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【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 男自身も洋館に来た当初は、素行が悪く 何度も抜け出し、悪さもしていたので その行為を咎める資格すら無かった。 男の場合、その度にヴェルトに叱られていたのだが。 『世界』── 七年前、少年が洋館に来た際、リーダー格だった男。 普段から優しい態度を崩さないヴェルトは 少年が悪さをする度に優しくも厳しく叱り、 真摯に向き合っていた。 一方、少年はどこ吹く風で話を聞き流し 言葉ばかりの反省の言葉を誂えていた。] (614) 2022/12/13(Tue) 21:17:16 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ しかし、数か月が経過した頃 ヴェルトは突如姿を消してしまう。 少年はこの出来事に酷く驚いた。 真偽はともあれ、少年自身ががあまりにも我儘なせいで、 愛想を尽かし出て行ったのだろうか、とすら考える程に。 同時に、彼に構って欲しかったことに。 彼に構って貰えたことが嬉しかったことに、 居なくなってから気付く。 数日経っても、数週間経っても、 ヴェルトは戻って来ることは無かった。 この頃から、少年は別人のように 真面目に、品行方正な態度となっていく。 流石に自分が原因で出て行った、とは思わなくなったものの 彼が戻って来た時に、迷惑を掛けないように。 消えてしまわないように。 構って欲しくて叱られるのではなく、彼の力になりたい。 なれるように立派になりたい、と思うように。 リーダーの突然の失踪は、少年の心も変質させていた。] (615) 2022/12/13(Tue) 21:18:31 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ (616) 2022/12/13(Tue) 21:19:56 |
(a93) 2022/12/13(Tue) 21:28:41 |
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