7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】
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[こぼれた思いに、仮面の奥に
そう、と居座っていた少年は目を伏せる。
不滅の魂がないように、
不滅の肉体がないように、
いつか人は死ぬ。…ああ、分かっていたことだろう?]
[ 最初は「問題児なんているわけないじゃんおおげさだなぁ。」
と思っていた。
だが、本当に存在していたのだ。しかも同じ大学の学生とか。
どうやら法学部の教授が、知人であるカフェの店長に
面倒を見て欲しい人物がいる、と送りつけらて来たらしい。
(※又聞きにつき、正確に表現されているとは限りません)
最初はおおげさだなぁと思っていた。(大事なことなので二度)
いざご尊顔を拝見すると──
髪の色はグラデモヒカン、顔中ピアスだらけ等のDQNかと
思いきや何だか穏やかそう、且つ王子様然とした、
小柄な白皙の美青年だった。
取り違えがあったのかと疑った程に肩透かしだった。
しかし奴が来てからというものの……。
同僚も、社員も、やがては客も──
奴の噂を聞かぬ日は無くなるようになる。
──主に、良くない方で。
[ 俺は日により担当部署が違ったが、特に接客担当が多かった。
接客は嫌いでは無い。客との交流は楽しく「ありがとう」
「美味しかった」等、礼を言われると気分も良くなる。
常連の客には既に顔と名前を覚えられているもの。
このように人が繋がり、顔なじみが出来るのは嬉しい。
最初の方は奴とのシフトがずれていたので、
噂のアイツ程度の認識しか無かったのだが
「最近入ったあの金髪の男何なんだ?
あっ兄ちゃんのことじゃない、もう少し背の低い、糸目の……」
次第に客から直接苦情を聞くようになり、
自然と警戒レベルも上昇してきた矢先、店長に泣きつかれることに
。
[ 初めて話すまで、正直実感無かった。
この見た目だ。喋らなければ女はころっと騙されるだろう。
実際、アンケートやSNSでの人気も上昇していたらしい。
──初めて話した結果がコレだった訳だがな!]
吠えさせるような事をしなきゃ何もしねぇよ。
自分で地雷ばら撒いておきながら
踏んだらお前が悪い、って言ってるようなものじゃないか。
[ まず論点がずれている。
この男とまともに話をするのは不可能だと秒で悟った。
だが自分のことならまだしも、己に良くし、
可愛がってくれている店長まで悪く言われれば、秒速で
左ストレートをお見舞いしたくなったが、ここは懸命に堪える。]
はいはい優秀なお方が犬の下で働くなんて大変ですね???
早くこの店を卒業して、あるべき場所に戻ればいかがですか〜?
[ 堪えた結果嫌みったらしい敬語になってしまった。
駄目だ、このままでは俺の方が性格が曲がっちまう!
だが間違いは言っていない。
店にとっても奴にとっても、居なくなるのが
一番多くの人間が幸せになれるだろう。]
[ ちなみに
ダブルクリームハニーキャラメルマキアート
withチョココレクション
とは
キャラメルマキアートの上にホイップクリームと
カスタードクリームがふわふわもこもこに盛られ、
その上に板チョコ、チョコスプレー、チョコチップ等が
所狭しと泳ぐ、甘党涙涙涙のデカ盛りである。
一般的には甘すぎる、飲みきれない、胸やけする、濃すぎる、
高い……等の評が多く、今では隠しメニューとなり
身を潜めてしまったので、実質俺専用メニューである。
煽られていたとしたら
「甘いな、店に貢献している俺は従業員価格で飲めるんだよ」
と返していただろう。
飲みたそうな反応をしていたならば、
「お前に飲めるのかぁ〜?」と訝しげに言いながらも、
結局は飲ませただろう。]
[ 実際、客足は伸びているのは事実。
アンケートを見せて貰った時
『レーナルトさんとカーライルさんに挟まれて写真撮影したいです♡』
『お二人が一緒にいるところ、もっと見たいです♡』
といった、戦慄の文面まで見てしまったことがある。
誰も居ない間に捨てておいた、と思ったら1通だけじゃないという。
大量に捨てると不正がばれるだろう、と
結局捨てることはと諦めた。
クレームを無視すれば良いといっても、実際に
「聞く」時間が搾取されること。
大概クレーマーは話が長い。勝手に切る訳にもいかない。
罰金をふんだくれて消えても、その処理にやはり時間がかかる。
要は机上の空論ばかり並べられても無駄だということ。
社会を知らない学生が理想を頭でっかちに並べただけということ。]
[ 途中で我慢出来ず、頬横数センチの間隙を縫い
壁を殴りつけてしまったが。]
( ……っと、少し調整ミスしたか。 )
[ 壁に罅を入れる予定は無かった。
どうやら想像以上に感情的になっていたらしい。
これならば正面で寸止めにしておいても良かったか。]
今更店の心配をしてるのか?
そもそもの理由は大体誰なんだろうな?
[ だが、威嚇の効果はあったようだ。
お高く気取り済ました奴の表情が、眸が──見えた。
奴の
開かれし赤紫
と、己の
コーンフラワーブルー
──── 一瞬目が合えば、言葉を失う。
美しいき赤紫に一瞬魅入られたと同時に──どこか人間離れした、
妖しさのようなものが、漂っていた気がした。
何じっと見てるんですか、と嫌味が来るかと思いきや
奴も俺の顔をじっと見ていた
ので、開き直り
堂々と相手の目を見ることにした。
[ ちなみに壁ドン(物理)は今でもやって欲しければやるぞ???
俺はリーの望むことなら何でもするからな。
遠慮する仲じゃないだろう???]
[ こうして俺先輩(年下)がリーベルト後輩(年上)に
指導することになったのだが。
流石に奴でも、一日中嫌味や毒を言い続けていることも
無かった筈(恐らく)。
店中で共に歩き、行動している姿を見れば
何人もの女性客が立ち止まり、俺らの方を見ていた気がした。
見せ物じゃないんだぞ、と思いながらも大事な客。
迷惑を掛けていない段階では追い出せない。
とはいいながらも、通路や入り口を塞いでいた客には
「少し移動してもらえますか?」
と店員営業スマイルで。
モー○のように道がすらりと開いたのは気分が良かった。
客の前では丁寧に対応を、幸せに過ごしてもらい、
帰ってもらうのが一番大事だと精神論も説いていたが。
果たして効果はあったのだろうか。]
[ それからどれくらいの月日が経過しただろうか。
表には出ず、裏の事務室でパソコン作業をしていた時のこと。
ついこの前、リーベルトに泣かされていた人が辞め、
今や事務作業の人手も足りなくなってしまった。
ので、今は交代で事務室作業を行うようになっていたのだが── ]
「レーナルトさん! 来て下さい!」
[ バイトの女子高生が事務室へと駆け込んで来た。
何が起こったのかと思い慌ててついて行くと、
そこには客と揉めているリーベルトの姿。
相手は年配の男性、リーの見た目補正が通用しない層だ。
何が起こったのかは途中で女子高生に聞いておいたが。
リーと客を引き離し、客の方を向いて── ]
申し訳ございません。彼は私の後輩ですので
全責任は私にあります。
[ 頭を深々と下げ、満足しないようならば床を頭に付けて。
相手が飽きるまで満足するまで、刺激しないよう、
じっと話を聞き続けた。
もし何故そんなことをした、と聞かれたならば。
「店が客を一番に扱うのは当然のこと」と答えるだろうし、
モンスター客なら毅然とした態度で追い返すが
「今回はそうでは無かった。だから非は此方にある。」と答えよう。
ま、今回ばかりは面倒な客に絡まれて難儀だったな。
すっかり遅くなった。時間だから早く帰って休んでおけよ。
[ 今回はある程度の同情もあり、特に責めることもなく踵を返す。
此方はまだ業務が残っている。
帰れる時には早く帰っておけ、との先輩の命令だ。
この後、少しずつだが普通に喋れるようになってたいのだろうか。]**
[別世界の今川や、別霊基の自分や君のこと
知らないはずのこと。でも座(記憶)は確かに覚えている
それは時に君の夢の中に出てきたり
或いは―――……?
据え置きならきっと大丈夫、何かバグることはあるかもだが
きっと大丈夫だってわし、信じてる
ただし携帯げぇむ、お前はだめだ(フリーズする)
なのできっと私は、君がプレイするのを
お隣で見ていることでしょう
でも電気鼠元気でちゅうは今度やってみたい
]
だが、そうやって生まれる命も、あるやのもしれぬ。
その子が歴史の、流れを変えることも、あるやも。
クローン、とは聊か違うが。人の手を入れた子供。
デザイナーベビー。ホムンクルス。そういった、者。
アインツベルンなどは、一緒にしては怒られるやもしれんが。
今のこの、映画の、クローンとやらと
少しばかり似ているのかも、しれぬ。
[生まれは何であれ。一度生まれたなら
生きればよい、と思う
そこに生まれたなら、命に貴賎は無いはずだから
―――どう生きるかは、その命次第だと思う
それは。隣で映画を見ている君を見れば
よく、わかる]
(だから、生まれてくれてありがとう、と思うのだ
君に、大好きな、君に)
[さて、映画を見終えた後はどうするか
尋ねれば君が行く先に決めたのは公園だ
では参ろうかと、告げる私の歌唱力は54点くらいであろう
……料理のほうがきっと上手であるとは思う。
ただし、地獄プリンを作ろうとして茶わん蒸しには、なるが]
―→ 公園 ――
[公園には遊具や芝生の広場、広葉樹の下のベンチなど
休んだり、遊んだり、談笑したり
そういったのにおあつらえ向きなものが揃っている
ジュースやくれぇぷ屋の屋台とやらもあり
少しばかり買っていくか?と尋ねる私である。
尚、君の財布からは出させるつもりはない。
天高く、雲は流れ。
この世界は、イングリッド――マスター達が守った
主流の、世界だ。
でも、もし。姫が本願をかなえていたら
どうなったであろうか
今、このような平和な世界はなかっただろう]
(でも君を泣かせることも、なかったかもしれない)
[目を閉じる
手には屋台で買ったものを持って
一見寝ているようにも、
懺悔するようにも
君には見えたかもしれない**]
[電気鼠を相棒に、途中で貰える御三家に不思議蛙もいるので
中々良いのではなかろうか
後はボールを投げる時にうっかりコントローラーを暴投しないことを祈るばかり
そして電気鼠でちゅうをやってみるも
マイクの拾いの甘さに悶絶したりカレー作りを失敗して爆笑したり釣りに熱中したり、もしかしたらシロさんよりハマったかもしれない。そんなイフ
]
…そうか、そうだな。
思えばホムンクルスも似たようなもんだ。
確かに魔術に携わってない普通の人間が生み出すって違いはあるのかもしれない。
でもまァ、何だかんだ大丈夫だろうなァ
[人間は強いんだ。
しぶとく、図々しくも、その可能性は輝きを持ち続ける]
(己の未来に輝きがあったように)
[シロさんの歌唱力は平均くらいか…
ならオレは
(29)1d100点くらいかもしれない。
正直、自信は無いので期待はしてないが…いつか機会はくるのかどうか
閑話休題
公園訪れたオレは、並ぶ屋台に目を丸くしたものだ。
アレは確か祭り事の時に出てくるものではなかったか?
とはいえ、何も無い時でもああいう特別なものがあるのは悪く無い。
世界は平和だ。
この穏やかな時を彩るように人々は生きている。
(悲しみは未だ途切れぬとも、前を向く事ができる。
別世界の己が護ったのも、そんな世界だ)
]
くれぇぷか!買う買う!
一度食べたかったンだよなァ
[甘党な巨人さんは買ってもらったチョコバナナクレープを頬張る。クリームが思いっきり頬についても気にせぬほど、すっかり気に入ったようだ。
シロさんにずっと奢ってばかりではあるが
雰囲気的に恋人というより親子のような感じなのが、オレらクオリティだろう]
…シロさん、どうした?
お腹痛いのか?
[ふと、静かな隣の彼を見遣る。
…目を閉じ、眠るように佇むその姿に
ふと、儚さすら感じて、心配そうに声をかけたか]**
[きっと私のコントローラー暴投率は
36%だ
だ、大丈夫だ問題ないと私は信じている
とはいえ、多分私は君がプレイするのを
横でのんびり眺める方が性にあっていそうである
主に破壊しない的な意味で
Ifが訪れる日を楽しみにしつつ
カルデアにまた1つ、さぶかるちゃぁがやってくる日は
そう、遠くないのかもしれない
]
[3回に一回は駄目そうだ。私は
もしかして:げぇむに向いてない]
[男が歌うことはなかった幕末だからな。仕方ないよな
まぁ、カラオケというのは歌う者が楽しめればそれでよい
そのはずだ。だからあれだ
今度目指せ携帯獣ますたぁを歌うのを
聞かせておくれ。な?
それは置いておいて(閑話休題)
屋台に目を丸くする君に
るる〇をそっと見せる]
どうも、数個ではあるが
ああいった屋台が、公園に止まることは、
珍しくない、らしい。
すぅぱぁ、とやらにもとまって、から揚げやら、
プリンやらを、売っているものも、あるとか。
[人の商魂とは逞しいのだな、と ぽつり
だが、丁度ここいらで休憩するとなると
口さみしいのは確かなので
そういったのを見越して、甘いものや飲み物を
売っているのかもしれないな、とも]
そうか、それは、よかった。
私も甘いものを、食べたかったもので、な。
[因みに。この霊基では誰にも言っていないが
私は甘いものが好きだ。
ランサーなどはスタバァに
妹分の女神様と一緒に行こうと約束するほど好きだとアッピしているが
注文はイチゴカスタード&生クリームチョコシロップブラウニー小枝乗せアイスはバニラで
と、何か呪文みたいにトッピングまで指定しつつ
受け取れば一口、無表情で食べる
美味しい。と思うけれど口に出さないのが私であるよ
奢りに関しては、私は恋愛小説で予習済みだ
彼女に奢るのは彼氏の務めなのだとか
……だがいかんせん。恋人が無邪気で可愛いせいで
どうにも保護者と子供の図になっているが
まぁそれも私たち、らしいだろう]
[少しばかり感慨にふけるように
或いは、この平和の世界を壊そうとした自分を思い出して
目を閉じていた、ところ―――
声がかかり、緋色2つを開けて
君の方を振り返る]
――いや、何もないよ。
それより、ほら。クリームがついている、ぞ。
[指を伸ばして、君の頬についたクリームを掬い取り
そのままぱくりと、口の中
うむ、美味いな。と小さく呟き
次はチョコバナナもいいかもしれないな。と思うのだった*]
[ そうだなァ、歌うっていえば吟遊詩人とかの役割だったのに
現代はとても芸術に溢れている。
――ところで噂だと幕末を凄くロックンロールにした
げぇむ作品があると聞いたのだが、幕末は日本人にとって
フリー題材か何かなのかな?
携帯獣ますたぁもだが、クガネ的には
携帯獣言えるかな?を言えるように奮闘した後
どや顔で披露することはあるかもしれない。]
へェ〜〜……屋台ってのはこう、見てると
わくわくしてくるな!オレは好きだぞ!
[ 特別な日や特別な場所でしか止まらないというのは
中々好奇心が沸き上がるものでして
己の眼のキラキラ度が増した気もする
己は普段「肉!」な野生派ではあるが
アンネちゃんのお茶会に行く内に甘党になったのは
此処だけのお話。苦手なものはブラックコーヒーです
――なお、シロさんが突然紡ぎだした呪文に
宇宙猫顔で二度見する巨人さんがいたとか
]
[ 平和なのは良いことで
この世界がずっと続けば良いと思わずにはいられない
……いや、そうするのが己らの役目だ
平和な世界を守るためなら、例え何があろうと
駆け抜けるのが、人類の影法師だから ]
( それは、例え大切な人を失うこととなってもか? )
[ ――なんだか嫌なことを考えそうな気がして
せっかくの幸せの中でそれは駄目だなと思考を切り替える
そうして逸らした意識は
シロさんの異変気づき、声をかけた。のだが ]
んえ!?
い、言ってくれよ!
なんか恥ずかしいじゃんか……
[ クリームの指摘をされれば
気まずそうに苦笑いしつつ、それでも満更ではなく
……嗚呼、本当に幸せな時間だ
]
[ 公園で遊ぶ家族連れや同じくでぇと中のカップルが
視界に入る。
――今のところ、オレ達はとてもでぇとを満喫してると言えよう
後は、他にシロさんとやりたいこととかあるかなと
普段は無い休暇だからこそ、よく考えてみる ]
……オレばっか選んじゃってるけどさ
シロさん自身が行きたいトコとか、オレにしてほしいこととか
そういうのはあるのか?
[ 独り善がりになってはいけないと
彼の願いを聞いてみる。
そのころには公園をゆったり満喫し
もうとっぷり日が暮れていたかもしれない *]