情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
【人】 工藤美郷[混雑していて、総菜系の甘くないパンはほとんど売り切れていた。しかし美郷の目的とするクリームパンはまだ売ってあった。 イートインコーナーに行く頃には、純さんも合流していただろうか。 美郷はパンを一口食むと、じっと考え込んだ。それから窓の外で遊ぶ子供たちに目をやった。 ちょうど隣の席を整えるためにやってきた店員に、] このパンはあなたが作ったのですか。 [確認すると、その通りだと言われた。少しだけ息子が手伝ったとも。 工藤は頷くと、] 遠い昔に、同じ味を食べた気がしました。 ……また来ます。 [そのように伝えて、再び窓の外に目を向けた。店員もまた同じ方向を見つめていた。 少年は太陽の光を受けて、力いっぱい遊んでいた。見ている間にも転んだ友達を励まし、あるいは喧嘩し、泣きながら仲直りをして、幼い感情を自由に放出しながら、空へ空へと成長していた。] (440) 2022/09/19(Mon) 23:57:25 |
【人】 工藤美郷[美郷は目を閉じて瞼の裏に小泉先輩を描く。小泉先輩は、美郷が見たことの無い、屈託のない笑顔を浮かべていた。 美郷は願った。彼の永遠の幸せを。] (441) 2022/09/19(Mon) 23:58:19 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新