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【人】 甲矢 潮音── 初デートの日の夜 ── (おっと、いけない……) [ベッドの淵に下ろしていた腰を上げ 繋いでいた手をそっと離し立ち上がった。 眠る人の身体に触れることで夢に入り込むことが出来た。 ちょっとしたお仕置きのつもりが 夢中になってそれ以上してしまう所だった。 全く、いつでもきみは僕を虜にしてしまうんだから。 無垢な寝顔がかわいくて 唇にキスしたくなったけど……、それも我慢。 どちらも起きている時、本物の身体でしたいから。] (22) 2022/05/19(Thu) 23:08:11 |
【人】 甲矢 潮音[彼女が目を覚ましてしまう前に帰らないと。 窓から出て、硝子越しに外側から鍵をかけて。 背中から出した黒い翼で夜空を駆った。 ……とは言え家は隣だから、 五度も羽撃けば自分の部屋のベランダなのだけど。 その晩は、誰に見つかることもなく。*] (23) 2022/05/19(Thu) 23:08:31 |
【人】 甲矢 潮音── 現在 ── [彼女が何かに気付いた様子はない。 当然だ。 これまでも何度か入っているけれど すべて上手くやってきている。] そっか、変な夢か でも、怖い夢じゃなかったなら良かったよ [ブレスレットににやけてる彼女に聞こえたかな。 単純なところもかわいいんだ。 じゃあいこっか、って 夢の話を打ち切れば足を学校に向けて。] (24) 2022/05/19(Thu) 23:23:57 |
【人】 甲矢 潮音[返事がどうあれ。] ……そうだ、しばらくバイト増やすから 一緒に帰れない日が増えるけど そういう日は気をつけて帰ってね? [そんなことも伝えただろう。 バイトの内容は学校近くの ファミレスのホールと伝えてある。 ……正直欲しい物があれば盗るのは簡単だけど。 好きな人への贈り物は きちんと稼いだお金で買いたいじゃない。*] (26) 2022/05/19(Thu) 23:27:42 |
甲矢 潮音は、メモを貼った。 (a1) 2022/05/19(Thu) 23:44:43 |
【人】 甲矢 潮音[きみの魂はね。 何より無垢で、誰より美しいんだ。 僕の魅了が効かないくらいに。 何度きみが生まれ変わって、 何度穢れた僕と交わっても、 変わることのなかった唯一の事実。 同じ場所に生まれるとは限らなくて 姿形も、身分も、性格だって毎回違った。 ある時は傷ついた戦士の心を癒す歌姫。 ある時は占いと舞踊の得意な流浪の民。 ある時は……] (103) 2022/05/21(Sat) 11:00:52 |
【人】 甲矢 潮音[どのきみにも恋をして、焦がれた。 出逢いを繰り返すたび 以前より更に好きになった。 いまのきみが、いちばんすき。 ねぇ、すきだよ流歌。だぁいすき。 ずぅっと君ひとりを引き摺って 付き纏い続けてるなんて……、 気味悪がられてしまいそうで、とても言えないけど。] (104) 2022/05/21(Sat) 11:00:57 |
【人】 甲矢 潮音[────無垢な魂に惹かれるのは 当然僕だけじゃあ、ない。 生まれ落ちた場所を見つけるのが遅すぎて 他の奴に先を越されたことがある。 横取りされそうになったことだって。 ……業腹、だ。あんな思いはしたくない。 だからいつだって不安だった。 僕の方を向いてくれるのか。 僕から離れずにいてくれるのか。 永く生きているというのに 余裕がなくて……、情けないね。] (105) 2022/05/21(Sat) 11:01:04 |
【人】 甲矢 潮音[体育の次の教室は>>74 幾らか人数を欠いていたけど それはあまり気にすることはない。 男子コートでスパイクを叩き込まれて 鼻血出して保健室行きになったのが 下世話な話をするどさくさに流歌の揺れる胸だとか うなじだとかを見てた奴ばかりなのは 偶然じゃないけど誰も気にしなくていい。 流歌を注意した教師の横顔に 暴投サーブが突き刺さったのも 普段の高い評価が許してくれたので。 なぁんにも気にしなくていい。 何事もなかったように弁当を広げて思い出す。 流歌の体操服姿、かわいかったなぁ。 厭らしい目で見ていいのは僕だけだよ。 ] (111) 2022/05/21(Sat) 11:04:37 |
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