人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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【人】 怪物皇女 メイベル

――浴室にて(1週間後・その1&その3)――>>38


  ────。


[少ないながら数度彼女の力を見たことはあるが
やはり不思議なものだと思う。
今まで見たことのない力。
魔力を介している訳ではないように見えるのに
世界の法則が書き換わっているように思える……いや、変わってる。]


  ふーん、予言書、ね。
  
  
[>>39近い未来を読み取るものがいない訳ではない。
けれどこの場合の予言書はかなり先のことまで書いている。

私の頭の中に描いていただけの
滅びの黒龍「ソロモン」のことすら
この書には書き綴られているのだから。

ただその結末は
私の吸収であり、そしてその黒龍すら
討ち果たされる運命にある。]
(75) 2020/10/22(Thu) 0:42:27
  ただ生きているだけの生に意味はあるのかしら。
  とは言え、バツイチの行き遅れなんて不要でしょうしね。


[平均寿命が40歳に満たない世界である。
 女は20歳になれば年増であり、30歳になれば婆だった。
 売れ時は10代前半。
 そこで戻ってきてしまえば普通は瘤でしかない。
 普通でも瘤なのにスピネルの末娘は火薬庫でもあった。
 だから修道院の中でも腫れもの扱いで――]


  ……おはよう、カザリ。
  もう随分と暖かくなったわね。


[...はノックの音の後、物音を耳にしていた。
 声が掛かればそこで漸く布団から頭を出して身体を起こし、
 暗に遅かったと告げる。

 別に虐めているわけではないのだ。
 貴女は私にとっては唯一話が出来る相手なのだから。
 夢にまで出てくる存在なのだから]

  ……着替えは?
  早く脱がせてくださる?


[...はベッドから起き上がると三歩離れた距離にいるカザリへと声を掛けた。
 着る衣装は修道院の服だ。
 地味で質素、紺色の修道女の服。
 尤もシオンのそれは内側がえらく精緻に編み込まれたレースを使っていたり色合いが派手なものがあるのだがそれはそれ]


  ほら、早く〜。


[これは我儘なのだ。
 深いつながりはない。
 強い絆もない。
 それはまるで蜘蛛の糸のようなものだけれど、
 灰色だらけの世界で唯一見える色は存在を誇張して見せられてしまうのだ。

 例えそれが錯覚であったとしても、
 縋るものなど存在しないのだから――**]

【人】 怪物皇女 メイベル



  ……ふん。
  気に食わないわね。

  どうしてこの書の内容を恐れないといけないのかしら。


  
[>>40彼女が作り上げた一枚の紙片。
それを手のひらで炙るようにして燃やす。
簡単な魔法であればメイベルであっても使う事ができる。

力の発露のようなもので羊皮紙と同じ材質ではないだろうが
それでもそれを私の目の前から掻き消した。

戯言と称して相手をしないでなく
焼き尽くしてしまうのは
その予言書の力が真に迫ったものだと
メイベル自身も薄々勘付いていたからかも知れない。
そしてその事が更にメイベルを苛立たせた。]*
(76) 2020/10/22(Thu) 0:44:12
大丈夫ですか〜。

[やばいなって自覚はあった。
けど久しぶりの深酔いがふわふわして
思いの外気持ち良かったから自制せずに飲んで、
用を足せばちょっとは酒が抜けるかとトイレに向かった。

そこでちょっと洒落にならない声が聞こえたので
誰だか判別出来ない後ろ姿に声をかける。
返事の代わりにまた嗚咽が聞こえたものだから
さすがに本気で心配になって背を擦ったら
振り返った顔がまさかの見知った顔だったわけだ。

相手がトイレに行っている事も覚えてないくらい
俺も大概に酔っぱらっていたわけで
やばいって思ったのは間違いじゃなかったらしい。]

ほんとに大丈夫ですか?

[心配はもちろんしている。
けど苦しさから薄っすら滲んだ涙で潤む目が
妙に艶っぽくて目が離せなくなっていて、
吐くの手伝いましょうか、なんて口実を口にして
しゃがみ込む相手に覆い被さるように身体を寄せた。]

[唾液でわずかに濡れた唇は滑りが良くて
触れたらぬるりと容易に形を指先に伝えてくれた。
その柔らかい感触にぞくりとして
いけない事をしている気になってくる。

けどそれが逆に好くて濡れた跡を辿るように
唇を何度も撫でて、指は次第に口内へ侵入した。
しんどくて抵抗する気力もないのか
それとも酒で完全に頭がやられてしまっているのか、
彼の唇は俺の指を受け入れるみたいに開いた。

歯列や頬の内側を柔く撫で弄って
その度につらいのとは違う息が漏れるのが楽しくて
吐くのを手伝うって言ったくせに
まるで目的を果たそうともせずにしばらく弄ぶ。
その度に唾液が溢れて余計に酷い有り様になった。

そのうち指じゃ物足りなくなって、
気付いたら口を塞ぐように口付けていた。]

[徐々にしんどいのとは違う顔が見えてくる。
可愛いな、なんて調子乗って舌を奥に進めたら
突然強い力で身体を押し退けられてしまった。

やり過ぎたかと一瞬冷静になる。
その上、相手が笑い出したものだから
完全にその気になっていた俺は置いてけぼりを食らう。
けど聞こえたのは想像とは全然違う言葉で。]

はは。うそでしょ。

俺、


男ですよ?

[彼の言の通り、確かにそこは布を持ち上げていて。
素面だったらあり得ない状況に驚いたりするんだろうけど
すでにまともな思考なんてしてないから
自分を棚上げしてからかうみたいな言い方して
主張するそこをやんわり撫で上げてやった。

もっとヤバい事になればいいのに。
そんな悪意が顔を出す。]

[どうやらその悪意は役目を果たせたようで
イエスとしか答えられない問いかけを投げかけられ、
答えを声に出す前に俺はネクタイを掴まれた。

自分からも股間押し付けちゃってめっちゃエロいなあって
可笑しくなってにこにこしてついて行った俺の姿は、
一緒に飲んでいた知人達からしたら特別な事じゃなくて
『憧れの先輩に構われて嬉しそうないつもの俺』程度にしか映ってなかっただろう。

手を恋人みたいに繋いで歩くのなんて
いつもの俺だったら飛び上がるくらい嬉しいのに、
もう頭の中がその先の事ばっかりで
ずんずん先に歩いていく相手がホテルとは別へ向かっても
全然気にしないまま素直に付いて行った。

コンビニのトイレから出て来た時、
彼が割とすっきりとした顔をしていたものだから
もしかして抜けたのかなって少し距離を取る。
正気に戻ってる可能性もある。

けど店を出た途端、やっぱり手は繋がれたから
ああ、まだ酔ってるのかなって安堵した。]

[そのうち相手の部屋らしき場所に連れ込まれて、
もう人目もないんだからって壁に押し付けた。]


…責任取ってほしいのは、俺の方ですよ。


[正気に戻られる前にって気が急いて
貪るみたいに唇を少し乱暴に押し付ける。

今まで自慰だけで済ませてたのに。
貴方はノンケだから想うだけにしとこうって思ってたのに。
エサぶら下げて飛び込んできたのはそっちだぞ。
俺の頑張りを無にした責任取ってくれよ。

…酔ってる間だけでいいから。

持っていたコンビニの袋が足元に落ちて、
中に入っていた避妊具の箱が零れ落ちたけど
今すぐ必要じゃないやってそのまま捨ておいた。]*

【人】 怪物皇女 メイベル

──浴室にて(1週間後・その3)──>>41>>42


  まだ慣れないの?
  別に裸で居る人間もそちらには居るんでしょう。

  それにオンセン……と言うものに入る時は
  裸なんでしょう?


[この泉は冷たい水だが
彼女の世界だと暖かい湯に入る習慣があるのだとか。
その際に突っ込んで聞くと、オンセンに入る時は
裸で入るそうだし。]
(77) 2020/10/22(Thu) 0:57:20

【人】 怪物皇女 メイベル



  あんたねぇ、いい加減諦めて……

  ……いや?
  やっぱり良いわよ。


[>>42先日も断ったその提案を
今日も断ろうとして、私は、はと思いつく。
その時の笑みは、彼女から離れて隠れたりして
遊ぶ時のように無邪気で
そして悪い顔をしたいただろう。]


  水着を着ても良いけれど
  その代わり、私があんたの水着を作り出す。

  あんたは私の水着を作り出す。

  お互いにそれを着るの、良いでしょう?


[と言ってみた。]*
(78) 2020/10/22(Thu) 0:57:37

【人】 微睡む揺籃 アリア

 
 この世界が……本当にそこに書いてある通り、とは限らないけどね。

[ 「原作」の一部に目を通す彼女>>75に、そう一言だけ投げた。
 そもそも今の私――アリアは、原作には存在しない筈の人物。
 オリジナルキャラクターなのだから。
 何が違っていても、おかしくは無いとも言えるはず。]

 …………。

[ メイベルの手の中で燃え上がり、焼失する紙片。>>76
 険のある声音と表情は私に口を差し挟もうとは思わせなかった。
 ただ無言で見守り、考えるだけだった。

 私がこの世界で果たすべき役割かなにかが、もしかしたら
 あるのだろうか、と。]*
(79) 2020/10/22(Thu) 1:02:20

【人】 微睡む揺籃 アリア

――浴室にて――
>>77>>78
[ いらない知識を与えてしまったと後悔しても時すでに遅し。
 寝るときといい言葉づかいといい、どうしてこうも
 メイベルはお淑やかじゃないのだろう。
 頭の中でひとつメモしつつ。]

 う、うぅん……なかなか慣れないよ、それはぁ……。
 それにこの泉は冷たいままでしょう?

[ だとするとやっぱり、プールを連想してしまう。
 その意味では現代社会の常識がまだ私の中には色濃く残っているのだ。喜ぶべきか哀しむべきかはさておくとして。]

 あ、それなら温かいお湯に入ってみない?
 それだったらむしろ、裸の方が私、馴染みがあるもの。

[ 日常習慣の違いって面白い。
 個人的にそこそこ切実な交渉ではあるのに、
 緊迫感なくそんなことをふと思っていた。
 そこにメイベルから投げられるひとつの提案。>>78
 ぴくっと耳たぶが動く気がした。]
(80) 2020/10/22(Thu) 1:22:17

【人】 微睡む揺籃 アリア

[ このメイベルは>>78、何か悪戯を考えてる顔をしてる。
 この数日で身についた警戒心はそう悟らせるのだけど、
 彼女の提案に乗ってみるのは面白い気がしていた。]

 え、お互いに……?
 作って、着てみる。う……うん。

[ そもそも原作界隈でのキャラ人気もそんな所にあるのだ。
 傍若無人で無慈悲な、強大な敵役のわりにそこかしこの場面で
 ちょっと顔を出してはアクセントを与えていく。

 メイベルが損な目を引くこともあっても、それはそれ、と
 また別の機会で取り返す様に感情移入する読者も少なくないのだ。
 ゆえに私も彼女の案に同意を返してしまう。]

 それは……どんなものでも良いの?
 まあ、サイズとかは合ってないと、着ようがないけれど。

[ スレンダーな彼女を身体を眺める。
 今の私もそうだけど、というかまるで凹凸のないような身体だけど、
 目測でもサイズ感は把握しておかないと、と。]*
(81) 2020/10/22(Thu) 1:30:17

【人】 在原 治人

 
[俺が触れると
 見せてくれる堪らない表情。>>34

 鎖で繋いで物理的に
 離れられなくしてしまえば
 そんなあなたを、いつでも好きな時に
 見られるようになる。

 これは、かなりの名案だと思ったが]


   ぅ、…………


[即座に断られてしまった。>>35
 
(82) 2020/10/22(Thu) 12:28:52

【人】 在原 治人

 
[意気消沈する俺の目の前で
 小首を傾げて考え込んでいた顔が
 今度は鮮やかに咲いた。>>36



   (ああ…、…………
すき、だ
…)



 現金なことに、落胆の溜息が
 あっという間に感嘆の溜息へと変わる。

 吸い寄せられて離れられない。
 自分を根こそぎ持っていかれるような感覚。
 これが”惹かれる”ということなんだろう、たぶん。]
 
(83) 2020/10/22(Thu) 12:31:57

【人】 在原 治人

 
[笑顔に見惚れていると、
 予想外すぎる言葉が耳に飛び込んできて>>36
 眩しげに細めていた眼鏡の奥の瞳が、まん丸くなる。]



   っ、 …………
、っこん???



[同性だからどうこう以前に 
 これほど無縁だと思える言葉が
 他に思いつかないくらい
 生涯、関わりのない単語だと思っていた。

 それが突然、
 想いを寄せる相手から
 申し込んでもらえるなんて
 そんなことある筈が──────‥‥
在った
。]
 
(84) 2020/10/22(Thu) 12:34:32

【人】 在原 治人

 
[200mm超のヘラクレスの羽化に成功し
 更に、ザルモクシスオオアゲハの雌が
 目の前をひらひらと舞っているくらい
 有り得ない、驚きと喜びに包まれて。]



   結婚する、したい、勿論…っ!



[息せき切って答えたら
 やけに掠れた声になってしまった。

 色々と考えなければならないことが
 ある気もするけれど、
 気がかりだった滞在期限の90日を過ぎても>>33
 ずっと、ずっと
 あなたの傍に居られることに比べれば
 何もかもが些末なことだ。]
 
(85) 2020/10/22(Thu) 12:42:05

【人】 在原 治人

 
[口吻どころか
 回し飲みの間接キスすらしたことがないまま
 34年間 生きてきた元虫狂い・現アクスル狂いな男は
 幸せそうに、はにかんで
 もう一度、ぎゅっと抱きしめると]



   俺と結婚して欲しい。  して下さい。



[自分からも、改めて求婚したのだった。]**
 
(86) 2020/10/22(Thu) 12:51:23

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[そもそも客人が居るという認識ならば
パンツを曝したまま過ごしたりしない。流石に。
掃除終わったらいい加減服着るかくらいは考えていたが
その前にシャワーを浴びるか如何かが面倒くさくて
なんとなく後回しになっている。
ソファーがあるのにラグの上に座り込むのも
完全にだらけきっている証拠である。
床に座る方が楽なんだよな、転がっても落ちないし。

ソファーに揃えておいてある机で食事をしようとすると
高さが足りないので床に座る方がしっくりくる。
台所傍に食事用の机があるにはあるが
あれはに一人用のスツールが一脚しかないので
二人でも食事の間は仕方ないとしても。

戻ってきてそのまま映画の続きを眺め始める時も
やっぱり結局床に座っていた。
無防備と言えば聞こえはいいがだらしないだけだ。]
(87) 2020/10/22(Thu) 12:52:10

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[不躾に品定めするような眼差しがからめとられる。
うーんこれはまずい。セクハラになるだろうか。
映画見るなら最初から見る?とか適当いって誤魔化そうと

……するより先に、名前を呼ばれる。
ひどいことは、しないなら、
一体なにをする断りなんでしょうね。
なんて思いはしたが、余計な言葉は飲み込んだ。
多分同じモンがほしいので無駄なやり取りは省いておく。]
(88) 2020/10/22(Thu) 12:52:53

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[近くなる距離を目を閉じもせず眺めていた。
眼鏡がぶつかるなぁとおもって少しだけ角度をあわせる。
その時点で受け入れることを拒んでいないことは
こいつにだってわかりやすく伝わるだろう。

柔らかく、乾いた感触がぶつかる。

うん、特に抵抗はない。
唇の感触なんて男も女もそう変わりはない。
多少の肉の厚さに違いはあっても…

そう確認している最中にあっさり離れて行くから
は?って思って追いかけるように伸ばした。
この手で何をしたかったのか良く解らないまま
指先で頬を撫でて離れたばかりの唇を親指でなぞった]


 もうちょっと、だけでいいの……?


[たりない、って四文字が素直に出てこなくて
また相手に判断を押し付ける様な卑怯な言い回しになる。]
(89) 2020/10/22(Thu) 12:53:40

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[別段恋慕の類の情が沸いたわけでもない。

その辺の感情はいつだって良く解らない。
女相手にだって理解できたことがなく
男相手なら理解できるなんてこともない。

ただ、好かれるのが好きで、懐かれるのが心地好くて
こいつ相手でも…男相手でもいけるなら
別にセフレもこいつでもいいよなぁなんて思っただけだ。

セックスのためだけに女の機嫌を取り続けるのは疲れたし
けれど、それなら一人で処理した方がマシとも言えなくて
受け止めてくれる体温を求めては
それを愛する気もない癖に愛される事だけ求めてる。
我儘なのはわかってる。
だから誤魔化して、騙して。愛しているふりをして。
結婚の二文字を意識される前に次を探す。その繰り返し。

正直、しぬほどめんどうくさい。

例えばこいつなら、機嫌を取らずとも、騙さずとも
俺の事が好きなら、それでも喜ぶんだろうか。
犬ならどうなんだろうね、飼い主に性欲向けられたら。
虐待だと外野は呼ぶけど、
犬自身が如何思ってるのかはわからない。

こいつはどうなんだろうね、俺に性欲だけ向けられたら。
犬の顔してるがこいつは人間だ。そんな事くらい判ってる。
愛した分だけ愛されてないことが耐えられないなんて
いつかの誰かみたいな事を言い出すんだろうか。*]
(90) 2020/10/22(Thu) 12:54:56
[ちっとも喉の奥を擽らない突っ込まれた指の動きは
如何にも、口付けを連想させて。
ぼやけた頭で反射みたいに舌に見立てた指に
熱い舌を柔らかく絡めて返す。

ずるりと擽るようにして引き抜かれてゆく指を
追いかけて唇から少し突き出した舌先に
今度こそ正しく舌の感触を感じたから
もっと寄越せと掴みやすかったネクタイを引いて
不快口付けを強請った。

個室の壁に反響して響く吐息の音は気分の悪さもあって
最中のそれみたいにやたら湿った音をしていたから
耳で聞くその音に頭がさらにばかになる。

きもちいいな、って思った瞬間に
一気に気持ち悪くなって嘔吐したが
きもちいいに完全に反応し出してた体は
嘔吐く息苦しささえ快感みたいに勘違いして
なんだかもうよくわからない。]

[すっかり馬鹿になってる頭が体を誤作動させたのか
それともそれが正しい反応なのか、それはさておき。

床に座り込んでいた足を開いて晒す
面白報告に相手も笑ってくれるから機嫌をよくして
口の中に残る残骸を唾と一緒に吐き捨てて
ペーパーで口元を拭いながら一緒に笑ったのも束の間。

確めるみたいな手が触れてくるから
嘘じゃないって押し付けてやったら、純粋に気持ちよくて。

笑いだしながらできるだけいやらしく腰を揺すってやった。
単純なもので、他人に其処を触れられただけで
頭の中はすっかりセックスの事を考えていた。
なにやってんだろうって考える理性なんて
もうすっかり酩酊しきってる頭には残っていない。

溜まってた、なんて言い訳もできなくはない。
前に女を抱いてから随分間が空いていたから
ふれてきたその他人の温度が、欲しくて堪らなかった。]

[ネクタイを引っ張る手を解いて手を繋がせたのは
かえる、と報告に行った先の友人だった。
そこはやめなさいと言われて素直に
ネクタイを放して促されるまま手を繋いだ。
想定と違う指の絡め方をしただろうけれど
細かいところを指摘されることはなくそのままになった。

コンビニに立ち寄った時も、出る時も。
繋いだままだった。体温が恋しくて。

男二人でおてて繋いでコンドームを買いに立ち寄ったなんて
思い出したらもうあのコンビニには二度と立ち寄れないだろう。]

[相手が男だとか、職場の後輩だとかは
大分前からあんまり認識してなくて
壁に押し付けられて打った背中の痛みも何処かとおい。

ただ、性急に求められるのが嬉しくて
くふふ、と口付けの合間に機嫌のよい笑い声が零れる。
濯いですらいないげろ臭い口の中を嘗め回されて
相手の唾液の味にすり替わって薄まって行く。
そっちの方が良いやってただそれだけの思考で
こっちからも緩慢に舌を絡めて返した。

人目があるところではわりとしゃっきりしてたくせに
未だ、ひとりぶん、人目がある筈の二人きりの部屋で
すっかりぐにゃぐにゃに戻ってしまって
支えきれない体重に引っ張られるように
ずるずると背中が壁を滑って行く。]


 ───は ……
 なぁ、もっと。


[ずり落ちた所為で口付けを解いたのは自分の癖に
何処か不機嫌にぐずる子供みたいに唸って。
首裏に腕を絡めて、甘ったれた声で強請る。

強請った癖に待てなくて、噛みついたけれど
いってることとやってることのちぐはぐさに気付くことはない。]

[ただでさえ酔って高い体温がさらに上がって
犬みたいに舌を出してはふはふ言いながら
玄関に座り込んだまま、出した舌を絡め合う。
ジャケットを脱いで剥いで、ネクタイを解いて解いて
二人分がその辺の床に雑にぽいぽい捨てられていった。

玄関の段差を這うようにして辛うじてよじ登ったけれど
靴が片方脱げなくて諦めたようだ。
もう片方は靴下ごとずるりと抜けた。

ベッドまでたどり着くのがもう面倒くさくて
ひんやりしてるフローリングの床に吸い寄せられて寝転がる
つめたい、きもちいい、ぬるくなった、移動。

口付けで気持ちは満足して寝床を探す様にもぞもぞしだす。
移動の最中すっかり落ち着いてしまった下肢は
口付けでまた反応し始めていたが
今はそっちの欲求よりも眠い方が勝っていた

開けた胸元を落ち着き切らない呼吸で上下させ
上気した頬を淡く染めて
とろんと蕩けた眼をして、こいこい掌で誘う。

一緒に寝ようと誘っているようだ。
寝るの意味は、無論、『眠る』の意味合いしかないが。*]

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
  
── 吸血鬼とふわふわにゃんこ ──



[ >>19手にしたそれは
  猫らしき尻尾と耳のある、
  もっこもこな衣装であった。

  彼はこの、もこもこが気に入ったのだろうか。

  首を傾げつつ、変わった衣装だなと。
  それ以上は深く考えず。

  少しばかり落ち着きのない彼と共に
  宿泊する部屋へと案内されるがまま。
  足を運ぶのであった。


  ───勿論、もこもこの衣装を手にして。]
 
(91) 2020/10/22(Thu) 15:19:19

【人】 時見の妻 天宮 琴羽

 
[ 扉を開け、室内へと足を踏み入れれば
  い草の香りと一面の銀白色が出迎えてくれた。

  部屋の中央には
  明るい茶色の座卓が備え付けられており
  向かい合うように座布団が二枚置かれている。

  奥にある窓からは、
  色鮮やかな紅葉が広がる山の景色が展望でき。
  景色だけでも心地よく過ごせそうな部屋だと思う。
  目にしているだけで心が弾んでくる。


  従業員が淹れてくれたお茶を一口。

  用意されてた茶菓子を味わいながら束の間の休憩。]
 
(92) 2020/10/22(Thu) 15:19:31