ランダム機能


ユーザ登録




人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


 ――……まだ、だよ。
 甘やかしてくれるんでしょう?

 ね、ここ好きでしょ?
 好きだよもっとして、って言ってくれたら
 ずっとずっとしてあげるのに。

 俺の指、好きだもんね?
 こうしてされると、泣いちゃうくらい

 やだ、って言っても今日は聞かない。
 
[ 嫉妬に駆られた日には、
 どろどろに煮詰まった愛を囁きながら。 ]

 
おいていかないよ、


[ 泣きそうな顔で、そう言ったのは、
 君があまりにも愛おしげに、生きた証に
 口付けたから。

 そうして順当に、死んでしまったら
 君を一人にしてしまうこと。

 大事な人に紹介したいくらい、
 君に愛されていること。

 一つずつ、覚えて、確かめて――。
 明日が旅行当日という日にも。 ] 

 すっかり綺麗になっちゃって、
 ……こう綺麗だと、……はい しません

[ 貸し切りや部屋付きの風呂のことはまだ
 知らないから。旅行に向けて消えていった
 痕を指でなぞり、つまらなそうに唇を尖らせて。

 ――そうして、旅行当日を迎える頃には、

 愛する覚悟、愛される覚悟、
 この先ずっと、ふたりで居る未来を、
 確定的に捉えられるように、なっていただろう。* ]

[水を飲みたいという甘えを正確に読み取った恋人が、
 愉しげに笑う様につられて目を細める。

 今度は口に含むだけだから、喉は動かない。
 倒れ込んでいる自身に覆い被さるように、
 傾いてくる身体に細めた目を軽く伏せて、]


  …… ン、ぅ……


[薄く唇を開いて水を招き入れて、こくんと喉を鳴らす。
 乾いた喉が水分で潤っていく。
 飲み干した後も、触れ合わせたままの唇を
 堪能するように味わって、離れていく間際。
 つぅ、と舌先で彼の唇を舐めたのは、物足りなさからか。]

[転ぶような覚束ない足元にはなりたくないけれど。
 初めて受け入れた、腰はまだ少し異物感が残っていたか。
 転んだら、と言い訳するのが少し歯がゆくて。]


  そんな理由がないと、入れないんですか?


[なんて、視線を流して揶揄を含ませる。
 どうにも理由をつけたがる彼のこと。
 キスを降らせる割には、理性が戻ってきたのか。
 それとも、別の理由があるのか。

 水面下でまだ元気になりそうな気配があると知ったなら、
 さすがにこちらも赤面してしまっただろうけれど。

 それは預かり知らぬところ。
 浴室に向かうのを見送りながら、ようやく。
 転がしたペットボトルの封を開けて、
 喉を鳴らして、半分ぐらいまで一気に飲み干した。]

[二度目の抱っこには、さすがに賢者タイムの照れが勝って、
 丁重にお断りして、手の支えだけを借りた。

 男が二人入ればさすがに少し狭いけれど、
 足を軽く折り曲げれば、彼の股の間に落ち着くことはできる。
 
 べたついた身体をシャワーで洗い流して、
 少し呆けたように湯船に浸かり。
 率先して洗いたがる申し出には、身を委ね。
 専属の洗髪屋よろしく髪を洗われた。

 身体を洗うときばかりは、さすがに擽ったくて、
 身を捩ったり、掠めた手にまた熱が上がりそうになったけど。
 悪戯する手は軽く制して、一人残されたなら。
 足を伸ばしてゆっくりと広い風呂を堪能させてもらう。]

[一人、気配がなくなって、静かになった浴室。
 ぽたり、ぽたりとスポンジから落ちる雫の音を聞きながら。
 ちゃぷ、と湯を揺らして、膝を折り曲げ。
 膝を立てたら、そこに腕を乗せて沈む。

 彼と初めて交じりあった身体。
 一人でいくらしても慣れなかった快楽。
 彼の手で簡単に拾えてしまったことを、
 思い返して、ほぅ、と甘い息が溢れる。]


  ……癖に、なるかも。


[湯船に身体を沈めながら、ほつり、呟く。

 彼には零せない秘密の感想は。
 浴室のボディスポンジだけが、知っている。]

[着替えはもってきたものの、寝間着はその日の
 服のまま眠ればいいかというぐらいに思っていたから、
 風呂上がり、寝間着がないことに気づいたのは後の祭り。
 
 そのままでいいと言われた、布団に滑り込めば、
 肌が直接触れ合って温かさを分け合えるから。
 それも、いいかと温かくなってきた気候も借りて。
 寄り添うように肌を合わせて、眠りに就いて。

 まだ朝日も差さない頃。


          一人、目が覚めたなら。
          規則正しく呼吸する彼を確かめて。
        
          腰元の傷跡に、
          慈しむ愛おしむように、口づけを落とした。

[翌朝、一番に耳にするのは。
 いつもの目覚まし音ではなく、彼の声。]


  ……ん、


[薄っすらと開けていく視界は、いつもの自分の部屋じゃない。
 コーヒーの香りを漂わせる室内に、
 愛しい彼の姿が、ぼんやりと視力の悪い目に映り込む。]


  ……はよ、……ンッ、


  ……おはよ、 ございます……。


[掠れた声を飲んで、挨拶を言い直して。
 気だるさの残る身体を起こせば、
 彼が夜更けに変えてくれたシーツが肩から滑り落ちてく。]



[ 名も無い夜が更けて、二人で迎えた朝は、
      それはそれは、とても幸福な――一日。**]

 

―― 流れ行く季節 ――

[付き合う、少し前、からだけど。
 来店する頻度が以前よりも増えた気がするのは、
 気の所為じゃない、気がしている。

 例えば、隙間時間をを縫うみたいに突然。
 例えば、会いたい、と一言メッセージが送られた後。
 例えば、片付け当番がなく早上がりの日。

 俺と過ごす時間を確保するみたいに。
 店で待って居られたりすると、ほんのり擽ったい。

 そういう頻度増えてきているから、
 泊まっていく?という、甘い誘いも断れずに、
 頷いて、彼の部屋に行く時間も増えて。

 ベッドの上で二人沈むことも、増えていく。]


  ……明日、早いっ、から……


[そう嗜めた日も、結局。
 抱き込まれる腕に抗えずに、肌を這う手に身悶えて。
 押し殺そうとする声を、引き出され。
 彼の下で、啼いてしまった日も、あった。]

[手放せなくなっていくのは此方も同じ。
 それを直接伝えることはなかったかもしれないけれど、
 啼いて、縋って、抱き込む腕で伝わっていると、

 思っていたのに。心というものは難しい。

 彼の言う普通の幸せが、男女での恋や結婚を見据えて、
 将来のことを言っているのであれば。

 今この手に掴んでいる幸せを失うことのほうが、
 怖い、と苦笑を浮かべる夜もあっただろう。

 あれだけファンにも愛されているというのに、
 時に自分に自信が持てないあなたを、
 抱き寄せて、慰めたりする中で、

 憂いたり、嫉妬したり、後悔する顔を見れるのは、
 俺だけかもしれないという悦に浸っているというのは、
 彼にはまだ知られていないと、いい。
 
 俺にもそういった仄暗い独占欲だって、あるんですよ。

[ただ、そんな表情を見せた日の彼は、
 泣きそうな顔をしながらも、意地悪なことを言う。]


  ……ぁっ、……ぅ、んッ……、
 
  だ、
、 ……それ以上、ッ…あッ
  ンぅッ、……は、……ぅッ……、


[甘やかしてといいながら、ぐずぐずに俺の身体を溶かして、
 恍惚とした表情を浮かべて、中の弱い部分を。
 台本を持つ長い指が、ぐちゃぐちゃと犯す。

 好きかと問われれば、そう、なんだけど。
 こんな場面じゃなければいくらでも頷けるものを、
 後ろで銜えさせられて、指の形を覚え込まされながら。
 言うのは、話が違う。]


  ……は、……ぁ、ッ……、も、ぅッ、



[さんざん弄られて、きゅうと甘く指を締め付けて。
 そこで感じる、と、知った日から少しずつ。
 身体を開かれていくみたいに、性感帯を増やされて。]

[こり、と膨らみを押されて、とん、とんと。
 同じ場所を何度も刺激するみたいに、叩く。

 ぶわりと一気に上る熱。]


  ぁ、ッ……、やッ、 さわらな、で ……ッ
  そ、こッ、 
……されたらッ……ぁ、ぁッ



[羞恥と快楽を煽られて、ぼろぼろと涙を零しながら。
 首を振って、抗うのに。やめない、と宣告されて。
 弄られてもいない前が、後孔を探るだけでそそり勃つ。

 チカ、とまた襲い来る明滅。

 あ、だめ。

 と、思うのに。]


  ……、っふ、ぅッ……
、……ッ……!



[びく、びく、と痙攣するように腰が跳ねる。
 前を弄られないまま、彼の指だけを飲み込んで、
 後ろだけで達してしまう程に、感じて。]

 
[散々啼いて、泣いた、後の微睡みの中。
 囁かれた言葉に
 うん、と小さく応えたのは夢現。

 分かってる。そんなこと。
 生きることを願ったあなただから。

 簡単に生を手放しはしないこと。

 興味が好意に代わり、好意が愛情になっていく。

 好きをもらう代わりに、愛で応えて。
 抱き合って、確かめ合って、変えられていく。]

 

[しばらく痕はつけないで欲しいと願った旅行前日。
 正面から抱き竦められて、彼の膝の上。

 痕がすっかり薄れた鎖骨に彼の唇が触れる。
 ン、と小さく息を詰めながら、髪を引いて。]


  だめ、ですよ。
  温泉に入れなくなるでしょう?


[ジト目で肌を眺める恋人を窘めつつも、
 指でなぞられるだけで、期待に身が震えるくらい。
 開発されてしまった身体を必死で抑え込みながら。

 ふに、と尖らせた唇を指で押し返す。

 そんな拗ねる姿も愛しいと思うくらいに育った感情。
 旅行を心待ちにしていたのは、彼だけじゃない。
 一緒に、「初めて」を経験する楽しさを、
 タンデムしたあの日から、教えられてしまったから。]

[ 思えば、それが――初めての恋だった。

 人を好きになってコントロールが聞かなくなる
 心の有り様も。欲の有様も。

 狭量な男だと思われたくないと思ったのもはじめて
 それを口にすることも。

 それもそうだ、会いたいも、抱かれたいも
 そういう空気を察して、叶えてやらねばと
 考えた結果こちらから申し出ていた過去の恋愛と

 今は天と地ほどに、違う。 ]

 本当にだめ?
 それなら本気で拒絶して。諦めるから。

[ 明日が早い。そう言われた日に
 零した声は、自分でも聞いたことがないほど
 甘く。

 余裕を剥ぎ取られて、空っぽになった自分に
 愛される素養があるとは思えなくて。

 愛情の試し方なんて知らないから、
 許されるかぎり、愛を盾に、責め立てて。 ]

 だめ?でもこっちは嬉しそうだよ。
 ぎゅうぎゅう俺の指食べて。
 もっと、って言ってる。

[ 心の何処かで、可哀想に思う日もあった。
 仕事終わって、恋人と会ってるのに、
 泣くまで追い立てられて。何も悪いことなんて
 していないのに。

 ――それでも拒めないくらい、俺のこと
          好きなの。 ]

 すごいね、こっちでも
 気持ち良くなれるようになっちゃって。
 うん、うん、俺のせいだね。

[ 問わずとも知れることをわざわざ問うことはしない。
 そのくせ、キスだけは優しく、なんて。
 暴力振るった後のDV夫みたいで、
 自己嫌悪に飲み込まれたから。
 深く反省した。試すようなことはするものではない。
 そんな事すら、知らないのかと呆れられて
 しまっても、どうしようもないくらい。

 ――離してやれないくらい 君のことが
           好きで。* ]

 
 
  ん、してる。


[悪戯っぽく視線を流して、笑えば。
 降りた腕を取って、手に手を重ねて持ち上げて。
 ぱく、と冷えた指先を口に含む。

 アイスみたいだと思ったから。
 その指先も甘いのかと錯覚して、舌を這わせ。

 あったかいと呟く身体を更に熱くして、欲しくて。
*]

[ 行為に慣れてきても、
 ぐずぐずに蕩けるまで、あまり声を
 上げたがらないから。 ]

 じゃ、されようかな。

[ してる、と悪戯に視線を流して笑うから。
 そう返して顎先に、キスを。

 とっくに参ってるくせに、誘ってくる目が
 唇が、いじらしくて。 ]

 期待してたよ、今日ずっと。
 温泉、一緒に入れますねとか言うから。

[ 指先は誘惑されている最中らしいので
 瞼の上から横に少しずつ、唇で触れていく。

 擽ったそうに音を拾う、耳までたどり着けば
 まだ戯れの延長みたいに、乾いた唇で
 触れて、挟んで、擽って。

 ときどき、笑って。 ]

 あったかい、じゃ済まないね?

[ 口に含まれた指先はすっかり熱を持って
 蠢くように、舌先を頬の内側を押して、つつく。
 くちゅ、と音が鳴るたび、着実に、
 欲に火をつけていくけれど、誘惑はまだ
 続いていただろうか。* ]

[素面のままだとどうしても小さなプライドが邪魔をする。
 可愛いと言われても、素直に受け取れない思春期みたいな。
 敢えて言うならば、それは賛辞なのだろうけど。
 
 受け止めるには照れ臭さが勝ってしまうから、
 受け流したり、首を振ったりして抵抗を見せてしまう。

 でも、今日は気分がいいから。
 可愛いと言われたら愛でられている気持ちになって、
 ふにゃりと表情が蕩けてしまう。

 誘いに乗るような声に更に機嫌を良くして。]


  うん、


[顎先に落とされる唇を笑いながら受けて、
 首を竦め、追いかけるようにまた唇を触れ合わせた。]

[期待していたのは朝からだと伝えられて、
 そういえば、朝そんな話を振ったな、と。

 ウィンドウ越しに見えた表情、
 気まずさを紛らわすようにした咳払いを思い出して、
 指を食んだまま、くく、と喉奥で笑う。

 瞼に降り落ちる唇を受けたら、再び目を伏せて。
 咥えた指に軽く歯を立てて、根本まで飲み込んだ。

 酒気で熱くなった口腔の中、
 ねとりと舌を関節の根本から這わせて、
 唇を窄めて、ちゅう、と吸い上げて一度唇を引いて、
 また根本まで咥え込む。]


  ……っ、ン……、


[彼の人差し指を湿らせる間、肌を滑っていく唇が、
 耳に届いたら、乾いた唇が耳朶を食んで。
 ぞく、といつもみたいに快感を引き出していく。]

[飲み込んだ指が、悪戯し返すみたいに、
 内側から頬を突ついて、粘膜を探り、音を鳴らすから。]


  ……ん、ぁッ ……、


[唾液に塗れた指を一度解放して、酸素を求め。
 灯された情欲を隠せずに瞳に滲ませ、俯いて。
 自身のTシャツとパーカーの裾に手をかける。

 両手で、おず、と裾を持ち上げたら、
 日に焼けていない肌が顕になっていく。

 あったかい、じゃ済まないから。]

 
 
  けいと、さんが
  あつく、して……、



[首元まで服を持ち上げて、酒で色づいた肌を晒す。
 まだ触れられていない赤い尖りは小さく鳴りを潜めて。

 その箇所を逸らすみたいに、腰を反らせば。
 キスと人差し指だけで僅かに反応している下肢が、
 彼の腰元にぶつかってしまう。*]

[ 可愛いと言っても素直に受け取られる
 ことはなくて。

 なんなら、言わなくて良いと返される
 こともあっただろうか。

 それが、酒がどうも彼を随分素直に
 そして開放的にさせたようで。

 ふにゃりと蕩ける表情に、
 こちらの表情が固まったのは見逃して欲しい。

 今すぐにでも襲いかかりそうになるのを
 抑えた故に。

 追いかけるように唇を触れ合わせたら
 見ないでね、とばかりに甘く下唇に噛みついて。 ]

[ 指を咥えたままで笑うのを見ると、
 最初からこのつもりだった?と、
 してやられたような顔をしたままで。

 瞼に、こめかみに、唇で触れる。
 
 乾いた唇でも、触れられる事を
 覚えた体はふるり、と震えて。

 誘われた指のしでかした悪戯に、
 甘い声が上がれば、顔を引き戻して、

 欲に濡れた目と、目線を絡ませれば、
 もうすっかりその気になってしまう。

 全く持って誘惑のし甲斐のない男で
 面目なく。 ]

[ 裾に手を掛けるのが、
 やたらとゆっくりして見えて、

 小さく、 
ぅわ
 と声が漏れた。

 情欲を滲ませて、誘うには満点の
 言葉を紡いで、色付いた肌を見せつけながら
 僅かに反応したそれを触れさせてくる。 ]

 どこでそんなの、覚えてきたの

[ たまらず、首筋を辿りながら
 言葉を直接、肌に打って ]