人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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視点:人

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【人】 金海 叶冬


  ボクの思いは、
  ……伝えました。

  どんなふうに伝わって、
  どんな思いをさせてしまったのかは
  もうわからないのかも しれません。
  
 
  すごく悲しませて、苦しめて、
  


  [ ボクを許して、とは言いません。
    許さないって言うせなちゃんも、
    もう居ないかも、しれません。


    ……それでも ]

(678) 2022/10/24(Mon) 19:41:34

【人】 未國 聖奈

 

── 数日後・小鳥遊 ──


 これはさらに数日後の話。
 文化祭が終わってからはもう10日から二週間、
 随分と長い間休みをもらってしまったと思う

 謎の高熱も、短期記憶の欠如も、
 医師の検査や診察からはなにもわからず
 まあそのうち思い出すでしょう、という雑な判断で
 すっかりぴんぴんしているあたしは退院に至る。

 多分そのころには、
 3Aには入院していることは広まっているし
 仲良しさんには、記憶がないことも打ち明けている

 
(679) 2022/10/24(Mon) 19:50:58

【人】 未國 聖奈

 

 今日はそんな退院の日。
 市民病院だから、別の用事で彼は現れたのかもしれない
 それともあたしのお見舞いに来てくれた?


 「 あっ 」

 
 まだベッドサイドにはスターチスの花が咲いている
 そっと前髪を指で整えてから
 あたしは、扉を開けてくれたその人に言う

 ─── 小鳥遊大地。
 当然あの三日間の彼との記憶は、ない。


 
(680) 2022/10/24(Mon) 19:51:08

【人】 未國 聖奈

 

 
 「 今日ね。退院なんだ 」


 すっかりあたしの顔は晴れやかで、
 文化祭前と、変わらない表情をしていただろう。


 「 ……誰かから聞いた?
   あたしね。記憶喪失なんだよ 」

 大木や大槻あたりから聞いたかな。
 それとももしかして知らなかった?
 知らなかったのなら、かいつまんで経緯を説明して。


 「 大変だったみたいだね、三日間 」


 他人事みたいに、そんなことをいう。
 
 
(681) 2022/10/24(Mon) 19:51:20

【人】 未國 聖奈

 


 ──── だけど


 「 小鳥遊にとって、三日間は長かった? 」


 こんなことを聞いたのは、どうしてだったかな。 *

 
(682) 2022/10/24(Mon) 19:51:30

【人】 金海 叶冬



  未来のボクが
  上手なことばを紡げるかも、

  わからないけれど。
  正しく理解できるかもわからないけれど。


 
  
  
(683) 2022/10/24(Mon) 19:52:30

【人】 金海 叶冬


  
  
  ……ごめんね。
  うまくいえないや。
  

 でも、いつかちゃんと話すね。
 ……ごめんなさい。
 

  

 [ なんのことかわかりませんよね、

  ごめんね、とも、付け加えて *]
(684) 2022/10/24(Mon) 20:14:06

【人】 未國 聖奈

 

── 病室にて・かなちゃん ──


 あたしはかなちゃんの話を聞いている。>>678
 かなちゃんは本心を伝えてくれたんだ
 その言葉を聴けば、
 あたしはホッとした表情を見せただろう

 悲しませた、苦しませた、
 そんな言葉には曖昧に微笑んでおいた

    
    …そうだね。
    もう傷ついてないよ。
    そういう風に伝わればいいと思った

    それをかなちゃんが願うなら。
    それでかなちゃんが楽になるなら。


 
(685) 2022/10/24(Mon) 20:29:52

【人】 未國 聖奈

 


 そんな風に考えたあたしの見立ては
 正しかったのかどうかすらわからない。



 
(686) 2022/10/24(Mon) 20:30:05

【人】 未國 聖奈

 

 かなちゃんは言葉を選ぶ。
 選んだ結果、上手く言えなかったみたいで
 それも、かなちゃんらしいな、とあたしは思う>>684

 かわいいかわいい幼馴染。
 ごめんなさい、で言葉を締めるかなちゃんに
 あたしは首を横に振る。


 「 あのね。
   三日間のことも、
   そこで何があったのかも、聞かない。

   でも、かなちゃんのゆめが叶ったら
   あたしも一緒にお祝いさせてほしい。

   応援してるよ。かなちゃん。 」


 今のあたしにできるのは、それだけ。
 一緒に夢を見るくらい許されるでしょう?って>>0:542

 きっと。いつもの未國聖奈の顔ができているはず。*

 
(687) 2022/10/24(Mon) 20:30:42

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

—— 三日目 ——

[そのメッセージを受け取ったのは、
 きっと早朝のことだった。>>-1056

 気づいたのは、旧校舎に向かう前。

 唐突すぎる?
 君はそう思っていたかもしれないけれど、
 俺はこの三日間、いつだって
 割とずっと臨戦態勢だったよ、なんてね。
 
 俺はいつだって、
 『助けて』って声に弱いんだ。
 君が求めてくれるなら、いつだって。

 俺はふっと笑って、メッセージを返した。]
(688) 2022/10/24(Mon) 20:31:17

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[勢いで送ってしまってから、

 なんだこの迷惑メールみたいなメッセージ……


 となったのは秘密だ。]


 そもそも、運って何だろうね?

[俺にとっては、ジンクスみたいなものだけど。

 『25%の賭けにおいて、俺は負けない』

 っていう、絶対的な自信。
 そういう、強がりみたいな気持ちを携えて、
 俺はきっとこれからも生きていく。]
(689) 2022/10/24(Mon) 20:31:48

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[俺は、君へ俺の運が伝染するようにと、祈った。

 そして……

 同じ祈りを抱いてくれるよう、幽霊さんに頼んだ。]
(690) 2022/10/24(Mon) 20:32:01

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[旧校舎を後にした俺は、屋上に転がっていた。
 どれだけの時間が過ぎたことか。
 多分始業の時間はとっくに過ぎてた。]

 ……やっぱダメかも――……

[格好つける相手もいない今だから言おう。

 ぶっちゃけめちゃめちゃ胃が痛い。


 のっそり起き上がり、屋上を後にする。
 誰もいない廊下は、
 少し遠くから扉越しに聞こえる授業中の先生の声を
 微かに運んでくるけれど。

 それどころではない。]
(691) 2022/10/24(Mon) 20:32:17

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

—— 保健室 ——

 せんせー
 ベッド貸してぇ

[その時保健室には先客がいたか。
 俺は特別気にもせずに、先生に声をかける。
 ベッド貸して、と言いながら、
 座るのは先生の前の丸椅子だ。

 先生と顔見知りのようになっているのは、
 別に病弱だからじゃない。
 委員会のおかげだ。]
(692) 2022/10/24(Mon) 20:32:41

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[先生は俺を、小鳥遊弟、と呼ぶ。
 兄ちゃんがこの学校に通っていたのは
 12年も前のことだけど、
 この先生は、異動に異動を重ねて
 この学校に帰ってきた先生。

 初めて会った時、名乗る前から小鳥遊って、
 呼ばれて、びっくりしたことがある。

 12年前、兄ちゃんは保健室常連だった。
 
主に、やんちゃによる怪我で
(693) 2022/10/24(Mon) 20:32:54

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 主訴、吐き気でーす
 多分熱はないです。

[俺自身は、そこまで保健室常連でもなく、
 サボりも殆ど経験がなかったから、
 先生はとりあえず受け入れてくれる。

 何かデスクワークをして入れる先生を、
 間近でぼーっと眺めていても、
 先生は放っておいてくれた。]

 ねぇ、先生。
 
[ふと、口を開く。]
(694) 2022/10/24(Mon) 20:33:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 先生、幽霊って信じる?

[尋ねたら、ペンを走らせていた、
 先生の手が止まった。
 しばらくの間の後、先生がこちらを見る。

 本当に、そっくりだね、

 …って、何とも言えない顔で言われた。]
(695) 2022/10/24(Mon) 20:33:20

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[寝てくか、と先生に尋ねられるも、
 結局落ち着きどころを見失った俺は、
 早々に保健室を後にした。

 それから……どうしたんだったか。
 よくわからない。*]
(696) 2022/10/24(Mon) 20:34:12

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[どうにかして慎ちゃんと合流し、
 俺は早々にしゃがみ込む。]

 慎ちゃぁん、俺、胃が痛い。

[いつもより低い位置から見上げて、
 はは、と笑う。]

 慎ちゃん、結局願い事どうしたん?
 俺はね……

[手持無沙汰に、俺の話を語ろうか。
 君はやっぱり苦笑するのかな。>>136
 
 俺、君のその反応好きだよ。
 なんだか、安心するんだ。]
(697) 2022/10/24(Mon) 20:34:37

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

  [そして—————


        『時』が来る————、>>416
(698) 2022/10/24(Mon) 20:34:47

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君は知らない、25%の意味

 知るわけがない、語っていないのだから

 俺の『運』とかそういうヤツは、

 『25%』の上に成り立っているもの

 ……つまりね、

 増えても減ってもいけないんだ

 まぁ、裏を返せば

 そうそう増えたり減ったりするもんでもないので

 君の気持ちだけは、喜んで受け取るよ

 
ところで昆布って定番じゃないの?うっそーん。
(699) 2022/10/24(Mon) 20:35:07

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[降り注ぐ光に、手を伸ばした。
 君のくれた『幸運』は、当たり前だけど、
 君の姿をしていたよ。

 それから、君の返してくれた答えも。

 『ありがとう、また明日』

 ぐわっと胸の内から膨れた何かが、
 そのまま熱いしずくになって、眦からあふれ出す。]

 慎ちゃぁん、
 そーまたち、帰ってくるってぇ、

[低い位置から傍らの慎ちゃんを、
 泣きべそかいたまんま見上げて、
 その袖を引いた。

 声をあげて泣くことはもうないけれど、
 この涙を飛べる術を、俺はまだ知らないんだ。*]
(700) 2022/10/24(Mon) 20:35:23

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 夜 ──

 ただいま、兄ちゃん。

[帰宅して俺は、仏壇に手を合わせる。
 深夜に帰宅しても、両親は何も言わない。

 俺が帰ったのを確認したら、就寝する。

 交わす言葉は最小限。
 ただいま。おかえり。
 それだけ。]
(701) 2022/10/24(Mon) 20:35:36

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[誰に話すことでもない、秘密がある。
 
 両親は俺に対して、寛容なんじゃない。
 興味がないってコト。

 別に、問題はない。
 ただ……例えば、もうしばらく、
 母さんから名前呼ばれてないなぁ、とか、
 そんなこと。

 最後に聞いたのは、中学生の時。

 間違えて、大空
そら
って呼ばれて俺、
 一瞬ポカンとしてしまった。
 俺が反応するより先に、
 ショックを受けた顔したのは、母さん。

 反射的に、そんなに似てる?って、笑ったら。

 母さんが泣いた。
 父さんは俺を責める顔したけどさ。

 じゃあ俺、どうしたらよかった?って。

 聞く相手なんか、どこにもいない。]
(702) 2022/10/24(Mon) 20:35:51

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 やっぱりさ。
 幽霊に、叶えられる願いなんて、
 ないよね。

誰もいない・・・・・仏間で、俺はポツリ。
 最初の結論に辿り着く。>>0:64

 結局俺は、『願い事』を口にしなかった。
 理由は簡単。

 本当の願いは、俺自身わからなかったから。

 中途半端な願いを口にするくらいなら……

 選んだのは、俺自身。]
(703) 2022/10/24(Mon) 20:36:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 兄ちゃん。

[仏壇の中の四角いフレームの縁を、指先で撫でる。

 遺影の中の君は、

 俺とおんなじ顔で笑っている・・・・・・・・・・・・・。]

 三日間はさ。短いよ。
 短かったよ。何にもできないくらい。

[俺は、きっと彼らなら、
 俺が何もしなくても、正しい未来を選べたこと、
 知っていた。
 俺の手助けなんか、きっといらなかった。

 
違う。
 選んだ道が何であれ、それが正解だった。
 他人が口挟むことじゃない。
(704) 2022/10/24(Mon) 20:36:25

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[自分の幸せが見つからないなら、

 せめて大切な人には幸せであって欲しい。

 そこに、自分が存在していなくても……


 それってそんなに、おかしなことだろうか?]
(705) 2022/10/24(Mon) 20:36:41

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 数日後、病院 ──

[人伝に、噂を聞いて。
 行くのが少し遅くなってしまったのは、
 なんとなく、
 他のお見舞いと、鉢合わせないように。>>679

 や。
 迎えにきたよ。なんてね。

[俺は、いつもの
遺影と同じ
顔して笑う。
 笑いながら、君に飴を差し出した。

 もう退院するって君に、
 大仰なお見舞い持ってきても、仕方ない。

 渡すなら、日常への片道切符を。]
(706) 2022/10/24(Mon) 20:36:55

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君は記憶喪失。
 それも、『あの』三日間だけ。

 それはつまり……
 君は誰かの願いか、その代償に、
 記憶を手放した、と考えるのが容易い。

 ……存在ごと消えるよりは、随分平和だ。

 君の語る顛末と照らし合わせれば、
 ますますその事実は浮き彫りになる。>>681

 ま……大変なやつも、いたかな。

[君が他人事みたいに言う、
 いや、今の君にとっては他人事なのだから、
 それが当たり前とばかりに、
 俺もさらっと返した。

 三日間。
 長かった?と、君が問う。>>682
(707) 2022/10/24(Mon) 20:37:09