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【墓】 エウロパ小道具の中から燭台を見つけると それを少し遠くに置いて、 ユスティに火をつけて欲しい、と頼む。 自分ですればいいんだろうけど 私は火に関する魔法が極端に苦手だった。 誰かを巻き込みそうな場所で 火を扱うのは私にはまだハードルが高い。 (+4) 2023/10/13(Fri) 0:20:13 |
【墓】 エウロパ問題はどうやって加減するか。 自分では加減したつもりでも 他の人にとっては加減出来てない、なんて 私にとってはよくあること。 方法が分からなくて困ってるわけだけど 実際にやってみるのが早い、と ユスティに促される。 (+6) 2023/10/13(Fri) 0:21:00 |
【墓】 エウロパ 躊躇いを見せるものの、 実際にやらなければ身につかないのは分かってる。 大きく息を吸って、覚悟を決めると。 ユスティの手はそのままに さっき火を灯してもらった燭台の方を見る。 (+8) 2023/10/13(Fri) 0:21:48 |
【墓】 エウロパ「あの燭台の火を、消したいんだ。 燭台を倒すことなく、火だけを消すような風を 魔法で起こせたらいいんだけど……。」 普段の私の魔法制御を考えると 何も考えずに魔法を放てば 燭台までなぎ倒してしまうと思う。 (+9) 2023/10/13(Fri) 0:22:18 |
【墓】 エウロパ「悠久の時を巡り続ける星のように。 ―――――安寧の風をこの手に起こせ。」 詠唱とともに、火を消すための風が巻き起こる。 その風は火を消すには強すぎるもので―――――。* (+10) 2023/10/13(Fri) 0:23:57 |
【人】 ユスティ「これだけで問題児扱いされるほど 普段の素行まで悪くないよ。 だからびっくりしたんだろうね。 あのユスティがそこまで言うなんて、って。」 (6) 2023/10/13(Fri) 21:30:45 |
【人】 ユスティだけどエウロパはその言い方が嫌だったようで、 言い方が悪かったと謝ろうとも考えたのだが 今はそれよりも不安を拭う方が先だ。 秀才をなめてもらったら困ると 口ではなく行動で証明してみせよう。 部屋に入るとエウロパが蝋燭に手を伸ばす。 火をつける練習かと思えばそうではなく どうやらつけた火を消すための練習だと知れば ユスティは観察するようにその様子を見守っていた。 (7) 2023/10/13(Fri) 21:31:47 |
【人】 ユスティ蝋燭を立てて火を灯しながら ユスティはそれとなく尋ねてみる たとえ繊細になるべき話題でも 話してもらえるならヒントがあるかもしれない。 それなら聞かない後悔より聞く後悔を選ぶべきだ。 それはともかくとして エウロパが選んだ特訓は 彼女を象徴する風の制御。 かなり難しい部類のものを選ぶのも意外だけど それだけ信頼されているということなのか。 真剣なエウロパをよそに 顔が綻びそうになるのを必死に抑えていた。 (8) 2023/10/13(Fri) 21:34:25 |
【墓】 エウロパ 言いながら、袖をまくって腕を見せる。 よく見ればそこには火傷の痕が見えるはず。 私の家族では痕までは消せず、 自分でも消し方が分からなくて。 火傷の痕を意図的に隠したりはしてないから 何処かで知られててもおかしくはないかな。 (+11) 2023/10/14(Sat) 5:07:58 |
【墓】 エウロパどうして風を選んだか、っていえば 氷の次に得意な魔法でもあるからだけど 氷を飛ばしてモモイ先生の腕を落とした出来事が 頭に過ってしまうからで。 もし、ユスティにどうして氷の魔法じゃないの? って聞かれたならモモイ先生の講義のことを 話すことになるけれど。 風の制御が難しいのは理解しているつもり。 この前空を飛んだのは偶然に近い成功。 あれを安定して成功させることは出来ない。 空を飛ぶまでいかなくても 今の私では難しいだろうと思う練習を選ぶのは 隣にいるユスティへの信頼から。 (+12) 2023/10/14(Sat) 5:08:58 |
【墓】 エウロパ 成功させたいって想いだけで簡単に成功するほど 制御の練習は甘くない。 燭台を吹き飛ばしかねない風が巻き起こって どうしよう、やっぱりできなかった、って 動揺してしまったのが伝わったのか。 (+13) 2023/10/14(Sat) 5:09:56 |
【墓】 エウロパまだ、成功したとは言えない。 風を止めた後、ユスティから手を離す。 「ユスティ……? いま、何を……どうして…? 魔力、が……。」 何が起こったのかはわかる。 だから私が聞きたいのはそこじゃなくて。 (+14) 2023/10/14(Sat) 5:12:31 |
【墓】 ユスティ腕が焼け落ちるなんてよっぽどの事 その大袈裟なことが起きるから 彼女は天才と呼ばれている。 想像が力になるこの世界では 被害妄想ひとつでさえ凶器になってしまう。 (+15) 2023/10/16(Mon) 0:39:04 |
【墓】 ユスティ論より証拠と重ねた手が もたらすものは小さな成功体験。 力を抑えることを知ったエウロパの力で 蝋燭は倒れず火だけが消えない。 本当の成功とは呼べないかもしれないけれど こうした小さな成功の積み重ねの先に 大きな成功は待っているというもの。 ひとつ積み重ねるエウロパの傍らで ユスティもまた小さな成功を得ていた。 (+16) 2023/10/16(Mon) 0:43:45 |
【墓】 ユスティとはいえエウロパから流れ出た魔力は ユスティ自身が生み出すものとは スケールがまるで違う。 慣れない魔力を身体に馴染ませる その訓練をずっと続けたことで エウロパの魔力を受け止めることだけは 自然に出来るようになるまで練り上げた。 エウロパのことを受け入れた日から 完成までほとんど時間がかからなかったのは この事が最後のピースだったのだと 今になって気づくことになるなんて。 (+19) 2023/10/16(Mon) 0:49:25 |
【墓】 エウロパ理屈じゃなくてやってみればいい。 ユスティのおかげで火だけが消えて 失敗だったはずの制御が小さな成功へと変わる。 自分一人では絶対にこの感覚を掴むことは出来ない。 以前モモイ先生が言ってたのは ユスティのことだったんだ、って。 今更納得してしまうんだ。 (+20) 2023/10/16(Mon) 19:18:21 |
【墓】 エウロパ疑問はすぐに消えていく。 見せられた掌は、傷一つついていない。 多くの魔力を受け入れたはずなのに、 魔力が入りきらずに身体が壊れることはなく。 器を大きくするまでにどれほど努力をしたんだろう。 私が努力を怠っている間に 一人で、どれほど頑張ってきたんだろう。 (+22) 2023/10/16(Mon) 19:19:29 |
【墓】 ユスティいつかは自分の魔力を正しく操り 誰が相手でも制御しなければならない。 それでも乗り越えるために今、 独りにならないことが必要なら これくらいでバチは当たらないはずだ。 (+26) 2023/10/17(Tue) 22:48:14 |
【墓】 ユスティ思い出が詰まった髪飾り。 二人の過去を鮮明に語れる唯一の生き証人。 だけど今度はいままで通りじゃだめで 皆変わっていかなければならない。 それでも変わらずにありたいという心は あの日から変わらず輝き続ける思い出に添えて 過去と今を愛するように花に飾って捧げよう。 (+27) 2023/10/17(Tue) 22:51:49 |
【墓】 ユスティせっかくだから彼女に似合うものにしようと 夜通し考えていた結果が功を奏した。 彼女を一度拒絶してしまった罪が消えなくとも これで彼女の助けとなれるのならいいと。 贖罪にも似た感情に光を注ぐように エウロパの手に添えられた花束が美しく輝く。 それはまるで花嫁に捧げるプロポーズのようで。 (+28) 2023/10/17(Tue) 22:52:58 |
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