人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 五色 冥桜

  それは懸命だ。
  お主であればお尻ぺんぺんしていたところだ。


[他愛もない話を続けながら縁側へと辿り着けば場所を想い起しながら覚えていき、衣の変えがあるならばと箱の中を漁り中から藍染の甚兵衛を取り出すとよしとそれに着替えてしまおう。

無論隠すつもりはなかったが着替える場所を言われればそちらへと向かってのことだ。

その間にも準備をしてくれていたならば早速と木炭に火を起こす準備をしていき、味噌と薬味も準備をしよう]


  水ぶきと隅の方、ハタキも明日以降だ。
  今ハタキをかけると埃が落ちてしまうぞ。
  それが落ち着くまで時間もかかるしそれは明日だ。
  予は埃ぽいのは分かるのだ。


[見えてなくてもにおいでわかる。
リンが米を炊く準備をしているのは音で分かる。

音で分かることは意外と多いものだ。
分からぬことは言の葉で語り聞けば良い]
(24) 2021/06/22(Tue) 22:54:01

【人】 五色 冥桜

  食事の後は歯磨きだぞ。
  それが終わればゆるりと時間を過ごして。
  それから風呂にしようと思うがリンはどうだ。

  風呂が先の方が良いか?


[団扇を手にしおが屑に火をつけ放つ。
燃えやすいものから順番に、少しずつ風を送り木炭に火をつけていく*]
(25) 2021/06/22(Tue) 22:54:07
[休め、と抜かれたモノの名残を惜しむ様に、受け入れた孔はきゅうと窄まってまるで縋るかのように、]

 あ……ッん、

[くったりとしていても、甘い声を一つ零して、抜かれた刺激にすら小さく身を震わせる。
楽な体勢を作ってもらって、ゆっくりと、呼吸を継ぐ内に……青年の身体に忍び寄る変化に、青年自身は気づかない。]

【人】 書生 茅

[漸く開いた視界に、天狗さまの姿を見止める。>>13
夜陰に目が慣れただけではない、はっきりと見える姿に青年自身が違和を覚えることは無いが、その言葉の意味もよくわからぬままに、ふにゃと溶けたような笑みを返す。
天狗さまの醸し出す空気が、青年には何故だか心地よくて、とろとろと、そのまままどろみそうになる。]

 大丈…夫、

[触れようと差し伸ばされた掌に自ら頬を寄せるようにしたのは、撫でられたら気持ちよさそうだと思ったからで、側に置いてもらえたらいいなぁって思ったのは、打算も何もない、勿論村のことなんて微塵も頭にない、ごくごく素直で純粋な願いで、

そう、本当に、忘れていたのだ、この瞬間まで]
(26) 2021/06/22(Tue) 23:18:42

【人】 書生 茅

       
――――本当に馬鹿な子だよ、


[さわり、頭蓋の内側をなでるような声に、瞬く。
それは聞き覚えがあるような、無いような、そんな声。
否、声自体には聞き覚えがある。
けれど、その声音には聞き覚えがない、というような。]
(27) 2021/06/22(Tue) 23:19:05

【人】 書生 茅

 
本当、馬鹿な子、


[ざわり、と、背筋を寒風が吹き抜けるような錯覚を覚える。
聞き慣れた声、聞きなれない声音。
それはいっそ、聞き知らぬ声の方が、よっぽどましだったかもしれない。
だって、あの人が…お嬢さんが。
こんな、冷たい声で笑うなんて、そんなこと、あるはず……]

   
――――あっはははは!!!


         
あはははははは

     
ァハハハハ
ハハ


              
アハ、ハハハ……



[誰かの、誰の、嗤い声が、木霊する。

                 
木霊する。
]
(28) 2021/06/22(Tue) 23:19:23

【人】 書生 茅

 あ……嫌………

[脳みその内側で、ガンガンと響く嗤い声が煩くて、突き刺さって、
青年は涙目になりながら両の耳を抑える。

なんだ。なんだこれ。
分からない。

天狗さまを見やる。
頬を撫でようとしてくれたはずの天狗さま、
目があったか合わなかったか、割れるように痛む頭にその姿は判然としなくて、
けれど多分、原因は天狗さまでないことだけは、漠然と知れて。
本当なら、天狗さまの妖術を真っ先に疑うべきなのかもしれないけれど、とてもそんな気にはならなかった。


どんなに強く強く両耳を抑えても、響く声は止まらない。]
(29) 2021/06/22(Tue) 23:19:44

【人】 書生 茅


 
しかしお前、大丈夫なんだろうね、あれは、
             化けて出たりしないだろうね、
  しっこないわ、好きで身代わりになったんだから
    第一あんた、アレが理解しているとでも本気で思ってるのかね、
   
   分かるわけないさ、だってあれは、

       
        
根っからの、阿呆なのだから!!!!


[
ゲラゲラ、げらげら。


 なんだろうこれは、何なのだろう。
多分これは、聞こえちゃダメな奴だ。ダメ、ダメなのに、

 
聞かない術が、わからない。
]
(30) 2021/06/22(Tue) 23:19:59

【人】 書生 茅

 や……なに…なん……、なん…だ、これ……

[ぼろぼろと、溢れだす涙が止まらない。
痛い、
痛い。
痛い。

頭が、耳が、抑えた掌が、いいや何よりも、

胸が痛い。


がやがやと、雑然と、嗤いながら交わされる会話の全てが聞き取れずとも、
その内容の総てが理解できずとも。
分かった。
分かってしまった。

つまり、嗚呼。そう。
俺は、きっと。

 
利用されていたのだ……と。



青年は初めて、
ヒトの悪意
を知ってしまう。]
(31) 2021/06/22(Tue) 23:20:21

【人】 書生 茅

[愛していた、あの村を
愛していた、あの村の人たちを
愛していた、村長さんもその家族も
愛していた、お嬢さんのことだって

だから、耐えたのだ

例え満足な衣食住がなくても
例え不出来さに鞭を与えられても
例え覚えのない罪を責められても

  例え
        例え……

彼女の為に命を差し出すことになっても。

見返りを求めてはいけないと、村長さんは言った

けれど、見返りではないけれど、
ただ、ひとかけらの情を返してもらえたなら、それだけで……
それだけで。よかったのに―――――!]
(32) 2021/06/22(Tue) 23:20:36

【人】 書生 茅

[青年を、嘲笑う声がする。
無駄だと知りながら、青年は両の耳を強く強く抑える。

痛いのが身体なのか、心なのか、なんだかもう分からなかった。
多分はじめっから分からなかった。

痛いのが愛しいだなんて、誰が言った。
痛いのは、嫌だ。
いやだ。]

 
俺はただ……

   居場所が欲しかった、だけなのに……



[嗚咽の隙間に小さく小さく呟いた。**]
(33) 2021/06/22(Tue) 23:21:27
書生 茅は、メモを貼った。
(a2) 2021/06/22(Tue) 23:21:53

【人】   天狗

[大丈夫と蕩けるような笑みを浮かべるのに安堵する>>26
壊してしまわなかったと、人など壊しても構わぬものだったはずなのに
触れた手に懐くように寄せて来るのに目を細める
まどろむような様子に、暫しこのままで置こうかと]

 眠いなら寝ても……

[言いかけたところで小僧が瞬く>27
一瞬呆けた様子を見せて、そうして]

 どうした?

[小さく呟き耳を押さえる様子に真っ直ぐ小僧を見る>>29
天狗の声が聞こえているのかいないのか、こちらを見る視線もどこか危うい
小僧の身に何かが起きている、その原因は間違いなく天狗の毒……体液に潜む妖力だ
だが、今までのどんな相手も、このような反応はなかった
こんな、まるで何かの幻に囚われているかのような反応は]
(34) 2021/06/23(Wed) 1:16:30

【人】   天狗

 おい、小僧……

[恐る恐る、天狗にはらしからぬ慎重さで手を伸ばす
こんな時に呼ぶべき名を、天狗はまだ知らない
壊れたのではない筈だ、壊れるなら注いだ時に疾うに壊れているだろう
では、何故に

そろり、小僧に触れた指先から伝わるのは渦巻く闇
悲しみと、怒りと絶望が混じりあった深く渦巻く闇の色>>31
それが今の小僧の胸の内と気づきはっとする
何かを拒むように強く耳を押さえ涙を零している小僧には
天狗には見えない、聞こえない何かが「聞こえている」のでは、と]

 まさか、妖力が暴走しとるんか……

[天狗の声は強く耳を塞いだ小僧には聞こえないのか嗚咽は止まず
その隙間で、小さく、小さく呟く声は儚げで、悲し気で>>33]
(35) 2021/06/23(Wed) 1:18:16

【人】   天狗

[天狗は、この時初めて「恐れた」のだ
天狗の妖力の暴走、心が闇に囚われたまま飲み込まれてしまえば
心を無くしただ荒れるだけの鬼となる
物の怪よりも質の悪い魔性、そんなものに、小僧を変えるわけにはいかないと]

 
落ち着けぇ、小僧!!


[声を上げ小僧の顔をあげさせ唇を合わせ軽く吸う
小僧が、それを喜んでいたと、欲しがる様を思い出して
そうして、体を引き寄せ、強く、強く抱きしめる]

 お前の居場所はここじゃ!
 お前はワシの嫁じゃ、そうじゃろう?

 ここに居れ、何処にもいくな、
小僧!


[呼びかける、生まれてこの方、初めて
愛しい
と思った者に
届かないなら、何度でも**]
(36) 2021/06/23(Wed) 1:21:34
  天狗は、メモを貼った。
(a3) 2021/06/23(Wed) 1:24:42

【人】 鬼 紅鉄坊



[ 腕の中の若者の母親は──恐れを知らず強情な娘だった。
 望まぬ許嫁と結ばれる未来を憂い、
 その輿入れにより益を与える家のことも嫌悪していた。

 鬼に懐く程、村に居場所を見つけられなかったのだろう。
 いつしか己に会いに来ることも山に踏み入る目的となってしまい
 何度もこうやって抱え、探しに来た家の者に引き渡したものだ。 ]
(37) 2021/06/23(Wed) 1:49:14

【人】 鬼 紅鉄坊



[ 抱けぬ筈だったあの娘の子供の重みを感じていると、
 やはり鬼などの元に置いてはおけないと強く感じた。

 ──母親が叶えられなかった夢を、継がせてやろう。 ]
(38) 2021/06/23(Wed) 1:50:04

【人】 鬼 紅鉄坊



[ 暴れも嫌がりもせず、大人しく抱えられているのは>>1:139
 この行いが正しいからこそであると、鬼は思っていた。
 繰り返す言葉が何をその胸に与えているのか、気づくことはなく。

 知らぬ過去があれば、その想起は読めまい
 過去を見ていれば、側にいる者の心は分かるまい。

 互いに互いを分かっていたつもりになっていた鬼と鬼子、
 今この時はそこに通い合うものは、失われている。 ]
(39) 2021/06/23(Wed) 1:50:18

【人】 鬼 紅鉄坊



さあ……着いたぞ
ほら、此処から先は山の外だ。初めて見たのではないか?

[ どれ程歩いたのか、廃寺のある辺りからは反対側。
 優しく下ろしてやり、口を開く。
 途切れた木々の並びの先に見える開けた世界は、光に溢れていた。 ]

私も実際に見たわけではないのだが、
真っ直ぐに歩いて行けば、半日程で村に着くらしい
山と比べてずっと歩きやすい、思うよりはきっと辛くないさ

そこはお前のことを知らない者達の住む場所だ
誰にも虐げられないところから、新しく始められる

本当はもっと、時間を掛けるつもりだったのだが
……否、きっとこれでいいのだろうな。こうなる定めだったのだ

[ 千太郎と暮らし始めてから鬼は少しは饒舌になった。
 それでもここまで口を挟ませずに一方的に語ることは無かった、
 無論、意図的なものだ。 ]
(40) 2021/06/23(Wed) 1:50:34

【人】 鬼 紅鉄坊



心配するな。千太郎は賢いし、怠け者ではない
髪は戻してやれなかったが……もう身体もあの頃とは違う
少しばかり口に気をつければ、働き先は見つけられるさ

お前の母親は、村から出て自由になることが夢だった
彼女の……さとの叶えられなかった夢を、果たしてくれ

[ 寺の外に千太郎を置き、勝手に包んで来た荷
 持ち込んだ品と共にあの書物も入れておいた。
 例え嫌がられても強引にでもしっかり抱えさせ、両肩に触れる。

 常のように加減した力は容易に緩み簡単に離れ、鬼は背を向ける。 ]
(41) 2021/06/23(Wed) 1:50:50

【人】 鬼 紅鉄坊




既にあの寺はお前の家ではない
再び山に入れば、私の同胞に殺されると思え

[ 低い声を更に低くし、はっきり聞こえるよう脅しを掛ける。
 望んでいるのは役目を与えた者に求められること
 ならば、ただ死にたいわけではない筈だ。 ]

お前との日々は、とても幸せなものだった
人間たちと共に暮らし、同じ気持ちを感じてほしい

[ 何を見ても何が聞こえても振り返ることなく、
 本来の歩幅と歩調で慣れた山の中に消えて行った。 ]*
(42) 2021/06/23(Wed) 1:51:10

【人】 鬼の子 千



[鬼子にはとても恐ろしかった。

交わされているようで突き放されている会話が、
見る見る内に慣れた道を過ぎて、知らぬ場所へ運ばれていくことが
鬼が自分を見ていない事実が。

行動を起こせる時間は充分あったというのに、決定的な瞬間まで何も出来なかった。]
(43) 2021/06/23(Wed) 1:51:46

【人】 鬼の子 千



 だから何で、

[こんなところまで来たのか、と
少し踏み出せばそこにある外の世界にも目もくれず、問い詰めようとしたのだが。

次々と語られると挟むことが出来なく、それ以前にあまりの内容に声も失い固まってしまって
その間にされるがままに荷を抱え直されることとなり、肩に大きな掌を置いた鬼を呆然と見上げた。

喉が乾いた音を鳴らす、離された肩が震えた。
用意されたこれからの為に大切な内容も真摯な励ましの言葉も、賢いと称された頭には少しも入らない。]
(44) 2021/06/23(Wed) 1:52:00

【人】 鬼の子 千



[ただ、穏やかな鬼に向けられたことのない声は耳に留まる。

それはまさしく決別の証。
静かで低く紡がれた言葉が、怒鳴られるより鋭い棘になる。]

 何で、どうして……
 待って、待ってくれよ……

[明滅する光の幻に視界を奪われる
自分の物ではないように遠のく手足の感覚。

その中で必死に伸ばした手は届くことなく鬼は踵を返し、大きな背は直ぐに見えなくなった。
嗚呼、今まで随分気を遣って横を歩いてくれていたのだ。現実逃避の思考が過る。]
(45) 2021/06/23(Wed) 1:52:13

【人】 鬼の子 千

[暫くの間、足は石のように動かなかった。*]
(46) 2021/06/23(Wed) 1:52:24

【人】 鬼の子 千



  ─ 少し後/帰り路を求めて ─



[朧な足取りで、鬼子は歩き始める。

望まれた光のある世界ではなく、閉じた山の中へと。]
(47) 2021/06/23(Wed) 1:52:36

【人】 鬼の子 千



[人間の人生の二つ分よりずっと多く、鬼は山で生きている。
きっと隅々までよく知っていて、遮る枝も草もあの身体が簡単に退けてしまう。

今から追いつくことは不可能だろう。
それでもいい、寺にさえ帰れたのなら同じことだ。

喰らうことを拒まれるのもまた同じこと。
求めてもらえたというのは勘違いで、どれだけ過ごしてもその気にはなってもらえなく、ついには役目を果たさないまま別れを告げられた。

再び連れて行かれることになるのかもしれない。それでも──]
(48) 2021/06/23(Wed) 1:52:49

【人】 鬼の子 千



[日の出と共に目覚め、日暮れと共に眠るのが人間というもの。
鬼に許されていた範囲ですら夜には出歩かなかったのだ。

初めてやって来た廃寺から離れた場所は、夏の日差しを頼りにしても同じような風景が続いているようで分かり難い。
気づけば昼間とは表情を一変させた宵闇の中に独り彷徨っている。

重なる睡眠不足を抱えていた身体は、疲れ果て不安定な軸で歩みがぶれている。
それでも立ち止まらなかった。あの大きな身体と紅い目を、ひたすらに求めていた。

だから側の茂みから音が近付いてきた時、期待を持って呼んでしまった。]
(49) 2021/06/23(Wed) 1:53:39

【人】 鬼の子 千




 紅鉄様……?

[だが、現れた姿は彼ではない。
鬼はおろか自分よりも背が低くより濃い異形を持った何かは、毎年花嫁を求めている妖怪の内の一体なのは確かだ。

あの鬼が絶対に会わせなかった仲間、いつでも側にいたのにもしもの時について話した理由。
目を見開き後退り、すぐに逃げ出す。

老人にも赤子にも思える不鮮明な笑い声が、背後から聴こえる。]
(50) 2021/06/23(Wed) 1:53:58

【人】 鬼の子 千

[早く寺に、早くあの男の元に────

視界もまともに確保出来ない夜の山、地を蹴り駆ける。
追いかける音が一体分ではないことに、すぐに気づいた。
ただの人間にも、この山の夜の異様な雰囲気が今は分かる。

戻らせない為の脅しも、確かに自分を想っての言葉ではあったのだ。]


あっ、……!

[廃寺はおろか、門すらも見えない内に声が上がった。
太い根に躓き、呆気なく逃走劇は終わる。

手から離れ解けた包みより零れた何かが、地に伏せた頭の近くに落ちた。
それは持ち込んだ薬より大きく、替えの着物より小さい。

あの時花を挟んだ、いつか鬼と開く筈の。]
(51) 2021/06/23(Wed) 1:54:18

【人】 鬼の子 千

[本当に捨てられたのだと、そう思った瞬間。

身体に力が入らなくなった。
これから起きる全てがどうでもよくなってしまった。*]
(52) 2021/06/23(Wed) 1:54:35