［キュリアの名を背負う魔法使いは、15歳から18歳の三年間、
　一人立ちの為にハルモアから巣立つ。
　名目は魔法修行であるが、実際は社会勉強さ。

　考えてもみるといい。

　多くの魔法師が、普通にアルバイトなどで生計を立てながら、
　魔法の修練を続け、無事帰ってくる。
　ボクはこれでも優秀だからね。例外さ。
　優秀なのは魔法師としてだけではない。
　ビジネスに於いてもボクはそれなりに優秀だったのだろう。］

［同期……というべきか。
　同い年のキュリアの魔法師は三人いた。
　内、鍵魔法師は二人。ボクと一人の少年だった。
　そして鍵魔法師ではない少女が、一人。

　順調にボクは職業魔術師として生計を立てた。
　少女はアルバイトに励んだ。

　本来、修行中の三年間は
　ハルモアの土を踏むことは許されないのだけどね。
　生家から緊急招集の手紙が来て、
　ボクは一時ハルモアへ帰った。

一族の人間の侮蔑の視線を浴びて、彼は震える声で宣った。］

［いやいや、人の所為にされては困るね。
　ボクだって別に、容易く道を拓いたわけではないんだが。
　まぁでも可哀想だと思う気持ちもない訳ではないのでね。］

［あの時の空気の凍りようったらなかったね！

［そして、ここで真打の登場さ！］

［彼を救ったのも、凍えるような場の空気を掬い取ったのも、

　　　　　　　　　　結局二人は脱落しキュリアの姓を返上して、
　　　　　　　　　　知らないけれど普通の人間として
　　　　　　　　　　何処かで生きているのではないかな？

［心配というのは>>206、寝ぼけてあんなことをして、>>147
　相手がボクだったから良いけどね。
　相手が相手なら、騒ぎになったり訴えられたりしかねないよ。
　

　そうなったらは
　通用しないんじゃないかな？
　
　

　ああボンネットの事なら、
　という、
　キミを配慮しての思いだったけれど、
　不要だったようだね。失礼した。

　本気で眠ってる状態であれだったのかい？
　それとも起きてるのに目だけつぶっていた？
　
　
　やっぱり夢遊病の疑いあるのでは？ってね。
　これは皮肉じゃないよ。キミの健康を心配している。］

　大分、無茶振りをした自覚はあるからね。
　職人たちにも達成感があったなら、嬉しい事さ。

　いつかまたあの時の職人たちに会いに行きたいな。