人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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    わたしはやはり、
          神様に愛されはしない
 




[ けれど神様、それでもわたしは
   この世界の生きとし生けるものすべてを
              あいしているのです

 あなたのことも、

         
──あいしていたのです
  ]



 

[『正義』と『力』は
 殺し合いの末、相討ちとなった。

 一進一退の攻防
 互いに満身創痍、そうして果ての、最期。

 『力』の最期の一撃は、
 『正義』の心臓を、静かに鋭く貫いた。
 『正義』は『力』に抱きしめられた、
 その事に気づいてはいたが、
 それを振り払うことができなかった。
 否……したくなかった。

 『正義』の唇が戦慄いて、
 何かを吐き出そうとした……が、
 その何かは形にならず、代わりに鮮血が溢れる。

 『正義』の手から、愛剣が滑り落ち、
 からんと軽い音を立てた。
 けれど『正義』が剣から手を話した時には、
 やっぱり既に“ 手遅れ ”だったのだ。

 『正義』は息絶えた………

         『力』を道連れにして。]

 

[  『ありがとう』


              止めてくれて



   『ごめん』

     
              道連れにして  


         ────鮮血が覆い隠した言葉たち]


 




 
[ だって、『太陽』の死は、事故だったのだから。 ]




 

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a35) 2022/12/20(Tue) 23:25:42



[『嫉妬してるとハッキリ言うなんて、キミもやるじゃないか。
 別に悔しくはないよ』


     そんな声が聞こえた、気がした*]


  

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――花畑へ――

……こんばんわ、カルクドラ。

[>>55そう控えめに声をかければ、驚きが返ってきた。
 その反応は正しい。ひとり『死神』を呼びつけて、まさかふたりで来るとは思わないだろう。
 それもいつだかユグがここに来たばかりのときのように、ぴったりと後ろに付き添って。
 改めて自分の甘えが気恥ずかしくなってきて、視線を下げる。

 カフェオレについては、丁重に断った。先生から分けられようとしても>>151、同じく。
 強く勧められれば、受け取ってしまうけれど。
 ユグは勝手についてきただけだ。
 構わないで、気にしないでと言うように縮こまっている。]
(154) 2022/12/21(Wed) 1:05:04

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[無論、カルクドラと言い合いになるだとか、刃傷沙汰>>56になるだとか、そういったことを心配して来たわけではない。
 流れで。思わず。つい。
 言葉にするならそんな単語がふさわしかった。

 それ故に、『一度ゆっくり話がしたい』といった切り口からはじまるカルクドラの語り>>57を聞くほど、じわじわと居た堪れなくなっていく。]
(155) 2022/12/21(Wed) 1:05:37

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[それでも。
 『僕は僕』『神話時代の人じゃない』などといった言葉が出るたびに、今更ながら、そうなのだと改めて思う。
 そんなことにも気づけないような、四年間を過ごしていた。
 
七年過ごすよりは、短いけれど。


 わかっていたつもりで、わかっていなかった。
 言葉の上では違う人間なのだからと言いながら、『証持ち』の、『箱庭』の人間として、扱おうとしていた。
 こんなことにもならないと、理解できなかったのだ。

 それに改めて、気付かされる。]
(156) 2022/12/21(Wed) 1:06:47

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[ただ、やはり邂逅の瞬間の話>>58や、今の思いを聞こう>>59というような場面になれば。]

……あの。
ホリックゼリーでも、お持ちしましょうか。

[こんな場に刺激的な商品名を上げたのは、ほかでもない。
 カルクドラが先生との茶席に推していたからだ>>1:42
 売店には代金さえ置いておけばいいだろう、などと考えつつ、席を立とうとしたら>>153。]
(157) 2022/12/21(Wed) 1:07:14

【人】 XII『吊された男』 ユグ

……え。あ、の。ええと。

[唐突に話を振られたので、戸惑ってしまった。
 あまりこのタイミングで答えに窮するのはよろしくない気はするものの、すぐに出なかったものは仕方ない。]
(158) 2022/12/21(Wed) 1:13:27

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――僕は、そうですね。
あまり、昔のカルクドラを知らないのですが。

それでも、あなたと言葉を交わすのは好きでした。
本をお借りして、知識に触れるのも。
神学のお話を聞くのも。

それが、カルクドラの努力や、改善の試みによって得られたものであるなら、僕は。
とても――嬉しく、思います。

[カルクドラも、もうひとりの僕の師のように思っていた。
 だからこそ、先生との対立は心苦しかったのだけれど。
 今ここでその蟠りが少しでも解けるようなら、充分だ*]
(159) 2022/12/21(Wed) 1:13:35

[ 愛したものを理不尽に叩き壊された。
 それが他でもない彼女自身の手であったから、
 もはや責めることさえもできなかった。

 仮にそうはならなかったとして、遠からず
 『正義』や『教皇』の手が下っていたのかもしれない。
 けれど、けれどそれでも、
 誤りも罪も罰も背負ってでも
 きみが生きてさえいてくれれば僕はそれでよかったのだと

        
―― 狂おしいほどの恋を水底に沈めて


 考えて考えて、行き着いた思考の果てで、
 彼女が選択した永遠の闇に救いを求めた。

 もうすべて壊れればいいと思った。
 
もう止まれない僕を誰かに止めて救ってほしかった。
]
 

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――翌朝――

[再び玄関ホールに集められる。その足取りは、やや重い。
 もちろん、想定内ではあった。
 昨日集めた意見を受けて、"どうするか"が伝えられるのだろう。

 それでも、はじめと意見を違えたことや。
 最終的にどちらに振れるかわからない現状に、不安は募る。

 とはいえ、行きたくないなどと駄々をこねるつもりもなく。
 白のローブを羽織り、きゅ、と軽く引き寄せる。
 
まるで、自分自身を抱きしめるかのように。
]
(175) 2022/12/21(Wed) 2:57:05

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>2かみさまあのひとはそこに立っていた。
 けれど、ひどく、ひどく冷めたかおをしていて。
 
 それだけで、ずきん、と胸の奥が締め付けられるようだった。]
(176) 2022/12/21(Wed) 2:57:53

【人】 XII『吊された男』 ユグ



“ 世界を滅ぼすのはやめにしよう ”


[欲しい言葉を、聞いたはずなのに。
 そうあってほしかったはずなのに。
 胃を裏側から返されるような不快感と恐怖が全身を駆け巡る。]
(177) 2022/12/21(Wed) 2:59:02

【人】 XII『吊された男』 ユグ

“ ……だが、もう、いい ”

[ずきん]     


“ この醜い世界で生きるといい ”

[ずきん]     


“ わたしを否定するお前たちなどいらない ”

[ずきん]     


“ ……お前たちは、 ”

[ずきん]     


“ わたしの愛する子らでなかったということだ ”

[ずきん]     
(178) 2022/12/21(Wed) 3:00:01

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[他ならぬ。
 他ならぬ自分が。
 神の寵愛を裏切ったこと。
 彼の人の表情を曇らせていること。
 慕い続けた神から見捨てられること。
 信じていた愛をあっさりと否定されたこと。

 ひとつひとつが、心臓に
のように突き刺さる。]
(179) 2022/12/21(Wed) 3:00:37

【人】 XII『吊された男』 ユグ

(――……あなたと共に)

(いたくないわけでは、ないのです)


[意識の奥では、そう叫び声を上げるものの。
 もう届かないのだろうという予感があった。
 表面を滑るだけの虚しい言葉を音にするだけの心を持てず。
 追い縋りたいような感情は、乱れた呼吸にかき消される。]
(180) 2022/12/21(Wed) 3:00:59

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――っ、  
ぅ、


[たまらず、口元を両の手で覆う。

 ああ、いまが朝一番でよかった
 朝食を済ませていたら、きっとここで全部吐き戻していた


 崩れ落ちる『世界』の身体も、視界に入ってはいるが。]
(181) 2022/12/21(Wed) 3:01:28

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[
  手を貸さなければ
         こんなことしている場合じゃない
     どうにかしなくては
 突き放される覚悟もなかったのか
        これが自身の選択だ
               望みどおりじゃないのか
]
(182) 2022/12/21(Wed) 3:02:12

【人】 XII『吊された男』 ユグ



は、っ   げほッ、 か、ひゅ ッ


[思考が巡れば巡るほど、息がうまく吸えない。
 アリアの冷静な言葉>>27と、笑うゼロの声>>49が、やけに遠く聞こえる気がした*]
(183) 2022/12/21(Wed) 3:02:32
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a41) 2022/12/21(Wed) 4:08:23



[ わたしは教皇にたずねました。
  愛とはなにかを。

  教皇はこたえてくれました。
  いとしいとおもうこころ。

  いとしいとはなんでしょう。
  わかりません。

  けれど ]

 





  この花はうつくしいとかんじます
  けんめいに 生きるさまが

  朽ちるさいごのすがたまで うつくしい


  これが 『 いとしい 』 なのでしょうか



 






[ わたしがいのれば
  この花もまたうつくしくさきほこる
  かがやくすがたにもどれるかもしれません。

  けれど わたしは
  もうおわりをつげようとする そのままを
  その 在り方に こころをよせました。 ]

 




[ わたしにはわかりません。

  じゅんすいとは、やさしいとは
  どんなもののことを いうのでしょう

  
 

  わからない――


  ――どうしてか ときおり
  あなたが くるしげなのかも
  わたしには わかりませんでした。



  あのとき まで  *]





[  吊るされた男はいつもわらっています。

  となりにすわっているわたしに
  ときおりもうしわけなさそうに、わらいます。


  ――わかりません。
  どこかいたいのですか。
  くるしいのですか。


  たくさんかんがえるあなたは、
  やはりわらっていました。


  わたしはあなたのそばに はなをそえます。
  『 いとしい 』を知ったから。


  いつのまにか吊るされた男のまわりは
  ひつぎのなかのように
  いとしいでいっぱいに なりました。


  おせわをやく、ただしいのでしょうか。
  ――わかりません。 ]




 
[ ――わかりません。
  わたしはどうしたら おだやかなやすらぎを
  あなたにも わけることができますか? ]





[ それから。
  愚者がころされました。

  ひとつのこうきしんによって。

  なにもわからなかったわたしのこころに
  かなしみがたくさんあふれました。

  かなしくて、かなしくて。
  ずっとなきつづけて。
  
  
  吊るされた男はわらっていました。 


  くるしそうなこえをきいて
  わたしはようやく かおをあげます。


  わらっています。
  くるしそうに。


  いつのまにか吊るされた男のまわりに
  たくさんあったはずの
  花はかれていました。 ]