【人】 オルテイシア[おかわりを示唆すれば、そのままでとの申し出に、 時計へと目を移した。飲むには遅くない時間。 私に合わせてグラスが二つ並ぶ。 そんな些細な「同じもの」にも目許が緩む。 使っている箸は女性用と男性用。 大きさは違えど、同じ柄の色違い。 ここにも「似ているもの」が一つ。 グラスを軽く合わせれば、ガラス擦れる音が響いた。] (17) 2023/06/25(Sun) 23:58:38 |
【人】 オルテイシア[つけだれは彼にも気に入ってもらえた様子。 少し付け足したお醤油も言い当てられて、わ。と 感嘆の声を小さく上げた。] すごい、やっぱり分かるんですね。 市販のポン酢にお醤油をちょっと。 ……気に入ってもらえてよかった。 [ほっと胸を撫で下ろして、自身も箸を伸ばした。 大根おろしのさっぱりとした味がほうれん草と絡む。 お昼の話になれば、うどんに興味をそそられる。 出汁をそのまま残していれば、美味しくなるだろう。] うどん、いいですね。美味しそう。 フレンチトーストも食べたいですっ。 [生地にしっかりと液が染み込んだフレンチトーストは 間違いなく美味しい。明日の話なのに喉が鳴る。] (18) 2023/06/25(Sun) 23:58:50 |
【人】 オルテイシア[お鍋を食べるに缶一本のバランスはちょうどいい。 会話が弾んでいるうちに、お鍋も缶も減っていく。 片付けは食洗器くんにお手伝いをしてもらった後。 テレビから流れる交通情報に、 予想以上の大雨だと改めて実感しながら。] 結構降ってますね、お仕事お休みで良かった。 [お互いの職場に近くなった分、 職場に行けない距離ではないが、雨の日の出勤はつらい。 災害も酷くないようなら、 一晩をしのげば落ち着いてくるはず。] (19) 2023/06/25(Sun) 23:59:15 |
【人】 オルテイシア[片付けを終えて、残りのグラスを手にソファに移った。 眠る時間を気にしないで夜更かしできるのは休日ならでは。 彼の声に誘われるように、手元のタブレットを隣から覗く。] 映画、何があります? 続き物よりかは、一本で終わる方がいいですよね。 [スクロールされていく画面を眺め、ふと隣を見上げて。 一度、ソファから立ち上がり、彼の腕を持ち上げた。] (20) 2023/06/26(Mon) 0:00:41 |
【人】 オルテイシアよいしょ、っと……、 [身じろぎ、彼の股の間にお尻を落ち着かせて。 彼の胸元に背中を預ける代わりに、タブレットを預かる。] こっちの方が見やすい? [後ろを振り返り、どうです?と笑って。 再び画面に視線を戻せば、最近テレビで話題になっている 恋愛モノの映画が目に留まった。**] (21) 2023/06/26(Mon) 0:01:30 |
オルテイシアは、メモを貼った。 (a2) 2023/06/26(Mon) 0:04:30 |
【人】 オルテイシア[料理は一手間加えるだけで、味が変わるのよ。 ……と、母はよく言っていた。 その言葉に軽く相槌を打つだけで留めていたのは、 つい最近までのこと。 自分が食べるだけならと、おざなりにしていた料理は 彼と暮らすようになってから味が気になり始め。 母の味が好きだとよく言っていた幼かった彼は 大人になり実家に共に挨拶に向かったときも、 母の手料理に喜んでいたから。 その頃から少しずつ、時折実家に戻っては 母の味の指南を受けるようになっている。 ほら、見なさい。という母の誇らしげな顔が、 羨ましくもあり、越えてみたいという気持ちも、また。] (26) 2023/06/26(Mon) 19:56:48 |
【人】 オルテイシア[もちろん彼の手腕から盗むことも多々あるから、 どちらかといえば私は、 母と彼のいいとこ取りをしている サラブレッドのようなものだ。] 卵とじうどんですか? だったら、あんかけにしても美味しそう。 [そんな相槌を打てる程になるくらいには少しずつ。 料理の腕も成長してきている、と思いたい。] (27) 2023/06/26(Mon) 19:57:10 |
【人】 オルテイシア[片付けをする傍らで、雨を気にする彼に笑う。] そうですね、平日だったら多分出勤してたと思います。 [余程出勤人数が減ることがなければ、事務と言われる 仕事は積み重なるものだから、つらいところ。 人を気遣う癖はやっぱり、彼本来の性質なのか。 会話の隙間に見える人柄に目を細め、] うん、たくさん夜更かしできちゃいますね。 [悪いことに誘うみたいに、そのまま片目を伏せて笑ったり。 ようするに機嫌が良いことは伝わるだろう。] (28) 2023/06/26(Mon) 19:58:03 |
【人】 オルテイシア[大きな身体に包み込まれるみたいに、身を落ち着ける。 笑う声がお許しだと分かれば、彼にも見やすいように 両手でタブレットを持ち、少し身を低くした。 付き合う前には恋愛映画を自分に置き換えて、 楽しむことだってあったと思う。 今は想像よりも本物のほうが破壊力が高くて、 毎日のようにまた、恋をするような日々だけど。] ……あ、この女優さん私好きです。 すごく上手で、確か前に見た映画でも……、 [映画を見ながら、時々後ろにいることを 確かめるみたいに声を投げたりもしていれば。] (29) 2023/06/26(Mon) 19:58:34 |
【人】 オルテイシア[話しかける度や、座る位置を変える度に、 彼も後ろで身じろぐ気配が伝わってくる。 それでも、映画が主軸に関わる部分にくると、 そちらに意識が向いて真剣に見始めていた頃、 そっと、後ろから抱き寄せられると共に、 お尻につんと、ぶつかる硬さに気づいた。] ひゃっ、……ぅ……、 [……気の所為?なのかな、でも、そうじゃない? さっきまで喋っていたはずなのに、 映画に夢中になっていたせいで お互い口数が少なくなってしまっている。] (30) 2023/06/26(Mon) 19:59:11 |
【人】 オルテイシア[眼の前の液晶画面に意識を戻す。 一緒に見に行った映画を覚えていてくれた。 その時に立ち寄ったお店や、手を繋いで帰った夜。 映画は見ているのに脳裏に浮かぶのは、 彼に纏わることばかりが過ぎる。] ……ん、そう。 あの映画で好きになって……、賞、取ったんだ。 [会話に返す会話がふわふわしていく。 BGMも盛り上がり、シーンを繋ぐ描写が長くなる。 一度去りかけた男性が戻ってきた時、 内心ほっとした、のに唐突に始まった 情熱的なキスシーンに思わず、こくん、と息を飲んだ。] (34) 2023/06/26(Mon) 22:02:57 |
【人】 オルテイシア[こういうシーンの時に口を挟むのは野暮だろう。 妙に気まずい沈黙のような間が降りて、 タブレットを持っていた片手が、浮いて。 無意識に彼の袖を掴む。] …… は、 ……[また、少し座り直せばキスシーンが終わって、 まるで自分がしていたみたいに長い溜息が零れた。 あれだけ名残惜しむようなキスをしていて、 別れを選んでしまうことに胸が痛む。] ……戻ってきて、ほしいなぁ……。 [そうであろうと信じていても。 先の展開を知らないから、願うみたいに呟いた。 画面の中で会えない二人の代わりみたいに、 腰に回された手に腕を絡めて、身体の方へと引き寄せて。] (35) 2023/06/26(Mon) 22:03:44 |
【人】 オルテイシア……ぅん、? [別のところに意識が向かっていたせいで、 掛けられる声に一瞬反応が遅れてしまう。 惚けたような声を洩らして、 こくんと子供みたいに頷いた。] ん、あの映画はミステリも入ってました、よね。 途中ちょっと怖かったシーンもあった、ような……。 [映画館で見ると音響の派手さがよく分かる。 つい身体が強張ってしまうシーンも何度かあった。 明らかなホラー映画は見る前から避けるようにしては いるけれど、サスペンス要素やミステリなどは、 物語が気になってついつい興味で見てしまう。 不意打ちの血の描写や驚かせるようなシーンは、 そういうときにこそ出てくるもので、 何度そういった演出に驚かされ、ポップコーンを 食べる彼の横で、びくっと身体を揺らしたことか。] (39) 2023/06/26(Mon) 23:48:06 |
【人】 オルテイシア[ちなみに中学生の時にそういうシーンがあったら、 兄と居ても気まずくて顔を隠してしまったり 席を立ってしまうような状態だったので、 顔を隠さず見れるようになったことは成長だ。 何気なく彼が口にした「忘れられない」という キーワードが心に残る。 忘れられずに思い続けていた経験があるから。] あんなキスされたら、忘れられないもん。 …………ずるい。 [先程のシーンを思い出して、指が無意識に唇をなぞる。 何かが物足りない感覚に、己の指を軽く、食んで。] (40) 2023/06/26(Mon) 23:48:49 |
【人】 オルテイシア[好きな映画の好みや、苦手なジャンル。 一緒に過ごしていくうちに分かること。 自ら好みや苦手なものを申告することもあれば、 接しているうちに自然と彼が察することもある。] 何かあるな、っていうのは分かるんですけど、 分かってても、びっくりしちゃう。 [見入っていればいるほど余計に。 そう、くすくす笑って。 苦手だと気づいた彼が帰り道に温めてくれた手は、 冷えた空気で凍えた手には酷く優しくて。 言葉も、温度もゆっくりと身体に染み渡っていった。] (43) 2023/06/27(Tue) 1:45:22 |
【人】 オルテイシア[意見は合致した。置いていく側がするのはずるい。 でも、反面。 そんな心の残し方をする人を少し羨ましくも思う。] まるで……、 ずっと好きでいてもいいって、言われてるみたい。 [もし、許されるのならば自身も好きで居続けるだろう。 指を食めば、その先で彼から贈られたリングが光る。 グレーと紫で彩られたニョッキを食べた後、 私の薬指に落ち着いたエンゲージリング。 互いに心変わりをすることはなくても、 誓いを形に残したような光は今でも安堵を与えてくれる。] (44) 2023/06/27(Tue) 1:45:44 |
【人】 オルテイシアふふっ、だったらこのままでもいいかも。 怖いシーンを見ても、 ……もう一人じゃないですし、ね? [作り手の予想通りのリアクション。 びっくりするのは心臓には少し悪いけど、 それも楽しんでいることになるのなら、と肩を竦めた。 目に焼きついたシーンが頭から離れず、 一人暮らしの時は照明を付けたままにして 眠った夜もあったけど。 今は、隣で貴方の寝息が聞こえるから怖くない。 映画と同じように、彼からサプライズを贈られた後も。 はしゃいで写真を撮ったり、 涙を流して喜んだりするくらい態度には出てしまうから。] (47) 2023/06/27(Tue) 22:41:52 |
【人】 オルテイシア[写真と共に記憶に残る味は、今も思い出せる。 見栄えも美しいことながら、味も確かなもので。 写真とお腹の中に収めていきながら、 コンフィチュールとジャムの違いを教わったり、 紫色のニョッキはどう作ったのかを知りたくなったり。 お料理と共に告げられた言葉を思い出せば、 自然と表情が緩んでしまう。] ……そうですね。 私も基依さんに好きで居てもらえるように 頑張らなくちゃ。 [緩んだ頬を抑えつつ、今度はぎゅっと拳に変えた。 数年越しの想いを叶えた乙女の決意は固い。 そんな決意の傍らで、彼が将来の話をする。 プロポーズを経て、同棲をしているけれど。 正式な夫婦と呼ばれるにはまだ段階が足りない。] (48) 2023/06/27(Tue) 22:42:08 |
【人】 オルテイシア……はい。そろそろ考えたいですね。 ……ちなみに、SASANKAって。 レストランウェディングはできますか? [そっと、左手に嵌った指輪を撫でて。 話題に彼と再会した、彼の大事なお店の名前を挙げる。 それとも、お店でブライダルを選んだら、 彼のことだからお休みの日も働いてしまうだろうか。] (49) 2023/06/27(Tue) 22:42:50 |
(a5) 2023/06/27(Tue) 22:46:30 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新