人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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ミズガネ

 緑青を見た。濡れた翠色はトラヴィスを一瞬笑むように細められたけど、貴方の一連の動きを見る頃には元に戻っていた。

 手を取られる。きっともう温かさなどだいぶ失われていたけれど、それでもまだ生者としての温度は残っているだろう。

 生きている手をナイフが貫く。

「…………ッい゛、……ぁ……!」

 表情が歪む。言葉にもならない音がこぼれる。
 手を眺めようと顔をほんの少し俯かせれば、その際にも涙や脂汗は静かに落ちていった。それから、貴方の顔をまじまじと見つめる。

 少し思っていたものと違った。もっと憎んでいるかと思っていたのだ。

 苦痛の表情の下に疑問を隠しながら、男は叛逆者が下がっていくのを見送っただろう。

ミズガネが何を思っているのか分からない。

【人】 紅月夜 チャンドラ

「あ〜、皆ずるい、早い…
いや、ぼうっとしてたのが、いけないのだけど。僕もいく…!」

ダビーの真横に着地するよう狙いをつけて。思い切り踏み切る。煌めく三日月は暁の色に。
一刀両断とはならぬよう、腹部…その片側を狙って鎌を振り抜くだろう。

「…あとででも、返事はきかせてね」
(243) 2021/10/13(Wed) 23:36:49
チャンドラ

 紅い三日月が閃く。

「……ッが、ふ……ッ!」

 男の体がくの字に折れ曲がる。大きく開いた傷口からは、暁とは程遠い赤色がじわじわと広がっては地面を濡らした。

 その口からはまともに言葉が紡がれることなどなく。ただ浅い呼吸を繰り返すばかり。
 
何かの囁きにはほんの少し反応を返して。


 どれだけそれを繰り返しただろうか。それでも未だ倒れることなく立ち続け、血の気が引いた顔で次の執行者を待つ。もう視界はまともに見えていない。内側まで冷え切るような寒さが、身体中を這い回る。

アマノは、誰が次に行くのかと見渡した。誰もいなければ最後は、
(a104) 2021/10/13(Wed) 23:51:19

ルヴァは、処刑を見ている……のかもしれない。
(a105) 2021/10/13(Wed) 23:52:23

見守っている。見据えている。ここに存在する、その事実、その全て。

心配そうに周囲を見ている。それだけだ。

【人】 知情意 アマノ

男は、男が過ちを犯したが故に彼を殺すのだと理解している。
自らの罪であなたに手をかけるのだと知っている。

「……私が君を殺すのは、私がここで犯した罪故だ」

罪状なんて大仰なものがつくでもない、しかし明確に相手を傷つける行動であった。
そうした行為があなたの精神を殺し、肉体をも殺すことに繋がったのだ。

私がやる。私が、やる。


一歩一歩、近づいていって<kana 決闘相手>処刑対象/kana>の眼前に立ち。

「きっと何度も繰り返す必要がある。
 そうしないと私は、君を殺すことを軽く思う日が来るかもしれないから。
 ……塵芥などと、笑っていいものではないと、私は思っているから」

言いながら男は拳を掲げる。ずっと握り続けていた拳、……血を流した手。
その手で、何度も。
何度も、あなたが気を失うまで。失ってからも。
死ぬまで。


最初に殴ったのは胴だろうか。次は左腕だったかもしれない。それから、それから……

ひどく野蛮で、ひどく稚拙で、ひどく滑稽な演目だっただろう。
あなたという役者は
例え表情があったとしてもなくなっていくので
何も映さず、男という役者は人が人なら哄笑でもしながら行っていたであろう殺戮にじっと眉を寄せたままなのだから。
瞳の揺らぎに宿る感情は、きっとあなた好みのものだったはずだ。


……あなたの死を確認して初めて、男は両の拳を下ろすことだろう。
(244) 2021/10/14(Thu) 0:37:44

【人】 知情意 アマノ

/*こういうところで文章ミスするの本当カス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!ごめんなさい、心の目で読んで……

処刑対象決闘相手よ……
(245) 2021/10/14(Thu) 0:40:23
アマノ

 執行人決闘相手が眼前に立つ。
 既に男は生命を流し続けて寒さに震え、呼吸もろくに行えず、最後にやってきた者だって暗い視界と耳鳴りのせいできちんと捉えることが出来やしない。

 ああ、そのターコイズが濁る瞬間を見たかったのに。

 腕を振り上げたのは見えた。得意の雷は使わないのか。それじゃあ貴方も痛いだろうに。

 ──大変に、愛おしい。

「ゔ、ぇッ………………」

 殴られる。

「……ぁ、ぎ…………ッ!」

 殴られる。殴られる。

「…………、………………っ、………………」

 殴られる。殴られる。殴られる。
 何度も、何度も何度も何度も何度も。

 皮膚は変色し、臓器は潰れ、骨は砕け、人はただの肉塊へと変わっていく。

 地に転がって、まともに動けなくなって、たしかに目の前に死が近づいていることが分かっても。男は、全てを受け入れるように抵抗しなかった。
 どれくらい経ったのだろう。貴方の拳が真っ赤に汚れて暫くしてから、処刑対象は物言わぬ死体へと成り果てた。

 知性の犯罪者によって行われた原始的とも言えるような執行は、恙無く終えられたことだろう。

チャンドラに一つ約束をした。

アマノから貰う全てを受け入れた。

 ナフに脇腹の骨を折られ。
 トラヴィスに右腕を骨になるまで削がれ。
 メサから頭に強い衝撃を貰い。
 ミズガネに左手を貫かれ。
 チャンドラに腹部を切り裂かれ。
 アマノにひたすらに拳を振るわれた。

 このうち何人が心の中で苦悶の声をあげただろうか。
 たまらなく可愛らしいと思う。たまらなく綺麗だと思う。

 無機質を装ったその顔の下で、男は執行人たちに等しく微笑んだ。やはり自分は整えられた美しいものより、歪なものを大切にしたいと思えてしまうのだ。

 日陰に追いやられたものが、どこまでも愛おしかった。

もう動かない。

事切れるその瞬間だけ、笑い声に似た吐息をこぼした。

ナフは、全部を見ていた。
(a106) 2021/10/14(Thu) 1:13:59

処刑された。

見届けた。全てを。

いつも通り、無表情で、無言のまま。その場を去って行った。

【人】 不覊奔放 ナフ

「………」

肉塊は、肉塊。変わらないはずだ、何も。
くにゃくにゃだなぁ、と思う程度、で。

「……俺部屋帰っていーい?」

ちょっとだけいつもの処刑後より間があって。

あっけらかんと言ってのけた。 何もなければ、部屋に戻るはず。
(246) 2021/10/14(Thu) 1:22:03

【人】 知情意 アマノ

死ぬまで殴り続けていたのだから、当然男の拳とて無事では済まない。
固く握りしめていた両の手を開き、手指の合間を汚さんとする血と眼前に横たわる遺体とを見て、見下ろして。

「――……ッ……」

声を発そうとして、音を生み出そうとして、それも上手くできないような。
しかし、ナフの言葉には頷きを返すだろうし、蘇生申請を訴えかける視線を看守達に向けたことだろう。
(247) 2021/10/14(Thu) 1:28:19

【人】 紅月夜 チャンドラ

「………蘇生前にやりたいことあるこは?」

申請の準備をして。けれど、声を掛ける。
部屋の中、皆へと視線をなげた。
(248) 2021/10/14(Thu) 1:34:09

【人】 環境破壊 イクリール

「うーむ、下処理が終わった感じだな……」
どこを貰おうかな、と考えながら、死体へ近づく。
(249) 2021/10/14(Thu) 1:35:24

【人】 環境破壊 イクリール

>>248 チャンドラ
「あるよー」
ひらひら〜と手を振る。
(250) 2021/10/14(Thu) 1:36:47
「…………。」

もはや唯の肉塊となったそれを、見下ろすひとを眺める。
大丈夫か、と声をかけようとして。そう言う事もどこか憚られる様な気がして。

結局、暫くそうしたあと。踵を返し、部屋を後にするだろう。

【人】 不覊奔放 ナフ

「なァい」

チャンドラの声に一言返事をして。

うわやりたいことありそうなヤツが行ったな、と見ながら処刑室を後にした。
(251) 2021/10/14(Thu) 1:38:26
アマノは、イクリールと場所を入れ替わるようにして下がる。
(a107) 2021/10/14(Thu) 1:43:28

【人】 知能犯 ルヴァ

少年は終わってもあいも変わらずにどこかを見ている。

誰かが退出しようと気にも止めない。ただ少年は動かない。
動く理由が見当たらないからだ。いま自由である限り場所などどうでも良いのだ。

少年は今、誰も見る必要がない。全て終わったから。

「…………。」
もう終わった。目的を達成し終わった、新たな目的を持つことを許されない己しか残っていない。
ならなぜ今思考し続けているのだろうね。
(252) 2021/10/14(Thu) 2:03:59

【人】 環境破壊 イクリール

>>+112 ダビー
「わあすごいな。これは中身が取り出しやすそうだ」
近くにしゃがみ込み、腹部の傷を見ての感想。

「しかし、今回は損傷が大きいな。調理に支障はないが」
この手の撲殺死体は、実は結構馴染みがある。
手に入りやすかったので。

「……そうだ、」
視線を壁際へ向ける。
(253) 2021/10/14(Thu) 2:12:11

【人】 環境破壊 イクリール

アンタレス


「"さっきの話"は、これを見てもまだ有効か?」
多くの傷で彩られたあなたの後輩を指差す。
(254) 2021/10/14(Thu) 2:15:04

【人】 墓守 トラヴィス

冷や汗に湿った身体を引きずって、部屋を出て行くことにした。
大人になったので、身体は重いのだな、とおもった。

────身体だけだな。
(255) 2021/10/14(Thu) 2:25:44

【人】 中堅看守 アンタレス

>>254 イクリール

名を呼ばれる。

処刑が終わるまで、...いや、処刑が終わってからもその場より動かずにいた男は、その声に視線を向けて。

「......嗚呼、」

間はあるものの、簡潔な答えを告げた。
意地の悪いやつだと、思いながら。
(256) 2021/10/14(Thu) 2:29:51

【人】 環境破壊 イクリール

>>256 アンタレス
さすがに驚いた。まさか承諾するとは!
それなら……。
「好きに、と言ったろ」
もっと試してみたい。一体どこまで払えるか。
笑いを噛み殺しながら、さらに問う。

「なら、何回まで?
ここで私に我慢を強いるんだ、まさかたった一度きりじゃないよな?」
(257) 2021/10/14(Thu) 2:58:30

【人】 中堅看守 アンタレス

>>257 イクリール
嗚呼、本当に意地が悪い。

「等価、という言葉を知っているか。」

目を伏せて、暫し考えるように沈黙を。
そうして再度あなたに視線を向ければ、

「反対に問う。...何度あれば満足するんだ。」

問いかける。
我慢の先、どれほど望むのか。
(258) 2021/10/14(Thu) 3:14:20

【人】 環境破壊 イクリール

>>258 アンタレス
「どうするんだ?私が、10や20と答えたら」
そこで一旦待つ。あなたの答えが来るまで。

聞いてから、
「ま、そこまで吹っかけないよ。そうだな……上限4回、でどうか。
ぱっぱと済ませられる訳じゃないからなぁ。時間がかかる分、そんなにやれないかもしれないなぁ?」
十分ふっかけているが。最初に言った数字が大きい分、飲み込みやすくなっているといいと思う。
(259) 2021/10/14(Thu) 3:38:03

【人】 中堅看守 アンタレス

>>259 イクリール
貴方が答えを待つと言うなら、

「...20もいけば流石に頭がおかしくなりそうだ。」
つまりはそれ以下。

と答えたところで予想よりも遥かに少ない数にそれでいいのかとほんの少し目を細め。
とはいえ、等価以上だとは思うが。


「...それで構わない。」

それ以上の余計な言葉は告げずに、ふらつきの残る身体で壁際から貴方の近くへと向かう。
(260) 2021/10/14(Thu) 8:41:50
これは処刑室の扉の横で漏れ聞こえる音を聞いていた囚人。
防音仕様だったら雰囲気だけ味わっていたことにしてほしい。

本来なら罰せられるはずのない看守の処刑が気になって、でも一部始終を見届ける勇気もなく。ただ、室内が静かになったのと出ていく人を見て終わりを知る。

「……看守様も、生き苦しいもんなんやなぁ」

処刑対象の彼が何を言っていたのかまでは聞こえなかった。
けれど『自分が見せしめとして罰を受けることこそ贖罪になる』と信じて疑わない囚人は、なんとなく居心地の悪さを感じた。

【人】 環境破壊 イクリール

>>260 アンタレス
何だ、もうちょっと盛ってもいけたか。などと考えながら。

「よかったなダビー君!お仲間が君の代わりになってくれるとさ」
死体には意味のない声掛けを行って、側を離れる。
今回の処刑後の死体への用事は、もうなくなってしまった。

室内へ視線を走らせて、できるだけ大きめの包丁を手に取った。
「では……今から一回目を」
横槍が入らなければ、今この場で、もう一人看守が殺されることになる。
(261) 2021/10/14(Thu) 11:03:48
処刑室から出る際にミンの姿を見つけ、一瞬そちらに顔を向けてからその場を後にする。

【人】 紅月夜 チャンドラ

念の為蘇生装置はカプセルタイプを。
素早く要請して、蘇生室へと送り出す。

「えぇ、と…」

無礼講であるし、本人から許可が出ているようすの1回目とやらをどうすべきか、といった様子で視線を投げる。
…投げるだけ。守る邪魔をするのは気が引けるし、あのアンタレスが決めたのなら、という気持ちもあり。

要請がないならば静観すべきだろう、と、今は困ったように眺めるだけだ。
(262) 2021/10/14(Thu) 11:18:44

【人】 中堅看守 アンタレス

>>261 イクリール
死体後輩へと投げかけられた声掛けに、眉を寄せて不快感を表す。
別に、代わりのつもりは無い。


「『イクリール』。」

手を伸ばせば触れることの可能な距離に近づいたところで、貴方の名を呼び、耳元に顔を寄せる。
叶うならその髪に優しく触れ、よく聞こえるようにと少し上げて。

「...—————」

囁いた、周りの者に聞こえぬように。
貴方だけに、聞こえるように。
(263) 2021/10/14(Thu) 11:55:13
アマノは、イクリールの邪魔をしない。処刑室の扉横にいるミンに視線を投げかけ、まだ残るのか確認するように首を傾げる。
(a108) 2021/10/14(Thu) 11:56:22

アンタレスは、周りに視線を向けた。...帰りたいものは帰れ、見ていく必要は無い。
(a109) 2021/10/14(Thu) 12:02:40

メサは、処刑が終わったのなら、祈りを捧げてからその場を離れる。
(a110) 2021/10/14(Thu) 12:06:59

いつものように。祈りを捧げて……周囲を見た後、退室する。

カウンセリングを再開する。

【人】 紅月夜 チャンドラ

静かに蘇生装置をもう1つ要請して、部屋の入口へ停めておく。

「そこに置いとくから、終わったらすぐに使ってよね…」

それだけ言い残し、邪魔をしないようにと自室に戻って行くだろう。
(264) 2021/10/14(Thu) 12:31:34
深い眠りの中。静かに蘇生治療を受けている。

「誰を殺そうか」

結局のところ続いてしまうのだ。殺すのが嫌になろうとも。殺されるのが嫌になろうとも。

「……もうチャンドラを殺す理由はない。トムに殺したい者がいるなら聞き届けたい、とセファーは思う。セファー自身を殺せはしないところだけ、惜しく思うが……」

狼は、特に希望がないようであれば18時頃に一人選出するつもりでいる。

処刑が終わったらしいのを確認するとその場を離れる。

アマノに会釈する。もう部屋に戻るわ、の意を込めて。

アマノは、ミンに会釈し返し、己もその場を離れる。
(a111) 2021/10/14(Thu) 13:12:44

メサは、ミンに挨拶を交わした。暫く見ていなかったが、無事そうでよかった。
(a112) 2021/10/14(Thu) 13:34:23

【人】 環境破壊 イクリール

>>263 アンタレス
遮る髪が退けられて、アンタレスの言葉がよく聞こえる。
手の中で包丁を回したあと、伸ばされた手の代わりにあなたの首元へ刃を当てる。
こちらの回答は、他の誰にでも聞くことができる。
「まさか、それが脅しになるとでも?」

見る者のいないこの先のことは、明かされることのない場所で。
(265) 2021/10/14(Thu) 14:11:07