人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 龍之介

 


   
────っ、!!!?




[部屋の灯りに照らされた
 赤く腫れぼったい目元に息が止まる。>>3:14


   (誰が、何が、
     ミクマリ様にこんなお顔を…!)


 森で獣と対峙した時と同じかそれ以上に
 総毛立たせているうちに
 座らされ、籠が取り払われて、
 胸を掻き毟られるような叫びが鼓膜を叩く。>>3:16
 
(3) 2021/06/29(Tue) 11:00:34

【人】 龍之介

 

[ぎゅっと腕が回り、>>3:16
 俺のことを捕まえてくれて、それで、

 それで漸く────



   (あぁ、こんなにも、
         心配してくださって…)

 

 頑なな脳にも理解が及んだ。]
 
 
(4) 2021/06/29(Tue) 11:00:47

【人】 龍之介

 
[あたたかな波に
 とぷんと
 飲み込まれたみたいな心地良さに包まれながら>>3:16
 吐露してくださる御心を聞く。>>3:17

 逝くなと必死に
 引き止めてくださるから
 要らぬと追い返されてしまう未来が霧散して

 心を傷めさせてしまっているというのに
 どうしようもない嬉しさが
 込み上げてきてしまう。

 こんなに泣かせてしまっているというのに
 喜んでしまう自分への憤りと
 申し訳なさもが綯い交ぜになって、
 胸中を吹き荒れた。]
 
(5) 2021/06/29(Tue) 11:01:07

【人】 龍之介

 

[どうしたら、伝わるだろう。
 どうしたら、伝えられるだろう。


 平気なのだと、
 命に別状は無いのだと。

 それから、それから、それから────…、]
 
 
(6) 2021/06/29(Tue) 11:01:26

【人】 龍之介

 
[痛みの引いている片腕を持ち上げて
 優しい恵みの雨を
 降らせてくれる頬に触れながら>>3:17

 吐息だけでも伝われ、と
 音にならないことを承知で懸命に呼気を送り
 唇を動かしてみれば、]



   
だ… ぃ じょ、 ぶ




[掠れ声が微かに響いて、目を見開く。]
 
(7) 2021/06/29(Tue) 11:01:42

【人】 龍之介

  
[驚きながらも
 もう一度試してみれば、
 今度は、もう少しはっきりと音になった。]



   
… だいじょうぶ、ですよ


   
     だから、 泣かないで…




[自分が知っている昔の声よりも
 低く、胸に喉に響く。]
  
(8) 2021/06/29(Tue) 11:01:56

【人】 龍之介

 
[もし、
 腕の力が緩んでいるようなら振り向いて
 お顔を見つめながら、
 強く抱えてくださったままなら、そのままに。

 久しぶりだから
 ぎこちなさはあるけれど
 伝えられる喜びを噛みしめるように
 ゆっくりと語りかけていく。]



   みくまり様 は、 少しも わるくないです

   むしろ…  これの、おかげで たすかったんですよ

   目に 一突き してやりました



[お借りした懐刀を
 袂から大切そうに取り出して差し出すと
 ありがとうございます、と柔らかく笑んでお返しして。]
 
(9) 2021/06/29(Tue) 11:03:33

【人】 龍之介

 
[そうして更に、付け加える。]




   それに、 みくまり様が
   なおしてくださったんですよね?

   足も 腕も もう、まったく痛くなくなり… 



               ‥‥ぇ、っ ?



[傷口を確認しようと
 破れた袖を覗き込んだところで目を瞠る。]
 
(10) 2021/06/29(Tue) 11:03:56

【人】 龍之介

 


   俺の、なまえも 龍之介、って いうんです


            でも‥‥  どうして?



[今しがた、ミクマリ様も
 まだご存じないと仰っておられたのに>>3:17
 浮かび上がっているのが、とてもとても不思議で。]
 
(11) 2021/06/29(Tue) 11:05:24
[
『これでワシらはずっと一緒じゃぁ』

そう、呟いたあんたの声が、
まぁるくて、
やわこくて、
ふんわりしてて、


なんだ、なんだろう、
なんだが、とても、

 ………―――――
嗚呼、
]

[抱きついた腕に僅か力を込めて、
首を伸ばすようにして、
天狗さまの口の端っこに口付けた

ただ、慈しむだけの、口付けを]

 ぁ、

[されるまま、身を預け
天狗さまが胎から出ていくときに、ほんのわずか、淡い声を漏らすも、くったりと、身を預け
抱かれ、ゆらゆらと揺れるのが心地よくて、とろとろと微睡む
まだ“変わった”ばかりの身体は馴染み切ってはおらず、きっと時を重ねれば、体力も追いついてくるのだろうが、
今は優しい夢を見る

誰にも侵されない、俺だけの居場所を手に入れた……
]

[口の端に触れるだけの唇に言いようのないほど満たされる
嬉しい、嬉しいとそればかりを思う

天狗はまだ
「しあわせ」
というものを知らないから]

 好きにせぇ、お前ならできるはずじゃ

[と**]

 ありがとぉ、

[茅が笑う。

天狗さまが、好きにしろと言うから。

天狗さまの腕から降りた子天狗の、
高下駄の歯が触れた大地に、
波紋が広がった。]

 
      あは。

            こわぁい。
 

[力を与え深くで繋がった天狗にはわかる
茅の足元から広がる妖力の波紋は静かに村中に広がっていく]

 ほぉ

[この村を好いていた茅らしい方法と、関心の声を上げる
自ら手を下すのではなく、それは]

 こわいのぉ

 こんなもん抱えて、よくまあ今まで平然としていたもんよ
 それを解き放ってやったんじゃ、茅はようやった

[躊躇いも憂慮もない笑顔で寄り添う子天狗を、褒めるかのように頭を撫でる]

[かつてヒトであった青年は、何も知らなかった
村のヒト達からどう思われていたか、真実にはまるで気づいていなかった

村のため、皆のため、と言われれば諾々と従い
嫌と言わずとも恩着せがましく今までの世話を口にされた

青年には何もわかっていなかった
醜い人々の胸の内、ヒトならざる力の一片を得て初めて
一度たりとて、青年を大事になど思っていなかったことを知る
知ってしまった

ああ醜い、ヒトというものはこんなにも醜い
そして愚かだ、ヒトであった自分を含め──


だから
それならば
いっそ────、]

 
 ――……こんな村、滅びてしまえ
 

 
――……こんな村、滅びてしまえ

【人】 龍之介

 
[不思議そうにしていれば
 お咎めを受けた。
 どうやら周知のことだったらしい。>>68

 村の覡たちが
 うっかり伝え忘れていたのか、
 今、教えていただいたばかりの事実を]



   こころを、よせ……?   
っっ!!




[繰り返すように呟いた瞬間、
 言葉と意味が結びついて
 頬が、耳が、全身が、ぼっと熱を持つ。

 先ほどまで
 死にそうに見えるほど青褪めていたというのに
 首筋まで茜色に染め、

 これ以上ない血色の良さになっていた。]
 
(120) 2021/07/02(Fri) 23:29:57

【人】 龍之介

 
[体を火照らせながら
 連ねてくださるお声に傾注すれば、
 もうひとつ驚きの
 嬉しすぎる事実を教えられ>>68


 その上、
 貴女の形のよい唇が
 自分の名を紡いでくださる。

 一音一音を味わうように声にしてくださるその顔が、

 雨上がりに架かる七色の橋のように
 美しくて、可憐で。>>-131



    ‥‥‥‥



[声を取り戻したばかりだというのに
 言葉を失ってしまった。]
 
(121) 2021/07/02(Fri) 23:30:01

【人】 龍之介

 
[それにしても

 腕に息づくこの”龍”が
 みくまり様の、もうひとつのお姿だったなんて…、
 

 そう分かってから見つめると、   
 なんだか
愛おしさ

 込み上げてきて
    

 思わず、手のひらで
 そっと優しく撫でてしまっていた。]**
 
(122) 2021/07/02(Fri) 23:30:18
 よい眷属を、嫁を得て、茅と出会えて
 ワシは、本当に
しあわせ
じゃぁ……

[そう呟いて、愛しい子天狗へと顔を寄せる
生まれて初めて「しあわせ」を口にして**]

【人】 龍之介

 
[予想に違わず、激励と受け取った自分。>>-227



   
はい…!




[発声の勘も徐々に取り戻し
 気合も入った分だけ、力強い返事になった。]
 
(135) 2021/07/03(Sat) 9:17:16

【人】 龍之介

 
[心を寄せてくださった証でもある
 もうひとつの尊いお姿を
 慈しむように撫ぜていれば

 咳払いが聞こえて、



   (そうだ、今は何よりも
    目の前の貴女を優先しなければ…!)



 慌てて視線を戻し、見上げれば、
 気遣いのお言葉と
 閨へのお誘いが降ってきて、>>126

 
どくん、ッ


 鼓動が驚くほど大きく飛び跳ねる。]
 
(136) 2021/07/03(Sat) 9:17:28

【人】 龍之介

  
[閨房術は、
 指南書などで学んで
 頭に叩き込んでは来たけれど

 家事とは異なり
 実践を積んできた訳ではないから
 自信はないに等しい。

 上手く、出来るかは分からないけれど



 …というか、それよりも何よりも



   (貴女に触れられる…なんて
    考えただけで、心臓が破裂してしまいそうだ…)



 唐突に、キツく抱きしめられた時の
 柔らかな感触も蘇ってきて
 体中の血が沸騰してしまったみたいに、ぐらぐらする。]
 
(137) 2021/07/03(Sat) 9:18:01

【人】 龍之介

 
[湯で蛸みたいに
 かっか、ぽっぽしながら
 艷やかな髪のたなびく後ろ姿を見送って、

 七◯秒ほど。



 ものすごい勢いで
 身綺麗にし
 潰れた実を選り分け甘く煮詰めながら
 部屋を片付け、拭き上げて、
 更にもう一度、かいた汗を流しつつ
 念入りに体も磨き上げて、

 ミクマリ様の寝所へと向かう姿があった。]**
 
(138) 2021/07/03(Sat) 9:18:18