気持ちになる。]

 ……ん、飲みたい。ありがと。

[ココア好きだし、とは言わなくても明白だろうことを返して、湯気を立てているマグカップを手にとった。

冬場なんかはよく実家で寝る前に作ってもらってたな、よく眠れるとかで。

牛乳でココアパウダーを練る時の勢いがどうとかかーちゃんに説明されたけど、自分で作ったことは一度もない。]
(423) 2023/03/04(Sat) 9:57:07

【人】 武藤景虎

[そんなことを考えていたのもあって、口元に運んで一口啜ると懐かしい味がしたことに目を瞬かせる。

うちで飲むやつと同じ味がする、と言ったらくっきーの家も同じらしい。

どこの家でもココアはこんな感じなんだろうか。

いかにも普通より手間かけてるとか作り方にこだわりがあるみたいなことをかーちゃんは言ってたけども。]

 うん、好きな味だな。まあ大体のカカオ成分は好きな味なんだが。
 よく寝れそう。

[実際寝れそうかどうかはあやしいものの、温かい甘さにホッとするような気持ちに笑みを溢した。

そんな感じで気が緩んでいたのもあって、ひとつ確認しておかなきゃと思っていたことを口にする。]
(424) 2023/03/04(Sat) 9:57:54

【人】 武藤景虎


 ……まだ、宅飲みの話はノーカンってことでいい?

[くっきーが話そうとしてたことがもうなくなってたとしても、オレの方はまだ話してないので、話す気はあるよと言っておいた方がいいかと思って。

話す気がある、というよりは話したいのが正しいけど。

あ、でも、男の家に一人で行くとかもう少し警戒心は持った方がいいとは言ったかな。

来て欲しくないという意味じゃなくと付け加えるのは、言う前から伝わっていたように見えて不思議そうな顔をすることにはなったかもしれない。]*
(425) 2023/03/04(Sat) 9:58:40

【人】 片連理 “椿”

[目覚めたのは明け方だった。
 何か夢を見たような気がするが、漠然としたかなしさが残るだけで、中身を思い出すことはできなかった。

 身を起こして、そこでやっと自分がベッドで眠っていたことに気がついた。
 長い髪をかきあげて、ぼんやりとあたりを見回す。反対の端のベッドに気配がある。

 椿はおそらくはまだ眠っている楓を起こさないようにそっとベッドから抜け出して、足音を立てずに扉の方へ向かう。把手を回すと軋みの予兆があり、一度手を止めてから慎重に、ゆっくりと扉を開ける。外から流れ込むひやりとした風に逆らうように隙間に身体を押し込めて、最小限の動きで再び扉を閉めた。

 ひと仕事終えて小さくため息をつき、椿は忍び足で階下へと向かった。]**
(426) 2023/03/04(Sat) 10:39:38

【人】 黒崎柚樹


[武藤は、半年前だろうが半年経っていようが、二言目にはすぐ"警戒心"と言う。

私、そんなにぼやっとしてるかな?してないよ?と思うのだけど、武藤に言わせるとガバガバなのであるらしい。]

 …………う?…………うん。

[「もう少し警戒心を持った方がいい」 >>421 と、この武藤にまで言われてしまい、釈然としないまま、頷いた。

うっかりドアを開けたのが武藤ではない誰か……ということは、そもそも、そんな事象はあり得ないとは思うのだけど。

そこまで仲良くない男の人がいるところでシャワーを浴びようという事にはならないし、仮にそんな事態になったらさすがに鍵はしっかりかけるし。

万が一、億が一、見られて、身に危険が迫ったら反撃もするし。

それに、今のこの武藤が、そこまで私を心配してくるのもなんだか不思議な気もしていて、それが私の不思議顔に拍車をかける。]
(427) 2023/03/04(Sat) 11:06:53

【人】 黒崎柚樹

[  だって、今の武藤は、私のこと。
  恋情的に"好き"なわけではないでしょう?


吊り橋効果で片付けたくはないけれど、私たちの仲を急速に深めたのは、あの美術館の一件があったのは否定できない。

美術館に着いて一緒にランチを摂ったところで記憶が切れている今の武藤は、
「黒崎柚樹のことが好きなんだが?!」
と屋上で雄叫びを上げ、「置いてきたくない」と抱き締めてきた、あの熱とは遠いところにあるわけで。良くも悪くも。

でも、言ってることは、やっぱり武藤で。

「くっきーはくっきーなんだし」 >>422 もね、既に言ってもらっていた言葉なんだよ。

自分でも、自分の思ってることや、感じていることが、よくわからないんだ。

私はなんだか必死で、"この武藤と私の知る武藤は別の人"だと思いたがっているみたい。

私の知る武藤は、私の、女としては貧相な身体も好きだと言う。
────でも、"貴方は違うでしょう?"
そう思いたがっている風で。]
(428) 2023/03/04(Sat) 11:07:28

【人】 黒崎柚樹


[そんな思いは胸の中、形にならずに漠然ともやもやするばかり。
自分の心を落ち着けたいというのもあって、私はココアを支度したのかもしれなかった。

ココアを美味しそうに飲んでる武藤の顔は、私のよく知る顔で、私は何を否定したいのかも、よく解らなくなってしまうのだけど。]

 …………?宅飲み?

[……そっか、私が"話したかったこと"は話してしまったわけなので。

私の側に宅飲みの約束を保つ理由は無くなってしまったんだな……と、武藤に言われて思い至った。]

 うん。武藤と宅飲み、したいよ?

[だってまだ、"貴方"のお話は、聞いてないし。
勿論ノーカンで、と微笑んだ。]
(429) 2023/03/04(Sat) 11:08:00

【人】 黒崎柚樹


 また"警戒心"って言う。

 …………"いや、来てほしくないとかではなく"。

[まるで同じことを言われたなと思い出し、武藤っぽい口調で諳んじてみれば、まんま同じタイミングで同じことを告げられて。]

 ふっ…………、ははっ。

 ほんと……変わらないよね。武藤は。

[泣きはしなかったけれど、複雑な表情で笑いつつ、不思議な事を告げる私に、武藤はどんな顔をしたんだろう。

ああもう、ほんと、武藤は武藤。悲しいほどに。

でもね、私の武藤は、あの事故の苦くて辛い記憶を抱えて半年の時を重ねてきた武藤なんだよ。

────あの武藤に、逢いたいよ。*]
(430) 2023/03/04(Sat) 11:09:18

【人】 一匹狼 “楓”

[眠りに落ちかけていた彼女をベッドへ運んだ後、中央のひとつを開けて端のベッドに潜り込んでから、彼はずっと微睡みの内にあった。
 夢を見続けていたのだ。ごく浅い眠りの中で。
 あの日在り方を変えてが変わってからずっと続く悪夢を。>>2

 もっとも、正しくは“悪夢”ではないのだろう。
 いつかは必ず現実になると確信の持てることだから。
 必死に先送りにしているに過ぎない。
 そういう意味では予知夢にも近いものだ。

 そんな状態だったから、彼女が目を覚まし部屋から抜け出る気配とほんの僅かな物音で、彼の意識は自然と現実に戻った。>>426
 眠りに落ちていたなら絶対に気付かないような小さな音だったけれど。

 まだ朝と呼ぶには少し早い時間。
 だからといって呼び止めるようなことはない。
 背を向けたまま彼女の気配が遠退いていくのを感じ続け、どこにいるか見当がつかなくなってから、やっと小さく息を吐いた。

 室内に人の気配が無くなった今、ようやく落ち着いて眠れるだろう。ごく僅かな時間であったとしても]*
(431) 2023/03/04(Sat) 11:18:59

【人】 緑山 宗太朗

無根拠の自信は幾らだって湧いてくる。
キャンプ初心者の貴女にいちばん良い経験をお届けするためなら、この男は晴れ乞いまでできるのだ。 >>419

たまたまだろうけど、晴れ男であったらなら嬉しい。
晴れの日は動きやすいし、景色もよく見えるから好きだ。
雨も雨で好きだけど。相合傘できるし


>>420
「いい子いい子」
言葉で褒めて「よいしょっ」と抱え込んだ。宗太朗運輸、出発だ。
(432) 2023/03/04(Sat) 11:53:21

【人】 武藤景虎

[くっきーは割と異性関係に潔癖そうだし、ガード的なものも固いのではと思ったのだけど。

いや、違うわこれ。
話せば話すほど警戒心のなさが露呈してくることに心配が増して来る。

今も、此方がいくら言おうと釈然としない顔してるし。>>427

男だと思われてようが否定してこないくらいなんだから、そもそもの認識として、いろんなことに自覚がないんだろうな、とは。

なまじ腕力やら脚力も高そうでタッパもあるわけで、いざとなったら撃退できるとか思ってそうだし。

そこに熱弁を奮ったところで、男だと思ってたお前が言うなと思われそうだ。
そうなんだけど、そうじゃない……、とは説明することは憚られた。

それになんだか、この場所で合流してからのくっきーはずっと心ここに在らずというか、話していてもオレを通り越してどこか遠くを見ている気がする。

あの時泣いた理由は結局なんだったのかはわからないけれど、オレには関係ないという風だったから、聞かされることはないのかもしれない。

それは少し寂しい気がしたが、つい先日までくっきーにとってオレは馴れ馴れしい研究室の知り合いにすぎなかったわけで、仲良くなれた(とオレは思っている)のはここ一日にも満たない時間なのだから、仕方のないことだとは思う。]
(433) 2023/03/04(Sat) 12:25:50

【人】 武藤景虎

[だから、オレだけ秘密を聞いて話していないのはフェアではないというのもあったし、何より話しておきたいのもあって、宅飲みの約束のことは改めて確認をしたのだけれど。]

 そっか、それならよかった。

[話したいことがあるだけじゃなくて、単純に楽しみなのもあるけどね、と“ノーカンで“と微笑むのに笑って返した。>>429]

 えっ……?
 何、エスパー??

[次いで告げた警戒心云々の台詞に被せて同じことを言われて心底驚く。>>430

単にオレがそんなわかりやすい思考なんだろうか。
それにしたって同じタイミングで同じこと言ってこられたら誰だって驚くだろう。]

 変わらないって何が……??
 ……っ、ふ……まあ、いいや、うん……

[くっきーが笑い出した理由も全くわからずに、ひたすら不思議そうな顔をすることにはなったけれど。

見たいと思ってた笑顔とは少し違って複雑そうな表情に、眉根を下げた。]
(434) 2023/03/04(Sat) 12:26:55

【人】 武藤景虎


 ……なんか、ごめんな。


[どこか悲しそうな様子がオレのせいではないのかもしれないけど、それはそれで、わかってやれないことが歯痒い気がして小さく呟く。

聞き返されても、説明できそうにはなかったから、何でもないとは首を振って。]

 くっきーは、笑ってるとかわいいと思うよ。

[もっとちゃんと笑わせられたらいいんだけど、とは内心で。

封印してた言葉を告げると、漸く言いたいことが言えた気がした。

言ってから顔が熱くなる気がしたから、そろそろ寝るかとココアを飲み干した。]
(435) 2023/03/04(Sat) 12:27:51

【人】 武藤景虎


 あー、オレ普段は朝強くないので。
 あんまり起きないようなら叩き起こしてくれていいから。

[“普段は“というのは、美術館に向かう前に今日は早起きしたと話した覚えがあるが、あれはイベントごとなどの時は早く起きてしまうのだと説明する。

それ以外の時は午前の講義はあまり取らないようにしている程度には寝起きが良いわけではない。

今もイベントごとのようなものだとは思うし、くっきーと過ごすことを楽しみに思っているのは変わらないから早起きしてしまう可能性はある。

ただ、今日はあまり寝付ける気がしないから、とは口には出さないけど。

それにおそらくだが、異性のいる部屋だろうが爆睡できるらしい早寝のくっきーの方が早起きなする気がする。]
(436) 2023/03/04(Sat) 12:29:10

【人】 武藤景虎


 そうだ、朝走りに行ったり温泉行くならおかまいなく。
 多少物音立てられたとこで起きない自信があるし。

[オレは多分朝から外には出ないから鍵は持ってっていいよと話しつつ、不自然に離した左側のベッドに潜り込んで。

おやすみ、と背中を向けると、壁が近え……と思ってしまったけど仕方がない。

瞼を閉じると余計なことが浮かんできそうで首を振ると、電気を消した暗闇に慣れてきそうな視界だけでも暗くしておこうと掛け布団を引き上げた。]*
(437) 2023/03/04(Sat) 12:29:30

【人】 黒崎柚樹


[この武藤も、あの武藤も、全部武藤だよ。
繋がってるよ。

自分でもそれは解ってるのに、"この武藤は違うから"と必死に否定して、否定の否定を目の前に突きつけられて、その度、泣きそうになってる。

だって。
だって、否定せず、受け入れてしまったら、私はもう二度と、"あの武藤"には会えなくなってしまう気がするんだもの。

ハロウィン当日に初めてのテーマパークに行ってゾンビに追いかけられたり、クリスマスイブに一緒に港町に遊びに行ったり。年越し、実家帰らないならうち来る?と誘って、二年参りを一緒にしておせち食べたり。

買って貰った指輪。開けて貰ったピアス。
たくさんの写真、たくさんの思い出。

そういうのが全部消えてしまう気がして、だからきっと、私は今の武藤を否定したかった。否定しなきゃいけなかった。

なのに……武藤は、やっぱり武藤なんだよ。

言ってることも考えてることも、全部、愛しい人、そのままで。]
(438) 2023/03/04(Sat) 13:12:32

【人】 黒崎柚樹

[微かに聞こえた。"ごめん"って。
囁くような真剣な声音に背がひくりと震えてしまって、視線で何をと問うても、いつもは雄弁な口も瞳も、何も答えてはくれなくて。

────そして、今度こそ、心臓が止まってしまうかと思った。

"くっきーは、笑ってるとかわいいと思うよ。"

今の武藤は、それを自覚してるのかな。してないのかもしれない。

それは美術館で言われた言葉。
私は文字通りにしか受け取らなくて、受け取れなくて、「おそれいります……?」みたいな微妙な返事しかできなかった。

両思いになってからの武藤は、呆れるほどに"かわいい"を量産し続け、私も呆れながら否定するのに疲れてしまって。

そしてある日、唐突に気がついた。

武藤は美術館で言葉を交わしたあの日から、私以外の女の子には、絶対に"かわいい"を言わなくなっていたということに。
武藤の言う"かわいい"は、そのまま"好き"に直結してるということに。

自分の思いを口にすることは苦手な武藤が、一日に何遍も言ってくる"かわいい"は、全部、"好き"と同義だった。]
(439) 2023/03/04(Sat) 13:12:54

【人】 黒崎柚樹


 ………………っ、な、んで……。


["かわいい"の返しが"なんで"なんて、"おそれいります"よりも酷いものだったろうとは思う。
でも、掠れ気味の声で呟いた私は、落ちそうになる涙を堪えるので必死だった。

なんで、そんなこと、言うの。

なんで、私の好きな武藤と、まんま同じこと言うの。

囁くような「なんで」は、武藤に届かなかったのかもしれない。
そろそろ寝るかと立ち上がった武藤とは視線を合わせないようにしながら、私も共に寝室へと移動した。]

 ……ん、あんまり起きないようなら蹴り飛ばす。

[私は早起きに慣れてるし勝手に目が覚めるから……と、ぎりぎり、普通の声音で言えたと思う。

おやすみなさい、と私も武藤に背を向けて。]
(440) 2023/03/04(Sat) 13:13:25

【人】 黒崎柚樹


[ばか武藤。
ベッド、壁にぴーったりつける必要も無いのに。

なんだか、すごく変な感じだよ。

……ばか。

必死に脳内、他愛のない悪態で埋め尽くそうとしても、涙の方がよっぽどに正直だった。

堪えきれなかった滴がぽろぽろと落ち始めてしまったら、もう、止めようがなくて。]

 …………っ……ッ。

[喉が変に軋みそうになるのを、寝間着の袖を口元に当て、吸い込ませる。

どうか気付かないで欲しい。
どうした?なんて、聞いてこないでほしい。

そうされてしまったら、今度こそ私は、武藤に抱きついて泣きじゃくってしまいそうだから。*]
(441) 2023/03/04(Sat) 13:14:05

【人】 片連理 “椿”

[冷蔵庫にベーコンを発見して、小さくカットしたベーコンを菠薐草と共に炒める。卵はたっぷりのオリーブオイルでサニー・サイド・アップに。ヨーグルトは少し迷って、混ぜずにざっくりと器に移し、その上に苺のジャムを乗せた。]


  やればできるのだわ。


[満足げに頷いて、リビングのローテーブルに皿を運ぶ。
 食事をするには少々高さが足りない気もしたが、せっかく一面が広いガラス戸になっているのだから、外の見える明るい場所での食事も悪くはない。
 ついでに茉莉花茶も淹れて、トレイにポットとマグカップをのせてそれもリビングへ運んだ。カップに茶を注ぐと。花の香りがふわりと漂う。

 まだ赤い縞模様の部屋着を着たままの椿はソファに腰掛けて、楓が降りてくるまではマグカップを抱えてぼんやりと外を眺めている。]**
(442) 2023/03/04(Sat) 13:49:38

【人】 一匹狼 “楓”

[朝日に誘われて目覚めた後、しばらくは天井を眺めていた。
 入浴のときに着替えてから銃はずっと身につけぬまま。普段なら眠るとして枕元に置くのだけれど、昨日はベッド脇の荷物にまとめて突っ込んだまま放置していた。

 着替えついでに身につけようかと思ったところで、階下から漂う朝食の匂いに気付く。>>442

 そうか、椿が作ってくれたのなら。
 それは、そう、]


  “食べたい”……


[呟いた後、ゆっくりと身を起こす。
 結局着替え直しはせずに眠ったときのまま、ホルスターも身につけぬまま]
(443) 2023/03/04(Sat) 14:48:31

【人】 一匹狼 “楓”

[階下に降りてまず顔を洗い、ふと、鏡を眺めた。
 鏡の中にいる自分は、昨日と変わりなく見える。

 変わったとするなら、それは──

 指を伸ばして静かにその輪郭をなぞり、すぐに掌で痕跡を拭い消した。]
(444) 2023/03/04(Sat) 14:48:43

【人】 一匹狼 “楓”

[彼女を探すと、リビングのローテーブルに姿があった。>>442
 辺りにはほのかに花の香りが漂う。
 自分一人では得られそうにない朝の時間だった]


  おはよう。
  悪ィな、手間かけさせた。
  もらってもいいか。


[労いのつもりの言葉をかけて、彼女とは違うソファへと腰を下ろし、問いながら食事に手を伸ばす。了承を得たなら食事を始めるだろう]**
(445) 2023/03/04(Sat) 14:49:01

【人】 鈴木 深江


 なんだ違ったか。
 はは、お前は俺を食うのになぁ。

[巻いても食えんという言葉に声を立てて笑う>410。人の気を食らう化生に不死の身は無尽蔵の食糧庫だ。食らわれるのが気で良かった分はある。肉であっても無尽蔵だったけれど。
 食われて死んで甦り再生し。
 けれどそれを何度体験したとしても、自分は人間だと言える心の在り方はこの狐のおかげで手に入ったものだ。]
(446) 2023/03/04(Sat) 15:25:26

【人】 鈴木 深江


[こいつは別に良いやつではない。
 悪いやつではないと否定もできない。
 人間の味方だとか、それになりたいと思っている訳でもないし、俺と出会う前のやらかしだとかもあるだろう。知らない事もきっとたくさん。俺に対しても最初から優しかった訳でもない。
 今はと問われると悩むところだが。
 運命共同体という事実が根底にあるために、優しさも甘さも鈍っている気はする。

 俺以外からは食わんという約束もしているから、他者への実害も余りない。あるとすれば化かした事での金銭的損害くらいか。
 罪悪感もあるため極力やらないが、世間の移り変わりがはやいため、溶け込むためにどうしようもない時もあるため許してもらいたい。]
(447) 2023/03/04(Sat) 15:25:59

【人】 鈴木 深江


 あんまりにもすっぽりと
 行きそうだったもんだから。

 潰されてもほとんどが毛あろうしのう。

[楽しみだと笑う。
 一回くらいはやってもらおう>>410
 毛のある動物は自分の毛の価値を解っていないように感じる。…そういえば、猫カフェやら狐のテーマパークやら、知識としては知っているけど行った事はなかった。次はそういったところに行ってみるのも良いかもしれない。]
(448) 2023/03/04(Sat) 15:26:13

【人】 鈴木 深江

[弁当という提案に楽し気に頷き準備にかかる。
 多少腹が減ったくらいで動けなくなる訳ではないが、餓死の苦しみは二度と味わいたくもない。それにせっかくの「キャンプ」だ。いつもと違う事を楽しもう。
 弁当を作るなんぞいつぶりだろう。

 天美と一緒に冷蔵庫の中を見る。>>411
 バーベキューの定番野菜だ。]

 はははは。
 いいのぉ、品ぞろえが良いキャンプ場。

[天美の反応に思わず笑い諸々頷く。
 数日はたっぷりゆっくりできそうだ。]
(449) 2023/03/04(Sat) 15:26:48

【人】 鈴木 深江


 なんにするか。
 米炊くんなら、おむすびにしよか。
 さすがに天美は巻けんけどもな。

 海苔あるか? あるな。 餅もある。
 餅は弁当にゃ不向きだな。

 焼き魚、は…まだ魚釣っとらんな。
 きんぴらでも作るか。

[たくさんある食材を何も考えずに消費していいのも少しわくわくする。貝類等はあるが魚自体はいなかった。その代わりに玄関に釣り竿やクーラーボックスなどが用意されている。つまりはそういう事だろう。
 魚は明日の楽しみにしよう。

 結局準備に時間がかかり出る頃にはちらちらと星も輝いている。リュックの中身を詰め替えて、念のためにタオルや軍手も入れておく。折り畳みのロッドも入れたくなる。明日と言いつつ入れておくか…
ならビニールも……。よし。]
(450) 2023/03/04(Sat) 15:26:58

【人】 鈴木 深江

[弁当をまとめてリュックに入れて、明かりは天美に渡す。コテージの入り口電気はつけたまま鍵を閉めた。背中越しにリュックの向こうから出来立ての弁当のあたたかさを感じると何となく顔が緩んだ。
 軽口に返るのは当たり前のような軽い動作だ。

 触れても人間のものに思えるそれを緩く握りながら、木々の方へと踏み出した>>412。]
(451) 2023/03/04(Sat) 15:27:12

【人】 鈴木 深江

[土地勘はないが、山の空気は読める。]


 くらいな。


[コテージの明かりが届かなくなったところくらいでそう笑って空を見上げる。葉の隙間から見える星は人里と比べ物にならなくて目を瞠った。
 けれど、きっとあれは昔に足りない。
 楽しさと眩しさと、物珍しさになってしまった懐かしさと、物足りなさ。傍にあるぬくもりがあるからこその郷愁は、決して嫌なものではない。]
(452) 2023/03/04(Sat) 15:27:34

【人】 鈴木 深江


 でも、明るいなあ。*

 
(453) 2023/03/04(Sat) 15:27:42

【人】 片連理 “椿”

[足音に続いて、声がした。
 溶けていた輪郭が形を取り戻し、沈んでいた意識が浮上する。
 ふわりと微笑み、応えた。]
 

  おはようございます。
  ええ、ええ。どうぞ、召し上がってくださいな。


[楓が食べ始めると、自分も皿に手をつける。
 菠薐草とベーコンを卵の黄身に絡める。味付けは最低限の塩だけ。シンプルだが、滋味があって良い。]
(454) 2023/03/04(Sat) 15:38:54

【人】 片連理 “椿”

[食べながら、楓の方をちらりと見やる。]


  ——楓様?


[呼んでみたものの、何か言いたいことがあるわけでもなかった。
 ただ、何かが違う、ような気がした。
 琥珀色の瞳を、じっと見つめる。
 その中にほんのわずかな影を見出したような、かすかな違和感がある。]


  いいえ……なんでもないの。
  昨夜は、よくお休みになれましたか?


[寝室まで運んでもらったことは覚えていない。
 意識のない間に何かしていることはそう珍しくもなかったせいで、特に気にかけてもいない椿だった。]**
(455) 2023/03/04(Sat) 15:39:55

【人】 一匹狼 “楓”

[彼女の了承を得て食事を始めた。>>454
 シンプルな味付けの料理は、素材の味が引き立つ。
 ターンオーバーでなくサニーサイドアップなのも楓の好みだった。>>442
 黄身を崩し、菠薐草やベーコンにきいろをまとわりつかせ、そのさまをじっくりと眺めてから口に運んだ]


  うん?
  ああ、まあまあかな……。


[名前を呼ばれ、瞳を覗き込まれる。>>455
 熟睡でこそないが、全く眠れなかったわけでもない。ゆえに彼は『嘘ではない答え』としてそれを選んだ]*
(456) 2023/03/04(Sat) 16:24:38

【人】 武藤景虎

[気まずい、とはまた違った空気だったように思う。

くっきーの心の内も知らないままに、自分の伝えたいことを衝動的に告げて困らせるようなことは、これが初めてではないような気がするのに、それがいつのことで何を言ったかも朧気だ。

せめて何を思っているのか伝えてくれたら、何か言ってやれることはあると思っても、オレには関係のないことだと言われてしまったらと考えると、尋ねるようなことは出来そうもなかった。

ただ、何を思っているかはわからなくても、ひどくつらそうな様子だけが伝わってくることに胸が痛んだ。

秘密を知ってしまっても約束はなくなってはいないのだし、少なくとも、今此処にオレが一緒にいることを良かったとは言ってくれたのだから、必要として欲しいだなんて望むのはバチがあたる。]
(457) 2023/03/04(Sat) 18:43:20

【人】 武藤景虎

[なんで、そんな顔すんの?

気になる女の子以外には言ってはいけないらしい言葉に対して、今度は否定が返ってくる様子はなかったけれど。

ただ、極々小さな声で返された“なんで“>>440の声が胸の内の声と重なった。

すっかり覚めているはずの酔いのせいにも出来そうにない頬の赤みに気づかれないように僅かに視線を上げた先、捉えた表情に問いかけることは出来なくて。

空になったカップの底に視線を落とすと、甘さの度合まで馴染みのある気がするココアの舌に残った味が何故か苦く感じた。]

 はは、蹴り飛ばされるのは痛そうだから頑張って起きるわ。

[ほとんど同じ位置にある目線が合わないことに不自然さを感じながら、気にしてない風に冗談混じりに返すと寝室に向かって。

部屋の左右両端に離したベッドの上、お互い背を向けて寝るのは、それこそ不自然な光景に思えたけど、何より違和感が大きかった。]
(458) 2023/03/04(Sat) 18:43:28

【人】 武藤景虎

[灯りを消した室内で、おやすみと声を掛け合った後、静寂が流れて。

引き上げた掛け布団の中で目を瞑っていてもなかなか睡魔はやってきてくれそうになく、こうも離れた距離では背後に感じる気配もごく僅かなものだというのに、やけに鮮明に感じられたのは意識がそちらを向いてしまっているからだろう。]

 …………?

[最初は気のせいかと思った。そう思いたかったのもあるけど。
いつまで経っても寝息が聞こえてこない代わり、殺したような嗚咽が鼓膜を揺らして。

…………え、泣いて、る……??

どうしよう、気づかないふりをした方がいいんだろうか。

意図せず何か悪いことをしたり言ったりしてしまったとか、さっきの会話で。
少なくともあの時から悲しそうな表情にはなっていたのは確かだけれど。

オレが行ったところでどうにかしてやれるものかもわからないし、気づかれたくないだろうことは声を押し殺している様子からも察せられた。
それに近づいたりしたら陣地を越えたことになるし、なんのために結構な労力を使ってこんだけベッド離したんだって話になるわけで。

寝るのも起きるのも早いって言ってたし、しばらくそっとしとけば寝てくれる、はず……、と再び目を伏せようとして。]
(459) 2023/03/04(Sat) 18:46:35

【人】 武藤景虎

[いや、無理だろ……。

ああもう、と声には出さずに被っていた布団を押し退けて静かに体を起こす。]

 ……くっきー?

[反対側にあるベッドに小さく声をかければ、反応はあっただろうか。

あってもなくても、ベッドから降りると数歩の距離、そっと近くへと歩み寄った。

傍らに腰掛けると、ギシ、と軋む音が鳴るのがやけに大きく聞こえて。

それよりもうるさくなってくる鼓動を無視して、幾許かの躊躇の後、黒髪へと手を伸ばした。]
(460) 2023/03/04(Sat) 18:47:22

【人】 武藤景虎


 ………ッ、

[抱き寄せるのと、抱きつかれるのはどちらが先だっただろうか。

肩を震わせて嗚咽を漏らす背をそっと撫でると、何か向けられる言葉があるなら聞いたし、何も言わないようであれば此方からは何かを問うつもりはなかった。

益々眠れそうにはなかったけれど、泣き止むか泣き疲れて寝るまではそうしているつもりで、シーツへ体を横たえて。

腕の中で聞こえていた嗚咽が寝息に変われば、しばらくその顔を見詰めているうち、自然と意識は暗闇へと落ちていったと思う。]*
(461) 2023/03/04(Sat) 18:48:02

【人】 天原 珠月


 へ? 全部で70点?
 この料理は300点だけど。

[幼馴染>>398は何を言ってるんだ、という顔。
まさか先ほどの点数を合算されているとは思わなかった。]

 ああ、そういう計算……!?

 やっぱ雅空兄ぃ変なとこで真面目だよねぇ。
 幼馴染やお兄ちゃんとしての点数は別物なのに。

[吹き出して。
ぽんぽんと軍手をしてない手で肩を叩く。
まぁその点数は教えないけれど。

そもそも王子と騎士の点数をわざわざ覚えているなんて、自分にそう思われたい気持ちでもあるの?なんてね。
幼馴染のいうお姫様が末っ子の意味なのは知っている。
昔からよく言われていたし、幼馴染のお父さんも一緒に可愛がってくれ、とても自然に受け取ってきた。]
(462) 2023/03/04(Sat) 19:56:19

【人】 天原 珠月

[牛モモ肉はローストビーフになるのだろう。
自分自身の料理の腕は、美容師として忙しく働く母の代わりに簡単な料理をどうにか作ってきた程度だが、小さい頃から幼馴染の店に入り浸っていた――客でもないくせに、邪魔になりにくい観葉植物に隠れた端っこの席でジュースを飲みながら、彼が店を手伝う様子をよく眺めていた――ので知識はそれなりにあった。

どんなソースが用意されているのかも楽しみ。
料理に関してぬかりのない幼馴染ならば、とろみのある美しいソースを作り上げてあるのだろうから。]

 どれからって言われると迷うじゃん……。

[むむ、と唸って幼馴染にお任せする。>>399]

 すごい、豪華だね。
 ホタテにバター醤油ってなんでこんな合うんだろ?

[幼馴染の食材の焼き加減は何より信頼している。
渡されるのを受け取ったり、お皿にのせて貰ったり、これは雅空兄ぃが食べなよと箸で摘まんで口に差し出したり――しかけて数秒止まったが、結局は有無を言わせず強引に突っ込んだ。
少し冷めているのは選んだから火傷はしなかったろう。]
(463) 2023/03/04(Sat) 19:56:28

【人】 天原 珠月


 かんぱーい!

[ふたり分の声が夜に染まっていく森に響いた。>>400
そよ風と静かな波の音。ぱちぱちという火の音。
耳に届く声が幼馴染の声だけで、それが楽しげでリラックスしていているものだから、なんだかほっとした。
幼馴染という関係は変わらなくて、心地良い。

タレで濃いめに味付けられた鳥は炭火の風味がきちんとついていて香ばしく、口の中でほろほろと柔らかすぎない感触が楽しい。
あえて塩とわさびだけを効かされた牛肉は噛めば噛むほど甘いような、これぞ牛!という感じの味がした。
最後の方はわざわざ言葉にして食レポしてあげたのだが、幼馴染の評価はどんなものだったのか。]

 ご飯が何杯でもいけちゃいそう……。

[これは最大の褒め言葉である。]

 この焼き鳥を入れたお握りとか、あー、お茶漬けも美味しそうだなぁ……朝から贅沢すぎるかな。

[和食もいいけど洋食もいい。
幼馴染が作ってくれるなら、尚更の話なのだ。]
(464) 2023/03/04(Sat) 19:57:42

【人】 天原 珠月

[焼き肉の後の焼きトマトは口直しに最適で。
じつはちょっと苦手な青臭さもなく、トマトってこんなに美味しかったんだなぁと思わせられる。]

 ……。

[ピーマンはおもわずじっと焼かれている姿を見つめた。
幼馴染用なんだろうとは思ったから箸を伸ばす気はなかったのだが、あれ、鶏肉を詰めたものも現れた。
ちらっと幼馴染の顔へ視線をやり、もう一度網の上へ。
数分後、ピーマンのくせにこんなに美味しくなるなんて、と唸っている姿があったことだろう。

何度かタイマーの音の度にコテージへ戻る姿を見守りつつ。
その後、しいたけの山椒にやられて涙目になっていたら、幼馴染の穏やかに問う声があって、そのまま顔を上げた。
あ、口の周りについているかも。子供みたいに。]
(465) 2023/03/04(Sat) 19:58:59

【人】 天原 珠月


 学校は、さすがに慣れて落ち着いてるかな。
 最初は焦るばかりだったから。

[つい最近まで課題で大忙しだったのだが。]
 
 今でも上手くいかないことばっかりだし、周りに比べても色々下手くそだなーって思うけど……練習をちゃんとすれば少しずつでもマシになるんだって、どうにかやる気出してるところ。

 あとね、色んなヘアスタイルを考えるのは楽しいの。
 まだまだ技術が追いつかないのはもちろんでも、いつか、本当に形にしたいって頑張れてる。

[まぁお母さんの美容院のお客さんでそんな髪型を頼む人見たことない感じなんだけど、とくすくす笑って。]

 ……今度、雅空兄ぃの髪も切らせてよ。

[練習台になって欲しいと頼んだことはなかった。
幼馴染の今の髪型は母が仕上げたもので、飾り気なく見えてシャープさがあり、眼鏡の奥の目元が前髪の隙間から覗く、絶妙なラインがきちんと考えられている。
自分だったらどんな風に切るだろう、何度も考えてきた。]
(466) 2023/03/04(Sat) 20:05:07

【人】 天原 珠月


 コックコート。
 あれ着たら雅空兄ぃでも格好良く見えるよね。

[にやにやと笑って。>>401
続く台詞は目を細めながら黙って聞いてから。]

 そっかぁ。
 学校を卒業してからも修行の日々だ。
 
[それは自分も全く同じなのだろう。]

 期間限定の料理、もう春のかな?
 私、春野菜のパスタが食べたいー何か考えて!

[なんて、冗談半分、実は本気半分。
今からメニューを考えるなんて間に合わないだろうけど、幼馴染なら来年にでも叶えてくれると思ってしまうから。
このキャンプの後は隣のお店に食べに行くね、と言って。
レシピ当てってどんなの?から、新しいメニュー案を尋ねたり、ここなら誰も聞かないからって常連さんの噂話なんて聞き出そうとしたり、テレビで見た白いオムライスの話をしたり。
お互いの近況から始まり、話題は尽きることなく、かといって相手が黙って食べていても気にならない、当たり前の時間。]
(467) 2023/03/04(Sat) 20:19:23

【人】 天原 珠月

[幼馴染との時間は日常だから。
バーベキューの時間も、そのひとつで。
楽しくてあっという間でも、寂しいということはなかった。
――明日からも当たり前にそばにいると思っている。

最後のお楽しみはデザート。
またお姫様、なんていう呼び方とともに。]

 わぁ……きれい。

[こればかりは美味しそう、より先にそちらが出た。
ちゃんとガラスの器に盛り付けられたシャーベットは、火の明かりに氷がキラキラしていて、涼しげで。
しっとり柔らかそうに漬けられた桃の甘やかな香り。
思わずガラスの器を両手に持ち、見つめてしまいたくなったけれど、それではすぐ溶けてしまいそうで我慢する。]
(468) 2023/03/04(Sat) 20:37:54

【人】 天原 珠月


 ……専属コックさん?

[今日の幼馴染はもちろんコックコートなんて着ていない。
キャンプに来ているのだから当たり前だ。
なんなら向こうもこっちも、顔に煤がついていたり、髪に葉っぱがくっついているかもしれない。

でも、綺麗な一礼に。少しだけ、変な感じがした。
顔を上げた幼馴染は相変わらずもさい眼鏡をかけていて、せっかくの髪型の整え方も自分から見たらまだまだなのに。

焚き火の近くにいすぎて、熱くなったのかもしれない。
なんで今更幼馴染に照れたりしているのだろう。]
(469) 2023/03/04(Sat) 20:39:44

【人】 天原 珠月


 美味しい! ……けど。

[一口。文句なく味は最高だ。
そのくせ、ちょっと不満そうに見上げて。]

 私はお客さんじゃないもん。
 ほんとのお姫様でもないの。

 ほら、雅空兄ぃの分も用意しなきゃ。
 私の溶ける前に! 一緒に食べるんだから!

[隣に座ってほしい。並んで星空を眺めながら食べたい。
そんな風に我が儘を言い、またせっついたのだった。**]
(470) 2023/03/04(Sat) 20:45:30

【人】 黒崎柚樹

[千々に乱れた心より何より、思っていたのは、"武藤に気付かれたらいけない"ということ。

涙は全然止まりそうになくて。

でもそれを止めようとするよりも、吐息や引き攣るような喉の音を止めるのを優先している自分は、やっぱり相当に混乱はしていたんだと思う。]

 ………………っ……ぅ、

[それでも時折、どうしても漏れてしまう吐息はあって、どうぞ気付いてくれるなと。

そう、思ってたのに。]

 !?…………ぇ…………、

[思っていたよりずっと近くから、"くっきー?"と名を呼ぶ声 >>460 が聞こえて、その呼び名にもまた涙が溢れてしまう。
ここに、私を"柚樹"と呼んでくれる武藤は居ない。

なのに、ベッドの軋む音が。手の熱が。声にならない、戸惑うような吐息が。

全部に突き動かされるように、私は武藤に抱きついていた。]
(471) 2023/03/04(Sat) 20:51:24

【人】 黒崎柚樹


 …………ぅ……、……ふ、ぇ……っ、

[ああもう。
知ってるにおいがするよ。武藤のにおい。
私の大好きな。

この武藤は私の好きな武藤じゃない。
抱き締めていい武藤じゃない。
好きと囁いていい武藤じゃない。

全部解ってるのに、しがみつこうとする手の力は全然緩んでくれなくて。

そして抱き留めてくれている武藤の手も、緩ませよう、突き放そうとかの色もなく。

嗚咽の合間、「ばか」と「ごめん」という、武藤にはきっと全く意味のわからない、そのくせ強い意味を持つ言葉を漏らし続けていたように思う。]
(472) 2023/03/04(Sat) 20:52:16

【人】 黒崎柚樹


[いつの間にか、私は泣き疲れて眠ってしまっていたらしい。

夢をみたような気がするけれど、どんな夢だったのかは覚えていない。

でも、ひどく悲しくて、ひどく幸せな夢だった気はしてる。*]
(473) 2023/03/04(Sat) 20:53:22

【人】 月島 雅空

 そりゃよかった。

 ってかいきなり桁が上がったがどんな計算なんだよ。

[別に真面目という自覚はない…そりゃ確かにどうでもいい人間から言われたら聞き流していただろうけど、吹きだす珠月>>462へとさらりとした突っ込みをしながら、他の点数についてはきかなかった。まぁ15年ほどの仲だしな。

そこからはバーベキューの時間だ。
しかし焼いていたりすると自分が食べる時間ってのはなかなか取れないものだよな。

まぁ、それでも一緒に乾杯して、隙をみて自分も食べて、不意な停止>>463とともに口に突っ込まれて驚かされたりもあった。]
(474) 2023/03/04(Sat) 21:57:48

【人】 月島 雅空

[ただ自分が食べる以外のものとしても、美味しそうに食べる幼馴染が、どう美味しいのかと一生懸命伝えてくれる様が嬉しくも微笑ましく目を細めて見守って過ごすのは良い時間だった]

 確かに、明らはごはん主体にするか。

[珠月>>464からの最大の誉め言葉に嬉しくありつつ、自分も同意するように深く肯く]

 今日は来て早々だったが明日からは時間もあるからな。リクエストあるならある程度叶えられるぞ。

[到着時間から考えて、事前にいくつか用意しておいてよかった。と思いつつ、焼きトマトや、苦手なピーマンを鶏肉が詰めてだと食べて、妙な敗北感を漂わせている幼馴染。そしてしいたけに山椒をかけすぎて悶えてるのをみて、我慢もせずに声を出して笑ったりしながら食事が進んでいった]
(475) 2023/03/04(Sat) 21:57:58

【人】 月島 雅空

[そして珠月の学校生活を口を挟まずに相槌を打ちながら聞いていく。
周りと比べたりはしかたないとしても、はぶてることなくがんばっているらしい。
それに声の色的にも強がっているわけではないのが伝わる。]

 新しい形をつくるのって大変だからな。俺も今までにあったものを学んでいって案が出てくるものだしな。でも珠月の表現したいものが見えるようになるのが楽しみだ。

 髪か。なら夏前ぐらいには切るからその時頼むな。

[天原母のお店でいつもきってもらっている雅空はというと、その技術の細かいところはわかっていないが、珠月が試したいというなら対して悩むことなく頷くのであった。]
(476) 2023/03/04(Sat) 21:58:10

【人】 月島 雅空

 清潔感と姿勢。それがあればいいんだよ。

[あれを着てるからかっこいい。と暗にいってる珠月に持論を述べるようにいうにはいうが]

 …まぁ、でもコックコートって確かにかっこいいんだよな。

[素直に子供の頃から思っていたのも事実である。ただ自分がといわれると照れのほうが出るからそういう強がりめいたいいかたにもなってしまうのだ]

 そういうこと、珠月も学校卒業した後のほうが本番だって思って今はゆっくりやってけばいいって思うぞ。

[といってもなってみないとわからないか。とは内心で呟きつつ]

 いや、流石に今更は――まぁ、やれるだけやってみるけど期待はするなよ。

[咄嗟に浮かぶものとして、春野菜のっていえば定番では野菜とニンニクをつかったパスタになりそうだが、定番でいいものかどうかは父と相談だろう。有限な時間の限り、とあるけどな]
(477) 2023/03/04(Sat) 21:58:41

【人】 武藤景虎


 ……うん、

[抱き締めた先、嗚咽混じりに溢され続けていた“ばか“や“ごめん“の意味はわからなかったけど>>472、告げられる言葉一つひとつの合間に相槌を打って緩く背を撫で続けていた。

縋るように回された腕の温もりや感触は、知らないもののはずなのに、さっきまで背を向けて横になっていた時に感じていた違和感が拭われて、収まり良く感じてしまうのは何故だろう。

感じる匂いが何か大切なものを思い起こさせる気がして、じわりと胸の内が熱くなるような感覚がする。

“ばか“と言うからにはオレに原因があったのだと思えば、どこか安堵するような気持ちもあって。

武藤には全く関係のない話だから放っておいてくれと言われるよりはずっと、と思ってしまうのは、何もしてやれてないのに勝手な話ではあるけれど。

謝らなくていいのにと緩く首を振るのは、“ごめん“の意味はわからなくても、そう告げるくっきーの方がつらそうだったから。

そのつらさの半分でもいいから引き受けてやれないことが歯痒く思えた。]
(478) 2023/03/04(Sat) 21:58:50

【人】 月島 雅空

 お、こっちもそろそろいいぞ。

[ローストビーフを包んだアルミホイルをあけてみて、包丁で軽く端のほうをきってみて具合を確認した。
ソースはというと>>296で作ったものだ。バルサミコ酢のフルーティーな香り高い味わいと、馴染みある和風の味付けのミックスである。
まな板で一枚二枚と切ってみて、ソースを軽くかけてみて]

 食べるか?珠月・・・・・あーん。

[先ほどの仕返しぐらいのつもりで、こっちはあまり気にせずお兄ちゃんしているつもりで、素直に食べるか嫌がるかはわからないが]

 あぐ。むぐむぐ。

[するだけして自分で食べるのであった。んむ、さっぱりとしたローストビーフに和風バルサミコ酢ソース。これはごはんが欲しくなるし、パンにだって合うだろう。

―――なんてちょっとした悪戯をしたあとは、悪びれなく謝りながら、珠月はどれだけ食べる?とその分切り分けるのだ。]

 全部食べなくても大丈夫だからな。余ったらサンドイッチにでもするか。

[そんな風にして時間が過ぎていった。]
(479) 2023/03/04(Sat) 21:58:56

【人】 武藤景虎

[人がいるところだとよく寝付けないはずだったんだけどな、どうしてだろう。

静かな寝息が聞こえてくるまでは、胸の鼓動はうるさいままではあったけど、こんな風に誰かを抱き締めて寝たことなんてないはずなのに、ひどく懐かしいような、当たり前のような気がして、安心して眠りに落ちていくのを感じていた。]*
(480) 2023/03/04(Sat) 21:59:21