人狼物語 三日月国


33 【恋愛RP】Umbrella×School×Love!【R15】

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視点:人

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【人】 転校生 矢川 誠壱



[ だが、彼が休むこともなく続けたのは
ポォーンと響いたEの音。そして
不思議な感覚のする音の階段を続ければ、
Intuitionをなぞっているのか、
すでに次の曲に移ったようだった。]



   ( せっかちなんだか
    ゆったりなんだか )



[ だが、選ぶ曲のセンスがいい。
しっとりと歌うように、跳ねるように。
まるで月に向かって舞っている兎のようだ。
彼の、ピアノは。

ただ、原曲の歌詞は、違う。]
 
(165) 2020/06/15(Mon) 14:47:28

【人】 転校生 矢川 誠壱




「愛の歌は、悲しい歌。
 愛の歌は、苦しい歌。
 それでもまた、明日になれば
 愛せるかもしれない。」


 
(167) 2020/06/15(Mon) 14:47:47

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ そう歌っている。

なら、ベースはその歌を口ずさみ、
舞うW誰かWを見守る大樹のように、
静かに、ずっしりと、優しく奏でよう。

そうして、曲を最後まで弾ききれば、
まばらな拍手を受けるだろうか。

ぺこりと頭を下げて、ちら、と
雨宮くんの方を見て。
目を細め、ふ、と笑った。]

 
(168) 2020/06/15(Mon) 14:48:13

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ そうして続けてこんどはこちらから。
奏でるのは、そうだな、兎…うん、

Gからはじまるメロディラインを
ワンフレーズ、ひいて、其方を見る。
彼が続きのフレーズを弾いてくれるなら、
それに重ねるようにまたベースを弾こう。

これは不思議な物語の始まりの曲。
兎を追いかけて奇妙な世界に迷い込んだ
ひとりの女の子のお話。

きっと、知っている人も多いはずだ。

ああ、ワクワクする。

やはり人と奏でる音楽は楽しい。
思わず、口元がまた緩んだから、
ゆらり体を揺らしてリズムをとって。
流れるような三拍子に身を委ねた。]*

 
(169) 2020/06/15(Mon) 14:48:47
転校生 矢川 誠壱は、メモを貼った。
(a46) 2020/06/15(Mon) 15:12:23

【人】 転校生 矢川 誠壱

  ──3-A──

[ 特別、この曲が好きなわけではない。
選んだのだって、スタンダードで
おそらくここにくる生徒たちが皆
知っているであろう曲であること、
それから、兎みたいに、跳ねる、
きらきらしたピアノの音に
この曲が浮かんだから、それだけ。

鍵盤を叩く音がする。
ピアノは打楽器だと、誰かが言ってた。
それは確かで。リズムを刻みながら、
鳴らされるその音が、心地いい。

ゆったりとしたテンポで始まった曲は
次第にその波がはやくなっていく。
ほら、また跳ねる。
きらきら、する。
それを掬い上げるのが、捕まえるのが、
それからもっと高く上げて、上げて、
いっしょに跳ねるのが、楽しい。

メインテーマに戻って来れば、
そのまま連続して同じGで始まる
別の曲へと変えてみよう。
メドレーのようにつながったそれは、
願いを込めて、星に祈った、とある
木の人形のお話。]
 
(201) 2020/06/15(Mon) 22:26:07

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ 曲を切り替えたことに彼が気付くなら
またメインをピアノにうつして。

それをワンフレーズ弾いてから、今度は
いつか、王子様が迎えにきてくれる、と
夢見る美しい少女のお話。
これもGからはじまるから繋げるのは
そう難しくない。

急にはじめたお返しだといわんばかりに、
連続して曲を変えては見たけれど、
投げたそれらに、すべて的確な答えが
返ってくるのだから楽しくないわけがない。

きっと、彼はすごくいい演奏者だ。
左手はうまく動かないのかもしれないが、
間違いなく、いまも、演奏者で。

ああ、永遠に続けばいいのにとすら、思う。
こんなたのしい時間は、まだ終わりたくない。]

 
(202) 2020/06/15(Mon) 22:26:32

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ まだ、もっと、 

   ───だけど。


ポォーン───…と響いた音。



最後の一音が、教室の床から壁を伝い、
そのまま天井から抜けて行った。


外は、騒がしいはずなのに。
やけに、静かに感じた。]

 
(204) 2020/06/15(Mon) 22:27:26

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ きゅ、と唇を結ぶ。
同時に彼の方へと、ぱっと首を向けると、
その体は頽れるようにして鍵盤に
突っ伏していた。>>158]



    え、


[ 小さく声を上げる。
まばらな拍手が、また湧いた。
先ほどよりも、少し大きい気がした。

そっと手元のベースを置き、
彼の方へと足を進める。
同時にこちらへ向かってきたのは
おしぼりを持った委員長だった。]

 
(205) 2020/06/15(Mon) 22:27:58

【人】 転校生 矢川 誠壱




   だ、い じょうぶか…?

   なにか、…左手が、痛むとか、


[ そう声をかける。
無理を、させてしまっただろうか。
つい楽しくて、テンポを上げた自覚はある。
彼はゆったりした曲を選んでいたのに、
己はつい、もっと跳ねてほしくて、
きらきらした音が聴きたくて。

だが、彼から聞こえた言葉に、>>159
ほう、と胸を撫で下ろした。

ぴしゃりとあしらわれる彼に
不安げに寄せていた眉根は、
半ば呆れるようにして緩み、
それから、ふは、と笑った。]
 
(206) 2020/06/15(Mon) 22:28:21

【人】 転校生 矢川 誠壱




   平気そうで安心したよ


[ と委員長に続けてから、
おしぼりをこちらも受け取って礼を。
いつもとは全く雰囲気の違う彼女は、
とてもかわいらしかった。
「似合うね、服。」と褒めてみたら、
その表情は綻んだ。まさか目の前の彼が
取り繕うためにタバコ、なんて
口にしたとは思っていなかったから。]



    こちらこそ、ありがとう。


[ そういって、微笑みかける。
他にもっと口に出すべき言葉が
ある気がするけれど、うまく見つからず、
一瞬開きかけた唇を結んで、
視線を左右に振った。]

 
(207) 2020/06/15(Mon) 22:28:50

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ すると、彼はポケットから何やら
チケットを取り出して差し出す。

次期大統領、という言葉が
気にならないわけがなかったが、
ひとまず、それを受け取った。
そこには確かに、タピオカドリンク、と
書かれている。場所は、2-Cらしい。
そしてつづいた言葉に、視線を上げて。
また少し困ったように笑った。]


   …まあ、並んで歩いてたら
   壁、みたいになるかもしれないけど。

   俺は、一人でタピオカの方が正直
   難易度高いんだけど…
   雨宮くんは甘いの結構飲む方?


[ と飲むなら一緒に行こうよ、と
誘ってみる算段。]
 
(208) 2020/06/15(Mon) 22:29:33

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ だが、ちょうどその時、ポケットで
スマートフォンが震えた。
そういえば、そろそろリハの時間か。]



   …とりあえず、俺もちょっと
   バンドの方行ってくる。


[ そういって、アコースティックベースを
ケースへと戻す。少し迷ったが、
また弾くこともあるかもしれないし、と
教室の隅に置いておいた。]
 
(209) 2020/06/15(Mon) 22:29:56

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ 壁に立てかけていたエレキベースの
ケースを背負い、詰襟の制服を腕にかける。]
 
(210) 2020/06/15(Mon) 22:31:20

【人】 転校生 矢川 誠壱




   …じゃ、委員長、ちょっと
   リハに行ってくるので抜けます。


[ そういって彼女に頭を下げて。
そのまま教室を出ようとドアへ向かう。
が、片足を出したところで気づいた。
「あ」と小さく声を漏らして。
重心を後ろ足に戻して中を覗き。]



   今日、ライブ出るので。

   さっきの演奏楽しかったなって
   思ってくれたひとはぜひ、
   見に来てくださいね。


[ そう宣伝は忘れず。
男は体育館へと向かうのだった。]*

 
(211) 2020/06/15(Mon) 22:32:32

【人】 転校生 矢川 誠壱

 ──朝・職員室前の話──


[ 運動は、あまり得意ではない。
この身長だ。バスケ部やらバレー部やら、
何かにつけて誘われることは多かった。
だが、運動が苦手なのだから、
そんな部に入ったとてただと大きすぎる
お荷物になることは間違いなく。
だから、毎回毎回断っているのだ。

だから、もしも彼に誘われたならば、>>121
心なしか苦い顔をして、唸るだろう。
嫌いなわけじゃない。苦手なだけで。
つまりは、克服さえすればきっと
楽しいのだろうなということくらい
わかっていたから、余計。]

 
(213) 2020/06/15(Mon) 22:53:34

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ 万が一昼休みの息抜きがきっかけで
なにか才能や楽しさに目覚めることが
あったならば、そりゃあもうもしかしたら
某有名バスケ漫画の名台詞よろしく
「バスケがしたいです」と顧問に
直談判することだって……さすがに
3年の今の時期では、ないだろうが。

そうして、先生に小さなお願いをした。

その了承と激励の言葉>>123を聞くことは
なかったけれど、構わない。

きっときてくれると思う。
なんとなく、そんな気がしていた。]

 
(214) 2020/06/15(Mon) 22:53:54

【人】 転校生 矢川 誠壱



  ──3-A──

[ とはいえ。まさかこちらに先に
くるとは夢にも思っていなかった。>>173

己のクラスを伝えてはいなかったし、
まさか職員室で話題になっているなど
知る由もなかったのだ。

まあ3年から編入してきた奇特な生徒が
図体のでかい遅刻魔だったら十分に
目立つのだろうが、そんなことまで
頭が回っているわけもなく。]

 
(215) 2020/06/15(Mon) 22:54:29

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ ちゃっかり宣伝をして、
教室を出て、その前を通りながら
廊下の向こうへと歩いていく途中
ふと模擬店内にその姿を見れば、
少しばかり目を開くだろう。

彼がこちらに気づくなら、
口元を緩めて、顎を軽く上げて。
背中にあるベースを数度指差し、
忘れてないよね?と暗に示しつつ、
ひらひら手を振って「またあとで」を
もう一度伝えるのだった。]*
 
 
(216) 2020/06/15(Mon) 22:55:19
転校生 矢川 誠壱は、メモを貼った。
(a59) 2020/06/15(Mon) 22:58:08

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ 流行りに乗るタイプだという>>224
雨宮くんには思わずわらって。
「いいね、乗ろう、流行りに」と
伝えて約束を交わした。

教室の隅に未練のように残したアコベは、
また弾けたら、という気持ちのあらわれ。
それを悟ってくれたとして、
彼が喜んでくれるか、はたまた
負担に思うかはわからないけれど。
たのしかったのだと、伝わればいい。

半ば急ぎつつリハへ向かう途中、
今朝方職員室前で話した例の先生と
すれ違ったから、>>247また念押しに
宣伝をしておいた。]

 
(259) 2020/06/16(Tue) 22:34:18

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ 足取りは軽い。
いい音楽に触れた。いい演奏者に会えた。
それは音楽を楽しむ者としてこの上ない
幸せだと今強く感じる。
その上、このあとはリハだ。

ステージに立つのは好きだ。
あの空気が、熱が、会場が、
一体になるのはたまらなく心地いい。

ベースを背負い直す。

ああ、またコーヒーのいい香りがした。]*

   
(260) 2020/06/16(Tue) 22:35:10

【人】 転校生 矢川 誠壱

 ──リハーサル──


   「おせーよイチ!ギリギリ!」


  ごめん、 ちょっとクラスの方手伝ってて



[ メンバーのいる体育館の袖にいくと、
ボーカルである坂口祐樹に怒られてしまった。
まあまあ、とその隣でなだめるのは
ボーカルと同じ顔のギター担当・裕也。
ドラムの智は「間に合ったんだからいいよな」
とゆるっとした口調で笑いかけてくれる。

彼らのバンドWTwo winsWは、
ギターとボーカルを担当している双子、
坂口兄弟によって発足したらしい。
帰国子女ゆえの流暢な英語で
がなるように歌い上げるのは、邦楽ロック。

英語がそれだけできるのに洋楽にする
という選択肢はなかったのかと
ふとしたときに聞いたことがある。
だが祐樹の答えはシンプルだった。]

 
(261) 2020/06/16(Tue) 22:35:48

【人】 転校生 矢川 誠壱


[ W洋楽とか邦楽とかどうでもいいW


…間違い無いな、と思った。
自分たちがいいと思ったものを演奏する。
そのジャンルが今はたまたま、
ラウド寄りのオルタナティブロックだった。
で、その中でも気に入っているのが
邦楽アーティストだったというだけ。

以前は他のものもやっていたらしいが、
今回の文化祭では1組のバンドの曲に
しぼって演奏する。

ちなみにオリジナルはやらない。
すべてコピー曲ばかりだ。
曲はかけない、と一蹴された。

発足したのは兄弟が中等部2年の頃で、
毎年文化祭には出ているし、
なんならライブハウスなんかでも
やっているらしい。比較的、学園内では
有名で人気のバンドだ。]

  
(262) 2020/06/16(Tue) 22:36:42

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ 人気の理由は…彼らの顔面偏差値に
よるところもきっと大きいだろう。
身長はそう高いわけではないけれど、
整った顔をした双子。
甘いマスクから飛び出す迫力のある歌声は、
男子も女子も魅了する。
ドラムの智はおっとりとしていて、
柔らかな雰囲気なのに、曲が始まると変わるのだ。
以前いたベースも劣らず整っていたから、
正直顔面偏差値を下げた自覚はある。
背が高いだけで顔が綺麗なわけではない。
気落ちされなければ上々だ。

顔面のことばかり言ったが、もちろん
演奏テクニックもかなりのものだった。
だからこそ、ベースとして急遽加入して
そりゃもう必死で練習したのだ。

運良くやったことのある曲もあったから、
救われた部分は大きい。
ベースを取り出して、取り急ぎチューニングする。
ちょうど1弦を合わせ終わったところで、
リハーサルの順番が回ってきた。]

 
(263) 2020/06/16(Tue) 22:39:54

【人】 転校生 矢川 誠壱




  「おっしゃー!いくぞー!」



[ 大きな声を出して舞台に出て行く
祐樹に困ったように笑う裕也が
「まだ本番じゃねーぞ」と声をかけた。

マイクのハウリングが響く。

肩にかけたベースが、なんとなく重い。

智に「大丈夫か?」と声をかけられる。
ああ、と微笑みかけて、ステージへ出た。]

 
(264) 2020/06/16(Tue) 22:40:18

【人】 転校生 矢川 誠壱




[ 7分間のリハーサルが終わる。
セッティングは問題なさそうだった。]


  「あ、そうだ」


[ と祐樹が口を開く。]


  「なんかさ、1組出れなくなったらしくて。
   俺ら、もう一曲なんかできねーかって。」


   え、


[ 裕也と智も目を開いている。
どうやら二人とも聞かされていなかったらしい。
ぱちくりと目を瞬かせて、無言の時間が流れる。]
 
(265) 2020/06/16(Tue) 22:40:34

【人】 転校生 矢川 誠壱



  「え、まさか、OKしてないよな?」


[ 裕也が心配そうに尋ねる。]


  「え、OKした。」


[ 祐樹が悪びれる様子もなく答える。]


   え


[ え?なんだって? だっ て、
おれは、 1ヶ月前に入ったばかりで。]



  「あれやろうぜ、NAME。」



[ あっけらかんと言った。
言いのけやがった。
己が何かを言う前に祐樹の「はぁ!?」が
先にきた。思わず唇を結ぶ。]
(266) 2020/06/16(Tue) 22:40:55

【人】 転校生 矢川 誠壱




   「だって、イチが入ってから
    新規の曲なんもやってねーじゃん。
    NAMEもやろーっつったのに、
    結局時間の都合で削ったしさ。」


[ まあ、たしかに。己がやっているのは、
以前いたベース担当の代わり、でしかない。
もともとバンドで練習をしていた曲ばかり。
つまりは、この1ヶ月で新しくなにか曲を
追加すると言うことはしなかった。
いや、正確にはしたのだけれど、
間に合わないと判断して削ったのだ。
それが、WNAMEWと言う曲だ。

ブラッシュアップできていない状態で
表に出すのは特に裕也が嫌がった。
隣で唸るのが聞こえる。
智はなんにもいわなかった。]
 
(267) 2020/06/16(Tue) 22:41:19

【人】 転校生 矢川 誠壱




   「でも、あれはまだ…」



[ 渋る。たしかに。不安しかない。
全員暗譜はしているとはいえ、まだまだ
擦り合わせられていない部分は多いのだ。

不安は、ある。

そう、不安はあるのだ。



    ──────…だけど。]

   
(268) 2020/06/16(Tue) 22:41:46

【人】 転校生 矢川 誠壱




   あの、さ 俺やりたい。



[ 小さく主張した。
 あの曲の歌詞を思い出す。
今、やりたい、とおもった。

──きっと、口に出すのもおこがましい理由。


やるべきだと思ったから。

後悔、しないためにも。
後悔、させないためにも。


やるべきだと。]



   「俺も賛成」


[ 智が相変わらずゆるっとした声で賛同する。
これで、3対1になってしまった。
また、裕也が唸るのが聞こえる。]

 
(269) 2020/06/16(Tue) 22:42:13

【人】 転校生 矢川 誠壱



[ だが、祐樹が「なあ」と念を押せば、
もう折れざるを得ないと思ったのだろう。
「わかったよ」と頷いた。

練習する場所はない。
基本的に本番前に練習することは
できない仕様になっている。
ほとんどぶっつけ本番になるだろう。
それでも、いい気がした。

祐樹の声がはずむ。

ライブの出番は、後ろから3番目。
まだしばらく時間がある。
一応譜面だけ軽く見返しておこう、
そう思いながらベースをまたケースに入れ、
体育館を一旦出るのだった。]*

 
(270) 2020/06/16(Tue) 22:42:38
転校生 矢川 誠壱は、メモを貼った。
(a72) 2020/06/16(Tue) 22:50:09