人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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【人】 三年生 堂本 明菜

― それから ―

[花火が終われば青果店の屋台へ帰って、
 後片付けを手伝った。
 京平はどうしただろう。
 どこかしらで「今日はありがとう」って伝えて
 手を振って別れようとはしたはず。

 だから片付けの最中に
 
そのままどっか行っちまっても良かったのに
とか、
 
で、あの後どうしたんだよ?
とか、
 横からいろいろ飛んでくるんだけど]


 
手、動かしてくれる?



[の一言で片づけた。
 父と娘の会話なんてどこもこんなものではないだろうか。
 
え、そんなことない?そんな馬鹿な。
(293) 2021/07/30(Fri) 3:17:30

【人】 三年生 堂本 明菜

[そして明菜が花火を見に屋台を離れた後、
 楓が来てくれたことを教えてくれた。>>2:290
 勝負の行方を聞けば、良かったと喜んでくれていたことも。

 皆明菜の味方だなぁなんてその口からまた漏れれば]


 そりゃあアタシの幼馴染たちですし?



[なんて、誇らしげに言ってみせる。 

 一足遅かったのか、夕鶴ももうキュウリを受け取りに
 来たという。>>211
 勝負の結果はまた後日、お礼と共に伝えようと思う。

 なおお節介はその時点では伏せられたので、
 次に青果店で会えた時「明菜ちゃん」と夕鶴の口から
 聴こえたならば、眼を瞬いた後、
 嬉しそうに破顔することになっただろう。]
(294) 2021/07/30(Fri) 3:20:53

【人】 三年生 堂本 明菜



 あ、先生!
 勝負、勝ちましたよ。

 花火は楽しめました?


[長尾が受け取りに現れた>>258ならば
 まずはひっそり打ち明けた勝負>>2:100の戦勝報告を。
 次ぐ質問には、彼はどんな顔をしただろう。

 ともあれ、キュウリの入った袋を手渡したら、
 その背に手を振って見送った。

 軽トラックに荷物を全て乗せ終われば、
 閑散としたお祭り会場を見渡す。
 今年はいろいろあって疲れたなというのと、
 どこかふわふわするような、そんな気持ちを抱えて、

 今年の夏祭りは、これでおしまい ]**
(295) 2021/07/30(Fri) 3:29:30

【人】 一年生 篠田 小牧

 ― クラスメート ―

 そうなの。
 よかったわ。

 当然よ。でも、どう致しまして。


[心底ほっとしてついはしゃいだわ。

 >>282 それからお菓子を買いに行った時。
 やっぱりどら焼きよね……なんて真剣に悩んでいたら声がかかったのよ。]


 ……いいの?
 わぁっ! 嬉しいわ。
 そんな事言うと遠慮しないわよ。
 楓ちゃん。ふふ、いい名前ね。


[飛び跳ねそうな勢いで全身で嬉しいって表現するのよ。]
 
(296) 2021/07/30(Fri) 8:50:04

【人】 一年生 篠田 小牧

 
 そんなの勿論いいわよ。
 むしろ呼んでほしいわ。遠慮しないで。

 ほらほら、呼んでみていいわよ。


[なんてぐいぐいとどうぞ、と待ち構えてしまうのよ。
 真っ赤になった顔が可愛いわぁ、なんて感じて。

 クラスメートのお友達との距離がぐっと近くなった気がして本当にうれしくなったのよ。

 お名前を呼んで貰えたのなら、私も同じようにお名前を呼び返すことになるのよ。
 何度か呼ぶのを繰り返してしまうくらいにははしゃぐことになったのよ。]
 
(297) 2021/07/30(Fri) 8:50:27

【人】 一年生 篠田 小牧

 
>>284文化祭のお願いは流石にオーダーメイドは間に合わない、とはお伝えしたわ。でも量販的に売られている物を取り寄せるくらいなら大丈夫だったのよ。

 可愛らしくスカートがひらひらしたワンピースに可愛らしいエプロン。一人一人違うデザインの襟元を飾るリボンは此方でご用意いたしました。

 こっちはお茶会だから和菓子を食べるのがメインじゃないのだけれど気遣って頂けていたようで。ありがとうございました。


 勿論衣装を見に、も含めそのパンケーキは食べに行かせてもらったわ。

 衣装姿の楓ちゃんは可愛かったわ。わざわざ来てくれたのが嬉しかったのよ。
 一緒に映ろう、って写真をせがんでおいたのは受けて貰えたかしらね。

 こっちに来れなかったのは特段気にしていないわ。
 時間もあるものね。]
 
(298) 2021/07/30(Fri) 8:52:00

【人】 一年生 篠田 小牧

 ― 文化祭:田邊先輩 ―

>>273撮ってしまったものは誰にも見せません、安心してください(消してませんが)


 舞台を下りる前の笑顔は私に向けられたってうぬぼれておくのよ。]


 それは勿論。先輩の活動見たいですし。
 あ、見えてました?
 ふふ、素敵なパフォーマンスに賛辞はつきものですよ。

 そうですか。気にいって頂けて私も嬉しいです。
 はい、伝えておきますね。


[折角なので皆さんの作品を眺めていったのよ。
 どういう意味か、とか聞いてもみたわ。
 可愛らしい鶴? については、ノータッチをしておいたわ。

 
(299) 2021/07/30(Fri) 8:54:00

【人】 一年生 篠田 小牧

 
>>274茶道部の方に今度は先輩の方が顔を出してくれたの。わざわざ私の当番の時間に。嬉しかったわ。]


 いらっしゃいませ。
 あら、ありがとうございます。
 写真? ちょっと気恥ずかしいですね。
 どうぞ、あ、どうせなら一緒に映りましょうよ。


[袖を軽く整えつつ出した提案は受けて貰えたかしらね。

 横流しされた事はいつか知る事はあったかしらね?
 それを知れば赤い顔してもう、とちょっと拗ねることもきっとあったのよ。


 折角なのでお茶をたてる体験もして貰ったわ。
 うん、やっぱり初心者はこの位が普通よね。なんてちょっと安心したのは内緒のお話なのよ。]
 
(300) 2021/07/30(Fri) 8:54:39

【人】 一年生 篠田 小牧

 ― 翌年の夏 ―

[時間はとどまらず流れていく。
 上級生をお見送りして、先輩になれば熾烈な部員獲得合戦に控え目に参加していたり。
 彼氏が受験生なのはわかっているもの。時間は減っても当然だわ。少し寂しくてもそこはきっちりけじめをつけないと。

『可愛いと肌が見えるのどっちがいいですか』


『栗の和菓子丁度手にしたところなので>>257
ご一緒にどうでしょう』


『手、大きいですね』


『お花見に少し遠出はいかがでしょうか』



 時間を重ねていけば、自分だけがなかった足りなかった時間を埋めていくようで。心が静かに満たされていったのよ。

 余談。蓮見先輩に聞くことがあるかどうかはわからないけれど、日々の雑談の一つであの日蓮見先輩にお世話になったのよ、というお話はするのよ。
 (あれはデー…ではないと思うのよ。人生相談だと主張しておくわ。>>266

 いいお友達を持ちましたね。なんて笑うの。


 知る程積み重なっていった。積もる程幸せになれたの]
 
(301) 2021/07/30(Fri) 9:02:32

【人】 一年生 篠田 小牧

 
>>276こっそり何度も神社にお参りしていたのよ。
 必勝のお守りも渡したわ。
 予選はきちんと応援にいったわ。大きな声で一生懸命応援したの。こっそり行ったから知らなかったかもしれないけれど。]


 おめでとうございます!
 よかったですね。


[まずは目標が叶った事を素直に喜ぶのよ。その為に頑張っていたんだもの。
  ・         ・
 行かない、じゃなくて行けない。

 一文字で意味は全く違うのよ。
 仕方ないとはいえ、やっぱり寂しいものはあるのかしら。でも私の方がしょぼくれないようにはしたわ。]

 言いましたね。
 どうぞ、なんなりと言って下さい。


>>277以前の発言の追加要望を頼まれれば無茶ぶりはこない、と信頼しているもの。どうぞどうぞ、と構えたわ。]
 
(302) 2021/07/30(Fri) 9:05:20

【人】 一年生 篠田 小牧

 
 え?

  ・       ・
[行けない、の後の行きたい。
 どうすればいいのか流石に戸惑ったわ。

 >>278種明かしを聞けば成程、となるのよ。
 次の日までもつお祭りの食べ物……少なそうだわ。とは思った時点で答えは決まっているのよ。]


 そういう事ならいいですよ。
 行きましょう。



[神社で浴衣デート自体はそうは浮かないと思うのよ。
 同じように遊ぶのは無理だけれど気分だけでも味わうのはきっと出来るわ。

 それに今年は私はお店の手伝いの方にちゃんと入るつもりだもの。
 どっちにしても行けてもそう長くは行けないのは確定だったの。なら一緒に楽しいを、気持ちだけでも共有したっていいと思うの。]
 
(303) 2021/07/30(Fri) 9:07:34

【人】 一年生 篠田 小牧

 
[全国の当日、そう言う訳で私は見にいけません……。
 行きたかった、雄姿を見たかった。そんな無念を抱えたのはどうにもならなかったわ。


 ためたお小遣いで買ったスポーツ用タオルをプレゼントして、激励は送っておいたの。

「満足出来る位頑張ってこれたら、なんでも一つお願い事を叶えますので。頑張って来てください。」


 なんて送っておいた言葉は発破になったかしら。
 ……下手に力ませなければいいけれど。だ、大丈夫よね……?



 準備係にはまた立候補して前日は頑張っていたの。
 当日は人が本当に落ち着くまでお店を手伝っていたわ。

 出店が終わる前には駆け込みでいけたわ。まだ花火が上がっている時間だったの。
 駄菓子とか、鈴カステラとか、次の日もいけそうなものは手当たり次第に買っておいたの。

 さて、先輩の結果はどうだったかしらね。
 結果は当日のお楽しみだったかしら?

 どちらにしても約束の日、私は約束通り浴衣を着て神社に向かう事になったのよ。]**
 
(304) 2021/07/30(Fri) 9:09:06

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 
── それからの話 ──


[ あの日のこと。
  そりゃもう、嬉しかった、嬉しかったけど
  俺の恋人ほど挙動不審じゃなかった筈だ>>213
  だからまあ学校でもいつもどおりだし
  (そもそも毎日騒がしくしてるつもりもないので
  いつもどおり、椅子に座ってただけなんだが )]


   あ゛?


[ いやまて。>>214
  いやいやまてまてまてまて。

  視線泳がせて、天気の挨拶?して、だァ?
  そのままそれじゃってナニゴトだよ。
  どんだけ緊張してんだよ。

  遠目から見ていたモブ友人が
  田邉さん何の用だったの?とか近づいてきても
  わかんね、としか言いようがなくて

          だってわかんねーもんよ!
          オンナゴコロ is 何。 ]
 
(305) 2021/07/30(Fri) 9:10:01

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

[ でもまあだからといって、
  俺がじゃあスマートに
  夕鶴に話しかけられたかっていうと
  多分上手にはいかなかったはずで。

  最初のデート(?)は
  デートとも言い難い、下校のお誘い。 ]


   今日なんか食って帰んね?


[ みたいなあれそれ。
  ぼんやりとした交際期間、俺にもありました>>215
  あった上で、多分ね、周りには
  ふっつーにバレたんだと思うよ。仕方ないね。 ]*
 
(306) 2021/07/30(Fri) 9:10:12

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

[ お祭りのあと、相変わらずいつもの日常は続いてた。

  柊とは相変わらずしょっちゅう遊んでて
  とある日は恋バナ賭けたりもしたしグーpon>>248
  そんな柊とこまきちゃんは仔細は聞いてないけれど
  なんだか上手く行ったらしいし。>>234

  ちなみに夕鶴がなにか言いたげだった日は>>244
  怪訝な顔はしてみせたけど言われなきゃ突っ込まない
  何せ「キシン」というフレーズ、
  多分俺、何一つ覚えてなかったから……。

 
  相変わらず花巻庵ではときどき和菓子を買うし、
  自転車を修理に来る凛ちゃんも居るかもしれない
  落川センセには学校だろうがうざ絡みはしただろうし
  明菜先輩…というか明菜先輩の弟の話が主に、
  うちの妹からは入ってきていたんだろう、たぶんね。

  なんて、いつもどおりの毎日を。


      ああ、でもそうだ、
      こんな事もあったかもしれないねって
]
 
(307) 2021/07/30(Fri) 9:10:47

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

── 九月のとある日・夕鶴 ──


  え、夕鶴も?


[ あんな適当な紙を。>>267
  なんて驚いてみせたけど、でもまあ
  そんなことすらちょっと嬉しくて、
  そっかぁ〜って噛みしめるように呟いて笑う。]


  いや、書道は興味ないけど


[ ばっさり。
  でも夕鶴が書道やってたって知ってたから>>268
  こっそり見てやろうと思ったんだよって付け足した。 ]

 
(308) 2021/07/30(Fri) 9:11:56

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 


  もう、こっそり見る必要ねえもんな
  絶対、見に行くよ。頑張って。


[ ええ、結果的にバッチリ見ました。
  その97%の一端をちゃんと担えたし>>155
  舞台袖でちょっと躓いたのもバッチリ見ました。
  展示も見にいったしね、夕鶴にねぎらいの言葉も
  掛けることができた、と思うんだ。 ああ、でも ]


  え?欲しいもの?好きなもの…?
  いや、べつに…… 自転車……??


[ 他愛のない会話のひとつには>>270
  普通に首をかしげてみたりする ]
 
(309) 2021/07/30(Fri) 9:12:19

【人】 二年生 蓮見 朱鷺也

 

[ そもそも
  打ち込めるものも、好きなものもなくて
  帰宅部を貫いているのが、俺だ。

  強いて言えば自転車は嫌いじゃないが、
  …… 質問の意図に気づかぬ俺は、
  なんも役に立たない返答をひとつ。
  それから花巻庵のたいやき、って付け足した。
  はい、役に立たない返答もうひとつ。

  なんでって聞いても別に、って言うから
  ふうん、で会話は終わってしまうかな。


    まあ、意図にもし気づいたとて
    なんでもいいよ、って笑うから。
    だから結局役に立てないかもだけど。
]**
 
(310) 2021/07/30(Fri) 9:12:39

【人】 三年生 稲出 柊一

[スタートラインに立つときは、
喧騒が遠く離れて、横にずらっと競争相手が並んでいるのに、
まるでここが自分だけしか存在しない世界であるような、
そんな静謐と、緊張感を覚える。
その中でオレは、
君の声
が聞こえた気がしたんだ。>>302

「なんなりと言ってください」の後に、
思い切ってお願い>>277を口にすれば、君は一瞬戸惑って。
不親切な物言いの後に種を明かせば、
快く承諾してくれた。>>303
お店の手伝いが忙しい中ちょっと申し訳なかったけど、
日持ちのするお祭りメニューを頼んだ。]
(311) 2021/07/30(Fri) 12:04:22

【人】 三年生 稲出 柊一

[インターハイ当日は、そんな事情で
小牧ちゃんとオレは別々のことを頑張っていた訳だけど、
タオルをプレゼントされれば喜んだし。

激励のメッセージ>>304には……
混乱しました

ん?今何でもするって……なんてネットスラングが浮かんだ。
信頼してくれてるのは有り難いけどさ、
思春期の男子相手に「なんでも」なんて言っちゃだめだよ!
(むしろ思春期じゃなくても全然だめだよ!)
これにより、
『彼女に何でも1つお願いきいてあげるって言われたら、
 何お願いしますか?』という、
長尾先生に対する答えにくい質問のバリエーションが増えた。
(長尾先生その内オレと
 口きいてくれなくなったりしないよね?)


太陽の輝きと、届かない喧騒。瞳を閉じる。
パァン!と合図が鳴ると同時に、
オレは走り出した――。
]
(312) 2021/07/30(Fri) 12:09:55

【人】 三年生 稲出 柊一

[約束の日、オレは去年と同じ浴衣を何とか自力で着て、
(去年着付けの仕方教えて貰って良かった……)
>>1:74
はなひら神社へと向かう。
手には巾着と、瓶入りのラムネ、バケツに手持ち花火セット。
ささやかながらも、今日を君と楽しめるように。

待ち合わせ場所は神社の入り口。
無事合流したら、まずはお参りをしよう。
そうしたら、今は夏の炎天下、
とりあえず小牧ちゃんに頼んだ、
お祭りメニューに舌鼓を打って、
(早く食べておかないと心配だし)
空が暗くなったら、花火をするんだ。
そんな風に、頭の中で1つ1つに顔を綻ばせる、
君を思い浮かべたりして。

オレは今日篭芽町に帰ってきたから、
逸る気持ちはありつつも、
時間通りに待ち合わせ場所に着くことになる。
君に会えるまで、あと僅か……。**]
(313) 2021/07/30(Fri) 12:12:35

【人】 二年生 鳳 凛

─ 変わらないものと変わっていくもの  ─

[たとえ、祭りで何かあったのか、と聞かれていたとしても凛には答えようがなかっただろう。
落川は普段と変わりなく凛に接していたし、その中で凛がただ、気付いてしまっただけ。

凛は今までと何も変わらない振る舞いをしているつもりだったが、幼馴染にはわかってしまったのだろう。
小牧と付き合うことになったと報告してくれた柊一が、ある日凛を呼び出した。>>196



…柊一はいつも突然、語り始めますね。



[空を見上げながら、凛は笑って。
勇気を出してという幼馴染にはゆるりと首を振った。]
(314) 2021/07/30(Fri) 17:01:55

【人】 二年生 鳳 凛



私は偉くなんかないですよ…………
勝手な思い込みで、楽しく過ごせた筈の時間を壊してしまったから。
同じだったって、言ってくれたのに。


[落川の言葉を思い出して>>-363寂しげに笑う凛の頭に柊一の手がぽん、と乗る。
落川がしそうな行動に凛は目を見開いて、]


イケメン限定かどうかはしりませんが、、
こういうことは小牧さん限定にしたほうがいいですわ。


[小牧に嫉妬されているとは微塵も思っていない凛ではあったが、微笑みながら、冗談交じりに幼馴染を窘めた。]
(315) 2021/07/30(Fri) 17:01:57

【人】 二年生 鳳 凛



───…ありがとう。


貧乏神だったら、姿が見えないし、勝手に好きな人に取り憑けばいいのですが、
人間は相手の同意を得なければいけませんので大変ですね。

でも、そういう得難い関係だから、
尊いのでしょうね。


[頑固者の幼馴染は未だ、凛のことを、優しくされるべき人間で、幸せになるべき人間だという。
そして、絶対曲げないという意思の強さで、そう言ってくれる柊一を、凛はやはり優しいと思うのだった。]
(316) 2021/07/30(Fri) 17:02:00

【人】 二年生 鳳 凛

[卒業しても会いたいと思う気持ち。
卒業しても傍に居たいと願う想い。

それは少なからず友達に対してだってあるし、それぞれの進む道が分かれれば難しくなることだってわかっていた。
だから、あの日まで凛は自身の内にある特別な感情に気付かなかった。
どうしようもなく溢れる涙の意味、悲しみを生み出すもの、それがどれ程凛にとっては大切で、かけがえのないものなのかを。
けれど、これまでも幾人もの生徒を送り出してきた落川にとっては凛も例外ではなく、その時が来れば別れなければならないことは決定事項。
そして、そのことを理解出来ない程凛は子供ではなかったから、取るべき選択肢はひとつしかないと思っていたのだが、]
(317) 2021/07/30(Fri) 17:07:28

【人】 二年生 鳳 凛



『凛もきっと、勇気を出して頑張ったんだろ。』



[幼馴染に言われたことに頷くことが出来なかった。

本当にこのままでいいのだろうかと思う。
拒まれるにしても、最後まで自分の気持ちと向き合って、落川と向き合って、決着をつけるべきではないのか。
明確に拒まれることが耐えられないから、逃げているだけではないのか。

これ以上、育ててはいけない想いだと美術室に行くことは無くなっても、凛は結局、時折落川と過ごした日々を思い出している。
買って貰ったオルゴールは捨てられず、どちらかと言えば大切にして、離れていても結局、気持ちが枯れる気配はない。]
(318) 2021/07/30(Fri) 17:07:40

【人】 二年生 鳳 凛

[祭り準備での再会以来、楓とは時々お茶をするようになっていた。>>250
その中で、彼女の秘めた想いを聞くこともあったかもしれない。
その流れで、落川のことを聞かれたならば、凛も自身が抱える想いについて話すこともあっただろう。
凛が、似たような立ち位置に居る楓の存在に慰められることは少なくなかった筈である。]
(319) 2021/07/30(Fri) 17:10:56

【人】 二年生 鳳 凛

[三年生になったある日、凛は公園で一人暮らしの老婆と出会う。
彼女は凛が作っていた端切れの帽子に興味を持ち、話しかけてきた。
病気で、髪にダメージを受けたと言う彼女の生活には帽子は欠かせないという。
だが、なかなか被っていて楽なものがないということで、凛の端切れで作った柔らかい帽子に関心を示したのだった。

凛は彼女と共に柔らかい被り心地の帽子を作るようになり、彼女の所属する患者会に寄付したりしているうちに凛の帽子を正式に販売してはどうかという話が持ち上がった。

言われるままにネットにショップサイトを立ち上げたところ、売れ行きは上々。
販売金額に関しては、凛が決めると無料、や利益のほぼ出ない金額となりそうだったが、患者会のみなさんの意見を聞くことにより適正金額に収まっていた。
また、凛のお金は手元に残さないという性分は自身にのみ適用されるため、お店のお金が全額寄付されるということはなく、どうせ寄付するならと投資を進められたところ、思い切った手法が功を奏し、図らずも利益が倍増していたりしていた。]
(320) 2021/07/30(Fri) 17:13:53

【人】 二年生 鳳 凛



借金をして進学することにも魅力を感じましたが………
私の作るものを待っていてくださる人が居ますので。


[凛は担任に進学も就職もしないことを告げた。]
(321) 2021/07/30(Fri) 17:14:00

【人】 二年生 鳳 凛

─ 卒業式  ─

[この日、花一高の生徒では無くなった凛は落川を探して美術室を訪れた。
個人的に美術室を訪れるのは随分久しぶりだったが、扉を開けるといくつもの記憶が頭に溢れ出す。
それは、懐かしくて暖かくて、大切で、かけがえのなかった時間だった。
離れていても、色褪せることのなかった思い出。

そこには、あの向日葵の扇風機はまだあっただろうか。]


………かなり久しぶりな感じがしますね。
少しだけ、お時間宜しいでしょうか?


[落川を見つけたなら、凛はそう尋ねた。]
(322) 2021/07/30(Fri) 17:15:34