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【人】 在原 治人[力なく垂れていた両腕を持ち上げ、 感覚の戻ってきた指で 頬に掛かるあなたの手の甲を撫ぜて下り 袖口を軽く引き下ろすと、細い手首を枷ごと握る。] 心配なら、繋いでしまえばいいよ ────あなたと俺を 鎖で、 [心配しているのは、俺の方。 片時も離れられないようにしてしまえば 少しは安心を得られるのではないか、と 解けぬ戒めを、自ら欲した。]* (31) 2020/10/21(Wed) 20:34:48 |
【人】 アクスル[貴方を監視下に置くのは 致し方無く……、なのだけれど 目覚めたらすぐ隣に貴方が居る朝を 目を閉じる前に貴方が居る夜を 想像したら思いの外胸が躍った。 貴方が僕を殺してくれない事へ 存外、ショックを受けていない自分にも気が付いた。 ずっと楽しみにしてたのにね。] (32) 2020/10/21(Wed) 22:20:25 |
【人】 アクスルそこまではしないよ ……、でも、そうだな…… [鎖についてだけきっぱりと否定した。 あんなものをつけていなくても いつでも貴方のことは独りにしてあげないから。 僕が気にするのは矢張り、滞在期間のこと。] (35) 2020/10/21(Wed) 22:22:43 |
【人】 アクスル[少し考え、名案が浮かんだとばかり ぱっと笑みを咲かせた。 貴方に拘束を嫌がる素振りがないから こんな手はどうだろう。] 鎖で縛ることはしないけれど 誓約で貴方を縛ろうかな 治人、僕と結婚してくれる? [この国は同性婚が可能だ。 貴方に配偶者になって貰えたら 滞在期間の制限をなくしてずっと一緒だ。] (36) 2020/10/21(Wed) 22:23:28 |
【人】 アクスル[────そんな風に合理的に強引に 進めようとしてはいるけれど 彼に 恋 しているのは事実なのだ。ただ自覚がないから、順序も滅茶苦茶だ。*] (37) 2020/10/21(Wed) 22:23:38 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――浴室にて(1週間後・その1&その3)―― >>>1>>2[ 考え込む様子のメイベルは>>2、やがて 当然とも言える質問を投げかけてきた。 それはそうだろう、私だって突然未来人が現れたら これから先に何が起こるか聞いてみたいと思うもの。 だけど、私の口から教えるには気が引ける事柄でもあった。 だから代わりに右手を軽く握って前へ出し、意識を集中させる。かすかな煌めきが生まれ、強まっていく。] 「現れなさい。私の記憶の断片」 [ 手首を反転させて上向かせた。 親指と人差し指でつまむ形。 虹色に光る粒子が集い、やがて一枚の紙片を形作った。] (38) 2020/10/21(Wed) 22:34:53 |
【人】 微睡む揺籃 アリアこれ。この世界の事を書いた――『原作』の一部分。 予言書、みたいなものって言えるかもね。 [ 原作、なんて呼ばれるのは、彼女でなくてもこの世界の住人ならば気に食わないかもしれない。だけど私にとってはそれが事実なのだ、仕方ない。 メイベルへ差し出した紙片の記述>>0:a13には、 『原作』での彼女の最後が描かれている。 自らが産み出した最強の魔物、主人公パーティーの最後の敵となる 『黒龍』にメイベルが取り込まれてしまう場面だ。彼女の描写はそこで最後となり、エピローグでも行方が語られることはない。 でも、この世界にやってきてからの短い期間で私が見聞きした限り、目の前のメイベルはまだ『黒龍』を産み出そうとはして居ないように感じていたが。] (39) 2020/10/21(Wed) 22:36:06 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ それでも少し冷たいめなのだけど、文句を言うより慣れたほうが早かった。……だけど、やっぱり慣れないことはあるもので。] うぅ……メイベルが裸なのも、私が裸なのも、 ちょっと……まだ。 [ だってプールだと思うなら、裸で入ってるのっておかしいじゃない。そう主張はしたのだ。したのだけど――現実世界でだって、ヌーディストと呼ばれる人々が居ることを、うっかり口を滑らせてしまっていたのだった。] ねえ……水着、着ちゃだめ? 出してくれない? [ 先日も却下された主張を試みる。 きっとだめって言われるかな、と半ばはあきらめ気味に。]** (42) 2020/10/21(Wed) 22:49:20 |
【人】 怪物皇女 メイベル──1週間後・その2・寝所── [>>23私は勿論私の二次創作がどんなものかは知らない。 しかし子供っぽいところがある、と言われれば 概ね間違っていないだろう。 大人と言うものに接することなく生きてきたメイベルは 自分の思うままに生きて来たのだから。 それを咎めるものも、教えようとするものも居ない。 その意味で、注意されるという事を アリアが来て初めて経験する事となり その事を楽しく思っている節はある。 つまり、メイベルはアリアを揶揄うことをやめないのだ。] ……誰か? この城で私の許可なしに誰が寝所に入ってくると? [>>25彼女の言葉を一蹴する。 彼女自身、あまり自分でも納得するような理由では なさそうだし。] (43) 2020/10/21(Wed) 23:01:08 |
【人】 怪物皇女 メイベル目のやり場に困るの? どうして? 私は「見るな」と言ってないわ。 どうして困るの?アリア。 「私の身体を見たくないの?」 [顎に触れていた足を つつ、と下におろし、喉を通り 彼女の胸の辺りで軽く留めて、つま先で軽く押す。]* (44) 2020/10/21(Wed) 23:01:24 |
【人】 魔法猫 カザリ── じゃらしタイム ── [ネズミを獲るのが『ネコ』鳥を獲るのが『トコ』蛇なら『ヘコ』では、何も獲らないのは>>27] ざーんねんっ♡ 何も獲れないのはニンゲンぐらいにゃ あとはにゃあ 獲れないんじゃなくて獲らないだけ 無駄に動くとエネルギー使うしにゃ♡ [蜘蛛一匹にへっぴり越しになる下僕とは大違い。 にゃー達の仲間なら最低限、昆虫ぐらいは捕まえられる。 下僕を持ち、室内に入り込む虫を追わなくなった仲間であっても、狩りをしないのは単にその必要がないから。 だから、本当に必要ならばきちんと獲物を捕らえることができる。 ──そのために生まれついての武器、爪と牙があるのだから。 蹴り飛ばしたネズミが地面に当たり、紫色の雷が土に穴を開ける。 数を増したネズミ達は今や避けるのが困難なほど、ならば一気に処理してしまおうかと鋭い爪で横一文字に切り裂き] (46) 2020/10/21(Wed) 23:15:04 |
【人】 魔法猫 カザリお風呂は却下!にゃ! シャワーも、ドライヤーも論外にゃ! にゃーは断固、おやつを要求するにゃ!! [お風呂。にゃー達にとって謎でしかないもの。 拷問器具のようなそれに、なぜ人間は自ら入りたがるのだろう。 濡れて体が冷えれば、その分エネルギーが消費され命に関わる。 それだけじゃない、石鹸──あの妙な匂いがするもので擦られれば、自分の香りが消されてしまう。 良い匂いだと人間は言うけれど、にゃーにとっては迷惑甚だしい。 しかもそれを毎日だなんて、冗談ではない。 せっかくならば下僕にと思ったのは間違い。 やっぱりこいつは敵だ、と喉の奥から唸り声を発し] 遊びはこれまで!にゃぁぁぁ!!! [ふりふり揺れる緑の穂先へまっしぐら。 爪と牙、両方で奪い取ろうかと襲いかかる*] (47) 2020/10/21(Wed) 23:15:27 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ 見上げるのは白い天井、視界の端にも同色の壁。 狭い寝台に横たえられている身体の脇の腕を、繋ぐもの。 天を突く如く伸びる鉄や硝子の箱。 考える前に身体が動いた。 拘束から逃れ、この部屋から早く────] (49) 2020/10/21(Wed) 23:22:09 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス「おい、やめろ暴れんな! フォークこの野郎また寝ぼけてやがるのか、 いい加減にしねーと担当降りるぞ!」 [ ややくぐもって届く罵声、慌てて駆け寄ってきた不可思議な姿。 長方形に海を切り取り持ってきたように、不自然に水が独立している。 その中に泳ぐ様々な種の魚たちの向こう側、見える痩せた男。 冷え切った両腕が伸びて、肩を掴み揺さぶった。 冷たすぎて痛い程で、気泡より細かく早く投げつけられる罵詈雑言が これが現実であることを何よりも示す。 ] (50) 2020/10/21(Wed) 23:22:23 |
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