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【人】 孤児 ヘイダルあーもー! ガラじゃねーのになこういうの! 世の中勝つか負けるか白か黒かくらいに思ってた方が楽なんだよ色々と! 俺はずっとそうやって、折り合いつけて生きてきたってのに! この!ちんちくりん!! わけのわからない悪態つきで、魔神の前、俺はわしゃわしゃと己の髪をかき混ぜる。 「だから。だから、全力で奪いに来い」 俺も、負けねー。* (4) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 6:38:01 |
【人】 孤児 ヘイダル■アールアレフと (感情書換無) 「えー…………それいつか、逆に死にたくならない?」 アールアレフの願いを知ったのは、昨日、彼女に呼ばれた豪華な自邸での事。己の願いを伝えた直後に、彼女の口から聞かされた。 「えー……」は、それを聞いた反応、第一声。 (5) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 7:43:16 |
【人】 孤児 ヘイダルだってさあ。 しんどくない?"永遠"だなんて。 それは想像もつかないほどの遥か遥か先、蜃気楼のようなもの。 「俺は、早く大人になりたくてしょーがないのにさ」 ぼやいたところで、俺にこいつの感覚が理解できないように、俺の感覚はこいつには既に遠く過ぎ去ったものなんだろう。 仮に俺がすっげイケメンになるとして、いや、仮じゃなく確定なんだけどさ。 でも20歳の俺より25歳の俺の方がきっと"いい感じ"になってると思うし、30歳、40歳になるのが嫌だとか怖いとかも思わない。 何歳で死ぬかなんて知らねーけど、死ぬ時に悔いが残ってなきゃそれでいい。 だから俺には、こいつの望みがまったくもって理解できないのだった。 (6) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 7:44:04 |
【人】 孤児 ヘイダル"勝負"は明日なんだって。今日は何をしてもしなくても良いらしい。 だから俺は、もやもやあれこれ考えながらアールアレフの家に押しかけた。 理解できないからくだらない望みだなどと一蹴するつもりはない。 今だって十二分に美しく、生きていくのにひとかけらの苦労もせずにいられてる風なこいつが。 化粧品とか、美容術とか、知らないけど金がかかるものが山とあるんだろ? そんなのも使い放題やり放題だろう、こいつが。 それでもなお、"永遠の若さと美しさ"が欲しいんだ?? 今日は昨日よりも尊大に、ソファでぐてんと胸を張り。思い至った結論をぽそりと告げる。 「あんたの望み、さあ。"大事な人"が今いなくて、この先作る気もない望みだよね」 だってそうだろ? 時の流れの中、ひとりぼっちで留まろうとしている。 「この先、どんなに素敵な人と出会ってもさ、それじゃあんた、ずっと見送り続けるだけだ。……それって、虚しくない?」 (7) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 7:44:59 |
【人】 孤児 ヘイダル言いながら気付く。 踏み込みすぎ?穿ちすぎ?それでも口は止まらない。歯に衣着せるなんて、俺にそんな技術は無い。 「────あんた、何に絶望してんの?なんでそんなに、"生きること"に希望が無いの?」 「俺は、さ。"今"を楽しんで生きてるあんたの方が、綺麗だし格好いいと思う」 なあ、アールアレフ。 あんたの格好いい生き様、俺に見せてよ。 んでおんなじだけ年を取ってさ。 イケメンに成長してく俺を見ててよ。 その方がきっと楽しい。 「だから俺は、あんたの願いを叩きつぶすよ」 絶対、負けねー。* (8) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 7:46:08 |
【見】 物語を記録したい イオリおはよう! ヘイダル君は朝が早いね。 ボクはまだ眠いや……。 さて、今日も記録を開始するよ! [にっこりと笑って、一礼した] (@0) TSO 2019/06/15(Sat) 7:51:12 |
ヘイダルは、そういやもちもち、ベッドに引きずり込んだら俺の下でぺたんこになってたわ。 (a1) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 10:10:10 |
ヘイダルは、ぺたんこになってたもちもちを成形しなおしている。 (a2) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 10:11:58 |
【人】 魔神 ハーレフ■アールアレフへ(支配欲→友情) >>0 言おうと思ったとっておきの提案は、さらっと却下された。 ほんとうアールアレフってずるいなぁ。 そして…そういうとこがきっと、私は羨ましいなぁ。 「そっか!」 ざーんねん、なんて茶化して言いながら、茶器をテーブルに戻す。 何でか手が震えて落としちゃいそうだったから。 ああ、今すぐ膝を抱えて丸くなりたい。 窮屈で嫌なはずなのに、あの体勢が一番落ち着くの。 花はどんなに美しく咲いていても、見られなきゃ意味が無いんだって。 いつまでも美しく咲いて居たいんだって。 アールアレフの眩い様な願いを聞いていると、私はなんにも言えなくなる。 言葉が喉につっかえる。 それは………たぶん、すごく、怖いから。 (9) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:19:27 |
【人】 魔神 ハーレフ「アールアレフってランプの魔神の理想的なご主人様だね!」 あなたって、私に私の身の程を思い知らせる人だね。 笑顔の練習、やっぱりしておいて良かった。 にっこり笑って、思ったままに言う。 欲は尽きないし皆欲しがる。 持っているからこそもっと欲しくなる。その通りだと思う。 ランプの魔神を手にするのは一様に欲深い権力者とかお金持ち。 時に砂漠に埋もれ、時に遺跡に隠れ。世界のどこにあるかもわからないランプを探し出すなんて普通の人だったらやりはしない。大変だもん。 私だって…もし、“自由”になったとして。 今度はきっとアールアレフみたいに“女である不自由”に悩むんだ。 欲に終わりはない。愚かなランプの魔神でも良く知っている。 ………怖い事ばっかり。 外の世界は楽しいと思ったけど、同じくらい怖い。 ────でも。 「………あのね!」 私はぱっと立ち上がって、美しいけど閉め切られて薄暗い部屋の窓を開け放つ。 沈みかけの太陽が地平線を赤く染めて、その反対側からは夜が忍び寄っていた。 昼間の熱気は薄らいでいて、ひんやりした夜風が頬を撫でふわりと薄い紗と戯れて去って行く。 (10) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:21:31 |
【人】 魔神 ハーレフ「私の名前…ハーレフってね。光輪って意味なんだよ!」 窓の桟に腰掛けて、ぷらりぷらりと足を揺らす。 誰がつけてくれた名前なんだろう。 多くを持たない私が持っている、確かなもの。 でも私は、ランプの内壁を照らすだけで終わりたくなんかない。 弱虫だけど。きっと何にも分かってないけど。 でもね、こんなにも風が気持ち良いのは知ってるんだよ。 「アールアレフ。私ね、自由になれたらね。 あなたと友達になりたい」 あなたには“私”を“ランプの魔神”に押し留める要素がいっぱい。 私って喋るランプ以上の何者でもないのかな、とか。 魔神風情がおこがましくも自分自身の為に動いて良いのかな、とか。 そもそも私は外の世界に存在して居て良い存在なのかな、とか。 願いを持つご主人様の願いを叶えないなんて、あって良いのかな、とか。 色々思わされるよ。話していて胸が痛いよ。 (11) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:22:54 |
【人】 魔神 ハーレフでも…でもね! 私は、恐怖すらも友にして生きていたい。 だって、綺麗じゃないからこそ綺麗な世界を、知っているから。 ランプの中の世界は安全で平和だけど…そこにアールアレフは居ないから。 怖くて、鋭くて、でも本当に美しい人。 私にとって外の世界の象徴みたいな人。 今はまだ怖いけど、震えてしまうけど。 それでもいつか絶対に、大変だけど楽しいよって笑えるようになるから。 「新しい生での最初のお友達は、あなたが良いな」* (12) ときいろ 2019/06/15(Sat) 10:23:55 |
ヘイダルは、とりあえずもちもちをちぎってみようと試みている。「ちぎれねーなー……」 (a3) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 10:37:19 |
ぽきゃは、ああっやーめーてーくださいませぇええええ[びたんびたん] (a4) rein-joir 2019/06/15(Sat) 10:38:28 |
【人】 魔神 ハーレフ「居なかった、ねー」 膝小僧に頬を預けて、私はふにゃりと笑う。 っていうか居たら私は此処に居ないのである! 今なんかちょっと格好良い事考えた気がするな私! こっそり自画自賛する私だけど、ヘイダルが投げたサイコロがこんこん、っと床を跳ねる音にびっくりして顔を上げた。 面はすべて6だった。ヘイダルの細工ってすごい。 ────そして。 長いけど窮屈ではない沈黙の後、ヘイダルは呟いた。 私の願いも叶うと良いなって、思ってくれるんだって。 ………優しいね、ヘイダルは。 あなたに想われたあの銀獅子くんは、幸せ者だね。 「ありがと」 短く、そう囁く。 その後続けられた言葉には勢い良すぎてついていけなかったけど。 ヘイダルが私の事を考えてくれてるのは分かった。 あっでもちゃんと断っておくと、ちんちくりんってまた言われたのは不満なんだからね!? (13) ときいろ 2019/06/15(Sat) 11:02:30 |
【人】 魔神 ハーレフ「うん、私、がんばる」 沢山練習したはずなのに全然面白おかしく喋れないけど。 ヘイダルの前ならそれでも良い気がするのは、不思議だね。* (14) ときいろ 2019/06/15(Sat) 11:03:07 |
【人】 魔神 ハーレフ■ヘイダルへ(感情変更なし) 夜市に連れてってよ、ってお願いした。 ヘイダルの事情は知ってる。 ほんとは私を連れ回してる場合じゃないんだと思う。 一応“敵同士”なんだし、慣れ合うのだって良くないんだと思う。 優しい彼に甘えているのだとは自分でも分かってるけど。 それでも悪態吐きながら良いよって言ってくれたから、私達は夜の街に繰り出したのだ。 「わ、わ!」 すれ違った人と軽くぶつかってよろめく。 夜市は昨晩も来たけど、その時は近くで眺めていただけ。 人の多い所なんて歩いたこと無い。 一見人と同じだけど体重が人の何十分の一も無い私は、ちょっと肩がぶつかっただけで吹き飛んでしまいそうになる。 店の軒先には置物とか小物とかアールアレフのような綺麗なヒジャブとか。 良い匂いのする揚げ物とか、ヘイダルがくれたようなスモモとか。 あるのは目に入ってるけど、歩くので精一杯! こういう事も出来るようにならなきゃいけないなぁ。 だって自由になった私には“御主人様”は居ないんだから。 悠々と前を行く彼の背を追って、こっそり思ったりして。 街中央、噴水の近くに来た頃にはだいぶへろへろだった。 (15) ときいろ 2019/06/15(Sat) 13:29:56 |
【人】 魔神 ハーレフでも、本当に楽しかった! 噴水の縁に腰掛けて、歩いてきた夜市を眺めながらぷらりと足を揺らす。 そんな私に、ん、と差し出されたヘイダルの手にはおいしそうな林檎が乗っていて…私はまたびっくりして瞬いてしまう。 いつ手に入れて来たんだろ? 「ありがと」 お礼を言って受け取って、しゃり、と齧り付いた。 林檎って、あまくてすっぱい。 外に出て色々口にしたけど、これが一番好き。 「ヘイダル、あのね。 ヘイダルはあの銀獅子…ゾラフ?に望む自由をあげたいって言うじゃない? 何がゾラフにとっての一番の幸福かは、私にも分からないけど。 でも絶対、ゾラフは幸せだと思う。 ヘイダルと会えて、幸せだと思うよ」 纏まらないままに、ぽろぽろと言葉が溢れていく。 たぶん私は、ゾラフに自分を重ねているんだと思う。 でもゾラフを羨ましいとか妬ましいとかは思わない。 (16) ときいろ 2019/06/15(Sat) 13:30:56 |
【人】 魔神 ハーレフ素直に良かったねって思えるのはきっと、“特別な人”に会えるのがどんなに幸運かって、普通には在り得ない事象かって事を知ってるから。 偶々私は会えなかったけど、ゾラフは偶々会えた。 すごい機会に恵まれる事ができて良かったね!って思う。 林檎には種があるのは知ってるけど、全部齧って芯まで呑み込んでしまった。 芯だからって捨てちゃうのは何だか勿体ない気がして。 まっすぐにヘイダルを見て、私は笑う。 「ごちそうさま、ヘイダル。明日はお互い頑張ろうね」 それが並び立たない願いだったとしても。* (17) ときいろ 2019/06/15(Sat) 13:32:13 |
天のお告げ(村建て人)【クライマックス戦闘順】 @アールアレフ 99、81 Aハーレフ 98、98 Bヘイダル 89、27 ・手番スキップは無し ・補正は無し ・結果決まり次第コミットするので、 < >ぽきゃを吊り先に指定する事< >< >時間を進める事< >以上2点をお忘れなく! (#0) 2019/06/15(Sat) 13:39:34 |
ヘイダルは、なんか逆らえる気がしねー語感だった……>魔神おかん (a5) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 14:22:59 |
ハーレフは、魔神おかん……[不思議そうに呟いた] (a6) ときいろ 2019/06/15(Sat) 14:34:36 |
【人】 孤児 ヘイダル「えー、お前絶対どんくさいだろ。ぜーったい、人混みで流されて溺れて遠くでキャーとかワーとか言ってる系だろ」 だからめんどくせー、とぼやいたものの、夜市を歩いたことがないんだと眼を輝かせて言ってくるものだから、仕方ねーなと連れて行ってやることにした。 でもぶっちゃけ、いかにもな箱入り然としたこの"お嬢ちゃん"と歩くのは俺的には良い目眩まし。 俺一人が近づけば警戒されてしまうような輩でも、このちんちくりんをエスコートする素振りを見せれば相当容易に近づける。 「……っと、ごめんよ!」 人波を掻き分け彼女を助ける振りで、すれ違い様、財布をくすね。 おかげさまで、その夜の釣果も文句なしのものだった。 一応は、自分なりの流儀があるんだ。 何度も同じ店を連続して狙わないとか、通行人相手なら子供連れは標的にせず極力観光目当ての酔客(歓楽街目当てとか、まあ見ればわかるしな)に絞るとか。 今日は、場所が良いからと暴利気味の値付けをする、気に入らない青果屋台からひょいと林檎を失敬してきた。今日はとりわけ大きな林檎を狙ったから、2個だけ。 俺の分と、こいつの分。 (18) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 15:30:14 |
【人】 孤児 ヘイダル「…………ん」 頬はきらきら紅潮して見えるのに、林檎を差し出した手に触れる指はひんやり冷たい。 人の波に倒されそうになっていたから咄嗟に腕を取って引き寄せたら、驚くほどに軽かったのを思い出す。 ────ああ。やっぱりこいつは、人じゃないんだな、って。 そんな事からも思い知らされるのに、なのに林檎は普通に食うのかよと笑えてしまう。 ほんと、傍目からは、なーんも考えてない頭ふわふわ系ちんちくりんにしか見えないのに、な。 「幸せ?……そうかな」 でも俺、まだなんにも出来てねーよ?と浮かべる笑みにはどうしても苦さが混じる。 "助けたい"と思うだけじゃダメなんだ。 "助ける"と誓ったところで、結果が伴わなければ、俺はただの嘘吐きだ。 ────そして、たぶんだけど、俺はゾラフに自分を重ねてる。 彼が自由になる姿に、己の未来を重ねて見ようとしてる。 こんな、こそ泥みたいな事だけ続けて生きていくつもりなのかと。 己には、立つべき場所が他にあるんじゃないのかと。 それは多分、目の前のこいつに対しても思ってることで────。 (19) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 15:32:14 |
【人】 孤児 ヘイダル「…………ぇ!?ちょ、芯は残せよ!?!?」 気付けばちんちくりんは、中心のほっそいところまで食べ進んだ林檎を、しょりしょりと鉛筆を食べるみたいに最後まで平らげてしまっていた。 ……種あったし。 そもそも、固くわ甘くなくわで、そこは全く旨くもなかったろうに。 「もしかして、林檎の食べ方も知らないのか、お前」 呆れた風に呟いたけど、こいつの瞳が、あんまりにきらきらしていたものだから、喉の奥がおかしな音を立てた。 それは華やかな夜市の照明よりも、夏の空一面の星空よりも、ずっと綺麗な瞳で、綻んだ笑顔は大輪の花のようで。 え、このちんちくりんが綺麗とか。おかしいだろ。 おかしいだろ、俺。 だから俺は、自分がどんな顔になっているかもわからないまま、 「うん。がんばる。……絶対、負けねー」 なんだか酷く間抜けな返事しかできなかったんだ。* (20) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 15:35:12 |
アールアレフは、夜に来るわ、お待ちになってね、オホホホ! (a7) sacura 2019/06/15(Sat) 16:12:19 |
ハーレフは、アールアレフ了解!無理せずにね〜と手を振り振り (a8) ときいろ 2019/06/15(Sat) 16:31:46 |
【人】 未亡人 アールアレフ下男へ魔神の少女と子犬を呼ぶように伝えて、応接間に異国の花やフルーツを飾り付ける。 最近の流行は、狭い部屋の中にフェイクの樹を作り、そこに何種類もの花やフルーツを飾り付け、楽しむ仕掛けで、要は、金持ちの道楽である。 木の枝の先の葉を模して造られた皿に一口に切ったみずみずしい果実を。色とりどりの花に紛れさせて、精巧な花のゼリー菓子を。 ただおいしく美しいものを食べることに飽きた者たちだけの、食べ物を使った遊び。 きっと、あの子たちはこんなことしたことはないでしょう。 これからすることも、ないでしょう。 だから私は、彼等に与えて見たくなった、どんな反応をするのか。 喜ぶのか、憤るのか。 (21) sacura 2019/06/15(Sat) 20:00:39 |
【人】 未亡人 アールアレフ嫉妬を感じ取ってなお、仲良くなりたいという少女はあらゆる意味で無垢だから。 「魔神ちゃんはきっと喜んで飛び回るわね。でも子犬ちゃんは聡いから。」 きっと、とても複雑な気持ちになるのだろう。 もてるものが持てあましているところを見せつけることになるのだから。 子犬は、自分が持たないものをして、それがあるだけで幸福であるわけではないとわかる、賢い子だから。 賢いから、今まで無事であった、かわいそうでかわいい子だから。キャンキャンと吠えながらも、自分ではない肉親でもない、獣のために願える子だからいとおしいと感じる。 私にはとてもできないことだから。 足るを知らぬものだから。 私は二人を待ちながら、もてなす準備をする。 私が持つものを与えて、彼らの願いを退ける私が、私を後ろめたく思わなくてもよいように。 (22) sacura 2019/06/15(Sat) 20:04:44 |
ヘイダルは、アールアレフから、不思議な招待状を貰って首を傾げている。……今頃何の用事だよ? (a9) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 20:37:07 |
【人】 魔神 ハーレフアールアレフに呼ばれた応接間には、何故か木があった。 ……こんな木あったっけ?前回は違う部屋だったのかな。 見た事のないものにおそるおそる近付いて、私ははっと気付く。 「これ、お菓子…!果物も!」 素直に喜んで、これは食べて良いものかとアールアレフを見やる。 彼女は優雅に頷いたから、私は喜んで木に飛び付いた。 すごい、すごいすごい! 食べ物をこんな風にするんだ、出来るんだ! そっか、これを見せたくて呼んでくれたのかな。 そう言えばいつぞやのご主人様に世界中の美食を願われた事もあったなぁ…。 願いを叶えた途端ランプごと放り出されて、あれは…肉料理にダイブしたんだっけ。しばらくランプがお肉臭かったのを覚えてるもの。 まあその後、召使が私(というかランプ)を略奪して口で言えない下剋上をしていたから人間って血生臭い…いやお菓子の前で考える事じゃないかな。 「すごいね!これ砂糖菓子………ヘイダル?」 同意を求めて笑顔で振り返り、そこにあった表情に私は瞬いた。* (23) ときいろ 2019/06/15(Sat) 20:48:20 |
【人】 孤児 ヘイダル「…………っ!?」 何度か訪れた彼女の館の応接間は、ジャングルみたいに変貌していた。 この国には無い樹木のオブジェ。見慣れぬ花。偽物の鳥。 そこここには、さあ召し上がれと言わんばかりに見慣れぬ菓子や果物が飾られて。 ちょうど館の前で出会ったちんちくりんは、すごいすごいと至極素直に喜んでいたけれど。 「…………何、考えてる?アールアレフ」 ちんちくりんはともかく俺は────いや、ちんちくりんだって、こんな小手先の"もてなし"で籠絡はしない。 ……純粋に、ただ、もてなそうとかするだろうか? この女が? 今、この状況で? そこまで脳天気な女ではないという事を、俺は肌から知っている。 あと、まあ、この状況で毒を盛るような女でもないだろうということも、知っている。 (25) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 21:08:36 |
【人】 孤児 ヘイダル多分、だけどさ。 俺とあんたは同じ結論に達してる。 ああそうすれば良いのか、って、分かってる。 でもその胸の裡を聞かされたって、はいそうですかで頷いて手を引けるもんでもねーんだよ。 それもあんたは分かってるはずなのに。* (26) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 21:09:25 |
ヘイダルは、ちんちくりんの頭をわしゃわしゃかき混ぜた。散々やられたし、お返し。 (a10) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 21:15:42 |
ヘイダルは、そしてぱぱっと俺も風呂に入ってくるぜのターン!* (a11) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 21:16:49 |
アールアレフは、ハーレフの御髪をきれいに梳かしてあげた (a12) sacura 2019/06/15(Sat) 21:29:50 |
アールアレフは、乗ってくれるあなたたちを愛おしく思うわ (a13) sacura 2019/06/15(Sat) 21:30:47 |
ハーレフは、アールアレフ優しい!ヘイダルはいじわるー!(ぷぅ (a14) ときいろ 2019/06/15(Sat) 21:49:43 |
【人】 未亡人 アールアレフ「楽しんでいただけたようでうれしいわ。」 嬉しそうにはしゃぐ魔神ちゃんに話しかける。 ほんとうに愛らしい。情報が出そろっても魔神にはできないことを、私は思いついたわ。誰も幸せになあれる方法を、わかってしまったわ。 あとは私のことを信じてもらえれば大丈夫。子犬ちゃんを、信じてくれても大丈夫。 「私、貴方達のことを好ましく思っているわ。それをね、伝えたかったのよ。」 知り合ったばかりだけれども、夫を亡くし、そのまま勝手気ままに生きる私を周囲は魔女として遠巻きに見て、それを見た子供たちも化け物として嫌う中で、現れた子たちのことを嫌いにはなれなかったみたい。 複雑そうな顔をした子犬ちゃんは見ないふり。 あなたが気づいたことに私も気づいているわ。 協力できればと思っている。できないことも分かっている。一方的に与えられることを知らない子犬ちゃんが、私を信じられないことをわかっているわ。 だから、戦いましょうね。 私はすべてがほしい。 何もあきらめない。 (27) sacura 2019/06/15(Sat) 22:01:13 |
ヘイダルは、見ないふり、だと……[ぎぎりぃ](←シカトされる事に屈辱を覚えるお年頃) (a15) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:07:50 |
ハーレフは、くふふ…[ひっそり笑っている] (a16) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:08:57 |
アールアレフは、オホホホホホホホホオホホホホホホホホ! (a17) sacura 2019/06/15(Sat) 22:15:38 |
アールアレフは、可愛い子犬ちゃんには美味しいお肉もあげましょうね。……銀獅子に分けられるくらい沢山。 (a18) sacura 2019/06/15(Sat) 22:16:21 |
ヘイダルは、tenten (a19) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:18:44 |
ヘイダルは、あ、肉に動揺した (a20) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:19:06 |
ヘイダルは、……肉。肉、ね…………[ふらふら][じゅるり][ちょろい] (a21) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:20:43 |
ハーレフは、(お肉につられてるー)(くふふふふ) (a22) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:22:39 |
【人】 孤児 ヘイダル>>27 「……やることが、仰々しすぎるんだよ」 "好ましく思っている事を伝えたかった"とか、さ。 言ってることは、まあわかる。 が、それがなんで応接間のジャングル化に繋がるのかが、俺にはさっぱりわからない。 眉間の皺がしっかりはっきりくっきり深くなる反面、傍らに居る脳天気ちんりくりん魔神はふわふわぷあぷあ喜んでいるものだから、どうにも脱力してしまう。 まあ、効果あるね。ありそうだね。こいつにはね。 「────もしかして、友達作るの、下手でしょ。アールアレフ」 それともこれが"ジョーリューカイキューのタシナミ"ってやつなの? だとしたら、億万長者になれたとしても俺はそんな世界に踏み込みたくねーなと呆れ顔になったけど、でも眉間の皺は消えていた。 だってさ。 すっげ旨そうな肉が出てきたんだよ? それはもう、仕方ないだろ? (28) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:28:10 |
ハーレフは、ヘイダル良かったねぇ?(くすくす (a23) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:32:40 |
ヘイダルは、なんか、お前に「良かったね」言われるとビミョーな心境になるな (a24) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:38:05 |
ヘイダルは、ちんちくりんの両頬をびよんびよん伸ばした。 (a25) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:38:39 |
ハーレフは、ひょっとにゃにするのっ!?(みょーん (a26) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:40:28 |
ヘイダルは、頬袋伸ばすと菓子溜め込めるぞ良かったな[みょんみょんみょん] (a27) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:42:52 |
ハーレフは、頬袋じゃないもん![魔の手から逃げてアールアレフの背後に逃げ込んだ!] (a28) ときいろ 2019/06/15(Sat) 22:45:38 |
ヘイダルは、えー、さっきまで頬パンパンでリスかネズミかって感じだったのにな。鏡見せときゃ良かった。 (a29) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 22:50:57 |
【人】 魔神 ハーレフ>>27>>28 アールアレフは、私達を好ましく思ってるって言っていた。 ヘイダルはそんなアールアレフに何故か友達作りが下手でしょって返していた。 なんだかふたりは私に見えない物を見てるみたい。 それが何かは分からないけれど、通じ合っているのは分かる。 私には見えないのは、私が魔神だからかなぁ…? ふっと浮かんだ考えは胸に重たく沈んで、私は頭を振って消す。 今は分からなくたって良い。 明日願いを叶える権利を勝ち取って、自由になった後に学んでいけば良い事なんだから! そう思って、後はアールアレフの心尽くしを堪能してたけど。 「んむ?」 あんまりに見た事ないものばかりで珍しいから全部食べてみたくって、沢山お菓子を詰め込んだ私の頬をぷすりと指す指があった。 そんな事する人は、この場に一人しか居ない。 「〜〜〜!」 やめてよって目で訴えても効かないから、私はアールアレフの後ろに逃げ込んだ。 勿論、綺麗なお皿にお菓子を沢山乗っけた状態で、だけど。 ………なんか、ヘイダルって案外いじわる!* (29) ときいろ 2019/06/15(Sat) 23:00:49 |
ヘイダルは、「挑発」されたと思ったら「摘発」だったでござる…… (a30) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 23:17:44 |
【人】 孤児 ヘイダル>>29 ああ、ちとやりすぎたか?と自覚した時には、既に遅し。 見たこともない菓子を前に、夜市を歩いた時同様、眼をきらきらさせて次々皿に積みあげていくちんちくりん。 その様が微笑ましくもあったけど、なんでか、なんとなく面白くない気持ちもあって、ちょっかいを出した。 ────なあ。 そうやって菓子ばっか見てないでさ。 やっと目線が合った、と楽しくなって、ちんちくりんの頬をびよんびよん触る。 最初は驚いていただけの顔が、不機嫌そうに歪んで、そして、遠く距離を取られて。 あっかんべーする勢いで、アールアレフのドレスの向こうから睨まれた。 (30) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 23:18:22 |
【人】 孤児 ヘイダル「…………ぁ」 やりすぎた。 しまったな。 いや、そも俺…………なんで? なんで、こんな事を? 己の手を見て、ちんちくりんの顔を見て、卓上の肉を見て、鬱蒼とした偽物の樹を見て、アールアレフの顔を見て。 どこにも答えは書いてない。 ────なんで? 自問自答して、もしやと思う一つの答えに辿り着く。 いや、でも、ないだろ。違うだろ。 そんなことない。そんなことは。* (31) Valkyrie 2019/06/15(Sat) 23:18:36 |
ぽきゃは、夜の間は動きませんでしょうねぇ…。ゆっくりお休みいただいて大丈夫でございますよ! (a31) rein-joir 2019/06/15(Sat) 23:24:58 |
ハーレフは、ヘイダル、おやすみー[小さく手を振った] (a32) ときいろ 2019/06/15(Sat) 23:34:49 |
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