【人】 1年生 工藤美郷彼女の中に私の心が溶けている間、おそらくは私にも皆さんと同じように世界が見えていました。 全く同じではなくても、かなり近しく。 小泉先輩の顔を見れば、私を疑っているのが分かりました。 声を聴くだけで、怒っていることも分かりました。 その怒りの後ろに、私や、他の人たちの身を案じる心を見ました。 それらの先輩の心に気づくたびに、私の中に先輩を評価する心が溢れ、合わせて反応するたびに苦しくなりました。 [「彼は私を疑う人」と評価して、だからごまかさなければいけないと思った。 「彼は私に怒っている」と評価して、だから逃れなければいけないと思った。 評価に応じた、「だからこうしなければいけない」という思い。] あれは、精度の高い妄想だったのでしょう…… [その能力は、人間社会を円滑に回すためには欠かせないものだけれど、自分の心を潰す圧力も伴っていた。 この心を他の人たちが持っているのならば、なるほど、工藤とはまた別種の生きづらさを抱えているのだろう。] (105) 2022/09/08(Thu) 21:14:45 |
【人】 1年生 工藤美郷同時に、その心の揺らぎに振り回されるあまりに、普段感じられるものが膜を貼ったように鈍くなりました。 時折流れる風の向きや、空間に当たる音や、肌に触れる感触が、どうでも良くなりました。人に気を取られるあまりに、私を取り巻く環境に鈍感になっていた。 小泉先輩に使えて私には使えない魔法があるように、私に使えて小泉先輩には使えない魔法がある。そのことに気づきました。 [誰だって欠点がある。お互いに補い合えるように。>>2:262 完璧であれば、完璧であるがゆえに人を苦しめてしまう。 同時に、誰にでも突出した能力がある。ただ、あまりにも自然にこなせてしまうから、長所は短所よりも見えにくいだけで。 その能力で誰かを補うことができるのならば。] (106) 2022/09/08(Thu) 21:15:34 |
【人】 1年生 工藤美郷そうであれば、私は私だけの魔法を使って、もう少し生きていたい。そう、願っています……。 [たとえ、砕けた命が自分のものでも。迎えが来るまでの間だったとしても。] (107) 2022/09/08(Thu) 21:15:57 |
【人】 1年生 工藤美郷[それから工藤は、迷いなく言った。己の望みを、忖度することなく。] 私には小泉先輩の力が必要です。 私の行いで傷ついた時には、どの行いで傷ついたのか言ってください。 私が誰かを傷つけていたら、そのことを教えてください。 私には分からない人の心を、先輩の言葉で説明してください。 [そのための時間が、あと僅かしか残されていなくとも。決して無駄にはならないから。]* (108) 2022/09/08(Thu) 21:16:22 |
1年生 工藤美郷は、メモを貼った。 (a39) 2022/09/08(Thu) 21:23:15 |
【人】 2年生 松本志信 ホッとしていいんだよ、何も間違ってない。 それを誰も責めたりしない。 だから、武藤くん自身が責めることもない。 [そう感じることが至極当然で責められるべきではない。 誰が何を言おうと、たとえこの中の誰かが死んで その人の大切な人から酷い言葉をかけられよう>>54 とも 俺は武藤くんがいいやつだって思う、それが俺の紛れもない真実。 だから、武藤くんが何かを“勝手に”思ってたとしても それは俺が否定できない、武藤くんの真実。] まずはちゃんと切る練習だな。 あと焦がすのもアウトだし。 栄養とか、アレルギーの勉強もしねぇと。 [呪文はどうだろう、いるって言われたらノリノリでやるけど。 幼稚な夢だけど叶えばいいな。 そんでさ、まあもし俺が生きてたらだけど。] いつか食いに来いよ、黒崎ちゃんや津崎くん── いや、…… 全員連れてさ。 (110) 2022/09/08(Thu) 21:41:12 |
【人】 1年生 朝霞 純>>109 [手袋をして、患部に直接触れないように気をつけながら、できる限りの力で強く押さえる。 ガーゼが血に濡れる、けど、血の臭いはしない。 ガーゼに染みていく血を見て、彼と同じくらい私は蒼白な顔をしていたかもしれないけれど。 血の臭いがしないお陰で、何とか、手当ては継続できそうだと思う。 とにかく、血が出て汚れたら、清潔なガーゼに取り替えてもう一度圧迫する。それを止まるまで繰り返す。 止まりそうにないのなら、松本さんと黒崎さんを呼ぶ。躊躇はしない。] あの、津崎さん。あんまり、動かないでくださいね。 [出血しているときに、患部を動かすと出血量を増やしてしまう。 これが腕や脚だったら、素人の自分にも、もう少しだけましな手当てができたのにな、なんて思いながら手当てを続けた。] (112) 2022/09/08(Thu) 21:49:43 |
【人】 3年生 武藤景虎──少し未来の屋上で── [やっと伝えられたことは絶対バレてると思ってたことだから、伝えた先で此方を見る顔が驚いてるのが不思議だった。>>91 ずっと隠してたことは見抜かれたから。 はたから見てもわかりやすかった─事実まつもっちゃんにはすぐ見抜かれてた─くらいわかりやすいと思ってたことに気づいてないとか思わなかった。>>90 声がデカすぎて驚かせたのかと、よろめいた足元に思うけど。] ……うん、 [覚悟はできてる。 困惑したように言葉を探す様子に、傷つけないような断り文句を頑張って考えてるのだろうと。>>92 いっそ早く殺してくれと思うくらい時間が長く感じて、肩を掴む手が震えそうで力がこもった。] (113) 2022/09/08(Thu) 21:51:27 |
【人】 3年生 武藤景虎[絶対ダメだと思ってた。 だって仮に気づいてなかったとして、貴方にもそのうち良い子が見つかるよみたいなのは脈のない相手にしか言わないことだろう。 男扱いしてきたのが悪いのかもしれないけど異性として意識されてないと思っていたのは此方の方で。 しばらくの間のうち、返ってきた「嬉しい」は拒絶ではないことにせめてと安堵して。 でもそれはさっきまでの優しい断り文句の枕詞で、「けど、ごめんなさい」と続くものだとばかり予想していたから。 小さく聞こえた言葉の意味を理解するのには数秒かかった。] ………ぇ、 [間の抜けた声が漏れて、頬から耳の辺りが余計に熱くなるのがわかる。 顔を手の甲で隠す仕草はやっぱりどう見てもオレにとってはずっと変わらない"かわいい女の子"の認識と違わないものだった。 本人が全くその意識がないのがやっぱり不思議で。 そんなわけないとか無理とか言われたら不可解な顔をしてしまうと思うけど。 周りにどう言われてきたとか知らないけど。 でも、それを知ってるのが自分だけなら良いとも少し思う。] (114) 2022/09/08(Thu) 21:52:05 |
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