【人】 春山宮 霞[この場所についての話をして、彼女…花枝が湯に深く沈んで>>37色々と思案しているようなのを見て、察したかな、と理解する。 とはいえ、隠してもそのうち分かることだ。不慣れな現状では不安が先に立つのは無理もない。むしろ、戯れの一言で察したのだから人の子としてはかなり聡い方だろう。そのあたり、好感が持てる。 彼女が実際の所何を考えているかはもちろん完全にはわからないが…そのうち半分は杞憂で半分はまあ当たっている、というところか。] そうですか、話なら構いませんか。 それはよかった。 お姉さんみたいな方とお話できるならそれだけで楽しいでしょう。こちらの世界はどうしても変わったことが少なすぎるから、人がどんな風に過ごしているか、色々と知りたい事もあるんですよ。 他の客も、少なからずそういうものでしょうが… [そう、花枝は他の客、他の神との事を気にしているのだった。] (40) 2023/12/21(Thu) 12:47:21 |
【人】 春山宮 霞そうですね、昔よりはここも客が減りました。時代かな。 他の客はまだ見ていませんが、全く来ない事もないでしょう。 お姉さんも今は客ですから、相手が人でないからといってあまり畏まり遠慮する必要もないんですが… [同じ客同士でも、もちろん親切と思われて悪い気はしない。] そうですね。それなら。 [先程の蔓籠の端枝を折り、手にして呪詞を唱える。 と、その枝はやはり藤の花のような小さい紫の石を鈴生りに下がらせた髪留めに変化した。藤の花の芳香が微かに香るのがわかるだろうか。] (41) 2023/12/21(Thu) 12:58:00 |
【人】 春山宮 霞できました。つけてみてください。 [出来上がったそれを花枝に差し出そう。 構わなければ、こちらで彼女の髪につけてみてもいいけれど。] 私の力を込めた髪留めです。 ここに滞在する間、これを身につけていると良い。 見た者には私の験(しるし)だと分かるでしょうし、 それにもう一つ。 誰であれ、お姉さんの意に沿わない形で触れると、 ひどく痛い思いをすることになります。 強い厄除けという事ですかね。 (42) 2023/12/21(Thu) 13:44:53 |
【人】 春山宮 霞まあ、大丈夫ですよ。 こちらの世界にも規があり範があって… 漏れということなら人の子の世界より余程厳しいですから。 …どうでしょう、少しは安心して過ごせそうですか? [と、笑みを見せつつも念の為尋ねてみよう*] (43) 2023/12/21(Thu) 13:45:04 |
春山宮 霞は、メモを貼った。 (a4) 2023/12/21(Thu) 13:45:53 |
【人】 看護婦 清水 花枝ていない。ただ警戒心が強いだけだ。 その割には寒さに負けて肌を晒し湯に浸かってしまったけれど。 >>41それにしても──やっぱり彼はかみさまなのだ。若しくは、人とは違う力を持った存在。 目の前で起こり得ないはずの変化を目にして驚きに息を呑んだ。 私の髪に飾られる硬質な藤の花。 無機質だと言うのに、艶やかなそれは確かな花の香りを纏わせている。 「あ、ありがとう…うん、これで とても安心できる。」 少し強張っていた気持ちが解れて笑みが浮かんでくる。 指先で髪飾りの先に触れた。 花をかたどる細かな石がふれあいしゃらりと音を立てる。 ほう…と感嘆の息を漏らして。 (44) 2023/12/21(Thu) 21:32:16 |
【人】 看護婦 清水 花枝「…あ、では、私はそろそろ…。」 湯からあがろう。そう思い目配せする。 伝わらなければ、少し彼方を向いていて欲しいとお願いしてから湯から体を出すつもり。 やっぱりいきなり裸身を晒すのは嫌だもの。 手早く脱衣所に戻ったなら、従業員の方が用意してくれていた浴衣に袖を通す。 着慣れない為に胸元や足元が多少心許ないけれど仕方がない。 濡れた衣服をどこかで整えられないか尋ね、もしできれば霞くんの部屋の近くに部屋をとれないかを尋ねてみる。 勿論、客とはいえ無理は言えないからできればとだけ言い添えて。 (45) 2023/12/21(Thu) 21:32:37 |
【人】 看護婦 清水 花枝「…ああ。」 そして移動しながら気付く。 人ならざる姿をした存在が、密やかに通り過ぎたり、話をしていたりしていたから。 やっぱりここは自分の知る世界と違う。 ──きゅ、と自分の荷物を抱きしめながら、部屋へと向かった。** (46) 2023/12/21(Thu) 21:33:04 |
【人】 春山宮 霞[藤の花は魔除けの花。『不二』であり『不死』に通ずる花。 …まあ、花枝の意に沿わずに触れれば痛い思いをするというのは自分自身も含まれてしまうのだけれど…それはそれ。 彼女の強張った表情が解れてくるのを見るに、このぐらいはして正解だったか。少なくとも、安心したというのは嘘ではなさそうだ。 藤の花の香は湯気に混じって微かに湯殿に広がる。] うん、とても良く似合いますよ。 …あ、温もりましたか。どうぞお先に。 ……あ!!いけない、失礼しました。 [成り行きで、湯船に浸かる花枝の姿を普通に見てしまっていた。確かにこれでは上がれない。自分は湯船から上がっていて少し冷えていたから、元の場所に戻り、湯から上がる花枝を背に、湯船に浸かり直した。 湯から上がるのは、花枝が着替え終わってしまってからになっただろう。] (47) 2023/12/21(Thu) 22:25:45 |
【人】 春山宮 霞その浴衣、お姉さんに似合ってますよ。すごく。 [いつの間にか従業員が浴衣を用意していたのだろう。 あまり着慣れないのか、少しばかり崩したような場所も見えるが、それは味があり、しばし目を留めた。] 雪が止むにはしばらくかかるでしょうし、今日は部屋でゆっくり過ごして、早めにゆっくり休んだ方がいいでしょう。 もしお姉さんが良ければ、明日また伺っても構いませんか? 散歩がてら、辺りをご案内します。 ああ、私の部屋は奥の廊下から階段を少し登っていった先の離れです。なかなかの景色ですよ。 …ではお姉さん、よろしければまた。 [先程までは姿を隠していた人ならざる従業員も、気をつけてみればそこかしこにちらほら姿が見えだすだろうか。 それを見てから、花枝に軽く礼をしてその場を後にした。*] (48) 2023/12/21(Thu) 22:42:03 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花[しばらくして、花枝の元に最初に会った従業員が再び現れるだろう。] お待たせしました。 お召しになっていたものはこちらでお預かりして綺麗にしておきますねえ。 お部屋のご用意は… 霞様のお近くですか? あらあら。ふうん。左様で…… あいえ、これは失礼。 わかりました、離れになりますがそちらにお部屋ご用意いたしますねえ。 …しばしお待ちを。 (49) 2023/12/21(Thu) 23:12:39 |
【人】 幽谷廊 従業員 百花はい、ご用意できました。 ご案内いたしましょうねえ。 どうぞこちらへ。 [人ならざる従業員の姿がちらほら見える入口側とは逆、 先程霞が歩いていった廊下の奥、外の景色が見える渡り廊下の先の離れの部屋。そこに案内する。 中は普通の和室だ。畳張りの床の間付き、火の起こされた火鉢が部屋を温め、奥には既にふかふかの布団も敷かれている。 窓の外は、湯煙の立ち込める谷間の露天風呂や古めかしい町並みが一望できる。] ひとまず今日はこちらでおやすみください。 お食事はすぐにお持ちしますねえ。 それでは、ごゆっくり。 [そう告げて、彼女から何か問われなければその場を後にした**] (50) 2023/12/21(Thu) 23:22:54 |
【人】 看護婦 清水 花枝「ええ、ありがとうございます。」 何かを気取られたか、察されたような空気を感じたけれど…気のせいかしら? まあでも仕方がないかもしれない。 優しく年若い"かみさま"のそばにいたいと申し出たのだから、予想通りの場所ならそのような予想を立てられても仕方がないとも思う。 まあ、──彼がそう言う事をするか?と問われたらわからない。若気の至りもあるだろうし、年齢と見た目が違うならそれはそれで経験を積んでいるかもしれない。その上でここにいるのかも。 そんな事を考えても仕方がない事だけれど…。 「ありがとうございます。」 こちらの申し出を快く受けてくれた従業員の方にお礼を言って一人佇む。 火鉢のそばに行き弾を撮りながら辺りを見渡しても普通の和室に見えた。それもそうか。奇抜な部屋は必要無いし、人間が使うなら何かしらの工夫も必要ない。 ただ、電気機器も無かったのだろうか。 昔ながらの作りに見えたけれどあかりくらいはあったのか。 自然とコンセントの存在を探してみたり、窓の外を眺めて見慣れぬ街並みを眺めてみたり。 (51) 2023/12/22(Fri) 21:56:48 |
【人】 看護婦 清水 花枝「…霞くん、か。」 思い出したのは彼の姿。 >>48彼の申し出には少し驚いたけれど。 『よいんですか?嬉しいです。』 笑顔でそう答えた気持ちは偽りじゃ無い。 ただ、そう言う場であると思うと、何となくその誘いも──そこに繋がるのかもしれないと勘繰ってしまったり、しなくも無いのだ。 けど、この土地のことを少しは知りたくもある。何も知らないまま終わるのは勿体無いから。 ただ、それだけ。 きっとそれだけ──。 その後は一人で食事をいただき、疲れから直ぐに眠りに落ちる。 翌朝は見慣れない天井に驚いて、浴衣に羽織を着ての至れり尽くせりに恐縮したりなんかして──。 (52) 2023/12/22(Fri) 21:57:08 |
【人】 春山宮 霞―自室― [階段を上って空いてさえいるならいつも使っている離れ部屋に戻る。 幽谷廊の宿の離れの中でも一際高めの所にある部屋だ。 もちろん景色はいいし、繁忙期(これは11月だ、寒くなる時期だし出雲帰りに立ち寄る客が多いのだ。)でも騒々しさはここまではそうそう届いてこない。 しかし、ここを気に入っている一番の理由は他にあるのだが…] 今頃は部屋に入って…食事でもしているかな。 [こちらは火鉢にあたりながら、微かに開いた障子窓から外の雪を眺めている。 彼女あての部屋は、人間が使う用のものだし、変哲はないはずだ。 火鉢もかなり大きなものに炭をおこしているだろうから、そう寒くはないだろう。 文明の利器はさすがにないが、簡素な裸電球の灯りぐらいはあるだろうか。 こちらの部屋は、それもなく代わりにランプが置かれている程度だが。] (54) 2023/12/22(Fri) 22:19:49 |
【人】 春山宮 霞清水、花枝… 花枝さん、か。 [お姉さんと呼んではいるが、名前は覚えている。 この宿に来て長いが、人の子と実際にこれだけ話をするのは初めてだ。 なかなか聡いし、年若気な割にはしっかりしている。 明日の誘いも二つ返事で受けてくれたのは嬉しい事だが…] 数日滞在して人里に戻っていく人の子に、 何を求めてるんだろうな。私は… [思えば神代とが終わってから呼べる時代が終わってから、 久しく、人の子というものに関わってはいない。 祀られる社もほとんどなく、あっても訪れる人はなく、さらに言うなら名前すら…] いや、そんな大層なものじゃないな。 [話をして、今の人の子の在り方を知る。それだけで楽しいに違いないのだ。 だから、そのままその日は眠りについた。] (55) 2023/12/22(Fri) 22:20:43 |
【人】 春山宮 霞―翌日― お早う御座います、お姉さん。 昨日はよく眠れましたか? 寒く無かったら良いんですが。 [彼女の朝食が終わった頃の時間に、百花から聞いた部屋の戸を叩く。 こちらも外行き用の羽織は着ている。 まあ、露天風呂の周囲を回るのだし、入浴する事もあるかもしれないが… 花枝が顔を出したら、その姿を見て] うん、やっぱり似合ってます、その髪飾り。 [にこりと笑ってみせた。] (56) 2023/12/22(Fri) 22:29:58 |
【人】 春山宮 霞よければ今からこの周りを案内します。 寒くないように羽織ってきてくださいね。 まあそんなに寒くはないし、入浴できる場所はたくさんありますが… 参りましょうか? [軽く手を差し出して、問いかけた**] (57) 2023/12/22(Fri) 22:30:12 |
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2023/12/22(Fri) 22:33:45 |
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