［手を伸ばす］

［握った手はグローブには覆われている。
　その微かな弾力と、そこに籠もる体機体と黒羊の力。
　ユキの手の温度>>a129>>1:211は、体に伝わったろう。
　そも、この体に熱感知能力が無かったり低くても、黒羊にはその熱は伝わる。
　そういうものだ］

［す、と立ち上がろうとした*］

［正確には、>>1:*6言付けという形で伝えられたことは無い。
　心無き主人虚無は振る舞いによって示し、黒羊達は従うのみ。
　テトラが推測するよう>>103暴れること呑むことが添う事でもあったのだろう］

［浅い海底が、陽に透けるように。
　テトラ>>107の、焦茶の双瞳の底が透けるよう金色に輝いている］

［見つめる先。
　こがね重なるように見えるは、熔けるような赤>>-813>>2:.1。
　潰え消えゆ前ののよう］

［ぷい、と横を向いた］

［縋り付き受け止められたのならば、その腕ままに力を振るおうとも、腕に密着したままで力任せにテトラの体が動くだけだろう］

［怖がってなどないという言葉は発すれば、逆手に取られるとまでは思っていなかったが、直感的にだろう沈黙をしている］

［それを当たり前として聞いてきたから。
　消えゆく後の無のみを知っていたから。
　テトラ語る言葉の意味を理解出来ずに］

［腕を軽くあげる。
　縋り付いたままなら、少し体が浮くか距離が近くなるだろう*］

［じ、と見つめる。
　それはランダを見つめていた時>>1:196>>2:a6とは違う見つめ方だ］

［それは、そのような存在で。
　ある意味では無垢だからかもしれないが。
　何か流れて、冷たさを詰め込まれるような心地は、知らない］

［身動ぎせずそのままに。
　揺れる事も無い］

［黙り込んでいる。
　まだ、テトラが何かを話すのならば、それは静かに降り積もるかもしれない*］

［ふい、と黙っている］

［ユキの考え関わるなと言わないことに、俯瞰的な回答を言うなれば、それはこれまで関わるなと断る必要が無かったからだろう。
　相手を消えさせれば良いだけの話で、言葉による断りのコミュニケーションを必要とはしない］

［ユキから少しだけ籠められた手の力は、やろうと思えば振りほどくのは容易いもの］

［形容が出来ないものだ。
　緩んだ手の力に、今度こそ、すっと立ち上がり──テトラの声が響いた>>5:+9>>102］

［...は目を瞑った］

［そうして、静かに開く］

［纏う圧は内に留まり緩まるも］

［髪に奥まる片目はぞっとする程昏い光を湛えている］

［その光は昏くとも語る言葉に澱は無い］

［胸ぐらを掴む手>>150は、下ろした時には既に力は籠もっていなかった為、直ぐに半歩距離を取る事は容易だったろう。
　ふい、と横を向いた］

［本来の体が備えたこがね色は、昏く昏く］

［後悔はしない。
　そういうだからだ］

［……当機体と代わりますか？］

［頬を膨らませた*］

［それでも白玉ポンデケージョを食べれて満足*］

［1dに用意しておいた原稿がまさかここで使われる事になるなんて……］

［半歩の距離。
　首を傾げるような角度でテトラを見やる。
　それはどこぞの銀河管理人の様な角度だ］

［そうして、テトラに一歩踏み込む］

［突きつける指はトスと突くものだが、相手を攻撃するものではない*］

［黒羊：そろそろ当機体の話を聞いてはどうですか？
　因みにうねるランダをどうにかしようとしても、きっとまた生えて来ると思いますよ……？
　千切っては投げ、千切っては投げ、は出来るでしょうけれども］

［ええ？当機体そのようなものは。
　デリンジャーの使用方法のデータ等はありましたけれども］

［黒羊：それは格納兵器では無い気がします］

［黒羊：ウォッカグラスホッパーお酒に群がるランダ達……平和的解決ですね］

［何か帰っちゃいましたね……。
　お酒は飲めて満足したのでしょうか……］

［突きつけたのは胸だ>>a375、がまあいい］

［それだけをテトラに言うと一歩下がった。
　目を閉じる。
　そうなれば、ユキが目で追っていたフルーツオレ>>141も、無論、見えなくなるが*］

［目を開く。
　ぞっとする昏い光を湛える目が向けられた。
　目の色であるこがね色は柔らかくは無い］

［押し付けられたように鼻先に持って来られたのは、フルーツオレ>>0:296］

［甘い匂いに誘われたのか。
　それとも］

［黄みの橙色をした液体は、甘い甘い匂いがする。
　所謂『美味しそう』な香りだ。
　恐る恐るでは無いが、緩慢に口づける］

［「君のことを、教えて？」そんな風に問われた事も無い。
　かつて向けられる響きは、破壊に崩壊に悲鳴ばかり。
　緩く瞬き、目の前のいずれ消えゆく生き物ユキを見た*］

［一口飲めば甘い味。
　やがて、緩く傾けていたものをぐっぐっと］

［花火には然程思い入れが無いのか口にはせず>>3:+411］

（たこや……え？
　当機体が食べてましたよね……？）

［もう暫しはフルーツオレを飲んでいるようだ
　ゆるりと過去を思い出す*］

［行儀などに頓着はしていないのか、フルーツオレのペットボトルの口元のしずくをぺろっと舌で舐めた］

［黒羊は本来機体の名前を覚えている］

［口元を触った。
　フルーツオレの効果を食べようと試みた］

［黒羊は話題を転調］

［もう一度フルーツオレの口元を舐めて、空のペットボトルをゴミ箱にシュート*］

［花びらの様に外側に乗せられたくし切りの桃のコンポート。
　その下のカスタードやアーモンドクリームといったクリーム系に外側のざっくりとした食感のタルト生地。
　ざくざくと口にして咀嚼する。
　この体は上手く喋れたり飲み込むのが、普段の体と機構が違い苦手なようだったが>>1:22、黒羊が動かす際に問題は無い。
　それに体への多少の負担など関係無く動かすものだ］

［黒羊：一応褒め言葉です……？］

［黒羊：この時間では無理ですから、>>4:+189冷やししるこ/ぜんざいは食べるだけにしましょうか。黒羊もあんこ食べたいですよね？］

［ヒトデのクッキーが乗った抹茶白玉パフェを手に取る。
　冷やししるこ/ぜんざいまで食べたかはここでは語られず］

［ちらりと>>3:+437>>4:+37を見やる。
　ぐいっと体を伸ばし、身を震わせる。
　ミールMirを一刀両断する］

［ごろりと横になった。
　大型の獣が横たわるような動きだ*］

［>>0:281>>0:282何時かの名の一部を］

［ふと浮かんだのは星羊のこと。
　かつての光など、覚えてはいない］

［目を閉じた*］

［アステリズム星群。
　それは『複数の恒星を連ねて象った天文集合体およびその口語定義』
　それは即ち、黒羊達であってもおかしくは無い、名無しでもありそうな名前愛称だったが］

［ごろりと横たわった>>236その姿。
　そこに尻尾のようなものがぱたんと動くような幻視をユキはしただろう*］

［のそりと両手を使い起き上がる。
　そのままユキの元に近づいて来ると、間近で見下ろして。
　ぐい、と頭を押し付けた］

［そのまま真顔で離れると、そのまま、また寝転がりに戻ろうとしただろう*］

［そんな声が聞こえたろう。
　「アステル」と呼ぶ度に反応はそうだが、アスティなら聞き流すくらいだろう**］

［感謝の言葉は無い。
　それでも、幸多かれという言葉は積もるだろう］

>>249
［黒羊：テトラと話をさせて下さい］

［テトラ：ええと。
　中の人の思考ループですから。
　あの寿限無の名前は、あの思い出の記録記憶です。
　ですから、付け加えるのは少し悩みますので……その名前は、テトラからのこの村での思い出として受け止めさせて頂く形でも構いませんか？］

［テトラ：
　黒羊とは、どうなるかはこの先の未来次第ですが］

［テトラ：祈り願いをありがとうございます］

［それとどうかこれを>>-1160。
　貴方にも、アニスの白い花を。
　叢魔と友愛とうみ海/宙を泳ぐものとしての貴方に、お渡ししたいと思います**］

［Zzz...Zzz...］

……、