54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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『真里花はしっかりしてるからお母さん助かるわ』
『真里花ちゃん、何でも一人でできちゃうんだね』
『おかあさん!まりお姉ちゃんがやさしくしてくれない!』
『おとうさん!まりお姉ちゃんが柚理と遊んでくれない!』
『あらあら"お姉ちゃん"なんだから』
「……うん、でもこれはだめ。他のであそぼ」
[ 妹の、見えるところに置いていたわたしがわるい。
――いつでも見える場所に、置いておきたかったのに
妹が興味を示すようなものなのだから
隠して置かなかった、私が悪い?
――兄がプレゼントしてくれたもので遊べるのは、
妹が寝静まった後の話。
いつも、遊べなくても。
いつも、眺められなくても。
汚されたり、壊されたりするよりはずっとまし。
妹は、姉の持っているものを自分も持ちたがり、
姉のやっていることはなんでもやりたいと言う
かわいいいもうとで。
姉は、そんな妹のわがままにすべて「いいよ」で
答えなければいけない、
てのかからないあね なのだから――。 ]
| ― 帰る前に ―
[温泉から上がり食事をとって、二人きりの時間を惜しむように一緒に過ごした後、旅行の記念品としてトンボ玉作り体験に参加。 楽しみは後にしておこうか。と杏音にいってお互いの品は見せないようにしていた。 そしてお披露目となる。]
どっちからにする?なんて勿体ぶるものでもないか。
[出来栄えという意味では、そんな綺麗に作り上げられるものではない。少しだけ不格好で、講師の人の助力の賜物も当然あったが、どういう造りにするかは考えた杏音への贈り物] (126) 2021/01/11(Mon) 23:02:14 |
| [空色に灰色がかかった雪色のグラデーションと透明と赤のグラデーションのトンボ玉がパールのようにして交互に連なっているトンボ玉のバレッタ。 結婚式 >>0:169はこうしたいといっていたのを覚えていたから、ついそんな願いを添えられるような色を染めて] 結婚式にも使えるようにって思ってな。といっても普段も身に着けていてほしいから悩んだんだけども、まぁ……なんていうか、ちゃんと伝わるように…。 [実際に式で使わなくてもいいのだ、普段から使ってくれたら嬉しいのも本当であるが、少しだけ続きは照れ臭そうにしつつ] 今は恋人だが、将来は花嫁さんになってください。ってな。 [貴女と結婚する未来を思っていますよ。という贈り物を旅行の記念に贈るのであった*] (127) 2021/01/11(Mon) 23:02:39 |
こわいゆめみたの
いっしょにねて
[ そうじゃなくたって、潜り込むくせに。
わたしはいいわけをしては、
兄の布団に転がり込んでた。 ]
おばけがきたら
こわいから
[ ただただ、一緒に寝たいと
そう口にすることも時々はあったかな。 ]
| ── 旅の記念に ── [正直に言うと恥ずかしさもあった。でも不誠実はしないといってお付き合いをして、そして今日までに至る。 だらだらと結論を先延ばしにしたい性質でもないし、切欠が目の前に転がってくれていたのだ。というそんな記念。] 実際バレッタを贈ることだけは最初の時から決めていた。 普段から髪留めとしても使えるし、ウェディングドレスがいい >>2:-56といったように花嫁さんにも着けられるし、そうして色は旅行中に決まったこと] 期待に添えれたみたいでよかった。 [からかうようにいったのは、両手で顔を覆って自分を保とうとする杏音を平常に戻すために…というのもあったが恥ずかしくもあったのは否定できない。 仮に泣いてくれても、困りはしないが人目を前にぎゅっと大胆に抱きしめたりすることにはなっただろう。 ただ、微笑んで返事をくれる杏音には自分も緊張が解けたように自然と笑みが浮かんだ。] (152) 2021/01/12(Tue) 0:51:55 |
| [そうした記念品交換。今度は杏音の番、差し出されたのを受け取って眺める。 組紐に通された、空色に雪の結晶を閉じ込められたこの旅行の思い出にぴったりの品。 日常的な時間も一緒にいられたら特別といってくれている杏音 >>0:-4の心遣いがたっぷりあるように思えて] もちろん使わせてもらうぞ。 鍵にでもするかな…合鍵作って杏音に渡したらどっちがどっちの鍵もってるかわかりやすいしな。 [また部屋に来る。といってくれた杏音に渡すものとして、受け取ってくれるかな。なんて暗に匂わせるようなことを口にしながら、彼女の想いを遠慮なく、その場で鍵に紐を通し、旅行の思い出を家へと持ち帰るようにして] 今は…着けれないか? [流石に髪を整える必要もあるだろうから無理にはいわないが、バレッタを着けてくれる姿も見たくて、そんな風に強請ったがつけてもらえたかどうか。 とはいえ、バスの時間も近い。 お世話をしてもらった旅館の人にお礼をいって、バス停まで手を繋いで歩いていく。 神様が経営するなんて微塵も知らなかった温泉旅館に訪れた一組のカップルは幸せそうに帰っていくのであった*] (153) 2021/01/12(Tue) 0:52:14 |
―とある青年のこれから―
[脱衣所の棚へと何種類も詰め込まれた入浴剤に、
うんざりと詰め込んだ犯人を見上げる。]
おまえ、これどうやって消費しやがれってんです。
[抗議の視線も何のその、
気分で使い分けなよとへらりと笑われては、
二の句は飲み込むことになった。
いくつかは妹にもおすそ分けしよう。そうしよう。
妹から送られてきた誕生日プレゼントに
すっぽり収まったまま、片足で犯人に蹴りをいれておく。
そうして自分はリビングへと引き上げた。
調子っぱずれの鼻歌が聞こえるあたり、奴の機嫌は上々だ]
[ほんの数時間の不思議な小旅行から帰ってきてからというもの、
とりあえず変わったことといえば、
まずはメッセージアプリのIDを伝えたこと、
年に数度の特別なやりとりが、日常に馴染みつつあること、
それから、]
「じーんー、これとこれどっちつかっていいやつー?」
ひだり。
「こっちね」
おれからみて左だ。
[はいはーい、とわかっているんだかわかっていないんだか、
間延びした声を返して今度はキッチンに引っ込んだ、
件のこの"友人"との関係性が、少し変わってきたこととか。]
[誕生日のメッセージはいつも日替わりギリギリに届く。
――毎年律儀に。
なぜ迎えた直後でないのかと聞けば、
それは妹ちゃんのもの、と殊勝な答えをよこしたので、
いちいち祝わなくていい、なんて無粋はやめておいた。
だから今年もメッセージを受信した直後に、
初めてコールバックした。]
『珍しいなァ、誕生日おめでと〜』
どーも。
温泉に行ってきたんですよ、この前。
『へえ、いいじゃん。どこの?』
遠いとこ。まぁそれはいいです、
んでおまえ、前土産に入浴剤よこしかけたでしょう。
『雑だな! うん、オマエがいらねーっていったやつね』
あれまだあります?
それと、こないだ言ってた果樹園に、
今度妹来た時行きますよ。食事場所は任せました。
未成年入れるところで。
[旅館に居た間に書き込んでいた脳内タスクを、
これでもか、と一度に放出して、ふうと息をつく。
戻ってきたのは、ふわふわとした笑い声だった。]
『めっちゃ一気に言うじゃんオマエさァ』
[言葉ばかりは呆れたようなふりをして、
声音には喜色が滲んでいた。
思わず唇をもごつかせて、]
……まあ、十年分ぐらいありますし。
『いーよいーよ、オレがちゃあんと準備しといてあげる』
[今度こそ閉口した。
もしやと思うが、自分が妹に声をかけているときも、
こんな声音なんだろうか。
こんな、
愛おしくてたまらない、というような、
――途端に恥ずかしいような面映いような、
なんとも言えない感情が押し寄せて、スマホが軋む]
――それだけですんで、
[いたたまれなくなって、通話を強制終了した。]
[ソファの上で、毛布にくるまって縮こまる。
思い出してはならないものを思い出した気がする。
無心で最近置物を脱しつつあるテレビのスイッチを入れて、
クリスマス特集!の音声で問答無用でチャンネルを変えた。
――世間はクリスマスだ。
きっと、妹のところにも、"プレゼント"が届いたころだろう。]
「楽しみだなァ妹ちゃんに会うの」
おまえに会わせるために呼んだわけじゃねぇですけど。
「えー会わせてくれるんじゃねぇの?」
…………くれぐれも言動には気をつけるように。
[ココアを入れたマグを持って、隣に腰を下ろした顔を盗み見る。
終始ご機嫌らしい横顔は、視線に気づくとうん?と首を傾ぐ。
自分の分で両手を温めながら、ふいと視線を外した。
――あの電話以来、万事が万事この調子で、まるでぬるま湯だ]
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