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【人】 会社員 雷恩……うん、うん、そっか。 「そのひとじゃなきゃ」って人がいて、 半年前まで恋人がってことは、今はいないんだろ? まず関わりを作って意識してもらうのとかは? [「半年前」のキーワードにも反応せず、 意味のないアドバイスをする。 関りのない相手に恋をしたことがないので 薄っぺらいだろうなとは思っていても、 こういう「相談」に単なる共感ではなく「解決策」を 示したがるのが生物学上の男の生態らしい。] (28) 2024/05/07(Tue) 21:37:12 |
【人】 会社員 雷恩? は? 「聞いてきた」? え、好きな人って俺の知り合い、 qわせdrftgyふじこ?! [何が起こったかわからなかった。 「効いて」が「聞いて」だと思う鈍感さを後悔する間もなく。] (29) 2024/05/07(Tue) 21:38:16 |
【人】 従業員 ルミ……ふふ。 仕方ないな、許してあげる。お兄さん。 [ ────この時だけは、ね。 懐かしさに緩む頬と、憎らしさが胸を打つ。 ちらりと上目でこちらを伺う様は わたしが絆されると信じて疑わないみたいだ。 そう、あんなに小さい頃の想い出に固執する方が きっとおかしくて、馬鹿だよね。 お兄さんにとっては家族との会話より些細で短くって ──すぐ忘れてしまえるものだったのに。 お祭りの光を見て、私を思い浮かべもしないんでしょう あの時甘すぎると言って渡してくれたりんご飴。 懐古の海に沈めることに躊躇いがない貴方。 ] (30) 2024/05/07(Tue) 22:28:02 |
【人】 従業員 ルミ[ どんな人だってずっと片時も離れず、なんて出来ない。 けれど、不可能でも" そうありたい "と思うのが、 それを出来る限り伝える努力をするのが愛じゃないの? 見知らぬ愛を探そうと思える人間なら良かった。 そうすれば貴方を傷付けることも無かったのに。 でも、一度味わった愛が欲しかった。 どうしても忘れられなくて、手離せなくて、 ──誰に何を言われたってこれは戀だった。 愛されないなら、二度と交わらないくらいなら わたしの恋はここで散って その先で死を迎えるの。 ] (31) 2024/05/07(Tue) 22:28:16 |
【人】 従業員 ルミ無理だよ。 [ わたしはひどく落ち着いた声音でそう返した。 何の確証があって、と言われるかもしれない。 ] ────そんな希望、とっくに捨ててる。 [ 力になろうとはしてくれているのだろう。 けれどその解決策は有効性を失って、 今や毒を巡らせる以外になくなってしまった。 間抜けな声を上げる彼に、思わず無邪気に笑う。 ] (32) 2024/05/07(Tue) 22:28:21 |
【人】 会社員 雷恩[たとえばここで彼女の機嫌を損ねたとして、 普段関りのない、連絡先も知らない者同士、 子どもの頃の友情に終止符を打って帰れば終わる関係だ、 許しを乞う必要はない。 なのに手を合わせたのは、赦してくれるという甘え。 彼女の甘えを受け止めることなく大人になったのに、 誰かに甘えることを覚えている男は罪深くも 同じ所作をして。] あー良かった。 他にも忘れてそうだけど、話してたら思い出すって こともあるかも。 [そうしてまた許せと言わんばかりに予防線を張って。] (34) 2024/05/07(Tue) 23:15:41 |
【人】 会社員 雷恩[恋をしていると打ち明けた顔は確かに 歳相応のはにかんだ少女のものだったのに、 その相手と関わりを持てば良いというアドバイスを 一蹴する表情は酷く大人びて見えた。 単に恋に臆病になっているとかそんなレベルではない諦念。 相手は死んでしまったのかとか見当違いの予想を立てて、 またどう言葉にしようか迷った隙に倒された。] (35) 2024/05/07(Tue) 23:16:23 |
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