人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[勢いで送ってしまってから、

 なんだこの迷惑メールみたいなメッセージ……


 となったのは秘密だ。]


 そもそも、運って何だろうね?

[俺にとっては、ジンクスみたいなものだけど。

 『25%の賭けにおいて、俺は負けない』

 っていう、絶対的な自信。
 そういう、強がりみたいな気持ちを携えて、
 俺はきっとこれからも生きていく。]
(689) 2022/10/24(Mon) 20:31:48

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[俺は、君へ俺の運が伝染するようにと、祈った。

 そして……

 同じ祈りを抱いてくれるよう、幽霊さんに頼んだ。]
(690) 2022/10/24(Mon) 20:32:01

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[旧校舎を後にした俺は、屋上に転がっていた。
 どれだけの時間が過ぎたことか。
 多分始業の時間はとっくに過ぎてた。]

 ……やっぱダメかも――……

[格好つける相手もいない今だから言おう。

 ぶっちゃけめちゃめちゃ胃が痛い。


 のっそり起き上がり、屋上を後にする。
 誰もいない廊下は、
 少し遠くから扉越しに聞こえる授業中の先生の声を
 微かに運んでくるけれど。

 それどころではない。]
(691) 2022/10/24(Mon) 20:32:17

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

—— 保健室 ——

 せんせー
 ベッド貸してぇ

[その時保健室には先客がいたか。
 俺は特別気にもせずに、先生に声をかける。
 ベッド貸して、と言いながら、
 座るのは先生の前の丸椅子だ。

 先生と顔見知りのようになっているのは、
 別に病弱だからじゃない。
 委員会のおかげだ。]
(692) 2022/10/24(Mon) 20:32:41

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[先生は俺を、小鳥遊弟、と呼ぶ。
 兄ちゃんがこの学校に通っていたのは
 12年も前のことだけど、
 この先生は、異動に異動を重ねて
 この学校に帰ってきた先生。

 初めて会った時、名乗る前から小鳥遊って、
 呼ばれて、びっくりしたことがある。

 12年前、兄ちゃんは保健室常連だった。
 
主に、やんちゃによる怪我で
(693) 2022/10/24(Mon) 20:32:54

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 主訴、吐き気でーす
 多分熱はないです。

[俺自身は、そこまで保健室常連でもなく、
 サボりも殆ど経験がなかったから、
 先生はとりあえず受け入れてくれる。

 何かデスクワークをして入れる先生を、
 間近でぼーっと眺めていても、
 先生は放っておいてくれた。]

 ねぇ、先生。
 
[ふと、口を開く。]
(694) 2022/10/24(Mon) 20:33:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 先生、幽霊って信じる?

[尋ねたら、ペンを走らせていた、
 先生の手が止まった。
 しばらくの間の後、先生がこちらを見る。

 本当に、そっくりだね、

 …って、何とも言えない顔で言われた。]
(695) 2022/10/24(Mon) 20:33:20

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[寝てくか、と先生に尋ねられるも、
 結局落ち着きどころを見失った俺は、
 早々に保健室を後にした。

 それから……どうしたんだったか。
 よくわからない。*]
(696) 2022/10/24(Mon) 20:34:12

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[どうにかして慎ちゃんと合流し、
 俺は早々にしゃがみ込む。]

 慎ちゃぁん、俺、胃が痛い。

[いつもより低い位置から見上げて、
 はは、と笑う。]

 慎ちゃん、結局願い事どうしたん?
 俺はね……

[手持無沙汰に、俺の話を語ろうか。
 君はやっぱり苦笑するのかな。>>136
 
 俺、君のその反応好きだよ。
 なんだか、安心するんだ。]
(697) 2022/10/24(Mon) 20:34:37

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

  [そして—————


        『時』が来る————、>>416
(698) 2022/10/24(Mon) 20:34:47

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君は知らない、25%の意味

 知るわけがない、語っていないのだから

 俺の『運』とかそういうヤツは、

 『25%』の上に成り立っているもの

 ……つまりね、

 増えても減ってもいけないんだ

 まぁ、裏を返せば

 そうそう増えたり減ったりするもんでもないので

 君の気持ちだけは、喜んで受け取るよ

 
ところで昆布って定番じゃないの?うっそーん。
(699) 2022/10/24(Mon) 20:35:07

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[降り注ぐ光に、手を伸ばした。
 君のくれた『幸運』は、当たり前だけど、
 君の姿をしていたよ。

 それから、君の返してくれた答えも。

 『ありがとう、また明日』

 ぐわっと胸の内から膨れた何かが、
 そのまま熱いしずくになって、眦からあふれ出す。]

 慎ちゃぁん、
 そーまたち、帰ってくるってぇ、

[低い位置から傍らの慎ちゃんを、
 泣きべそかいたまんま見上げて、
 その袖を引いた。

 声をあげて泣くことはもうないけれど、
 この涙を飛べる術を、俺はまだ知らないんだ。*]
(700) 2022/10/24(Mon) 20:35:23

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 夜 ──

 ただいま、兄ちゃん。

[帰宅して俺は、仏壇に手を合わせる。
 深夜に帰宅しても、両親は何も言わない。

 俺が帰ったのを確認したら、就寝する。

 交わす言葉は最小限。
 ただいま。おかえり。
 それだけ。]
(701) 2022/10/24(Mon) 20:35:36

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[誰に話すことでもない、秘密がある。
 
 両親は俺に対して、寛容なんじゃない。
 興味がないってコト。

 別に、問題はない。
 ただ……例えば、もうしばらく、
 母さんから名前呼ばれてないなぁ、とか、
 そんなこと。

 最後に聞いたのは、中学生の時。

 間違えて、大空
そら
って呼ばれて俺、
 一瞬ポカンとしてしまった。
 俺が反応するより先に、
 ショックを受けた顔したのは、母さん。

 反射的に、そんなに似てる?って、笑ったら。

 母さんが泣いた。
 父さんは俺を責める顔したけどさ。

 じゃあ俺、どうしたらよかった?って。

 聞く相手なんか、どこにもいない。]
(702) 2022/10/24(Mon) 20:35:51

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 やっぱりさ。
 幽霊に、叶えられる願いなんて、
 ないよね。

誰もいない・・・・・仏間で、俺はポツリ。
 最初の結論に辿り着く。>>0:64

 結局俺は、『願い事』を口にしなかった。
 理由は簡単。

 本当の願いは、俺自身わからなかったから。

 中途半端な願いを口にするくらいなら……

 選んだのは、俺自身。]
(703) 2022/10/24(Mon) 20:36:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 兄ちゃん。

[仏壇の中の四角いフレームの縁を、指先で撫でる。

 遺影の中の君は、

 俺とおんなじ顔で笑っている・・・・・・・・・・・・・。]

 三日間はさ。短いよ。
 短かったよ。何にもできないくらい。

[俺は、きっと彼らなら、
 俺が何もしなくても、正しい未来を選べたこと、
 知っていた。
 俺の手助けなんか、きっといらなかった。

 
違う。
 選んだ道が何であれ、それが正解だった。
 他人が口挟むことじゃない。
(704) 2022/10/24(Mon) 20:36:25

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[自分の幸せが見つからないなら、

 せめて大切な人には幸せであって欲しい。

 そこに、自分が存在していなくても……


 それってそんなに、おかしなことだろうか?]
(705) 2022/10/24(Mon) 20:36:41

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 数日後、病院 ──

[人伝に、噂を聞いて。
 行くのが少し遅くなってしまったのは、
 なんとなく、
 他のお見舞いと、鉢合わせないように。>>679

 や。
 迎えにきたよ。なんてね。

[俺は、いつもの
遺影と同じ
顔して笑う。
 笑いながら、君に飴を差し出した。

 もう退院するって君に、
 大仰なお見舞い持ってきても、仕方ない。

 渡すなら、日常への片道切符を。]
(706) 2022/10/24(Mon) 20:36:55

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[君は記憶喪失。
 それも、『あの』三日間だけ。

 それはつまり……
 君は誰かの願いか、その代償に、
 記憶を手放した、と考えるのが容易い。

 ……存在ごと消えるよりは、随分平和だ。

 君の語る顛末と照らし合わせれば、
 ますますその事実は浮き彫りになる。>>681

 ま……大変なやつも、いたかな。

[君が他人事みたいに言う、
 いや、今の君にとっては他人事なのだから、
 それが当たり前とばかりに、
 俺もさらっと返した。

 三日間。
 長かった?と、君が問う。>>682
(707) 2022/10/24(Mon) 20:37:09

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

『三日間、かぁ、』

『長くて短い三日間になりそうだね』>>1:177

『あたしにとっては、短いよ』>>1:218

『叶えて欲しいじゃん?』

『せっかくのチャンスなんだから』>>1:220


[……あぁ。
 あの日の未國は、消えたのだなと。

 唐突に、思った。]
(708) 2022/10/24(Mon) 20:37:21

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 
   三國が言った通り、

          短かったよ。

 
(709) 2022/10/24(Mon) 20:37:47

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[何かを決めるには、あまりにも。

 何かを変えるにも、あまりにも。

 短くて、短い三日間だった。

 必死に足掻いた三日間。
 きっと、君もそうだった。

 君は俺に、魂を投げ出すなと言ったね。
 投げ出さなかったよ。
 投げ出すつもりもなかったけど。

 俺も、言えばよかったかな。
 君を一つも投げ出すなって?

 無理だよ、エスパーじゃないもん。
 予測なんかできるわけないだろ。

 君の手放したあの三日間の、ほんの数分を、
 俺はなんだかひどく惜しく感じて。


 いつもの笑みを、ほんの少しだけ歪めたんだ。**]
(710) 2022/10/24(Mon) 20:38:19

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 4d朝 ――

[いつも通りの朝。
 いつも通り、仏壇に手を合わせる。

 両手の親指で、口角を揉む。

 “正しい”
お手本通りの
角度を描いた唇を、
 己の指でつっと撫で。よし。]

 行ってきます!

[いつも通り、家を出た。]
(819) 2022/10/24(Mon) 23:08:39

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[朝早くの学校は、人気もまばら。
 運動部も朝練を始める前の時間だ。

 俺は、独り屋上で、大空
そら
の下、
 深呼吸をした。

 程なくして、壮真は、それからきっと、健人も、
 やって来るだろう。

 やって来たら俺は————


  おかえり!!!


 って、二人を迎えるんだ。

 ダブルラリアットで。
* ]
(820) 2022/10/24(Mon) 23:08:47

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

―― 昼休み ――

 いいよ!

[昼に誘う慎ちゃんの下心(あったかどうか)は
 もちろん知らないが、
 誘われて断るような大地君ではない。

 俺の弁当は、コンビニ飯。
 おにぎりとか、パンとか。

 そういえば、この4人で集まってたことなかったね、
 なんて、
 今更ながらに笑うんだ。*]
(884) 2022/10/24(Mon) 23:52:25

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[“あの”三日間を超えて

 ほんの少しだけ変わった何か。

 でもそれって、

 別段事件って言うほどのものじゃない。

 大事なものは、何一つ変わっちゃいないんだ。

 良くも……悪くも。]
(886) 2022/10/24(Mon) 23:52:34

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地


[変化をつかみ取れたのは、

 勇気をもって一歩を踏み出せた人たちだけ。

 その一歩をもってしても、

 本当に欲しいものが掴みとれたかどうかは、

 運次第……だったんじゃないかな。]
(887) 2022/10/24(Mon) 23:52:42

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 でも、まぁ。
 いいんじゃない?
 願い事なんかに、頼らなくってもさ。

 幽霊に叶えてもらえるような願いがあって、
 幽霊に出会えたならラッキーだけど。

 願い事をして、叶わないことだって、
 あって当たり前なんだよ。
 そもそも、叶う方が、おかしいんだから。

[そう言って笑った相手は————]
(888) 2022/10/24(Mon) 23:52:50

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 願い事を前にして、一生懸命悩んでさ。
 その結果として、今がある。
 結論が出たかどうかも、
 それが正しかったかどうかも。
 どんな結果になったかさえ、
 多分どうでも良くってさ。

 でも……
 ……悩んだことに、意味があったんだよ。
 きっと。

[叶わぬ願いに絶望したくなくて、
 願いをかけることをしなかった俺。

 君は少なくとも、俺とは違ったはずだ。
 君は、どんな顔をしたろうね?]
(889) 2022/10/24(Mon) 23:52:59

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 あーあー!
 5兆円、降ってこないかなー!!

[俺はそう、本気でもない願いを、
 大空
そら
へ向けて叫んだ。**]
(890) 2022/10/24(Mon) 23:53:11