人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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【人】 四角形の記憶 卯波

「あ、薫兄!」

釣りの小さな成功を見届けて、
手持ち無沙汰になった両手はそちらへ。

小さい頃のようにすぐさま飛びつくことも、いきなり写真を撮ることもなかったけど、声だけはあの頃のまま、兄たちを慕う溌剌としたもの。

「晶兄や瞬兄はもういますよ。
ついさっき時任のお姉さんがお魚釣って……バーベキュー?」

だよね?と辺りに顔を向けて確認をとる。

「そう、バーベキューの準備のその準備、に差し当たりそうなところです」
(48) 2021/08/11(Wed) 14:19:57
百千鳥は、全員を川遊びに誘った。目に付いた人を片っ端から!
(a25) 2021/08/11(Wed) 14:20:48

卯波は、昨日も川に向かってたので実は下見が済んでいる。無敵だ。
(a26) 2021/08/11(Wed) 14:21:32

【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

「わっ、もう殆ど来てる?」

 御山洗と別れて暫くの事。
 百千鳥は目に付いた人を粗方誘い終えて、
 少し遅れてみんなの集まる場所へとやって来た。

「ついでに着替えて来ればよかったなあ、
 うっかりうっかり…まいっか」

 ぽいぽいと履物を脱ぎ捨てて、冷たい細流に足を浸す。
 わあ冷たい、なんて笑う顔はやっぱりあの頃と変わらなくて
 みんな、今だけ思い出の中に戻ったようだった。
(49) 2021/08/11(Wed) 14:22:04

【人】 夕凪

「あれ、涼風くんの……」

ほんの一瞬、他の誰かがよぎって。
記憶の一つが百千鳥の言葉によって引き戻された。

「やっぱり、涼風くん!
 わぁ……とっても美形になって……。
 モモチくんも待ってたよ〜」

水の香りをまといながらやってきた姿に手を振った。
将来の夢を語ったあの時から好きなものも変わってはいません。
物語を彩る1ページになれたらと応援していた日々はとても素敵な思い出でした。
(50) 2021/08/11(Wed) 14:28:57

【見】 天狼の子 夜長

 バス停から運んで来た荷物を川辺に置いて、その後はまた雪探し。彼女はやはり見つからないが、心構えを変えたからか、話に聞いていただけの景色たちにようやく気が向けられるようになってきた。

 夜長が話を聞いていたのは、雪子からだけではない。慈姑をはじめ、いつかのことを話してくれた人は沢山いる。

「……慈姑ばあちゃんは、
 母さんの秘密基地を知っているのだろうか」

 直接教えてはくれないだろうが、彼女の姿が見えないことを考えると、ヒントくらいはくれそうだ。

その慈姑ももうこの夢では見られない。
(@2) 2021/08/11(Wed) 14:40:55

【見】 天狼の子 夜長

 雪子を見つけられず、戻って来れば川辺は随分と賑やかになっていた。

「……」

 少しの間、眺めて。そっと釣竿を取りに行った。竿を手に取ってから、バケツの中のサワガニなんかの集められた釣餌たちに視線をやる。

 そのまま、動かなくなった。
 
(@3) 2021/08/11(Wed) 14:41:38
夜長は、生き物にどう触れたらいいか分からない。
(t3) 2021/08/11(Wed) 14:42:08

【人】 四角形の記憶 卯波

「夏だから日が落ちるまでまだ長いし、
 いっぱい遊ぶか、それなりに遊んで一旦戻るかを決めて良いかもしれないね」

そういう自分は遊ぶ気満々なのだが。
ズボンの裾をめくり、すらりと伸びる素足を晒して、
川にそっと入水!わー、と感銘の息だか声だかをこぼして、そのまま数歩歩いていく。

「泳ぎだけは、わりかし得意だったな。
 といってもここで泳ぐわけにはいかないけど。

 たしか、この辺りってちょっと車で行けば海に出なかったですっけ?休みの間に時間があればあっちのほうに行くのも良いですね」
(51) 2021/08/11(Wed) 14:50:10

【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

「あっ、夕凪姉!お〜い!」

 手を振る夕凪にこちらも手を振り返した。
 幼い百千鳥はこの双子の兄姉と、それから呼子鳥と
 一緒になってよく外遊びをしたものだ。
 きっと、この沢にも皆で来た事はあるのだろう。

「………あれっ」

 それから目に留まったのは、先程通り掛かった男性。
 固まっているけど大丈夫かな、なんて思ったけど
 もしかして釣りのやり方がわからないのだろうか。
 なら百千鳥もわからない。

 誰か知っていそうな大人を呼んだ方がいいのかな。
 そんなふうに思って辺りを窺った。
(52) 2021/08/11(Wed) 14:56:43

【人】 おかえり 御山洗

>>47 >>48 バーベキューについて

「急な思いつきだから、豪勢にってことはいかないけれどさ。
 慣れない遊びをしたら疲れるだろうし、魚もたくさん釣れているみたいだから」

鬼走が夕凪に教えているのを横目に見つつ、何が必要になるかなんていうのを考える。
当然食べざかりの子どもたちには野菜も食べてもらいたい。
とうもろこしにナスに玉ねぎ、好き勝手焼き出すだろうからアルミホイルを使って落とさないように。
商店にいけばレジャーとして申し分ない程度のものは買い込めるだろうか。

「荷物運びなら俺も手伝うよ。夕ちゃんは用事の後先に戻ってていいから、」

学生たちに囲まれて人気者の彼女に雑用をさせるのも悪いだろう。
立ち上がりかけたところで、ふと別の光景が目に入る。
(53) 2021/08/11(Wed) 15:22:35
御山洗は、後から駆けつけた百千鳥に手を振った。
(a27) 2021/08/11(Wed) 15:26:13

【人】 おかえり 御山洗

>>49 >>52 >>@3 >>t3 百千鳥 夜長

「モモちゃん、声掛けありがとう。気の早い人は先に来てたみたい。
 岩場で足を切らないようにね」

ごめんね、なんて謝りつつも、遊びたさの勝る面々はなんだか微笑ましい。
安いサンダルが駄菓子屋で売られているのを数足買ってきて、沢の手前に置いていく。
そのうち一対を百千鳥の方まで持っていった。岩場は滑るし、怪我しないに越したことはない。

「何か、あ……雪子さんの旦那さんだよ。覚えてるかな……。
 和臣さん、餌の付け方わかりますか」

水濡れのサンダルに膝まで裾を捲って、立ち尽くしている夜長の方へと近づく。
餌場の方を見ているということは釣りがしたいのかな、と思ったらしい。
既に始めている鬼走の方が手慣れているかもしれないけど。
(54) 2021/08/11(Wed) 15:32:20

【人】 夕凪

「海……? そうね、確か少ししたところに。
 私海好きなんだぁ、誰か行くなら連れて行ってほしいな」

そうだ、宵お兄さんにリクエストする曲は海の曲がいい。
こんな曖昧なこと、プロなのかな、頼んでいいかわからないけれど。
ちょっとぐらいの無茶は聞いてくれるよね。

「モモチくんはこけてどこか怪我をしないでね、心配しちゃう。
 あら…夜長さんは、カニや虫が苦手なのかな。それでも頑張ってくれてるみたい」
 
声をかけたいけれど今は早めにやりたいことを済ませてしまおう。
せっかくならお腹が空いてるときにごちそうしたい。

「ふふん、大丈夫よ御山お兄さん。
 私一人で帰らすなんてそっちのほうが寂しいわ。
 力不足というのなら、見くびってもらっては困ります。もう大人で、非力な夕ちゃんじゃありません!
 後で迎えに来てね、私先に戻ってるから」

少し前に話した内容を繰り返しながらサンダルを鳴らす。
川辺のみんなを振り返れば小さく手の平を揺らしていた。
(55) 2021/08/11(Wed) 15:39:34
宵闇は、百千鳥が川遊びがなんだと呼びこんでいるのを見た。
(a28) 2021/08/11(Wed) 15:42:22

宵闇は、面倒そうにしながらも後で行ってみるかー…とぼやいた。
(a29) 2021/08/11(Wed) 15:44:18

【人】 花守

>>55 夕凪

「ちょっと待ったユウちゃん、用事があるなら原付使っていいよ、乗れる?
 あ、送っていこうか?
 私はそのままバーベキューの準備すればいいんだし」

ここまで来るのに使った原付を指す、どうせなら早く行って戻れるほうが良いでしょ?と。
(56) 2021/08/11(Wed) 15:49:18

【人】 添木

>>26 清和
「もうやめてね……。まあ、警察あるあるらしいけどさ。こういう役人根性みたいのがあると、いまいち進歩がない組織だと思うよ。ここだけのハナシ」

肩を竦めながら困ったように笑う。
添木は、まあ聞けば「会議室にだけいればいいのに現場にも出てくる」とか、「鬼走に連れまわされている」なんて噂も聞く。あまり現場に好かれているわけでもないのだろう。

「”俺”だとね、どうもこの見た目だと合わないみたいで。キャラ作りキャラ作り」

一人称を変えると、嫌なことでも耐えられる。
それは自分じゃないみたいだから。
――なんて、誰かに謝りに行かされた後で、あなたに言っていたかもしれない。添木にとっては、”僕”は都合のいい一人称だ。
(57) 2021/08/11(Wed) 16:02:34

【人】 添木

「ま〜た暴れてる!青嵐、もっと滝に飛び降りたりして遊べって!」

それはそれでどうなのだろう……。
ちなみに、現在全然釣れていない。ボウズだ。
(58) 2021/08/11(Wed) 16:03:25

【人】 学生 涼風

>>48 卯波

「や、卯波くん。
ちょっと遅かったみたいだね。青嵐くんや編笠くんもいるならもっと早く駆けつけてくればよかったな」

 さらっと手をあげて返した。昔よくした行動が頭を掠めて、ほんの少し懐かしさを覚える。一欠片の寂しさも。
 少年は僅かに考えたのち、自分から手を伸ばすことにした。あの日の出来事を。

 ステップを踏むように地を軽やかに蹴って距離を詰め、海色の髪を踊らせて貴方に飛び付こうとする。小さい頃とは逆の立場。避けられたとしても面白そうに笑い飛ばすつもりだ。

「大きくなったね。昔みたいに飛びついてきてくれないの?……なんてな」

 準備中であることを知ると、「じゃあ手伝いに行こうかな」とぼやきながら周りを確認し始めた。
(59) 2021/08/11(Wed) 16:03:29

【人】 添木

「沈められたいわけ〜?アキラ」

編笠に笑いながら、その手にあるのはザリガニの身をほぐした餌である。それをくくりつけて釣りに興じるのだ。
(60) 2021/08/11(Wed) 16:04:15

【人】 おかえり 御山洗

>>55 >>56 夕凪 花守

「ああっちょっと。そうじゃなくて、折角の機会なんだから……」

気を使ったつもりが逆に張り切らせてしまったようだ。
慌てて追おうとするものの両手がカニになっててすぐに出発できない。
どうしたものかとまごついている内に、助けの船がきれいに入った。

「たすかる、ごめん……」

やっぱり女の子のがんばりをうまく制御するのは女の子のほうが得意なようだ。
(61) 2021/08/11(Wed) 16:13:22

【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

>>54 >>55 御山洗 夕凪

「いいの、いいの!モモチがみんなと遊びたかっただけだから!
 へへ、やっぱりみんなも遊びたいと思ってたのかな?」

 だったらなんか嬉しいな、なんて。
 素直に喜びを表すさまはまだまだ子供と言って差し支えない。
 岩場で足を切らないように、との言葉に元気に返事をして
 サンダルを履いて、ぺたぺたと地面を踏む。

「……うーんと…雪子さん、雪子さん…
 呼子お姉から聞いた…ような気がする…ような〜…」

 少し上の呼子鳥はともかくとして、幼い百千鳥にとっては
 鬼走や夜長といった、時折田舎へ帰ってくる大人の印象は
 親交の有無に関わらず、どうしても薄くなってしまうだろう。
 案外話せばすぐに思い出す、かもしれないけれど。

「あ、はあい!彰良兄がサンダルくれたからだいじょーぶ!
 夕凪姉、いってらっしゃい!」
(62) 2021/08/11(Wed) 16:13:46
御山洗は、凄まじく元気な男子達が心配なようだ。
(a30) 2021/08/11(Wed) 16:14:11

百千鳥は、夕凪に手を振った。
(a31) 2021/08/11(Wed) 16:14:22

御山洗は、驚いた顔で添木の方を振り向いた。
(a32) 2021/08/11(Wed) 16:27:14

【人】 学生 涼風

>>50 夕凪

 にこりと微笑む。貴方が脳裏に浮かべた人物とはきっと異なる種類の、少年の涼やかな笑顔。

「ありがとうございます。……なんて、堅苦しいか。
 夕凪姉ちゃんも凄く美人さんになったね」

 双子の弟については言わなかった。あれだけいつも一緒にいたのにいないと言うことは、きっと事情があって来れなかったのかもしれない。こんなに楽しそうなことはきっと双子で分け合うに違いないと思っていたから。

 一度戻る様子を確認すると、「気をつけてね」と心配しながら見送った。
 ほんの少しだけ眩しそうに目を細めたのは、気のせいか、或いは。
(63) 2021/08/11(Wed) 16:29:51

【人】 夕凪

>>56 花守

「花さんのバイク使っていいんですか!」

それはもう、花が周りに咲くように笑顔でかけよれば提案に大賛成します。

「私、ふふふ、これでも車の運転免許は大学一年生で取りました!
 どうしようかな、せっかくだから一緒がいいです。
 ……あの、豚汁も作ろうと思っていて。戻るのに時間かかるの」

誰かの困った声が聞こえますが、今の私はやりたいことをやる盛りの女の子です、止まるわけがありません。
大好きなみんなが見られる時間だけが心が弾むのですから。
(64) 2021/08/11(Wed) 16:37:37
添木は、御山洗>>a32 に「ん?」と笑顔で手を振った。
(a33) 2021/08/11(Wed) 16:38:24

【人】 夕凪

>>63 涼風

「び…美人……?
 えへ…えへへ……ちょっと女の子で得しちゃった」

お世辞かもとか、挨拶代わりかもと邪推したのは一瞬だけです。
会いたかったあなた達からの言葉は少しずつ寂しさを感じていた心の穴を埋めてくれて、大切にされている気分になってしまいました。

涼風くん、あなたのその眩しそうにした視線。
もしかしたらここに来たばかりの私と似たようなものだったのかもしれません。
今は気づけませんでしたが、またすぐに、夢のお話をしましょうね。
(65) 2021/08/11(Wed) 16:46:07

【人】 四角形の記憶 卯波

>>59 涼風

「わ!」

一歩踏み違えば、どっちか、あるいはどちらもが川にドボン!
そうならないようにしっかり手を伸ばして受け止めようとして。

重力から放たれた、陽に透ける蒼い髪に見惚れて、ああ、シャッターチャンスを逃しちゃったな、だなんて思う。

くるりとターンをして勢いを削ぎ、なんとか抱きとめるとき、対照的な夕焼け色の尻尾がふわりと後を引いた。

「もう。他の兄さんもそうですけど、
 俺のことどれだけ子供だと思ってるんですか?

 いつまでも可愛いもの、なんて。
 少しくらい格好つけさせてくれてもいいのに」

手のひらから体温を感じると、暑苦しさも忘れて、懐かしさや安心感が身を満たして、ダメになりそうだなんて月並みな言葉を。格好つけるにはそもそもの格好良さが足りないのかもしれない。
(66) 2021/08/11(Wed) 16:50:19

【見】 天狼の子 夜長

>>52>>54>>61>>62 百千鳥 御山洗

 御山洗に声を掛けられ、まず首を横に振った。釣竿を持ったものの、餌の取り付け方は分からない。釣竿を手放さず御山洗を見ている辺りから、釣りをしたいようにはなんとか見えないこともない。

 夜長がちょっと言葉を選んでいる間に、御山洗の周りで女の子たちが元気だった。思えば夜長の周りの女性は皆、自分というものが強いような気がする。

 御山洗の紹介に、どことなく不思議そうな雰囲気を漂わせて。

「モモチ……百千鳥くん? 都々良、の」

 夜長の方は心当たりがあるらしい。飛んだり跳ねたりするような勢いで喜びをあらわにしている百千鳥を無表情に(本人としては微笑ましい気持ちで)眺めて、頷いていた。
(@4) 2021/08/11(Wed) 16:58:00
夜長は、こちらも声を掛けそびれた夕凪と、彼女と一緒の花守に手を振った。
(t4) 2021/08/11(Wed) 16:58:09

御山洗は、呼ばれたのは自分じゃないことに気づくまでに二秒掛かったらしい。(>>a33)
(a34) 2021/08/11(Wed) 17:16:50

【人】 花守

>>64 夕凪
「いいよいいよ〜
 あ、乗せてく?いいよいいよ〜」

一つしかないヘルメットをあなたに渡してノーヘルでエンジンをかける。
遠慮されてもはぐらかして、サツにパクられる前に出発進行。

無免許だった頃にこうやってを載せてたら丸太曳のおじさんに見つかってこっぴどく叱られたな、なんて思い出してちょとくすぐったい。

「それだったらこの子置いていくから好きに使っていいよ。
 食べさせたい人に早く食べさせたいでしょ」

眼鏡がまた光った、光っただけ。
(67) 2021/08/11(Wed) 17:19:10

【人】 学生 涼風

>>66 卯波

 夕焼け色と海色が宙で踊って一回転。川に落ちずに抱きとめられたことを理解すればちょっとだけ感心した。弟のように可愛がっていたあの子はとっても成長したようだ。

「ついね、昔の卯波くんを思い出しちゃって。
 ああでも、さっきのは格好良かったな?ちゃんと受け止めてくれたじゃないか」

偉いぞ、なんて片手で頭を撫でる仕草付きで褒める。その仕草が結局、貴方を可愛い弟分扱いしている証になってしまうかもしれないが。
(68) 2021/08/11(Wed) 17:22:16
涼風は、周囲をまじまじと見てちょっとだけ瞳が輝いた。歳の離れた兄ちゃんたちの姿もあるんだな、と。
(a35) 2021/08/11(Wed) 17:23:40

【人】 音楽家 宵闇

遠い日の記憶を辿り、野良猫のように古民家に上がり込む。
たまに帰っている実家だ。母親も元気だった。それなのにどこか
よその家に上がり込んでいるような感覚さえあった。不思議だ。

母親が実家の古民家を改築までして開いていたピアノ教室。
いつだったか、あれだけ音楽が大好きだった母親がもう年だからと名残惜しそうにしながら、先生をやめたのを覚えている。

男一人分の足音、木造の床がぎい、と鳴る。

「こんな狭かったっけ」

ピアノの蓋を開いて、鍵盤をするりと指でなぞる。

「よう、久しぶり。俺さ、プロになっちまったよ」

幼き日の自分に語りかけるように呟く
ポーンと何音か鳴らしてみた。

「そうだよ。信じられないだろ。別に好きじゃなかったもんな」

ポーン、……ポーン……一人遊び。

「楽しいかって?」

セミの声が遠くに聴こえた。男は楽し気に笑う。
子供の頃はたいして音楽が好きでも嫌いでもなかった。
続けられていたのは母親のためと、やんちゃな対抗心と
何かを残したかった、という故郷への思い入れだ。
(69) 2021/08/11(Wed) 17:34:58

【人】 夕凪

>>67 花守

「ちょ、ちょっと花さん!!
 からかわないで……も、もう。みんなに食べさせたいんです〜」

とても近い距離で接してくれるお姉さん。
不思議な噂はあったけれど、私はあなたが好きでした。
怖いことをされなかったからきれいな思い出なのかも? 現に夜凪はちょっと警戒をしているから、不思議だ。

「花さんより私のほうが身長高い…、ずっと可愛いままですね。
 髪型もなんだか馴染んでいるみたいで、私ももう少し伸ばして編めるようにしたくなっちゃった」

体を密着させて少しの間、二人は風になる。
咎める人も、今日ばっかりは許してくれそう。
不思議となんだってできそうな気分にさせられて、それが嫌でありませんでした。
(70) 2021/08/11(Wed) 17:38:53
宵闇は、遅れて川辺にやってきた。いつもの恰好だ
(a36) 2021/08/11(Wed) 17:51:39

【人】 音楽家 宵闇

「えー…っと……川ってこっち?」

あっちやこっちへふらつきながら、歩きづらい砂利の道を歩く。
この革靴、履き替えてくるべきだったかと石を蹴りながら。
水の匂い、人の声に耳を澄ませて、誘われる。

「お、楽しんでるかい?
 ……若者がはしゃいでるねえ……」

ちょっと様子を見に来るつもりで来ただけだった。
男はなにかと遅れてやってくる。
(71) 2021/08/11(Wed) 17:53:35

【人】 花守

>>70 夕凪
「ごめんごめん、私も楽しみにさせてもらうわよ?」

カラカラ笑って。

「そう?今のユウちゃんもステキよ?
 私なんて大抵『貴女はもっとお淑やかな人だと思っていた』とか言われてユウちゃんくらいまで切ろうか悩んでたくらいだし」

都会の男って勝手よねって話は置いておいて。

「ほーんと、みんなスクスク成長してお姉さんは嬉しいやら寂しいやらよ」

自分独りだけ、置いてかれてしまったみたい。
(72) 2021/08/11(Wed) 18:21:21
竹村茜は、川を見下ろせる岩の上に座っている。汗を拭いながら、はしゃいでいる面々を見ていた。
(a37) 2021/08/11(Wed) 18:25:55

【人】 巡査長 清和

「……帰ってきたら説教、だな」

原付に乗って戻っていく花守と夕凪を見送りながら、平然と行われる違反行為にやれやれとサツは呟く。

その背中がだんだんと小さくなるの比例するように、風を切って走る感覚と、唸るようなエンジン音が恋しくなった。

相棒はとっくの昔に誰かの元に旅立ってしまったが、元気にしていればいいな、と思いを馳せる。
添木が冗談めかして提案したバイクレースをするのも、やぶさかではないなとその算段を立てた。
(73) 2021/08/11(Wed) 18:29:07
花守(匿名)は、メモを貼った。
2021/08/11(Wed) 18:33:23

【恋】 おかえり 御山洗

川辺から上がり際に見つけたものを見るその目に、ひとりだけが気づいているのだろう。
まるで今にも泣き出しそうな子供のような、取り残されてしまったように遠いものを見る目だ。
(?0) 2021/08/11(Wed) 18:36:27