52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[ 俯き、顎に手を当て思案を巡らす。
暫しの間が空いた後、口を開き]
元々貧しい生まれだからな。
人の物を奪う事でしか生きる事が出来なかった。
出来なければ死ぬだけだ。
他の生き方なんぞ知らん。
貴様みたいに家があって金もあって
力のある者には理解出来ようもない。
[ まるでお説教をするかのような言い方に
きっぱりと些か強い口調で答えた。
声色には少し苛立ちが
滲んでいるのが分かるだろう]
[ 聞きたい事があればの話には
お前に聞きたい事など何もない、と言おうとして
ハッとしてはそれを喉奥に押し留めてから]
……お前みたいに、
どうすれば"力"を持てるか、だな。
魔族じゃないとやはり難しいのか。
[ 魔王と呼ばれるからには魔族だと
こちらは何の疑いもなくそう思っている。
実際そうかそうではないかは知らないが
これから先の事を考えて、より強くなりたい。
そう思っての問い掛けであった。
尤も、素直に答えてくれるとは
全くもって思ってもいないのだが]
[ 無理矢理爪先で頬を持ち上げられ
片目を眇めて不機嫌な顔。
質問の内容に眉根が寄った。
馬鹿にしてるのかと思いつつ
此処は正直に答えよう]
あるに決まってるだろ。
[ ぶっきら棒な言い方で言葉を返す。
金で買う事もあれば、
仲間内(仲間だとは思ってもいないが)
の女を抱く事もあった。
とはいえ、すぐに飽きるし
恋人のような存在がいた事はなかった]*
[ 父親はアル中で殴る蹴るの暴力を振るう。
母親は男の尻を追い掛けて、
子供たちはほったらかし。
食事は僅かな残飯だけ。
そんな家庭に育った男には
異性と恋をして、子供を作り家庭を作る。
そんな考えなど生まれる筈もなく。
愛を知らない心は歪むばかりであった]*
[
長く伸びた赤みがかった黒髪に
均整の取れた細身の躰。
愛想も化粧っ気も無いが、
その分素の睫毛の長さやら
瞳の大きさがよく判る。
黙って笑ってりゃ
落ちねぇ男はいないだろうってなもんなのに
いやー、今にも素っ首掻っ切られそうな
すげぇ眼差しで見てくるんだもんなぁ。
ったく、こえーこえー。
たまんねぇなぁ、おい
]
言うねぇ。
ま、そういうワケだ。
元々俺様が造ったダンジョンで、
俺様が召喚したその迷宮の主だった筈なんだがなー。
[言いながら、片目を隠す前髪をかき上げた]
[瞼の奥。
眼球があるべき部分に広がるのは
光すら飲み込むような暗黒の虚空で。
痛くも痒くもねぇんだが、
当然こっちの方じゃなんも見えやしねぇ]
口達者なやつでさ。
ついうっかり盛り上がって、
あいつが言った
"ダンジョン全部を見渡す事ができると良いんですが"
って、呟きに
"おー?良いぞー?"
って返事しちまったんだよなぁ。
そしたらあの野郎、本性あらわしやがってよ。
水晶玉の一つでもくれてやるつもりだったんだが、
俺様の目玉そのものを持っていきやがった。
[お手製ダンジョン内を観察できる
特別な魔力回路を組み込んだ自分の眼。
アレが無けりゃ、こちとら商売上がったりだ]
つうか無謀な冒険者ちゃん達の
断末魔をじっくり間近で見たいからこそ
ダンジョンマスターやってる所もあるからなー。
あー……
すっげぇ辛いけどしょうがない。
目の前の奴隷ちゃんが苦しむ姿で
我慢するしか無いかー、という現状だな!
[最後はひっひっひと意地悪く。
蔦に絡まれ回復中のアシュレイちゃんに
残った片目でウインクを送るのだった]
[そんな訳で、色んな意味でデバフ中の今。
頼りになる相棒ちゃんを
絶賛生産中だったんだが────
まさか自分からやって来てくれるとはなぁ……
これも俺様の日頃の行いって奴か]
へぇ、貧しい生まれん中、
腕一本でのし上がって来たって訳か。
道理で歳に似合わず
修羅場慣れしてると思えば。
[ひゅぅ、と軽く口笛を吹き。
続く言葉にはぱたぱたと軽く片手を振った]
まー、確かに俺様には
家も金も力もあるけどさ。
その俺様の所有物な奴隷ちゃんも
この家を自分ちだと思ってくれて構わないし。
[オークとか徘徊してるし、
そこら辺中事故物件だが]
おちんぎんだって欲しけりゃあげようか?
[使える所に行けるかは別として]
そんで"力"を手に入れるにゃ、
やっぱ経験とマジックアイテムっしょ。
だからこそ魔術師は開発に心血を注ぐし、
冒険者の皆様方は、奪い取ろうと躍起になるし。
ちな、俺様も人間だぜぇ?
うっかり悪魔に騙されて、
眼玉を取られちまうレベルには善良な。
[俺様が魔族だと思ってたのか、と
カラカラと破顔して。
まぁ、モンスターを使役してっからなぁ。
要はちょいと才能のある召喚師なんだが
魔術系統に詳しくなけりゃ
魔族と思っても仕方がないだろう。
いやしかしこいつ、素直なやつだな……]
だから俺様の言う事を聞いて
がんばって経験を積みゃあ
お前さんだってこの程度にゃなれるってこった。
[首輪から伸びる魔力の鎖を、
チャリチャリと指先で揺らし遊びながら。
少しばかりセクハラな質問を
アシュレイちゃんに一つ。
……いやだってだな。
すげぇ真面目な顔で会話してっけど、
格好、すごいからな!?
服というよりもはやボロ布ってな有り様だし、
そのせいもあって、動くたんびに
手の平で握れるくらいのたわわな何かが
ふるふるしてやがるしさぁ。
これが元男の無防備さってやつか……
アシュレイちゃん、恐るべし……]
ま、色々知識があるのは助かる。
恋人ちゃんがいたんなら悪いがな。
お前さんはもう、俺様のだから。
[魔王様は独占欲が強いのである]
そんじゃさっそくご主人さまからご命令だ。
……俺様を誘って、性奴隷として満足させてみろよ。
別に貞操観念なんざ、持ち合わせちゃいないんだろう?
上手くできたら、
美味しいご飯と新しい武器防具をくれてやるよ。
別にその格好のままダンジョンに突撃したいんなら
俺様はそれでもかまわないしなー。
[下手な真似をするようなら、魔力の首輪を締めるも良し。
さっきみたいに宝石越しに身体をいじってやるも良し。
鞭と飴をチラつかせてみれば、果たして──…*]
| [平民なら兎も角、兵士相手ならば斬り捨てられてもおかしくはない。 さんざ人を喰らった獣の見た目は禍々しいものだったからこそ───元からあった銃痕以外、此処に無傷で辿り着けたのは奇跡に近いのではないか。] [自身が経てきた時間は彼と比較すると激動と言うには程遠いのかもしれない。 大半を診療所で過ごしてきた。 勝負に出たのは最後の一年間のみだというのに 祖国を崩壊させた人生は、屍の数が多すぎる。 酩酊したかのように揺れる意識を支えるように抱えれば、 彼に初めてこの姿を曝け出した時のように倒れ込む。 見た目の変化こそあれど、相変わらず打たれ弱い身体だと思った。] ……喧しい。 月に頼らずお前の元に辿り着く等酷にも程があるわ。 一定時間だけ力を解放しただけだ……直に戻る。 [軋む絨毯に唸り声をあげ、手を床につき、軽く上半身を起こそうとする。 濡れた髪を鬱陶しそうに揺らし乍ら不機嫌そうな声を返した。 >>106] (109) 2020/12/04(Fri) 0:01:15 |
| [瞼が下りそうな怠惰感が全身を襲っているのに、開きっぱなしの窓から吹く風は刺すように冷たく、湿った鱗に叩きつけてくる。 「寒い」と抗議の声を漏らせば相手を片手で抱えたまんまよろよろと立ち上がり、雑な動作で再度閉め下ろす。 温もりを探すように雫を落とし、無抵抗のまま目眩と戦う相手を半ば引きずるようにして彷徨い───寝台を視界に入れればそのまま放り投げた。] ………………怪我は。 (あの子はいつも傷だらけだったから。) [相手に息があったのはひとつめの幸運。 命こそ存在されど、受けた傷の程度をこの目で確認しなければ満足できなかった。 ナイトガウンを邪魔臭そうにはだけさせれば、器用とはいえない鉤爪さばきで相手の身体を暴こうとする。 彼女に下心は皆無ではあれど───側から見れば夜這いと勘違いされていてもおかしくはない。 具合を直接見えなくとも、証明のように包帯が巻かれているのを見ることが出来たならば、そのかんばせは酷く歪んだに違いない。] (110) 2020/12/04(Fri) 0:01:47 |
| (なんだこの怪我は。 お前は私の獲物だと前にも言った筈ではないか。 文句は決壊したダムのように溢れて止まらない癖に 久しぶりに得た人肌の温もりが酷く身に沁みる。
……何れはそれも反応が涎を垂らす一因にもなる癖に。 もう与えられる資格などないに等しいはずなのに。) …… 良かった …… [枯れきって流さない涙の代わりに、雨粒が髪を、鱗を伝って滴り落ちる。 文句の代わりに安堵の四文字を並べたのは、隠された本心が漏れ出たもの。最後に残ったたったひとつが失われていないことがただただ嬉しかった。] (111) 2020/12/04(Fri) 0:02:24 |
| [ぐうらぐうら。 何重もの副作用が襲う頭はまともな思考回路を保ってくれない。 中途半端に暴きかけた据え膳のような状態のまま、力尽きたように倒れ込み、そのまま抱え込んで胸に顔を埋めてしまった。 幼児のように擦り寄れば、大きく息を吸う。 混ざり合った体温がいつも以上に心地が良い。 触れても触れても命なき冷たさばかりに触れていれば そこに燃えている熱に縋ってしまうのは当然のこと。 「……ん、」と小さく声を漏らせば、密着するように身体を文字通り重ねようとした。 変化時に衣服が破れてしまえば、鱗に覆われていれど裸体同然の姿なのだが麻痺した頭は碌に気にもしないまま。 足りない熱を補うことだけに意識を向けて、まだ薬の効果が残り続ける長い尾までもを巻きつけた。] (112) 2020/12/04(Fri) 0:02:52 |
| (相手のことを異性としてみたこともなければ 下心さえも存在していない故───── これは一種の気の迷い。
彼女自身も深く考えちゃいない、熱を求めるが故の行為。 冷えた身体は通常の人肌の温度では足りなくて、 更に温もりを享受したいと本能が叫ぶ。
自我も忘れてそれに従ってしまうのならば…… 今、満月は昇ってこそいないが、 今夜だけは───欲張りな獣に成り果ててしまおう。)* (113) 2020/12/04(Fri) 0:03:35 |
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