平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a8) 2020/09/19(Sat) 23:34:34 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a9) 2020/09/20(Sun) 0:38:56 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[それにしても、私が宮廷楽士となってから 月日が経つのは想像以上に早いこと…… あれからもう20年近くも経ちますのね。 私が宮廷楽士となったのは王妃陛下がお生まれになった年。 王妃陛下のお歳は私が宮廷楽士として お務めしてきた年でもあるのです。 コンペそのものは王妃陛下御生誕前から開催されており、 ただでさえ国王陛下拝謁の機会すら滅多に与えられない 南部の一男爵家の娘に過ぎなかった私にとって 宮廷楽士となれる絶好の機会でございました。>>29 妹達は次々に嫁ぎ、年の離れた弟は 美しくも優しい婚約者に恵まれ 私は地方貴族子女のピアノ講師としての傍、腕を磨き コンペに出場するための資金を細々と溜め続ける生活。] (40) 2020/09/20(Sun) 5:10:28 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[初めてコンペに挑戦したのは12の頃。 国に広く知れ渡る伝統曲を演奏した結果、私は3位。 そして当時の平台奏者から特別賞をいただいたものの 最優秀者に選ばれはしませんでした。 それがとても悔しくて、 毎日死に物狂いに練習しては ピアノ講師やら持ち運び可能な小型自鳴琴用の 楽譜起こし、メニュレーで作られる拍節器の収入など 細々と出場の資金を貯め、コンペに挑戦する日々。 行き遅れと言われようとも、私は女として生きるより 奏者として、平台奏者としてその生を歩みたかったのです。] (41) 2020/09/20(Sun) 5:10:48 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その努力が認められ、最優秀者に選ばれたのは 私が30になるかならないかの頃。 割れんばかりの拍手と当時の宮廷楽長様から 直々に権利のお言葉を戴いたことは今でも忘れられません。 そして10年前に審査員としての末席を賜り、 私は宮廷楽士の中でも古株と言っても 最早過言ではないのでしょう。] (だからこそ、迷うこともあるわ) (42) 2020/09/20(Sun) 5:12:25 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[優れた才能を見つけたら、次に考えるのは 「どのようなことを意識させれば輝くか」 「どのような環境であれば一番輝くのか」 「宮廷楽士になった際、環境により心身を壊し 才能を摘み取る結果になりはしないか」 「本当に宮廷楽士の道が奏者の幸福に繋がるか」 何せ自分の言葉や判断一つが 彼らの生涯を変えかねない。 だからこそ長期的に見て 奏者・聴衆共に幸せな道を探りたいのです。 宮廷楽士の地位のみを死に物狂いで求める者には 余計でしかない考えなのかもしれませんが……。]* (43) 2020/09/20(Sun) 5:13:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・新たな宮廷楽士との顔合わせ─ [新たな宮廷楽士が正式に任命された後、>>27 歓迎を兼ねた宮廷楽士達の顔合わせが行われた日。 宮廷楽長を筆頭に、務めの年数と楽士内の地位が上の順から 次々と簡潔に自己紹介をしていったのでございました。 コンペの最優秀者だったか、 国王陛下直々の御勅命なのか。 コンペの出身者であり10年前までに出場したのであれば 審査員席の中に私が居たと気付けたことでしょう。] 平台奏者、メニュレー男爵が長女 メイレン・シュレグマーと申します。 [優雅にカーテシーをして、相手の瞳を見遣ったのち 次の楽士の紹介へと手番を回したのちは 楽長より歓迎の旨を伝えるお言葉と宮廷楽士の仕事の概要、 これからの全体スケジュールについて。>>28] (44) 2020/09/20(Sun) 5:14:49 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 宮廷関連で覚えた方が良い マナー等につきましては希望すれば いつでもレッスンを受講出来ますので 自信が無ければ考慮しておいた方がよろしいでしょう。 [宮廷楽士は陛下を始め王族の方々や上位貴族の方々と 否応無しに関わらざるを得ない時もあります。 時には隣国を始め他国の王侯貴族の前で 演奏する機会なども十分有りうるのですから。>>0] 音楽に関する諸処の申告は こちらの上申書に申告する決まりです。 その他必要事項はこちらの宮廷楽士に支給されます 手帳をご覧になってくださいませ。 [他の若き宮廷楽士が差し出すのは 控えめな銀の革張りに国の紋章が施された小さな手帳。 分厚めの頁は同色の革張りバンドで括られていて 宮廷楽士に必要なことは全てこの中に記されております。 様々な事情で宮廷楽士の地位を返上する場合は 直ちに返還しなければならない門外不出の品です。] (45) 2020/09/20(Sun) 5:15:10 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[何せコンペや陛下直々の御勅命などにより 貴賎問わずの人間が召し上げられる職です。 中には宮廷に関する知識が皆無の者もおりましょう。 勿論そう言った関わりをうまく避けて処世を渡る者も また一定数存在はするのですが。 そのような者達が困らないよう、始めの項目には 宮廷楽士の特権と仕事について書かれた後 覚えた方が良い最低限のマナー等が 図説と合わせながら分かりやすく書かれております。] (46) 2020/09/20(Sun) 5:16:24 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その他には申請関連やその他注意点。 基礎トレーニングや体幹などの鍛え方、 腱鞘炎など各々の楽器・声楽分野に応じてのトラブル対応法。 果ては地方遠征に赴いた際 環境や寝具の影響で眠れない時の快眠法に 誰かに絡まれた時の対処法や簡単な護身術まで それはそれは多彩な情報が詰め込まれていたのでありました。] (47) 2020/09/20(Sun) 5:16:41 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 以上で説明を終了いたしますわ。 何かご不明な点はございますか? [不明な点があれば、他の者も交えながら 一つ一つ丁寧に答えたことでしょう。 無ければ頷き「長い時間大変お疲れ様でした」と その労を労ったことでしょう。] 環境と周囲の人間が 一人の才能を押し潰してしまうなど 決してあってはならぬことです。 覚えておいてください。 貴方様がどのような生まれであって、 どのような人生を歩んでいたとしても。 貴方様はこの国の宮廷楽士。 音楽を志す者にとって一つの終着点で有り、 新たな出発点でもあるのです。 (48) 2020/09/20(Sun) 5:17:50 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[そう言い切ると、毅然とした面持ちで 新たな宮廷楽士へいつになく真剣に語ります。] 誇りなさい、貴方様が歩んだ道のりを。 天性の才能であれ努力による結果であれ 貴方様が積み上げてきたものは全て無駄ではありません。 思わぬところで 大いに自分を助けてくれることもあるでしょう。 この国は確かに貴方様を見つけ、そして選んだ。 宮廷楽士の肩書きに甘えず己の音と道を追求するように。 それは己の在り方にも通じます。 “奏者たる者、常に求道者であれ” ……ですわ。[一変してにこりと微笑み、言葉を終えれば 案内役の楽士が用意された練習用の楽屋兼 研究部屋へと案内してくれることでしょう。 防音加工が施された広々とした部屋を、 ある程度の改装も許されるこの部屋を どう使うかは各々次第ではございますが。]** (49) 2020/09/20(Sun) 5:19:49 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[完全なる余談。 宮廷楽士の習わしで新米宮廷楽士との顔合わせでは>>44 相手が如何なる身分であろうと宮廷楽士の仕事内容と マナーレッスンに関する話は 必ず話すことになっております。>>45 平民や異国の民の重用も極普通に行われていること、 自分や相手がどんな身分であっても 相手への敬意と配慮は決して忘れることがないように、 音楽の道を極め行く者としての立場は皆平等と 様々な理由があるのですが それはまた機会が御座いましたらお話しいたしましょう。]** (50) 2020/09/20(Sun) 6:00:12 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレンあら、王子殿下! 少々お待ちくださいませ────私、 『いやいやそのままで構いませんよ、 宮廷楽士メニュレー男爵令嬢。 どうか楽にしてください。』 [1年前、自身の音楽研究のため ありとあらゆるジャンルや音源を集め 一つ一つの曲に耳を傾けていた丁度その時、>>34 折り悪くも王子殿下のノック音に気付かず 楽譜で溢れかえり、あちこちに音盤のケースが点在する 散らかりようにも程がある研究室へと 王子殿下の御入室を許してしまったのです。>>38] (51) 2020/09/20(Sun) 6:39:24 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 申し訳ございません、殿下。 自国他国様々な分野の音楽と造形の研究で 片付けるのを後回しにしてしまいまして……。 [どう考えてもこちらの失態であるのに王子殿下はご寛大で お気になさらずと笑って近くの椅子へ腰掛けられました。 リジィ王子殿下はお名前を呼ばれるのが得意では無いので>>38 「王子殿下」といえば 宮廷ではリジィ殿下を指すようになりました。] 『本当に様々な国や地域から取り寄せたんですね』 ええ、中には他国へ留学や演奏に赴いた 生徒に依頼し何とか取り寄せられたものもございますの。 [殿下は散らばった円盤のケースにご興味をお持ちのようで 幾つかをお手に取ると、まじまじと眺めておられました。] (52) 2020/09/20(Sun) 6:40:30 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『メニュレー男爵令嬢。 宜しければ音盤の幾つかをお借りしても?』 ええ、構いませんわ。殿下。 幾らでもお持ちくださいまし。 [殿下は部屋に点在する音盤を 一つ一つご覧になったかと思うと やがて4,5枚の小さな音盤を拾い上げて 「ありがとう」と御退室されたのでした。 ……ファラリスの視線がやけに刺さりますわ、 ええ、ええ。私も反省しているのよファラリス? だからその目をやめて?] (53) 2020/09/20(Sun) 6:42:06 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ……殿下は? そう、もう大丈夫ね。 [殿下が研究室からお離れになったのを ファラリスに確認させると] あぁあ〜〜〜〜〜〜〜!!!! いやぁあ〜〜〜っ!!緊張したわぁ〜〜〜〜! よりによってこんな散らかした時にぃ!! [防音が効いた研究室で叫ぶ私はまだ知りません。 殿下がお選びになった音盤の 殆どは他国のものであるということを。 (何せ取り寄せた音盤全てを確認する前でしたから) その中に6人組の国の音楽があり、 音盤経由で殿下が6人組の存在を知り>>36>>37>>38 彼らのうち2人を知る宮廷楽士養成所の教師を通じて 後に曲をお聞きになり、お気に召されたのだということを。>>38] (54) 2020/09/20(Sun) 6:44:18 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (他に殿下から返していただけてないもの、 何かあったかしら……) [などと 「殿下にお貸しした未返却物脳内チェックリスト」を 一つ一つ頭で辿りながら ぼんやりと考え込んでいたのでございました。]** (56) 2020/09/20(Sun) 6:45:05 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a11) 2020/09/20(Sun) 6:55:12 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a12) 2020/09/20(Sun) 7:12:47 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・2年前 路地─ ────あら? [あれは春のこと、伯爵家に嫁いだ 3番目の妹の元へ会いに行くためのお忍び道中。>>40 その途中で訪れた先に細い路地を見つけた。>>12 少し離れたところにある賑やかな通りの雰囲気は 一変して静寂を感じさせる場所だったわ。] ねえ、ファリー。 この路地……少し歩いてみない? [お忍び中なのでメイドのファラリスはファリー、 私はメイと互いに呼び合って>>33 道中色々と巡っておりましたの。 最初はファラリスが何かあったら危ないと言ったものの 午後になる直前でまだ十分日は高いこと、 あの手帳>>47に加え護身術は十分に学んでいることから 私達は細い路地へと足を運び入れて、何があるか探してみたの。] (61) 2020/09/20(Sun) 10:58:59 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[路地を歩いて行くと、 目を引いたのは一軒の花屋。>>12 まるで一目からひっそりと隠れるかのように そこへ佇む花屋へ気付けば足は自然と伸びていた。] ごめんくださいましー。 [周辺地域のおばちゃまの振りをして そっとお店に入ろうとしたのだけど 40代と50代の婦人達が名前を呼び合いながら 入る姿はおばちゃまらしく、ちゃんと演技出来てたかしら? 薄い赤紫の長袖ワンピースを纏い 細い金縁の伊達眼鏡を付けた私と ベージュのパンツスーツを纏ったファラリス。 私はいつもの髪型で髪色が白髪の鬘を、 ファラリスはいつも纏めている髪を ポニーテールに結って ベージュのフラットヒールパンプスを履いた そんな状態だったわ。] (62) 2020/09/20(Sun) 10:59:20 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン まあ! [お店に近づき、まず驚いたのは 花を始めとする植物達の様子が 他と違い生き生きとしてるかのように見えたこと。>>12 まるで愛情をたっぷり受けて育ったみたい。] あなたお店の方? 此処のお花達とても幸せそうなのね! [生命力あふれる輝かしさをどう表現したらいいか 一寸迷って、出た言葉がこれだったのよ。] (63) 2020/09/20(Sun) 10:59:38 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ねえ、少しこのお花達を 見て回っても良いかしら? [そう言って店の方と思われる方にお声を掛け>>12 許可を貰えたらゆっくりと、しかし弾むような足取りで 店先のお花達を眺めていったの。] (いい、いい────素敵だわ!) [よく観察すれば、蝋のように艶々した葉もあれば 艶消しの加工を施したかのように 光沢が抑えられた葉も見つけられた。 お水をやった後なのか、白いマーガレットの花弁に 磨かれた水晶玉のように透明の露達には 花々の赤や黄色、橙に桃色がまるでモザイク絵画のように 点々と映し出されていて、そこに一種の趣を感じたの。] (64) 2020/09/20(Sun) 10:59:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[嗚呼、この景色を見ているだけで 新たな旋律が浮かび上がってきそう! でも、その次に思い浮かんだのは……妹の顔。>>40] ねえ、あなた。 誕生日祝いに向いた小さな花束は作れる? 大きくなくていいの、 ほっそりと小振りな感じで──出来る? 出来れば橙と黄色の配色で 選ぶ花は専門家であるあなたにお任せするわ。 「楽器のことは楽器屋に聞け」って言うでしょう? [この国の諺で何事に於いても、 その道の専門家に任せなさいという意味を持つ言葉。] (65) 2020/09/20(Sun) 11:00:16 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 嫁いだ妹の誕生日がもうすぐなんだけど、 今年こそ当日にお祝い出来る!と思ったら ひょんなことから行けなくなっちゃって。 [そう、本来であれば他国の王族の方が来て 歓迎式典が今日行われていたはずなのだけど 相手国の異常気象で日程に遅れが生じ、 式典が妹の誕生日当日に被ってしまった。>>40] 妹とは長年会えてないし、私ももう歳だもの。 体が動くうちに会いに行こうと思って 今日は外に出てみたの。 (66) 2020/09/20(Sun) 11:00:58 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ふふふ、ごめんなさいね。 おばあちゃんの長話聞かせちゃって。 お店の方もご予定とかあるでしょう? だから、難しければ無理して作らなくても大丈夫よ。 [無茶振りをしてる自覚は十分あったから 無理だと言われれば笑って礼を告げ、 お店を後にしてまたいつか此処に来ようと考えながら にっこり穏やかに笑って相手にそう告げた。]** (67) 2020/09/20(Sun) 11:01:12 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a13) 2020/09/20(Sun) 11:06:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・教会─ [あれはいつ頃のことか、定かではございませんが…… 私の記憶が正しければ3年程前でしょうか?>>68 私は国と宮廷楽長の命により、オルガン奏者と パイプオルガン奏者……バイオリン奏者に ビオラ、コントラバスの奏者……歌劇歌手…… 合計紳士7名淑女3名の宮廷楽士団として 神へ音楽を捧げる巡業のため 国中を何箇所も回っていた時のことでした。] (71) 2020/09/20(Sun) 13:19:54 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[一箇所巡り、また一箇所巡っては 次の場所へと旅立つ巡業の日々。>>68 最後に巡った場所がと或る町外れの 小さな教会でございました。>>9 宮廷音楽長は国の命により、国内を巡業して 神へ音楽を捧げている旨と国書を広げて>>68 この教会にも通達が行ってるはずだということ。 教会で音楽を捧げさせて貰えないかという話を 神父様に交渉を持ちかけたのでありました。>>69 当時御年30だったはずの宮廷楽長が若いながらも 冷静に理路整然とお話しされていたことは 朧げながらに覚えております。] (72) 2020/09/20(Sun) 13:20:31 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[やがて話は移り、音楽祭の話となった時>>68 私の目には花瓶の水を変えようとした(しているように見えた) 一人の少女と思しき存在を見つけました。] (お手伝いをしているのね、偉いわ) [そう思い、相手へ微笑み掛けたのですが>>68 視線を上げることを許されてないと知らない私は 花瓶の水を替えるのに集中しているのだと 勘違いしたまま、 神父様 とお話を進めたのです。] (73) 2020/09/20(Sun) 13:20:57 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 申し遅れました。 私、平台奏者でメニュレー男爵が長女 メイレン・シュレグマーと申します。 [ 神父様 に向かって自己紹介し、軽くカーテシーをお披露目して 私は本題へと切り出しました。] 実は私、毎年秋に開催されますコンペで 宮廷楽士様同様……末席ではございますが、 審査員のお役目を与えられておりますの。 この巡業にはもう一つの目的がございまして それは「音楽の才能を持つ者を探し出す」 ことにございます。 (74) 2020/09/20(Sun) 13:21:24 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン この国では神父様も恐らくご存知の通り 音楽を愛する者が多く、 音楽により才覚を現したいという者が 数多く存在いたします。 [嗚呼、いつものように才能のこととなると 心が滾ってしまいそうになるのを何とか抑え、 数度深呼吸をして 神父様 の方へ顔を向けたのでありました。]ですが、私達は同時に音楽に才ある者を見つけ出し 望むのであれば適切な環境と教育を与え、 その才能を伸ばし育てたいという願いがあるのです。 (75) 2020/09/20(Sun) 13:21:52 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 老若男女貴賎関係無く 世に出ていない才能を 数多く見つけ出したいのは山々なのですが、 私達が自力で才ある者を探し出すのにも 限界はございます。 [無意識に宮廷楽士の腕章に手をやり>>28 引きちぎれそうなほどに強く掴んで、 神父様 に頭を下げて] (76) 2020/09/20(Sun) 13:22:37 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 神父様、貴方様がご存知の方々や 近隣に住まう方々など…… その中で音楽の才に秀でた者を どなたかご存知ではありませんか? 歌でも、楽器でも作曲でも何でも構いません。 「この人こそは!」というお心当たりがございましたら 些細なことでも構いませんわ。 私達には情報が必要なのです。 [そう、宮廷及び国内や国外を巡っても 才ある人々を見つけ出すには限界があり、 当時こうして現地に住まう方に聞き込んで 地道に情報を集めていたのでございました。 ────あの時、私達はどんな答えを得られたのでしょうか。] (77) 2020/09/20(Sun) 13:23:27 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[それはまさしく、私が何より嫌う 「環境と周囲の人間が 一人の才能を押しつぶす」 ことそのものだと 憤ること間違いなしの出来事です!! 決してあってはならない、 引き起こしてはならないと考えた────>>48] (80) 2020/09/20(Sun) 13:26:07 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[その後、宮廷に戻った宮廷楽長は 引き続き地道に地方の貴族達やご自身の人脈、 弟子や調査員等を派遣して 才ある者の情報を各地から片っ端に集め 私もお忍びで街や地方を巡りながら 時折情報を引き出してはおりましたが その結果は──今、実っているかと問われれば…………]** (83) 2020/09/20(Sun) 13:27:57 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a14) 2020/09/20(Sun) 13:38:50 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a15) 2020/09/20(Sun) 14:01:02 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a16) 2020/09/20(Sun) 14:32:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─宮廷・宴の場 壁際─ さて、と。いよいよね。 そろそろ明日の支度始めましょ。 [コンペまで時が近づいたのを悟り、 宴の場を退いて準備をしようとファラリスに声を掛けました。] 審査員は決まりにより、宴が始まると 事前に出場者へ声を掛けたり街へ出たりして こちらから積極的に接触を図ろうとするのは 禁止ですものね……。 [不正防止のため理解出来るとはいえ、 街などの様子を見ることが出来ないのは少々残念ですわ。 宮廷で宴が繰り広げられるこの時、 外ではどんな景色でどんな人々がどんな様子でいるのか。 どんな才能が紛れ込んでいるのか。 この目で見たいと思った時も幾許かはございますもの。] (107) 2020/09/20(Sun) 23:34:43 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[明日からコンペが始まれば 私たち審査員は出場者に向き合う位置で 横並びに席に座り音楽に耳を傾け…… 審査のお勤めが始まります。 出場者から見て私は一番右端、 夜空のような藍色のドレスと腕章を着用して 皆様と対峙する形になることでしょう。 なお左端には楽士を束ねる宮廷楽長がいらっしゃいますわ。] じゃ、行きましょうか。 [審査員は宮廷にコンペ会場に向かうまでに滞在する 控え室なるものが存在し、そこで準備を整え 翌日審査員席まで移動をする決まりが定められておりますの。] (108) 2020/09/20(Sun) 23:35:03 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[誰が、どのような順番で演奏するのか。 何を演奏するかは審査員の私達も 当日までは知らされることは全くございません。 それもまた一つの楽しみというもの。 審査員には今年も王族の方々始め、 各専門分野の楽士の中でも熟練の者達が 出場者達を見極めることになるのでしょう。 ひょんなことで何かしらが起きることさえ無ければ] ────嗚呼、楽しみね!! [控え室に入った途端、 その顔が大いににやけてしまったけれど 控え室に入るまで我慢出来ただけでも良しとしましょ!!]* (109) 2020/09/20(Sun) 23:35:43 |
(a25) 2020/09/20(Sun) 23:38:05 |
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