【人】 XII『吊された男』 ユグ……その。 アリスは、大丈夫、ですか。 [昨日輝かんばかりの笑顔だったアリスの瞳が、不安げないろに染まっているのは心苦しく。 ヒナギクにそっと、問うてみる*] (265) 2022/12/15(Thu) 0:40:28 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル (266) 2022/12/15(Thu) 0:42:30 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ それは わたしたち らしくない。 今までそれが当たり前過ぎて、 だからこそ答え合わせをしながら日々を過ごしていた。 わたしたち であることが何より絶対で、 生きることを肯定して欲しかった人たちはもういない 二人でひとつであることが完璧で必要で、 欠けた半身を求めることがいつしか手段になっている それがどれだけ苦しくても続けなくてはいけなくて。 ──────なんのために? わからない。 わからない。 わからない ……違う、そんなのは嘘だ。 ] (267) 2022/12/15(Thu) 0:43:48 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 本当はわかっていた。 認められなかっただけだ。 わたしたちの欺瞞を私自身が知った時に>>82、 わたしたちを羨ましいと、完璧だと言ってくれた人が 私から離れていくことを恐れた。 ……いいや、違う。 わたしたち でいられればそれでよかったのに、 あんなに諦めることが上手だったのに、 自分たちから離れて忘れていくのは嫌だった。>>0:522 離れたくない、と言ってくれた時に>>0:360 「わたしたちもだよ」と言葉で返すことが出来なかった。 こんなことを考えるのは わたしたちらしくない。 この身の外に、わたしたちより大切なものがあるなんて あってはいけないと無意識に蓋をした、気持ちが。 ] (268) 2022/12/15(Thu) 0:44:54 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 自惚れではなく、絶えず親愛を注いでくれる人。 彼の愛は揺籠の中の安らぎを守るみたいに優しくて。 でもそれは わたしたち だからで。 わたしたちの夜、わたしたちだけのナハトなんて 黒猫を愛でるなら許されるだなんて線引きをして。 きみが特別だとか大切だとか必要だとか、 そんな言葉は一度だって言えなかった。 ] (269) 2022/12/15(Thu) 0:45:30 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ きみが傍にいてくれるのは、 『恋人』で、二人でひとつの完璧なわたしたちで、 名前をつけて、誕生日を贈ったわたしたちだから。 わかってる。本当にそれだけしかない。 だけど、私は、 この胸に証がなくてもあなたの運命でありたかった。 * ] (270) 2022/12/15(Thu) 0:46:09 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 現在:洋館玄関ホール/答え ── [ >>6 >>7 本能、いや魂での理解が思考に浸透するにあたり、 得るはずのなかった答えを知った。 証持ちは欠けたることなく集まったのだ。 『恋人』の証は、双子の片割れにはなく 私だけに与えられた烙印。 結局、完璧なんてなかった。 わたしたちは可哀想な女の子が作り出した都合よい幻想。 何もなくなった。 私の内にも外にも、何も。 どうして私だけ完璧につくってくれなかったの?>>82 私は苦しむ為に生まれてきたの? 答えを持つ唯一はきっと答えない。 この場で語ったことこそ全て。 沈黙こそ肯定。 愛しているなんて反吐が出る。 * ] (271) 2022/12/15(Thu) 1:19:56 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a42) 2022/12/15(Thu) 1:23:43 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a43) 2022/12/15(Thu) 1:26:56 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ アリス。 小さなアリスの誕生日はきっと、 賑やかで楽しいものになるだろう。 シールもそばに居たのなら、 楽しんでおいでと彼らの頭を撫でた。 君達の育てた野菜をとどけたら 俺は退散するつもりだった。 先生は来てくれないの?と、 小さなアリスから寂しげな声が漏れるから ちょっと心は痛んでしまってね。 シールまで物言いたげだ。 うん、困ったね。 ] (272) 2022/12/15(Thu) 3:04:04 |
【人】 XIII『死神』 タナトス……わかった。 でも、行けるのは合唱が終わったあとだよ。 先生が歌うと館の照明が何故か落ちてしまってね。 迷える友達の悪戯かな。 カルクドラ先生の名演奏を台無しにしてしまったら 申し訳がたたないんだ。 [ いつものように。 いつかのように。 目線は彼らにあわせて微笑んだ。 納得するような、しないような表情だけど 必ず行くよの言葉には、納得してくれたみたいだ。 もう一度頭を撫でてやって、 俺はその場をあとにして。] (273) 2022/12/15(Thu) 3:04:51 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 『 誕生日 』 が君が生まれた日なら 俺は一番遠い方がいい。 そう、願うが故の 言わば願掛けのようなものだよ。 誕生日、と聞けば 俺はいつもユグの事を思い出すんだ。 ] (274) 2022/12/15(Thu) 3:05:23 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 迎えに行くよう、彼らに伝えられた時。 彼の身の上を聞いたうえで 最初に俺が抱いたのは同情心のようなものだった筈だ。 だからこそ、あの言葉を選んだ筈で。 出会って、心から安堵した。 ユグが生きていることに。 君だけは 死なないって 俺の魂は どこかで信じていた。 安堵と、悲しみと。 理由は俺にはわからない。 ] (275) 2022/12/15(Thu) 3:08:16 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ ユグはとても強かった。 最初こそ俺が手を貸したけれど ユグは生きること全てに真摯だった。 俺に同じ事はきっとできない。 先生、なんて呼んでくれるけれど 俺は、 俺の方が君を尊敬しているくらいだったよ。 ユグがいるなら大丈夫。 ユグは大いなる祝福を知っているから。 彼が返してくれたローブ。 別にそのまま使ってくれても良かったけれど 新たな白を纏う君を、 俺はそっと応援したいと思ったから あの日受け取った何の変哲もないローブは また俺と共にある。] (276) 2022/12/15(Thu) 3:23:23 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 約束したから、誕生日会の終盤には顔を見せた。 多分俺は願っている。 願っていたと思う。 終わりが、訪れないことを。 それはあり得ないことを 俺が一番、よく知っている筈なのにね。 (277) 2022/12/15(Thu) 3:24:09 |
【人】 XIII『死神』 タナトスヴェル、 ト [ 愚者の誕生日のその翌日。 『 世界 』の帰還。 なにかの感情を思い出す前に、 時は動き出した。 ] (279) 2022/12/15(Thu) 3:27:16 |
【人】 XIII『死神』 タナトスヴェルト どうして そんなことをいうんだい 君は ……君は、 あなたは、 [ いつものように 頭を撫でようとしたんだ。 おかえり。何してたのか聞かせてよ。 話したいことがたくさんある。 手だけ伸びた。 ついた癖とやらは厄介だね。 でもそのままヴェルトの頭に 俺の手はのせられることはなかったんだ。 ] (280) 2022/12/15(Thu) 3:27:47 |
【人】 XIII『死神』 タナトス『 死 』が 溢れてしまう [ 誰かに届いたか、 ――届くことはなかったのか。 思わず落ちた言葉に、 自分でも気づかずにいた。 ]** (282) 2022/12/15(Thu) 3:43:42 |
XIII『死神』 タナトスは、メモを貼った。 (a44) 2022/12/15(Thu) 3:47:56 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ…クリスタベル? [名を呼んでも反応はない。 明らかに様子がおかしい。 もう一度名前を呼ぼうとしたとき、 彼/彼女が口を開いた>>81。 17年前、それは彼/彼女が産まれた日だ。 こんな日、と彼/彼女の向こうに見える窓を見る。 雨が、降っている。 出会ったあの家、──コールリッジ邸? もう、帰れない。何かあった事だけは解る。 何か、されたのだろう事も。 またなくした。 なにをなくしたんだろう。 完璧な君がなくすものなんてあるんだろうか。 あなたも、 ──も? 置いて、 っ、! 反射的に反論をしようとした時、 彼/彼女の身体が傾いた。] (285) 2022/12/15(Thu) 4:17:30 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ クリスタベル! [崩れ落ちる前に支え、そのまま抱えてベッドへ運ぶ。 すぐに職員に告げ医者を手配してもらい、 くるまでベッドのすぐ傍に居た。 顔色が悪い、表情が険しい。 指の甲でそっとその頬を撫ぜる。 自分から彼/彼女へ触れる事は極稀だ。] (286) 2022/12/15(Thu) 4:17:51 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロおいて、 いくわけないだろ……。 [小さく呟く。 それが彼/彼女に届いたかは解らないけれど。 彼/彼女が倒れた時に落とした報告所を拾って、 読んで、 ああ、と思った。 握りつぶされた跡は、 クリスタベルの気持ちなのだろう。] (287) 2022/12/15(Thu) 4:18:14 |
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