【人】 帰宅部 雨宮 健斗[ コスプレカフェ、なんてふざけた文字に しばし呆然と立ち尽くす俺に、 ] 『あー、いたいた!雨宮ー』 [ と手を上げて、同じクラスの委員長が 小走りで近づいてきた。 こいつとはなんの因果か三年間同じクラス なのもあって、気軽に話が出来る数少ない クラスメイトだった。 ] いたいた、じゃねぇよ! なんなんだよコスプレカフェって! [ 変な汗が出そうになりながら聞いた俺に、 委員長は不敵に微笑んだ(ように見えた)。 ] 『何って模擬店に決まってるでしょ。』 [ そういや出し物決める時にあんたいなかったわね、 と言いながら彼女はプリントを差し出す。 ]* (29) 2020/06/14(Sun) 11:11:16 |
【人】 帰宅部 雨宮 健斗[ 差し出されたプリントを受け取る。 一行目の、 【〜接客マニュアル〜】 のタイトルだけで読むのをやめた。 ] 『ねぇあんた、細身の黒スーツか、執事服か、和服。 どれがいい?』 …はぁい??今なんて?? 『衣装よ、衣装!早く決めてくれないと 困るんだけど。お客さん来ちゃうよ。』* (30) 2020/06/14(Sun) 11:15:14 |
帰宅部 雨宮 健斗は、メモを貼った。 (a11) 2020/06/14(Sun) 11:19:22 |
【人】 絵描き 要「さて」 さて? 特に気合を入れる必要性なんてないのに気づき、思わず漏れた声に嫌気がさす。 イーゼルにキャンバスを立てかけ、パレットに絵の具をのせた。 まあきっと、誰も来ないだろうけど。 机の上に置いてある茶葉と粉とジュースに氷、カップなんかが寂しそうに思える。 使ってやらないのも可哀想か、と ガスバーナーに火をつけ、お湯を沸騰させた。 火を使うから、と美術室ではなく理科室でやれ、と言われたんだっけな。 別に僕にとっては、美術室だろうが、理科室だろうが、屋上じゃなければ同じだ。 大勢の人がいなければ、それでいい。 (31) 2020/06/14(Sun) 11:22:57 |
【人】 転校生 矢川 誠壱まただ… [ まただ。そう、また、なのだ。] 完全に出遅れてる。 [ 体を動かすと、ギッと唸るスプリング。 青年は黒髪をくしゃくしゃ右手で混ぜながら 枕のすぐ隣にある携帯電話のアラームを止めた。 …正確にはきっと数度目のスヌーズを止めた。 3回くらいみた。なにかの見間違いかと。 部屋の時計とも見比べた。 カーテンの外もみた。 けれど、スマートフォンが示す時間と 部屋の時計が指している時間は同じだ。 外は薄暗くて一瞬期待を持たせるのが たちが悪い。聞こえるのは、雨音。] (32) 2020/06/14(Sun) 11:38:13 |
【人】 転校生 矢川 誠壱[ 出遅れてる?いいや、ちがう。 そんな曖昧な言い方をすべきではない。 遅刻だ。 絶対間に合わないというかもうすでに 学校の始業のチャイムは鳴っている時間だ。 ここまでひどいといっそ諦めがつく… なんていってる場合ではない。 今日は、今日だけは本当にまずい。 文化祭当日の準備を手伝わずして、 どの面を下げて参加できるというのか!] ……終わった… [ だがしかしそんなことを言っている 場合ではないのだ。ばたばたと準備を始める。 腕を通すのは前の学校の制服… つまりは詰襟だが仕方ない。] (33) 2020/06/14(Sun) 11:38:55 |
【人】 転校生 矢川 誠壱[ 寝坊癖あるのは今に始まったことではない。 実のところ昨日も遅れて登校した。 こっそり、こっそり忍び込むようにして 入った学校の校舎は、広すぎて そりゃもうすぐ迷った。 しばらく彷徨ってうろうろしていれば 「なんで他校の生徒が?」なんて ひそひそと囁く声だって聞こえるってものだ。 父の仕事の都合でこの学園にきたのは ほんの1ヶ月ほど前のこと。 卒業生の制服を譲ってもらえるという 話だったのだが、履いたズボンの丈が 短かったのはまあ仕方ない。 寝る子は育つ…のだ… というわけでしばしこの制服で 過ごしてくれといわれてかれこれ もうすでに1ヶ月が経ってしまったわけだが] (34) 2020/06/14(Sun) 11:39:24 |
【人】 転校生 矢川 誠壱正直文化祭までにはほしかった… [ そんなことをいったって 仕方のないことではあるが。 小さくため息をついて準備を進める。 なんとか終わらせて、家を飛び出す。 それから猛ダッシュで到着した学園は すっかり準備が進められていた。 休むという選択肢はあった。 まだクラスに馴染めているとは思えない。 雨に濡れて重くなった詰襟を はずして、腕にかける。 そっと教室の扉を開いて、中の様子を見た。] (35) 2020/06/14(Sun) 11:40:48 |
【人】 転校生 矢川 誠壱[ はじめはなんだかこう、厳格な雰囲気の学園だと 思っていた。名前、フランス語だし。 だがそれは1ヶ月も経てばある程度 気のせいだったらしいと気づく。 コスプレカフェ、なんて俗っぽいものも 模擬店として許されるのだから、 そりゃあもう。] …おはよう、 ございます [ 遅刻の罪悪感で小さくなった声。 ただでさえも図体がデカくて きっとこわがられているだろうから、 準備はある程度力仕事に徹してきた。 今日ももちろんそのつもりだし、 だからこそ朝くるべきだったのだが。 『お客さんきちゃうよ』と急かす クラスメイトの声が聞こえる。>>30 そちらを一瞥してから、 そおっと足を踏み入れた。]* (36) 2020/06/14(Sun) 11:41:40 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−理科担当教諭準備室あたりで− [ この学校にはかなりの部活や同好会がある。 理科には生物・化学・物理のそれぞれの部活は勿論、 爆弾構造解析同好会とかマジ訳わかんないやつもある。 各理科系の教室にはそれぞれの部の努力の結晶である 研究結果のボードがたくさん並んでいる。 ] へぇ……面白いじゃん。 理科って惹かれにくい教科だから わかりやすくするって 苦労するんだよな。 [ 内容を確認しながら感心するしかない。>>9 勿論、ひとつひとつを満遍なく見ていく。 担当外の生物や物理もわかってこその理科教師。 各々の努力が見て分かるボードを、 他の人にもぜひ見てもらいたいと 心の底から願う。 もし、他のところで誰かに出会えば、 宣伝をしておくのも悪くなさそうだ。 今日はのんびりしていいと言われたので、 誰かが教室に入ってくるなら、 そのままいるだろうし、 もしそうでないなら、クラスに向かおうか ]* (37) 2020/06/14(Sun) 11:44:40 |
転校生 矢川 誠壱は、メモを貼った。 (a12) 2020/06/14(Sun) 11:46:48 |
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。 (a13) 2020/06/14(Sun) 11:47:41 |
【人】 生物部部長 クロユリ>>37 [ポスターセッションの準備で展示室に入ろうとすると、誰かがいる気配を感じた] あれ?誰だっただろう。 見たことのある人だけど、生徒じゃなさそうだし… [ユウリたちがまとめた資料を熱心に読んでくれている。近隣の水路で生物多様性の保護活動を行ったときのものだった。 何とも言えない喜びから、思わず胸に抱えたケージをぎゅっと抱きしめる。中にいるはずのジャンガリアンハムスターのかさかさという気配を感じる] [教室に入って声をかけていいものか、ユウリは青柳の様子を見守った] (38) 2020/06/14(Sun) 14:24:33 |
【人】 生物部部長 クロユリ[とにかく、このジャンガリアンハムスターのグラハムだけは机に置かなければ。 ユウリは展示を見ている青柳を邪魔しないように、少し離れたドアから教室に入ると、そっとケージを置いた。 時には生餌にもするマウスだが、このジャンガリアンハムスターだけは代々生物部のマスコット的な存在として、部室で飼育されてきているのだ。 ハムスケがジュッと鳴いた。 その様子を微笑ましく見つめると、ユウリは展示の準備に取り掛かった] (39) 2020/06/14(Sun) 14:36:20 |
生物部部長 クロユリは、メモを貼った。 (a14) 2020/06/14(Sun) 14:37:54 |
クロユリは、時折窓の外に視線を向ける。雨音を聴いているようだ。 (a15) 2020/06/14(Sun) 14:42:04 |
【人】 絵描き 要グツグツと煮立っているお湯を眺めつつ、何を飲むか決めてなかったことにに気がつく。 紅茶……コーヒー、緑茶……? お湯を使って飲むのはそれくらいか。 飲み物に関してのこだわりは特にない。絵を描く時に、口寂しくないように口に含む程度だ。 その時に味なんて感じてる暇はない。 そして茶葉たちはみんな揃いも揃って、 使われたそうにしている。 つまりこれは全てを使って……。 頭に思い浮かんだ恐ろしい考えを慌てて振り払う。 そんな冒涜的なことをしてなるものか。さすがの僕だって不味い味なのは気付くだろうし、何よりそれぞれの愛好家を敵に回しかねない。 って、こんなところ、誰も見てないだろうけど。 まあ適当にコーヒーでも。 紙の簡易的なフィルターの中に粉を入れ、 お湯を注ぐ。特にこだわりはないから適当だ。 試しにひと口飲んでみる。 うん。コーヒーだ。 それ以上でも、以下でもない* (40) 2020/06/14(Sun) 14:42:49 |
【人】 生物部部長 クロユリ (41) 2020/06/14(Sun) 14:48:18 |
【人】 絵描き 要うーん、イマイチ 纏まらない。 というかここからどうしろと言うのだ。 いや、描きたいものは決まっている。 ずっと前から、決まっていた。 でもそれが、ずっと、ずっと、 描けないでいる。 僕は無意識的に油の蓋を捻った。 つうんと油の匂いが広がる。 そういえば喫茶店なのに油絵チョイスって何事なんだ……?アクリルとか鉛筆に変えた方がいい? 乾くのにも時間がかかるしなあ。 まあ誰も来ないだろうけど。念の為に画材を変えておくくらいしても、いいだろう。 とりあえず、このキャンバスを全面、真っ黒に塗っておく。 中途半端に黒いとなんだか描きにくいような気がしたからだ。 いや。 ただ、僕は描くことから逃避したかっただけなのかもしれない。 油絵は1度描いてしまうと、乾くまでに時間がかかるから……。 飲みかけのコーヒーとキャンバス、それに僕の心。 全部同じ色だ* (42) 2020/06/14(Sun) 15:13:04 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−展示室− [ 生物部のフィールドワークの展示を ひとつひとつ写真をみながら、 よくやるもんだ、と感心する。 写真の中の彼らの表情は、 青春そのもの。 バスケ部として過ごしていた彼ともまた違う、 部員の楽しそうな表情につられて、 クスッと笑みが溢れる ] 理科全般に言えるけど、 結構こだわり強いやつ多いから こういう面白いもの作れたらいいんだよ。 [ そう呟いていると、 何か、滑車のようなものが動く音がした。 体を起こして、音のする方を振り向くと、 女子生徒が1人。 手元にはハムスターのゲージ。 懸命に走っているらしく、 恐らく聞いた音の正体はそれらしい ] (43) 2020/06/14(Sun) 15:14:37 |
【人】 教育実習生 青柳 慶生物部の部長さんだっけ。 はじめまして。 [ こっちに来たら?と話しかけて、 片付けている椅子でも取り出そう。 化学希望とはいえ、 他の教科にも顔を出して 1人授業参観をさせてもらっている。 それで、生物の授業の時に 担当教師から教えてもらっていた。 大人びた2年生の、新部長のことを ]* (44) 2020/06/14(Sun) 15:14:58 |
教育実習生 青柳 慶は、メモを貼った。 (a16) 2020/06/14(Sun) 15:16:03 |
【人】 生物部部長 クロユリ[ハムスケ(正式名称:グラハムのすけ)が一生懸命走りすぎて回し車から滑り落ちた。 その様子にくすっと声を出したとき 生物部の部長さんだっけ。 はじめまして。 展示を見ていた男性がこちらを向いていた。] あ……実習の青柳先生。 [本当に時々しか来ないけど長年生物部の顧問である老先生が、今度の実習生は自慢の教え子だったと言ってた] 展示を見てくださって、有難うございます。 [ユウリは控えめに微笑むと、青柳に丁寧におじぎをした] (45) 2020/06/14(Sun) 15:27:29 |
【人】 転校生 矢川 誠壱[ 小さく挨拶をして気まずげに 足音を立てぬようそうっと 入った教室だったけれど、 すぐに近くにいた女子生徒に捕まった。 やっとクラスメイトの名前を 覚えてきたところなのだ。 彼女はそう、たしか…] 田中さん… 「おはよう、遅刻の矢川くん」 …すんません… [ そう小さく謝ると彼女は困ったように 片眉をあげて、肩を上げて、下げて、 ふう、と小さくため息をついた。] (46) 2020/06/14(Sun) 15:30:54 |
【人】 転校生 矢川 誠壱「とりあえず。職員室には行った?」 いや、まだ… 「なら先に行ってきなよ。 届出出してから帰ってきて。」 …ごめん… 「いーからはやくね!」 [ そういって頷く彼女に一礼して 一度教室をでる。でる、つもりだった。] (47) 2020/06/14(Sun) 15:31:10 |
【人】 転校生 矢川 誠壱[ まあ、弁解という弁解もないから 仕方のない話ではあるのだが。 ちら、と目線を落とした。] せっ きゃく まにゅ ある… [ 小さく唸りそうになるのを、 こぼれそうなため息を、堪えて。] (49) 2020/06/14(Sun) 15:32:11 |
【人】 転校生 矢川 誠壱* [ ひとまず職員室へ向かうことを 許されたのだから、その通りにしよう。 接客などやったことがないし無理だと 伝えるのはそのあとにしたほうがいい。 どうせ今断ってもすぐに却下される。 ───参加しないという選択肢がなかったわけではない。 準備にはじめから参加していたわけでもないし ものすごく中途半端な時期に、その上 3年に上がってからの編入生なんて。 編入後1ヶ月で文化祭なんて。 物好きだと思われたって仕方ない。 だけど、参加したかった。 人生で限られた数しかないから。 それが思い入れのあるものでも、 ないものでも、構わない。 その場所に自分がいた、それだけで。] (50) 2020/06/14(Sun) 15:33:55 |
【人】 転校生 矢川 誠壱[ ああ、接客じゃなくてせめて キッチンスタッフにしてくれないだろうか。 そんなことを考えながらぼんやり歩く。 廊下から覗き見えるさまざまな 教室には展示も準備されているらしい。 とても広い学園だし、きっと 全てを見ることは叶わないんだろうなと 思いながら、背中に負ったベースのケースの 肩紐をくい、と引いた。]* (52) 2020/06/14(Sun) 15:35:14 |
【人】 光学迷彩 もも[『わたしは壁。』] [祭の騒ぎが一段と煩くなる。これからも秒針を刻む毎に賑わいが増していくのだろう。暑さに比例する蝉の音の様に。いつもは後ろの教室の中にある時計、その針の動く音さえ聞こえるくらい静かだというのに…。賑わいに混じるのはひたひたとした雨の音だけだ。] [目を開けると、いつの間にか目の前の壁はチラシで着飾られていた。薄鼠色の壁面には地面と平行に貼られた複数枚のチラシ。セロハンテープで四隅を貼り付けられている。赤緑黄にプリントされたB5サイズの用紙に色々な組、部活の出し物が書き込まれている。駄菓子屋、お化け屋敷、射的、喫茶店…コスプレ喫茶?変わったものもある。特に喫茶店のメニューにあるタピオカミルクティは興味も少しは湧くけど…足の重さに勝てる程でも無いかな。] [それにしても、やっぱり、この壁の無駄に余ったスペースには目を留めてもわたしに目を留める人はいなかったね。わたしもわたしで、チラシを貼る人たちには全く気づかなかったけど。よっこらせっと立ち上がりつつアイスレモンティをストローから口に含む。ズズーっと、パックの底が音をたてた。] …やっぱタピオカくらいは欲しいかもっスね? [カーディガンのポケットに手を突っ込みながら、壁に貼られたチラシを品定めした。*] (53) 2020/06/14(Sun) 15:39:30 |
【人】 教育実習生 青柳 慶−展示室− [ 青柳先生と呼ばれるとなかなかにくすぐったい。>>45 仲良くなった生徒たちからは、 慶先生、慶くん。 いや、何故先生をつけられない。 ここは、バカが集まってる場所ではないため、 少し呆れるところもあった ] 慶先生でいいよ。 ま、理科の先生目指してるから こういうのもしっかり見ておかないとね。 ハムちゃん連れてどうした? [ 滑車から落ちてひぃひぃしてるハムスターを 見てしまった。 そんなところを見れば笑わずにはいられない。 理科の作品というのは あまり興味を惹かれない人も多く、 どちらかといえば体育館で行われる 舞台発表のほうに人は流れる。 故に、今ここにいるのは彼女と彼だけ。 作品は完成しているだろうから、 人がいるかどうか気になったのかも。 そう思って、質問をかけてみた ]* (54) 2020/06/14(Sun) 15:44:30 |
テニス部 ちあは、メモを貼った。 (a17) 2020/06/14(Sun) 16:01:34 |
【人】 テニス部 ちあー1-B教室ー [会場の準備はおおよそ整った。机に赤いシーツをかけて、入り口には提灯を飾り、夏祭りの屋台を彷彿させる。 クラス全員に、背中に「祭」がデザインされた羽織が配られた。それを羽織ると気分が高揚した。] お客さん、来るといいなぁ。 [ちあは、カーディガンのポケットから、チケットを二枚取り出す。 それは、赤羽から貰った、ミルクティー味とイチゴミルク味のタピオカのチケット。] 二杯も飲めないし、誰か誘おうかな? [同じクラスの由乃は、どうだろう?と、ふとちあは思った。見かけたら声を掛けてみよう。] (55) 2020/06/14(Sun) 16:13:27 |
テニス部 ちあは、メモを貼った。 (a18) 2020/06/14(Sun) 16:16:21 |
【人】 生物部部長 クロユリ>>54 この子、ハムスケっていうんです。ちょっとそそっかしいところがあって、いつも滑車から落ちちゃうんです。 [そういうと、どれ?とケージをのぞき込む青柳の瞳がまっすぐ見えた。] きれいな色 月の夜に海ををのぞき込んだときのような深い蒼。 [青柳は、フィールドワークの詳しい内容についていくつかの質問と、自身の経験から興味深いアドバイスをくれた。次の活動のときに取り入れてみたいと思った。 青柳と話しながら、そういえば化学を選択しているクラスメイトが、青柳先生のことを噂していたことを思い出す。 授業が面白くてわかりやすい、加えて自分たちと同じ目線に立ってくれる、もっとはっきり言うと、素敵な先生だと。 慶先生でいいよ。 こんなふうにさらっと生徒に言ってくれるところも、人気のある理由なのだろう。 そういうことに疎いユウリは、明確な理由には気づかないまま、青柳の瞳の深さと、話しやすく穏やかな空気に、淡淡とした慕わしい気持ちを感じていた。]* (56) 2020/06/14(Sun) 16:32:01 |
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