伊豆浦帆稀は、メモを貼った。 (a7) 2023/02/02(Thu) 20:56:02 |
【人】 楢崎大地……カリカリと、シャーペンの音が響く。 いつもは、すぐにわかんねえって 投げ出しちまうとこだけど。 みんなと勉強できるおかげで ひとつひとつの問いの答え方が 不思議なくらい、頭ん中で納得出来た もうすぐ滅ぶかもしれない世界 もうすぐ必ず決着が着く受験勉強 いつもより、ずっと真剣な顔持ちで 学問に向き合う。向き合い続ける。 (25) 2023/02/02(Thu) 22:39:24 |
【人】 楢崎大地「……なあ、ここの問題だけどさ……」 そう言って俺は、 <<伊豆浦帆稀>>whoに解き方について問いかける。 今解いているのは、英語の問題。 それも対話の問題だ。 ジョンとメアリーが、プラシーボ効果について なにやら議論しているらしい。 受験の問題の英文って なんでこんなハチャメチャなんだろな?? 対話について、この内容で合ってる?と 俺は視線をむける。 真剣な表情で。いつものヘラ着いた雰囲気は 今は少し、なりを潜めてたと思う。 それくらい、みんなと行く最後の旅行のためにも 後悔しないためにも……俺は、立ち向かってく。 (27) 2023/02/02(Thu) 22:47:03 |
【人】 楢崎大地 な、滅びるのはちょっとまってくれや このまま、もう少しだけ。このままで。 あんなに滅びを望んでたのに、 いまは、こんなにも。 滅びない、全部上手くいった 先の未来を見ていたいと願ってる** (28) 2023/02/02(Thu) 22:50:07 |
【人】 白瀬伊緒-- そんな他愛のない会話を過ごす時間も あっという間に過ぎていく。 シャーペンの走る音。 時計の秒針の規則的な音。 教材のページをめくったり、 質問に向かうために席を立つときの椅子が擦れる音。 何気ないそれらが やたら鮮明に聞こえてくる感覚が不思議だった。 終わりが近いことを意識したからだろうか。 泣いても笑ってもリミットは遠のいたりしない。 (30) 2023/02/02(Thu) 23:21:49 |
【人】 白瀬伊緒授業が終わったあとも、やっぱり勉強会だったり 打ち合わせに励むのだろう。 購買で買ってきたお菓子なんか並べたりして。 陽が落ちたら駅までの道を一緒に。 電車の中では小さな単語帳を見せ合って クイズに付き合ったり。 受験のことも、旅行のことも、未来のことも、 より良い結果が得られますように。 残りの日数を指折り、数える。 (31) 2023/02/02(Thu) 23:22:26 |
【人】 白瀬伊緒「旅行、楽しみだね」 そんなありふれた台詞を早々に 「また行きたいね」なんて未来に勝手に置き換えて 人知れず、祈っている。** (33) 2023/02/02(Thu) 23:23:21 |
【人】 織田 まひろ勉強会、並べられたお菓子 ペラペラ捲られる単語帳に、夕闇の帰り道 まだ春はもう少し先だけど、一歩一歩近づいてくる メディアでは終末の日を大きく報道していたりして この世界が終わる理由を、さまざまな人が議論している 隕石だとか気候変動だとかは 科学的にありえないけど、 なんらかの天災や、病によるパンデミック、 どこかの国が起こす核戦争 ある程度の現実味を持った言葉たちが 連日スマホやテレビに並んでいる (40) 2023/02/03(Fri) 9:40:46 |
【人】 織田 まひろだけど、 私たちはそれでも変わらない毎日を生きる 変わっていく未来を楽しみに。 旅立ちの日を今か今かと待ちわびて。 参考書とお菓子と笑い声と鉛筆の音は いつだって私たちの傍にある (41) 2023/02/03(Fri) 9:41:39 |
(a8) 2023/02/03(Fri) 9:42:17 |
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