人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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【人】 夕凪

>>1:@4 夜長

「不思議な気分ですか? うーん、詳しくはわかりませんが…。
 喧嘩してないなら、きっと何かあったのですよ」

 なんだか、前よりも表情が豊かになったような。
 心境の変化があったのだろうか。
 ともかく宿や誰かの家にいないか彼の伴侶を探そう。
 見慣れた親族だ、すぐに気づくことができるに違いない。

「見つかるといいですね、それまではここで田舎の空気を懐かしんでください。
 きっと心が安らぐと思いますから」
(1) 2021/08/10(Tue) 23:48:49

【人】 夕凪

>>1:193 御山洗

「ここでの暮らしが楽しかったのは同じです!
 私には夜凪が一緒にいてくれたのですが、実は最近距離があって寂しかったから……」

 胸の前で手を合わせてもじもじと呟くのは、今の暮らしが楽しくないわけでもないのに戻ってきたことを嬉しく思ってしまったからでした。
 ちょっとだけの罪悪感と、ご褒美のような特別な時間。

「おとな……? ……!! …っ、そうか、な?
 私なんて……うう〜ん、でもそう言われて嬉しいですね。

 背丈だけじゃなくて、成長したところをみんなにみてほしいって思っていたのですよ。
 ……まだまだ、期待していてください」

 恥ずかしさよりもうれしさが勝って、気を紛らわすために顔を両手で扇ぐ。
 まだ、スイカを食べただけなのに。
 夏という季節はあっというまに体を熱くしてしまうのだった。
(6) 2021/08/11(Wed) 0:12:53
夕凪は、宵闇へのリクエスト曲を考えている、どんなものでもいいのかな
(a0) 2021/08/11(Wed) 0:18:09

夕凪は、メモを貼った。
(a6) 2021/08/11(Wed) 1:07:49

【人】 夕凪

「わあ、水遊び? みんな泳ぎは得意なのかな」

 
 絵が描くのが好きだった私は。
 少しでも褒めて欲しくって、たくさん練習をした。
 きれいに描ければ描けるほど褒めてくれる。
 誰かのために描こうと思ったのはずっとあと。
 小さい頃は、ちょっと上手だとすぐ褒められたからたくさん工夫したんだ。
 人を描くのが好きだった夜凪は、私より貰った賞は少なかった。


「……(寂しいな)」

 ここに来て何度目かの弱音。
 理由はいくらだって浮かんでくるから、それを撥ね除ける。
 彼が隣にいない、歳が離れているのを感じる、性別のこと。
 夜凪が来ればよかった、って考えても仕方が無いことなのにね。

「羽を伸ばすんでしょ、夕凪」

 私に告げて、大岩に座りながら鞄からキャンパスを取り出す。
 鉛筆が白をなぞり、水面を裸足がはじいた。
(15) 2021/08/11(Wed) 2:05:41

【人】 夕凪

「ひゃわぁっ! あ、あ編笠くん!?
 突然飛び込んだら危ないよ、暗い顔してる魚なんてどこに」

 はねる水しぶきに白いページを抱えて目をまん丸にする。
 おかしな言い回し、年上をよく見ていた戯けた緑の髪。
 忘れるわけなんてない、あの子の大好きな友達。
 もしかして、と思った言葉を飲み込んで明るく声を上げた。

「ふふふっ、今の水しぶきで驚いていなくなっちゃったよ。
 それでも、お魚さんは捕まえて欲しいな。
 私お手製の豚汁、後で作って来ようと思っているの。

 ――昔より、料理は上手になったよ。夜凪には負けるけど」
(18) 2021/08/11(Wed) 2:43:47

【人】 夕凪

>>21 編笠

「一匹をずっと追うのは大変だよ?
 そんなに目立った顔だったかな」

 砕けたように笑いかけた。
 学生とはいえ大きいその体がびしょ濡れな姿に嬉しいような困ったよう表情をする。
 遠くに行ったと思ったら、一瞬で近くに感じて。
 我ながら単純な性格をしているのかもしれない。

「同じように習っていたのに夜凪の方が、手際よかったからね。
 もう美味しくないなんて言わせるもんですか」

 からかっているのがわかるから気にはしない。
 何でも手際よかったのは向こうだから。

「……夜凪は、今回の帰省には来てないの。
 大学の課題が忙しいんだって。
 編笠くんの話ばっかしてたのに本当勿体ないよね」
(25) 2021/08/11(Wed) 3:26:46

【人】 夕凪

「なんで夜凪はいないのよ」

 わかりやすく不満を出すようになってきたこの口。
 仲がよかった双子をすぐに思い出させる、ベタベタだった。

「私だけ楽しみにしていたわけじゃないのに。
 一緒にみんなに会いたいねって。
 いつも夏はアルバムとか見て……もう!

 お兄ちゃん餌がないなら私も餌見つける。
 何をとればいいですか?
 ミミズ? ザリガニ? 貝はさすがに見当たらないかな」
(27) 2021/08/11(Wed) 3:37:48

【人】 夕凪

>>29 編笠

「……?
 代わりって、編笠くんは編笠くんでしょ」

 冗談、何のことだったか頭をひねらせる。
 幼い頃の話し言葉、大好きだった男友達。
 弟ばっかりみんなとやんちゃ出来て悔しくて。

「代わりになんか、……
 
か、代わり。一体、どうしてくれるというのかな?


 少しだけ声を小さくしてしまったのはなぜでしょうか。
 質問に質問を返してしまう大人を許してください。
(32) 2021/08/11(Wed) 4:23:31

【人】 夕凪

「青嵐くん相変わらず、みんな飛び込むの上手だなあ」

騒がしくなってきた川辺、描いていたノートを石の下に挟んだ。
中身を覗けば、鉛筆で描かれた釣り竿を持った鬼走とご機嫌そうな添木の姿。
背中だけしか描かれていないのに、どれが誰であるかがわかる。

「お告げが私にあって」……
あの子には

言わない。いっちゃだめだ。


「あっ、川虫がいっぱいだこの石。
 ザリガニここよりも向こうの方かな……って、わ、私が?
 釣りはみてばっかりだったから出来るかな、せっかくだからやりたいけれど」

挑戦はしたい、釣れても釣れなくてもみんながいるから大丈夫。
どうせなら、大きいのが釣れるといいなと鬼走へと近寄った。
(34) 2021/08/11(Wed) 5:01:13
夕凪は、釣りを頑張るぞ。している。
(a16) 2021/08/11(Wed) 5:22:45

【人】 夕凪

「うわ、いっぱい、、あ。青嵐くんはお兄ちゃんにほとんど会えていませんでしたか?
 私が8つの頃にはもうお勉強のために引っ越してしまって…。
 それでも時々帰ってきて遊んでくれた、わすれんぼうなお兄さんですよ〜」

幼い頃の愚痴を混ぜながら鬼走のことを紹介する。
ずっと性格が変わらなさ過ぎて泣くのも諦めたのを目の前の人はきっと知らないだろう。無謀すぎると夜凪に諭され初恋をするに至らなかったのはいい思い出だ。

「チヌってここまで上がってきてるんですね、あの大きいのとかかな」

川釣り初心者でもわかる大物です、豪華な餌を使っても取れるかどうか。天運に身を任せましょう。
うまく小魚が釣れた
(小魚が釣れた or 釣れなかった or チヌがかかった!)
(42) 2021/08/11(Wed) 11:03:52

【人】 夕凪

>>41 編笠

「――夜凪よりも、なが……く?
 えぇぇぇええっ、わ、私ったらっ」

ぱしゃん。
水のはねる音はさっきの逃した魚が捕まりに来てくれた音?
瞬きをしながら返す言葉を逡巡してしまう。
幼い頃のちょっとした感情、でも今言われてしまったらまるで、

「か、からかうものじゃないわ、あの、
 ――――」

笑えないわよ、だって、

どんな意図だろうと、気持ちだろうと言葉をなぞれば私を気遣って好いていてくれたであろう編笠の言葉。
一体これが子供ながらに、成長したあなたにとってどんな感情なのか、正直まだわかってあげられていないのだけれど。
火照った頬をどうにかしたくて、不安定な足取りで浅い水面に降りて水をすくう。
本当に浮かれてしまっている気分だった。
(43) 2021/08/11(Wed) 11:59:35
夕凪は、ウグイを捕まえた。チヌじゃなかったのは残念ね。
(a20) 2021/08/11(Wed) 12:05:34

【人】 夕凪

「わっ、ウグイはちゃんと内蔵を取れば食べられたわよね。大物じゃないけどちゃんと釣れたわ」

狙った魚ではなかったが成果があることが嬉しい。
バケツの中に彼らを入れて満足げに覗き込んで、やってきた御山洗の声に顔を上げた。

「バーベキューかぁ、近くだから行き来してもいいけどここでするのもいいね。
 私とってこれるよ!
 ちょうど戻る用事あったから、そのついでに台車でも借りたら重くても運べるわよね」
(47) 2021/08/11(Wed) 13:55:53

【人】 夕凪

「あれ、涼風くんの……」

ほんの一瞬、他の誰かがよぎって。
記憶の一つが百千鳥の言葉によって引き戻された。

「やっぱり、涼風くん!
 わぁ……とっても美形になって……。
 モモチくんも待ってたよ〜」

水の香りをまといながらやってきた姿に手を振った。
将来の夢を語ったあの時から好きなものも変わってはいません。
物語を彩る1ページになれたらと応援していた日々はとても素敵な思い出でした。
(50) 2021/08/11(Wed) 14:28:57

【人】 夕凪

「海……? そうね、確か少ししたところに。
 私海好きなんだぁ、誰か行くなら連れて行ってほしいな」

そうだ、宵お兄さんにリクエストする曲は海の曲がいい。
こんな曖昧なこと、プロなのかな、頼んでいいかわからないけれど。
ちょっとぐらいの無茶は聞いてくれるよね。

「モモチくんはこけてどこか怪我をしないでね、心配しちゃう。
 あら…夜長さんは、カニや虫が苦手なのかな。それでも頑張ってくれてるみたい」
 
声をかけたいけれど今は早めにやりたいことを済ませてしまおう。
せっかくならお腹が空いてるときにごちそうしたい。

「ふふん、大丈夫よ御山お兄さん。
 私一人で帰らすなんてそっちのほうが寂しいわ。
 力不足というのなら、見くびってもらっては困ります。もう大人で、非力な夕ちゃんじゃありません!
 後で迎えに来てね、私先に戻ってるから」

少し前に話した内容を繰り返しながらサンダルを鳴らす。
川辺のみんなを振り返れば小さく手の平を揺らしていた。
(55) 2021/08/11(Wed) 15:39:34

【人】 夕凪

>>56 花守

「花さんのバイク使っていいんですか!」

それはもう、花が周りに咲くように笑顔でかけよれば提案に大賛成します。

「私、ふふふ、これでも車の運転免許は大学一年生で取りました!
 どうしようかな、せっかくだから一緒がいいです。
 ……あの、豚汁も作ろうと思っていて。戻るのに時間かかるの」

誰かの困った声が聞こえますが、今の私はやりたいことをやる盛りの女の子です、止まるわけがありません。
大好きなみんなが見られる時間だけが心が弾むのですから。
(64) 2021/08/11(Wed) 16:37:37

【人】 夕凪

>>63 涼風

「び…美人……?
 えへ…えへへ……ちょっと女の子で得しちゃった」

お世辞かもとか、挨拶代わりかもと邪推したのは一瞬だけです。
会いたかったあなた達からの言葉は少しずつ寂しさを感じていた心の穴を埋めてくれて、大切にされている気分になってしまいました。

涼風くん、あなたのその眩しそうにした視線。
もしかしたらここに来たばかりの私と似たようなものだったのかもしれません。
今は気づけませんでしたが、またすぐに、夢のお話をしましょうね。
(65) 2021/08/11(Wed) 16:46:07

【人】 夕凪

>>67 花守

「ちょ、ちょっと花さん!!
 からかわないで……も、もう。みんなに食べさせたいんです〜」

とても近い距離で接してくれるお姉さん。
不思議な噂はあったけれど、私はあなたが好きでした。
怖いことをされなかったからきれいな思い出なのかも? 現に夜凪はちょっと警戒をしているから、不思議だ。

「花さんより私のほうが身長高い…、ずっと可愛いままですね。
 髪型もなんだか馴染んでいるみたいで、私ももう少し伸ばして編めるようにしたくなっちゃった」

体を密着させて少しの間、二人は風になる。
咎める人も、今日ばっかりは許してくれそう。
不思議となんだってできそうな気分にさせられて、それが嫌でありませんでした。
(70) 2021/08/11(Wed) 17:38:53

【人】 夕凪

>>72 花守

「花さんはお淑やか嫌いでしたか?
 私はどの姿も似合うと思いますが、なにをしたって花さんは花さんで格好いいのに嫌な言い方をする人もいたんですね」

ぷん、と妙な効果音が付きそうなほど頬を膨らませて代わりに怒っておきました。

「私も、…寂しいです。
 みんなが、自分が子供じゃなくなってしまったのを感じるんです」

あなたを置いていった気持ちが、少しだけわかります。
同じことを思って、呟きましたから。
逆の気持ちも同じぐらい強いのでしょう。

「でも花さんは、ちっちゃくても、ずっと。
 夕凪たちのお姉さんです。夜凪も、そう言います。
 今日も、その笑い声を聞けるここに帰ってきた喜びが倍増だって」

自分を、少しあなたに重ねて。

「寂しい気分だらけに、させませんから。
 バイクありがとうございました!」

短い運転、あなたの背中の体温。
くっついていたのに暑くなかった。
ぽかぽかするのに気分は爽やか、まるで陽だまりのように胸に宿ったこの温かさを伝えるのに、笑顔以外は野暮だと思うの。

バイクから降りて伸びをして準備に取り掛かるためにいってきますとできる限りの笑顔を向けました。
(101) 2021/08/11(Wed) 21:48:02
夕凪は、台所へ向かうと用意していた食材を切って料理を始めました。
(a73) 2021/08/11(Wed) 22:08:09

夕凪は、弟の手際を思い出します。自分より少し器用で細かいことが得意な、一番近くの存在を。
(a74) 2021/08/11(Wed) 22:12:17

夕凪は、夕凪の失敗を思い出します。ちょっとぐらい、大雑把でもいいじゃない?と我慢ができない自分を。
(a75) 2021/08/11(Wed) 22:13:40

【人】 夕凪

>>89 編笠

「そのへんって何よ、……もう。
 こほんっ…えーと……

 改めてただいま。
 そしておかえりなさい、編笠くん。

 代わりになんてしなくたっていいわ、これからずっといればいいの!
 10年のブランクなんて、きっとあっという間よ」

釣りの餌探しに向かう彼女を都会に染まった女の子扱いをする人間はもういないだろう。
水気を纏った髪に、蝉の鳴き声と混ざる音。
やんちゃ娘は昔の笑顔のよう、それはあなたが、みんながいるから戻ってきた姿だった。

双子は二人だけの世界に閉じこもることが多いのだとか。

夕凪たちは、はじめから同じではなかったからそんなことはなかったな。
男と女、得意なことや興味が湧くものも違った。
二人の違いがある度に何処かで怖がっていたから。
変わらず与えられ続けていた優しさを見逃していたのね。
あの時においてきた忘れ物、まだ見つかるのかな。
(105) 2021/08/11(Wed) 22:43:52

【人】 夕凪

 和風だしの香りがいつもより特別だ。
 野菜を切る音がいつもよりも明るい。
 隣に君がいないのに、心は穏やかで。
 なんだろうね、これがズル休みって感じ。

順当に出来上がった豚汁を魔法瓶に入れて、汗を拭う。
火の側にいたからか少し気だるい。
味見以外で水分をとっていないことを思い出した。

「二本もあるし……ううん……。
 本当に迎えに来てくれるのなら、頼ってしまいまいけれど」

魔法瓶を抱えながら家の外へと向かう、運ぶ予定の荷物をまとめるのも一苦労だ。
パズルかな……?腕が4本ぐらいあればいいのになぁ。
(113) 2021/08/12(Thu) 0:11:11

【人】 夕凪

>>116 >>118  花守 御山洗

「御山お兄さん、よかっ 」

あれ? どれぐらい、ここにいてくれたのだろう?
トラックから降りてくる姿を無言で目で追いながら。
感謝の言葉よりも先に驚きと困惑が先に口をついた。

「……ま、待たせすぎましたか?
 トラック、まで――あっ花さん!」

上手く笑えないほど緊張をしながら、魔法瓶をぎこちなく渡して。
言葉を迷っていれば、助け船と届いたお姉さんの声に逃げるように駆け寄ってしまいました。

「ご褒美? ふふふ…やりましたっ!
 丁度喉が渇いていたんです、料理に夢中になりすぎました」

慌てて、それでもゆっくりと喉に水分を通していく。
あまりお行儀はよくないけれど、3分の1ほど飲み込んで、一度深呼吸をした。

「お二人とも、迎えに来てくれてありがとうございます。
 えへへ……早く戻りましょう?
 上手に出来たんですよ〜豚汁、二人にも早く食べて欲しいです」
(125) 2021/08/12(Thu) 1:13:20

【人】 夕凪

>>137 花守 御山洗

「誰もいないので大丈夫ですよ。
 ちょっと寂しいので誰かのところにでもお泊まりしようと思ったぐらい」

隠したかったのは、体調を崩しかけた事だけではなかったことはお互い気づかないまま。
荷物運びをして貰った頃には気持ちも落ち着いただろう。
その後は、無意識に、視線を彷徨わせてから。
花守のバイクをねだって。

「それはよかったです、安全運転でいきましょうね!
 こんなところで怪我をしたら笑い話になりませんから」

水分もばっちり、バテ気味だった気分をすっきり切り替え川辺へと先行するトラックを追った。
(143) 2021/08/12(Thu) 2:08:19
夕凪は、川の流れるその場所へと再び訪れた。
(a92) 2021/08/12(Thu) 2:37:06

【人】 夕凪

「ただいま、なんだか難しい話でもしていたかな?」

収穫はどうだっただろう?
チヌにまず視線が向かった。とても大きい。
夜長におめでとうございますと、手を叩いて喜びながら合流をした。
荷物はたくさん、準備ができたらバーベキューでもなんでもできるだろう。

「お腹空いたでしょう、豚汁作ってきたよ〜。
 明日もたくさん遊ぶけど、ここでいっぱい元気になってもらわないと」

網で焼く用意はお兄さんがしてくれるかなとか期待をして。
料理の成果を披露するという一つの目標を叶えるのだ。
(152) 2021/08/12(Thu) 2:48:56

【人】 夕凪

>>146 鬼走

「……いーえ? もう、平気なことです。
 あのときはわかりませんでしたがどうしようもいことにヤキモチをやいていたのが、いい思い出なんです」

忙しさに気付いたのは本当に最近か、もしかしたらついさっきかもしれない。
甘えたいざかりの小さな子供にとっては、大事で変えがたいあなたの帰省。学業や仕事に追われて来ることのできない大変さを今この瞬間に痛いほど感じている。
拗ねた子供の私たちの文句はこれっきりでしょう。

「餌とお兄ちゃんの教えが良かったんですね!
 もし、焼いて食べるなら、一緒に食べてください。私の初めての成果ですから」

嬉しそうにはにかんで、この一匹目が大切であることを告げる。また次にチャレンジするかと思いきや、聞こえてきた声に反応した。
あなたに、またチャレンジする旨を伝えれば、またたく間に世話やきで少し落ち着かないやんちゃ娘が、せわしなく村に戻る姿が見られだろう。
(156) 2021/08/12(Thu) 3:40:54

【人】 夕凪

>>a93 涼風

「さっきはすぐ離れてごめんね。
 みんなに差し入れを作りたくって、元気だった?こんなに肌白くて日差し大丈夫?」

過保護というよりは嬉しさ余って目についたことをすぐに口に出してしまっている様子だ。
話したいことがたくさんあるのか、どちらにしろ再会を喜んでいる。

「……みんな揃って嬉しいね。
 そうだずっと聞きたかったの。あれ、まだ書いているのかな? 私はずっと絵を描くこと続けていたよ」
(157) 2021/08/12(Thu) 4:08:50

【人】 夕凪

>>158 涼風

「ちょっとたくさんやりたいことをしすぎて疲れてしまったわ。
 だけど花さんがご褒美くれたり、御山お兄さんが迎えに来てくれたから元気いっぱいよ」

お喋りだった夕凪たちを相手にしていた彼らしい丁寧な答え方。
一つ一つが、胸に染み渡って私の気を和らげていく。
あのときは、みんな一緒で同じように見えていたのに。
あなたが、一番驚いてしまったかも。

「あ……そうなの。
 今一番忙しくて、あっという間に過ぎちゃう時期だから、仕方ないのかな」

余計なことを、言ってしまっただろうか。
勉強は学生の本分というが、趣味の時間すらとれないほど忙しいかともどかしく思ってしまう。
どちらにしろどことなくあなたの表情が言葉と似合っていなくて、つられるように眉を下げた。

「二人でコンクールで賞を取ったりして、ちょっと自慢なの。
 大学にはいったら時間の使い方が変わるわよ、あまり気落ちしないで」

私が、続けられていたのは好き、だから。
だけど趣味か、仕事かを選ばなくてはいけない時期、この先――
頭がツキリ、悩みはゆっくりと霧散して泡のようにはじけて消えていった。
(159) 2021/08/12(Thu) 5:36:45

【人】 夕凪

>>161 涼風

「ちょっと甘え過ぎなのを気にしていたんだからやめてちょうだい?
 贅沢な悩みですけど……」

御山洗が七輪の準備をする姿をちらりと伺う。
手伝うために動いても結局は重労働ばかり任せてしまっているからだ。

「適材適所とは言うけれど…、あ…、涼風くんもそう思っていてくれたのね。
 子供の頃の遊びだったのに、ありがとう。ずっと貰いたかった言葉よ」

嬉しかった、昔の遊んだ思い出を覚えてくれているあなたが。忘れないでいてくれたことが、だから―――

「夢を……?」

涼風の言葉にまるで自分の夢も消えていくような錯覚に陥った。
子供の夢。どこまで本気であるかなんて本人次第で。かんたんに移ろうものだとわかっていたはずなのに。

嫌。
……やめるなんて言わないで」

口をついて出た言葉はあなたにとって、どんな重さになるのかわからないまま。
(165) 2021/08/12(Thu) 12:35:53

【人】 夕凪

>>169 涼風

 甘えていいといってくれるあなた。
 頑張ってると認めてくれたあなた。
 夢を見ていられないというあなた。
一瞬悲しい気持ちになってしまったけれど。
私はあなたが変わってしまったと思わないわ。

「謝らないで。
 夕凪たちね、昔からあなたの書いた物語が読みたかったの」

そばにいたわけでもないのにふざけた話だ。
10年も経ち同じ夢を見ている方が珍しいのに。

「あなたが捨ててしまうなら預かっておくわ?
 私たちの願いはあなたの夢がかなった先で叶うのね」

けれど、諦めてしまったあなたがそんな顔をするものだから。つい、わがまま娘が出てしまったわ?

「お医者さんだなんて立派じゃない。
 お父さん思いで優しい涼風くんなら絶対なれる…、だけどそれだけで諦めたりしないで。
 それにまだあの時からたった10年、あなたのファン1号と2号は不変よ。
 私たち、待つことは得意なの」

無茶なことを言っているかもしれない。
本当に後悔をしていないのなら、わたしの話はすぐに蹴れるはず。
確かめるために、ゆっくりとあなたの手を包み込むように手を伸ばす。
安心してほしい。迷っても、怖がらないでほしいから。

今が私たち人生の中で一番夢を見ると決められるときだと思うから。
(173) 2021/08/12(Thu) 16:01:02

【人】 夕凪

>>175 涼風

「困らせちゃったわね、親でもないのにごめんなさい」

残酷な選択をさせているのだと大人になった今、痛いほどわかる。
こうして言葉をすぐに返せないことが、全てだということも。
今私たちは一緒に夢を見てしまっているのだ。

「あなたの言葉もちゃんと聞いてないのに、悪いお姉ちゃんね。
 ……ここにいる間だけとかでもいいのよ。

 そうね、ここで綴りたいものができたらいつか形にするなんてどうかしら?
 私、それだったら死ぬまで待ってもいいわ」

どうか私たちに夢を見させて。
目の前のあなたに投げかけたのに、どこかの誰かにつげているかのような不思議な感覚だった。

「暗い顔しないでよ、もうっ!
 ほら、お手製の豚汁作ったから飲んで元気出して頂戴? 楽しい思い出たくさん作って帰りましょう。それが一番よ」

握った手で嫌なほど伝わる苦しさ、辛さ。
しばらく握り続けて、その手が離されるまで少年の成長をしっかり感じることが私の出した答えだ。
(180) 2021/08/12(Thu) 18:53:24
夕凪は、食事をするみんなに豚汁を配った。
(a104) 2021/08/12(Thu) 19:43:49

【人】 夕凪

炭の香りをつられて忘れないように作った豚汁を入れて配る。
あっという間にお腹が膨れてふと視線をあげた。

「……流石に頼めないわね。みんな年頃だし」

少しもの寂しさを感じて誰かと夜語らいたかったのだが、すっかり疲れ切ってしまったことと頼める姉のような存在にも迷惑をかけてばかりだと口を噤む。
同い年同士で話すこともあるだろうと思うと、居場所がないような嫌ではないのに妙な気持ちにさせられた。

「夜、散歩するのは危ないかなあ…」
(186) 2021/08/12(Thu) 20:03:01

【人】 夕凪

「外で給食食べるやつですか? 懐かしいですね。
 って……あれ? わ、私は、食べてますよ〜」

焼いたものをつまんでばかりで自分の作った者には手をつけていないのだが、皆が食べる姿でお腹いっぱいになっていたとも言えず。
本当は豚汁を飲んだ時に違和感があったことも言えず。


「飲み物は欲しいです! お酒も結構飲めるんですよ。
 あ、でも添木くんはまた悪いことをしたりして羽目をはずしすぎないでくださいね? もう大人なんですから」
(189) 2021/08/12(Thu) 20:11:52