47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
|
ッ……!
(66) 2020/10/30(Fri) 2:12:41 |
|
「巫山戯た綺麗事を……!」
やめろ!
[ ほんの一瞬でもその隙を敵は見逃さない。
陛下を庇い前に出て、丸太のような腕を槍で受け止める。 動けたのは脚と腕だけ。最善の選択を思考する余地は無かった。
やはり、無理がある行動だった。 負担の掛かる柄から亀裂が入れば、 三つに分かれた穂先まで侵食するのに時間は掛からず 今にも砕けてしまいかねない────]
(71) 2020/10/30(Fri) 2:15:23 |
|
なるほど、しかし……
[ どのようにして目前の敵をやり込め、障壁の側へと向かえばいい? ベアに投げられたオーガが立ち上がる、 何処か歩みに揺らぎが見られるが、その目に未だ光が宿る。 正直に言えば王を守ることに集中して心血を注ぎたい程の、 危険で生命力に溢れた相手だ。
狙いの一つであろう御方を外に出せば、 必ずしや敵も追い掛け作戦が台無しになってしまう。 そうした理由があったからこそ、彼は未だ此処にいるだけ。
────一際気温が下がったように感じられたのは 緊迫した状況のせいかと思ったのだが、 何かが空に影を作り、錯覚ではないと知る。 ]
(73) 2020/10/30(Fri) 2:16:34 |
|
[ グリフォンとクリオの部下達が空を征く。
空の鷹、地の狼が揃った戦場は 対するのが数だけの魔物ならば、十分に好転したのだろう。
中に残っていた都の住民が、教会残党と交戦中。 彼らはその情報を残し、恐らく既に上司達が向かっている方向 魔法障壁の元へと飛んで行った。
ルーに任せてきたのかリザードマンは殲滅されたのか、 どちらにしても恐らく、近い内に人狼族も同じ場所へ駆けるだろう。 ]
(74) 2020/10/30(Fri) 2:16:46 |
[ この都に住みそれぞれの研究を行う者の多くが、
かつての背信者達の末裔だった。
彼らは争いに疲れ、魔族と共に戦うことは無かったが
教会の糾弾を含め、多くの協力をしてくれた。
異端扱いされようとも技術を磨き、文明を発展させようとしていた者
旧き時代の歴史を密やかに継いでいた家系……。
人類側の遺跡の情報、見つかった機械の復元や資料の解読。
この時代に至れども我々には傷一つ付けられないヤドリギ、
それを倒す術を見つけられないかと思ってのことであったが
思わぬ形で役に立ち、大変に大きなものを生んだのだ──── ]
|
[ 「彼らと人類を、信じよう。」
その言葉は、いつも険しい顔をし感情を見せまいとする男には合わず、 先代から魔王族を見守り、深く忠誠を誓って 幾多の悲しみを乗り越え軍を率いてきた彼らしい言葉だった。
王の魔法で守られながら、もう一度槍を生成する。 三叉は変わらないが中央の一本が長く、二本は脇に広がるような形。]
ああ、俺達の戦うべき場所は此処のようだ。
[ そんな形状の真鍮色を手に、先程立ち上がったオーガへと対する。 族長は近接するベアと王に任せ、槍を構えた。
首を掻っ切らんと振りかざされる爪が、頬を掠ってゆく。 怯むことなく距離を詰め跳躍し、穂先を真っ直ぐに────
しかしこの槍もまた、オーガの筋肉質の身体の奥までは届かない。]
(75) 2020/10/30(Fri) 2:17:15 |
| [ だが、敵の身体は崩れ落ちた。 槍を構成する鉱物の麻痺毒によって。
鋭い金属結晶を自分自身から創り出し、 自在に形を変えて実在化する。 その種類は一つでは無く、武器にしたものの性質の強弱を操作出来る。
それがかつて刃の勇者と呼ばれた者の能力だ。 ] (76) 2020/10/30(Fri) 2:17:36 |
|
さあ、
[ 再び痣が熱を持って痛み出したのを感じたが、 そんなものは最早どうでもいいことだった。 ]
(77) 2020/10/30(Fri) 2:17:57 |
|
[ 神託を受けてから変わってしまった瞳の色は、 その濃桃を通り越して、今は右目だけが赤く。
荒い呼吸を繰り返しながら、主を見やる。 相手に向けるべきではない鋭い視線は、 傷つき怯え、威嚇する獣にも似ている。 ]
(81) 2020/10/30(Fri) 3:43:29 |
[ その瞳の周囲から首を下り肩を通り、指先まで
先程まで握っていた槍と似た真鍮色の結晶が覆っていた。 ]
| [ 誘われるままに、腕が伸びた。* ]
(83) 2020/10/30(Fri) 3:45:30 |
[ 捕まえた手を引き、乱暴に距離を縮める。
逃げぬように腕の中に囚えてしまえば、
すんと鼻を鳴らし、自分を誘った甘い芳香の在り処を探す。
触れ合う程に近いのだ、気づくまでにはそう時間は掛からなかった。
首に唇を寄せ、彩る赤色を辿りその跡を消してゆく。
やがてその流れてくる先へと到達すれば、
味わうように舌がゆっくりとなぞった。 ]
[今のフォルクスの様子ではそうなると思っていた。
だから、転びかねないやり方で引っ張られても
拘束の腕により密着しても、驚きはしない。
ただ、肌を滑る感触には小さく肩が跳ねた。
努めて動かぬようにする。大人しく血を飲んでもらえたほうが楽だ。]
[当然自分には理性のない彼からでも簡単に逃れられる。
だが、そうしたくはない。
それは周囲に力の影響を出したくないという理由だけではない。
傷を舌になぞられると鋭く痛みが走り、声が漏れる。
それでも、何故か笑っていた。]
[ この姿勢では獲物の様子は見て取れない。
何かが気になった気がしたけれど、分からない。
感じるのは低い体温と何かを堪えるみたいな呼吸音。
それより、もっとこの味が欲しかった。
美味しいのだろうか?分からない。ただひたすらに欲している。
尖らせた舌先で奥に溜まるものを引き出そうとしたけど、難しい。
もどかしく歯を立て、また繰り返す。 ]
は、はは……そんなに美味しい、かな?
[傷を抉られるというのはどうもその跡を作られた時より堪えるらしい。
無様な声を上げないように、フォルクスの背に腕を回して爪を立てる。
いつもの軽口で誤魔化そうとしたけど、声が弱すぎた。
食べられているみたいだ。彼が我に返らないと本当にそうなるのかも。
何だったかな、ハロウィーンに参加する時定番の台詞があるらしい。
お菓子をあげるし悪戯もさせてあげる?違う気がする。
でももう、それでいいや。]
[ 夢中になっていた動きを止めたのは、弱い声と背の痛み。
この人はいつもそう。求められている自分で在ろうとする。
脆い部分は、隠さなければならないと思っている。
俺達がそんな風にしてしまった。
……誰だっただろうか、この人は。
顔を離して、視線を合わせた。
この人は、夜明けのような色の目をしている。 ]
[口元を赤で汚したフォルクスが、顔を上げこちらを見る。
何を思っているのだろう。
未だに黙したまま、表情自体も結晶で分かりづらくなっていて。
でも、良い変化のように感じられたから。]
いいんだよ、ほら……もっと飲むといい。
君が満足するまで、好きにしていいんだ
[頭の後ろに手を回して、自分から彼の唇を首に持っていった。]
[ されるがままに動かされ、再び傷に噛み付いた。
少しづつ溢れてくるものを逃さないよう、啜ってゆく。
何か別の液体が、自分の目から流れてきていたけれど
それは求めているものじゃ無いから、気にしなかった。 ]
[ やがて────音を立てて結晶が崩れ始める。
殆どが落ち、砕けた後。
気を失うように身体は傾き、相手に身を預け眠り始めた。
空から、遠くの地から
魔王の配下達が集まってきたのはそのすぐ後。 ]