【人】 行政書士 辺見 華蓮最近は記憶の隅にも上らない日が増えてきた…けれど、 アパートの袖机の引き出しを開けるときには否応にも思い出す。 学生時代の、2年の夏頃の記憶。 いくら窘められても泥酔して先輩達と知らず関係を持ってトラブルを起こしてきた私が見た「痛い目」。 あの時のSDカードはまだ引き出しの奥の奥に隠されている。 あれ以降一度も再生したことはないけれど、いまだに破棄できずにいるのは私の心の曇のせいか。 あれがある限り、もう一歩歩き出すにはまだ遠い気がする。 あの話を誰かに告げられる日は来るんだろうか。 「彼女」はその人になってくれるんだろうか。 まだ、答えは見えないけれど* (0) 2023/04/17(Mon) 23:35:34 |
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