人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:人


【人】 愛玩用 エマ

一度は食堂に踏み入れられた足は、空気の重さにびたりと止められた。
何かが違う、昨日とは違う。それがなにかを計りかねて、目線はそれぞれを見回した。
けれども感化された者も含めてそれがあまりに多すぎて、誰、と声をかけることも出来なかった。

「――……ええと。おはようございます、監察官様、AI様。
 それに、みなさんも。……今日は……皆さん、探索の疲れが出たのかな。
 今日も、そも。朝食はいい匂いですね、香ばしくて……これは、なんでしょう?」

努めていつもどおりに、この数日繰り返したやりとりを引き戻そうとする。
それでも座るまでに時間が掛かった。この数日を失ってしまいそうだったから。
(8) 2021/10/06(Wed) 21:28:15

【人】 愛玩用 エマ

一度、それぞれの部屋をノックして回った。まだ顔を出していない面々も声だけは返っただろう。
けれどもそれでもいない者が居る。いない者たちがいる。
アタナシアスの扉を叩いた音に返るものは、かけらほども何もなかった。
何度も、何度か繰り返した末に、ようやく諦めて食堂へと帰る。

「……昨日塔へ行ったのは……ジョシュア、ルツ、リヤ、アメフラシ、それにスオ。
 考えていたのと違う。塔へ行ったのが契機で影響を受けたのでは、ない?
 なら、どうして……アタナシアス達は……」

その後、或いはその最中にアタナシアスが塔へ向かったことを、エマは知らない。
これより後にユーが塔へ向かったことを知らない。
それらに影響を及ぼした何かを、知らない。読みは外れてしまった。

「リヤ、大丈夫。貴方の不安は皆が等しく抱えています。だから、大丈夫。
 ドゥーガル、は……貼紙を見ました。いつからああだったのだろう。夕食の時は……。
 ……アタナシアスの、ルツの姿を最後に見たのは、いつですか?
 ユーは……みかん、朝食のあとにあの子はどちらに行ったか、わかりますか?」
(10) 2021/10/06(Wed) 21:45:40

【人】 愛玩用 エマ

>>+4 ドゥーガル

「わかりました。今日の自由当番は、私とジョシュアです。
 彼の塔探索へのやる気次第で、どちらかが家事当番は代わりましょう。
 リヤの昼食当番もどうにか賄えないか考えましょう。きっと、集中出来ないから。

 ……ふたりとも、大丈夫、ですか?」

如何に声を掛けたものかわからないような声で、
それでも努めていつもどおりの朗らかな表情を作ろうとした、作ったはずだ。
(11) 2021/10/06(Wed) 21:48:31

【人】 愛玩用 エマ

「そうですか、わかりました。
 それぞれ折り合いのつけなくてはならないことは、解消されていないわけだ、
 ……よし、ひとまずは帰ってきてもいいようにしないとですね。

 昼の当番は元はスオ、リヤ、ユー。下ごしらえであったり、朝に出来る手伝いは私がしますよ。
 夕食はルツ、アタナシアス、みかん。……アタナシアスが心配ですが、ルツは、……。
 家事はドゥーガル、シェルタン、アメフラシでしたね。これは少し手を抜いてもいいでしょう。
 自由枠の人間を割り振ってなんとか工面できればいいのですが」
(17) 2021/10/06(Wed) 22:03:14

【人】 愛玩用 エマ

「ルツ! ……よかった。今朝は姿が見られない者が多く、気を揉んでいたのです。
 今日は夕食の当番ですが……もし何かあれば、言ってくださいね」

珍しく張り上げた声は照れくささとともに収められた。
言葉を交わしたことは少ないなりに普段とのかすかな違いは曖昧に見てとれた、ような。
気遣わしげな視線は宣教用と当番表とを交互に見て、控えめに進み出た。

ようやく焼きおにぎりを口にできたのはそれからだった。
胸のつかえが下りても揃ったのはまだ一つ、大団円とはいかないよう。
思索を巡らせ喉の詰まりを覚えているせいで、いささかいつもより食事に時間がかかった。
豆乳のまるい風味が胃に落ちていって、少しずつ表情を普段どおりに切り替える。
(25) 2021/10/07(Thu) 7:17:19

【人】 愛玩用 エマ

「一応どの持ち場も二人は確保出来ているのですね。
 なるべく不備がないよう手伝いは致しますから、呼びつけていただければ、と。
 ……無理はしてしまわないで。これからも、過ごしていくのですから」

塔の攻略が終わるまでか監察官の指示が入るまでか。それまで、グレイだけの生活は続く。
一日くらいは手を抜いたとしても、根を詰めて倒れてはしようがない。
昼の食事の準備に家事にと、手伝える限りのことには手を出すだろう。
あちらこちらと駆け回ってはそれぞれの様子に目を配りながら、愛玩用は奔る。
今出来ることなど、そうありもしない。
(26) 2021/10/07(Thu) 7:27:03
エマは、炊事手伝いや家事手伝いののち、"彼女"の部屋へと向かった。
(a20) 2021/10/07(Thu) 7:33:24

エマは、ポテトグラタンとプリンを昼食に食べている。
(a27) 2021/10/07(Thu) 20:53:47

エマは、諦めて監察官の部屋の前から去った。
(a28) 2021/10/07(Thu) 21:36:13

【人】 愛玩用 エマ

「……静かだな」

塔に行ったメンバーを送った食堂はしんとしていた。
元よりいつも複数人でグループを組んでいっているのだから、普段とそう変化があるわけではない。
だのに、こうも寒々しく感じる。

「いつ帰ってきても構わないように、しておきませんとね」

それぞれが急くように己のやるべきことを済ませる間に、
そうっと片付けをして、整えておこう。
(52) 2021/10/07(Thu) 21:49:09
エマは、誰かを待つように食器を磨き続けている。
(a30) 2021/10/08(Fri) 1:53:01

【人】 愛玩用 エマ

「……そろそろ、夕の支度を手伝わねばなりませんね」
(56) 2021/10/08(Fri) 1:54:17

【人】 愛玩用 エマ

「はい、ここにいますよ。
 今日はそうだな、大張り切りのようだから私は指示を待つ側になりましょう。
 貴方がたの文化圏ではシチューには何を入れるのです?」

二人の表情はどちらも普段とは違うように思えた。
少なくともルツは何らかの落ち込みを克服した、そう見える。
安心したように、高く手を挙げながら厨房へと入っていく。エプロンも身につけて。

「付け合わせるものは何にしましょうね。
 ざくざくのバゲットが欲しいところかな……」
(59) 2021/10/08(Fri) 8:16:05

【人】 愛玩用 エマ

>>4:+41 >>4:c49 >>4:+42 >>4:+43 >>4:c52 >>4:c53 夕食準備係

「うん、私の思いつく限りの具材もその辺りです。
 しっかりとベシャメルソースを作ってあるのが好きなんですよ。
 ふふ、どうだろう。ルツのお手並み拝見といったところになりますかね」

手付きを見るに、きっと期待に応えてくれるのだろう。少しうれしい気分だ。
香ばしい匂いに包まれながら、自分は何をしようかと食料庫を開ける。
主菜副菜と揃っているから、自分はそれとぶつからぬように。

「コンポートとレモンスカッシュを用意して、冷蔵庫に置いておきましょう。
 旅館に行った方々も、帰ってきてから食べて美味しく感じられるようにね」

洋梨の皮をくるりと向いて、縦割りにして種を除く。
水と砂糖を煮立てたシロップに真っ二つの果実をゆっくり沈めて、煮崩れぬようにコトコトと。
(62) 2021/10/08(Fri) 19:44:24

【人】 愛玩用 エマ

くつくつ煮込んだ洋梨は、形を失わずシロップをしっかり吸った頃に火を止めて。
すっかり冷めてしまうまで、濡れ布巾の上に鍋ごとおいて蒸らしておく。
粗熱のとれた頃に食べてもいいし、ちゃんと冷蔵庫を冷やした頃に食べてもおいしい。

それとは別に、冷たくしたシロップにレモン汁を加えてかき混ぜて、
氷と炭酸水で割ったレモンスカッシュも用意した。
どちらもさっぱり控えめな味だから、夕食のメインを邪魔してしまうことはないだろう。

いつ誰が帰ってきても構わないよう、残りはきちんと冷めた頃に冷蔵庫にしまわれる。
眠ったままの誰かにも、行方の知れない誰かにも、ちゃんと手渡されるように。
(64) 2021/10/08(Fri) 20:25:02
愛玩用 エマは、メモを貼った。
(a42) 2021/10/08(Fri) 20:44:49