人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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視点:


【人】 2年生 松本志信

─犬ではないんだがな?─

[心底死にたいと思っていた松本志信はもういない。
自殺であれ事故死であれ、予定されていた未来は夢によって書き換えられ
普通にアルバイトまで初めて料理の腕を磨くまでに。

何なら“大切な家族”にご挨拶まで済ませて
今や愛しき人の帰りを待つ日々。
なんてことは話したんだかどうだったか。

月に一度かそれ以上か、まるで様子を確認に来るような訪問は
正直有り難いものがあった。
だってバイトでさんざん料理の練習した後に、疲れて帰って自分に飯作るなんて
毎日は無理よしんどいしんどい、俺しか食わんし。
だから運ばれてくるお裾分けには感謝した。]

 あ、ちょっと、津崎くんに送るなら
 ちったぁいい写りのやつにしてくれよ?

[写真が送信されるのなら少しでもいいものを、なんて。
そんなハッピーセットとの定例会。

長く続けばいい。
それだけ、津崎くんの大切な人が生きているという証だ。
俺は割りと平気だ、長いこと独りだったから。
そう思うことにしてる。

「寂しい」なんて弱音は、仲睦まじい二人に微笑む裏に隠して]*
(310) 2022/09/19(Mon) 13:10:32

【人】 2年生 松本志信

 おう、俺もそう思う。
 ……──いや、“そう思ってた”かな。

[朝霞ちゃんの本に対する気持ちや感情の苦しさ>>312 を聞いて
俺も苦しいことはしなくていいと思ってた、って過去形で話し始めた。]

 でもさ、俺今ちっとだけ本読んでんだ。
 まあ、レシピ本なんだけどさ。
 ずっとは見てらんねぇし、ほとんどオーディオブックとか動画に頼るけど
 ほんと極々たまにな。

 しんどいけど。
 思い出さないわけじゃねえけど。
 過去と闘ってでも、文字読みてぇって思ってさ。

[電話口の声は暗くない。
ただただ明るく、軽く、笑って。]

 やりてえこと出来たのよ、小泉くんの夢やみんなのおかげで。
 だから、ちょっとだけ無理しても頑張ってる。
 分ってもらえなくても。
(313) 2022/09/19(Mon) 13:58:19

【人】 2年生 松本志信

 どこまで知ってるか判んねぇけど
 これから、好きな人ともしばらくの間会えなくなっちゃうんだ。
 長い海外旅行行くんだと。

 …待ってなきゃいけねぇから。


[わざわざ名前は出さなかったけど、そう伝えて。]

 辛いし苦しいししんどいし、やな事いっぱいあるし
 “普通”じゃない俺には生き難い世の中だけど。
 わかってくれねぇ奴なんてごまんといるけど。

 ちっと無理しながらでも、俺ぁ頑張るよ。

[それが“生きる”なんだなって、思ってる]*
(314) 2022/09/19(Mon) 13:58:55

【人】 2年生 松本志信

 夢は叶えるもんだぜ!
 ……なんてな?

[叶うといいと言ってくれた声に>>315 そう笑って返す。
背後から厨房裏口のドアがあいて「休憩終わりだぞ」なんて声があって。]

 ああーっ、すまんそろそろ行かにゃだわ。
 ごめんね、たいして時間取れなくて。

[電話先、美術館でもそうしたように顔の前に片手で“ごめん”を作る。
そして病院での時みたいに、あえて未来の約束を置く]**

 んじゃ、また話そうぜ。
(376) 2022/09/19(Mon) 20:31:47

【人】 2年生 松本志信

─書き換えられた未来─

[津崎くんがイギリスにいって>>344 暫くしてから
掃除ついでに自分の荷物も改めて片付けていた。
引っ越しの荷物の中に、少し古ぼけたおもちゃがはいっていて
その緑色のペン型ボイスレコーダー>>6:107 は、小さい頃使っていた覚えがあった。
早くに亡くした両親が買ってくれたもので
色字共感覚のことを気にして、録音できるおもちゃを選んでくれていたらしい。

再生のボタンを押す。
玩具はもう壊れていて、正しく音を再生することはなかったけど
「ありがとうな。」
ノイズに塗れた誰のものかわからない音声でも、その部分だけは何とか聞き取れた。

ある晴れた日の午後。
そいつをペン立てに片付けると背伸びを一つして
すっかり慣れたように合鍵を持ち、マンションを後にした。]
(418) 2022/09/19(Mon) 23:33:01

【人】 2年生 松本志信

[自転車に乗って颯爽と風を切り、街を行き交う人々とすれ違う。
毎日見る光景は、あの日を境に変化があった。
世界は色褪せたものだと思い込んでいたのに
今はこんなにも、鮮やかに見える。
気持ち一つで変わるものだと、自嘲さえ毀れる。

あんなに単調だったのに、今は目まぐるしい。

煙草はやめて数カ月たったし。
部屋を掃除するなんてのも定期的にやってるし。
切り刻む事しか知らなかった包丁さばきも
ちゃんと切り方を覚えるくらいにはなったから、成長してるんだろうと思う。
レシピ本も数ページなら読めるようにはなった。

そんなことをいちいち子供みたいに誰かに報告なんてしないけど
イギリスの時間に合わせて、夜津崎くんが寝る前にメールを打つのは毎日続けてる。]
(420) 2022/09/19(Mon) 23:33:41

【人】 2年生 松本志信

[信号が赤になり、自転車を止めて足をつく。]

 ………、…?

[心の端を突くような、既視感があった。

一匹の猫が走っていく。
赤信号の道路めがけて、車が往来する中に。

思うよりも先に身体が動いていた。
自転車を投げ捨てて、車道に飛び込んでいく猫を追いかけて。
飛び降りるのも怖いと思ってた俺が、だぜ?]
(421) 2022/09/19(Mon) 23:34:07

【人】 2年生 松本志信

[死ぬのってあっけないんだなぁって思った。
痛いとか苦しいとか怖いとか、そういうの感じる暇もなくて。

おもいきり車にぶつかった俺の身体は天使みたいに宙を舞って
道路に落ちた後、どんどん真っ赤に染まっていった。
その熱が自分の皮膚に伝わっていって
あの時屋上で抱き締めた、津崎くんのことを思いだしてた。

ああ、俺が死んだら泣いてくれるのかな。
悲しいって言ってくれんのかな。
寂しいって思ってくれんのかな。

ごめんね、ってそればっかりが頭を占拠して──]
(422) 2022/09/19(Mon) 23:34:55

【人】 2年生 松本志信

 「     ──!!!!」


[引っ張られた、気がした。
猫を腕に抱えて道路に転がった、けど車に撥ねられることはなくて。
かわりに俺は擦り傷と切り傷に塗れることにはなったが
幸い、どこも対した怪我じゃない。
歩道の端に座り込んで、上がった息を繰り返し
ばかみてぇにうるさい心臓を何とか落ち着けようと。

死ぬんじゃないかと思った。
実際きっと本当は死ぬはずだった。
]

 ……、…はは。

[死ぬのが怖いと思った。
生きていたいと、思った。
書き換えられたこの未来を
一緒に歩みたい人の貌が浮かんで、目の奥が熱くなった。]
(423) 2022/09/19(Mon) 23:36:07

【人】 2年生 松本志信

 
 
[今、向こうは何時だろう。
わからないけどたまには遠慮せずに送ってみよう。
つかまえた猫と、ボロボロの写真。
ちょっと心配させるかも知んねぇけど。

遠い国の愛しい人のスマホが、震える**]
 
 
(424) 2022/09/19(Mon) 23:37:00

【人】 2年生 松本志信

[電話がかかってきたのは、あの夢みたいに晴れた遅い夏の日で。
綺麗な青空が広がる、風の穏やかな日だった。

突然かかってきたものだったから驚いたけど。
丁度、そろそろオムライスもマシなものが作れるようになってきてて
今度の電話でそんな話でもしようかな、って思ってたところだったから。

泣き虫な彼の報告に、柔らかく微笑んで]
(442) 2022/09/19(Mon) 23:59:56