129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】
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ポルクス
「まともなって…、ここに来るまでにも?」
道中、風呂上がりの着替えを調達しながら大浴場へと辿り着けば。
男2人な以上とくに恥じらいもなく、手早く服を脱げばさっさと体を洗おうと浴場へと入っていく。
……人と入るのには、少し髪に掛かる時間が長過ぎるから。
ムルイジ
辿り着いた大浴場を見。服を脱ぐあなたを見。
そっか、と真似して服を脱いだ。すっぽんぽん。
……は流石に恥ずかしいのでちゃんとタオル腰に巻きます。
「俺ー……ホームレス街の出だから風呂とかそんなだったよ」
言いつつ男も直ぐに後を追うだろう。浴場の中へ入り。
あまりの広さに一瞬フリーズしつつ。
「…………、たすけて
」
やっぱダメかもしれん。か細い掠れ声でヘルプを求めた。
ポルクス
「大丈夫、風呂は襲って来ないから」
ヘルプには小さく笑って。体を洗ってから浴槽に行けば問題ないのだと説明をしながら。
自分は長い髪を洗う作業へ。
長い翠へ湯を掛ければより艶やかに見えるだろうか。
ムルイジ
「ふろは、おそって、こない、」
復唱。
「ふろは、おそって、こない、」
何回か復唱しながら髪を洗う様子を見。いつも通りにひょこひょこと移動……しようとしたらコケそうになったので普通の歩みに変え。
隣のシャワー近くまで辿り着けば、真似して髪を洗い始め。
「……ムルイジ、髪長くてきれーだよな。似合うし」
なんか女子会みたいな話題じゃないかこれ?
ポルクス
「あぁ、襲って来ない。…足元、気をつけろよ」
ひょこひょことした歩みを見れば念の為に声を掛ける。直ぐに普通になった事に安心したが。念には念をだ。
「そうか?…綺麗、なら良かった。1度伸ばしたら切るタイミングを逃してそのままなだけ…なんだが。合ってるなら嬉しく思う。
……俺はポルクスの髪だって綺麗だと思うが。その色、好きだ」
女子会だったかもしれない。嘘、野郎2人です。
「ほんっと頼もしいなダスト……」
ダストとか名付けてごめんねって思う。
こうして頼もしい顔をしているが、初っ端やらかしているのである。
ごめんねって思う。いいや、ゴミ自身はそんなに思ってないけど……
ムルイジ
「……ン! 長いの、カッコよくていいよなー」
言いつつ髪をわしわし、シャンプーを泡立て洗って。
「俺の髪の色? ……ッハハ、そうか?
はじめて言われたー……あ゛っ!?
」
褒められた嬉しさのまま、ニッコニコでムルイジの方を見ようとして洗い途中だったシャンプーの泡が目に入りました。
はじめての、いたみっ……!
「にゅんんんんンンン…………」
悶えつつ頑張って洗いました。
ポルクス
「大丈夫か?!」
自身の髪を洗いつつでも鳴き声が上がればそちらを確認し…、でもあれ人が手を出すのも危ないか…?
目に入ったのならゆっくり濯ぐ様にと伝えて、出来なそうであれば手伝おうとはするだろう。
貴方から少し遅れて髪を洗い終えれば、結い上げておく。邪魔になるからね。
ムルイジ
「だいじょうぶ…………
」
だいじょうぶじゃなさそうだね。
髪の泡は落とし終えたので、あなたの言葉通りに目を濯ぎ……目の方はお手伝いがなくても大丈夫そうです。どっちやねん。
「風呂……襲ってきた……」
歪む風呂への認知……。
次はどうすればいい?と首を傾げた。
あー!マカロンドロボー!って言いたいけど風呂だから言えない。
ポルクス
きちんと目を濯ぐ様子を見ればホッと胸を撫で下ろし。
「もう多分襲って来ないからな…」
多分。体を洗おうと提案して…「石鹸が付いてるうちに目を擦ったりするなよ」と釘を刺しておこうか。また痛くなるからね。
「背は俺が洗ってやるから」と伝えれば泡立てたボディーソープでふわふわと洗い始めるだろう。
ムルイジ
「襲わンでほしー……」
襲わンでほしいね。
男はとても素直なので、提案されれば身体を洗い始め。
釘を刺されれば「ハァイ!!」とお返事。もう目は……痛くなりたくないからっ!
「…………ッハハ、くすぐったー……」
ふわふわで洗われると嬉しそうにくすくす、からからと喉が鳴る。あなたが手伝ってくれるおかげで洗うのは存外、はやくに終わりそうだ。
ポルクス
「慣れれば襲われる事も無くなると思うんだが」
慣れないうちは何が起きるか分からないな。
擽ったそうな貴方に目を細め、「もう少し我慢してくれ」と伝えて背中を洗いきってしまおう。
あとは貴方のタイミングで、体を洗い終われば背中を流すところまで手伝ってから自分の体を洗い始めるだろう。
ムルイジ
くすくす、からからと喉を鳴らしつつ。
洗い終わったと分かれば「アリガト!」とお礼を言って。
「…………ぷあ、おわった!」
シャワーを上から浴び終えれば、身体洗い終わりポルクスの完成です。
浴槽?に行けばいいんだっけ?とあなたの様子を見つつお湯の張られたそれに入っていくだろうか。
まずは足でちょんちょん、からのざぷん。
「…………、…………、」
ポルクス
貴方が浴槽に向かうのをちらりと見守りながら。
自分の体も洗い終われば、こちらも浴槽へ。
「…今度は襲われてないか?」
なんて笑いながら声を掛けよう。
ムルイジ
「…………、…………、」
これは浴槽の中、無言で体育座りをしていたが。
「…………、おそわれてる、かも
」
あ!湯船耐性がない男!! 再びか細い掠れ声を出した。
お湯に浸かったことなど生まれてから一度も無かったのだ。
頬がじわ、と赤みを帯びる感覚と、心拍数の上がる感覚に若干ふわふわしつつ。
「これ……いつまではいってればいいの……?」
ポルクス
「襲われてたか…、体に無理のない範囲で好きなだけ、だな。
暖まればいいからな」
本当に慣れてないのだな、と体に不調が出てないか?を貴方に確認する。
自分はのんびりとしているものの、貴方の様子次第で引き上げるつもりだ。
ムルイジ
「あたたまる…………」
本当に慣れてない。
問われればだいじょうぶ、とお返事をして。
心配かける訳にはいかないよな、と頑張ってお湯の中でじっとしていたものの。
「……んう、くらくら、する。
…………やっぱ、……むり゛!!
」
ばしゃん! ばしゃ、ばしゃ、ばしゃ!
めちゃくちゃ水しぶきを立てながら足早にお湯から逃げ出した。
べしゃべしゃのままの男が大浴場の脱衣室の床を襲う――
ポルクス
めちゃくちゃ上がった水飛沫が飛んでくるのは置いておいて、自力で脱出していく様子には安心する。
けれど何かあればいけないから、と貴方の後を追って脱衣所へ。
「ポルクス、無理をさせたようですまない。…気分が悪くなってないか?」
ムルイジ
「あーーっ!? ムルイジも出ちゃったの!?」
結局心配かけちゃってるやんけ!ゴメンの顔をした。
「……ン! ちょっとだけくらくらするけど、だいじょうぶ、……平気!」
相変わらず顔は赤く、僅かに息が上がっているが元気そうだ。
じっとしているのが好きじゃないもある。さっさと着替えて出よう〜とべしゃべしゃなまま歩き回っているだろう。
ピチねばの存在が新たにべしゃを生み出してしまったのかもしれない。
ポルクス
「温まりはしたから問題ないよ」
ごめんの顔の貴方にそう笑いかけて。
「大丈夫そうなら安心した、…念の為、水分も取っておくといい」
着替え終わってからでもいい、と付け足して。
歩き回るべしゃに笑ってしまっているが、きちんと体は拭き始めてる。…髪も乾かさないと。
ムルイジ
「すい、ぶん…………わかった!」
こくり頷き。わかったみたいです。
歩き回っていたべしゃは適当にタオルで身体を拭き、素早く着替えを済ませ脱べしゃした。路上生活者は髪なんて自然乾燥ですよ。
「……はあ、……えっと、飲み物……」
飲み物置いてあったりしない?あることにしていいか?
とりあえずはあなたの準備が終わるまでのんびりしているつもりだ。
「シトゥラ様……」
歪んだ気遣いがまだマシな扱いだなんて……コヨーテのご主人様、大変そうだなあ。
ピチねばも結局押し付けられてるし。
「…………。」
難しい話してるなあと思いながら通信を聞いている第二弾。皆真剣に話しててすごいなあ。スピカの感想である。
ポルクス
「ん、いい子だ」
脱べしゃを見届けながら一方この男はのんびり髪を乾かしている。この長さになると時間がかかるのだ。
「なかったら端末から頼んでしまったらどうだ?お任せでも指定でもすぐ届けてくれるだろ」
そう、なければ頼んでしまおう。なんたって無礼講だし。
パフェを欲しそうな眼で眺めている。頂いて……いいやつですか?
「はい、いただきます。」
許可があった!いただきますをちゃんとした。今は看守長チョコはお休み。
おいしい。パフェ用のスプーンを握りしめながら食べている。食べるのがちょっと下手なのでやっぱりクリームが手や頬などについているが、満足そうだ。
アルレシャ
「おいしいです。ああ、食べるの難しいです。」
チョコもチョコパフェもおいしいので、いくらでも食べられる。今まであんまり食べたことないのだ、服と同じように今のうちにたくさん食べたい。
べたべたなのは見た感じパフェ用のスプーンが慣れていないのもあるが、スプーンの握り方も下手だ。グーで握りながらもぐもぐしている。もぐもぐ……。
「ありがとうございます。」
おしぼりは丁寧に一礼をして受け取った。
ムルイジ
「……ン! 端末……、頼むかー……」
褒められたのでご満悦な様子。
あなたが髪を乾かす間にその辺の椅子に座り端末をぽち……。
文字が読めないので当てずっぽうだ!
来たのは……メロンジュースdrink!