桧垣 やよいは、メモを貼った。 (a7) 2023/02/12(Sun) 9:05:50 |
【人】 愛智 哲弥― ある日の廊下 ― [ 大量のノートを抱えて、慎重な歩みで廊下を歩く。 たまたま職員室前で教師に出くわしてしまって、 『理科実験室に返却する課題ノートを運んで欲しい』 と、頼まれてしまった。 転校してきてからそれなりに経っているから、 場所は覚えているけれど、頼む相手として、 適当なんだろうかと思いながら、 頼まれたのだから仕方がないと、 目的の場所を目指す。 確か、あの角を曲がって、二つ目が…… ぼんやりとそんなことを考えながら 曲がり角に差し掛かったせいか。 近づく気配に気づけなくて、 慎重に歩いていたせいで もしかしたら、相手も気づいてなかったのか。] (89) 2023/02/12(Sun) 12:41:43 |
【人】 愛智 哲弥ごめんなさ……あ、 [ 残ったノート抱えたまま、 ぶつかった相手に謝罪しようと、視線を向けると そこにいたのが、結城 朔也で、 思わず言葉が止まってしまった。**] (91) 2023/02/12(Sun) 12:41:47 |
愛智 哲弥は、メモを貼った。 (a8) 2023/02/12(Sun) 12:43:41 |
【人】 桧垣 やよい── 朝・朔也くん ── うん、楽しかったな。昨日のお出掛け。 [ 美味しいクッキーを食べて、 昨日はちょっと背伸びしてカフェラテを飲んでみた。 クッキーはどこか懐かしい味がして、 素朴な見た目の想像を超えて美味しく感じた。 誘って良かった、って。 その言葉が嬉しくて、だけど複雑で。 なんて言ったらいいか分からない表情で笑った。 だって、 ] (92) 2023/02/12(Sun) 15:44:33 |
【人】 桧垣 やよい[ 両親が亡くなって、桧垣やよいはひとりぼっちだった。 だけど今は、ひとりぼっちではない。 その心を埋めるのは、誰なんだろう。 桧垣やよいを好いていてくれることを知っていて、 これじゃまるで彼を利用しているみたいだ。 ] (95) 2023/02/12(Sun) 15:44:53 |
【人】 桧垣 やよいありがとう。 ご飯はちゃんと食べてるよ。 ……たぶん。 だけど最近ちょっと疲れ気味だから、 気を付けて食べるようにするね。 [ いつも優しいのは彼の方だ。 優しいのはわたしなんかじゃない。 その優しさに甘えてここまできてしまった。 校舎に入るとじゃあねと手を振って、 それぞれの教室に別れる。 ] (96) 2023/02/12(Sun) 15:45:26 |
【人】 桧垣 やよいごめんね ………… [ 離れていく背中にそっとこぼす。 本当はあの日、 わたしは花束みたいなキャンディと、 テディベアの小さなぬいぐるみのキーホルダーを 受け取っちゃいけなかったの ] ** (97) 2023/02/12(Sun) 15:45:31 |
【人】 愛智 哲弥― あれから、少しして ― [ 桧垣さんとは、テスト勉強の約束をしてから 勉強を教え合ったり、校内や外でも会うことが 少しだけ増えていたかな。 君の明るさ、優しさ。 時折、寂しそうにみえる表情すら、 俺にとっては愛しくて、時間を重ねる度に 君への想いは強くなっていくばかりだった。 一人暮らししているって本当? 俺も同じようなものだけど。 そんな話をすることもあっただろうし、 理由を聞かれれば、両親が離婚したことや、 父と二人であることとか、妹がいて、 今でもよく連絡をくれることとか、 何でもないことのように軽く話しただろうね。] (98) 2023/02/12(Sun) 19:56:09 |
【人】 愛智 哲弥得意料理とかある? 俺は……炒飯とか、簡単やつ たまに揚げ物食べたくなるけど面倒で…… [ そんな他愛もない話をしたり、] 一人暮らしってことは、全部一人でしょ 大変だろうけど…… 無理はしないようにね 一人だからこそ、楽できることは楽しなよ? ちなみにこういうずぼら術が…… [ 心配をしながら、笑って、 君の役に立てたらとこっそり調べたことを教えたり、 そんな風に距離を縮めようとしていた。 でも、一人暮らしの理由については、 君から話をしなければ、聞くことはしなかった。] (100) 2023/02/12(Sun) 19:56:14 |
【人】 愛智 哲弥[ 踏み込んだことを聞いて、 君に嫌われるのが怖かったんだ。 今までそんな風に思ったことはなかったのに、 誰に嫌われても、好かれても気にしなかった。] (101) 2023/02/12(Sun) 19:56:16 |
【人】 愛智 哲弥― 夏祭り数日前 ― [ だから、俺は。 もう少ししたら、夏祭りという日。 宿題を一緒にやっていたか、登校日だったか。 もしくは、連絡先を交換していれば、 メールやメッセージで。] 今度ある夏祭りなんだけど、 もし他の人と約束したりしてなかったら、 一緒に……行かない? [ 頬がいつもより赤かったのは、 きっと、夏の暑さだけではない。 直接、会っていたのなら、もしかしたら 緊張で声が震えているのに、 気づかれてしまったかもしれない。 君と一緒に過ごす初めての夏。 勇気を振り絞って、君を祭りに誘った。 返事を待って、その答えを聞くのが 怖くて、でも少しだけ期待して―― 。**] (103) 2023/02/12(Sun) 19:56:21 |
結城 朔也は、メモを貼った。 (a9) 2023/02/12(Sun) 20:58:38 |
【人】 桧垣 やよい[ だけど夏祭り数日前、 愛智くんからメールが届けば、 きっと光よりも早く私はスマホを手に取って ] 行きたい。 絶対行く。 [ 考える間もなく、返事を返す。 愛智くんとの夏祭り、絶対楽しいに決まってる。 断る理由なんて、私には、なかった。 スマホを手に持ったまま、 私はベッドでごろごろと転がって うれしい、うれしい、と口に出す。 頬が熱い。 浴衣、持ってないな… そうだ、時間とか決めなくちゃ… 目を閉じて、微睡む。 この時がずっと続けばいい、そんな風に願いながら 私は、そのまま、眠りに落ちた。 ]** (106) 2023/02/12(Sun) 22:50:57 |
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