情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2022/06/09(Thu) 23:01:58 |
【人】 晨星落落 ヌイバリ青年は、端末の連絡を見て。 資料室で自分が被っていた毛布に刺繍を始めていた。 こんな時に何をと自分でも思ってしまうけれど、 こうしている間だけは、余計なことを考えずにいられる。 昔みたいだな、とだけぼんやりと思った。 デフォルメされた青い目の狐。 その傍に葡萄。猫。一番星。 大きな白い狼。薔薇。雪だるま。 モチーフも何もかも整合性のないばらばらなものたちを、布の上に写し取って。 皆が帰ってくるまで時間をつぶしていたことだろう。 (0) 2022/06/10(Fri) 0:07:22 |
【人】 ピントを合わせて ライカ>>+0 >>+1 結木さん 「そう…なのかもしれません」 「……いや、これは 僕がおかしいと思いたくないから。そう思っているだけかもしれませんけどね」 それでも。 今は肯定される事が救いだ。 自分の行為が背徳的なものだと分かっていても、少しだけ心が軽くなったような気がするから。 「有り難い?」 ぱち、と目を瞬かせて。 自分を覗き込む貴方の瞳を視界に入れる。 「……死にゆく人ではなく、死に直面したうえで、生きていく人。ですか」 「言うまでもないですよ」 「勿論、興味があります」 これまで、出会う機会がなかっただけだ。 命の危機を乗り越え、生きる姿は 死に近付いた者としてさぞ興味深いものなのだろうと。 三十三来夏は、考えている。 だから、迷いなく頷いた。 (1) 2022/06/10(Fri) 22:45:58 |
ライカは、カジヤマを背負って 皆が集まっている部屋に向かうのだろう。 (a0) 2022/06/12(Sun) 1:39:56 |
ライカは、ユウキにも声をかけていたはずだ。一緒に行きましょう。 (a1) 2022/06/12(Sun) 2:03:45 |
フカワは、タブレットのロックの向こうをいくつか想像してみた。 (a2) 2022/06/12(Sun) 4:24:14 |
フカワは、マユミとカナイの様子を鑑みるに、未来と叶い損ねた願いばかりが詰まってるのだろうと想った。 (a3) 2022/06/12(Sun) 4:28:28 |
フカワは、一度沈んだらもう登れない、一方通行を行く。西に沈んだ夕焼けの残光がなければ今にも消えてしまいそうで。 (a4) 2022/06/12(Sun) 4:33:55 |
フカワは、ひとりぼっちの寂しさを智♂していた。 (a5) 2022/06/12(Sun) 4:35:24 |
フカワは、ただ、そこにいたかった。 (a6) 2022/06/12(Sun) 4:35:34 |
【置】 棕櫚の主日 コゴマ「……」 人に、誰かに。託して、それで。 託したものが帰ってこなかった時、人はどのように片割れを迎え入れれば良いのか。 帰り路、つかず離れずの距離で資料室までの道をついて歩き、 その間にどれほど言葉を交わせたものか、おそらくは片手で数えられるものだったろう。 駆けつけるも間に合わなければ、手を貸すことも出来ず。 気にしないで良いことなのだろう、それは当人の資質として出来ないことだった。 「……はい。前線を守っていただいたおかげで、こちらは特には。 状況としては新しいものを見つけられたわけではないですが、まあ。 聞く限り当面の最も警戒すべきには、対処できたのではないかと」 資料室に入り、状況についていくらか言葉を交わす。 これからどうするか。脱出すべき手立ては、どれだけ見つかったか。 歯がゆさのまま、鉄パイプを握り締めて資料室を出た。 果たして自分はどれだけ彼らを慮れただろうか、わからない。 投げ出すだけを投げ出して、この中で負った苦しみを肩代わり出来たか。 暴れるもののいなくなった廊下はどこまでも静かだった。 遠くの方で聴こえる足音は、幾人かの隊員を失って警戒態勢にあるようで、 あまり広範に見回っている様子でもない。 多少なり不用意にふらついたところで、困るようなことはなさそうだ、と思った。 (L0) 2022/06/12(Sun) 18:39:11 公開: 2022/06/12(Sun) 18:45:00 |
【置】 晨星落落 ヌイバリ伊縫 玻璃にとって。 針は自らの境界を知るための道具だった。 たとえば、自分の指を一本たてて。 カラフルな待ち針を一本、その指に向かって突き立てる。 にんげんの皮膚は脆く、破れやすい。 あと少し力を入れればぷつりと傷ができて、真っ赤な血の玉があふれてくる。 そのほんの少し手前で均衡を保つと、痛みも、自分の気持ちも、 全部思い通りに、『意思』のままに支配下に置けていると――錯覚する。 ただ自傷するだけだと両親を心配させてしまうから、 大切な裁縫箱に全てをしまい込んで。 玻璃は壊れて戻らないものだった。 10年前のあの日、姉と友人の――瑠璃姉と、真珠さんからの手紙を皆に配った時に。 『皆への感謝の手紙だから、私たちがいってから皆に配ってあげてね』 その言葉を鵜呑みにして、任せられた仕事に張り切って配って歩いて。 自分への手紙を開けようと喜び勇んで家に帰った時には、もうすべてが終わっていた。 青年は、少年は、知っていたのに。 姉とその友人が何かに悩んでいたことも。 ラベルのない薬の瓶を、こっそり机に隠していたことも。 それを、『願いを叶えてくれる魔法の薬』と呼んでいたことも。 だから今も、手書きの手紙が嫌いだ。 (L1) 2022/06/12(Sun) 20:44:23 公開: 2022/06/12(Sun) 20:50:00 |
【置】 晨星落落 ヌイバリ守ってあげたかった。 皆を助ければ、取りこぼさなければ、今度こそ、 愛することを許されるはずだと信じて。 でもそれはとんだ勘違いで。 守るどころかずたぼろになって、助けてもらって、大泣きして、 そうして今ここにいる。 青年の指先は、 焔 を灯したかのように熱を持っていた。時間なのかな、と青年はぼんやり思う。 幾人かの人々の顔が脳裏に浮かんで、消えて、 誰かを泣かせるようなことにはならないといいな、と思った。 (L2) 2022/06/12(Sun) 20:44:56 公開: 2022/06/12(Sun) 20:50:00 |
ヌイバリは、目を閉じた。 (a7) 2022/06/12(Sun) 20:46:57 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新