情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [>] [>>] [>|]
【人】 死神のジン ナディル■ドラマシーン@ 感情取得 ■相手:ファルーサ ■場 所:あなたが一番落ち着く場所※任意可 成否判定:(1)(4)2d6 感情:(4) 信頼/猜疑心vil (6) kintoto 2021/09/17(Fri) 22:35:53 |
【人】 死神のジン ナディル>>6 ■ドラマシーン 1d-@:感情取得>ファルーサ --- ジンのジンたる在り方に従って、 ナディルには人の『欲望』が視えた。 それは強ければ強いほど、 大きく美しい獣の姿をとって ナディルの目に映った。 肉を喰わぬ身である故か、 美しい肉食獣を手懐けるのは愉しかった。 けれど大抵の場合 育てば育つほどにその獣は飢えを増し、 持ち主を喰い殺してしまうのだ。 それでも次こそは、次こそはと 何度も同じことを繰り返した。 善も悪も定まらぬまま、 『願いを叶える』ことしか出来ぬまま。 ───それが俺の罪だったのだろうか。 (7) kintoto 2021/09/18(Sat) 0:38:16 |
【人】 死神のジン ナディル此処に堕ちて、まず目にした人間たちの欲望は 地上のそれよりもずっと獰猛で多彩だった。 街中の風に満ちる欲望の匂いは 熟れすぎて腐り落ちた桃よりも甘く、 蠱惑的な芳香を放っていた。 目眩がしそうな程の興奮を 誰にも理解して貰えないことは知っている。 けれど同じ鎖に繋がれた彼らの飼う獣は 俺に応えてくれるだろうか。 シャフリヤールのコブラは高貴で綺麗だ。 ──だが、見飽きている。 アルバリの鷹は気高く優美だ。 ──だが、育ちすぎている。 抱き上げた仔虎のまだ柔らかい毛並みに 我知らず、笑みが零れた。 『──叶えて欲しい願いはあるか?』>>0:186 ───俺はまた、罪を犯そうとしているのかも知れない。 [パス] (8) kintoto 2021/09/18(Sat) 0:43:36 |
【人】 死神のジン ナディル>>9>>10>>11 ファルーサ 『──強さが欲しい』 「……それは、闘技場で常に勝利を得たい、 という意味で合っているか?」 ──かつて同じようなことを願った少年がいた。 ファルーサのように闘いを好むわけではなく、 それしかできないから闘うのだと言っていた。 ストリートの孤児たちを集めて行う 非合法の地下闘技場で、 少年は自分と幼い弟の糧を得ていた。 彼が飼っていたのは漆黒の毛皮を全身に纏う 飢えた若い羆だった。 それが育ちきる前に、少年は命を落とした。── 腕の中で、甘えるように額を擦り付けてくる 幼い虎の仔の背中を撫でる。 虎はどれほど大きくなるだろう。 強くなるだろう。 美しくなるだろう。 どうか今度こそ、己の主を喰わぬ理性を 保ってはくれないだろうか。 そうして俺に、『願い』が結実する様を 見せてはくれないだろうか。 (29) kintoto 2021/09/18(Sat) 10:10:39 |
【人】 死神のジン ナディル>>29 『──こんな所で。空しくならねぇか?』 警戒を含んだ不審げな問いが投げられたが、 一蓮托生に繋がれた者を騙そうとするほど 馬鹿ではない。 「煉獄だから、意味が無いと? ……それは違うな。 どんな場所であれ、生を求め、死を恐れるなら 人の営みの行きつく先は同じだろう。」 何故そうするのかと問われれば そう在るよう生まれたからにすぎないのだが。 「『願いが叶う』ことに意味が無いと思うのなら、 、、、、、、、、、、、 お前は何故それを願ったのだ?」 結末はまだわからない、けれど。 きっとこの仔は美しく育つ。 [パスor〆] 【感情取得: 信頼(+)>ファルーサ】 (30) kintoto 2021/09/18(Sat) 10:12:40 |
【人】 死神のジン ナディル神に縋ることすら叶わぬ者の存在を知ったのは 母が亡くなってからだった。 力無き者たちの望みはいつも捕食される側の姿で か細く悲痛な鳴き声を上げている。 抱き上げても、餌を与えても それらの命は短いまま…大きくは育たない。 何時しか、耳を塞ぐようになった。 、、、、、、、、、 愉しくなかったから。 ───それは俺の罪だったのだろうか。 (31) kintoto 2021/09/18(Sat) 10:23:21 |
【人】 死神のジン ナディル>>31 『ナディル!掃除手伝ってよ』 片翼の天使──ラナーの無邪気な声が届く。 『ここ、彼らの住処なんですって。 比較的、安全な場所なんですって。』 生前の俺が知っていた神殿とは似ても似つかない みすぼらしい建物と、貧相な子供たちを眺め見下ろす。 ──そんなことは知っている。 、、、、、、、、、、、、、、 だって俺が連れてきたんだから。 (32) kintoto 2021/09/18(Sat) 10:30:07 |
【人】 死神のジン ナディル>>32 いくら地上が荒れているとは言え 幼いうちに罪を負って死ぬ子供はそう多くはなく、 此処における子供の数は地上に比べると随分と少ない。 けれどその分、力の無い者が受ける扱いを その身に集めてしまいがちで、 平たく言えば罪人どもの格好の餌食だった。 具体的に最も多いケースは 地獄の穴で妖魔や悪鬼を誘き寄せる餌にされるのだ。 衝動に駆られるように魔物どもを焼き殺し、 ついでに魔物狩りどもも捻り殺し、 彼らをそこから救い出したのは ただその悲鳴を聞きたくなかったから。 一人でも多く、少しでも早く 此処から子供が居なくなるように。 (33) kintoto 2021/09/18(Sat) 10:36:06 |
【人】 死神のジン ナディル>>33 『手伝ってくれる?』 「勘弁してくれ……。俺を何だと思ってるんだ。」 はぁ、と溜息をついて眉根を寄せる。 パチンと指を鳴らすと地面から砂塵が立ち上り、 丁度この姿と等身大くらいのゴーレムが形成された。 「……此奴を使え。掃除の間だけだからな。」 此処は天使の住処ではない。 けれどもごく稀に、なんの手違いか こうして神の使いを携えた者がやってくる。 此処から逃れようと望む者が その導き手──ラナーのような存在に出会えることを 託せる場所があるならば。 例えそれが名ばかりであったとしても 俺にとって『神殿』以外には有り得なかった。 [パスor〆] 【感情取得:信頼(+)>ラナー】 (34) kintoto 2021/09/18(Sat) 10:39:43 |
【人】 死神のジン ナディル■ドラマシーンA 感情取得 ■相手:シャフリヤール ■場 所:タウンの外※任意可 成否判定:(3)(3)2d6 感情:(6) 憧憬/劣情vil (39) kintoto 2021/09/18(Sat) 11:18:02 |
死神のジン ナディルは、メモを貼った。 (a24) kintoto 2021/09/18(Sat) 11:45:23 |
【人】 死神のジン ナディル不満げに鳴らされた鼻に、目線をあげる。 仔虎ばかり見ているのが気に入らないらしい。 若者らしい自己顕示欲も嫌いではない。 「果てのない願いほど…叶え甲斐があるものよ。」 ふ、ふ、と笑声が零れる。 長く先があるのなら、それほど愉しいことはない。 「その願い、我が手に承る。 ──お前はいまこの時から、闘技場では無敗だ。」 仔虎を抱えた左腕に、ひと回り…重みが増した。 [〆] (45) kintoto 2021/09/18(Sat) 12:06:45 |
【人】 死神のジン ナディル>>39 ■ドラマシーン 1d-A:感情取得>シャフリヤール --- 地上に比べれば濃密なほどの刺激に溢れた この煉獄に於いてさえ退屈を持て余すお大尽 ──シャフリヤールに出くわしたのは、 落ちかけた陽が辺りを橙色に染めあげる街外れだった。 いつも傍に仕えている召使いだけではなく わらわらと取り巻きのお伴を数名連れており、 これから自宅に戻るところだという。 ふーん、という顔で目を逸らしたナディルが そそくさとその場を離れようとしたところ、 むんずと上着の裾を掴まれた。 「死神のジンよ、貴様シーシャはやらないか。 良ければ共にどうだ。」 鷹揚に振り返り、取り巻きどもを睥睨すると 彼らは蜘蛛の子を散らすように離れていく。 「お前……、いま態と呼んだだろう。『死神のジン』と。」 「……いや?そうだったか?記憶が曖昧だな。」 強かというか老獪というか。 こういう手合いには蛇を飼う者が多く、 シャフリヤールも例に漏れずコブラを連れている。 その毒蛇は飢えなど知らぬと言いたげに 艶やかな鱗を纏っていた。 (65) kintoto 2021/09/18(Sat) 17:39:40 |
【人】 死神のジン ナディル連れていかれた先は この地には不似合いなほど豪奢な宮殿で 死して尚、贅を尽くす業に舌を巻かざるを得ない。 上等の蜂蜜酒と桃の香のシーシャ。 とりどりの果物と気の利いたメゼ。 地上よりも遥かに入手が難しい筈の品々まで いったい何処で手に入れてくるのやら、 召使いが何くれとなくシャフリヤールの世話を焼く その傍らでナディルも甘い煙を味わう。 ──貴様なら俺の望みを叶え、 恵みをもたらすことができるのかな…? 本気にするな、と笑いながら、酒を呑むたび シャフリヤールはそう問いかける。 恐らくそれはナディルにではなく、自分自身に。 そのことがわかっているから、 ナディルも笑みだけを返して、ほうと煙を吐く。 (66) kintoto 2021/09/18(Sat) 17:41:23 |
【人】 死神のジン ナディルハレムで死んだと聞いたくらいなので 色事もそれなりに好んだのだろうか。 女も置かず、ゆるりと日々を過ごす シャフリヤールの退屈を晴らすものが何なのか ジンとして怠惰を愛するナディルには 未だわからないままだ。 もしも自分がシャフリヤールだったなら。 そう夢想する者はきっと少なくないだろう。 望みと云うには戯れに近く、 ナディルもそのひとりに加わってみる。 ──それは確かに退屈かも知れなかったが それでも、いつか母が語ってくれたような種類の 『幸福』に似ているように、ナディルには思えた。 [パスor〆] 【感情取得:憧憬(+)>シャフリヤール】 (67) kintoto 2021/09/18(Sat) 17:42:38 |
(a44) kintoto 2021/09/18(Sat) 17:55:50 |
[|<] [<<] [<] [1] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新