52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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─仄暗い地下の奥から─
…───あぁ、来たね?
[慇懃無礼に出迎えれば、
盗人君の短剣が俺様に向かって伸ばされる。
ひっでぇなぁ。
普通は宝の守護者たるガーディアンがいるくらいで、
ダンジョンの主たる俺様に出逢えるのは
冒険者的には超絶ラッキーなんだがなぁ。
まったくイマドキの若者は、
礼儀って奴がなってやしない。
まぁ、俺の顔を知ってて生きてる奴なんざ
精々同業者くらいのもんではあるが]
[なんて嘆息している間にも
その切っ先が俺様に届く事は無く。
先程起動しておいた
元気いっぱいの蔦触手ちゃん達が
その腕を、脚を。
ぎゅるぎゅると締め上げていく]
そ。俺様がこの館の主。
通称魔王様ってな。
獲物を手放さないのは立派だが、
変に力を入れるのはオススメしないどくなー?
君もさぁ、折れたり千切れたりしたくないっしょ?
[朝顔に釣瓶とられてもらい水ってのは、
どっかの異界のポエムだったか。
その言葉の通り、腕に巻き付いた蔦の先端が
短剣を握り締める青年の指の一本一本に
巻き付き、拡げさせていって]
[やがて地面に落ちた短剣を、
よいしょと屈んで拾い上げると]
俺様の噂は知ってっかなぁ?
人体実験してるとか、人殺しだとか。
[ペチペチと峰の部分で、
目の前の魔法剣士君の頬を叩く。
胴体の部分だけ自由にしつつも、
反撃とかされたらほら、嫌だからさぁ。
手足の拘束はしっかりと。
半ば天井から宙吊りにするような体勢で持ち上げて]
────あれな、
なんだよねぇ。
[にやりと嗤って、上から下へと。
短剣を、縦に振り下ろす。
青いマフラーと、その下の黒の着衣を
臍のあたりまで切り裂いて]
[うっすい胸板のあたりまで切っ先が入って
肉を裂いちまったが……
これくらい、後ですぐに治せる。
念の為服の切れ目に指を突っ込み、
血に汚れるのも構わず横に引っ張れば]
……んだよ、やっぱ野郎かよ。
[中性的な面してやがるから、
一縷の望みをかけたんだが……
貧乳ちゃんという訳では無かったらしい]
なぁ、お前名前なんつーの?
[俺様が手を引き抜いたその切れ目に
何本かの蔦が集まって来る。
ある一本は疵口を舐める様に這い回り、
もう数本は着衣の更に奥────…
早い話が、尻穴と性器に群がっていったのだった。
精々腰を引くくらいの抵抗ならできるだろうが……
それもただの時間稼ぎ]
[やがては俺様の見ている目の前で
蔦達は青年の下の装束を半ばずり降ろし。
剥き出しになった前の竿と後ろの孔。
両方を、指先程の蔦が責め立てはじめただろうか。
膨らみのある根本から
雁首へと向かい螺旋状に巻き付いていき。
辿り着いた蔦の先の細い部分が、
そうやって無理矢理立たせた亀頭の先端を
押し潰す様に弄くりまわす。
尻は尻で、つぷりつぷりと
蔦触手が人ではなし得ない柔らかな抽挿を繰り返し]
お前を俺様のモノにしたくてな?
んでちぃとばかし、その身体イジらせてもらうんで。
[まぁ、拒否権はねーんだが。
蔦達が兄ちゃんの身体を好き放題にしてる間。
俺様は実験台の準備をしながら
その様子をじっと観察していたのだった。
──俺様の目的の為には、
ある程度感度が良い方が助かるからなぁ。
これはほんの、事前調査って奴だ*]
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魔道を志す者にとっては 切っても切れない関係である魔力源。 その量は生まれ持った素質に左右されると言われ、 血統により多少の偏りはあるものの完全な遺伝はしない。
手っ取り早く得る方法は“相手を殺害する”事。 人を統べる王は高名な魔術師であればあるほど、 その豊富な魔力を狙われるのが常だった。
この世界における革命に慈悲や妥協は有り得ず、 統治を誤れば地図上に命を散らすのが乱世の定め。
其れでも人々は支配者を求める。 群れを率いる完全な王を打ち立てては崇め、 自らの神であるかの様に慕う。
故に王は更なる力を欲し、 より上質な器を作り上げる為に 残忍で凄惨な世襲制度から脱却出来ない儘でいた。 (38) 2020/11/29(Sun) 2:26:05 |
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代替りは指折りの忠臣を証人とし 王宮の庭園にて執り行われる事となった。
若獅子が国土に入って間もないその日、 彼の護衛役にして騎士団長であるサー・アルベルタが 嚴めしい両手剣を抱えて庭園へと降る。
崩御の瞬間まで正当な皇帝である父は、 跪かなければ頭を垂れることもない。
その上で斬首用の得物を選んだのには、 罪人でなくとも安らかな慈悲を与えるという意図が 含まれている────という説が一般的だ。
(40) 2020/11/29(Sun) 2:27:06 |
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実母の鮮血を被って生まれ落ちた皇子は、 実父の血を浴びると同時に『王』と成った。
先帝の崩御を告げる鐘が町中に響き渡り、 道を往く誰もが足を止め、王宮へ向けて祈った。 誇り高き国民は皆、返り咲く時を待ち侘びている。
両腕に預けられた首を棺桶にその手で納め、 拾い上げた剣を大地に突き立てて 彼は皇帝として初めの命令を降す────
(46) 2020/11/29(Sun) 2:31:02 |
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帝国歴720年 風の月8日
先帝ヘルマンの“急逝”は周辺諸国にも伝わったが、 同時期に起こった帝都からの中央軍出兵は 公国領において大混乱を引き起こした。
平原に居城を構える公国諸侯アリン家は 充分な武器と人手を揃える暇もなく戦争に突入する。
後の世に『獅子戦役』と謳われる闘いの幕開けであった。*
(48) 2020/11/29(Sun) 2:32:30 |
魔王、だ、と……ぐぅ。
[ 目の前に現れた男は魔王だと名乗る。
一体何の冗談なのか。
しかしそれに異を唱える余裕はなく。
男が言葉を述べてる間にも
蔦はさらに身体に絡みつき固く締め上げてきて。
指の一本一本に巻き付いてきたかと思えば
強引に固く握った指先を広げていく。
得物を離して堪るかと
指に力を入れるも抵抗虚しく。
カラン、と乾いた音を立てて短剣が地面へと落ちた]
[ 男は地に落ちた短剣を広い、
此方へと向き直っては剣の峰で頬を叩く。
軽口めいた口調で告げられるのは
何時ぞや聞いた、魔王と呼ばれる男の噂。
まるで自分の事のように語る言い草に
最初は何を言っているのか理解出来なかった。
( 魔王だと? こんな男が?
…────そんな馬鹿な )
こんな辺境の地に、あの、人々に恐れられる魔王が
存在したなどど、信じられる筈もなく]
[ けれど、身体を宙吊りにされるように
蔦で天井の方へと持ち上げられた後。
その氷のような冷たい笑みに、向けられる刃に
背筋にぞくっとしたものが駆け抜けた]
( まさか、コイツが……まさか!? )
内心驚愕を浮かべるものの、
表情は努めて平静を保ち。
こめかみから冷や汗がぽたりと滴り落ちる。
滴る汗が地面へと到達した、───その直後。
短剣が目の前で振り下ろされる。
ちくりと皮膚に走る痛みと共に
マフラーと黒の着衣が
胸の辺りから臍に掛けて切り裂かれた]
[ 露になる己の胸元。
筋骨隆々というほどでもないが、
引き締まった胸筋が形作るそれは
明らかに男のものだったであろう。
それを見た男は何処か不満そうな顔で
身勝手なその言い分に片眉を上げては
睨みつけるもそんなものはどこ吹く風。
名を問われても
射貫くような眼差しは変えぬまま]
聞いて…どうするんだ。
貴様にはどうでもいい事だろう。
[ 人間を物のように扱う男が人の名を聞くなどと。
全く理解出来なかった。知ってどうするのかと]
|
アズール平原の豊かな穀倉地帯に軍靴が響き渡る。 二万の軍勢を率いた新皇帝は無人の大地を瞬く間に駆け、 アリン家の構える居城へと迫った。
展開された公国側の兵は軒並み猛者と呼べるものではなく、 優秀な騎士団の前には為す術もない。 新兵を前線に立たせて稼いだ時間を用いて、 アリン家当主ジョセフは籠城作戦を企てていた。
帝都から遠乗りで一週間足らずの平原に位置する城は 強固ではあるが、安全に脱出する手段がない。 諸侯からの応援と補給を絶たれた彼等が 喉元に喰い付かれるのは時間の問題だった────……
(66) 2020/11/29(Sun) 17:13:43 |
[ 何本もの蔦が開いた胸元に伸びてきては
服の中を蠢き、這い回り。
傷口を舐められる度じくじくとした痛みを覚える。
それだけならまだ良かった。
蔦は胸元だけではなく下腹部の方へと伸びて
着衣ををずり下ろしては下半身を
男の眼前に曝け出す]
っ…! あ、アシュレイ、だ……。
な、何を……ぐ、ぅ……ぁ、あぁ……!
[ 屈辱この上なかった。
手足を拘束され、下腹部を、陰部を
敵の前に曝け出すなどと]
| 赤く揺らめく 焔 。 アーレンベルクの御旗に画かれる獅子が抱くもの。 夜の闇に新星の如く猛火が上がる度、 各地で人々は武器を取り、軍勢に加わった。 彼等はシェーンシュタインの雨以降、 滅ぼされた主君に与していた者共として領土を奪われ 国土の隅に追いやられたかつての戦士の末裔だった。 簒奪者を討ち滅ぼす焔を合図とするかの様に、 軍勢はより長大な列を成す。 今こそ新たな名君に剣を預け、雪辱を期す時。 (68) 2020/11/29(Sun) 17:14:55 |
|
『要塞を落とすには、敵の三倍の兵が要る』 高名な指揮官の言葉通りの戦力は帝国にはない。 各地で蜂起した戦士達を加えても尚、足りなかった。
跳ね上げられた橋、固く閉ざされた門。 静止の命令を受けた兵士達が沈黙を守る中、 分厚い人並みを割いて一頭の騎馬が前に出る。
腰に提げた剣を抜き、彼は号んだ。 (69) 2020/11/29(Sun) 17:15:13 |
[ それだけに止まらず、眼下では蔦が己の陰茎に這い
背面では不浄の穴にまでそれは伸びては蠢いて]
は、ぁ゛……ッ、…やめ……ん、ぐぅ……
[ 蠢く蔦から齎されるその感触に
目を閉じ、唇を強く噛んで堪えるものの。
堪えきれない声が唇の隙間から零れ落ち。
自然と下腹部に血が集まり肉茎は大きさを増して。
浅ましくも無意識の内に腰は前後に揺れる。
そのうち、蔦の動きが止まらなければ
鈴口から白く粘ついたものを垂れ流し。
身体をびくびくと小刻みに震わせた後
全身をくたりとさせただろう]*
| Ein Arenberg zahlt immer seine Schulden ────『 獅子は必ず借りを返す 』 集いし者全てが声を揃えて繰り返した時、 濠の対岸に降り注いだのは赤い 。 祖先を虚ろなる王へと変えた夜宴の意趣返し。 (71) 2020/11/29(Sun) 17:16:29 |
ほいほい、アシュレイちゃんね。
[青年の鋭い眼光が
驚愕に見開かれるのを楽しく眺めながら、
蔦に絡まれたその全身を観察する。
均整の取れた良い身体だ。
肉の付きっぷりも悪くない。
下のサイズは────
これくらいなら、射精は一度で良さそうか。
頭の中で、オペレーションプランを構築する。
いやしかし、こいつぁ良い声で鳴きやがるな……
先に味見をとも食指が動いたが、
鈴を着ける前に近寄って
引っかかれるのも阿呆らしい。
此処は我慢だバルトロメオ]
[そんな葛藤をしている間にも、
垂れ下がった蔦はまるで
熟練の娼婦の指先の様に青年をもて遊び。
若さに溢れたその肉茎に
絡み付き、大きく育てあげていった]
おぅ兄ちゃん、腰が揺れてるぜぇ?
なんだよ相手が触手だろうがなんだろうが
全然イケる口かよ。
[……まぁ、そうでなけりゃ困るんだが。
誂う様な俺様の一言は、
同時にアシュレイちゃんへの合格通知で。
一際強く、蔦触手が熱の塊を擦り上げる。
容赦も遠慮もない、捕食するかの如き陵辱に
捕らわれの青年はひとたまりもなく気を放ち。
その身を弛緩させたのだった]
さぁって、準備完了だな……
[両手両足を絡め取られたまま
ぐったりとしたアシュレイを
触手達が実験台へと寝かせていく。
仰向けに、大事な部分だけを露わに露出させて。
そういや胸元に着いた傷が
いつの間にやら塞がりかけている事に。
後孔を穿っていた蔦触手が、
不浄の物を喰っていた事に。
こいつは気が付いたんだろうか?
……そんな余裕は到底無かった気もするが]
[無数の実験体の血を吸って、
赤黒く変色した実験台。
その上に、
まさに大の字型に拘束された青年に
俺は下からゆっくりと近付いていった。
その腕に、灼熱の鋸を手にして]
よいしょ、っと……
これで切れば疵口が焼けるからさ。
出血死はしないですむと思うんだよねぇ。
だから、さ。
────痛みで狂わないでな?
[
ジュウ
、と。
鋸の刃が触れた睾丸の付け根から
人肉の焼ける嫌な匂いが漂ってくる。
あんま暴れると、手元がブレて更に痛いだけだぞー?]
[そうして。
ジュゥ。
ジュブリ。
ブツリ……
ジュ ッ。
ジュ、ジュ……ジ ュ……
真っ赤に焼けた鋸のギザギザの刃が、
白の飛び散った青年の性器を切り裂いていく。
切り裂くっつーか、焼き千切る?
当然既に縮まってるだろうから、
そこは蔦触手ちゃんに引っ張ってもらって、な]
[俺様が一仕事終えた時、
奴さんの意識はまだあっただろうか。
これで、第一工程は完了だ。
焦げた血と脂にまみれた鋸を
俺様は床に置き、そして────]
[アシュレイが気が付いた時、
部屋は静寂が支配していた事だろう。
それこそ、自分を拘束していた大量の蔦も
幻の様に消え失せて。
誰もいない地下研究室の実験台上に、
一人寝かされていたのだった。
先程までの事が嘘だったかの様に
全身に痛みは無く。
────けれど、ズボンや下着は未だ膝下近くまで
引き下げられたままであり。
視線を下げれば違和感に気付いた事だろう。
黒の着衣の切れ目から、
零れ落ちそうな程に膨らんだ胸元に。
そして、茂みの下の
あるべきものが無い部分に生じた
後孔とは違うもう一つの、孔に*]
|
包囲突破作戦の折、アリン公は 最後の一人となる覚悟で戦い抜いたと云う。 物量で上回っていた彼の敗因を分析する学者らは 奇襲、準備期間、地理……と様々な要因を挙げるが、
最大の理由は“相手が悪かった事”に尽きた。
居城の広間にて捕えられた当主ジョセフは 死の間際まで皇帝を避難し続けた。
『宣戦布告を行わなかった卑怯者』 『青二才なんぞに命乞いはしない』 『貴様の様な男は卑しき魔物同然』……
(98) 2020/11/30(Mon) 9:20:59 |
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アリン家滅亡の報せは公国諸侯にとって 十分過ぎる事実上の脅迫になっただけでなく、 其の衝撃性から遠方に至るまで知れ渡っては 異常な求心力によって各地の統治環境を狂わせた。
文字通りの火と血の雨を降らせた闘い振りは噂になり、 真の王の訪れを信じた人々が領土に溢れる。 彼をテリウス大陸全土の王と謳う者さえ居た。
アリン家が納めていた集落は『解放』されたが、 新皇帝は略奪や徴収を決して許可しなかった。 (102) 2020/11/30(Mon) 9:23:33 |
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