人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 客 タカノ

[ 目論見通り、連休を取り
 露天風呂から月を眺める日もあった。

 クリスマスにもリハが入り、
 深夜に帰宅し、眠る君におやすみの
 キスをするだけの日も。

 年末の大型歌合戦の出演者リストにも
 高野景斗の文字はない。

 舞台袖から電話を掛けて、 ]

 愛してるって言って。
 ――画面越しに、それを返すから。

[ 数分間の出番、やはり台詞はあれだけ>>1:16
 ここ数年で一番の視聴率を叩き出した祝に
 貰った金一封で、海外に旅行に行こうと
 誘ったのはまだ、記憶に新しい。 ]
(775) 2023/03/18(Sat) 22:55:10

【人】 客 タカノ

[ その席が綺麗さっぱり片付けられて
 また桜が咲く頃。

 自宅には写真が並び>>699
 君のいる、ごく普通の朝の風景。

 引っ越しについては、たびたび
 話題には出していたはずだから
 そちらは概ね、予想していたことだろう。

 その先の言葉は、予想だに
 していなかったという態度>>700だったか ]
(776) 2023/03/18(Sat) 22:55:28

【人】 客 タカノ

[ どうしよう、>>704
 もしその言葉が不安そうだったとしても、
 押し切れる自信は、あった。

 頷いてくれるまでなんども、
 分かってくれるまでなんどでも、

 伝える努力を、共に生きる覚悟を、
 俺は手に入れてしまったから。

 とはいえ、微笑みが、声色が
 言葉より饒舌に、心情を語ってくれたなら

 肩に寄り添う頭を、いつもより
 少し強く、抱き寄せる。

 言葉にならない>>705
 それも良い、擦り寄る身体に、
 聞けば良い。 ]
(777) 2023/03/18(Sat) 22:55:47

【人】 グルメライター ヤワタ



[――その夜、白うさぎさんが狼の特別授業を受けたのは、ページの外側の物語。

そうそう、狼ってね。
一度決めたつがいをずっと愛し続けるいきものなんだよ。

狼に見られるの、大いに結構。*]
(778) 2023/03/18(Sat) 22:56:20

【人】 会社員 レイラ



……一応、ちゃんと言っておきますね。

私は"ローレライ"じゃありません。

 
(779) 2023/03/18(Sat) 22:56:23

【人】 客 タカノ

[ やがて答えを得たなら、
 応えるように、自分からも、
 優しいキスを。 ]

 もちろん、末永く。
 愛してるよ、
を。那岐を。

[ 午後の予定は、連絡済みのジュエリーショップ。
 それから、不動産屋、最後には、
 君の大事な、あの場所へ。* ]
(780) 2023/03/18(Sat) 22:56:44

【人】 会社員 レイラ


だから、謝られたって困るし。
ローレライが戻ってくることはないし。
そもそも終わったことです。

でも、
誰かが確かにその時救われたのなら、
その思い出を大事に持っててくれるなら、
それでいいんだと思います。

アイドルって多分、そんなもんじゃないですか?
 
(781) 2023/03/18(Sat) 22:57:20

【人】 会社員 レイラ


今、幸せそうで良かったですね。

ローレライの中の人も、
きっとどっかで人知れず幸せにやってますよ。

たぶんね。**

(782) 2023/03/18(Sat) 22:58:44

【人】 店員 ミスミ

えっ、でも椅子があるのにお店の中で立って食べるの行儀悪くないですか?
味見でもないのに。

[はて、と首を傾げた。
でも結局分けてもらって食べるんでしょ?違うんです?
じー、っと真白せんぱいをみて]

うーん、わがままなうさぎさんだなー。
じゃあこうしましょう、実際に食べるお客様にどっちのペスカトーレが食べたいか決めて貰ったらいいんじゃないんですか。

We offer you the best dish you could wish for.
ってことでどうでしょう?

["最高の一皿をお出しします"、ってね。
先輩が意地を張るのが面白いんだけど
、まあここは後輩としてね。
程々で引いてあげてもいいんですよ、俺は心がとっっても広い後輩なので]
(783) 2023/03/18(Sat) 23:02:09
ミスミは、ヤワタ>>764の牽制にペロッと舌を出した。すみませーん。
(a31) 2023/03/18(Sat) 23:05:53

【人】 客 クリス

── 大晦日 ──

[正直な話しをします。
高野さんとお友達になった後。
俺は試験勉強に本腰を入れ始めました。
だからラジオとはお友達だったけれど、『内緒』探しにはほぼ手を着けていませんでした。
年越しを共にと、玲羅と過ごした大晦日。
俺は彼女が着けたテレビを見て居た。
お蜜柑と玄米茶美味しいね。お蕎麦もゆでようか。
そんな年末だったのに…………]


あーーー!!!



[大きい声を出してごめんなさい。
すぐ手でふさいだけど。
ラジオでしょっちゅう耳にした。ヒットチャートの常連。
その歌の途中で、見知った顔が?!!!!
玲羅これ知ってたの???
俺はこんなところで『答え合わせ』を知ってしまって。
それからMVも改めて見返して。
本人にあんな事>>1:16>>561を言った自分に、今更恥ずかしくなったりしたのでした。

まあ。きっと。年明け再度顔を合わせる頃までには。平気になっていることでしょう。**]
(784) 2023/03/18(Sat) 23:34:08

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 遠足なんて嫌いだった。
  皆が親のお弁当を持ち寄って、自分はそうじゃなくて。
  給食の時間も好きじゃなかった。
  皆が話す家の出来事、全部を理解出来なくて。

  いつも宙ぶらりんのまま。
  私は私なのに、そこにいるのは"私"ではなくて良い。
  ──飲み込んだご飯は、味がしなかった。
  クラスメイトの会話が形を成さず騒音と化していく。
  ぐらついたテーブルに壊れた器。
  そんな、つまんないだけの無味の時間。


  俗に言うところの、"普通"じゃない人生。 ]

 
(785) 2023/03/18(Sat) 23:47:12

【人】 厨房担当 マシロ

 


  [ 平凡じゃない人生を疎んでいた。
    何もかもが普通と違うことに劣等感を抱いていた。 ]



 
(786) 2023/03/18(Sat) 23:47:16

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 
って欲しいな、と思えた。
  その視線の先に映るのも 指先が熱を分けるのも
  未来を一緒に歩む権利も 貴方の欲を向けられるのも
  全部、私じゃなくて良いから。
  それでも貴方に、わらってほしいな、と心から思ったの。

  一人で生きて来れたなら、独りでも生きていけるから。
  貴方が歩む人生のどこかで、例えばうさぎでも見た時に
  不意に思い出して貰えるくらいになれれば僥倖だ。
  独り占めしたいなんて我儘、言わない。
  貴方の特別にしてなんて贅沢、言えない。

  ────……トランプのスートの残りを覚えていたのも
  コーヒーの遅れに気付いていたのも
  うさぎじゃなくて、眠りネズミを作ったことも

  わたしの
の発露だって、
   ほんとはとっくに気付いていたくせに。 ]

 
(787) 2023/03/18(Sat) 23:47:24

【人】 厨房担当 マシロ

 


[ いつだったか、友人と語った"恋とはなにか"。
  ──────私にとって
とは貴方だ。

  朝起きて、晴れた空の青さを報せたくなったり。
  雨が降った時、なんとなく帰り道を心配したり。
  「おはよう」を一番目に言える存在になりたくなって。

 
の眠気に一緒に負けたいな。
 
空を仰いで手を繋ぎたいな。
 
風の心地よさの中一緒に眠って。
 
の寒さの中、体温を分かち合う。


  同時に、私なんかじゃ駄目だろうなと、思ってた。
  やさしさは時にひどく残酷で、期待を抱かせる。
  ──あーあ。罪な人ですね、と道の小石を蹴りながら
  溜息をついた日は果たして幾夜あったか。 ]



 
(788) 2023/03/18(Sat) 23:47:40

【人】 厨房担当 マシロ

 


  [ ……なんてこともありましたが
    人生って、中々どうして不可思議なもの。

    恋した相手はとんでもない空腹の狼で。>>778
    何を切欠に餅が黒焦げになるか分からないくらい、
    愛情深いケダモノだった。
    しかもおまけにその対象は自分である。


    余談だが余談だがあの日真白は、聞き慣れない声音に
    「……えへ…?」と笑って誤魔化そうとしたが>>764
    あえなく特別授業を受ける羽目になった。
    翌日の自分、もしかしてやばいのでは、と気付き
    美澄には「英語分かんないって〜〜!」と言いながら
    彼の餅を刺激しないよう大人しいうさぎになったり
 ]

 
 
(789) 2023/03/18(Sat) 23:47:58

【人】 厨房担当 マシロ

 


  [  ──今や二人の愛は器に満ちて。
     不思議なテーブルの上に乗り、
     今日も食事の用意を待っている。*  ]


 
(790) 2023/03/18(Sat) 23:48:09

【人】 会社員 レイラ

― 後日談 ―

[ところで。
無事司法試験に合格した彼が
うちに挨拶に行きたいと。
私が電話で伝えた時
貝沢家はちょっとした騒ぎになった――ーらしい。>>751

どんな男だ、年は、見た目は、と
あれこれ気になって仕方がなかった父は
相手が一つ下のイケメン弁護士だと聞いて
ぐぬぬ…という顔をしたのだとか。

それでも何か粗があればつつく気満々だったらしいものの
彼の持ち前の明るさ人懐っこさと、
経済的に苦労しながら司法試験に受かった話、
何より私を心底大切にしたいと思っている旨を聞いて
白旗を挙げざるを得なくなるわけだけれど。

その話はまたおいおい。]
(791) 2023/03/18(Sat) 23:53:06

【人】 会社員 レイラ

[今どき女の子だって男の子だってそれ以外だって、
好きな格好をしていいし、同性と結ばれたっていいし
可愛さ格好良さに縛られず自分の好きに生きていい。

それと同じように
キラキラ可愛いものが好きで、
昔ながらのお姫様になって
好きな男の子に愛されたい女の子だっているはずで。

――つまり何が言いたいかって言うと
その日の私はとびっきり綺麗で可愛い、
最高の花嫁だったということです。]
(792) 2023/03/18(Sat) 23:53:39

【人】 会社員 レイラ


――ね、瑛斗!
抱えてよ、それで皆と写真撮ろ!


[親族と、友人と、それからうさぎ穴の皆も呼んで。
こぢんまりとしたささやかな式は
それでも幸せムードに包まれていた。

いつか話したお姫様抱っこ。
いつやらなきゃ今やるんですか???
と言う勢いで彼にねだろう。

得意げに、幸せそうに笑う私は
真っ白なマーメイドラインの
ウェディングドレスに身を包み、
首元には真珠のネックレスが光る。

薬指にはもちろん―――]
(793) 2023/03/18(Sat) 23:55:25

【人】 会社員 レイラ

[人生には岐路がある。

あの日華やかな表舞台の代わりに
私が手放したものは
たくさんあるのかもしれないけれど、
得たものははっきりしている。

ごくごくささやかな、けれど得難い、
好きな人と美味しいご飯を食べる、
何でもないような幸せ。

これからも最愛の君と、
数えきれない食卓テーブルを共に。**]
(794) 2023/03/18(Sat) 23:56:20

【人】 客 タカノ

―― 久しぶりの大舞台 ――

 ええ、大丈夫です。
 NG知らずって言われてたこともあります

[ MVの構成はこうだ。

 一人ぼっちで泣いていた少年を
 たった一度だけ助けた、黒装束の男の
 背を追い、少年は立派な戦士に成長するが

 命を奪うことの重みに耐えきれなくなり
 泣き、叫び、世界を呪う災いとなる――

 その災いが新たな火種を呼ぼうとする
 その瞬間、奇跡は起きる。

 あの日救ってくれた黒装束の男が 
 何かを問い、災いは答える

 二分に満たないその間に、
 戦士は、担ぎ上げられた英雄の半生を知る。

 英雄になどなりたくなかった、黒い髪の青年もまた
 災いとされていた。

 それを救ったのが、少年の言葉、
 そして青年もまた、少年を救う。 ]
(795) 2023/03/18(Sat) 23:59:16

【人】 客 タカノ

[ 失った心を互い補い合って、

 件の台詞>>1:16を言う黒装束の男は
 霧散して消えてしまったが、

 災いとなった戦士もまた、ただの人に
 戻り、愛を知る――。

 というような構成。

 ミュージカル経験はないし
 歌とダンスはからっきしなのは
 先輩からも各スタッフからも悪い意味で
 太鼓判を押されているので、

 出番は最初の少年を救うシーン、
 それと、問いかけのシーン、台詞なし
 最後の件の台詞が終われば出番は終了
 インタビュー等もなければ、

 出演者同士の交流なども、なかった。
 極秘プロジェクトとして進んでいたので
 慌ただしく楽屋入りし、ヘアメイクを済ませ
 出番近くに袖に待機と相成った。 ]
(796) 2023/03/18(Sat) 23:59:32

【人】 客 タカノ

[ 少年役の子役とは現場でも
 だいぶ仲良くさせていただいたが、
 舞台袖にて緊張が隠せないようだったので ]

 ……失敗しても大丈夫
 なんとかできる人しかここにはいないけどね

 君は去年も舞台に出たんだろう?
 俺なんてこんな大舞台、初めてだ

 手本を見せてくれよ

[ そう声を掛け送り出した。
 最初の少年を救うシーンで大きな歓声が湧いた。

 問いかけのシーン、ミュージシャンが
 泣きそうな顔でこちらを見ていたので、
 近づき、彼に向かい、問いかけるように
 唇を動かす。

 ――そう、応えるのは戦士役の俳優だが
 ――応える声うたごえは、君が発する

 そこで再び大きな歓声が湧きあがる。

 額を合わせるようにして、上手に捌けると
 アドリブは終了。 ]
(797) 2023/03/19(Sun) 0:00:01

【人】 客 タカノ

[ そうして最後には件の台詞。

 ――あとから聞いたところによると、
 かなりアップで映されたとか。

 ミュージシャン映せ。
 どっちが主役かわからんだろう。

 ――とまぁそんな然様だった。
 瞬間最高視聴率は歴代何位だか
 何十年ぶりだからしく、テレビ局の
 お偉方からも食事に、等々誘われたが

 いえ、自宅で恋人待ってるんで
 とにべもなく、断り、帰宅することにした。

 その帰宅途中、楽しい光景>>784
 知ることができるなら爆笑してしまい
 タクシーの運転手さんを困惑させて
 しまったとか。* ]
(798) 2023/03/19(Sun) 0:00:26

【人】 店員 ミスミ

うーん、ハーフ&ハーフかー。
でっっっきないこともまぁ…うーん…じゃあわるーいペスカトーレはサイドディッシュにしましょうね。

[馬に蹴られた>>764自覚はあるんですけど、まあそっとしておきましょ。
とろふわペスカトーレにはムール貝の下準備と時間が必要なのでね。

まずは濃い目の塩水を作って、ムール貝と蛤にはそこに暫くいてもらおう。
春キャベツを細めの千切りにしたら、ボウルに水、卵とみりん、薄力粉と米粉を1:2くらいでいれたら練れば練るほど色は変わらないし何なら粘り気出したくないからよく混ざったらそっとしておきますよ。

また違うボウルに準備するのはトマトピューレとすりおろした玉葱、にんにくもほんーのちょっとだけ。
レンジで加熱したらそのうち1/3を別の器に取り分けて、
ここに足すのは○島県民ご愛用のおかめマークが愛らしいあのソース。
こいつを隠し味的にぐるぐると足したら蛤とムール貝を向き身にしていく]
(799) 2023/03/19(Sun) 0:01:17

【人】 店員 ミスミ

[用意したのは小さめのパエリアパン。
ホットプレートを用意するスペースはないのでこいつを使っていきますよ。
まずはオリーブオイルを引いて蛤とムール貝を順序よく放射線状に花開くように並べ、その上にキャベツを積んで、さらに上から生地をとろとろり。

一度蓋をして生地に火を通している間に残っている貝も剥き身にして、足糸を取ったらよく水分を取ってやる。
今度は軽ーく塩とあらびきの黒コショウ、小麦粉を薄くまとわせて溶き卵、パン粉の順につけて金色の油にスルーイン。
じゅわぁ、っといい音が響いている脇でパエリアパンの中を確認すればキャベツも生地もなかなかいい感じ]

[さてここからお目にかけますのは一世一代…でもないそれなりの大勝負。
右手にフライ返し、左手にもフライ返し。
ちらっと端っこをめくって焼け具合をチェックした後、一気にフライ返しをぐるっと一周させて]
(800) 2023/03/19(Sun) 0:01:22

【人】 店員 ミスミ

ほっ。

[やわらかい生地だったが無残な姿にならなくてよかった。
現れるのはいい具合にきつね色になった蛤とムール貝。
溶き卵でぐるっと一周周りを囲んだら再び蓋をして。

卵がふわとろになったころにふたを開けたら準備していたトマトお好みソースを上に塗って、パセリを散らしてそのままカスタマーの目の前へ]

お待たせしました、お好み焼きペスカトーレ風です。
一寸柔らかめなのでお箸も出しますがスプーンでもどうぞ。
卵と一緒でも美味しいと思います。
あ、マヨネーズ要りますか?必要だったら別皿でお出ししますよ。

わるーいペスカトーレはもうちょっとだけお待ちくださいね。
(801) 2023/03/19(Sun) 0:02:24

【人】 店員 ミスミ

[そういって引っ込んだころにはフライヤーの中で金色に揚がっている貝たちの姿。
ムール貝は特に揚げるとちょっとほろ苦さもあって、それがまた癖になる味だ。

ひきあげて、余熱を通している間に小さいフライパンにオイルとニンニク、鷹の爪。
ソースを入れなかった残りのトマトソースを温めながら少し煮詰めるように火を通す。

揚がった貝たちを皿に積み上げたらトマトソースを添えて、上からパセリと削ったチーズ]

それからこちらがお酒が止まらなくなる、わるーい貝たちのフリットミスト・ペスカトーレになります。
熱々のうちにどちらもお楽しみください。

[だって料理も恋愛も出来立て熱々が最高でしょ?
そういうわけで、熱々なお二人にこれ以上蹴飛ばされないうちに俺は退散しますからね**]
(802) 2023/03/19(Sun) 0:04:26

【人】 店員 ミスミ

―ある春の日に―

[じゅわぁー、と鉄鍋の中で唐揚げが揚がり続ける。
朝もはやくから用意しているのは、花見に持って行く料理の支度。
今のところ、居心地の悪さは自分が可能な限りの食事を用意させてもらうことで目を瞑ってもらっている。
今日はちょうど家の子供たちが遠足に行く日らしい。
ここの家も女の子ばかりなので、折角なら可愛いやつにしようと決めた。
これでも巻寿司得意なのでね、いろんな具材で猫ちゃんに仕立てたり、うさぎちゃんにしたり、ウインナーにきゅうりと人参でチューリップ作ったり、薄焼き卵に包丁を入れてふわふわのお花畑も作れるんですよ、俺はね。

おかずは本人たちにヒアリングして食べたいものを少しずつ入れてあげることにした。
甘い卵焼きがいいとか、ウインナーはペンギンがいいとかそれぞれリクエストがあったが共通してやっぱり肉料理は強いらしい。
上の子のハンバーグにはチーズと卵と言っていたからウズラの卵を固くならないクリームチーズでくるんで肉だねに仕込んで噛んだ時の楽しみを。
下の子はいろんな唐揚げがたくさん食べたいと言っていたので、カレー味にチーズ味、メープル醤油で希望にこたえる準備はばっちりですとも]
(803) 2023/03/19(Sun) 0:10:11

【人】 店員 ミスミ

[二人に持たせるお弁当は今は冷まし中で、今用意しているのは大人の花見弁当用だ。
唐揚げは三種類用意するつもりで揚げている。

まだ空は大分暗くて、台所に油の爆ぜる静かな音だけが新聞屋のバイクを見送ったばかり。

本当は、大人相手になら里芋ご飯を作ってもいいかなと思ったのだけど、でもあれは、ばあちゃんと自分の思い出の味だから今日は違うものを作ろうと思った。

ばあちゃんから教わったレシピたちの詰まったノートも幼稚園から小学生になり、高学年になって、イギリスに渡ってからもページはどんどん増えている。
何度か最新のノートにすべてを書き直したりもしているが、今日用意しているレシピは大分古い分類に入るものだ]
(804) 2023/03/19(Sun) 0:11:03